Night and Day(日記) You're Too Far Away(コンサートなどの感想) Between You and Me(掲示板)


 


ボーイ・フロム・オズ 


印象に残ったこと
第一幕
第二幕
カーテンコール
パンフレット

2006年10月28日(土) 17:30〜18:50 19:10〜20:30
2006年10月29日(日) 12:30〜13:50 14:10〜15:30
2006年10月30日(月) 18:30〜19:50 20:10〜21:30
2006年11月03日(祝) 13:30〜14:50 15:10〜16:30
2006年11月05日(日) 13:30〜14:50 15:10〜16:35
於:青山劇場

2006年11月24日(金) 18:30〜19:50 20:10〜21:35
2006年11月25日(土) 12:30〜13:50 14:10〜15:30
2006年11月25日(土) 17:30〜18:50 19:10〜20:38
於:大阪厚生年金会館芸術ホール

【印象に残ったこと】
  • 開幕前の不安

    昨年の初演では、個人的ラストの6月26日の夜公演で、2階最後列にいるのに坂本さんが目の前で踊ってくれているような温かさを感じるという信じられない体験をしたので、
    また以前「フットルース」の再演で苦い経験をしているので(「フットルース」再演の問題は、再演だったことではなくて、キャストの一部だったのに)、
    再演で がっかりしたらどうしようと再演初日まで鬱になっていた。

    (実際に開幕したら、初日から予想を超える出来で、そんな憂鬱は吹き飛びました)



  • 坂本さんのパフォーマーとしての充実

    舞台上の存在感

    再演では、二階席になったことはないので、二階席で観たときの印象は判らないのですが。

    初演の個人的ラストで感じたときには、奇跡のようで信じられなかった、舞台上で坂本さんが大きく見えることが、
    再演になったら、毎回、当然になっていたのに感嘆した。
    (勢いのあるコパのシーンは もちろん、ゆったりしたラジオシティ・ホールのシーンでも、舞台の広さを感じさせなかった)

    二幕の前半の、ショーのシーンが続くとき(レノ・スウィーニーの店、コパ・カバーナ、ラジオシティ・ホール)
    初演時は6月25日以外、頑張ってテンションを上げているなぁという感じだったのに、再演時では自然体で力みがないのに、身体からエネルギーが溢れている!!!
    見ているほうも、一層、楽しい。

    初演では、前半日程でたまに「坂本さん、頑張って」とか「落ち着いて、落ち着いて…」と孫を見守るような気持ちでステージを見ることがあったのですが(基本的には満足していたのだけど)、再演では、特に東京の中日以降は、(客上げを除いて)何ひとつ気にかけることなく、客として目いっぱい楽しませられていた。

    坂本さん自身も、客席が楽しんでいるのを楽しんでいるようだった。


    存在が大きくなっても、坂本さんの持ち味の透明感を、そのまま保っていてくれているのが嬉しい。





    坂本さん特有の、壊れやすいものをそおっと包んでいるような優しい声。

    同じように楽譜に忠実に歌っているのだけど、初演では几帳面さ(固さ)を感じさせていたが、今年は自然な呼吸のまま正確に歌っている印象(上手く説明出来ない…)。
    特に、音の最後の最後の一秒まで凄く安定しているのが印象的だった。

    声量が増した。
    声量が増して余裕が出来たぶん、さらに精細な感情を込めて歌っていた。
    サビのf(フォルテ)の箇所ですら声を張り上げている感じがなくて、余裕を持って丁寧に歌っている感じがした。

    (「この俺の別の顔」「静かに」「故郷と呼べるのはオーストラリアだけ」「旅立つ前に今一度」では、聴覚に集中したくて目を閉じて聞いていました。客席にまんべんなく優しく語りかけながら歌っている坂本さんは とても素敵なのですが、素敵過ぎて視覚に集中してしまい、聴覚がお留守になってしまうので…)


    一方で、「確かだぜ、ベイビー」「世界はリオ」のような楽しい曲では、グルーヴ感がアップして、立ち上がって踊りだしたい気持ちになった。 本家のピーター・アレンさんのグルーヴ感には及ばないかも知れないけど … (「Captured Live at Carnegir Hall」の録音なんて、テンポも速いけど、それ以上にピーター・アレンさんのヴォーカルが勢いあるのだ。
    )。


    CDやDVDで記録に残していただけたら嬉しいが、会場にいて坂本さんの声が ふんわりと行き渡るのを感じる体験は、その場にいた人しか判らないでしょうね。
    (ファン・ヒーターでなく、オイル・ヒーター?遠赤外線ヒーター?)

