古代ハスの花が開花しました 〜岩宿の里 2020.6.30

梅雨空に似合う美しい古代ハスの花です。

 みどり市笠懸町の岩宿の里で古代ハス(大賀ハス、1951年に千葉県内の縄文遺跡の泥炭層から発見されたハスの種子から発芽した太古のハス)の今年最初の花が6月21日(日)に開花しました。薄いピンクの可憐な大きな花です。

 開花の瞬間には「ポッ」と小さな音がすると聞いていたので、見届けようと通いましたが、残念ながら開花の瞬間には立ち会えませんでした。小雨が降り、ハスの葉に雨水がたまり、重たくなると滴となってコロコロと一瞬で流れ落ちます。このハス池には雨の中でも傘をさしたご夫婦が散歩で訪れたり犬の散歩で来たり、行き交う人々がたくさんいました。

 古代の里の見回りで居合わせた学芸員の小菅さんは、「根が混んでしまい、花がたくさんついてくれません。根を間引くには、葉が枯れる寒い季節にベニヤのような板を浮かべて乗りながらでないと作業ができません。多くの人手間が必要です。みなさんが楽しみに来てくれるのでなんとかしたいのですが、思案中です」と話すとともに、「コロナの影響で米っこクラブ(岩宿博物館の体験学習)は開けていませんが、古代米の会のみなさんが植えた里芋も古代米も順調に発育しています。秋には、子どもたちと収穫できるのを楽しみにしています」と古代米の里公園のようすを話してくれました。

 梅雨のさなかですが、ハスの花見にお出かけください。