コロナ禍のなか、季節外れのひまわりが一面に 〜吹上地区 2020.6.30

家族連れなどが次々に訪れて、カメラやスマホで写真を撮っていました。

 例年は秋に咲いて多くの観光客でにぎわうみどり市笠懸町吹上地区のひまわり畑で、今年は梅雨空のこの時期に咲いて見ごろになり、コロナ禍の影響でマスクをした家族連れなどが次々に訪れています。

 同地区のひまわり畑は、地域団体の上鹿田むらづくり推進協議会(会長=松原茂雄さん)が遊休農地を活用して毎年9月下旬から10月中旬にかけて開花するように育てていて、開花期間中に地場産品の直売や多彩なイベントが行われる「ひまわりの花畑まつり」には多くの人が訪れています。

 昨年は発芽がよくなく、また台風の影響で祭りが中止になるなど残念な年になり、さらに今年に入ってからの新型コロナウイルスの影響が人々の生活にさまざまな暗い影を落としているさなか、6月中旬から突然開花が始まったということです。地元の役員は、「ひまわりの後は畑を耕して牧草を蒔いているが、牧草がうまく育たずひまわりが育った」と驚いていました。また、地域に人たちは、「去年発芽しなかった種が今年になって発芽したのではないか」と話しているとのことです。

 みどり市観光課では、“コロナ禍に苦しむ方々を勇気づけるように咲いた「奇跡のひまわり」”として報道機関などに情報を流していて、梅雨の晴れ間となった6月27日(土)には群馬テレビが取材に来ていました。見学に来ていた若い家族連れらに聞くと、ひまわりが咲いていることは「SNSで知りました」とか「ネットのニュースで見ました」などと話し、今どきはそういうところから情報を得ているのかと感心しました。

 見ごろは7月上旬ころまでとのこと。同協議会では、8月上旬には新しいひまわりの種をまき、10月の「ひまわりの花畑まつり」を行いたいと話していました。