ここまで使えばもとはとれますが、ものには限度ってものがあります。

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 タイヤの摩耗使用限度は、タイヤの周上に数箇所配置されている「スリップサイン(ウェア・インジケータ)」というタイヤ溝の浅い部分で点検します。二輪車タイヤの残り溝の最低基準は0.8mmで、これに近づくとスリップサインが表面に帯状に現れてくるのです。
 でもこのスリップサインは、決して「ここまで使っても良いですよ」っていうのではありません。ここまで使ったタイヤは単純摩耗以外にも、偏摩耗、ひび割れ、パンク(厚みが無いので)、ゴム質の硬化など、危険極まりない状態になっている場合が殆どです。

 ましてやスリップサインが出ているにもかかわらず走行していると・・・。
 

 タイヤの表面には「トレッド」という耐摩耗性のある厚いゴム層で覆われています。
トレッドの下層にはさらに「ブレーカー」、「ベルト」、「カーカス」と呼ばれるナイロンやスチール製のコード布が配置されてタイヤを成型しています。
 上の写真は摩耗限度を越えて更に使った状態で、表面のゴム層が減って無くなり、下層の布状の部分がコンニチハをしています。危篤状態です。(ガムテープを張っても、効果はありませんね)
 スリップサインが出てるのでいくらダメ出しをして差し上げても「お金がないからまだ取替えません」っていう方がたまにいらっしゃいます。
ならばバイクに乗らないでください。お願いだぁ。
(K君写真掲載許諾ありがとうございました)
 ハッと思ったあなた。今すぐタイヤの点検だぁ。

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