LostPassage

書いた日 2002年7月7日
発売日 2002年6月28日
タイトル LostPassage
ブランド DEEPBLUE
ジャンル AVG
対応OS WIN95、98、Me、WIN2K、XP
CPU Pentium 200以上
RAM 32MB以上
HDD 700MB以上
CD-ROM 4倍以上
音声 女の子のみヴォイス付
グラフィック 640×480 24bitカラー
備考、XP対応 標準対応です
傷心指数 0% なし。
感動指数 70% 悪くは無いのですが、もう少し感動出来る物に仕上がっていればなぁって残念に思っています。
楽しさ指数 70% 結構楽しいです。
H指数 85% 終盤に2、4シーン、観月のみ6シーンと多いです。CGは1枚から3枚位です。純愛物としては濃いしシーンも長いです。
CG 80点 画面サイズが小さい事もあってジャギがちょっと目立ちます。ぱっと見た目に綺麗に見えないのは残念です。次回作は800×600の画面サイズにして欲しいですね。キャラデザは私の好みなんで評価は甘目です。
システム 75点 オーソドックスなコマンド選択式のアドベンチャーゲームです。未読既読の判定付きスキップもあり、システムについては粗満足なんですが、一点だけ、セーブする箇所にメッセージが書き込めません。日付と時間だけでは判別し辛いので改良して欲しいです。
シナリオ 85点 ENDはヒロイン毎にBADとハッピーの2種類、観月TrueとそのBADの14個あります。観月Trueは全てのENDを観ないと観れないようになってます。各所に蒔かれた伏線は観月TrueENDで回収する形になっています。終盤が今一なENDもありますが、概ね納得出来るお話でした。沙雪と観月Trueは伝奇物テイスト溢れるもので結構私好みのシナリオですね。育美や理乃シナリオも悪くなかったです。一人位主人公に反発する娘も欲しかったです。
声優演技 85点 実力派の方々なので演技は問題ありません。理乃役の声優さんは大好きです。
挿入歌 75点 オープニングとエンディングにあります。実力派の声優さんが歌っています。エンディングの曲はハッピーENDのみ流れるアップテンポの歌で結構好きです。
ちょっと気になる事があったので書きます。BGMの「輝きの予感」は単独で聞くと幻想的で大変良い曲なのですが、曲が良すぎてシーン合ってないと思います。
総合評価 85点 難易度が高めなんでちょっと攻略には苦労しました。まさか、エロゲーで古代史論争に終止符を打つような仮説に出会えるとは思いもよりませんでしたね。Hも良かったので評価は大甘となってます。(大汗)
感想  幼い頃に過ごした京都の町、そこには、実の兄妹のように仲の良かった従姉妹や幼馴染の巫女さん、元彼女の先生がいました。教育実習を受ける為、帰郷したに主人公が、実習期間の2週間を誰とどう過ごすのでしょうかって感じのゲームです。



 これ以後ネタばれがあります。












これ位でいいかな?
 
ヒロイン個別の感想です。
育美
 元担任で元彼女です。現実問題として背徳感のある先生との恋愛が主題となります。主人公の青さが元で破局しますが、5年後に運命の再会をしてからは手探りで相手の心情を確かめ、昔と変わらぬ事を知って一気に燃え上がります。先生としての立場や年上の女性の苦悩がよく表現出来ていて良かったです。

観月
 幼馴染の巫女さんです。月読の巫女の激務に疲れていた観月を、息抜きに連れて行った旅行でお互いの気持ちを確認した後はラブラブな状態になります。5年前の自分と今の観月が合わせ鏡のような感じで描かれています。成長した人間は同じ過ちを犯さないって事でハッピーENDを迎えます。観月の変貌が良かったです。

沙雪
 病弱で兄妹のように仲の良かった従姉妹です。途中まではただの夢落ちかいなって思っていましたが、あんな仕掛けがあるとはびっくりです。癌=魔物、山吹御前=鬼女、伝奇物や恋愛物としても面白かったです。キャラとしてはこの娘が一番立っていた感じですね。#沙雪のナース姿は笑った。

理乃
 同じ大学のサークル仲間です。モーション掛けているのに全然気が付かない主人公に業を煮やして追ってきたのだと思います。至って普通の恋愛物なんですがそこそこ面白かったです。彼女にするのは対等な関係が築ける理乃が一番と思います。

エリナ
 フィンランドからの留学生です。勉強を見てやるなどして同じ時間を共有するうちに好きになるパターンです。雪女の話を期待してましたが、全然違う物でした。(汗)

めぐみ
 いじめられっ娘の巫女さんです。健気に頑張る娘は本当に支えてあげたいって思いました。伝奇物としても結構面白かったのですが、ENDが今一でしょうか。

観月True
 いやいや、本当に驚きました。私の持論は邪馬台国遷都説なんですが、それを内包して大胆な解釈を加えた、この仮説は非常に素晴らしいです。エロゲーで邪馬台国論争に終止符を打つような仮説に出会えるとは思いもよりませんでした。卑弥呼=日の巫女から邪馬台国=大和朝廷に展開し、大胆に大国主の神話を加えるとはあっぱれです。出雲大社の神殿の大きさからいって大和朝廷に匹敵する勢力が山陰地方にあったのは明白ですし、大量に見つかった銅矛や古墳群からも証明できます。ゲーム中読みながら凄いなぁって唸っていました。また、歴史的には悪役になる事が多い木曽義仲を救国の英雄にした事もポイントが高いですね。
 残念なのは、ENDが予定調和の域を出ていない事です。あっと驚くような展開だともっと良い印象だったのに残念です。

「Campus 〜桜の舞う中で〜」「好きだよっ!」「LostPassage」とプレイしてきましたが、このシナリオライターは私好みのシナリオを書いてくれます。そんな訳で次回作も期待してお待ちしてます。

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