2005年06月10日(金) 18:35〜19:45 20:10〜21:40
2005年06月13日(月) 18:35〜19:45 20:10〜21:30
2005年06月16日(木) 18:35〜19:45 20:10〜21:30
2005年06月18日(土) 17:35〜18:45 19:10〜20:30
2005年06月20日(月) 18:40〜19:50 20:15〜21:35
2005年06月26日(日) 12:35〜13:50 14:10〜15:40
2005年06月26日(日) 17:30〜18:45 19:05〜20:30
於:青山劇場
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【印象に残ったこと】
- とにかく、坂本さんの歌が凄い。
歌い上げる曲の表現力。 拍手が鳴り止まない。
アップテンポの曲では、勢いと安定感の両方がある。
- 坂本さんの歌の もともとの美点(全音域で陽性で繊細な声、豊かな感情表現)に加えて、今回は以下の3点が印象的だった
- 常に声をコントロールしている印象を受けた。
感情に任せて歌うのではなく、坂本さんの頭の中に音楽が有って、それを自分の声で表現している感じがした。
それ故に安定感があったと思う。
以前から そうしていたと思うが、今回は、「旅立つ前に今一度」で、ダイナミックな感情表現をしているのに、きちんと声をコントロールしているので感嘆した。
伴奏がないところから、坂本さんの歌が始まるときや、激しく演技したり踊ったりした後も、確実に歌に入れていた(自分に音感ないので、たぶん、なのだけど)
また、曲ごとに多彩な歌いかたをしていた。それでいて自然な声(=声を作っている感じがない)。
語り聞かせるようなバラードでは、慈悲深い中音とツヤのある高音を繊細に使い分けた、自由なフレージングで聞かせる。 そして常に声が陽性なのが好き。
(「この俺の別の顔」「静かに」「故郷と呼べるのはオーストラリアだけ」)
- 声量のダイナミックレンジが広がった
今までより迫力のあるフォルテッシモが出るようになった。
コンサートホールで観客に聞こえるようにピアニッシモを歌うのは難しいと思うが、坂本さんは、声の表情でピアニッシモを表現できる人だと思う。
歌い上げるバラードでは、声の表情で表現したピアニッシモから、彼なりに迫力を増したフォルテッシモまでダイナミックな幅のある歌い方をして、圧倒的だった。
(「旅立つ前に今一度」)
- 声の状態によって歌いかたを変えていた。
今回、自分が見た限りでは、坂本さんの声が掠れていることはなかったが、公演によっては、時々セリフを言っているときにハスキーになることがあった。
そんなふうに声が万全でないときは、中低音を頑張るよりは、高音を響かせる発声に切り換えて、プロフェッショナルな歌を歌っていた。
坂本さんが、声が完調でないときでも、安心して聞ける発声方法と、人を感動されられる表現力を身に着けたと実感した。
(今まで これほどたくさんの公演(7公演)を見たことがないので、今回身につけたと断言は出来ないのだけど…)
- ファンとしては、坂本さんが歌について この高みにまで達したことで、将来への手応えを感じた公演になった。
- 坂本さんについて その他
ピーター・アレンになりきった演技。
表情や仕草の微妙な演技が印象的だった。
ライザの隣にいるときは「良いところみせなきゃ」という少し構えた感じなのに、グレッグの横にいるときは心底 安心した くつろいだ感じを受けた。
マリオンママの前での無邪気な表情 … は、たぶん お得意でしょう。
グレッグが亡くなったり、彼を思い出したりするシーンでは、ときどき本当に泣いてしまうくらい、ピーターに入り込んでいた。
(本当は、ピーターは泣かなかったという設定なのだけど(人前では泣かなかったということ?)、思わず涙が溢れるくらいピーターの気持ちになりきっていたみたい)
ハイテンションなパフォーマンスや、客席との掛け合いも、コンサートなどでの坂本さんを考えると、よく頑張っているな、と感心した。
初日あたりは、意識したハイテンションに緊張が加わって、ナレーションが凄いこと(汗)になっていたが、回数とともに落ち着いていった。 それでも、凄いハイテンションだった。
終盤になって、急に演技に開眼した?
自然体なのにエネルギーが溢れている。
よく、カリスマ的なエンターテイナーについて言われるように、「どの席にいても、目の前にいるような」オーラを醸しだしていた。
(でも、「オレ様を見ろ」というような押しつけがましいオーラではなく、小春日和のように清潔で温かく包み込む感じのオーラだったのが、坂本さんらしいところ(笑))
ラスト数日で ようやくペースが掴めてきたところだったから、あと1週間くらい、公演が長かったら さらに良くなっただろうと思う(かなり心残り)。
ダンスについて
今回は、シンガーソングライターの役ということで、坂本さんの高い身体能力を発揮するようなダンスがなかったのは残念だったが…。
要所要所の決めポーズが多くて、坂本さんの身体の綺麗さを楽しむことが出来た。
- ファン的(オタク的)立場から見た坂本さん
良い お話なのに こんなこと言うと不謹慎かも知れないが、ファン的視点からでも、可愛らしさ満載の坂本さんが見られて満足。
藤色セーターで首筋と鎖骨全開(その姿でグランドピアノの上に腰掛けるのが、小鳥みたいに可愛い)
「コンチネンタル・アメリカン」で媚薬(?)を嗅がせられた後のイッチャった目付き。
夫婦喧嘩の後のアイドル笑顔は、紫吹さんでもなくても、許してしまうだろうと思うくらい可愛らしい。
グレッグに出会ってからの坂本ピーターは、とにかく可愛かった。恋する少女のように(笑)。
赤アロハ(すべっすべの腕が綺麗、オカマちゃん言葉がカワイイ)
白タキシードで子供っぽく見える。爽やかで可愛い〜。
「queenは君じゃないの?」と言われて嬉しそう。
ママの「古いエンジンが」に恥ずかしそうにグレッグの肩に顔を伏せている
ワイドショーへのエサの一つ(?)である「生着替え」は、有り難く双眼鏡でガン見しておきながら、「坂本さんって肌と骨格が綺麗だから、脱ぐとかえって清潔感を醸し出してしまうのね」と微笑ましく再認識していた。まあ、そんなところが大好きですよ、坂本さん。
いっそのこと、上半身裸のまま「確かだぜ、ベイビー」を(ディーとグレッグの前で)踊るくらいのこと、して戴きたかったかも(汗)。
- 脚本や演出について
歌の最初の歌詞が会話の続きになっていて、自然に歌が始まる。
メロディーを付けずに、セリフをそのまま語る箇所も多かった。
- 作品全体の印象が上品(notお上品)
演出が上品な感じがした。 フリルのついた豪華なドレスを着た「お上品」では なくて…。
同性愛をステレオタイプに描いたり、乱交パーティーのシーンをもっと長くしたり、他のシーンを、もっと あざとく演出できたと思う。 そうしたほうが、ワイドショーや一度しか見ないお客さんには受けたかも知れない。
登場人物の間の感情のを緻密に表現しているので、上品で味わい深い印象を受けた(ピーターの超ハイテンションなパフォーマンスや、随所にある下ネタ・ギャグにも関わらず)。
この緻密さは、ピーター・アレン本人を知っているフィリップさんたちの、ピーターへの敬意から来ているのかな?
- 少しずつ変化していった演出/演技
大きな変更としては、ライザとピーターが最後に会う場面のラスト。
ライザとピーターの同志愛を強調する演出から、ライザがピーターの心にグレッグを呼び戻す演出に変わった。
この変更によって、「旅立つ前に今一度」の歌詞に繋がる流れが出来たと思う。
それ以外にも、ちょっとした仕草が加わって、各シーンが濃くなっていった気がする。
「THE BOY FROM OZ」は、今後ロンドンやシドニーで上演が予定されているそうだが、フィリップ・マッキンリーさんが演出するのであれば、日本での
この成果を活かして、ますます濃いOZが出来ていくのだろうな。
- 登場人物のすべてが、比較的 短い会話の中で、しっかり性格づけられている。
特に、自尊心は強いが一途なグレッグと、辛い境遇の中で(中だからこそ?)ユーモアの精神を忘れないジュディが印象的だった。
- この作品でピーターの生きかたを見てきた上で、
「泣かないで(DON'T CRY OUT LOUD)」
を聞くと、子供時代の辛い出来事の後にマリオンがピーターを励ました、その言葉が まさにピーターのその後の生きかたを決めたのだと理解できる。
歌を聴きながら、涙をこらえているような無表情のピーターを見ながら、今までのピーターの行動を思い出して、泣かされる。
- これから先の人生の一場面で、ふと「こんなとき、ピーター・アレンならどうしたかな?」と考えてしまいそうな、彼の(悲しみを心に秘めていながら)強さが伝わって来る舞台だった。
(って、演出のフィリップさんが言っていた ままだ…)
- 公演が決まってから開演まで、ブロードウェイ版のサントラを予習するだけでなく、ピーター・アレン自身のCDを聴いたり、ピーターのことを調べたりして、色々と楽しめた。
PRのテレビ番組もあったし、演劇誌のインタビューも、今までになく充実していた。
(これでサントラなりDVDなりが出てくれたら、文句なしなのだけど…)
- キャスト
個性的で安定感のある主要キャストの皆さん。
特に個別に書くことはできないけど、本当にジュディやライザ、ディー、マリオンがいるように感情移入して見ることが出来た。
坂本さんとデュエットする紫吹さん、IZAMさんの声質が、坂本さんと よく合っていた。
経験の面で唯一不安があった IZAMさんも、ピーターに魅せられて、彼のパワーに圧倒されながらも、自分のプライドは捨てたくないグレッグのとまどいを印象的に演じていた。
ある意味、主要登場人物の中で、グレッグだけがふつうの人なので、IZAMさんの初々しさが合っていた気がする。 個人的には坂本さんより背が高いのも好印象(ピーターがグレッグにもたれかかると可愛い)。
紫吹さんは、演技の巧さを感じさせないくらいの自然さで、各年代のライザを演じて、この舞台に厚みを持たせてくれた。
機会があれば、是非また坂本さんと共演して頂きたい。
マリオンは、しばしばナレーションするピーターの聞き役。
夫に自殺されるという辛い体験をしているのに、温かくて、ちょっとコミカルに、息子を見守る理想の母親と、今さんの柔軟性のある演技や歌が よく合っていた。
そして、歌の上手下手が判らない自分にも、今さんの歌が とんでもなく上手いのは判った。 きっと、今さんのアタマの中には、その歌を どのように歌うかが綿密にイメージされていて、しかも
その通りに歌えるのだろう。
もちろん、そんな批評的観点なしに聴いても、マリオン・ママらしい優しさと広さが感じられた。
(もし将来「ボーイ・フロム・オズ」が再演されるとしても、個人的にはこの3人(+坂本さん)は変えないで欲しいなぁ)
- 密かに大活躍のアンサンブルの皆さん。
セリフのある人は少ないながらも、パワフルなダンスでミュージカルを盛り上げていた。
(フィナーレの「GO TO RIO」のときの、ダンサーさんの笑顔は凄かった)
登場回数も多いし、衣裳替えも頻繁。
しかも、色んなタイプのダンスをしないといけない。
オーストラリアのTV局のダサ可愛いダンス、香港のホテルのソシアルダンス、「CONTINENTAL AMERICAN」の淫靡なダンス、ライザのバックのクールなダンス、ピーターのバックの陽気なダンス、ラジオシティでのラインダンス,etc.
