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林道ツーリングのすすめ

 C 鍋割林道(鍋割相吉線・大穴線)

大まかな位置図です。林道にはいるときは入り口の看板を確認してください。

 3月末でも山間部の標高が高いところでは雪が残るため、赤城山南面の鍋割林道を目指しました。

 大間々から国道353号線で渋川方面を目指し、県道336号線で梨木方面に右折。500メートル先のペンションの看板を目印に左折すると広域農道(通称=からっ風街道または第二南面)に入ります。この道はみどり市方面から関越自動車道の赤城インターへの最短コースとなっていて、近年交通量も増えています。

 広域農道を8.2km走り、釣り堀の看板を右折して林道大穴線に入ります。ここは赤城山を遠くから見たときの裾野の部分で、赤城山山頂方向への道はストレートですが、裾野を横切るときはカーブの連続となります。

 パイロンスラロームのようにリズミカルにカーブを抜け、4.5km程走ると鍋割相吉線に出ます。右折をすると1.2kmほどで赤城森林公園の駐車場なのですが、土砂崩れのため通行止めとなっています。

 仕方なしに、左折し400m程走ると道路脇の山肌から水がしみ出していて、コンクリートの土留めには水が汲めるよう鉄の管が刺してあります。旧宮城村の水源地になっていて「うまい水」と評判のようです。

 鍋割相吉線を下り、広域農道から県道前橋赤城線へ進路を進め、姫百合駐車場から再び鍋割相吉線へと入ります。鍋割相吉線もかつては軽自動車のラリーで頻繁に使われ、道路専用許可を得た上で行われる10qに及ぶSS(タイムトライアル)区間は時速100qを超える最高速と1〜2速の低速コーナーの組み合わせで、ブレーキにも厳しいラリーの勝負所になっていました。

 法定速度を守りながら走ること8.5km、また水くみ場に出くわしました。水をポリタンクやペットボトルに汲む姿が見られます。聞くところによると、週に一度ほど水を汲みに来ているそうで、時には水くみの順番待ちをするほどだとか。地形をよく見ると、どうも先ほどの水くみ場と同じ谷の上の位置のようです。さらに400m走ると赤城森林公園の駐車場です。ここから先は通行止め。歩いて入ってみると通行止めにするほどの土砂崩れはなく、すぐにでも通れそうですが、この状態は3年ほど続いているようです。

 公園を目の前にして通行止めのままの林道。大人気の名水と、住宅地域に近い林道で時々目にする、家電などのゴミが捨てられた通行止め区間。環境保護と林道通行者のマナーを考えさせられる鍋割相吉線でした。(07.3.26)

鍋割相吉線から見た関東平野。晴れた日には東京の高層ビルも見られる。 赤城山は外輪山が集まった総称。鍋割相吉線は、いくつもある外輪山の間を抜けるため、山の形が刻々と変わる。写真は地蔵岳。

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