Night and Day(日記) You're Too Far Away(コンサートなどの感想) Between You and Me(掲示板)

 


NEVER GONNA DANCE 


概要・セットなど
感想
第1幕
第2幕
カーテンコール
パンフレット

2005年02月05日(土) 19:00〜20:20 20:40〜21:45
2005年02月06日(日) 12:40〜13:50 14:10〜15:15
2005年02月13日(日) 17:40〜18:50 19:10〜20:10
2005年02月15日(火) 13:35〜14:45 15:05〜16:10
2005年02月15日(火) 18:35〜19:45 20:05〜21:10


於:東京国際フォーラム ホールC
【概要・セットなど】 

  • 映画との比較で

    DVDで映画を観たときは、どこで面白さを感じたら良いのか判らず、早送りしてしまった。
    ラッキー自らギャンブルをする。
    ホテルの廊下をプラカード下げて歩き回って、ペニーに嫌がらせをする。
    マーガレットは、自分から別れを告げる。
    リカルドは、ただ振られる
    振られる理由が、ズボンの折り返しがないこと、なんて、国も時代も違う人間には理解しにくい。
    ラッキーはイヤなヤツだけど、きっと「他のヤツが同じことをしたら許せないけど、アステア演じるラッキーが素敵だから、ぜ〜んぶ許しちゃう」という感じなのかな?と想像していた。
    ジンジャー・ロジャースは、プラチナブロンドとふっくらした頬、拗ねたような表情が可愛いと思った

    映画は音が悪くて、せっかくの歌がねぇ…時代的に(サイレント映画からトーキーになって間がない)仕方ないけど。

    舞台版では、シーン数を絞ってストーリーをシンプルにしただけでなく、登場人物すべてが善い人になっていて、観ていて気持ちがよかった(パンクボーン氏に「地獄に落ちるわよ」と言われるシャルフォント氏ですら、娘、可愛さの余りリカルドとの仲を裂いた訳で、根っからの悪人ではない)

    また、舞台ではジェローム・カーンの他のミュージカル作品から曲を足している。


  • 枝葉末節ですが、映画版ではラッキーたちはタバコふかしまくっているのに、舞台版では灰皿すら登場しない(たぶん。吸ってないのは確か) さすが、千代田区路上喫煙禁止地域にある劇場!? ステージでタバコ吸うと空気が曇って見づらくなるので、クリーンなのは大歓迎。


  • ステージセット

    客席の4列目までの席をつぶして、そこに囲いをしてバンドがいる。
    ステージと連動して音を出す

    キーボードとホーンセクション、ウッドベース。

    開演前は幕が降りている。NEVER GONNA DANCEの文字と、摩天楼、ハート、ダンスする男女のシルエットが投射されている。

    ステージの前、上方にミラーボール(ラスト、これに光を当てると客席がきらきら)
    ステージの上方にもミラーボールのあるときがある


    セットチェンジは滑らかだし、音が良くてマイクをあまり感じさせないし、端っこの席でも ほとんど死角がないし、ホールCは、なかなか気に入った(3階席だったら、上から見下ろす感じが過ぎるかも知れない)


【感想】 

  • "仕事人"(←ベタで すみません)たちの凄さを見せつけられた気分。
    演出/出演者からセットやホールの音響まで、「ここをもうちょっと〜してくれたなら、もっと良くなるのに」という不満が全くなかった。


  • 坂本さんの美しいダンスが満載

    坂本さんのダンスの清潔感や優美さは、自分が坂本さんファンである大きな理由のひとつなので、今回のソシアル中心のダンスに大満足。

    幕が開いてから3曲目の「I Won't Dance」まで、ラッキーのナンバーが続く。

    Vコン、トニコンでも例のない "坂本さんオンステージ" 状態に感激(正確にはラッキーだけど、指の先まで神経の行き届いたダンスは、やっぱり坂本さん)。

    しかも「I Won't Dance」はアンサンブルを率いて堂々のダンスという状況に、いきなりテンション最高潮。
    合間に笑い(コンサートふうの客席への挨拶、「踊らない約束なのに、足が勝手に動いちゃう!」もある)

    タップダンスについては、した経験は もちろんないし、マジメに観るのも今回が初めてなので、何も言えないが … 雑誌のインタビューやゲネプロの記者会見で、繰り返し「(徹底的に練習して)身体に入れる」と言っていたのが納得できるくらい、速いスピードでタップを鳴らしていた。 あのスピードは、一瞬でもアタマで考えてしまうと出ないだろうなぁ。

    「Put Yourself Up」では、ペニーの前で出来ない生徒を演じて踊る。 こちらは可愛くて和む。
    だんだんノッてきて、ペニーと軽快に踊っているのも、坂本さんらしい上品さがあって好き。

    「The Way You Look Tonight」
    シリアスな表情から、徐々に意気投合したダンスへ。

    ズボン+共布のベストという衣装も坂本さんの手脚の長さを強調していたが、鉄骨の端でバランスを取ったり、鉄骨の間を飛び移ったりする動きが さらに、長い手脚を強調していた。

    「Never Gonna Dance」
    お互いの気持ちを確かめるような、真摯な表情で踊る。

    空いている(ペニーの腰を支えてないほうの)手の、指先まで神経の通った綺麗な形にも、うっとり。

    エンディングのラインダンスでは、手脚の長さを堪能。


  • 坂本さんの情感溢れる歌
    evergreenな魅力の Jerome Kernのメロディーを、坂本さんが気持ちを込めて歌う。
    坂本さんの声が満ちている空間にいることが至福。