,etc.
そして他にも、たぶんバックコーラスも務めている。
舞台裏はめちゃくちゃ忙しかっただろうと想像するが、ステージでは完璧に それぞれのシーンの人物に成りきっていた。
- 自分の位置
06/10
二階中程上手寄り
06/13
一階やや後ろ下手寄り
(後ろの女性二人が うるさかったので睨んだら、判ったのか その後、静かにしてくれた。荷物をずっとゴソゴソしているのと、歌の途中でさえ、既に観た人が初めて観る人に説明しているのだもの。周囲の迷惑なだけでなく、個人の見方を押しつけられるほうも迷惑でしょうに)
06/16
一階やや後ろ中央
(スピーカーを通さない坂本さんの声が聞こえたように感じた)
06/18
一階最前列中央
(坂本さんの出ている舞台で最前列は初めて。
出演者全員の声が直接聞こえる。
坂本さんが歌っているとき、横隔膜の上下が見えた。お腹から声を出しているのね。
もちろん、半袖になるとすべすべの腕や、横顔になると、柔らかそうな睫毛が見える。
生着替えでは、あまり濃くない ふわふわのスネ毛もチェックした)
06/20
一階前のほう上手側端
目の前がスピーカー。
舞台に近いのは確かなのでSS席でも文句は言えない。でも、もし自分が一度しか見ないのだったら、この席は舞台の上手側1/5くらいが見えないので嬉しくない。
06/26(マチネ)
二階真ん中下手寄り
手すりに寄り掛かっている二階最前列の人の身体でステージ前方が見えなかった。
もし二階最前になることがあったら、手すりに寄り掛からないように気を付けよう…。
06/26(ソワレ)
二階最後列上手寄り
マチネの席より、いっそ最後列のほうが見晴らし良かった。A席なのに。
ステージから一番遠い席なのに、まるで坂本ピーターが間近にいるように感じた。
坂本さんのエネルギーが劇場じゅうにみなぎっていたのだと思う。凄い体験だった。
-
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【セットや衣裳】
- ステージ上に左右に分かれてバンドがいる。
ショーの場面では紗幕を上げて、そのままステージやテレビスタジオになる。
部屋の場面では紗幕の陰で演奏。
コーラスが入っていることもある。
- ステージ上にピアノや書き割り(部屋の壁、クラブの電飾など)、ソファやキッチンなどが運び込まれるだけで、各シーンがサクサク展開していく。
(壁は、上から吊るされていた)
青山劇場らしいのは、「GO TO RIO」のフィナーレで、ステージが段々にせり上がることくらい。
- 坂本さんだけ、ヘッドセットのマイクが左右二つあるが、効果は どのくらいあるのだろうか。
- 衣裳
それほど種類はないけれど、そして実際にピーターが着ていたものをベースにしているのだろうけど、基本的に上着を着ないで、シャツをズボンに入れているので、坂本さんの細腰と長い脚が際立って、良かった。
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【ストーリーに沿って】
(いつもはなるべくセリフそのままでなく、内容をまとめるようにしているのですが、今回は、セリフそのままのことも多いです。一つ一つの会話が気が利いていて、まとめてしまうのが惜しいような気がするので)
【第一幕】
- プロローグ
舞台中央に黒のグランドピアノ。
上手にディー・アンソニーが登場し、1960年代から80年代にかけて、ピーター・アレンという稀有な人間がいたことを紹介する
暗い中、舞台中央奥から、ピーターがピアノに向かって歩いて出てくる。
スポットライトが移動すると、ピアノの脇にピーター。
紺のラメシャツに黒のズボン。 ピアノの前に座る前に、白のタオルを首にかける。
♪♪♪『この俺の別の顔(THE LIVES OF ME)』(ピーター)
(THE LIFE OF MEでなく、"LIVES" と複数形なので、「別の顔」なのかな)
「その顔を見てみろ、昔の自分か?これからの自分か?あなたの望む人間になってやろう♪」
それがオレ自身。どんなに辛いことも隠しはしないさ
(坂本さんの、少しハスキーであるがゆえに慈悲深い、響きの豊かな中音をベースに、優しく繊細な高音が織り込まれて、物語の始まりにふさわしい落ち着いた味わいの歌だった)
《ナレーション》
自己紹介。
オーストラリアのテンターフィールドという小さな町で生まれたこと。
おじいさんのこと。
- テンターフィールド
ちびピーターが登場。
ピーターが、ちびピーターを紹介。
おじいさんにダンスを見せる。最後のポーズはピーターも。
「これ誰だ?」「ジンジャー・ロジャース」「あったり!」
「見てのとおり、オレは ごくフツーのガキでした」(タップダンスで物真似する子供のどこが(笑)?)
「どの町にも一人くらいいるでしょ、行く末が恐ろしいガキ」
「オレは どこか違う場所へ行きたかったんです。ジーン・ケリーやジュディ・ガーランドと歌いながら大階段を降りて来たかった」
ピアノのほうに行くように促す。
「オレはスパークぎらぎら、ピアノもひとりでに覚えちまった」
ちびピーターとマリオンが喋っているとき、ピーターはアップライトピアノに ひょいっと飛び乗る。身軽〜。
ピアノなんて何の役にも立たない、無駄遣いしおって、と怒るディックに、私の貯金で買ったのだから文句は言わないで、とマリオン。
ジョシーのパブで歌うようになった。
ネクタイを嫌がるピーター。
♪♪♪『俺の名前にライトを(WHEN I GET MY NAME IN LIGHTS)』(ちびピーター&コーラス)
女性たちがピーターを褒め、マリオンは「うちのキッチンに来れば、いつでも見られるわよ」と鼻高々。
ちびピーターがパブで歌ってピアノを弾いて踊っているのを、上手側の窓から ひっそりと覗いているディック。
マリオンが気付き「中に入って、褒めてやってよ」と言うが、ディックは ためらっている。
ピーターも上手側に来て、父親が自分を見守ってくれていたことを知って嬉しそうな顔をする。
(二幕の結末を知って見ると、ちょっと泣かせる情景)
ちびピーターがあぶなっかしくピアノから飛び下り、慌てて中央に戻るピーター。
パブの女主人(?)からもらった30シリングをマリオンに渡す ちびピーター。
ディックが、それをよこせと言うところで、ピーターが遮る。
(このシーン、回想の中の村人や家族は白やベージュ系の服装なのに、ピーターだけ青ラメのシャツなので、ピーターが異質の存在であることが視覚的によく判る)
《ナレーション〜遅刻した客をイジるコーナー》
誰かの伝記を読むときも、子供時代なんて飛ばして、主人公がエリザベス・テーラーに会うところから読むでしょう?
