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トンカツ・ロック


04月07日(日)(夜公演) メモ

04月15日(月) メモ

04月21日(日) メモ

 

2002年04月07日(日) 19:00〜21:45
於:シアターコクーン
【走り書きメモから】
  • 「お気に入りの坂本」チェック
    のけぞり坂本 … ありません(涙)
    触れ坂本/触れられ坂本 … ありません(涙)。 結婚10周年の夫婦だからなぁ。 たとえ相手が須藤さんでも、もうちょっとシットリいちゃついて欲しかったような(実際そうだったら、妬いて文句言うかも知れないが)
    寝そべり坂本 … ボクサーのいのっちの練習相手を務めて。 いのっちのパンチが入るとダウン。 クタッとしたまま人に運ばれたり。
    濡れ坂本 … ありません。 まぁ舞台なので有るとも思ってなかったが。 「濡れ長野」はある。
    ガラスケース入りの坂本 … ありません。


  • 開演前。
    パンフレットを眺めてまずニンマリ。
    小汚い坂本さん … もちろん自分は、そんな坂本さんも大好きだよ!(そんな坂本さん "が" だったりして(汗))
    助三郎の精子にモンダイがあって、夫婦に子供がいない(ホッ。しかし「室温」に続いて無精子症の役とは(苦笑))←実際は、無精子症ではなかった(「精子まで半端モンで、同じところをグルグル回ってる」by君子(須藤さん))

    稽古場の写真。 
    今回の坂本さんは野球のユニフォームじゃありません。 ダボっとした黒のトレーナー(襟と裾と袖口に白ライン入り)は若者らしいが、首にタオル巻いてオヤジくせー(爆)! しかも不精ヒゲが黒々して、ただでさえ小さな顔がよけいに小さく見える。 めちゃくちゃオヤジくさいのだけど、眼光鋭いカッコいいオヤジなので、坂本さんの将来に安心したりして(今まで心配していた訳でもないが)。
    トンカツ屋のカウンターに座った大村彩子ちゃんに、最上級のクシャっとした笑顔を近づけている写真があって、「このロリコン・オヤジが、もう仕様がないヤツだ(苦笑)」と思う。 トンカツを褒められて喜ぶシーンなのは確かなのだけど、何もそんなに顔近づけてアピールしなくたって。

  • 開演直前、金髪の松岡が誰かに付き添われて着席。 立ち上がって客席に挨拶。 湧く観客。


  • 坂本さんの衣装
    髪型はずっとリーゼント。
    リーゼントにセットするには、前髪が重いかな。 今はギリギリ許容範囲だけど、後半、どうなりますやら。
    一部はずっと白のボーリングシャツ(後ろに何か暴走族っぽい文句が刺繍してある)、白ズボン、雪駄(?)というトンカツ屋ファッション。
    綺麗な腕と喉元と、コロンと丸くて愛らしい素足が見えるのは嬉しいが、数種類の衣装を着替えていた「サンダンス」と比べると寂しい。
    ブレスレットに結婚指輪(←ニクいね!)。
    二部の最初は、トンカツ屋ファッションに黒の別珍のスカジャンを羽織っている。 綺麗な腕が見えないよ!
    途中、舞台上で特攻服に着替え。 君子が着せるのを待つ暫くの間、綺麗な上半身(大胸筋の間の溝が復活)を観客に曝している。
    (欲を言えば、「君子のために暴走族を抜けるとき受けたリンチの傷跡」をもうちょっと特殊メイクでリアルにして欲しかった(「聖セバスチャンの殉教」という感じで)。ただペンで描くだけじゃなくて)
    ラストはまた、トンカツ屋ファッション。 白い運動靴のカカトを踏みつぶしている。


  • 「サンダンス」に比べると、笑うシーンが多い。 登場人物も年齢が上がって、自分で考える判断力や余裕が出てきたらしい、深刻な暗いシーンは少ない。 「沢田監督」みたいな人物もいないし。

  • それでも、横内さんの脚本なので、ダーッと説教くさい台詞がある(たいていは須藤さんか長野さん)。 
    こういう、アタマで考えるシーンの固い印象を和らげるための、五感で感じる感覚的なシーンが欲しくなるのだけど(歌や踊り、しどけない俳優さん/女優さん,etc. ) … 今回はコメディーなので、セクシーさを求めるのはお門違いなんでしょうか。

  •  坂本さんやいのっちや佐藤江梨子さんの身体それ自体が持っているセクシーさとか、六角さんの白くてまったりした身体(と着古したオヤジシャツ)が醸し出す猥褻感とか、生の舞台だから、最低限それくらいのイロっぽさはあるんですけどねぇ。


