第5回 6月23日沖縄慰霊の日

 6月23日は「沖縄慰霊の日」です。この日付に関してはいろんな意見があるようですが、沖縄の日本軍司令官が自決し、組織的戦闘が終結した日(1945年)とされています。
 太平洋戦争で国内唯一地上戦が戦われた沖縄では、一般住民約94,000人を含む20万人余の犠牲者を出したといわれています。
 戦後生まれの僕は、沖縄戦が大変悲惨なものであったことや、其の後の沖縄がアメリカ軍政下に苦しみ、日本復帰後もなお米軍基地の問題で苦しんでいることなど、知識はありました。
 沖縄に惹かれ、沖縄に興味を持ち、沖縄に関する本をよく読むようになって、沖縄戦の実相が少しは分かるようになり、軍隊の本質が国民・住民を守るようなものではなかったことを知りました。そして、今も、沖縄本島の5分の一の面積が米軍に占拠されている現実に対し、基地のない平和で美しい空と海の沖縄を取り戻したいと思っている人々が沢山いることを知るようになりました。

 東京・杉並・高井戸の沖縄料理のお店『ちゃんぷる亭』さんは、毎年6月23日に、この日を沖縄戦の悲惨さや多くの犠牲者のことを決して忘れないための日として、沖縄そばを230円(普段は700円)で提供する活動を続けられています。夜には平和の詩の朗読と唄三線のミニライブも行われます。

 『ちゃんぷる亭』に僕を連れて行ってくださったのは、三線の指導を仰いでいる、千葉在住のうちなー、知念さん。僕のホームページの名前と同じ(正確には音引きが付きません)だと言うことで、ご紹介いただきました。知念さんは唄三線の演奏で『ちゃんぷる亭』の6月23日沖縄慰霊の日の活動に参加されていらっしゃいます。

 詩を朗読されるのは『ちゃんぷる亭』のママさんで、内地の方ですが、若い頃演劇の公演で訪れた沖縄に魅了され、このお店を始められたと聞きました。
 うちなーの味とは一味違う、お店独特の沖縄料理を出されています。勿論全部は食べ切れませんでしたが、『トマトちゃんぷる』はお勧めの一品です。
 息子さんがマスターで、沖縄に関する事にとても詳しい博学の人でありました。マスター手作りの真空管アンプから流れる島唄は柔らかな音で、このお店の雰囲気の心地よさをより増幅しいるように思えました。沖縄の事をもっと知りたいナイチャーにはお勧めのお店です。

(ちゃんぷる亭 杉並区高井戸西2-18-30 TEL 03-3247-3862)

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