新京都迷宮案内  12位/16本  プラウザの 戻る← で戻ってください

総括   印象点   5 点   平均点  2.6 点
メンバーが変わりました。的場さん、大路さんの超ヒネクレ味から国生さん、小木さんの小ネタものに変わりました。部門も遊軍部なんて如何にもありえない部門です。だからファンタジーとして何でも許してしまう。エピソードで出来の違いは大きいです。5話の田村高広さんの回は秀逸でした。老人の今と過去の栄光が、啄木の詩集や紅葉とからみ心に残っています。だから見続けないといけません。ゲストも洞口さん、うじきさんなどと懐かしい役者さんも登場するので嬉しいのです。これからも多分また再登場するのでしょうね。橋爪さんが元気な限り、ネタは永遠です。珠玉のヒネクレものをお願いします。
京都迷宮案内★★★  9話 12月25日
金沢が舞台で嬉しいですね、片山津や山中温泉は嬉しかった。ホテル大黒は忘年会した覚えがある。最終回だけに国生、小木さんも参加して大ネタですね。国生さん(離婚すると頑張りますね)も入浴シーン、しかも橋爪さんとの混浴シーンもありました。渓流の岩場で男の変死体が見つかった。男は新聞配達員宮下昇(段田安則さん)の弟誠二(梨本さん)だった。会社をリストラされての自殺との結論になる。しかし妻(野村真美さん)と弟も自殺を否定する。息子(東海孝之助さん)はその時から引きこもりになった。妻が突然男に襲われたりして、殺人も浮上してくる。しかし、妻も弟も息子も何かを隠している。
安宅の関所の勧進帳の話が、キーなる。実際、安宅の関所は有名だが、あの石像しかないと思う。がっかりする。弁慶が白紙の勧進帳を読み上げ、主君の義経を足蹴にし芝居を演じる。関所の富樫はその芝居を見破るが、主君を思う弁慶に武士としても情けを感じ見逃す。しかし富樫はその後責任を問われ切腹した。情けと責任という点で教訓的だ。
長々書いてしまった。結局ネタバレすると、やはり自殺だった。昇と誠二の父は片山津で旅館をしていたが、金をかけ改装した翌年に片山津の大火事(確かそんな事があったような記憶がある)でもらい火して全焼した。失意した父は自殺した。その時弟の誠二は父に自殺する前にひどい事をいったのだ。それを悔やみ忘れるように勉強や仕事に専念していた。家庭も顧みることがなかった。一方昇は息子を可愛がり本当の息子のように可愛がっていた。昇は妻にも親しみの感情を抱いていた。今回会社を解雇になったときに、誠二は思い立ち山へ行くことにした。息子も誘ったが、息子は今まで家庭を顧みなかった誠二をざま見れと突き放していた。山にいってからも、誠二の携帯へ息子は無言電話を繰り返した。何度かすると、誠二は息子だと気づいた。声をかけたのだ、驚いた息子は「お父さんなんか死んでしまえ」といった。そして自殺したのだ。それを知った昇と妻は息子をかばうために自殺ではなく殺人だと主張したのだ。息子よ、大人はそりゃ応えるが、それで自殺することはないと思うよ。
最後、遊軍部にクリスマスツリーが飾られ、橋爪さんがサンタ姿で登場して、この息子の真実を語るシーンは感動だ。
   ☆    ☆ 
ゆったりと時間が流れる。昇さんの嘘にかなり振り回されるが、キャラが3人だから、昇の段田さんがすべてを握り、息子も重要な役割を演じていることは分かる。事件でない事件だが、丁寧に描く。日本人の情けの機微に泣かされる。故郷の金沢が舞台なので見てしまった(笑)。
新京都迷宮案内★★  8話  12月18日 
女子高生ばかりを狙う連続通り魔事件が発生。ついに死者まで出る事態となった。そんな中、杉浦(橋爪功さん)は円谷(小木茂光さん)から、新進気鋭のインテリア・デザイナーでカリスマ主婦と呼ばれている芦谷美奈子(根岸季衣さん)の取材を頼まれる。円谷によると、美奈子の夫は海外赴任中の商社マンで、美奈子と一人娘の香織(浅見れいな)の間はまるで姉妹のように理想的な関係だという。人形を飾っている。
美奈子に興味を持った渚(国生さゆりさん)とともに、彼女の取材に行く杉浦だが、どうも取材に身が入らない。芦谷母娘の出来過ぎた関係が、妙に鼻につくのだ。いつものひねくれでなくともおかしい。