    1幕のラストは、坂本さんらしい清潔さと繊細さに溢れた「The Way You Look Tonight」
    鉄骨の上で、ときどきとまどいながらダンスしているが、だんだん息が合って優しい動きに。
    観客をうっとりさせて締める。

    2幕の「A Fine Romance」では、恋の悩みを軽妙に、肩の力を抜いて軽く歌う。
    「Rmind Me」「Never Gonna Dance」では、ラッキーとして張りのある声(ミュージカルっぽい歌いかた)をメインに、坂本さんらしい繊細な歌いかたも織りまぜて、情感溢れる歌になっていた。 しみじみ感動した。
    (つまり、坂本さんはミュージカルっぽい歌いかたが出来ない訳ではなくて、あえて していないのでしょう。場合によっては、使い分けられる)

    特に、長くて途中で曲調に変化のある「Never Gonna Dance」は圧巻だった。

    些細なことだが、助詞の「が」が鼻濁音だったので、自分のような古い世代には好印象だった(「出せない手紙」などのVのバラードで鼻濁音でないのが気になっていたのだ)。


  • 期待を超えていた紺野さんとのデュエットダンス
    元・宝塚の娘役さんとの共演と聞いて、「息の合ったダンスが観れるかしら」と期待したが、単に息が合っているだけでなくて、動きが優美で、感情がこもっていた。 体型的なバランスもGood。

    身体の動きだけでなくて、顔の向き、視線の交わしかたで感情を表して、ドラマチックな効果があった。

    「シェルブールの雨傘(再演)」で星奈優里さんとのダンスを観て以来、ずっと観たかったものが期待以上のレベルで観れた、と感慨深かった。


  • 出演者全員が抜群の安定感
    どの公演も外れがないのでは? 一度しか見れない人も安心。

    もしかすると "ミュージカルらしさ" に慣れた人には、ジャニーズ2名が線が細く見えたかも(それでも不安定という訳でもない) … 坂本さんの繊細さや渋谷くんの鋭さを、彼らの個性として認めていただけたら嬉しい。


  • アドリブが ほとんどないのも、個人的に好印象。アドリブが入ると、話がそこで止まって流れが悪くなってしまうのでイヤなの。
    (リカルドの赤坂さんと、そのバックボーイズ3人が、仕種で笑わせると言うか、仕種の間で笑わせていたが、こういう 間で笑わせる笑いは好き)


  • セリフから歌、歌からセリフの移行の間が良いように感じた。
    歌が始まる数小節前から、さり気なく音楽が始まる。


  • 今回はぜんぶ2階席だった(こんなこともあるさぁ〜)。
    2階席(たぶん3階席も)の良いところは、段差があるので、前の席に大きい人がいても気にならないし、カーテンコールで後ろを気にせず立てること(とは言っても、坂本さんが前屈みになったりすると、上半身がデカくてバランス悪く見えたのは悲しかった)。



【第1幕】 

☆坂本さん登場シーン
★坂本さんダンスシーン
(シーン名、曲名はパンフレットを参考にしました)
(歌詞の一部を書くことは著作権上の問題があると思うのですが、ストーリーに対する歌とダンスの重要性が大きいこと(歌とダンス抜きにしてストーリーを語れない)と、聞き取りと記憶力が不完全で必ずしも正しくないことに免じて お許しください)


  1. バンドマスターの挨拶後、バンドが「A Fine Romance」など、この劇のメロディーをメドレーで演奏する。

  2. ボードヴィルの舞台 ☆★
    曲が「Dearly Beloved」に変わると、幕が開き、ボードヴィルの最中。

    ラッキー(坂本さん)は、金髪とは言えない、明るい茶髪を横分けにして撫でつけている。
    ストライプのズボン、燕尾服(?)、シルクハット、立ち襟のシャツにアスコットタイ

    「Dearly Beloved」(ラッキー)
    どんな時も 愛し合い 信じ合い 幸せになろう♪

    中央の円いソファに踊り子3人。ラッキーは背中を向けて、ソファに片脚片足を乗せてポーズを取っている。
    両腕を広げて、その先の大きな手が綺麗な形を作っている。

    軽く歌と踊りを終えて、他の踊り子が下がったあと、ラッキーが、自分が結婚のために引退することを発表する。
    (紗幕が降りてきて、急いで、その前に出る。 ややコミカルな動き)

    お相手は「ミス・ホットドッグ」のマーガレット
    (引退発表の前に、軽く、コンサートのような客席とのやり取りがある「こんにちはー。3階席元気ですか?」,etc. 坂本さんファンでなくて舞台を観に来た人には、どう感じられるのだろう、ちょっと不安)


  3. 舞台裏 ☆
    ラッキーがいなくなったら仕事がなくなってしまう、と踊り子のうち2人が悩んでいる。
    もう一人が、ラッキーの時計を遅らせておいたので大丈夫、と言う。

    ラッキーは軽く会話して、出て行く
    「彼女のハートは僕のもの」とニヤけているラッキーに
    踊り子の一人(時計を遅らせた)が、「ラッキーが結婚しない方に○○ドル賭ける」


  4. 教会 ☆★
    マーガレットと父、牧師3人が教会の前に立っている。
    ラッキーが走ってくる。
    結婚に対して乗り気でヤニ下がっているが、時計を示されて愕然。

    この結婚をこころよく思っていなかった父親(シャルフォント氏)にとっては、遅刻は好都合。ダンスのような楽しいことでなく、つまらない仕事をマジメにして金を稼いで来たら、娘を嫁にやろうと約束。

