渡良瀬幹線道路「新里笠懸工区」の計画案を発表 2024.3.26

計画案を熱心に見る参加者。
計画案が示された新里笠懸工区の区間(県HPより)。

 県道大間々世良田線のバイパスとして工事が進められている渡良瀬幹線道路の事業説明会が3月19日(火)午後6時半から笠懸公民館交流ホールで開かれ、新里笠懸工区(前橋笠懸道路〜国道353号、4.1km)の計画案が示されました。

 渡良瀬幹線道路は、災害時にも機能する強靱な道路ネットワークの構築や、周辺地域の渋滞緩和や物流の効率化、観光振興などを目的に行われているバイパス整備で、笠懸藪塚工区(県道桐生伊勢崎線〜前橋笠懸道路)約3.4kmのうち、未開通となっていた国道50号から前橋笠懸道路との交差部までの0.9kmが今年度開通します。今回示された新里笠懸工区は、前橋笠懸道路の交差部から北へ、鹿田山西部の丘陵部を通って大間々町桐原の国道353号までの約4.1kmの区間です。説明会では桐生土木事務所の担当者が、スライドを使ってこれまでの経過や工事の概要、今後の予定について説明を行った後、会場のテーブルに工事案の図面が広げられました。参加した地域住民ら約40人は熱心に図面をのぞき込み、所有する土地や地域への影響についてお互いに意見を交わしていました。

 今回の説明会は笠懸地区の8区、9区、10区の区民に案内が出されていましたが、他地区からの参加もありました。桐生市新里町の住民を対象にした説明会はすでに行われていて、3月22日(金)には大間々地区の住民を対象に行われる予定で、その後は大間々庁舎に今回示された図面が掲示されるということです。

 土木事務所によると、令和元年度の台風19号による災害対応で事業実施が当初の予定より遅れたということです。また、今回示した計画案は最終決定ではなく、住民の意見や今後の測量結果等により変更の可能性があるということも付け加えました。今後の予定としては、令和6年春から測量や詳細な道路設計を行い、令和7年春〜夏に詳細な道路設計について住民説明会を行うということです。その後用地測量や補償調査、補償費算定などを行い、順次用地交渉を進め工事着手につなげたいとしています。

 

国道50号以北の0.9kmが新たに開通

渡良瀬幹線道路の新たに開通した区間。

 工事が進められていた渡良瀬幹線道路の笠懸藪塚工区のうち、未開通となっていた国道50号の交差点から北側約0.9km(前橋笠懸道路との交差部予定地まで)が3月21日(木)に開通しました。

 国道50号から片側2車線で北へ進むますが、ゆるく右にカーブするあたりから1車線になってます。整備は2車線分行われているので、将来は2車線になるものと思われます。逆に北からは、工事が済んだ全区間が2車線となっています。両側の歩道部分も広くとられています。

 この区間のうち信号のある交差点は1か所だけで、住民から要望が多く出されたものの警察が設置を認めなかった地点は、仮設の中央分離帯が設置されたままでの開通となりました。

 

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