「もうひとりの主役の登場です」と遅刻した客をイジる。
(この演出、途中で 止めるかと思ったが、千秋楽まで続いた。やむを得ず遅れた人を足止めするのはヘンじゃない?(歌っている間はすべて入場禁止にするなら判るけど))
「でも、良かったね、最初の着替えには間に合ったよ」
紺のラメシャツを脱ぐだけ(笑)。
下には、白にオレンジの柄の半袖シャツ(少年ピーターとお揃い)。
クリスとサーファーズ・パラダイス(?)に行くため、家出する。
♪♪♪『俺の名前にライトを(WHEN I GET MY NAME IN LIGHTS)』(少年ピーター&ピーター)
(「演技者。」のOZ特番の中で、稽古場で高速タップをふんでいたのは、少年ピーターの西川大貴くんかも知れない)
(少年ピーターのほうが、大人のピーターより声が太いのに、ちょっと苦笑)
- オーストラリアのテレビスタジオ
《ナレーション》
2年で国内の人気者になった。 面白いように女にモテたが、オレの男性ホルモンは、それだけじゃ満足しなかった(と、海パン姿の男性ダンサーにちょっかい出す)
テレビ局のスタッフやダンサーがごちゃごちゃいる中で、シャツの着替え。 ネクタイにゴネる。
アレン・ブラザーズの水色のブレザー、青のネクタイ。
♪♪♪『ラブ・クレージー(LOVE CRAZY)』(クリス、ピーター&アンサンブル)
腕をグルグルしたりする。古くさくて、ちょっとダサくて、でも凄く可愛らしい振り。
歌っているピーターの表情も、めいっぱい元気で可愛い。
ピーターがテレビカメラにアピールし過ぎて、カメラに引かれたり、いろいろ小芝居があって、そちらも楽しい。
(06/26:終盤になって、クリス役の松原さんの声が 太くなった)
《ナレーション》
ある人物と寝たら、実は大物プロデューサーだった。
「『やっちゃった』って言ったら、国外追放になっちゃった」
「そういうことを隠さなければいけない、と知らなかったんだ。面倒だよ、そんなの」
(ピーターの天衣無縫な性格が伺える)
マリオンとの会話。
「予防注射はした?生水は飲んじゃダメよ」
「ママはひとりで大丈夫?」
お互いを気づかう母と息子。
リクルートスーツ姿。
- 香港のヒルトン・ホテル
♪♪♪『(ヘンな中国語の)ワルツィング・マチルダ』(クリス&ピーター)
真っ赤なスーツのジュディ・ガーランドが、マークと入って来る。
「オーストラリアの歌なんて、クソくらえ」とクダを巻いている。
「何て いったけ?あの街」
「メルボルン」
「あ゛ー、何で思い出させるのよ!」(それはアナタが尋ねたからでは(苦笑)?メチャクチャですね)
「見事な退場、さすがジュディ・ガーランド!」
ピーターが強引に、ジュディに歌わせようとする。
「私は気を失って病院で15時間も意識不明だったのよ」
最初は拒否していたジュディだったが、
「今の私を支えてくれるのは、ファンだけだものね」と歌うことを決心する。
♪♪♪『夢だけでいい(ALL I WANTED WAS THE DREAM)』(ジュディ)
途中、歌詞を忘れてピーターに教えてもらう。
ジュディ、ピーターの腿を撫でている。
マークは、ジュディにファンたちに挨拶するように促す。
片隅で、ピーターとマークの会話。
「ジュディ・ガーランドの関係者だったとはね(呆)」
「一夜限りの関係では、喋る時間がなかった。また会えるかい?」(ピーターの手を握る)
「今、オレがここに引いた線が見える?一線を超えるつもりはないね」
(TVプロデューサーに、ジュディの婚約者 … ピーターって凄い おじさまキラー)
(ピーターにフラれたマークは、ソシアルダンスを踊っていたカップルの男性のほうに声を掛けている。ここにも懲りないヤツがいる)
- 香港の酒場
酔いつぶれているクリスとマーク。
「これから、どうするの?」
「国へ帰ろうかな」
「ふるさとがあるなんて、良いわね」
「誰にも言ったことはないんだけど、オレ、ガキのころ辛い想いしたんだ」
「そんなこと、このジュディ・ガーランドに言う?(笑) 二度ヤクで運ばれて、三度亭主を変えて、四度精神病院に入院した、このジュディに(笑)」
「ニューヨークに行きたいな。前座は要らない?」
「そういう野心は胸にしまって、相手に言わせるのよ。でも気を付けなさい、相談する相手を間違ったら大変よ。胃の洗浄なんてされたことある?(それはアナタがクスリをやるからでは?クスリ漬けにしたのはマネージャーたちか…)」
「な、ない…」
♪♪♪『年上の女(ONLY AN OLDER WOMAN)』(ジュディ、ピーター、クリス&マーク)
ジュディが歌い始めると、クリスとマークも起きて歌に加わる。
「あら、ダンスも出来るのね」
「少々ですが」
「フレッド・アステアの再来?」
「それよかセクシーですよ」
(坂本さんがNGDでアステアと同じ役を演じたことを意識して、アステアを出してきたのかな)
途中でシーンがニューヨークに変わる。
ジュディは、マークから受け取ったソフト帽を被る。
男性3人を従えて、小粋に踊る。
- ニューヨーク
「ママ!」とライザが入って来る。
白に黒のラインが入ったワンピースはお洒落だが、ピンクの長いスカーフがダサい(それが可愛いのだけど)。
(レッグウォーマーをしているのに、なんて脚が細いのだろう)
見つめ合い、一瞬で恋に落ちる二人。
二人でヒソヒソ喋っているとジュディが来る。
ライザにタクシーを呼ばせようとするが、ピーターはライザを庇う。
ジュディを追おうとするライザに
「それより、自分のことを心配しろよ」
「ママといると、私、透明人間になっちゃうみたい」
「どうしてかな?君は とっても特別な女の子なのに」(ホントに口が上手いなー)
生まれて初めて褒められて、ライザ嬉しそう。
♪♪♪『出来ることはせいぜい(THE BEST THAT YOU CAN DO)』(ライザ&ピーター)
(今回の訳詞は会話調が多いけど、タイトルまで(苦笑))
間奏で曲調が変わって、ふたりで なんちゃってソシアルダンス(タンゴ?)を踊ったりする。
ピンクのスカーフを取り合ってジャレ合う
「(月夜のニューヨークでは恋に落ちるしかない、なんて)そんな夢見たいな話、あるわけないわ」
「指を鳴らして現実に戻ってみる?」
指をパチンを鳴らし、お互いがまだ目の前にいることに笑い出す二人。「shit!」
(坂本さんと紫吹さん二人とも、本当に二十歳そこそこに見えて、ジャレ合っているのが微笑ましい。仕草も軽やかで若々しいのだけど、紫吹さんの細長い手脚や、ネクタイを外した坂本さんの細い首筋とスッキリ切り揃えた後ろ髪が、若い印象を与える)
《ナレーション》
自分が「虹の彼方」に行こうとしているなんて、想像もしませんでしたね、当時は。
マリオンに報告。
もう、家族同然なんだ。ラメの服を着ているけどね。
- ジュディのマンション
ライザとジュディはトランプをしている。
ズルしてでも娘に勝とうとするジュディ。
ピーターがストロベリー・ダイキリを お盆に載せて持って来る。
しなやかな藤色のVネックセーターに黒のズボン。
(茶髪にしている坂本さんに似合う色。スラリとした喉元が全開。好きな衣裳。前髪ふわふわで襟足を切り揃えた髪型がまた良いのだ)
ライザ「ピーター、あなたって何でも出来るのね(はあと)」
ジュディ「ヘン!苺をちょこちょこって刻んだだけじゃないの」
ライザ、ピーターにキスをする。
そのまま二人でおでこをくっつけて囁き合っている。
ジュディ「やけに甘いわね…」
ピーター、グランドピアノの上に座る。
(横から見る坂本さんの身体が華奢で、美しいのだ)
ジュディは、ライザやピーターを非難する。
ライザはピーターに駆け寄り、助けを求める。
ピーター「あんたの客のブーイングには 飽き飽きだよ」
「私は客に、自分の血と肉を与えているの。アンタは何も与えちゃいない。この田舎者の色男が!」
(ピアノに腰掛けている坂本さんが とても綺麗なので、ジュディの "色男" の言葉には、まさしく、と笑ってしまう。)
ライザに向かって「この男には気を付けるのよ、野心が強過ぎる」
♪♪♪『高望みは禁物(DON'T WISH TOO HARD)』(ジュディ)
若い者には まだ負けないわ!という感じの歌。
凄い迫力。
歌い終わってジュディは出て行く。
「まるで泥沼を泳いでいるようだわ。おまけに、私は大荷物をいっぱい抱えている」
「そんなもの誰にだってあるさ」
「私は、あの母の娘よ、怖くないの?」
「だから何なんだ、オレにだって母親はいる」
「あなたって、ぜんぜん動じないのね。うちのママみたい」
♪♪♪『救い出して(COME SAVE ME)』(ライザ&ピーター)
「助けて、私、壊れそうなの♪」
ピーターとライザのデュエットは、いつもピーターが高いほうを歌っている。男声なのに上の旋律なのは、主役だから?
(強力すぎる母親に おびえた少女のライザと、母親に意見できる自然児のピーター。ピーターは保護者のようなもの?)
《ナレーション》
さあて、男としては、どうすべきか … ?