    ラッキーコイン1枚でニューヨークに行き、1年、いや1か月で金を稼ぎますよ。

    「Put Me to the Test」(ラッキー)
    マーガレットに結婚へのヤル気を見せる歌。

    思わずタップを踏んで、シャルフォント氏に咳払いで注意される。


  5. グランド・セントラル・ステーション ☆★
    渋い顔の乗務員二人を連れて、ラッキー、ウハウハと出て来る。
    ポーカーで勝ったらしい。ポーカーという名前も知らないのに。

    売り子の「hot dog」「hot coffee」の声、新聞スタンドで雑誌をトントンする音、女性の足音、靴磨き,etc. 街はリズムに溢れている。
    踊り出しそうになるのを抑えるラッキー。動きで客席の笑いを誘う。
    (こういう小芝居、坂本さん抜群ですから)

    街のリズムに乗って、思わずアンサンブルとタップの応酬をしたあと
    (ラッキーは客席に背を向けて中腰でアンサンブルのタップを促している)
    前に振り向き、両手をグーにして口に当てて固まる(しまった という後悔のポーズ。カワイ子ぶりっこがアイドルさんで笑う)


    「I Won't Dance」(ラッキーとアンサンブル)
    ダンスは踊らない♪

    アンサンブルを率いて、かなり長いダンス。
    (02/05:最初に観たときは、「おお、坂本昌行オンステージ!」と感激したが、よく考えたらラッキー・ガードナー オンステージだった。まぁ、カッコよく可愛いことには変わりない)
    とっても、ミュージカル然としたナンバー
    ラスト「踊らない!踊らない!」と音が上がっていき、間に賑やかにホーンがリズムを刻むところ、盛り上がる。
    メルシーボクー♪

    踊るあなたは素敵 魅力に溢れている♪(女性アンサンブル)
    うん、そのとおり!とファンの欲目全開で肯いていた。

    途中で照明が暗くなり、赤いライトの中、アルトサックス(?)のアダルトな音楽に乗って、踊れずに苦悶するラッキーのスローなダンス。

    ダンスの途中で、椅子に腰掛けている3人の男性のソフト帽を被るが、坂本さんのお顔が半分くらい隠れてしまって、小顔を再認識しつつ、可愛くて笑う。


    ペニーとメイベル。
    ペニーは新聞の求人欄を見ている。
    「ダンサー求む、ただし赤毛に限る(,etc. )、ダンサー求む、ただしペニーキャロルに限る、なんてないかしら〜」(←笑)

    ラッキーコインは、ホームレスからペニーへ
    ダンス終盤、ラッキーがコインをぽーんと投げると、後ろを向いたところで音楽がSTOP。ラッキーとダンサーたちの動きもSTOP(列車入線のアナウンス。下がっていたコーヒー売りが出て来る)。
    モーガンサルが帽子で受け、コーヒーを買う。戻って来たペニーがドーナツとコーヒーを買って、おつりでコインをもらう。

    ペニーはコーヒーを買った後、お釣りをしまうときラッキーにカップを持ってもらう。
    このときだけ、STOPしていたラッキーが動く。

    ブルーのプリーツスカートのワンピースに、ベージュのチェックのケープを掛けていて可愛らしい。


  6. スイングタイム・ダンススタジオ ☆★!?

    オカマぽい教室のオーナーは、ラッキーに一目惚れ。
    彼を引き止めるために、ペニーとペアを組むのを許そうとする。
    礼服姿のラッキーのことを「ウエディングケーキの上の お人形みたい」と形容する。
    (まさしく!ケーキの上の飾りや、オルゴールの中でくるくる回っている人形みたいな王子様的ルックスだわ)

    ペニーがラッキーを教えてみることになる。
    最初は、ふつうの曲でステップの練習。ラッキーは足を踏んづけたり、ペニーにもたれかかったり。
    (「ついてきて」と言われて、ふつうにトコトコ歩いてついていくのが、サカモト的で凄く可愛い)
    周りが呆れてきたとき、「ちょっと待って、感じが掴めてきた」と。

    「Pick Yourself Up」(ラッキー、ペニー)
    最初の1節はラッキー。
    勝利のときまで、無我夢中でやるさ。今は辛くても、ヤル気はすごく有る♪
    と手脚をじたばた、これも可愛くて「くすっ」という感じ

    わざと不器用に踊っているが、だんだんノってきて、ペニーと見事に合わせて踊る。

    胸、張って…埃、払い(胸の前を両手でサッサッと撫でる)…息、吸って(目を閉じてスーと吸う)…さあ始めから♪、とペニーの指示に嬉々として従っているラッキーが可愛い(和)
    ペニーと並んで、右の爪先を斜め前でトントン、とするのがとても簡単なポーズなのに綺麗で可愛い。

    見学に来ていたスミス夫妻は、実はラジオのキャスター、ボーズ少佐と、彼の秘書のミス・タッタソールだった。

    ラッキー、2万5千ドル稼ぐ気はなくなった、1分前に気が変わったとモーガンサルに言う。

    ラッキーは、ペニーにコンテスト出場の意志を確かめる。
    ペニーはもちろん出場したい、こういうチャンスを掴むためにニューヨークに来たのだから。
    ダンスの心得のある人がNYに来ると、「セントラル・パークには馬車が走ってるの」と感激するらしい。ラッキーと全く同じ言葉でニューヨークを表現するペニー。

    周囲に勝手に、振られた 元・新郎だと思われてしまう
    都会の人が早口で、ラッキーは話に割り込めず、否定もできない。

    リカルドのクラブに出発。

    「Pick Yourself Up」(reprise)(モーガンサル、メイベル)
    モーガンサルとメイベルのダンス
    メイベルの歌に合わせてモーガンサルが埃を払うと、煙のように埃が出る(こほこほ)

    (モーガンサルとメイベルのダンスとリカルドの短い歌の間だけ、坂本さんはステージにいないが、服を着替えるので休む時間はないだろうな)


