第4回桐生・みどり未来創生会議開かれる 2023.3.28

みどり市笠懸庁舎で開かれた第4回会議。

 桐生市とみどり市の将来を検討する第2期桐生・みどり未来創生会議の第4回が3月23日(木)午後6時から、みどり市役所笠懸庁舎で開かれました。参加したのは荒木恵司、須藤昭男の両市長を含む委員12人で、公共施設のあり方と広域観光について話し合われました。

 桐生市とみどり市は平成17年に共同事業実施に関する覚書を締結し、清掃センター事業、常備消防事業、斎場事業、し尿処理事業をみどり市が桐生市に委託する形で行ってきました。須藤市長は、「2期のテーマとして公共施設のあり方、広域観光に絞って協議をしたい。生活圏をともにする桐生市とみどり市が魅力的になるように取り組みたい。任期が3月31日までと残りわずかだが、皆さんの意見を賜りたい」と話しました。また、荒木市長は、「公共事業について協議し、現地視察を行った。両市の発展のため、忌憚のない意見をうかがいたい」とあいさつしました。

 公共施設のあり方については、これまでの経緯を振り返り、特に清掃センターや斎場などの老朽化が進み、事業実施まで多くの時間が必要なことから、早急な対応が必要なことが確認されました。今後のスケジュールとしては、令和5年6月頃にみどり市議会議員選挙後の新たな議員を対象とした共同事業施設の視察を行うほか、7〜8月に協議機関の設置、8月以降に会議の開催と、両市関係部署間による調整が行われます。

 広域観光については、両市の連携を深めることで観光振興を図ることを目的に、桐生・みどり周遊観光協議会が設置されていて、モニターツアーが行われたことが報告されました。モニターツアーは、個人でプランを立てて参加したもののほか、業者によりモニタープランを作成したツアーが行われたことなどが報告されました。委員からは、「体験型、滞在できるものをアピールする必要がある」といったものや、「お金を生む産業が必要」、「国道122号はバイクや車にとって魅力的」などの意見が出されました。

 第2期の未来創生会議は3月31日で任期が終了することになりますが、両市長は、「委員を入れ替えて第3期を行います」と会議の継続を表明しました。第1期では「すぐ取り組めること」を議論する傾向にあり、「とりあえず創生会議」と揶揄されることがありました。第2期では「50年、100年後を見据えた議論が必要」との意見がある中で、「近い将来改修が必要な施設」について話し合われました。3期はどのような話し合いになるのか注目されます。