大人の気持ち、子知らず
大人と子供のかかわり方の認識の差
※単位は%、 |
大人がしていると答えた割合 |
子供がされていると答えた割合 |
大人と子供の認識の差 |
悪いことをしたので、しかったり注意する |
61 |
18 |
43 |
他の子供にいじめられているときに助ける |
42 |
19 |
23 |
困っているとき相談にのる |
36 |
23 |
14 |
道であったとき声をかける |
85 |
75 |
11 |
良いことをしたので、褒めたりご褒美をあげる |
53 |
46 |
7 |
■「近所の子供をしかる」61% 「しかられた と感じる」18%.
大人の61%が、「悪いことをしたら近所の子供でもしかる」としたのに、しかられていると感じている子供は18%にとどまることが十四日、文部科学省の調査で分かった。いじめられている時の大人の対応についても、子供との認識の差があり、大人の考え、行動が子供にうまく伝わっていないことが浮き彫りになった。
文科省は「大人は自分が思っている以上に積極的に関与しないと、子供は気にかけているという実感を持ちにくい」としている。
調査には、小中学生約3000人とその保護者約2900人が回答した。「子供が他の子にいじめられている時には助けている」とした大人は42%いたのに、助けられたと答えた子供は19%。大人の36%が困ったときに相談に乗っている」と答えたのに対し、相談に乗ってもらっていると感じている子供は23%だった。
一方、「良いことをしたら褒めている」大人は53%、褒められていると答えた子供は46%で、大人が抵抗なくできる行為は、子供と意識差が小さかった。
また、子育てをする上で地域の中で力を入れるべきこととして保護者が挙げたのは、子供の安全確保が67%で最多。異なる考え方や年齢の人との交流は36%で、学力を伸ばすための活動(8%)を大きく上回った。
産経新聞
(2006/2/15)