  7. エル・リオ・ラティーノ ☆

    (マラカスなどリズム楽器を持ったボーイズが一人ずつ出てくる。顔は無表情なのに、身体の動きはラテンのノリで大仰なのが笑える。客席に背中を向けての腰振りダンスが凄い(笑))

    「Who?」(リカルド)
    誰に愛を 打ち明けようか♪
    リカルドの歌う曲は、歌謡曲の懐メロに似ている(ジェローム・カーンのほうが古いのだろうが)

    ボーズ少佐と秘書、ペニーとラッキーが入ってくる。

    ラッキーは、ワイシャツに赤のネクタイ、茶のストライプ(?)の襟付きベストとズボン。ベストの身幅がジャストサイズでスボンはツータック。
    ベストとズボンが同色で繋がって見えるから、坂本さんのスタイルの良さが際立っている。
    (個人的には、ラッキーの衣装の中で一番好き)

    ペニーはサックスブルーのワンピース。ロールカラーと膝下丈のフレヤースカートで可憐。
    (とても可愛らしいが、これを着こなせるのは、紺野まひるさんと藤谷美紀さんくらいでしょう)


    コンテストの衣装を着てみたいから、リカルドとラッキーで仲良く喋っていて。

    ペニーが見えなくなると、リカルドは、ペニーと踊っても踊らなくても許さない、とハンカチでぺしぺしとラッキーを叩く。
    (次々 繰り出すハンカチ・パンチにムッとしているラッキー坂本が可愛い)

    ボーズ少佐たちは、優勝候補のダンサーたちを観に出かけ、ペニーとラッキーだけが残る。


    「I'm Old Fashioned」(ペニー)
    わたし古いタイプなの 正直言うと まるでモテない♪

    ペニーとラッキーも、スパッドたちを敵情視察することにする


  8. ブリルビルのリハーサルルーム ☆(少し★)

    「She Didn't Say Yes, She Didn't Say No」(インスト)
    軽快なスイングに合わせて、スパッドとベルマがダイナミックに踊っている(スパッドがベルマの脚の間を潜ったりする)。

    (インストだから意味がないけど、原曲に「彼女は彼がスパイしているのを知っていた」という歌詞があるようだ。隠れて見ているペニーとラッキーを皮肉っている?)

    ボーズ少佐と秘書が入ってくる。
    レイモンドがカーテンの後ろから見ていたペニーとラッキーを見つける。

    新聞記者の取材がある
    スパッドとベルマの身の上話(美談)
    ペニーへのインタビュー。田舎の両親もダンスを教えていた。

    ラッキーは、秘密。名前は「ラッキー・ガーグルスタイン」
    レイモンド「新聞ファイルから調べておきますよ」
    ラッキー「田舎で、仕事があれば仕事をしました。サーカスの玉乗りとか、ヤクザの用心棒とか、6人組の聖歌隊のリーダーとか」
    (6人組の聖歌隊!(爆) スモックを着たVを想像すると可愛くて和めるわ)
    (「仕事があれば…仕事をしました」の間のとり方も、坂本さんらしくて、くすっと笑う)


    「You Couldn't Be Cuter」(インスト???)

    シーン転換の間、紗幕の前でラッキーとペニー、スパッドとベルマが踊る。 坂本チームは手を繋いで軽くサイドステップするだけなのに、優美さが際立つ。 二人揃って、顔の向きをクイッと変えるのが小粋な感じ。


  9. オートマット
    サンドイッチなどの自動販売機のオープンテラス。

    モーガンサルは、ラッキーからせしめた46ドルでスーツを買い、芝居のチケットも買った(ドルに今の10倍以上の価値があったらしい。そりゃ、ペニーも25セントをタダで返すのを渋るよなぁ)

    駅で、メイベルの姿を見るのをずっと毎日の楽しみにしていたことを告白。

    「The Song Is You」(モーガンサル、メイベル)
    今までひとりで聞いていた このメロディー、孤独は消え去り、きょうからは君と一緒に♪
    のような歌詞。
    (この曲は、パンフレットの曲リストに入っていない。オールドミスには特にグッと来る曲なのに)

    三田村さんは低音も中高音も、まったく同じ声で歌う。 甘くて深みのある大人の声。
    語りかけるような素直な歌いかたは、聞き取りやすくて心地よかった。


    塩をまいてマラカスの音を出す。
    モーガンサル「君の美しい首には何かが足りない。きっと真珠だ」

    (1シーンまるごと坂本さんが出ないのは、ここだけだ)


  10. 五番街〜ヴァン・ダ・ダンダー・センター屋上 ☆★

    舞台の前のほうにビルの壁(この裏で、鉄骨のセットを配置しているのね)

    ペニーとラッキーが歩いて来る。
    スパッドたちは凄い、練習しなけりゃと焦るペニーと、余裕のラッキー。
    ペニーにはラッキーの余裕が謎。
    ペニー「あたなって、いったい何者なの?」
    「本当のぼくは、二万五千ドルで女性のハートを盗む悪い男なのさ…そんなふうに見えない?」
    (女性のハートを盗み続けていただきたい…ついでに男性も)

    口論しながら街を歩いていると、建設中のビルの前にいる
    工事をするためにやってきた夜勤の作業員と一緒にエレベーターに乗る。

    壁の一部が開き、そこがエレベーター。上に着くと、壁が取り払われる。摩天楼の夜景の書き割り(ところどころ電球を付けてあるので、一応、キラキラと綺麗に見える)
    鉄骨は、客席に平行に2本あり、奥のほうが50cmほど高い。手前と奥を渡すように3本、柱がある。