  • 二部の初めに、松岡と同じ列(別ブロック)に、演出家らしき人が座るのを見た。
    「オッサン、佐藤江梨子さんと大村彩子ちゃんにしか本気で演出付けてないでしょう?」と心の中でツッコんだりして。 "ファンキーな50代" としては、「他のヤツは初舞台でもないし、いいオトナなんだから、自分の役柄くらい自分で考えな。 オレは忙しいんだ(新人女優の発掘(という名目のデート)で)」というスタンスなのかも?(←単なる想像ですが。しかし、ギョーカイ人に偏見持ちすぎだ<自分)
    実際、佐藤さん/大村さんは、いい味出してたと思う。 初舞台なりの一生懸命さも、好印象。


  • 雑誌で、「坂本さんがハイテンション」とあったけど、自分の印象は反対で、坂本さんだけが(六角さんを除いて)、「引き」の演技ができていると感じた。 若者たちが大声で自己主張する2部、坂本さんが喋るとホッとした。
    坂本さん、ちゃんと自分の役を自分で演出してるよ、意外と(意外か?)、演出家の才能あるのでは? 半分ファンの欲目が入っているけど、そう思った。

  • そんな坂本さんが、「台本にはキスシーンがあるけど、自分なりの愛情表現で」とラジオで言っていたラストシーン。
    キス待ち顔(なのか?)の須藤さんを、後ろからそおっと抱きしめる。 昔気質の助三郎だし、キスより良い自然な愛情表現だと思った。 (もしかして、客席から溜息が漏れていたかも知れない)


  • その他

  • 六角さんは、今作でも「アナウンサー金子」
    昨年「ラッキー」だった小野さんが、今回はモヒカンアタマでパンク。 ラッキーとのギャップのおかしさを差し引いても、小野さんがパンクを演じているだけで、どことなくおかしい。

  • ボクサー姿のいのっち、客席から登場。 坂本さんもトンカツ屋ファッションで、客席から。
    いのっちは出番が短い代わりに、客席からの登場が2回ある(出番が少ないのは、「東亜悲恋」再演が後に迫っているからだろうか)。 日本一ジャージの似合う俳優・いのっち。 ボクシングのトレーニング姿が可愛いです。

  •  行方不明のいのっちが見つかる場所は「青森」 … これは「私の青空2002」を意識しているのかな?
    千絵(佐藤さん)と新生活を始めるいのっちの行き先は「網走」。 「サンダンス」の坂本さんは沖縄で、今回は北。

  • 千絵にフラれた(?)いのっちに、お稲荷様の下に隠してあるエロビデオのマイコレクションを貸してあげる坂本さん … 少年のようなイタズラっぽい笑顔が可愛いゾ。

  • 「精子まで根性が曲がってる」と君子に非難されて、身を小さくしている坂本さん。 あ〜あ、アンタはいつだってカワイイよ!
     それまで頻繁に煙草をふかしていたのだが、近所のオバサンに「煙草はダメ。タンパク質を摂りなさい」と言われてからは、律儀にパイポをくわえている。 この下りはけっこうコミカル。

  • 佐藤江梨子さんはとにかくカワイイ。 スタイルも抜群。 ウエーヴした長い茶髪とあいまって、まるでバービー人形のようだった。 立ってるだけでも目の保養。
    そんな彼女が、いのっちを追いかけてミュールでドタドタ走っているのは、可愛くて、笑える。

  • 須藤さんは損な役。 説教くさい横内さんの代弁者的役割だから。
    もともと前向きな個性の彼女が、横内さんの説教くさい台詞をダーッと言うと、プラスにプラスが重なって、過剰になってしまうような気がした。
    衣装も、ダボっとしたセーターにジーンズ、色気のないエプロンで太って見えるし。 いくら古女房の役と言っても、つまらないだろう。

  • 特攻服で階段上に姿を現す。 カワイイ!
    いのっちとお揃いの特攻服に笑ってしまった。 真面目なシーンなのに。反省。
    (いのっちの兄と坂本さんが暴走族仲間で親友だったという設定。 暴走族の抗争で死んでしまったいのっち兄の特攻服なのだ)

  • 須藤さんが「おさかなのうた」を口ずさんでいるのに、「鉄腕アトム」と言った坂本さん。 須藤さん困って、俯いて首を横に振ってる(笑) … 客席の、妙〜な間の笑い(爆)。 これはウケ狙い? それとも素? 2度目以降に判るだろう。

  • 家庭に問題がなきゃグレちゃいけないのか? ま、いいけどサ。


 

 

2002年04月15日(月) 19:00〜21:45
於:シアターコクーン
【走り書きメモから】
  •  スカジャンの色はえんじだった。
     ボーリングシャツの背中は「ROCK★闘魂」

  •  台詞の呼吸が合ってきた感じ。 前より自然に聞けた。

  •  長野さんのテンションも5%ダウンで訊き易くなった。 麻衣に伝えたいことを必死に叫ぶのは、不器用な男だからなのかしら。

  •  六角さん、坂本さん、伴さんは、笑える場面でアドリブが増えていた。

  •  坂本さんは、見栄を切るところで寄り目でヘンな顔をしたり、ちょっとオカマっぽかったり。 坂本さんが笑いを取りに行くときは、オカマ・モードになるのか?