    芝居の部分についても、初演では、坂本さんのヘッドセットのマイクが頭の両側に付いていた気がするが、再演では片方だけになっていた。



  • 歴史的事実の重視から芝居としての整合性重視へ(演出、坂本さんの意識)
  • 少しずつ変化する演出 (上とも関連していますが…)

    初演では、ピーターだけでなく、ジュディですら名前くらいしか知られていない日本で、彼らの姿を間違って伝えてはならない、という意識が強かった。
    実在のピーターやジュディたちがしていなかったことを勝手にしてはいけないという制約を無意識にしていたかも知れない。

    再演では、実在の人物たちがしていたかどうか判らなくても、そのときの彼らの心情を表すような仕種なら、積極的に取り入れていたようだ。

    雑誌などのインタビューでも演じる心持ちの変化を語っていた。
    (たとえば、産経新聞の「再演に余裕と意欲」では、ディテールにこだわるより心を同化するというような意味のこと言っている)



    セリフは変わっていないのに、演出で意味が変わる。
    (初日から決まっていたと言うより、日々、ちょっとした変化があり、良い変化は翌日以降にも引き継がれていく印象)


    もともとマーティン・シャーマンさんはストレート・プレイの作家なので(「THE BOY FROM OZ」が初めてのミュージカル脚本(theaterMania 2003年10月8日の記事)、ストレート・プレイと同じ細やかさとリアルさを持った、再演の演じ方が合っていたようだ(初演も、方向性としては同じだったと思うけど)。

    特に、会場に手作り感のある大阪厚生年金会館芸術ホールでは、よりストレート・プレイの風合いがあった。


    例えば、二幕の、グレッグとの出会いのシーン。
    「マジメな顔をしているときのオマエって、可愛いなぁ」の前に、少し離れてグレッグの顔をしげしげと見るようになった。それによって、次のセリフが より活きてきた。


    同じく二幕のライザとの再会で、「涙は一番大切なところにしまってあるんだ」とピーターが答えた(後のシーンで、それは母マリオンの教えだったのが判る)後の沈黙が、日に日に長くなっていった。
    ライザの傷ついたような表情と、後ろめたそうに目をそらすピーター。

    その一つ前、グレッグの亡霊がピーターへの愛を歌うシーンで、大阪公演では、
    ピーターに当たるスポットとは別に、若い男物のシャツが脱ぎ捨ててあるソファにスポットが当たっていたような気がする。
    演出の意図なのか?
    自分の目がおかしかったのか?
    厚生年金会館芸術ホールの設備の関係でそうなってしまったのか?(まさか、ね)

    とにかく、自分としては、それを見て、一幕の「コンチネンタル・アメリカン」のシーンから二幕の「あなたと私」の最後の会話までが、
    ライザが、ピーターのゲイというセクシュアリティを受け入れて赦してあげる流れとして綺麗に繋がったのだけど … 
    「こんな時、グレッグなら どうしたかしら?」と言うとき、何故、ライザが涙声なのか、判った気がした。
    (ピーターがグレッグを思い出して泣くのは容易に理解出来るのだけど、ライザの泣いている理由が今ひとつ判らなかったので。ライザにとって、グレッグは認めたくない恋敵だったろうな、と漠然と思っていた程度)



  • 再々演?

    確かに、「ボーイ・フロム・オズ」は繰り返し観る価値のある脚本と出演者の演技だと思う。
    ピーター・アレン役は繊細かつ陽性な坂本さんの個性に合っているとも、思う。


    でも、「今の坂本さんなら、どんな役でも出来そう」という初日の直感を確かめるために、次は別の演目が見たいと思います(←欲が深いです)。

    V6の夏のコンサートで、カミセンのバックでHIP HOPっぽいダンスを踊っていたのが色っぽかったので、次は そういうものも見たいな … 。

    同じ再演でも、舞台上の存在感が大きく深くなったところで「NEVER GONNA DANCE」を余裕を持って演じて&踊っている坂本さんを見てみたいです(以前 骨折なさった紺野まひるさんは、舞台に耐えられるほど回復なさったのでしょうか?←関ジャニ∞でお忙しそうな渋谷すばるくんのスケジュールも気になる)。


    それと … 「バイ・コースタル」の客上げで、回を追うごとにファンの坂本さん接近作戦が激しくあこぎになって、その緊張感を しんどく感じるようになってきた。再々演になって、さらに過熱するかと思うと恐ろしい。
    芝居を心ゆくまで楽しみたいのに、水面下で坂本さん争奪戦が起こっているので、幕間から二幕始めにかけて妙なテンションになって余計な消耗をしてしまうのよね。
    再々演があるなら、「バイ・コースタル」の客上げと一幕の遅刻客いじりは省略していただきたいなぁ。
    坂本さんがアドリブも楽しく進められる人であることは判ったから、もうじゅうぶんです。