マリオン「結婚するの?」
「うん。永住許可証も取れるし、もしかするとレコードも出せるかも」
「彼女を愛してるの?」
「もちろん」
「そう … 愛しているなら、それが一番ね」
- ピーターとライザのマンション
下手からグリーンのスーツを着たジュディが現われる。
ジュディのユーモア
ピーターとライザが婚約したことを知って、
「何が人生をダメにするか判っている?生物学的問題よ。頭は女を愛していても、身体は女じゃ物足りない … ハートは金星、チンチンは火星」
「今までさんざんオカマの惑星を渡り歩いてきた私の、唯一の誇りがライザなの。あなたごときに台無しにされたくないわ!」
アンタじゃなくて、ライザと結婚するんだ、というピーターに
「もれなく私が着いて来るわ」
(個人的には とてもウケたひと言)
(06/26:「もれなく私が着いて行くわ」になっていた)
《ナレーション》
ジュディの反対を押し切って結婚したが、上手く行きませんでしたね。
- ピーターとライザのアパート
♪♪♪『コンチネンタル・アメリカン(CONTINENTAL AMERICAN)』(ピーター&ブラッド&アンサンブル)
薄紫のVセーターを脱ぐと、ブロンズ色のしなやかなシャツ(V6のコンサートでも着ていそうな感じ)。
「それがコンチネンタル・アメリカン♪」
(客席に対して身体を斜めにして鋭い眼差しで歌う坂本ピーターがカッコいい。
でも、どうして女性ダンサーとばかり絡むのだろう?ゲイなのに。ダンスシーンの見栄えのため?(男性ダンサーだと坂本さんより大きくなってしまうだろう))
マリファナを回して吸ったり、媚薬(?)を嗅がせられては、うっとりと のけぞるピーター。
アンサンブルと踊るとき、ラリってる感じで足元がおぼつかない。
(06/16、06/18:坂本さんの目付きが かなりイッてる。淫靡な感じが出ていて良かった)
アンサンブルに持ち上げられる。
ペパーミントグリーンのラメのシャツを着た青年が、歌でピーターを誘う。
ピーター、歌いながら青年の身体を愛撫し、ソファに倒れ込んだところに毛皮のコートを着たライザが帰宅。
ライザは髪を短く切っている。
コートを脱ぐと、フューシャピンクのニットのワンピース(下に赤スパンコールを着ているはず)。
ライザと夫婦喧嘩。
(「演技者。」特番のとき、このあたりの会話の台本が映っていたが、それで読んだのと だいぶ変わっていた。)
「私、これでも女優と妻を両立させようと必死なの。でも良いお手本がなくて…。 帰ってみれば、あなたは男といちゃついてる!それも これが初めてじゃないわ」
ライザは仕事ばかり。仕事場に会いに行っても邪険に扱われる、と不満をぶつける。 ジュディはコンサートをドタキャンするので、アレン・ブラザーズも仕事がない。
「オレは、この部屋に独りぼっち。ただ待ってる」
「独りじゃなかったじゃない!」
怒鳴ってしまったあと、お互い、気を静めようとする。
「…もう、ケンカはよそう」
「可愛い子だったわね」
「うん。」と正直にニヤけて、ライザに手をはたかれているピーターは憎めないアホだ(苦笑)。
ピーターに怒っていて、宥めようとするピーターの手をピシャリとはたいていたライザだが、いつしかピーターのペースにハマって笑いだしてしまう。
(ここが良い雰囲気。ピーターの憎めない性格を表している)
ピーターが両腕を広げると、負けたわ、という感じでライザが身体を預ける。
調子に乗ったピーター、ライザにキスしようとするが、拒否される。
「何て名前?」
「知らない。知っているのは、君の名前だけだ」(調子良いんだから!)
(06/16、06/18、06/26:坂本ピーターの、上目遣いのアイドル・スマイルが超・可愛かった。あれを見せられては笑うしかない)
(ピーターは保護者のようなものだから、ライザが自分のキャリアを築き始めて独立し始めると、ぎくしゃくしてくるのね)
《ナレーション》
本当です、ライザの名前だけ。
"Liza" with a 'Z'。
ジュディは正しかった。生物学の問題。
それから僕らは3年間、毎晩一緒に夜遊びしました。
不幸になるにもエネルギーが必要。僕らはエネルギーを どこかに置いてきてしまった。
そしてオレは、どこに行っても、「ライザの亭主」っていう存在になりました。
ステージの袖から、ステージのライザを見つめてる "だけ"。
- ライザのリハーサル
♪♪♪『音楽を聴くのが好き(SHE LOVES TO HEAR THE MUSIC)』(ライザ&アンサンブル)
どんな男も音楽ほどには私を満たしてくれないわ、という歌詞。
真っ赤なスパンコールのミニのホルターネックのワンピースを着たライザ、最初はひとりで、後半はダンサーに囲まれて迫力のダンス。
アンサンブルは黒の長袖レオタード(?)に、赤ラメの手袋。
(このミュージカルのダンス上でのメイン。息を呑むほどカッコいい。
ピーターはシンガーソングライターなので、これほど激しいダンスはないから、かなり羨ましい(←歌や演技、会場との掛け合いなどで じゅうぶん楽しんでいるのに、坂本さんに多くを求め過ぎ)。
手を花のようにして顔の周りを囲んだり、両手両足をまっすぐ横に開いた後ろ姿など、振りのひとつひとつが小粋で、紫吹さんの長くい腕と脚、白い背中が綺麗。まるでフィギュアのようにスタイルが良い)
(06/18:近くで見て、紫吹さんが身体にラメを塗っているのが見えた)
演出家(?)のオジサンが入ってきて、リハーサル休憩時間。
ピーターが入ってきて、ジュディの死を伝える。
鉄色のシルクのシャツに黒の細身のズボン。(坂本さんの華奢なスタイルの良さが際立つ)
ライザは、最初は信じないが、やがて激しく動揺する。
「かわいそうに…」とピーターはライザを抱き締めるが、ライザは擦り抜けてひとりで去って行く。
ひとり残されたピーターは、ライザのバックダンサーたちから冷やかな目で見られている。
(もう、ライザはピーターを頼ってはいないのね)
- 《ナレーション》
「不注意による薬物の大量摂取」と医者は言いました。ご冗談!注意して薬物を大量摂取する人なんています?
それに彼女に "注意" なんて言葉はふさわしくない。
確かに彼女は悪夢のような女でした。 … 素晴らしい、悪夢。
姑に曲を作りたがる婿なんて、そんなにいない。姑に曲を作る婿なんて、そんなにいない。
♪♪♪『静かに(QUIET PLEASE, THERE'S A LADY ON STAGE)』(ピーター、ジュディ、再度ピーター)
ピアノの弾き語り
静かに始まり、ジュディの部分から快活になる。
(「両手合わせ、祈ろう、彼女に歌が残るように♪」の部分、坂本さんのツヤっぽい陽性の声が合う)
ピーターが一番を歌い終えると、奥の高いところに白いスーツを着たジュディの姿が見える。二番を歌う。
歌の後半、ピーターが手拍子に合わせて歌っていると、サイレンに遮られる。
《ナレーション》
ジュディの死を悼んでいたオカマたちが集まったゲイバーを警察が襲撃。ゲイたちが戦った。
このストーンウォール事件が起きて、時代が変わりつつあったことを説明。 そして、自分にとっても変化が始まったと。
- ピーターとライザのマンション
アンディ・ウォーホールのライザの絵が飾ってある。
ピアノに向かっているピーター。「別れるものなら(I'D RATHER LEAVE WHILE I'M IN LOVE)」の最初の部分のメロディーを弾き、楽譜を書く(これだけ坂本さん本人の演奏かしら)
別れを切り出すライザ。
「どうして?オレたちは親友」
「そう、親友ね」
「それって大事だろ?」
「ええ、大切よ。でも愛されたいわ。私だって…女だもの」
♪♪♪『別れるものなら(I'D RATHER LEAVE WHILE I'M IN LOVE)』(ライザ)
「愛しているうちに さようならを告げたいだけ。信じていたいから この愛に終わりはないと。
枯れてく薔薇を見ていたの、寝ているうちに出て行くわ、心に愛があるうちに♪」
間奏のあいだ、ライザはピーターに話しかける
「物事が上手くいっていないときは、あなたって とっても良い人。素敵な兄弟みたい」
ピーターは、髪を切ったのは失敗だったな。とはぐらかす。
「でも、また伸びるか」
「いいえ、もう伸ばさないわ」
ライザの返事に、ピーターの顔色が変わる。(芝居には出てこないが、ピーターは自分に頼っていた、ロングヘアのころのライザが好きで、ライザに髪を伸ばすように言ったことがあるのかも知れない)
(BW版サントラではピーターとのデュエットだが、日本版はライザのソロ。ピーターはライザに離婚を言い渡されて驚いている立場なので、ライザのソロのほうがストーリーの整合性はある。BW版ではストーリーよりショー的盛り上がりを重視したのだろう)
クリスもやって来て、アレン・ブラザーズ解散を言い渡す。
ピーターのリアクション。
皮肉で「ん〜〜 … すてき」
「みんな、オレから去るときは『愛しているよ』って言うんだ。愛されてなかったら、どんなヒドいことになったか(苦笑)」
《ナレーション》
仕事がないので、戻るところは、あれほど逃げ出したかった我が家しかない。
- オーストラリア、マリオンの家
マリオンの家では、ピーターはいつも紅茶を飲む。
(ティーカップを持つ、坂本さんの綺麗な手が好き)
「ここだって悪くないわよ。CMソング程度の仕事ならあるし、食べて行けるわ。
気のいい娘を お嫁さんをもらって、孫の顔を見せてよ」と言うマリオンに
「死刑宣告だね」
「だよね(笑)」
♪♪♪『ここいら辺りの男とは(NOT THE BOY NEXT DOOR)』(ピーター)
そこらの男とはモノが違う、と歌って踊るピーターに、
マリオン「なら、ニューヨークに戻って、頑張りなさい」と檄を飛ばす。
ジャンプターンを多用したダイナミックなダンス。
ピアノの椅子の上でダイナミックな側転を決め、その直後に歌ったりする。
「好きなように夢みるさ オレはオレのもの♪」
高音が伸びる伸びる。
椅子に登ってマリオンママに注意されるが、気にせずにマリオンの手を取ってターンを繰り返す。
マリオン、目が回ってフラフラ。
グランドピアノに乗り、身体を斜めに、両手を横に伸ばして顔をのけぞらせた、ピーターお得意のポーズでフィニッシュ
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【第二幕】
- レノ・スウィーニーの店
♪♪♪『バイ・コースタル(BI-COASTAL)』(ピーター&アンサンブル)
「可愛いアイドルも役者の卵もどちらもイイ、女か男か決められない。バイ・コースタル、西か東か?♪」
幕が上がると同時に、ナレーションもなく いきなりショーが始まる。
これは楽しい!!!
