解体が進む旧阿左美駅、縄文遺跡は保存 2020.12.15

建屋が取り壊された旧阿左美駅。

 新しい阿左美駅が完成し、役目を終えた旧阿左美駅の解体が進んでいます。ホームにある縄文時代の竪穴式住居跡はそのまま保存され、年度内には整備が完了する予定です。

 阿左美駅は阿左美バイパスの拡幅に伴い、100mほど新桐生駅方面に移動して新しく建てられました。そのため、使われなくなった旧阿左美駅の解体工事が進み、12月10日現在、建屋の解体が終了し駅舎は基礎を残すのみとなっています。プラットホームの屋根は取り除かれたものの鉄骨は残っていて、終電から始発までの間に解体を進めていることから、解体に時間がかかるようです。

 旧阿左美駅には縄文時代の竪穴式住居跡が保存されていて、文化財としても貴重な駅でした。そのため遺跡はそのまま保存され、プラットホームに柵などを設置して見学者の安全確保を行います。また、同駅の送迎用に確保された駐車場は今後は遺跡の見学用に使われることになります。

 解体や整地、遺跡の見学などに係わる一連の工事は令和3年3月末までの完成を目指しています。