【ストーリーに沿って】 


【第一幕】
  1. プロローグ



    ♪♪♪『この俺の別の顔(THE LIVES OF ME)』(ピーター)



  2. テンターフィールド


    ♪♪♪『俺の名前にライトを(WHEN I GET MY NAME IN LIGHTS)』(ちびピーター&コーラス)

    舞台の上手で、父親が見ていてくれたことを知って成人ピーターが嬉しそうにするのは初演と同じだが、
    再演では、父親がリズムを取っているのに気づいた後、それに合わせて自分もリズムを取ったりして、より判りやすい。


    ♪♪♪『俺の名前にライトを(WHEN I GET MY NAME IN LIGHTS)』(少年ピーター&ピーター)

    坂本さんの生腕(個人的に大好物)を拝める貴重なシーン(その1)。


    (初演の感想で書いたことの繰り返しになるけど、ここで遅刻客をまとめて入れる "演出" はヘンじゃない?

    自分は、ピーターが「オレはテンターフィールドを後にしました」と言ったときは拍手するけど、遅刻した人に拍手は しないわ!もし自分がやむを得ず遅れたときも、拍手もスポットライトも欲しくないし。
    遅刻客に拍手しないことについて自分が心が狭いとも思わない(周囲に合わせない偏屈ジジィだとは思うケド)。

    逆に、静かな歌や演技の間にドアを開けない配慮であれば、常に していただきたいです)



  3. オーストラリアのテレビスタジオ



    ♪♪♪『ラブ・クレージー(LOVE CRAZY)』(クリス、ピーター&アンサンブル)

    ピーターが色目を使う相手の男性ダンサーの仕種。短パンに手を突っ込む。

    ダンサーのダンスが、よりパワフルに弾けていた。
    楽しいシーン。



  4. 香港のヒルトン・ホテル

    ♪♪♪『ワルツィング・マチルダ』(クリス&ピーター)


    ♪♪♪『夢だけでいい(ALL I WANTED WAS THE DREAM)』(ジュディ)

  5. 香港の酒場

    「誘惑してるの?」「そんな手間、かけない」と言って二人で大笑いするのは、何か映画の元ネタがあるのだろうと推測するのですが、何の映画なのかは判りません。

    「胃の洗浄なんて したことある?」
    に無邪気に「ううん」と答えた後、「…まだ」と付け足すのは、ピーターなりに気を遣っているのかしら。


    ♪♪♪『年上の女(ONLY AN OLDER WOMAN)』(ジュディ、ピーター、クリス&マーク)



  6. ニューヨーク


    ♪♪♪『出来ることはせいぜい(THE BEST THAT YOU CAN DO)』(ライザ&ピーター)


  7. ジュディのマンション

    再演では、ジュディとライザのトランプ遊びが、笑いを誘う楽しいシーンになっていた。
    ジュディがカードを捨てずに「はい、次」とライザを促したあと、
    ライザ「ママ、カード捨てて」
    ジュディ「えっ!捨てたわよ」(ことさら大げさに)
    ライザ「えっ!捨ててないわよ」(母を真似て、大げさに)
    その後、捨てたの捨ててないのの言い争いから、ライザがジュディをくすぐって笑わせる(ジュディの弱点?)

    その後ピーターが入って来たときの、母と娘のライバル関係が露わになる重苦しいシーンと好対照。
    メリハリが出た。


    ♪♪♪『高望みは禁物(DON'T WISH TOO HARD)』(ジュディ)

    ♪♪♪『救い出して(COME SAVE ME)』(ライザ&ピーター)

  8. ピーターとライザのアパート

    ♪♪♪『コンチネンタル・アメリカン(CONTINENTAL AMERICAN)』(ピーター&ブラッド&アンサンブル)

    男性陣に御神輿されている坂本さんを見るのが好き。
    のけぞって、イッちゃったような目つきをしているのがセクシーだ。
    V6だったら、御神輿されても、「オレ高所恐怖症だから」と笑いを取りにいくだろうから、男たちに祭り上げられてセクシーにしている坂本さんは、かなり貴重だ。



  9. ライザのリハーサル

    ♪♪♪『音楽を聴くのが好き(SHE LOVES TO HEAR THE MUSIC)』(ライザ&アンサンブル)

    (前半のソロのときの、ライザの不安な表情が、孤独感を際立たせる。
    いっぽう、後半、アンサンブルが合流すると、音楽への熱狂と才能が溢れていた)



