SCINE01: REPORT “TOGA SPRING ARTS FESTIVAL”

 

【利賀村】
 富山県東砺波郡利賀村。富山市から南下すること約50km弱に位置する。村の97%を林野が占め、庄川の支流である利賀川・百瀬川が村を縦断する。人口約1000人。公共交通機関は村営バスのみ。最寄りの駅と町役場の間25kmを日に2往復している。
 決して便利なところではない。
 過疎の悩みを抱える村。
 だが、ここで毎年春には新緑フェスティバル、夏には世界演劇祭を開催し、多くの人々の心をひきつけている。観客動員数は延べ20000人にも達する(夏)。人口1000人の村に20000もの人間が押し寄せるのだ。この数字は半端ではない。
 何故、これ程までに集客力があるのだろうか。人々は何にひかれ、何を求めて利賀村へとやってくるのだろうか。
 
【動機】
 実は私は、かなり前から利賀村の話は聞いていた。それも、全然異なる2つのサイドから何度となく話題にのぼっていた。
 一つは、趣味である演劇関係での高い評価。
 もう一つは、大学の専攻(こちらも広い意味では趣味と言えなくもないが)がらみ。村おこしの成功例として、利賀村は有名だった。
 話だけではわからない。
 行ってみたい。
 しかし、そうは思ったものの、場所が場所だけに二の足を踏み続けていた。不便さと遠さがネックになっていた。
 だが、今回は行こうと決心した。
 不便さをレンタカーで、遠さを新幹線と特急で解決する覚悟が出来たからである。逆に言えば、趣味にここまで投じられるようになるには、今になるまで時間を要した。自分の関心が高いものに重点的に時間とお金を費やすことは、浪費ではなく投資なのだと自分を説得することに、この春、私は成功した。
 
 【富山に行ったことがない】
 行こうと決めたまでは良かったが、即座に問題にぶつかった。
 ・利賀フェスティバルの情報収集はしにくい。
 ・私は富山に行ったことがない。つまり、地理的な把握が一切頭にない。
 ・出来れば同行者が欲しい。
 ・総支出額の検討がつかない。
 ・時期が、仕事の第一ピーク時と重なっている。
 ・時期が、Super Comic Cityと重なっている。
 結局、同行者はなし、予約できるものはすべて事前に予約し、足りない情報は利賀村役場に直接もらった。

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