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林道ツーリングのすすめ

 E 根利栗原川林道

 日本百名山の一つ皇海山(すかいさん2,144m)への登山ルートにもなっているのが、根利栗原川林道です。

 国道122号線の下田沢交差点手前にある「県道62号線、花見ヶ原森林公園」の看板の下をスタート地点としてトリップメータをリセットします。100mほど先の信号を左折します。18.5km地点、根利小学校の前にある皇海山への茶色の案内看板と野菜の直売所を目印に右折します。ちなみに、地場で取れた新鮮野菜は格安で、おまけに自販機の飲み物もほとんどが100円なので、ここでドリンク類の補充をしておくのもお奨め。

 右折後、スタートから19km地点の橋を渡るといよいよ林道の入り口です。2kmほど走ると砂利道に変わります。21.7km地点にフェンスがあり閉まっていることがあります。これは鹿の害から田畑を守るために設置されたそうで、「開けて通行してもかまわないが、通行後は必ずしめるように」と地元の方。同地点には道路情報もあるのでここは必ずチェックして下さい。通行止めとある場合は、2輪車は可能でも4輪車は間違いなく通れません。

 22.3km地点で新地林道との分岐点、皇海山の看板を目印に左折します。浮き砂利が多く、標高1,000mを超えるあたりから直径50cmはあろうかという落石や倒木が道路をふさぐため、低速で走行しても景色を見る余裕はありませんが、間もなく目にする絶景を楽しみに、ゆっくり確実に走りましょう。

 林道脇の山が低く感じられるようになると標高は1,400mに達し、景色も一気に開けてきます。右手に皇海山、中央奥に武尊山、左手奥には谷川連峰が一望できます。路面と格闘したご褒美には十分すぎる景色です。

先の尖った落石の間を走る。タイヤの側面は切れやすいため細心の注意が必要。

 気分をリフレッシュしスタートするものの路面はさらに悪化し、直径1mほどの落石の間を抜けるように進みます。オフロード系のバイクなら問題はないでしょうが、オンロード系のバイクや4輪車は、きちんと道路整備がされて、通行止めの看板が撤去されてからの通行をお奨めします。

 スタートから40km地点にある皇海山登山口がこの林道の中間地点となります。登山客が多いため、国道120号線方面からの通行は可能です。登山を終えた尼崎市から来たという男性に話を聞くと、「定年退職を機に日本百名山を登っていて、皇海山は59番目。朝7時に登山を開始して往復5時間でした」とのこと。「山は素晴らしいが、地獄の山道を下らなくては。道が悪いから山に人があふれなくて良いのかも」とも言っていました。

 「地獄の山道」の言葉を気にしながら下り始めると、道幅は3mほどになり、ガードレールも落石とともに谷の下に落下していて、感覚的には「垂直」と思えるほど急な崖沿いを走ります。谷は深くロープでもなければ人もはい上がれそうにありません。そのため、「転んでバイクを崖下に落としても、自分は絶対落ちないぞ」と言い聞かせるとともに「ヘボと言われてもいい、命が優先」と超低速で進むこと1時間、牧草地が見えてくるとゴールは間近です。58.7km地点で舗装道路となり突き当たりを左折。あとは、道路を低い方、低い方へと進むと国道120号線、吹割の滝下の利根町交差点に抜けます。ここまで61.8kmを3時間30分、平均速度にして18km/hでした。「地獄の山道」と格闘したご褒美は、近くの温泉で癒すのも良いでしょう。

 根利栗原川林道は危険性の高い山岳ダートです。単独走行は避けた方がよいでしょう。また、グループ走行時には自分の運転レベルを超えることもありますので、余裕を持った安全運転を心がけて下さい。4輪車の場合、道幅が狭いだけでなく路肩も弱く落石も多いため、小型軽量で最低地上高のある車がお奨めです。

データ 取材日:5月16日 車両:ヤマハ・トリッカー(距離は積算としました。ライン取りや空気圧等で距離が変わりますので参考に留めて下さい)

雪が残る武尊山、左奥が谷川連峰

日本百名山のひとつ皇海山

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