    怖くて身がすくんでいるペニーとラッキーを残して、作業員は どこかに行ってしまう。

    お互いに抱き合っているが、ペニーが、ラッキーに腕を放すように頼む。でも、手を離すとクラッとして、また抱き合う。
    中央下手寄りに立っている垂直の鉄棒にしがみついている。

    ペニー、リカルドとディナーの約束をしていたのを思い出す。
    これから連絡しても、リカルドは美容と健康のために10時に寝ている … のは真似して欲しいゾ>ラッキー坂本さん。


    「君は、怖がっているようには見えないよ。君はとても綺麗だ」と言ってから歌い始める。

    「The Way You Look Tonight」(ラッキー)
    温かな その微笑み 僕は愛しているーよ 今宵の君を♪

    ペニーを笑わせようと、片手で鉄棒を掴んで身体を斜めにしたり踊ったりしながら歌う。

    p(弱音)で歌い始める坂本さんの声が優しくて素敵。
    (坂本さんは役になりきって歌うので、他の曲では、ふだんの坂本さんのような繊細さよりは、ラッキーらしい明るさ前向きさを強調している。そんな中で、この初めの部分は、かなり繊細)

    (坂本さんの声に聞き惚れていて歌詞が頭に入らない、"コバルトブルー現象" が起こる(汗)。もはや、歌詞が日本語だろうが英語だろうが関係ない…(←ふつうに見ている観客には母国語が良いって))

    単なる音階のシンプルなメロディーも、普遍的で親しみやすくて良い。最後の音を伸ばして落とすところがアクセント。

    最初の1節を歌った後、真剣な表情で、棒にしがみついているペニーの手を そっと取る。"触れ坂本"!

    "のけぞり坂本" あり。 紺野さんと鏡像で。

    鉄骨の端(上手側)でラッキーがおっとっと、とバランスを取る。坂本さんの長い脚!
    おっとっと、と落ちそうなラッキーを支えたペニーが笑顔になり、その後はリラックスして意気投合したダンス。

    奥の高いところでブロックの間を飛び渡ったり、高い奥の段から低い前の段にダイナミックにジャンプして降りたりする。
    音楽がゆっくりと終わりそうになったとき、二人、見つめ合ってから照れたように視線をそらす。すると、


    モーガンサルとメイベルが騒がしくやって来る。
    モーガンサルがトランプに勝ったことを報告。ラッキーは彼に、損する株を買うように頼む。
    上着の裏には紙幣が貼り付けてある。メイベルは紙幣をネックレスにしている
    真珠の首飾りも。
    来たときと同じように騒がしく退場。

    ラスト、鉄骨に二人で少し離れて腰をかけている。
    二人だけの夜♪

    暗転する直前にペニーの手に触れるラッキー。
    (これがまたロマンチックで良い雰囲気)



【第2幕】 

  1. スイングタイム・ダンススタジオ ☆★

    「Waltz in Swing Time」(アンサンブル(生徒たち))
    スイングタイム↑ スイングタイム↓♪

    生徒が集まってダンスの稽古中。

    ペニーとラッキーが入って来る。

    「Shimmy With Me」(メイベル)
    はじめは肩、次は膝 ワクワクしてきたでしょう♪

    水色のワイシャツの上のボタンを外して、青のズボンにズボン吊り。
    ズボン吊りで吊っているのに、ズボンの裾が ちゃんと靴に届いているのが素晴らしい(ふだんは、坂本さんのズボンが短めのことが多いので←ウエストの細さの割合に脚が長過ぎるのか!?)。
    ネクタイをせずにワイシャツのボタンを開けているので、綺麗な首筋が見えるのも素晴らしい。
    (個人的には2番目に好きな衣装)

    「最新流行のシミー!」と言われて、
    「いえい!」と一瞬、踊り出しそうになりつつも、
    「っとと、どうやるんだっけ?」とカマトトするラッキー。

    メイベルがダンス教室の男性生徒数人相手にシミーを教え始める。
    が、教えてと頼んだラッキー、ピアノのそばでペニーと いちゃいちゃしていて、メイベル先生の指導を見ていない(苦笑・これだから恋する男は…)。

    やがて、シミーのダンスの輪は、スタジオの全員に広がり、ラッキーやペニーも踊り始める。
    カッコいいメイベルお姉さまのリードに、尻尾ふってる踊っているラッキー坊や。
    (申し訳ないけど、女性にリードされている坂本さんのほうが見ていて安心する)

    と言っても、前かがみの中腰で膝をパンタグラフ状にカクカクさせる振りなどは、脚が長いので素敵だ。
    ダンス教室の全員がメイベルの坊や、嬢ちゃん状態でメイベルに従っている。たぶん自分も、その場にいたら、メイベルお姉さまに尻尾ふってついていってる。

    モーガンサルが、株で儲けたことを告げにやって来る。
    ラッキーは、2万5千ドル稼いだら、田舎の婚約者と結婚しなければならないことを告白。
    ペニーは、ラッキーと稽古しようとするが、モーガンサルがおどけて稽古の邪魔をする。


    シーン転換の間、黒の紗幕の前で、スパッドとベルマが会話
    どうやら彼らは、(新聞記者に話していたのと違って)兄妹でも田舎育ちでもないらしい。


  2. ヴァン・ダ・ダンダー・センターのロビー ☆

    ボーズ少佐が新聞記者たちを案内している。
    モーガンサルとメイベルが いちゃいちゃしながら入ってくる。

    ラッキーも来る。ペニーも来る(リカルドと?)
    ラッキーは、先程のブルーのシャツの上にグレーのベストとブレザーを羽織っている。 ソフト帽が小顔を強調して可愛い。

