客観的報道が原則だがコラムや意見も 〜新聞づくり講習会 2020.3.3
新聞づくりについて話す高桑さん。 |
2月21日(金)午後7時から、笠懸公民館(主催笠懸公民館・笠懸公民館報編集協力委員)で令和元年度新聞づくり講習会が、講師に上毛新聞社編集局次長の高桑和彦さん迎えて、笠懸公民館報協力員のほか文化協会や地区公民館などの機関紙編集委員、9人が参加して開催されました。
講師の高桑さんは編集者として約30年の経験を持っています。「これまでは、スクープが書ければ部数が伸びました。部数を気にかけずいい記事さえ書けばよかった」「皆さんも読んでもらえなければならないでしょう。かと言って迎合するばかりではいかがか」「新聞は取っていますかと大学生の講義でく聞くとほとんど取っていません。『スマホと新聞ではどう違うのですか』と聞かれます」「公民館報や新聞のルール、読みやすさなど、先輩から引き継いだ伝統芸能なものがありますね」「新聞業界も厳しく、変化を取り入れています。読まれるために文字を大きく工夫してお年寄りにも読みやすくしています」「新聞は伝統的に記事を『流す』形式が多くこのスタイルが新聞らしいと言われてきましたが、スクラップにしやすいように、スマホに慣れている若い人たちにも読みやすく『ブロック組』を採用しています」「客観的報道が原則とされていますが、コラムや意見を打ち出す署名記事なども読者の反響があります。館報でも記者の顔を出すと身近に感じられるかもしれません」などと、記事の書き方、見出しポイントやレイアウト、取材のポイント、写真の撮り方など、新人のころ撮影してきた写真の撮り直しの失敗談を交えて、新聞づくりの極意を話しました。