新選組      プラウザの 戻る← で戻ってください 

脚本:三谷幸喜     演出:清水一彦、吉川邦夫、伊勢田雅也 他
チーフプロデューサー:吉川幸司       音楽:服部隆之
テーマ曲:ジョン・健・ノッツォ
近藤勇...香取慎吾
坂本龍馬...江口洋介
沖田総司...藤原竜也
土方歳三...山本耕史
斎藤一...オダギリジョー
藤堂平助...中村勘太郎
原田左之助...山本太郎
永倉新八...山口智充
井上源三郎...小林隆
滝本捨助...中村獅童
島田魁...照英
河合耆三郎...大倉孝二
武田観柳斎...八嶋智人

松原忠司...甲本雅裕
山崎
...桂吉弥
伊東甲子太郎
...谷原章介
浅野薫...中村俊太
近藤周平
...浅利陽介
深雪太夫(お幸)...優香
近藤つね...田畑智子
近藤周斎...田中邦衛
近藤ふで...野際陽子
沖田みつ...沢口靖子
佐藤のぶ...浅田美代子
佐藤彦五郎...小日向文世
お琴...田丸麻紀
小島鹿之助...小野武彦
宮川音五郎...阿南健治
八木源之丞...伊東四朗
八木雅...松金よね子

八木ひで...吹石一恵

明里...鈴木砂羽
まさ...はしのえみ

小常(おその)...小西美帆

一橋慶喜...今井朋彦
お登勢...戸田恵子
幾松...菊川怜
おりょう  麻生久美子
松平容保...筒井道隆
広沢富次郎...矢島健一
佐々木只三郎...伊原剛志
勝海舟...野田秀樹

