〜TAOとの出会い〜
今から十数年前、私たちは九州大分県久住に本拠地を置き、和太鼓のこれまでの
イメージを打破し、自由な発想のもとで身体から発する感動という名の伝達方法で
日本中、そして世界中を飛び回りながらも、九州での活動を決しておろそかにせず
勢い良く根をはり出した若者たちと出会いました。
四十歳にして出会った、和太鼓や鬼剣舞という岩手県の民族舞踊を近所の小学生
や家族と楽しんでいた平凡な長崎の一市民の私の元へTAOの20代の女性が
「公演に取り組むエネルギー」を与えにやってきたのです。
「私たちTAOは、チケットを買って下さった方への最高の舞台をお見せして皆さんにお返しいたします、是非私たちTAOを信じて長崎の皆さんにチケットを広めて下さい」
わが子と歳も違わない子がキッパリとそう言い切ってしり込みをする私たちを動かしたのです、不思議なパワーでした。小学校の子供たちでさえ頑張ったのですから。
そして98年(春)長崎市公会堂にTAOの曲がながれ、多くの人々に感動の涙を流させ元気付けてくれました。
この公演への取り組みがその後の私たちの生き方に大きな影響を与えたのは言うまでもありません。
人前で話すことも出来なかった子供たちは、学校の校長先生を動かし文化祭で自分たちの和太鼓演奏を実現をさせたり、経営者の実行委員にはふんばる力を与え、そして我が家族には、活動の場を長崎から九州内へと広げさせたのです。
あれから十年還暦を迎える私は、成長して私の元を飛び立った子供たちのかわりに、「いもの鼓」の小学生、「菫Smile」、「大鬼侍」、「流鼓」の若者たちとの出会いがあり和太鼓指導の喜びを味あわせてもらっています。
そして今、そんな私たちのもとへふたたびTAOから熱いエネルギーがやってきたのです。十年の月日はTAO自身も成長させ、海外ではチケットセールスの記録を塗り替える世界のエンターテナーとして活躍しています。
でも、やはり根底にある思い「九州での活動を大切にしたい」と動き始めた
かつての私たちがそうだったように貴方も、是非この若い希望に満ちた
TAOから元気をもらってみて下さい。
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