手拍子で客もノリノリ。
黒メッシュタンクトップに茶のアニマル柄のシャツを着て前で結び、黒のピッタリしたズボン。
ピアノに長い脚を掛けたり、ピアノの上で寝そべったり、ピーター、やりたい放題のパフォーマンス。
上手側にいる女性コーラストリオと、思わせぶりに手を振り合ったりする
腰を回すダンスの後、客席に「一緒に踊りたい人?」
一緒に腰を回し、客が降りた後、もう一度ピーターだけで1フレーズ(伴奏がない状態から、迷わずに力強く歌えるのが凄い。歌に戻る前にバンドに合図するのもカッコいい)。
《ナレーション》
失意でオーストリアに帰ったのに、いきなりアメリカでショーをしていて ごめん。
ディー・アンソニーと契約したことを説明。
ライザの映画の影響でクラブが流行っていた、とも。
(06/10)
二幕から、いのっちと長野さんが「プロデューサーズ」の黒スーツで観劇していた(らしい)。
ピーターの呼びかけに、大声で応答する二人。
坂本さんが客席に降りて二人を迎えに行く。
ステージでの並びは、坂本、長野、いのっち。
名前を聞く。
いの「みんなは "いのっち" って呼びます」。
長野さん「ヒロシです(お笑いのヒロシふうではなく、ふつうに)」
20th Century の登場に、会場大興奮。 二階席だから観劇中の姿が見えなかった自分も興奮。
「君たちとは、ずっと一緒にいるような気がするよ」
坂本さんも嬉しそうだ(和)。
スーツ姿の二人にも、シャツをズボンから出させて、前で結ばせる。 下に下着を着ていないので、おヘソがチラリのサービス(笑)。
三人で腰を回す。
長野さんが、ネチっこく色っぽく腰を回してフェロモン発散していたので、坂本さんも見習いましょう。 公演中に失神者でも出して話題にしましょうよ(などと言っていたら、自分が
そうなったりして)
ちなみに、当たる心配のない2階席では、自分も含めて1/3程度の人が手を上げた。
2階最前で、元気よく「はーい、はい、はい」と手を挙げている青年がいたが、まさかサクラ!?
(06/13)
劇団関係者としか思えない、男性4人。
坂本「僕と同じ臭いを感じるよ(笑)」
名前を訊いておきながら、結局「Aくん、Bくん」で済ませる すっとぼけた対応が、サカモト的で笑った。
(06/16)
2列目の、お連れが訳アリの中年男性だった。
ピーター、楽しそうに 男性をネタにイジるイジる。
(06/18)
7、8列目の男性。
遠慮しつつ、踊ってくれた。
既に逃げ腰のときに「もう一つお願いがあるんですけど … 」と言われてマジでビビって、ピーターにツッコみ入れられていた(苦笑)。写真撮影だと判って安堵していた。
(06/20)
最前列で元気よく両手を挙げた女性。
坂本さんの進行まるで無視して、失礼な態度の彼女には、名前より体重を訊いて欲しかったかも…。
この日は、客席のリアクションが悪かった。踊りたい人に手を挙げた人も まばらだったし、「2階の皆さん元気?」にも声が少なかった(それをネタにしていたけど)。
(06/26マチネ)
芦屋から来たという(元)少女四人組。さすがに皆さま個性的。
(06/26ソワレ)
黒のノースリーブに黒のロングスカートがピーターとお揃いのような女性。
段取りが判っていて、ピーターの指示がなくても、豹柄のシャツを着て前を結んでいる。
ライザのセリフを真似して「ハグしてよ」とピーターに命令するとは、要領良過ぎる(驚)。
- ピーターのマンション
《ナレーション》
アニマル柄のシャツを脱いで、黒メッシュ・タンクトップだけ。
「仕事も前途洋々というとき、バンッ。
キューピッドの、登場です … オレのハートを撃ち抜きました」
Tシャツ姿のグレッグが出て来て、シャツを羽織ったり、ブーツを履いたりと、身支度する。
ピーターはグランドピアノにもたれている。
「ここにいろよ」
自分にもモデルという ちゃんとした仕事があり、これから仕事に行かなければならないことを強調するグレッグ。
ピーターがシンガーソングライターなのは知っているが、「どっちの海岸」などと歌って、バイセクシュアルの振りをしているのが気に入らない様子。
「こっちの海岸にしか、いないだろ?だからゲイの客は裏切り者だと思っているし、ゲイ以外の客はヒステリーなオカマだと思っている」
「もう2週間半も一緒にいるんだ。一緒に住もうよ」
「はい?」
出て行こうとしていたグレッグ、思いもかけないピーターの言葉に ビックリ仰天。
(あまりにも驚いているので、本当は内心、期待していたのじゃないの?なんて勘繰ったりして…まあ、グレッグは そんな もったいぶった性格ではなさそうだが)
「確かにニューヨークでは2週間は長い付き合いだ。オレの故郷のテキサスでは、この程度じゃ親密とは言えない。」
「マジメな顔の お前も カワイイなぁ〜」
「オレがそんな言葉で喜ぶ単純な男だと思っているのか!」
「悪かった。まあ、オレは単純な男だけどな」
♪♪♪『ありきたりの男だけれど(IF YOU WERE WONDERING)』(ピーター&グレッグ)
「誰なんだ、オレは? 男さ、普通の(ふつうじゃないけど)
道は険しいけれど、選んだ この道に 狂いは ないはず♪」
舞台衣裳やライティングを批評するグレッグに、それなら手伝ってくれと頼むピーター。
「オレを誘っているのか?」
「ううん、ちょっとエサまいてるだけ。オレってちょっと興奮させる悪夢だろ?」
「毎日はゴメンだね」
「この愛は誰に?君に。そう君だけに。ありきたりの男だけど、ふつうよりずっと君を愛しているよ♪」と歌いながら、
グレッグを見上げ、指や手で身体を優しく撫でたり、後ろから寄り添ったりするピーターに、歌の合間、グレッグはピーターの首を抱え、短いキスをする(OKの印?)。
(ゲネプロだけでなく、カメラの入ってない日も、本当にキスしていた、ミュージカルなのに(笑)。こんなところにも、リアルさを追求する坂本さんの生真面目さを感じた)
「いいか、オレが、ソックスひとつでも ここに持ち込んだら、それは、一生ここにいる、ってことだからな」
グレッグの答えに満足そうなピーター。
(気の強いグレッグと、グレッグの前でだけは甘えん坊のピーターという関係が、すでに見られ始めているような気がする)
(06/18:最前列の席で、IZAMさんが坂本さんの下唇をついばんでいるのを確認した)
(06/20:初めて、スポーツ紙に書いてあったように、ホントに IZAMさんが音を立てているのが聞き取れた)
(06/26:二階席なのに、ちゃんとキスの音が聞こえた。マイクで拾っているらしい)
《ナレーション》
上手にマリオン、下手にピーター。
「ママぁ、恋人が出来たんだ(デレデレして幸せそう)」
「え?」
「愛する人が出来たんだ」
「良かったわね。彼女の名前は?」
「(ちょっと躊躇って)グレッグ…」
「(ちょっと絶句) … それも、良かったわね」
(心の温かいマリオン母さんが良い感じ)
- ディーのオフィス
ディーが電話でクラブのマネージャーにピーターを売り込んでいる。
ピーターがオカマっぽいと言われて、受話器をガンガン投げつける。
「ああ、オカマなんだよ。だからオカマっぽくて当然なの!」
「お前の脚を折ってやるからな、二本だけじゃないぞ、間の一本もだぞ」
グレッグとピーターが入って来る。
ピーター「いやー、男らしい(笑)」(少しオカマっぽく)
ピーターは黒ズボンに銀色のブレザー、グレッグはジーンズにサックスブルーのブレザー。
グレッグはガーメントバッグを持っている。 そして何気に いつもピーターの腰を触っている。
ピーターは椅子に座り、グレッグは すぐ隣で机に腰掛ける。
(ディーを含め、この3ショットは なかなか絵になる。男前のグレッグと貫祿のあるディーに挟まれて、ピーターがいっそう可愛い!)
