燃える火に願いを込めて 〜百品神社でどんど焼き 2024.1.23

穏やかな天候の中で行われたどんど焼き。

 穏やかに晴れた1月14日(日)の午後、みどり市笠懸町鹿の百品(いくしな)神社のどんど焼きが神社西の通称大田んぼ行われ、集まった多くの人たちは古いお札などの燃える火に今年の平安などを祈りました。

 百品神社のどんど焼きは平成21年から始まり今回で16回目となります。すっかり地域の恒例行事となり、暮れのうちに神社役員の手により組まれた竹のやぐらには役目を終えた古いお札やだるま、お正月を飾ったしめ縄などがどっさりと納められました。やぐらからはみ出て納められたお札などを見て神社役員は、「昨年の倍くらいあるようだ」と話し、この行事の地域への浸透がうかがえました。

 100人を超える地域の人たちが見守るなか、高橋秀年神職による祝詞奏上などの神事が行われた後、会場に来た辰年生まれの“年男”らによりやぐらに火がつけられました。北風に当たりよく乾いた竹のやぐらは勢い良く燃え上がり、煙とともに集まった人たちの願いを空に届けていました。点火役を務めた一人の栗原大河さん(笠懸西小5年)は、「緊張しました」と話しながらも、大役を終え誇らしげな顔をいっしょに来た父親に見せていました。

 毎年どんど焼きを行っている神社西の田は、国道50号のバイパス「前橋笠懸道路」の建設用地に当たっていて、用地買収が進んだ今年は国土交通省高崎河川国道事務所の使用許可を取って行われました。今後、工事の進展によっては実施場所の変更などが必要になってきそうですが、いつまでも地域の伝統行事として続いていってほしいものです。

 

 

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