笠懸公民館の利用者懇談会、3年ぶりに開催 2023.3.7

利用者が減る公民館について、いろいろな意見が出されました。

 新型コロナウイルス感染症の蔓延により開催できないでいた笠懸公民館利用者の会(上山利夫会長)の利用者懇談会が、2月26日(日)午前10時より笠懸公民館交流ホールなどで行われました。

 笠懸公民館の利用者数を見ると、平成29年度は年間96,376人だったものが今年度1月末の時点で58,859人と激減していて、このうちワクチン接種などの行政関係の29,446人を除くと29,413人となってしまいます。公民館利用団体数も平成29年度に200団体だったものが161団体に減少しています。

 利用者数、利用団体数が減少した要因は、コロナ禍による公民館の閉館など、活動が制限されたことが挙げられます。このことは公民館のもつ「つどう」「まなぶ」「むすぶ」といった機能に大きく影響を与えるもので、懇談会では利用者数の減少を踏まえた上で討論を進めました。

 参加したのは利用者の会理事や公民館利用者約40人。最初に開催の趣旨説明を行った後、分散会で意見交換を行い、再び全体会を行いました。出された意見としては、「ギャラリーを使いたいがワクチン接種のため使えなかった」というものや、「文化祭でサークルの減少をどうしたら良いか発表してはどうか」「YouTubeやインスタグラムを活用することで利用者が増えるのではないか」などが出されました。また、ロビーコンサートの再開を望む声や、「ロビーで囲碁や将棋をすることで公民館を訪れた人にアピールができるのではないか」というものもありました。

 講座の開催を望む声としては、「スマホ講座に申し込んだが定員に達し参加できなかった。簡単なことで良いから教えてくれる人がいるとありがたい」などの声がありました。

 利用者数の減少を喫緊の課題と捉えて行われた懇談会ですが、限られた時間では問題意識の共有や掘り下げた議論ができたかというと今一歩の感は否めません。同会は、利用者懇談会をはじめの一歩と捉えて議論を続けることが必要かもしれません。