桂小五郎...石黒賢
岩倉具視  中村有志
西郷隆盛 宇梶剛士
芹沢鴨...佐藤浩市

山南敬助...堺雅人
谷三十郎...まいど豊

清河八郎...白井晃
殿内義雄...生瀬勝久

久坂玄瑞...池内博之
佐久間象山...石坂浩二
お初  清水美那


新選組★★★★★  49回最終回  「愛しき友よ」   12月12日放送

いよいよ最終回だ。勇は取り調べを受けている。板橋の豊田家にとめられて、官軍の陣へ出向く尋問された。。土佐藩の谷、薩摩藩の有馬に取り調べる。勇は龍馬暗殺は関係ない、甲州攻めは自分の考えだと。はっきりと言い切った。勇は死ぬ覚悟は出来ていたのだ。タイトル。
土佐は竜馬暗殺をしたとのは新選組だろ考えて憎んでいる。有馬は色々気遣いしてくれる。有馬「人の道に外れたことはしたくない、しかるべきところで吟味されるべき、京へ行けば生き延びる目もある、生きることを恥じてはいかん」と言う。新選組にも勇が板橋の本陣に連れられた事が伝わる。歳三は、我等のために出頭したのだ、と話す。緒方は、局長の奪還は難しいと語る。捨助は見殺しにするか、一人でも助けに行くと言う。歳三は江戸で勝に会うという。斎藤は会津へ行って容保に会って説明したい。緒方は、新選組の再起の目はないと、脱退するという、法度はもうないと歳三は答えるしかない。島田「最後まで馴染めない人だ」。「つね」のもとにも、知らせは届く。ふでは何故逆賊だと怒るが詮ないことだ。勇がいると、子供が覗くので、勇は口に拳を入れてみせる。自分の子供を思い出したようだ。歳三は勝にあって頼むが、勝「助命嘆願を出せと言えば出すが、無理なもんは無理だ、近藤を助けに行くんじゃないぞ、憎しみを一心に背負っていくのだ、他に誰れが出来るのだ、本望じゃないか、どうせ死ぬ気なら、北へ行ってくれ、榎本たちが薩長に不満で、また戦になる、お前はそれに加われ、もう一度、徳川に戻せない、でもな幕府にも骨のある奴がいたことを歴史に残したい、行ってやれよ、なく子も黙る鬼副長だ」勝は結構全てが分かっているのだ、歳三も納得した。総司の所にもよる。これから下総へ皆一緒に行く。お前も追いつけという。歳三「お孝はどうだ、いい女だぞ、前歯の大きな女は情が深い、元気でな」。これが最後の別れなのか。相変わらずの女についての蘊蓄だ。歳三が嘘付いて一緒だと言ったことを見抜く。調べで徳川は近藤はすでに家臣ではないので、罪は転嫁が周知しているので、自由に罰しなさいと言ってきた。有馬は残って勇に詫びる、西郷に訴えたいと言う。有馬の書状が江戸の薩摩邸の西郷のところに届くが、西郷は「慶喜が生き延びているので、勇に恨みを受け止めて貰らいもうそう」と言う。有馬は宇都宮への出陣の命令を受けて、もはや処置なしだ。4月25日斬首とする、三条河原に首を晒すと申し渡す
多摩では彦三郎が出陣するという。せめて切腹させろと泣く、鹿の助が止めて、薩長お時代は長く続かない多摩から近藤に続くものがが出ることを信じるという。歳三は盲目の兄為次郎に会う、為次郎「あっぱれだ、よくやった、誠の旗のもと時代と戦った、痛快な事があるか、お前たちは多摩の誇りだ、何が正しいかが100年200年後に決めればいい」と褒める歴史は常に勝者の歴史観を押しつけることになる。永倉が食べ物屋にいると、大村に会う。敵討ちのために浪士組に入ったが、今は渡世人だ。芳賀が勇が捕まった、新選組も終わりだ、調子に乗って人斬り三昧だから、打ち首が当然だ、と言う。永倉は、近藤さんを悪く言えるのは、苦楽をともにしてきた俺だけだと怒る。佐の助は、京に向かうが、まさのこどもはよくオッパイを飲む。いいのかな、その後佐の助は「俺も欲しい」と叫ぶ上手く編集しましたな。佐の助も噂で勇が捕まったことを知る。佐の助はいたところは、浪士組で落書きした場所だった。佐の助は勇を助けに行くと走り出す。斎藤は会津にいき、容保とあう。しかしもう何も出来ない、しかし敵討ちはする。刀を斎藤に渡す。勇に渡すつもりだった銘刀の虎徹だった。斎藤は会津にお仕えすることになる。斎藤に、京へ行き、三条河原の勇の首を奪い返せ、と命令する。そして勇の首は会津で鄭重に葬るという。江戸城でもお付きが「武士らしく切腹させたかった」というと、勝「どう死んだかではない、どう生きたかだ、あいつは武士だ、最後にな」