    ラッキーが何となく余所よそしいので、メイベルにこぼすペニー。

    メイベルがペニーにひょっとしてラッキーと会ってロマンスが芽生えたのじゃない?と聞く

    「A Fine Romance」(ペニー、ラッキー、リカルド)
    これがロマンス? アツアツの仲になりたい♪

    ペニーが歌っている間、ラッキーは新聞記者に囲まれて写真を撮られている(スポットはペニーなので、あまり見えない)。歌に合わせて(1フレーズごとに)ポーズを変える。
    次の1節(音を下げて)は、ラッキーが歌い、ペニーが写真。
    これがロマンス? 悩みは深い♪

    ラッキーとペニー二人が写真を撮られているときは、リカルドが歌う。最後は全員で。
    いまの気分は錆びたフライパン♪

    ラッキーはペニーとのポーズに気乗りしない様子。


    ラッキーはモーガンサルに、マーガレットに連絡して婚約解消したいが、留守で連絡が取れないと言う。

    株で大儲けしたニュースを見て、マーガレットたちが牧師を連れて来る。「結婚式場はシルバー・ライニングだ」

    煮え切らないラッキーにイラつくモーガンサル。
    ラッキーとしては、マーガレットが何か悪いことをした訳でもなく、ただ自分がマーガレットより好きな人が出来たのがやましいので言えないのかも知れない。


    ふてくされているラッキーの前を、やる気まんまんのスパッドたちが通り抜けていく。
    養老院の老人にダンスを見せて、施設に盲導犬の子犬を渡す、と(わざとらしいくらいに)張り切っている。

    モーガンサルが入れ違いに入って来る。スパッドたちは何をしているんだ?
    ラッキー「盲導犬の子犬にダンスを見せるんだとさ」
    (このあたりの脱力した感じは、バラエティなどで あえてテンション低くしている坂本さんを彷彿させる)

    スパッドたちは言っていることと していることが違う。 怪しいので、ラッキーとモーガンサルが尾行しに出かける。


  3. ティップ・タップ・クラブ ☆

    「I'll Be Hard to Handle」(スパッド、ベルマ)
    結婚はするけど … 甘く見ると後悔するぜ♪

    スパッドは白のタキシード、ベルマは超ミニのウエディング・ドレスにブーケ。

    ショーのリハーサルをしているらしい。

    ラッキーとモーガンサルが来て、スパッドたちがプロなのにアマチュア・コンテストに出場しようとしていることを指摘する。

    が、二人が出て行こうとすると、
    レイモンドが「ラッキー・"ガードナー"」と思わせぶりに強調する。
    そこへラッキー&チャームズの3人娘が衣装に文句を付けつつやって来る。
    ラッキーが辞めてから仕事がなくなり、このクラブに出演することにしたと言う。 レイモンドは、彼女たちからラッキーの素性を知ったらしい。

    レイモンドは、ラッキーにコンテスト棄権を要求。
    ラッキーは受ける。

    レイモンド「ねーちゃんたちよ、ケツ振って しっかり踊れ」
    シーン転換の間、紗幕の前で、ヤケ気味で3人娘が踊っている。


  4. セントラル・パーク ☆

    「ペニー」「ペニー」とリカルドとメイベルが探している

    隠れるように公園を歩くペニーを、メイベルが追い掛けて来る。
    ペニーは、リカルドにプロポーズされたくないらしい。 が、ラッキーの話題になると、リカルドの肩を持つ。
    「リカルドと平穏に暮らしたい。ラッキーといるとドキドキして苦しいし、食欲もない」

    「I Got Love」(メイベル)
    わたし愛を手に入れた 食欲がなくても平気♪

    大浦さんのノースリーブ、細長い腕が いっそう細長く見えて舞台栄えする。

    「How'd You Like to Spoon With Me?」(???)


    「Who?」(repirse)(リカルド)

    再びリカルドが登場、ペニーにプロポーズする。
    「考えさせて」というペニーの答に、リカルド、多少は望みがあるのか、ドキドキしてきた、そうだ新曲を歌おう!
    「ボーイズ」と呼ぶとバックコーラスが出てくる。


    「The Most Exciting Night」(リカルド)
    月明かり浴びて♪
    バックコーラス3人の男性は、動作で笑いを取る。

    リカルドたちと入れ違いに、ラッキーがやって来る。

    リカルドにプロポーズされたことを告げる。
    ペニー、ラッキーに気持ちをハッキリさせてくれと頼む。
    わたし、強いから。でも、それを忘れてしまうから思い出させて、と。


    「Remind Me」(ペニー、ラッキー)
    ねえ、思い出させてよ 男はいくらでもいる♪

    三連符の多い、ゆったりと優しいメロディーだが、半音上がったりして歌うのは難しそう。
    揺れる心を表すように、リタルダンドでテンポも揺れる。

    ラッキーのパートで
    意志は強いけれど、心、揺れて♪
    と、難しそうなメロディーを一度リタルダンドした後、再び元のテンポに戻るときの

    言ってよ (燃える この想い 君に打ち明けるなと)♪
    の部分、坂本さんの声がめちゃめちゃ優しくて、聴いているだけで涙が出そうになる。

    心の扉閉めて、決してキスをしない♪

    歌の最後をハモっていた二人が良い感じでキスしている(歌詞にもあるように、意志はあっても、気持ちは ままならないらしい)。
    ラッキーがペニーに告白しようとすると、
    ミス・タッタソールが呼びに来る。 もうコンテストが始まっているそうだ。


