俳句ニュース

第4回『紀伊山脈』御坊・日高地区俳句大会 2025.3.22
 安珍・清姫で有名な道成寺や美しい海岸の煙樹ヶ浜のある御坊市・日高郡で第4回『紀伊山脈』御坊・日高地区俳句大会が、御坊市中央公民館で開催された。この大会は地方での俳句愛好家の交流と親睦を深めるための和歌山俳句作家協会の事業で、第1回は橋本市で一昨年は新宮市で、昨年は田辺市で開催され、今回が第4回となる。御坊・日高地区の俳句会の協力のもと、147名もの方から475句の投句があり、大会にも63名の方が参加され、熱気あふれる大会となった。御坊市長賞以下入賞者と作品は左記のとおり。



御坊市長賞
本音には辿りつけずに溶く葛湯    みなべ町 武田惠子
御坊市教育委員会教育長賞
勝独楽の肩をゆらしてなほ廻り    美浜町  桑原里美
日高新報社賞
白球が指を離れて風光る       由良町  小山ひとみ
紀州新聞社賞
ふるさとはダム湖の底ひ水温む    和歌山市 中筋のぶ子
和歌山俳句作家協会賞
骨となり帰るふるさと春の海     由良町  大谷武美
秀逸賞
離れ住む子の部屋灯し豆を撒く    由良町  坂田妹子
秀逸賞
凍滝や森のしじまを閉ぢこめて    紀の川市 竹中俊和
秀逸賞
初空に飛び出しさうな絵馬の蛇    和歌山市 内海富美
秀逸賞
コントラバス大志かかげて卒業す   田辺市  池田昌子
秀逸賞
人日や戦も平和も人の業       和歌山市 島本美紀
秀逸賞
もう酒徒の一人もなくて餅を焼く   田辺市  山中晴美
秀逸賞
起こされて静かに畝は春を待つ    御坊市  假谷光生
秀逸賞
四つ割りの二割引き春キャベツ買ふ  串本町  前田三紀
選者特選句
本多邁選
永き日の寺に木魚といふ楽器     由良町  北岡ゆみ
手拝裕任選
静座して試筆の前の磨墨かな     美浜町  光たかし
満田三椒選
コントラバス大志かかげて卒業す   田辺市  池田昌子
上野みのり選
ふるさとはダム湖の底ひ水温む    和歌山市 中筋のぶ子
北岡ゆみ選
薄氷や一病ゆへに揺れうごく     紀の川市 本間美知子
玉置良子選
鬼やらひ声を限りに泣く力      田辺市  山中晴美
田中衡子選
冷房という深海に横たわる      日高川町 山田美幸
伊奈寛雄選
冬木立に演武の空包突き刺さる    日高川町 佐々木たまみ 
安宅川佳子選
箒目の波掻き分けて地虫出づ     和歌山市 北野惠美子
川口修選
初空に飛び出しさうな絵馬の蛇    和歌山市 内海富美
片山綾子選
白球が指を離れて風光る       由良町  小山ひとみ



桑島啓司さんの句が

「俳句四季」12月号に掲載されました。
2022.12.1


古梅敏彦さんの句が
「現代俳句」10月号に掲載されました。
2022.10.1



塚月凡太さんが
読売新聞和歌山版俳句選者になられました。
2022.5.25



上野みのりさんが
毎日新聞和歌山版俳句選者になられました。
2022.4.23




手拝裕任さんの句が
「俳句界」3月号に掲載されました。
2022.2.25





和歌山俳句作家協会の記事が

「俳句界」12月号に掲載されました。
2021.11







和歌山俳句作家協会運営委員の

中浴智美さんが第三回香雨賞を受賞されました。
2021.11









桑島副会長の句集が紹介されました。




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