
五葷考
2005.6.21 tues.
ごくん(gokun)? ごぐん(gogun)? 読み方さえ良くわからない、これっていったいなんなんだ?
ベジタリアンの中には、ゴクンを食べない人がいます。わたしの知ってるのは今のところ2人です。
わたしがネットで調べるより、彼らの意見を直接語ってもらうほうが、解りやすいのかもしれません。ので、こんどお願いしてみようかな。ゴクンについて書いてって。
ゴクンに対する思いは、ベジの中でだいたいマップタツに分かれてるような気がしている。“食べる人”と“食べない人”。当たり前だけど、おもしろい。わたしは“じゃんじゃん食べる人”・・・から、ゴクン食べない人の話しに影響をうけて、“食べないほうがいいのかもしれないと思う人”に変化しつつある。
人は人を変える。
そこがオモシローイ!!
とてもとても面白い。ひととひととが交わることの最大の意味ではないかな?
ひとと交わることを避けようとする人は、自分が変化することを恐れている人かもね。
昨年末なくなっちまった千里の健福(チェンフー)でもらったチラシに、かなり詳しく書いてある。
どうしてニラ、にんにく、ねぎ等の野菜を使わないのですか?
宇宙には五行(金、木、水、火、土)があり、人間の体にも五行があります。その中のどれかが崩れたら、異変が生じると言われます。
「五行説」によれば、ねぎ、にんにく、ニラ、ラッキョウ、アサツキの野菜は他の野菜に比べ陰性の気が強く、体内に入れば五臓(心臓、肺臓、肝臓、腎臓、脾臓)を傷つけてしまうのです。東洋の素食(菜食)では、中国の陰陽五行説に基づき「五辛(ごしん)」と呼ばれます。また五辛は五臓だけではなく、人の心にも影響を及ぼすと言われています。
五辛、陰陽五行と五臓の関係
葱=腎臓=水=智=精性=流=哀
蒜=心臓=火=礼=神性=炎=楽
韮=肝臓=木=仁=魂性=浮=喜
薤=脾臓=土=信=意性=滞=慾
興○=肺臓=金=義=○性=成=怒
葱は多ければ落ち込みやすくなり、腎臓を傷めます。
大蒜は多いと気ままになりやすく、心臓を傷めます。
韮が多いと慾が強くなり、肝臓を傷めます。
ラッキョウが多ければ怒りやすくなり、脾臓を傷めます。
アサツキが多ければ落ち着きがなくなり、肺臓を傷めます。
それで佛家、ヨギ(ヨーガの実践者)や禅宗のお坊さんは修道や座禅の妨げになるとして生臭い(三厭:動物類、鳥、魚)ものだけでなく、五辛(五葷)も口にしないのです。
昔から「病は気から」という言葉があり、精神的ストレスは生活習慣病であると認識される今日では、病気の心理的側面を見逃すことはできません。日本では、刺激的な葱 大蒜や韮等は体を元気にする考え方があります。しかし、それは、人間の心、感情や意識を刺激する興奮剤のような成分があります。また、神経を刺激し、脳に障害を与え、一時的な興奮を元気と錯覚します。イライラするのは本当の元気ではなく、体をむやみに働かせ、集中力が低く過労となります。疲れたら、休んで自然回復は重要です。
ゆえに、このような心を生じさせやすい食物は控えめに摂ることが健康には大切です。
以上の理由で、ベジタリアン料理はお客様の心と体の健康を考え、高い精神をもつため、二硫化物油脂を含めている葱、大蒜、韮、ラッキョウ、アサツキの野菜はお料理には使わないのです。
漢字 | ひらがな | ENGLISH
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葱 | ねぎ | leek
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大蒜 | にんにく | garlic
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韮 | にら | leek
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薤 | らっきょう | shallot
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興○(浅葱) | あさつき | 不明 ignorance
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まとめるとこんな感じになりました。
漢字が中国風のところがあって難しいことと、ひらがなに対応する漢字がいろいろあること、英語が ねぎ や にら の差や あさつき をカバーできてないことなど、なかなかむずかしい。
そもそも、あさつきなんてものは、わたしもしらない。
で、調べたんですが、ねぎですね。「ネギの変種で、青い部分が多く細いのが特徴です」だって、ねぎじゃん完璧に。だからきっと英語は leek なんでしょうね、あさつきも。
でも、これで、ゴクンは眠らない。そんなもんじゃない。
“ベジタリアン情報ページ” の “・五葷とは”を見てください。→ 
とても、まとまってますね。ゴクンは上の5つに限らないってことがわかります。
たぶん、そのへんはそれぞれがよく食べるはずであったものから5つ抜きだして(意識・無意識に関わらず)ゴクンとする、のではないだろうか。
新たな疑問、要するに「ゴクン人それぞれ疑惑」が浮上した所で今日は眠いのでもうやめたい。

とっぷ