そんな時に香織が背中を刺される事件が起きる、幸い軽傷だったが、心の傷は大きかった。病院で美奈子は大声で怒りながら電話している姿を杉浦は見つける。渚に美奈子から会いたいという。独占取材だ。香織も余り話したがらない。記事は警察不信をあおる内容だった。同居の警察の大洞(北村さん)は怒る。
杉浦は香織の同級生に聞き込む。香織は海外留学したいが、母から京都から出ては駄目だ。母が自分は京都でやってきたといい、成功感から許さない。母子関係では悩みもあるようだ。杉浦は首をつっこむ。美奈子は神戸に住んでいたが認めない。
事件は自転車は共通だが、3件は突かれているが、香織は切られている。そんな時に殺人犯が事件をおこすが防犯スプレーで捕まる。容疑者は香織の事件は否認している。
そんな時に香織は杉浦に狂言だと話した。理想の親子だと思っていない。母に狂言だと話した。自立したいが頼ってしまった。杉浦はもう一つの事実を知りたいと聞く。警察も動く。杉浦は美奈子の姉を訪ねる。美奈子はもう一人の犯人を作るために、犯人になりすました。美奈子は神戸にいる時に結婚して子供ができた。しかし子供は向こうの親に取られた。だから香織を束縛したのだ。香織は警察へ行き、自分で生き方を考え実行すると、美奈子にいう。香織は説諭ですみ、留学に出発した。カリスマ主婦はめげないで頑張る。
   ☆     ☆
いるよね、こんな母親は。嫌だな。根岸さんがぴったりなんだ。浅見れいなさんを認識できた。綾瀬はるかさんと名前が似ているので区別できなかった。ただ年寄りなので、すぐ忘れてしまう。エピソードはごく普通のエピソードでした。
京都迷宮★★    7話 12月11日   はぐれ刑事の悲しい逮捕劇
酒でも飲みながら紅葉の取材を、たくらんでいた杉浦(橋本功さん)だった。しかし、殺人事件の取材を急に頼まれた。事件の被害者はタクシー運転手で、後頭部を鈍器で殴られていた。類似の未遂事件が以前にも発生しており、どうやら同一犯の仕業らしい。犯人の手掛かりを得るため、未遂事件の被害者に会いに行く杉浦だ。すると刑事らしき男(うじきつよし)がタクシー会社で事情聴取をしていた。その男は、所轄違いの刑事のようだ。杉浦は男を追いかけ、なぜ所轄違いがこの殺人事件を追っているのかと問い質す。しかし男は、応援に来ているだけだと言い張り、名前さえ明かそうとはしない。
その刑事は林田といい、かつて大洞(北村さん)の部下で仲人だったことがわかる。同じく渚(国生さん)は7年前のタクシー強盗事件を思い出し、藪下という男が浮かんでくる。調べるとこの藪下を逮捕したのが林田刑事だった。杉浦は例によってふらふらと周辺を調べる。林田刑事の家に行くと奥さん(山下容莉枝さん)は顔面に打撲の跡があった。林田刑事は杉浦の家まで怒りにいく。
杉浦が林田刑事の奥さんをマークしていると、何と出所している藪下を見つける。彼は左利きだった。林田刑事のところへ大洞が寄る。ふたりは仲良く振る舞っていたが、奥さんは泣き出した。林田は語ることなく酒を飲んだ。杉浦は林田が札幌へいく券を2枚購入した。藪下は指名手配された。そして林田の奥さんは出て行く。林田刑事は家にいるが、杉浦に「組織にしがみついているだけか、どうして犯罪者を追わないのか」。林田は二人を追うことにした。林田は自分が人間味がない、猟犬だと見抜いた。でも奥さんは母を裏切りたくなかったので、夫婦を続けていた。習い事などしていた。しかし母が死んだ。その時に藪下が出所してきて急速に親密になった。語り尽くしたところで、藪下と妻が現れる。藪下の馴染みの金沢行きのバス停で、林田は逮捕する。「手を出せ、一緒にしてやる」といい、藪下と妻に手錠をかける。泣く二人だ。
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怪しい役を演じるとピカイチの山下さんですね。うじきさんも無精ヒゲの「はぐれ刑事」が似合う。あれちがうドラマだ。刑事が自分が捕まえた男に寝取られた妻の二人を追うなんて驚いた。人情ものだが今回は十分はまれなかった。そういえば北村さん刑事だった。今回活躍しました。いつも下宿でおとぼけだったのに・…
新京都迷宮★★   6話 12月4日 老母の逆襲  ちょっとひどいタイトルだ
