フランス語学研究A

 

担当教員氏名 配当学年 クラス指定 必選区分 開講期
渡邊 淳也 3・4 選択必修 通年
曜日 時限 単位数 備考

教職関連科目

 

授業目的・概要

フランス語学の重要テーマである時制・叙法について考察します。

授業計画

1/ 序論
2/ フランス語の時制体系
3/ モダリティとその関連領域
4/ 丁寧の半過去形
5/ 日本語の「よろしかったでしょうか」型語法との対照
6/ 間一髪の半過去形
7/「反実的」か、「現実的」な状況か
8/「断絶の半過去形」との対比 
9/「遅滞型」、「早期型」、「非時間型」の関係
10/ 分岐的時間の図式
11/ 時制的条件法
12/ 反実仮想の条件法
13/ 他者の言説をあらわす条件法
14/ 語調緩和の条件法
15/ 前期試験と総括
16/ 叙想的時制の概念
17/ いわゆる「モダールな用法」の再編
18/ 叙想的アスペクトの概念
19/ 半過去と叙想的アスペクト
20/ 現在分詞と叙想的アスペクト
21/ 叙想性と未完了アスペクトとの連関
22/ 叙想的アスペクトと認知モード
23/ フランス語およびロマンス諸語における単純未来形の綜合化
24/ 単純未来形と迂言的未来形の用法の比較
25/ 単純未来形の基本図式とその適用
26/ 迂言的未来形の基本図式とその適用
27/ 単純未来形・迂言的未来形と否定とのかかわり
28/ 現在分詞とジェロンディフ
29/ 主語不一致ジェロンディフ
30/ 学年末試験と総括

評価方法・基準

試験の点数をもとにして、平常点 (出席点ではなく、準備の綿密さ、討論の積極性など、授業への参加度の評価) を加算します。

準備学習・学生への要望等

フランス語を単に「学ぶ対象」とするのではなく、「考える対象」とすることのおもしろさに目をむけてください。

テキスト

授業ではもちろん、試験でも使用しますので、必ず購入のうえ毎回持参してください。

渡邊淳也『フランス語の時制とモダリティ』早美出版社

参考文献

以下にはおもなものをかかげ、くわしくはそのつど紹介します。

朝倉季雄『フランス文法集成』白水社
朝倉季雄『新フランス文法事典』白水社
大橋保夫ほか『フランス語とはどういう言語か』駿河台出版社
佐藤房吉『フランス語動詞論』白水社
佐藤房吉ほか『詳解フランス文典』駿河台出版社
デュボワほか『ラルース言語学用語辞典』大修館書店
東京外国語大学グループ《セメイオン》『フランス語を考える』三修社
東京外国語大学グループ《セメイオン》『フランス語を探る』三修社
東京外国語大学グループ《セメイオン》『フランス語をとらえる』三修社
新倉俊一ほか『フランス語ハンドブック』白水社
髭郁彦ほか『フランス語学概論』駿河台出版社
髭郁彦ほか『フランス語学小事典』駿河台出版社
渡邊淳也『フランス語における証拠性の意味論』早美出版社