    ♪♪♪『静かに(QUIET PLEASE, THERE'S A LADY ON STAGE)』(ピーター、ジュディ、再度ピーター)




  10. ピーターとライザのマンション



    ♪♪♪『別れるものなら(I'D RATHER LEAVE WHILE I'M IN LOVE)』(ライザ)


  11. オーストラリア、マリオンの家


    ♪♪♪『ここいら辺りの男とは(NOT THE BOY NEXT DOOR)』(ピーター)



【第二幕】
  1. レノ・スウィーニーの店

    ♪♪♪『バイ・コースタル(BI-COASTAL)』(ピーター&アンサンブル)

    ドラムロールに合わせた、坂本さんの腰回しが楽しかった。

    腰を回す前に、イタズラっぽい表情で客席を見回すときからして好きだ。客席の反応を観察する坂本さんが愉快そうでねぇ … 思い出すと自分までニンマリしてしまう。


    (客上げで殺気立ちがちな客席の空気を、和らげてくれるコーラスのセクシーお姉さんの雰囲気が好き。いつも有り難う)


  2. ピーターのマンション

    ♪♪♪『ありきたりの男だけれど(IF YOU WERE WONDERING)』(ピーター&グレッグ)

    再演では、IZAMグレッグは音を立てずにキスしていた。
    キスしたあと、見つめ合って歌っている二人の表情が何とも言えず良いのだ。
    本当に、いとおしく思っていそうな感じ。


    ピーターがステージに残ってマリオンに報告するところがちょっとコミカルになっていた。
    マリオンの「で、彼女の名前は?」のところで音楽が止まって
    ピーターの「グ、グレッグ」(この返事は、自分の気持ちに正直になろうと勇気を振り絞っている感じでそれほどコミカルではない)
    マリオン「それも、よ…よ…良かったわね」(←この吃音がコミカルに感じられた)
    (コミカルな演出に、ゲイのかたがたの心証を悪くしてやいないか、少し気になる)



  3. ディーのオフィス



    ♪♪♪『確かだぜ、ベイビー(SURE THING, BABY)』(ディー、グレッグ)


    ♪♪♪『確かだぜ、ベイビー(SURE THING, BABY)』(ピーター&アンサンブル)

    坂本さんの生腕を拝める貴重なシーン(その2)。

    会場のライトをフルに使って、真っ赤なピアノの上のピーターを照らす。
    仁王立ちだったり、サーフィンのポーズをしたり、仰向けに寝ころがったり、自信に溢れ、活き活きとしている坂本ピーターが頼もしい。



  4. ラジオシティ・ミュージックホール


    ♪♪♪『歴史は繰り返される(EVERYTHING OLD IS NEW AGAIN)』(ピーター&カンパニー)


    こちらは、ゆったりのびのびと楽しい感じ。

    「♪懐かしさが蘇る」…坂本さんの陽性の声が活きる。
    (ここの「蘇る」のところ、ほんの少し鼻にかかった感じで甘いところが、個人的にポイント)

    手脚を大きく伸ばしてステージいっぱいにターンして、ステッキをバトンのように回す姿が優美だ。 ステッキで斜め上を指してロケッツを率いているのも好きだ。


    シルクハットに隠れてしまいそうな坂本さんの小さなお顔が可愛い。

    (このシーンも楽しくて好き。もし再々演があったら、サビを一緒に歌ってはダメかしら?)



  5. ピーターの楽屋


    ♪♪♪『歴史は繰り返される(EVERYTHING OLD IS NEW AGAIN)』(マリオン、ディー、グレッグ)

    ラスト、マリオンとピーターだけが残る。
    ピーターがマリオンをサポートしてフィニッシュ・ポーズ。



  6. ピーターとグレッグのマンション

    上手く言葉に出来ないけど、このシーンも印象が変わった。

    ナレーターのピーターの「思いもかけないことが起こるみたいですよ、常に、ね」に導かれ、最初から空気が重く感じられた。

    最初に、ピーターが「レッグズ・ダイヤモンド」のアイディアを早口で語るのだって、グレッグの体調不良による重い雰囲気を追い払うために、無理してテンションを上げているように聞こえる。


    歌に入る前のピーターの返答(グレッグが「オレを見捨てるなら今のうちだぜ」と強がり言ったあとの、ピーターの「オレが、オマエを見捨てるって、そう思うのか?」)、
    初演では、心外そうに怒りを込めて強く言っていたが、
    再演では、声が震えていて、当惑しているように聞こえた。
    (ピーターはグレッグのことを信じて頼りきっていたのに、
    相手からはそんなふうに思われていたとは思ってもいなかったみたい)