  •  坂本さんがいのっちにエロビデオを貸すシーンなどは、ちょっと表情が変わっていた(前のイタズラっぽい雰囲気から、助三郎がちょっとセコい感じに)。 そのビデオのタイトルが「声に感じて」とか何とかで、思わず「坂本さん、自分の声について言ってる?」

  •  いかにも股関節が柔らかそうなヤンキー座りがふんだんに(そのまま静止)。

  •  サトエリも柔らかい。 いのっちとダンスするときののけぞりフィニッシュ。

  •  大村彩子ちゃんの熱演。 現役で青春時代の彼女が、家庭の不和を告白し、バンドをやり遂げたかったと言うシーンは泣かせ所だと思うが、実際、泣いている人もいたみたい。 自分もグッと来た。 黒々と輝く瞳が、役に合っている。 声も芝居に向いているように感じた。

  •  須藤さん、野田さんの芝居を演ったときと同じ要領で、横内さんの芝居を演じている?
     活舌はよいけど、せき立てるような早口と、母音の硬さが耳につく。 坂本さんが、抑揚の豊かな人だけに、須藤さんがただひたすら台詞を間違えないように一生懸命な素人のように聞こえてしまうのだ。 声はよく出る人なのに、もったいないなぁ。

  •  須藤さんの鼻唄と、坂本さんのツッコみは、アドリブらしい。 今回は、「わたしバカよね」で、返す坂本さんは「なんか、音程外れてるしよォ。」 … やはり俯いて笑っている須藤さん。

  •  特攻服二人組は真面目に見た。 真面目な表情の坂本さんに、一応じーんとしてみたり。
     でもやっぱり笑っちゃう人もいたみたい。 可愛いものね、細っこいにーちゃん二人で、並んだ背中に「世界制覇」なんて。

  •  ラスト。 後ろから君子を抱き込むときの感じが、前回とちょっと違うように感じた。 単に優しいだけでなく、ヤンチャっぽさがブレンドされているような。
     確信犯的なイタズラっぽい表情に、な〜んかデジャヴを感じて、でもどこで見たか思い出せずに気持ちが悪い … もしかすると古の英映画「モーリス」のラストシーン、部屋中の鎧戸を閉めていきながら、奥様にイタズラっぽく微笑みかけるヒュー・グラントに似ていたのかも知れない。

  •  ラスト前、いのっちの巣立ち。 
     抱きついてきたいのっちの肩にコトンとアゴを乗せて、背中をトントンと軽く叩く。 口元は無表情で、目は遠くを見ている。 理由はないが凄くサカモト的な親愛の情の表現だと思った(アゴをコトンと乗せるのはワンコっぽい感じもする)。


  •  客電が点いた後のカーテンコール。 坂本さんが長野さんのメガネとブレザー(晒を巻いた素肌に羽織る) … 「かわいー」の声がそこここで(自分ももちろんつぶやいた)。

  •  町田さんと、あと数人の後輩が来ていた(帽子を被っていたので、他の人は誰か判らなかった。 ふつうに考えれば、秋山、屋良、米花なのだろうけど←残りのメンバーは町田さんより小さかったので、秋山はいなかったと思う)。

  •  そして今年も … 坂本さん登場シーンになると、空腹を感じてお腹が鳴る。 しかも、前腕の筋肉を見ては「美味しそう…」と心の中でつぶやいたりするのだ。
     「サンダンス」は岡田以蔵の扮装のときしか坂本さんの身体を拝めなかったが、今回は、スカジャン以外はずっと前腕を見せてくれているのだもの、食欲そそられまくり。 足元を見ればコロッとして愛らしいくるぶしと踵が覗いているし。 極めつけは特攻服で胸筋全開だし。


 

 

2002年04月21日(日) 19:00〜21:45
於:シアターコクーン
【走り書きメモから】
  •  前日に、韓国で歌ってきたことなんて微塵も感じさせずに、忠平橋の助三郎、平、篠崎先生。
     六角さんのオープニングで、ドリームコンサートが少しネタに。
     「彼らの乗った飛行機が、あいにくのこの雨のため … 無事、成田に着いております」

  •  一幕の終盤、平に「この狭い街から出て行け」と諭すシーンがカッコよかった。

  •  右の前腕のほうが左より明らかに太い坂本さんの腕。 野球?ゴルフ?

