第28回 ちゃんぷる発
知念さんを訪ねる沖縄ツアー

     2003年9月14〜17日
 このツアーはまるで 「転任した大好きな先生に会いたくて訪ねていった仲良しグループの旅」 のようでした。 八重岳の知念さんちは、 林間学校の合宿所みたいになりました。私達は小学生のように面倒をみてもらって、 小学生のように楽しく遊びました。

 知念福一さん、 和子さんご夫妻はじめ、 知念家と島袋家のみなさま、 本当にありがとうございました。 私にとってこの旅は、 54年間で一番楽しい旅でした。 旅行中の気分のまま報告致します。

 第1日目
 那覇のレンタカー店まで、 福一先生が迎えに来てくださいました。 本部に向う途中、琉球村に連れて行って貰いました。琉球村で椰の実ジュースやビールを飲みながら楽しく遊びました。 海に沈む夕日を眺めたりしながら国道58号線をドライブして、夜になって八重岳のお家に着きました。
 お家では和子先生と、先に来ていた藤田ニイニイが、みんなのためにご馳走やお風呂の準備をして待っていてくれました。 今は沖縄に住んでいる、みどりちゃんとシャーミーも遊びにやって来ました。知念先生に久しぶりに会えたのでみんな嬉しくて、食べたり飲んだりしながら夜更かししました。 途中、 夜の浜辺まで出かけて、 弾いたり歌ったり、 沖縄ナイトを満喫です。
 眠くなった人から順番にゴロゴロ寝てしまうので、和子先生は寝冷えをしないように、みんなのお腹にタオルを掛けて回りました。 福一先生と和子先生が寝たのは全員が寝た後でした。

 第2日目
 和子先生は誰よりも早く起きて、 朝ご飯の準備をしていました。 純ちゃんと忍ちゃんがお手伝いをしていました。 純ちゃんと忍ちゃんは、 この旅行で、 進んでお姉さん役を引き受けてくれたのです。 ご飯を食べてから、 ほとんどの人が 「ちゅらうみ水族館」 へ行って、お昼は福一先生に沖縄そばを食べに連れていって貰いました。帰って来たみんなは 「綺麗だった」 「美味しかった」 と言っていました。
 私は、 和子先生と一緒に、 夜のバーベキューパーティーの材料の買出しに町へ行きました。 お肉屋さん、 お酒屋さん、 八百屋さん、 スーパー、 沖縄のお店屋さんは面白いものが沢山ありました。 「ちゅらうみ水族館も見たかったけど、 こっちの方も楽しいな!」 って私は思いました。
 それから、ともちゃんが来て、みんなでバーベキューパーティーの準備を始めました。 福一先生手作りのテーブルを、 福一先生と勝君とツネオ君が公園に運んで並べました。 ともちゃんと私は野菜の用意、ともちゃんはとても上手に野菜を切りました。諸岡君と諸岡さんと網谷君と加瀬(ミ)君は、 和子先生の料理のお手伝いをしました。 謝花家の5人姉弟は得意のバーベキューなので大張り切り、 火起こしも焼くのも生ビールサーバーの設置も任せて安心です。
 他のみんな (玉ちゃん、 末ちゃん、 長山さん、 郁雄君、 賢一君、 ニコラス、 畑坊、 上野君、 弘子ちゃん、ちゃんぷるママの 智恵ちゃん) は、純ちゃん、 忍ちゃんに教えて貰いながら、 会場と知念さんち、 それに島袋おじいちゃんの家を行ったり来たりして、運んだり、 並べたり、 まだ足りないものを買いに行ったりしました。 その合間にツネオ君と網中君と加瀬君と勝君は、 島袋のおじいちゃんに飲みながら色々話を聴かせて貰って、 とても良かったそうです。
 夜になりいよいよこの旅行のハイライト、 大バーベキューパーティーの始まりです。 会場は八重岳お花見公園の芝生広場、 野外舞台もあります。 天願先生が貸して下さった発電機に灯りもつないで、 近くに住むお友達も来てくれて、 30数人の本当に大パーティーになりました。
 「カンパーイ!」 ドンドン食べて、 ドンドン飲んで、 交代で弾いて歌って踊りました。 交代で倒れて寝ました。 和子先生はやっぱり、 寝ている人のお腹にタオルを掛けて回っていました。
 途中で発電機の燃料が切れて真っ暗になった時、 空いっぱいの天の川。 福一先生と郁雄君が遠くまで燃料を買いに行って下さっている間、 みんなは、 生れてはじめてや何十年かぶりの自然のプラネタリウムに大感動しながら過ごしました。
 夜は更けてパーティーは益々盛り上がり、みんな顔を真っ赤に光らせてキジムナーになっていました。もしかすると本当のキジムナーも遊びに来ていたかも知れないと、私は思っています。寝てしまった私を純ちゃんがお家に連れて帰ってくれる時、振り返ると、楽しそうに飛び跳ねている人が50人位は居るように見えたからです。私は「面白いことが起こっているだろうな」「片づけは大丈夫かしら」と気になりましたが、眠さには勝てませんでした。後で聞いたら、私のように片づけのことを知らない人が何人もいました。
 次の朝、郁雄君とツネオ君が散歩に行ったとき、芝生広場はきれいに片づいていて、パーティーの残りは何も無かったそうです。

 第3日目
 この日はグループ毎の自由行動の日です。それぞれ海に行ったり、宮古まで日帰りで行ったり、親戚を訪ねたり、買い物をしたりしました。
 私建ち6人は最後まで八重岳のお家に残っていました。ここに居ると、気持ち悪いと思っていたナメクジやヤモリも面白く見えてきて、ぜんぜん嫌な感じがしません。夜寝ているとき、何度もヤモリの鳴き声を聞きましたが、本当に可愛い声だと思いました。いつまでも居たい気持ちでしたが、いよいよ帰る時がきました。
 福一先生と和子先生が、本部の町まで送って来て下さって「新垣ぜんざい店」で沖縄のぜんざいを御馳走してくださいました。甘く煮た金時豆の上にフワッフワッのかき氷の山が乗っていて、すごーく美味しくて、私は「絶対、また食べに来る!」と心に誓いました。
 夜、那覇で集まって、民謡酒場に行きました。午前1時まで、ショーを見たり、踊ったり、自分たちも演奏したりして遊びました。

 第4日目
 ゆいレールに乗って首里城に行ったり、国際通りと公設市場で買い物をしたりしてから、空港に集まりました。知念福一先生と和子先生が空港まで見送りに来て下さいました。お土産も頂きました。お別れするのが嫌でぐずぐずしていて、飛行機に乗るのが遅くなって係りの人に怒られてしまいました。そのせいかどうか分かりませんが、飛行機は15分位遅れて出発しました。

 今度の旅行は、みんなと最後まで仲良く楽しく過ごせて、本当に最高でした。一生忘れられない思い出です。私も将来石垣島に住んで、みんなが遊びに来たとき、知念先生ご夫妻がしてくださったように、みんなにキジムナーになって貰えるよう、頑張ろうと思いました。

知念学級生 かわむらゆうこ

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