初老の女性・二宮美佐子(朝丘雪路さん)が、街路樹に向かって話し掛けている様子に興味をもった杉浦(橋爪功さん)だ。美佐子に連れ添っていくと、着いた先は美佐子がかつて住んでいた家だった。美佐子は未亡人で、和菓子屋へ養子に行った息子の昭雄に引き取られていた。美佐子は息子の家に帰りたくない。昭雄も妻の和子に気兼ねしてか、自分の母親を疎ましく思っている。
杉浦が美佐子を和菓子屋に送り届けた翌日、なんと彼女が一人で遊軍スペースへとやってくる。杉浦は昭雄に迎えに来るよう連絡するが、店が忙しくていけないと言う。一方、同じ話を繰り返してばかりの美佐子に、円谷や渚(国生さゆり)もうんざりする。ところが美佐子の奇行の数々、実は全て演技だったのだ。
ゲートボールの女友達が急に亡くなった。そして、老人ホームへ入るため遊軍部へ通い詰めている。とうとう、息子は老人ホームへ入れることになる。杉浦は息子が母の演技を見抜けないことに怒っている。息子が老人ホームをキャンセルしたことで、杉浦の入れ知恵だと「もう会わないでくれ」とクレームする。
渚が偽り美佐子に会い、杉浦と美佐子は話をする。美佐子は女友達が死んだので一緒に入れないので辞めた。杉浦は「どうして呆けた振りをしている、それはあなたの居場所がないからです」。美佐子は夫の一周忌に出て、夫の遺骨をもっていなくなる。池に入水自殺しようとしている喪服の美佐子を杉浦は発見する。本当になかなか死ねませんよ。呆けたままいたのは、一周忌に自殺するつもりで、自殺した時に息子に負担にならないようにするためだ。杉浦「街路樹は森に帰りたいが、あそこで生きていくのですよ」。息子も登場し、母の気持ちに気づかなかったことを詫びる。結局、美佐子は息子の反対を押し切って老人ホームへ入る。老後ではなく、老いを生きていくのです。
   ☆     ☆
老後の問題だ。前回シリーズとは味わいが違う。ヒネクレ度は少ない。美佐子は自分勝手な夫だったが、他人に自分の人生を任せて生きるのも楽でいい。それも夫の一つの愛情表現だった。老後の居場所は、住み慣れた場所、自分の居心地の良いところか。遊軍長(小木さん)は「老年の精神的な恋に興味があるのです」エアロールか。
京都迷宮★★★★   5話 11月27日   珠玉の佳品だ、田村高広さんの演技とストリーに感動
起承転結がしっかりした小品だ。看板の電気を切って歩く老人に変人の杉浦記者(橋本功さん)は興味を持つ。老人夫婦と紅葉を見に行くことになる。撮影したロケは早いので、紅葉はまだです(去年の使い回しでもよかったが)。老人の妻は足が悪く車イスですが、「なんて素敵な赤い紅葉でしょう」と感嘆する。このセリフで本当に青い紅葉が赤く見えてくる不思議を体験した。痴呆が入っているかと思うが目が悪かったのだ。老人の家に帰りに寄る。家の中は古く1970年で止まっている(老人の家はこんな感じですね、自分の親の家もこんな臭いがする、もっと乱雑ですが)。万博のポスター、黒電話、付けることのない蛍光灯だ。趣味は読書というが本はない。やはり痴呆か。しかし老人は祇園の豆奴を探してくれと杉浦に頼む。そして老人は夕食の買い物へいく。そこに電話がかかる。でると「おれおれ」電話だ。ちょっと唐突な展開だった。待ち合わせると老人の昔の教え子だった。教え子と一緒に銭湯に入っている。聞くと老人は進学高校の教師だった。しかし妻子を捨てて「エイコ」というバーのママと愛の逃避行をしたらしい。豆奴は芸子からバーを始めたらしい。豆奴=エイコ=奥さんと簡単に繋がった。しかしこの2人の愛のストリーがいい。おじさんも本好きだから参った。バーで啄木の文庫本を忘れた、するとエイコがすきな啄木の歌を綺麗な字で書き込んだしおりを入れて返してくれた。これは参ります。本好き同士だった。好きになり、先生は妻子を捨てて愛の逃避行だ。30年で、エイコは目が見えなくなった。だから夜は蛍光灯を付けないで寝る。看板の電気も切ってしまうのだ。杉浦がエイコさんの愛の逃避行を知っている人の証言を集めて奔走するが、老人の家から失火して2人は焼死した。タバコ火からの失火だ、逃げれば逃げられたのに心中のように死んだのだ。人が生きて、輝かしい時(これが無性に懐かしくなるのだ、よく分かります)を過ぎ、哀しく燃え尽きる(本当に燃えるところが更に哀しい)。これが愛だ、人生だ。  ただ杉浦さんは記事にして欲しかった。そして読みたかった。
京都迷宮★★   4話 11月20日   女は名前で呼ばれると弱いのか、試してみよう