  •  いのっちにエロビデオを貸すとき。 きょうのタイトルは「おしえて(はあと)、おねーさん」。 そんなハートマーク付きの色っぽい読み上げかたで、客席の笑いを誘う。

  •  前半の君子の長台詞は、相変わらずキツい(←後半の「ボクサーには二つの戦いが〜」の「いっしょうけんめい暗記したから、一気に言わないと忘れちゃうの」という感じの早口よりキツい)。
     助三郎や平と一対一で会話しているときは、まぁふつうのお芝居を見てる気になれる。
     (それでも、坂本さんのほうが段違いに演技が巧いから、記者会見などの「須藤さんの掌の上で遊ぶ」「ヤル気が空回りする助三郎を支えるしっかりものの妻」というのは、サカモト流の謙遜にしか思えない。 どうしても、(結婚した当時は全面的に君子が助三郎に頼っていたが)今でも8:2くらいの割合で、助三郎のほうが君子を守ってるように見えてしまう)
     麻衣の話が出たとき、詳しい事情も知らないのに、いきなり「オトナが悪い、ぜんぶオトナが悪い」と甲高い声で言い出したり、他のシーンでは「誰も悪くない」と言ったり、「麻衣は自分と同じ」と言ったり、自分には姐御肌と言うより、ただ自分のトラウマを通してしか、麻衣や周囲を見れない人に思える(こちらは須藤さんでなくて脚本の問題だけど)。


  •  坂本さん、六角さんにカラオケに誘われるシーンや、長野さんにバンドに参加するように説得されるシーンで、大村彩子ちゃんが自在に間(と表情)を繰っていたので驚く。 初舞台の彼女だけど、日ごとに舞台で生き生きしてくるのが素人目にも判るような気がした。 アノ、アドリブ好き坂本/六角コンビと渡り合うとは、大したものではないかな?(しかも、大村彩子として目立っている訳でなくて、森村麻衣としてよりリアルになっているのだ)

  •  助三郎が、小野さんに演奏させるところが楽しい。 六角さんの寸評も。
     小器用に色んなジャンルをサワリだけ弾いてみせる小野さん、今回はハードコアメタル(?) … 六角さん「オレは、気に入った(笑)!」
    助三郎が六角さんを「墨東地区の高見沢」と紹介するところ…客席に熱狂的なTHE ALFEEファンがいたら、と密かに冷や汗。

  •  君子の鼻唄は「もののけ姫」。
     この鼻唄〜メガトンかつの下りは坂本さんが須藤さんをリラックスさせようと言葉や間合いで色々とボケを仕掛けていた … でも、須藤さんはやっぱり俯いて笑うだけ。
     う〜む、このときばかりは、「坂本さんにこれだけ気を遣ってもらっていて、ただしおらしく照れ笑いするしか出来ないのなら、芸能界やめて、お見合いして家庭に入ったほうがいいよ、お嬢様」と、かなり不満に思った(坂本さんのボケにただ笑うだけなら、それは単なる坂本ファンだよ(困)。って、入った先が坂本家だったりして(冷汗))。
     坂本さんは、このシーンの退場のとき、「米良さんよ」とか言って、もう一度ボケてお口直し。

  •  佐藤さんは、立ってるだけでいい。 舞台が華やぐし、素なのか演技か判らないけど、千絵にはサトエリしかない!と思うくらいハマッている。
     ずっとミニスカート姿でスラリとした脚をみせてくれているので、「冷やさないようにお身体を大切に」なんて思う(←老婆心)。

  •  町内の春祭のシーン。
     助三郎のアジ演説&これから歌うぞ、のアオリがライヴっぽくなっていた。
     客席は手拍子取るし、坂本さんは、自分の「イエー」の掛け声に客席が応えないと「ノリが悪いぞ」と言うし。 坂本さんも、観客も、ライヴに餓えているのかもね。

  • その他の坂本ポイント
     人の台詞を聞いているときも、表情がくるくる変わる。
     平の壮行の後の暗転で、特攻服を翻して走って退場(←コンサートのようにカッコいい)
     平を北海道に送り出すときの、フワーッとした口調と、涙をこらえて笑っている表情


  •  客電が点いた後のカーテンコール
     坂本さんはふつうにトンカツ屋ファッション。 長野さんがメガネをぶらぶらさせて遊ぶ。 いのっち、ズボンのジッパーを上げてた(?)





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