    ♪♪♪『愛に理由なんて(LOVE DON'T NEED A REASON)』(ピーター&グレッグ)


  7. ピーターのマンション

    「グレッグが恋しくてたまりませんでした」と、ピアノの前に座る失意のピーター。
    東京の中日以降で痩せた坂本さんの背中が、心細そうで余計に切なかった。


    ♪♪♪『心込めてアイ・ラヴ・ユー(I HONESTLY LOVE YOU)』(グレッグ)

    グレッグが後ろから「愛してるよ」と ささやいたときの、ピーターの安心した幸せそうな表情が印象的だった。



    ♪♪♪『あなたと私(YOU AND ME)』(ライザ&ピーター)

    初演のときも前半と後半で二人の間にある感情が変わったが、再演でも、徐々に変化していった。

    初演の前半では、最後のライザの言葉が「それがショービズよ」と二人の職業というオフィシャルな面での共感を伝えていた。

    再演の後半では、セクシュアリティを超えた愛情、その乗り越える瞬間を描いていたように感じた。
    (ライザが尋ねてきた当初のぎくしゃくした感じから、最後にグレッグを思い出すまで)




  8. マリオンの家

    (ピーターをお帰りと抱きしめたときから、マリオンはピーターの体調変化に気付いているようだ。
    ピーターは病気について言いかけて結局言わないが、マリオンは心配そうにピーターを見上げている。
    )

    ♪♪♪『故郷と呼べるのはオーストラリアだけ(I STILL CALL AUSTRALIA HOME)』(ピーター&女声コーラス)

    最後の音を長く伸ばすとき、昨年は途中で息継ぎしていたが、今年は初日から一貫して ひと息で歌っていた。

    (坂本さんの肺活量アップに(そして、その陰にある努力を想像して)感激した)



  9. コンサート終了



    ♪♪♪『泣かないで(DON'T CRY OUT LOUD)』






  10. ♪♪♪『旅立つ前に今一度(ONCE BEFORE I GO)』(ピーター)
    「もう一度聴いてくれ、旅立ちの前に♪」

    (「旅立ちの前に」の「まぁ」や、「立ち直っただろう」の「だぁ」、「祝杯を上げるために」の「を」「たぁ」が凄く優しくて、聞いているだけで腰砕け状態)

    (初演のとき、サビの歌詞を「熱い想いで いだきながら」だと思って、何を抱くのかしらと漠然と疑問だったのだけど(それで「熱い想いをいだきながら」と自分で辻褄合わせてみたりした)、その後、ピーター・アレンさんの英語を聞いて、「熱い思い出 いだきながら」だと気付いた("オモイデ"が目的語だったのね))

    (また、英語の歌詞では、1番と2番のサビの最後の歌詞が異なるのだけど、日本語の歌詞では1番を繰り返し歌っている。これについては
    @自分の聞いた「Captured Live at Carnegir Hall」でだけ、ピーター・アレンさんが(即興で)変えて歌っていて、他の録音では1番を繰り返して歌っている
    A2番の歌詞が、アイドルのモラル・コードに抵触した。(ジャニーズの中でも特に、清潔感が持ち味の坂本さんが、「最後のキスをしておくれ。もう一度抱きしめて」と色っぽい歌詞を熱唱したら、かなり驚くだろう←それも ちょっと聴いてみたいけど)
    などと、いろいろ憶測してしまう)




  11. フィナーレ



    ♪♪♪『世界はリオ(GO TO RIO)』




【カーテンコール】

  • 青山劇場では昨年同様、階段状にセリが上がって、ピーターが頂上の白いピアノの上に立って終わる。

    大阪厚生年金会館では、主要キャストを前列に立ち、後ろでアンサンブルのかたが入り乱れて踊る。
    ラストはピーターの三方への投げキスで締める。





【パンフレット】

  • モノクロの表紙。
    A4、


  • LOOK at STAR!と ほとんど同じ内容の、坂本さんと紫吹さんの対談。

    カラーとモノクロの坂本さんのグラビア。
    衣裳はオープニングの青ラメ・シャツだったり、カーテンコールの赤ラメ・シャツだったりする。

    斜め後ろを向いて、ふっと息を抜いたような写真が色っぽくて、特に お気に入り。


    団さんが



    巻末には、実在のピーター、ジュディ、ライザの紹介。
    初演時のパンフレットがバイオグラフィー的だったので、今回は個性についてという感じ。

    その前には日本版の初演について、萩尾瞳さんの好意的な評。











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