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 歩いてみよう 

いつもは車で通り過ぎてしまう身近な場所を歩いてみませんか。きっと新しい発見があります。

 3 荒神山とカタクリ

 岩宿遺跡近くの稲荷山のカタクリが有名ですが、荒神山にもカタクリの群生地があります。テレビで三毳山のカタクリが見ごろを迎えたというので、荒神山もそろそろかなと思い、3月下旬の日曜日、雨のあがった午後に歩きました。
 荒神山は笠懸東小学校の目の前にある山で、子どもたちにも親しまれている自然豊かな里山です。近年、「荒神山友の会」が山頂や登山道を整備したり、東小学校PTAや地元の住民らが下草刈りをしたりして歩きやすい山になっています。

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笠懸東小学校南のカーブを少し薮塚方面へ行ったところが荒神山登山口です。そこから100mほど南にいったところに10台くらい止められる「荒神山駐車場」が整備されているので、車の場合はここに置いて歩き始めます。登山口は、以前は道路の側溝を渡るとすぐに山道という感じだったのですが、道路の拡張で山すそが削られ、擁護壁といっしょに作られたコンクリートの階段を何段か登って山に入っていきます。

荒神山駐車場と登山口

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登り始めるとすぐ、「カタクリ西群生地(左矢印)」という看板があり、左へ分かれる道とそのまままっすぐに登る道とに分かれます。左へ進み、擁護壁の上のフェンスにそって歩くと、やがて道は谷状の斜面を登り始めます。この斜面一帯がカタクリの群生地で、いたるところにカタクリの葉が独特の斑入りの模様を見せていました。ところどころ咲いた花やつぼみも見られましたが、見頃はもう少し先という感じです。

カタクリ西群生地の看板とカタクリ群生地

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折り返すように斜面を登ると尾根に出ます。登り始めにあった分かれた道の片方もこの尾根にまっすぐ続いています。この付近もカタクリがたくさん見られます。地元の人たちによって笹などがきれいに刈られているので、可憐なカタクリに親しむことができます。ここからはなだらかな上りです。

カタクリの見頃はもう少し先

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少し進むと「カタクリ東群生地(左矢印)」という看板があります。いま登ってきた斜面の東隣の谷状の斜面もやはりカタクリが群生しているということですが、道らしい道はないので、入っていかないほうがいいでしょう。道を少し進み平らになったところに左へ下る分かれ道がありますがそのまま進みます。少し進むと「荒神山西下り口(右矢印)」という看板があり、そのまま進み登っていった先が荒神山山頂(218m)です。途中ゆっくりカタクリを見ながら来ても、山頂まで30分はかからないでしょう。

荒神山西下り口と荒神山山頂

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山頂はわりに広く、石宮と「荒神山登頂記念日記」が入ったポスト、荒神山の野鳥を紹介している大きな説明板があります。西側は大きく開け、笠懸の町並みからずっと前橋方面が見渡せます。この日は雨上がりのせいで霞んでいて、わずかに榛名連山のシルエットが見えるくらいで、浅間山を望むことはできませんでした。東には茶臼山(293.9m)が望めます。ここから茶臼山までは、標識によると1時間15分。時間にゆとりのある方はぜひ挑戦してみてください。

野鳥説明板と山頂からの眺望(西)

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帰りは今来た道をもどります。少し下ったところの「荒神山西下り口」を左に下れば、駐車場近くに出られますが、急坂なので注意が必要です。今回はここは下りませんでした。もう少し先、「カタクリ東群生地」の看板の少し手前に右へ分かれる道があります。看板などはありませんが、木の幹に黄色いテープで印があります。なだらかに下っていくと、桐生南高校の野球部の練習する声が聞こえてきました。木立を抜けると造成地を通って車道に出ます。左へ進み、交差点を左折して道なりに進むと東小学校の横を通り、最初の駐車場にもどります。

桐生南高側の下り口

ひとこと
  記録的な暖冬ということですが、3月に入ってからの寒波で、カタクリの開花は遅れ気味のようです。荒神山は稲荷山と違い、登山道と群生地の間にロープなどは張ってありません。みんなで守り育てたい大切な里山です。(2007年3月25日)

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