コパなんて大き過ぎるよ、と弱気なピーターに。
「満杯にするんだよ。シケた歌うたいのマネージャーになって人生を棒に振ったなんて思いたくない」
何かコネはないかと思案するディー。
グレッグは、マフィアにコネがあるそうだ。
- クラブ・コパカバーナ
ピーターの衣裳選び
(黒ズボンを脱ぐとき、黒のソックスも脱ぐ。下には白のソックスを履いている)
グレッグが選んだ赤いアロハ、赤いズボンに、「何で?ハワイなの?」「これじゃコパの玄関を通れない」とディー。
「狙いどおり」とグレッグ。
「胸のボタンを開けろ、女は胸毛にヨワいからな、オレの女房によると … 」
ピーター、困惑した顔でグレッグに「どうする?」と無言で問う。
グレッグ「じゃ、開けてみて」と言うように顎をしゃくる。
ディー「胸毛、ねーじゃん」(会場爆笑・坂本さんの胸はツルッツルです)
シャツの裾を中に入れるように主張するグレッグと、外に出すように言うディーを横に、ピーターは後ろを向いてもそもそしている。
ポーズをとって前に振り返る … シャツは、おヘソの上で結んである。
(結び目の下にチラリと見える おヘソがポイント)
オカマに見えないように、ズボンのポケットに手を入れろ、というディーに、
「手なんて、好きなように使うさぁ〜。観客が見たいのは、このまんまのオレさ」と言って、手を広げ、ディーに抱き着いて頬にキスをする。 そして、笑いながら、殊更オカマっぽい仕草で出て行く(笑)。
♪♪♪『確かだぜ、ベイビー(SURE THING, BABY)』(ディー、グレッグ)
「ピアノを弾けばヤツは無敵。チャンスを与えてよ、損なんてさせない 明日からは ヤツの天下さ Sure thing, baby 〜♪」
サビはふたりでハモる。
(男らしく勇ましい感じの曲。このミュージカルでは異色のナンバーだが、堂々としていて好き)
ラテンな黄色い衣裳の女性ダンサーの間から、
赤いグランドピアノの上に乗って、赤いアロハシャツ、赤いズボンのピーターが登場。
「その結果聞きた〜い?コパは満員の大盛況。まぁ、ちょっと手をヒラヒラさせた気もするけどね。オレは突然ブレークしたんです」
「カーネギーホールのコンサートでは、スパンコールを付けた衣装の なんちゃってハイソに、なんちゃってセレブ…全員、オ・ト・コ!」
(お客さんはみんなドラグクイーンだったのね…(笑))
「そしてオレは、ナイーヴなシンガーソングライターから、新しくてゴージャスなビーチハウスを持つシンガーソングライターに成り上がったのです!」
(ピアノの上に四つん這いになって)
「ディーは、オレが主役のミュージカルを企画しました。スポットライトを浴びるのは、ピーター・アレン、オレひとり!」
グランドピアノの上に科を作ったポーズで寝そべって、手をひらひらさせながら、(語尾が上がる)オカマ語調で誇らしげに叫んでいる(ショーの成功を自慢している)ピーターは、笑っちゃうくらい可愛い。
♪♪♪『確かだぜ、ベイビー(SURE THING, BABY)』(ピーター&アンサンブル)
「オレの時代さ! すべて叶えてやる♪」
(サビだけ。「バイ・コースタル」とミックスして歌われる)
ステージ中、グランドピアノを移動する男性陣。ピーターはグランドピアノがサーフボードであるかのように、中腰で腕を開いてバランスをとる。
ピアノの上に両脚を開いて立ち、客席を強い眼差しで見つめながら手を開いて腕を前に伸ばしてヒラヒラさせるのが力強くてカッコよかった(半袖なので、坂本さんの綺麗な筋肉質の下腕と大きな手が見える)
「オレの オレの 時代さー!♪」
(とてもハイテンションなシーン。テレビで観る低体温な坂本さんからは絶対に想像出来ない、元気なオカマちゃんの坂本ピーター。可愛かった。後半は痩せたので、ベルトのない赤ズボンがずり落ちそうでハラハラした)
- ラジオシティ・ミュージックホール
スパンコールの着いた白のタキシード(地模様のあるしっかりした生地)。
白のシルクハット、手には白いステッキ。
小粋に踊る。
途中でシルクハット(やはり白)を投げ捨てる。
よそ行きの笑顔でステッキ持って踊っているのがカワイイ。
ゲイっぽい下ネタ2連発
男性ダンサーに囲まれて着替えるとき。
時代が変わってもラジオシティホールの伝説は変わらない。世界最大のパイプオルガン。ここには大中小のパイプ
(と言って、屈んで男性ダンサーの前をチェックする。「きみ、スゴいね」とか言いつつダンサーを見上げてニヤニヤしている。まったく、グレッグという人がいながら、節操ないんだから!)
「これ以上の幸福があるだろうか!!!」
(06/20:「大中小のパイプ」が、ひとりひとり じっくりチェックしながら「大、中、中、短、ふふ…」になっていた(脱力)。でも、短の人に「頑張ってね」と他人事なのはゲイのピーター的にどうなのよ?今夜の浮気相手かも知れないのに)
(06/26マチネ:「大、中、大、スゴいね、ちゃんとしまって … やっぱりスゴいね」だった)
(06/26ソワレ:「大、中、小のパイプ … 頑張って(はあと)」だった)
ラジオシティホールのザ・ロケッツ(レビューダンサー)になりたかった。そうでなければ海兵隊。でも海兵隊は胸に勲章があるだけで、服にラメが付いていない。
だからボクはザ・ロケッツに入ることにしたんだ。脚の間に男の勲章を下げてね(手でズボンの前を隠して、キュートに はにかむ)。
(このときの隣のダンサーは男性が女装しているようだ(と、他の人の書き込みを読んで気付いた)。頭をピッタリ覆い、Vゾーンに銀の飾りを付けた衣裳のため、男には見えなかった。ピーターと顔を見合わせて笑う(男性)ダンサーの笑顔も女性っぽくて、なかなか
なりきってます)
着替えの後、一度暗転、再びスポットライトが当たると、白のシルクハットに白のタキシード、白のステッキを持ったピーターが、よそいきの愛らしい笑顔でポーズしている。
♪♪♪『歴史は繰り返される(EVERYTHING OLD IS NEW AGAIN)』(ピーター&カンパニー)
「雨の夜更けは思い出に浸ろう。夢よ もう一度♪」
ステージの幅いっぱいのラインダンサー。
隊列の形を変えながらラインダンス
ザ・ロケッツに混じってラインダンス。
列を離れて、軽くターンしたりする。
《ナレーション》
アカデミー賞を取ったり、テレビ番組に出演したりしたこと。
「有名人たちと付き合って判った。彼らも僕やみんなと同じみたいなふつうの人間なんだって … そうだろ?」
(客席、シーン)
「やっぱり。(オカマ口調で)ボクみたいにぃ〜」
(客席拍手)
- ピーターの楽屋
グレッグ「ヘイ!ハニー!」
ピーター、グレッグに飛びついて抱き着く(演じている人 同様、甘えん坊だ…(和))。
ディーとグレッグもタキシードで決めている。
グレッグに紺のバスローブを着せてもらう。水を飲む。
「君のライティングと、悪趣味な衣装を選んだ趣味の良さがウケてなかったら、オレは ここにいないよ」
「それ、何かの受賞挨拶(笑)?」
「君にプレゼントがあるんだ、オーストラリア好きか?」
「ウッソ、ラリア国ごと買ってくれるの?」(「ラリア」って…)
「女王陛下にしか拍手をしない あの国で成功できたら、本物だって思えそうなんだ」
「女王は、君じゃないの?」
「からかうなって」(と言いつつ、嬉しそうなピーター)
チケット売り切れの知らせに喜んでいると、地味だが上品な水色のワンピースを着たマリオンが入って来る。
ピーターは、奥に着替えに入る。
マリオンが再婚することを報告。
ピーター、青いシルクのシャツを着て出て来る。 まだズボンをきちんと履いていない。
「マリオン、男、出来たの?」と驚くグレッグたちに…
「男を手に入れられるのは、あなたたちだけじゃないのよ。人生、こんなもんだと思った矢先に、パンッ、何があるか判らないって」
「古いエンジンが まだ動くっていうだけじゃなくて、前よりもよく動くって、何故かしら。もちろん、ピーターに腰の手術を受けさせてもらったお蔭だけど」と腰を振る。
(06/20、06/26:マリオンのちょっとした下ネタを、グレッグに寄り掛かって恥ずかしそうに顔を伏せながら聞いているピーターが可愛いかった)
♪♪♪『歴史は繰り返される(EVERYTHING OLD IS NEW AGAIN)』(マリオン、ディー、グレッグ)
マリオン、ディー、グレッグの3人が、行進するように歩き回ったり、ラインダンスをしたりする。 ピーターはご機嫌の笑顔で3人を見ている。
3人はそれぞれ、ピーターの前を通るときに、投げキッスを送ったりしている。ピーターも応える。
(ピーターの絶頂期。コミカルで楽しいシーン)
マリオンと歌っていたディーとグレッグが退場して、母と息子ふたりだけになる。
「特別な息子を持つとね、無事に育てられるか心配なものよ。でも、今、アンタは間違いなく自慢の息子よ」
「ママ、愛してる」(しっかりと抱き合う)
《ナレーション》
「オレたちはゲームの頂点に上り詰めました。成功して嬉しくない人はいないでしょう?でも母の言うとおり、パンッ、本当に、人生、何があるか判らないって … 」
- ピーターとグレッグのマンション
このシーン以降ずっと、ピーターは青のシルクのシャツに黒の細身のズボン姿。 坂本さんの綺麗な肩の線と、細腰が際立って素敵(たとえ下腹部にコルセット(?)していてもね)。
ピーターが「レッグス・ダイヤモンド」のアイディアを話すと、グレッグは「クスリでヨレヨレの発音で、ミュージカルなんて出来るか!」と毒づく。
(クスリねぇ … グレッグと暮らし始めても、ピーターは「CONTINENTAL AMERICAN」流のパーティーを続けていたらしい)
体調が悪いグレッグ。
服装も、あまりお洒落ではないし、髪も乱れている。 身なりに気を遣うだけの元気がないのだろう。
「そんな風邪なんて、すぐに治るさ」
「頼むから、現実に向かってくれ」
「向き合わなきゃいけないことなんて、ないね」
ピーターは話を交ぜっ返す。 ピアノの前で、左手で楽譜を書いている。