  5. シルバー・ライニング ☆★

    暗い舞台にピンクのライトが当たっている中を、スパッドとベルマが踊っている。

    燕尾服の中はスタンドカラーのシャツに白の蝶ネクタイ、胸に白い百合の花。 エレガント。

    ペニー「さ、踊りましょう(毅然と)」
    シンバルのリズムが小粋なジャズに乗って、カッコよく踊り始める。

    ペニーとラッキーはしばらく踊っているが、レイモンドと目が合って、ラッキーは棄権を宣言する。スパッドとベルマもプロで、本物のアマチュアはペニーだけだと暴露。

    スパッドとベルマがレイモンドに詰め寄る。彼らは賞金を山分けするために共謀していたのだ

    コンテストやラジオ放送は中止され、人が去って行く。 ラッキーとペニーだけが残される。

    ペニー、もう私たち、おしまいよ。
    ひとつだけ訊かせて、あなたの愛している人は、ダンスは上手?
    ラッキー「ああ、とても上手だ!」
    ペニー「婚約者のことよ」
    ラッキー「さあ? …  僕が踊るのは君とだけだ」と、


    「Never Gonna Dance」(ラッキー)


    出だし三連符。音を伸ばすので、坂本さんの声が朗々と会場に響く。
    正体が明らかになった上で、改めてペニーにプロポーズする、決意を持った強い声で歌う。 坂本さんらしい繊細で優しい声を交えて、対比を付けながらドラマチックに歌い上げる。

    途中、テンポが軽快になる。
    もう脱ごうダンスシューズ さよならシルクハット♪

    再びゆったりと朗々と
    本当の愛に出会えた あ〜〜♪

    (この部分、思い出すだけでも うっとり。坂本さんの優しい歌声に満たされた空間に身を置いていることが幸福で身動き出来ない)


    ごくスローテンポで、「The Way You Look Tonight」がインストで始まる。
    ペニーの心を表すように、最初はゆっくりとためらいがちに、だんだんテンポが速くなる。 1幕はSTOPが多かったが、ここではふつうに。

    ペニーは最初、ラッキーと視線を合わせていなかったように思う(記憶曖昧)。
    が、ラッキーが動くと同じ動きをする。
    あるときは並んで、あるときは背中合わせ、またあるときは向かい合って、同じ動きをする二人。お互いがお互いの影のようでもある。
    (映画と同様、シルバーライニングの周囲の鏡に二人が写って、同時に別の角度から見えるようになっていたが、2階席からだと あまり意味がない)

    ラッキーは思い詰めたような真面目な表情、ペニーは一見 無表情で相手を探っているような感じに見えた
    お互いの心を探るように動きを合わせて踊る。

    一度音楽が止まって、再び始まるときは、勢いのある音楽になっている(ピアノ協奏曲のような華麗な音楽(記憶曖昧))。
    ステージ全体(シルバーライニングの半円形)をいっぱいに使った回転の多い流麗なダンス。
    気持ちの高まりを示すように、センター前方で一度、勢いに乗った大きなリフトがある(でも笑顔ではない)。

    二人で見つめ合ったあと、ペニーはターンを繰り返して去って行く(紺野さんの姿勢が綺麗で、美しい)。

    ラッキー(ペニーが去って行ったほうを見つめて)、
    愛してるよー NEVER GONNA DANCE♪

    暗転、ラッキー退場

    (この pas de deux の間、客席全体が怖いくらいシーンとしていた。呼吸するのも忘れるくらい夢中に観ていたのは、自分だけではないらしい)


  6. シルバー・ライニング(翌朝) ☆★
    「Dearly Beloved」(全員)
    「I Won't Dance」(reprise)(全員)

    コンテストを主宰したボーズ少佐が荒れている。
    「ラジオでダンスを中継しても、見えないじゃないか!何をバカなことを私は考えていたんだ…」


    ラッキーがオーバーコートを着て立っている。 コンテストのことをお詫びするため。
    黒のコートに白のマフラーがカッコいい。
    (3番目に好きな衣装だが、何かオーバーコートの肩幅が合っていない気もする…)

    踊り子三人娘が迎えに来る。
    ラッキー&チャームズでアラスカ公演に行くらしい。
    ラッキー、預かっている切符を見せる。

    シャルフォント父娘には、結婚を迫られる。

    モーガンサル、「ブロードウェイに投資して失敗したぞ!きみは一文なしだ」
    (その当時のブロードウェイが本当にそうだったの?自虐ギャグ?)

    ショックを受けているシャルフォント父娘に向かって、モーガンサルはお尻をペンペンして悪態ついている。

    マーガレットの前の婚約者は、エーベルト・ブランシュバイクとかいうドイツ風の名前。
    ロケットの写真をラッキーに見せる。ラッキー、その顔にピンと来る。
    踊り子たちに「君たちだけでアラスカへ行ってくれ」
    スパッドたちに「きみたちはリカルドを止めてくれ」
    マーガレット父娘に「もう一度、ぼくを信じてクロークルームで待っていてください」
    怒る父親だが、マーガレットは「判ったわ。もう一度あなたを信じるわ」
    (二度も婚約をすっぽかした相手に対して人が良いというか器が大きいというか…自分の中でマーガレットの株が上がった瞬間。しかも、秋山エリサさんが、両親に大切にされて まっすぐに育った お嬢さんという感じで良いのだ)

