6区でトップを奪った旭化成が優勝 〜ニューイヤー駅伝 2020.1.14
トヨタを抜きトップに立った旭化成の小野選手。 |
第64回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝2020)は1月1日、風もなく穏やかに晴れ渡った上州路を舞台に繰り広げられ、旭化成が4時間46分7秒の大会新記録で優勝し大会4連覇を果たしました。
みどり市笠懸町を通過する6区では大きなドラマが待っていました。桐生中継所でトップのトヨタ自動車と5秒差の2位でタスキを受けた旭化成の小野知大選手が、国道50号線に入った4.3km地点でトヨタ自動車の田中秀幸選手を捕らえました。そして抜き去ると、岩宿交差点付近から徐々に差を広げて区間新記録の快走で2位に46秒の差をつけて最終区間の7区へとタスキをつないだのです。
笠懸総合グラウンド付近の沿道では、トップ選手が桐生中継所に入る頃合いを見計らって徐々に人々が集まり、新聞社が配る小旗をもらいに行ったり、知り合いと新年のあいさつを交わしたりしていましたが、目の前の激走に応援のボルテージが一気に高まりました。その後はチームの区別なく選手への声援が続きました。スマホを片手に次々に選手名を調べ、「〇〇がんばれ!」と名前を呼んで応援している家族連れもいました。
先頭を走るランナーのまわりに群がる車両が多すぎる、すぐ後で広報車が競技終了をアナウンスし続けるのは最終ランナーにとって“残酷”、これは記者がいつも感じる“残念な光景”ですが、気のせいかアナウンスの音量がちょっぴり小さくなり、選手との距離も長くなったように感じられたのは“救い”でした。“残酷”が翌年の“発奮”につながるという声も出そうですが。