グレッグ「どうしてもオレの口から言わせたいんだな … AIDSなんだよ」
「オレはもともとひとりでも生きて行ける人間だった。なのに、君を好きになったばかりに、人生の大事な時期をダメにしてしまった。
君って落とし穴にはまってしまったんだろうな」
(最初、恋人のピーターに対して ずいぶんな言い様じゃない?と思ったが、一生連れ添いたいグレッグと、自由人ピーターでは、何かとグレッグに苦労が多かったのではないかと察した。また、ピーターはエネルギーに溢れ過ぎていて、グレッグのような
ふつうの人には影響力が強過ぎるのではないかとも)
「お前がいなくなるなんて、そんな馬鹿な…(笑い飛ばそうとする)」
(グレッグに頼りきっているピーターです(笑))
「これからオレはひとりでは何も出来ない身体になる。逃げ出したいなら今だ」
「オレは お前という人間を受け入れてきたけど、お前は自分のことしか考えない人間だ。これから病気で弱っていくオレと別れたいなら、今だ」
(病気になっても相手に甘えないところに、グレックのプライドが伺えて、切ない)
「オレが死んでも、お前の人生は続いていく。 それが悔しいよ。まだ起こっていないことが、もう懐かしいんだ、お前の、その馬鹿げたミュージカルだって…」
「オレがお前を見捨てるとでも思っているのか!?」
不本意そうなピーター。
「そうかも知れないな…」
♪♪♪『愛に理由なんて(LOVE DON'T NEED A REASON)』(ピーター&グレッグ)
(この曲も、伴奏のないところから、いきなり歌が始まったと思う)
他の奴らと同じように表面しか見ていなかったら気付かなかっただろうが、愛することに理由は要らない。ただ時の流れが苦しめるだけ、という歌詞。
間奏で、ピーター、グレッグの頭を抱き締める。
グレッグ「憐れみは要らない」
ピーター「違う、このまま二人きりでいたいのさ … (そのまま歌に) どんな辛いことも、耐えてみせるよ♪」
ピーターとグレッグ、思いを込めて、お互いの目を見つめ合っている。
グレッグを抱き締めるピーター。 グレッグ、しばらく迷ってからピーターを抱き締め返す。
そのまま二人で歌う。
「愛することに理由は要らない。ただ時の流れが … 苦しめる … だけ♪」
歌の終わりとともに、グレッグは上手に消えていく。
(歌のラストがBW版のサントラと違った。BW版では最後までメロディーを歌っているが、日本版では、メロディーから離れてセリフのように言っていた)
《ナレーション》
80年代中頃のAIDS禍について。
「気付けば、誰かが消えている。きのうはアラン、きょうはチャールズ … そして、グレッグ」
- ピーターのマンション
《ナレーション》
グレッグの亡くなりかた。
「僕はグレッグにスープを飲ませました。ひと口、口に入れたあと、アイツは、最後の力を振り絞って、スープのボウルを僕に投げつけました … そして、死にました … そんなふうに、死にました ……… いかにも、アイツらしい」
ピーター、言葉の後半では涙をこらえて顔が歪んでいる。
しばらく俯いて、手で顔を覆って涙をこらえている。 鼻水をすすって、顔を上げる。
(06/20:最初から涙を流していた)
「そんなとき、皆さんなら、どうします?」
寂しさを紛らわすために仕事に打ち込んだ。
下手にライトが当たると、ソファにディーが座っている。
「レッグス・ダイヤモンド」に対する意見が割れて、ディーとも訣別。
「別れのケンカも最高〜」と強がり。
- ピーターのマンション
《ナレーション》
上手のピアノの前で。
「レッグス・ダイヤモンド」はオープンして(手を広げる) ……… クローズ、しましたー。(お辞儀)
新聞の酷評のこと。
「もっと他のところで演れば良かったのかな?フィジーとか、ガラパゴス諸島とか…」と、茶化す。
何て言うか、いろいろと、辛い時期でした … グレッグが恋しくてたまりませんでした(ピーターは微笑んでは いるが、目に涙が光っている)。
奥のカーテンから、白いセーターとズボン姿のグレッグが出て来る。
「来てくれたのか?」
ピーター、小さな子供が母親を見つけたみたいな安心しきった笑顔
「まあね、近くまで来たもんだから」(照れ隠し?)
「向うでは、ミュージカルなんか見るのかい?」
「見ないよ。でも、TIMEのレビューは読んだ。最短記録更新ってね」
「オレ、どうやら病気らしいんだ、これから どうしたらいいかな?」
「僕がしたようにしなよ。いつも、君の目を思い出していた。僕の目を思い出して」
♪♪♪『心込めてアイ・ラヴ・ユー(I HONESTLY LOVE YOU)』(グレッグ)
「困らせるつもりはないし、何かが変わるわけでもない、でもどうしても言いたい。言える機会は あまりないから♪」
「I love you」と言うよ、生まれ変わっても君を愛するよ、という歌詞。
グレッグの歌を聞きながら、ピーターは、恋しい気持ちが高まってきたようだ。
ピアノから離れてグレッグのほうに歩いて行く。ピーターの後ろから「愛してるよ」囁きかけるグレッグ。
ピーターが抱きつこうとすると、すり抜けてしまう。 空振りした腕で自分の身体を抱き、顔を覆って すすり泣くピーター。
歌い終えてグレッグは去る。
(このシーンは切ない。生きている間は、あれほど意地を張り合っていたのに、離ればなれになってから、やっと素直に向き合えるなんて)
ピーターがすすり泣いていると、「ピーター、ピーター?」とライザが尋ねて来る声が聞こえる。
慌ててピアノの前に行き、平静を装う。
ライザは背中の開いた紫のイブニング・ドレス。サングラスを外す。
(すっかりショービズ界のベテランという風情)
「お母さまから頼まれたのよ。オーストラリア公演が近いのに、電話にも出ないって」
散らかっている部屋を見て、シャツを拾うが、どうやらライザはシャツの畳みかたを知らないらしく、また置いてしまう。
「私が … 私のメイドをよこすわ」
「挨拶もなし?ハグしてよ」
ピーターの身体に愕然とするライザ。
「骨と皮だろ?すいかダイエットなんだ」
「効果絶大ね(苦笑)」
「今度のアルバムのジャケット、見せたいな … ソフトフォーカスで紗をかけてもらったの。いつか この日が来るとは思ってたんだけど(笑)」
笑うだけのピーターを見て「やっぱりか」
「マヌケな顔 … 涙を流したことなんて、あるの?」
「ないね。いちばん大事なところに しまってあるんだ」
「相変わらず、大きな目だね」
「ざんねん!目から下には興味がない!(笑) … 私たち、昔から、本当のことを言えてなかったわね」
咳き込むピーターに
「まだ歌えるんでしょう?」
「ああ」
「それなら問題ないじゃない、シドニーに行きなさいよ。あなたを待っている客がいるわ」
「こんなとき、ママなら何て言ったかしら?コケにされたら、ステージで見返してやればいい、かな。見返しなさい、ベイビー」
「よしてくれよ、サムいセリフ」
「オレたちショウビズの人間、クサくて悪いか、ベイビー(笑)!」
♪♪♪『あなたと私(YOU AND ME)』(ライザ&ピーター)
いつも完璧な私たちだけど、求めるものは、もう少しで手に入らなかった、という歌詞。
「だけど大事なものを、愛を、失くしていた…♪」
見つめ合って、ピーターは お得意の両手を広げたポーズでおどけたりする。
ライザも「音楽を聴くのが好き」の振りをする(右手をパーにして横に伸ばす)。
ソファに並んで座って、寄り添って喋る二人。
「セックスなんてムカつくよね。私たち、セックスがなければ上手く行ったのに」
「セックスと、エゴと、野心と、ね(笑)」
「そうね(笑)」
「だけど私なんかの言うことに耳を貸しちゃいけないわ。グレッグなら何て言ったかしら」
ピーター、ハッと何かを思い出したような懐かしそうな表情で
「アロハシャツ着なよって、言っただろうな…」
(06/10、06/13「それがショウビズよ!」)
(06/16、06/18:ふたり、無言で抱き合う)
(06/20、06/26:ピーター、「アロハシャツ〜」から涙声。グレッグが恋しい気持ちをぶつけるように、ライザと抱き合う。ピーターが、グレッグが自分の心の中で生きていることに気付く瞬間)
(このシーンのラストは、途中で変わったような気がする … 初日の演出では、ライザとピーターの同志のような関係が強調されていたが、中盤以降では、ピーターの心に占めるグレッグの存在の大きさと、それに気付かせてくれたライザへの感謝が感じられた)
(このシーンも、厳しい世界を生きてきた二人の会話が胸に迫る。長い間 離れていても、ずっと同志愛のような気持ちで通じ合っているのが素敵)
- マリオンの家
マリオンが、オーストリアに戻って嬉しいって言って頂戴。 前に戻って来たときは言ってくれなかったわ。
「コンサートはシドニーだけで、ニューヨークでもロンドンでもやらないのね?」と問うと、
♪♪♪『故郷と呼べるのはオーストラリアだけ(I STILL CALL AUSTRALIA HOME)』(ピーター&女声コーラス)
三拍子。
マリオンに囁くように、優しく歌い始める。
(06/16、06/18:囁くようにと言うより、高音が伸びる繊細な歌声だった)
マリオンと視線や表情で会話しているのも良い感じ。
若者たちは夢を抱いて、ニューヨークやパリ、リオのような眠らない大都会に出るが、何も得られず、傷ついて、船が港に帰るように故郷に帰って来る、という内容の歌詞。
途中で、マリオンに話し掛ける。
病気を告白しようとするが、結局、言えない。
コンサート会場にセットが変わる。
奥の高いところに、白い衣裳のコーラス。
ピーターは、手にマイクを持つ。
サビになるまでは、楽譜のリズムを多少無視して、語りかけるように歌う。
サビは朗々と。
途中で1回 息継ぎして、最後の音を強く長く伸ばす。
(これは、故郷を離れている人には特に感動的な歌でしょうね。また、坂本さんのように、故郷は離れていなくても、親と違う職業に就いて、自分で道を拓いている人にも、きっと)
- コンサート終了
「お疲れさま、アレンさん」コンサートスタッフの女性