    ペニー、花婿が現れないと言いながらメイベルと来る。
    花嫁衣装はハイウエストで胸を強調したドレスが可愛らしい。メイベルの地模様の有る生成りのドレスも綺麗。

    リカルド、スパッドたちとバックコーラス3人と一緒に入って来る。トイレに閉じ込められていたと怒っている。

    マーガレットが戻ってくる。
    リカルドとマーガレット、お互いを見つけて驚く。

    以前、マーガレットやリカルドが口にしていた、以前、自分が婚約していた相手とは、お互いのことだったのだ!
    (この偶然、笑っちゃうしかない!いくらラッキーのラッキーコインは思いがけないことを引き起こすと言っても、アメリカの人口が何億人いると思っているんだよ(笑)? マジメに考えたらバカらしくなってしまうけど、映画版のエンディングよりは、みんながハッピーになる舞台版のほうが好きだ)
    (彼らの結婚生活が続くのか、始まりと同じくらい呆気なく終わってしまうのか?判らないけど、どちらにしても、逞しく楽しく生きていくのは、間違いなさそうだと思った)


  7. ラッキーとペニーが紗幕の前で踊っている後ろでは、NEVER GONNA DANCEの文字1文字ずつ書かれたブロックが並ぶ。

    紗幕が上がったら、ラッキーとペニーがその上で踊る。 彼らが乗ると文字が光る仕組み。

    アンサンブルがシルクハットに燕尾服のタップの衣装で登場。 ラッキーとペニーを真ん中にして総勢約20名でタップをしたり、ラインダンスをしたりする。
    ペニーの隣は秋山エリサさん(マーガレット役)、ラッキーの隣は藤林美沙さん(ベルマ役)。

    (ダメ押しで坂本さんの長い脚を堪能する)
    (秋山エリサさんの颯爽とした動きにも目を奪われた)



【カーテンコール】 

  • 坂本さんは真っ白なタキシードに着替える。
    白のシンプルな(でも愛らしい)ドレスの紺野さんと、まるで結婚式。ビジュアル的には とってもお似合い。

    02/05:2度目のカーテンコールから、客席全員がスタンディングオベーション。
    坂本さんが、「Noah, Come here, please」と客席のノアさんを呼ぶと、舞台の端のほうに飛び乗る。
    (坂本さんの英語が聞けたのも嬉しかったが、"座長" しているのが、もっと嬉しい(←座長なんだよ))

    中央の坂本さんとハグ。

    話し掛けたいが言葉が…という坂本さんの仕草を見て通訳の女性もステージによじ登った(逞しい!)。

    三田村さん「ダンスも歌もうまくて、その上、英語まで喋られちゃ敵わないからね」と笑いを取る。
    (三田村さんは、6日マチネで、ペニーがコインを落としたときも とっさにフォローしてくれた。とても機転の利く人だ(それでいて、アドリブは最小限に抑えて、芝居の流れを尊重してくださる)。
    "こんなにルックスも良くて、背も高くて、機転まで利いては敵わないからね" という感じでしょうか(汗))


  • カーテンコール(2回)が終わっても、バンドは「NEVER GONNA DANCE」をスイング調で(?)演奏している。終わってからバンドマスターが挨拶。
    公演終了のアナウンス


  • お花
    ロビーに蘭などの立派な花がいっぱい。良い匂いがする。人毎にコーナーを分けてあるみたい(もちろん主役の坂本さんは、いちばん中央寄り)

    未唯さん、前田美波里さん、島田歌穂さんなど、共演したことのあるミュージカルの先輩女優さんのほかに、タップダンスの HIDEBOHさんからの大きな花が有った。
    応援してもらってる!?




【パンフレット】 

  • 写真がイノウエ ノリユキさん、スタイリストがシズカワ タカコさん。

  • テキスト担当の一人がイケダ エリさん(WUのライターさん)なので、坂本さんと渋谷くんを担当したのではないかな?

  • 配役の衣装とメークで撮影

    アンサンブルのかたは白のワイシャツで素顔。
    複数の役をしているから、ひとつの衣装に決められないのは判るけど、舞台で見て一番、名前を知りたい人なのに。

  • オリジナル振付ジェリー・ミッチェル氏、
    日本版振付のノア・レイシーさん、
    日本版演出の植田景子さん、
    オリジナル音楽アレンジのハロルド・ウィーラー氏、
    のコメントが1ページずつ。

    特にJ.ミッチェルさんのコメントが有り難かった。
    このコメントの お蔭で、「PICK YOUSELF UP」「THE WAY YOU LOOK TONIGHT」「NEVER GONNA DANCE」の3つのダンスを いっそう楽しめた。

  • Jerome Kernの音楽についてコラムが欲しかったなぁ。
    「煙が目にしみる(Smoke Get In Your Eyes)」の作曲者だという紹介くらい有っても良さそうなものだが…それとも書く必要もないくらい一般的常識なのか?

    その点で、背景知識が詰め込まれていた「DEATHTRAP」のパンフレットに比べると、読みごたえに乏しい気がした。

  • 坂本さん4ページ。
    1ページ目は、オープニングの燕尾服とアスコットタイ姿。
    髪は、まだ黒っぽい。

    2ページ目はコメント。

    次の見開き2ページでは、2幕オープニングのブルーのシャツ+サスペンダー姿で軽く踊っている連続写真。
    伏し目がちな睫毛が素敵。

    渋谷くんが見開き2ページなら、藤林美沙さんも2ページ載せるべきではないのかな!?
    (渋谷くん自身に罪はないのに、事務所の過保護な身贔屓のせいで、要らぬ反感を買うハメになっていないか、他人事ながら心配)


    稽古風景が4ページ。
    坂本さんの私服と、厳しい顔、共演者や演出家さんに向ける自然な笑顔,etc. 小さい写真をいろいろとチェック出来る。

    「I Won't Dance」直前のぶりっ子ポーズも、稽古段階で演出に入っていたようだ。

    本編では舞台の扮装だから、出演者の ふだんの様子が判る。

    アンサンブルの人があまり写っていないのが惜しい。







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