薬物
覚せい剤・麻黄  日本国内で最も乱用されている薬物。覚醒作用と陶酔感を引き起こすが、使用を続けていると幻覚や妄想が現れて、覚せい剤精神病になり、大量に摂取すると死に至る。麻黄(マオウ)という植物からエフェドリンを抽出した後、覚せい剤となる。
乾燥大麻・大麻樹脂  ゲートオブドラッグ(薬物乱用の入口)と言われるほど、最初に手を出しやすい薬物。大麻を摂取することにより、気分、情動、感覚、知覚、思考の変化が表れ、日常の自分とは異なった主観的な体験(TRIP)をすることとなる。
コカイン・コカの木 米国での乱用薬物の中心。陶酔感、多幸感をもたらすが、慢性使用するとコカイン精神病を引き起こす。猜疑心が強まり、閃光を見たり、常同行動を繰り返し最終的には幻覚妄想状態に陥る。コカインはコカの木の葉から抽出・精製される。
MDMA
(エクスタシー) 
科学的な合成から製造される麻薬の1種。使用すると一時的に陶酔感が得られ、幻覚作用もあるが、乱用を続けると精神錯乱や記憶障害を引き起こす。カラフルな色と様々な模様の刻印が特徴で、一見すると麻薬に見えずラムネ菓子に見える。
LSD 最も強力な幻覚剤のひとつであり、極めて微量でも薬理効果を発揮する。使用すると幻覚症状が現れ、気分が高揚し、不眠状態が続き、体温・心拍数の上昇、頻脈や散瞳等の症状が出てくる。その幻覚症状が原因で精神錯乱や異常興奮になる。
マジックマッシュルーム 麻薬成分であるサイロシン、サイロシビンを含有するキノコ類の俗称。見た目はただのキノコだが、使用すると一時的に悪寒や吐き気を催し、次第に瞳孔が散大し、幻覚・幻聴などが顕著になる。時間や空間の認識が困難になり、体の震えや目眩などの症状がある。
あへん けし坊主から採取した液汁を、凝固させたものが「あへん」である。中枢神経を抑制するため鎮痛や鎮静効果があり、同時に陶酔感を生じる。しかし、陶酔感は快感となり、薬物への強い依存性が起き、耐性も強いため、あへん中毒の原因となる。