バイオリンを作るホームページ

 バイオリンの基本寸法
不許転載

 楽器の音域は響板のサイズに支配されます。低音を出すには大きい方が有利ですが、反面、高音には不利となります。たとえばチェロでも駒の近くを押さえれば高音を出すことはできますが、とても苦しい感じがします。バイオリンの音ではありません。擦弦楽器には長い演奏の歴史の中で自然に決まってきた音域分担とサイズがあり、この寸法が尊重されています。
 下はWada Violinの基本寸法です。平面的な寸法だけでなく立体的に実に多くの自由度があり、ほんの数mmの違いが驚くような音色の差となってあらわれます。ここに製作者の思いを込めることもできるのです。

Wada Violin の基本寸法 (単位mm)

 
ホーム
バイオリンの構造
主な構成部品
材料について
製作ステップ
バイオリンの設計
1.基本寸法
2.力学
3.強度設定
4.振動分析
5.胴の寸法(未公開)
6.ネックの寸法(未公開)
WadaViolin作品販売

  

 バイオリンの胴は中央部がくびれた「ひょうたん型」をしています。ちょうどバスト、ウエスト、ヒップに相当するような3箇所を、それぞれUPバウツ、CTRバウツ、LWRバウツと呼びます。これらの寸法は演奏の必然性によるもので、まずCTRバウツは演奏時に弓と干渉しない幅にしなければなりません。これはE線、G線からの弓の振れ角できまります。この振れ角は音色コントロールのためにもある程度の余裕が必要で、通常の駒の高さであればCTRバウツの幅は110mm程度が限度となります。次にUPバウツの形状は最高音まで小指が届く大きさであり、音程取りに支障のないこと。ハイポジションでは表板の縁から手の感覚で距離を測るので、この範囲は一般的なカーブに合わせる必要があります。LWRバウツに関しては特に演奏上の制約はありませんので、全体のバランスで決めるべき寸法といえます。
 図中黒丸の寸法は音程の基準になりますので厳密に守るべき寸法です。