中学野球のグラウンドで杉浦(橋本功さん)は美しい女性の木内(東ちづるさん)に目がいく。何で離れてどこを見ているの? これをキャップ(野際さん)に頼んでいく。この2人のからみは絶妙ですね。 杉浦の奥さんが心臓で緊急入院。キャップは自分のマンションの入居者トラブルで例の下宿に泊まる。キャップが好きな大村(北村総一郎さん)は気になって眠れない。小ネタで笑いですね。田代(長谷川初範さん)は高校野球のスカウトマンで登場だ。不倫? 単なる子供への利害? 早速取材だ。全国回っている。優秀な生徒は学費など全額学校負担です。場合によっては生徒に小遣い月5万円だ(本当ですか?)。田代は未完成の逸材が好み、木内の子に興味はない。すると木内の母は逆うらみか、ストーカーぽい。杉浦登場だ。すっかり木内母に鼻の下延びている。彼女は大人ではない、高校生なのだ。田代はもう高校を首になっていた。木内の子が打撲の事故です。子のことが大事だと分かった。「思い出にする」と言った。42歳の初恋は終わった。鍵付きの日記帳で、最後に鍵捨てた。心臓外科の高木先生とキャップのも高校時代の純愛(ねつ造? デブでつる禿? 本当・・)が披露された。可愛い〜  
  ☆      ☆
長谷川初範さんの役柄がピッタリ。実生活でも女性を泣かせていると思ってしまう。東ちづるさんは年齢不詳だな? しかも夢見る高校生のような中年女性を演じるのも納得してしまう。事件は起こらないので、インパクトに欠けるかも。でもおじさんは、北村、野際、市村の漫才に、それなりに楽しかった。前シリーズからみているが、杉浦の奥さんは誰なの? 教えて欲しい。
京都迷宮★★   3話 11月13日  赤いハイヒールで全てがまとまりきれなかった
赤いハイヒールがマンホールに刺さったままになっていた。絵は綺麗でした。遊軍部が夢想する。コラムにキャップ(小木さん)が書くことになった。ひねくれ杉浦(橋爪功さん)の高校時代のあこがれの同級生キク江(松原智恵子さん)が京都に友達と来て会いたいという。キク江は外見は昔と同じだ。しかも夫は1年前に死んだ。杉浦は大喜びだが、一緒の友達ががさつで迷惑だ。しかしこの友達が何と新聞の投稿マニアの仲間だった(終盤近くで判明した、もっと早く分かって、ネタが動いたほうがイイのでは)。寺や博物館よりも、100円ショップや回転寿司が好き。キク江は杉浦に頼みがあるらしいが、なかなか会えない。そして終盤でやっと逢うと、杉浦の新聞に投稿を載せてもらうように頼んだ。友達よりも掲載が少ない。がさつな友達より文学少女だったキク江は悔しかったのかな。杉浦は赤いハイヒールを見せにいき、コラムを書くように進める。翌日それをみた杉浦は自分の夢の終わりを知る。同級生は思い出の中にしまっておこう。さて赤いハイヒールの謎は、近所の職人さんが1980円の赤いハイヒールに職人のプライドを傷つけられて、刺したものだった? 安物が重宝され、職人芸に対して対価を払われない世の中の動向に異議を唱えているが、おじさんは安物買いが好きでした。ごめんなさい。
京都迷宮★★★   2話  11月6日   洞口さんに待人来る
洞口依子さんがゲストで久しぶりですね。水商売のアブナイ系の演技はいいですね。少しふっくらして、おじさんの好みが倍増です。国生さゆりさん離婚したのですね。マスコミ露出して視聴率アップをはかりたい。相変わらずの中高年の掛け合い漫才は健在(笑)。記憶喪失の女性の物語だ。橋本功さん「すべてをかかえて生きればイイ。その歴史3人で作っていけばイイ」しみじみです。「ハッピーエンドはイイけれど、あとはどうなるか気になるね」ひねくれコメントにニヤリ笑いです。
京都迷宮★★★  1話  10月30日
遊軍部ということでちょっと役者さんの入れ替えがありました。的場さんや、大路恵美さんから、小木さんと国生さんに変わりました。北村総一郎さんや市田さんは変わらない。橋爪功さんのヒネクレ味は大好きです。今週のネタは捨てられた母と捨てた母ということで「かとうかずこ」さんが大活躍でした。鞍馬温泉や叡電なども見所ですね。安心して楽しめるおじさん向けの話です。

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