「ピーターって呼んでくれ。もうしばらく、こうしていて構わないか?」とグランドピアノの前で回想に耽るピーター。
「いいコンサートでした、ピーター」
スタッフの女性の声が、バーでの演奏を終えたちびピーターを誉めるマリオンの声に重なる。
下手から出て来て上手に ちびピーターとマリオンとディック、中央のグランドピアノの前にピーター。
「有り難う、30シリング」(ちびピーターとピーターの声が重なる)
1幕ではピーターが途中で遮ったシーンが繰り返され、続きが始まる。
その金をよこせというディックを拒否したマリオンがディックに殴られる。
ちびピーター「ママに構わないで。ほら、30シリング」
ピーターから金を巻き上げた後、ディックは後ろの段にシルエットで浮かび上がる。
ピーターは、一見、怯えたような無表情だが、手でタオルを弄んでいる(自分を落ち着かせるために触っているように見える)。
「どうしてパパとなんて結婚したの?」と問う ちびピーターに、マリオンは、自分が昔サーカスを見るのが好きで、ディックはサーカスの花形だったことを聞かせる。ディックはバンジョーと歌も上手かったから、アンタの音楽好きも
あの人に似たんだね。
「でも、戦争で すべてが変わってしまった…」
(その言葉を遮るように突然)「やめて!パパ、やめて」
とピーターが叫ぶと同時に、シルエットの父親が自分に向かってピストルの引き金を引く。
♪♪♪『泣かないで(DON'T CRY OUT LOUD)』
「目の前を通り過ぎる…人生はパレードのよう♪」セリフのように始まる。
悲しみを微笑みで隠して、力強く歩いていく…のような歌詞。
歌の間に、父親を亡くしたばかりの ちびピーターを諭す。
「自分の心にしまっておけば、それは自分だけのものだから。おやすみなさい」
ちびピーター、いったん寝室に行こうとするが、戻って来てマリオンに駆け寄る。マリオンが ちびピーターを抱き締める。
ピアノの前のピーターは、悲痛な表情のまま固まっている(記憶曖昧、薄暗くてよく見えなかった)。
(まさしく、それまで芝居で見てきたピーターの生き方を表している。子供のときのマリオンの言葉が、彼の その後の生き方を決めたようだ)
(個人的には、泣きのポイント)
ピーターがピアノの前に座って「泣かないで」を弾いていると、ちびピーターが上手から やって来る。
「これで終わり?」
「そういうことだろうな」
「イヤだ。もっとやりたいことがあるのに!」
「もう時間がないんだよ」
ちびピーターの頭を抱え、駄々をこねるちびピーターに説き聞かせるピーター。
「人生には終わりがあるんだよ。でも、オレは、自分のやりたいことをやった。 とってもイイ女と恋愛したし、イイ男とも、恋愛した。後悔はしていないよ」
「時間のせいにしちゃダメだよ!」ちびピーター、タップを踏んでピーターを誘う。
「頑固だな。そういうとこ、好きだよ。でも、もう時間がないんだよ。さ、消えな」
去って行く ちびピーター、もう一回、軽くタップを踏んで、ピーターを誘い、一緒にフィニッシュのポーズを決める。ふたりで笑う。
♪♪♪『旅立つ前に今一度(ONCE BEFORE I GO)』(ピーター)
「もう一度聴いてくれ、旅立ちの前に♪」
別れは辛いけれど、心の中に君がいるだけで幸せだ、辛くても 強く生きなければ、という歌詞(←大事な歌なのだから、ひと言で纏めるなよ!)。
最初は、言葉を大切にして丁寧に歌っている。
(低音部でも繊細かつ陽性の坂本さんの声が、ポジティブな この曲に よく合っている)
(「祝杯を、上げるために」の語りかけるような歌いかたが好きだ)
サビでは、今まで生きてきた人生の全てのパワーをぶつけるように、力強く歌う。 声が会場いっぱいに鳴り響く。
(「熱い想いを いだきながら」と一番のサビを歌い上げたすぐ後に、「だから、聞いておくれよ」と下に向かうメロディーで再び静かな部分に戻るところも鳥肌が立つ)
転調して音が高くなってサビを繰り返すラストは圧巻。
(ポップスによくあるように苦しげな声で歌うことによって人の気持ちを揺さぶるのではなく、発声は正統派のまま、声の調子やダイナミズム、テンポやフレージングといった表現力で人を感動させるのだから、ここでの坂本さんは、本当に素晴らしい。アイドル歌手を超えているだけでなくて、ポップス歌手をも超えている(と思う))
(06/10)
拍手が鳴り止まないので、坂本さんが手で制して続きを始めた
(06/13)
立って拍手している人数人
(06/18)
歌い終わった坂本さんの目がキラキラ。涙?
(06/26ソワレ)
中低音で一瞬、声の掠れが聞こえたような気もするが、そんな瑣末なことを気にしている暇がないほど、ダイナミックな幅のある迫力の感情表現。
これほど力強く感動的な歌は、一生のうち何度も聴けるものではないと思ったくらい、素晴らしい出来だった。
拍手が凄い。いったん納まりそうになったのに、また拍手が巻き起こった。
- フィナーレ
《ナレーション》
幕が、降りる。
オレに何が出来るでしょう…。
過ぎたことは過ぎたこと。大事なのは、オレが、本当の意味で生きたってことです。
終わりが来たら、仕方がない、せめて最後は賑やかに まいりましょう。
ピーター、いったん退場。
(06/26ソワレ:前の曲の拍手が凄かったせいか、坂本さん、前半のセリフが(感激で)詰まり気味。でも、それが却ってリアルだった(甘いかな?))
♪♪♪『世界はリオ(GO TO RIO)』
アンサンブル、子役、主要キャストが出て来てダンス、ダンス。
全員が白い衣裳。
最後にピーター。 透け感のある白のレースのワイシャツに、白のズボン。 マラカスも白。 首にホイッスル。
歌い、マラカスを振り、ホイッスルを鳴らす。
(前の曲で力を出し切ってしまい、余力で歌っている感じかなぁ(苦笑・中央競馬の最終レース?))
でっかい羽根を背中に付けた女性ダンサーが二人登場。お祭りの雰囲気を盛り上げる。
ピーターは、ジュディなど他の出演者と軽く踊る。
踊りかたが相手によって違い、それぞれ微笑ましい。
青山劇場ご自慢のコンピュータ制御のせり上がり(?)が複雑な階段状にせり上がる。
いちばん高いところに白いグランドピアノ。
ピーターは、出演者に挨拶しながら階段を昇っていき、ピアノの上でターンを決めてフィニッシュ。
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【カーテンコール】
- 坂本さんは赤いラメシャツに着替えている。
バンドに感謝。
- (06/10)
坂本さんが、演出家のフィリップ・マッキンリーさんと、振付家のジョーイ・マクニーリさんを日本語で呼び出した。
二人とハグハグ。
「ここで英語で感謝を伝えられると良いのですけど … 」
「Thank you very much」とフィルに感情を込めてひと言だけ。
バンドの演奏が終わり、客電が点いた後も、なかなか拍手が鳴り止まなかった。 公演終了のアナウンスが聞こえない。
- (06/13)
バンドの紹介は、2幕の初めのショー内でやっていた。
客電が点灯した後、坂本さんだけ再び出て来てくれた。
- (06/16)
ブロードウェイのOZのプロデューサー Ben Gannon氏が 紹介され、それに関連して、坂本さんが「ブロードウェイに乗り込むゾ」みたいなことを言っていた。
客電が点灯した後、坂本さんだけ再び出て来てくれた。
- (06/18)
鳳蘭さんが、降りて来る緞帳に合わせて腰をかがめ、間から お茶目な笑顔で手を振っていらっしゃった。 本編でのドラマチックな演技とのギャップが印象的だった。
客電が点灯した後、坂本さんだけ再び出て来てくれた。
晴れやかな笑顔というよりは、マジメな顔で丁寧に客席に礼を言っていた(ような気がする)。
疲れが出て来ているころだけに、丁寧に演じようとしているのかも知れない。
- (06/20)
席が上手の端だったので、幕が降りても下手側の控えが見えた。IZAMさんが少年ピーター、ちびピーターと談笑していた。
やはり 客電が点灯した後、坂本さんだけ再び出て来てくれた。
祈るように両手を合わせて、三方にお辞儀。最後に下がるときに「有り難う!」と手を振る。
- (06/26)
今陽子さんは、「古いエンジンが〜」のときのように腰を回す。こちらもお茶目。
- (06/26マチネ)
やはり 客電が点灯した後、坂本さんだけ再び出て来てくれた。
晴れやかな笑顔で客席に手を振る。
- (06/26ソワレ)
やはり 客電が点灯した後、坂本さんだけ再び出て来てくれた。
晴れやかな笑顔で客席に手を振る。
それでも拍手が続いて客が帰る気配がなかったので、もう一度登場。指を口に当てて「シーッ」としてから、
「有り難う」とひと声。
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【パンフレット】
- 真っ赤な表紙。
踊るピーター(のけぞり坂本)
- ほとんどのページがセピア調に加工されている。
カラー写真は、アンサンブル紹介と、各種評論、白タキシードのピーター坂本くらい。
セピア調のせいか、雰囲気のある写真。
- 曲目、シーン名、演出家と振付師のコメント(英語と日本語訳)、主要キャストの写真と作品への想い、ピーター・アレンの紹介、ジュディとライザの紹介、ブロードウェイ版の紹介、稽古風景、とバランスよく載っている。
- カメラマンはホリ キヨヒデさん、ツカサキ トモハルさん。テキストはトクナガ キョウコさん。
- 坂本さんの写真は
表紙と同じ、のけぞりダンス写真。
キャストの紹介で4ページ。
結局、この白スーツは舞台では着ていない気がする。
カーテンコールで着ている赤のシースルーシャツ+白のズボン。
真ん中の見開き2ページで、寝そべり写真。
リハーサルが4ページ。
キャスト・スタッフ紹介ページに、白タキシードの可愛らしいカラー写真。
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