地区公民館の大掃除、地震体験も 〜笠懸町3区 2023.12.12

地区公民館の大掃除。植木の剪定も。
地震体験車で震度7を体験。

 12月3日(日)、みどり市笠懸町第3区の行政関係者や公民館利用者などおよそ80人が集まり、公民館の大掃除や避難訓練のほか、地震体験が行われました。

 新型コロナウイルス感染症の蔓延でここ数年間は大掃除ができませんでしたが、午前9時の集合時間になると、畦かきや枝切り鋏などそれぞれが得意とする道具を持参し手集まってきました。

 屋内ではガラス拭きや、会議テーブル、床の清掃など、誰が指示するでもなくてきぱきと作業が進められました。屋外では子ども広場の除草や植木の剪定が行われたほか、防災用発電機の始動や作動チェック、防災用備品の確認作業なども行われました。

 1時間ほどで清掃作業が終了すると、この日手配した地震体験車で実際に起きた地震の揺れが再現され、作業に参加した多くの人たちが体験しました。体験する前はアトラクション気分で地震体験車に搭乗し、消防署の担当者に「最大震度にして」など余裕の声もありました。しかし、いざ体験すると「怖い、何もできない」などの声を聞くことができました。

 火災を想定した避難訓練の後、消火器の使い方について桐生消防署署員から指導を受けました。毎年行われてきた消火訓練ですが、3年の間これらの訓練がなかったことから、利用団体の顔ぶれも変わっていて、有意義な訓練となったようです。

大きな地震では何もできない

 筆者が体験したのは中越地震の再現で、緩やかに揺れたかと思うと数秒後には下から突き上げられる強烈な揺れが続きました。その揺れは椅子に座った尻が痛くなるほどで、頸椎や腰に持病を抱える方は悪化するのではないかと思えるほどでした。

 震度7の揺れは地震体験車の頑丈な手すりに捕まっているのが精一杯で、机の下に潜る余裕はありませんでした。仮にヘルメットが用意してあってもすぐ手の届くところにない限り装着することは難しいかも知れません。これらを考慮すると、家具の転倒防止や落下物への対策のほか、建物の耐震補強の必要性も感じました。

 

 

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