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東亜悲恋(再演)



2002年06月02日(日) 18:30〜21:10
於:新国立劇場 中劇場

  •  「プレゼントお断り」の貼り紙、東京公演でもありました(1箇所にコッソリと)

  •  新国立劇場に来たのは初めて。
    ロビーにソアラが展示してあった(謎)。
    前列と高さの差があるのは助かる。
    椅子が低いような気がした。 ヒールの高い靴を履いて座っていると、足がだるくなってしまう。
    退場のとき、メインの階段が封鎖されていて、狭い回廊を通らされた…意味不明(地下鉄の混雑防止のため?)

  •  開幕前、退場時に「夏のメモリー」。この曲は大好きなのだけど、坂本さんの不在を強烈に感じて寂しい。

  •  役者さんの適性について心配しなくてよいので、一観客に徹して楽しめる…ってそれが当然なはず!!!
    (初演を知らないけど、脇の役者さん、知名度より実力で選ばれたようなので大丈夫だったのでは?)

  •  横山裕も、特にJrとも意識されずに、ひとりの役者さんとして見ていた。 複雑な生い立ちのせいでちょっとヒネた、でも内面はアツい青年が似合っていたと思う。
    (一回だけ、いのっちの顔を見て笑ってしまって芝居ができなくなっていたが…そんなにいのっちが好き?(笑))

  •  いのっちについても、先週の平をすっかり忘れて見れた。 好青年いのっち満載。 前髪をツンツンと立てて少年ぽくて可愛い。 いのっちは丸顔だし首も坂本さんほど長いわけではないから、前髪を立てるのが似合う。
    他の部員は半袖のユニフォームなのに、いのっちだけ長袖のアンダーシャツを着ているので、痩せ隠し?と思ったりして。 野球のユニフォームか記者のジャンパー姿で身体が見えないから、パッと見には、やつれているのは判らなかった。

  •  最初とラスト前のシューさんといのっちの舞いが素敵。 「届かぬ想い」という雰囲気の切なくて美しい踊り。

  •  自分は歴史に詳しくないので、ストーリーに折り込んだ秀吉侵攻、朝鮮総統府や朝鮮戦争時の特需景気、韓国での日本史教育なども、「そうなのかー」と聞き流せた。 少し神経を逆撫でされても、出演者の好感度が高いので、気分悪くするよりポジティヴに考えよう、と感じる。

  •  ミナのエピソード。
     「韓国では、お母さんが妊娠中にキュウリを食べている夢をみると美人の子が生まれるという言い伝えがある」
     本当かどうか判らないけど、和める。

  •  「やっぱり、日本と韓国、分かり合えないのかなあ」と井原が弱気になったことろに、「もう言葉は要らない」と言うように、井原の口を指で塞いでキスするミナ(踊りの衣装で、麻利子を彷彿させる)のラストシーンがきれい。
    このシーンの曲はS.E.S.なのだろうが、どのアルバムの曲だろう?

  •  その前の岩本の告白「実は麻利子は生きていて、もう家庭を持っている」に対する井原「よかったー」 優しいね、井原(涙)。

  •  「国」として理解しようとすると歴史や偏見が邪魔をする。 まずは、ひとりひとりの交流から、という感じ?

  •  野球のダイヤモンドが舞台。 砂も敷いてある。
    (明光学園の練習場にも、韓国の名もない野球場にも、鶴橋の韓国人街にもなる)


  •  1フレーズだけの「Kick Off」。 たぶん昨夏のコンサートと同じ振り。
    コンサートでは、テレンとしたパジャマ衣装の坂本さんの流れるような踊りを見ていた。 芝居では野球のユニフォーム姿のキビキビした踊り。 どちらも好き、この振り可愛いから。

  •  球場に書いてある広告が読めない(恥)…「TVハングル講座」歴1か月なのになぁ、ハングルの素質ないのかしら。 ハングルのセリフは「オモニ」くらいしか判らない。
    繰り返し言われる「臆病者」て何だっけ。


  •  カーテンコールで「One」デュエット。 役者さんたちのバックコーラス付き。
     このお芝居のエンディングにピッタリの曲。 昨秋から、この曲を歌っていれば、もっとよかったのに(「ニコニコ」の弾き語りも、「ヨシヒコとミナの手作り結婚式」という感じで微笑ましかったが)。
     この曲はまだあまり聞く機会がないので、坂本さんの不在は感じずにすんだ。
    芝居では可憐な声のシューさん、歌になるとダイナミックな声。

  •  カーテンコールでは出演者同志の雰囲気が良かった。
    本編では、自分がレギュラーになれなかった八つ当たりで下級生をシゴく新山先輩も、ここではひょうきんなお兄さん。

  •  シューさんの韓国語講座。
    発音練習には出演者も大声で参加。
    「トイレはどこですか」→「ファジャンシー オディエヨ」
    でも、忘れちゃったら、「もれるー」と切羽詰まったジェスチャーをすればいいんだよ、といの&シューで実演も。
    「わたしたちは一つだ」→「ウルソム ハナダ」←うろ覚え。きっと「One」の歌詞に入っているのでは?

  •  地方公演やソウル公演の宣伝。
    シューさん「お金のあるかたは是非」
    いのっち「お金だけじゃなくて、お金と、時間と、来る気が必要なんだよ」シューさんが可愛いからって、余計なツッコみまでしていませんか? あんまり小姑ぶってると嫌われますよ。




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