4月25日がやってくる。つねとふでは神社に参る。最後を見守りに来たのだ、人が集まりだした、と報告がある。総司は刀を片づけられて、お孝に怒る。邪魔だから片づけたが、養生しないで稽古しているからだ。そして、歳三の言葉を思い出し、総司「本当だ、前歯が可愛い」と追いかける。じゃれ合う姿を平五郎に見られて、急いで二人は否定する。桂は幾松と一緒だが、オムレツをナイフで食事している。桂「近藤が打ち首になる、あの男は嫌いではない、苦しめられたが、最後まで忠義を守り抜いた、新政府にそんな人材がいるだろうか、我々は寄せ集めだ、固い繋がりで新政府がやっていくかな」。幾松「また皺が、しかめ面も好きですけど〜」。新選組の隊士だと捨助を連れて来る。捨助が「かっちゃん、最後まで一緒だ、仲間にしてくれたじゃないか」。しかし勇は「このようなものはいない、不届き千万」と言い捨てる。歳三は宇都宮で戦っているが怪我をしている。苦戦している、引き上げようという。会津、蝦夷地がある、最後まで戦い続けると檄を飛ばす。総司のところに、3人の刺客がやってくる。「病人や、斬ったら男が廃る」とお孝は止めに入るが斬られてしまう。総司は逃げる、そこに平五郎が刀を総司に投げる。総司は一瞬に見事に3人を斬り捨てるが、お孝は死んだ? 総司も大量に喀血して倒れる新選組と認めてくれなかった捨て助はふてくされるが、つねとふでに諭される。
太鼓が鳴り出して、いよいよ処刑が始まる。髭の伸びた勇はコルク栓を見ている。見つけられて、捨てられてしまった。そして連れ出される。「お世話になりました」と家に人に礼をする。プチ涙です。歳三もコルク栓をお守りだと見ている。佐の助も木の上から見ている。刑場に引き出される。勇を見守るつねと視線が一瞬あった。ふで「近藤勇、よく戦いました」。音五郎「多摩の誇りだ」。群衆からも賞賛の声が掛かる。佐の助が木を降りて、 緒方「山南さんの言葉を思い出していた、新選組の行く末を見守るのが私の仕事だ、今死んでも局長は喜ばない、官軍に一泡吹かせてやる、それが残された者の勤めだ」と止められる。勇は紫陽花に見とれ、小魚に目をやる、空には鳥は飛ぶ。勇は見苦しい首を晒したくないので髭を剃りたいと希望する。これは本当の慎吾ちゃんの髭ですね、もう完全に勇になりきっています捨助は新選組の制服を着て、走り出すが、あえなく斬り殺された生きる場がなかったのだね。「かっちゃん待てろよ」。髭を剃り終わった勇は、待たせたことを詫びる。「お願いします」とだけ言う。佐の助は樹の上から、「近藤勇あっぱれなり、新選組は不滅だ」と叫んで、逃げ去る。勇は気づきニヤリと笑う。佐の助と会った緒方は笑って、別方向に逃げ出す。斎藤は虎徹を担ぎ、京へ向かう、取り調べも斬り捨てて進む。血まみれの総司は布団で気が付いたようだ。歳三は突撃する。いよいよ、勇の斬首が行われる。回想して、涙して「歳・・・」。刀が振り下ろされる。完。52分だ。
その後、これれまでの回想シーンが流れる。香取さんは本当に成長しました。新見の切腹(自分では一番インパクトがある、ここから新選組は変わったのだ)、芹澤のにやり顔、山南の切腹、佐々木、龍馬、桂、西郷、武田、山崎、伊東甲子郎、平助、総司、歳三。京へ行く、試衛館の本当の仲間達の姿でやはり泣けました。55分終了だ。
解説がある。勇の遺言、快く宇検電工三尺の剣、只まさに   つねは56歳で亡くなる。総司は2ヶ月後死ぬ。佐の助は、彰義隊で上野で死んだとも、満州へ行ったとも。永倉は新選組の本を書いた。斎藤は会津と共に行く、政府の警官となった。島田は西本願寺の守衛になった。歳三は函館で35歳で死ぬ。幕末の6年間を疾風のように駆け抜けた新選組は今も多くの人を魅了している。58分義経予告。
昨日のサタスマで隊士が集まり、NHKの映像も流れたのにはビックリした。三谷さんまで出ていて、最後はテレ朝に気を使い「ビフォアフター」を見ると言っていましたが、爆笑。時代は変わりましたね。最終回は、隊士の皆の姿を並列的に描き、勇の斬首で終了でした。新選組としてのまとまりはないのは仕方ないですね。それにしても、最後まで見続けた自分は色々の思いがよみがえり、涙しました。これまで有り難う、群像ドラマの勝利でしたね。新見の切腹から暗くなったときは、脱落だと思いましたが、ここまで来られたのは、三谷さんのクスグリの御陰です。
新選組★★★★★  48回  「流山」   12月5日放送

慶応4年3月6日、甲州勝沼の戦いで、勇134名の甲州鎮撫隊は10倍以上の兵力の新政府軍とぶつかった。菜っ葉隊はやっぱり来なかった。ビビル大木だったからハッパ隊と一緒か、爆。なすすべなく撃破された。総司は千駄ヶ谷で療養していた。試衛館依頼の同士は勇と歳三だけになった。江戸の五郎新田で秘かに再起を期していた。勇は京は夢で多摩を思い出す。歳三はこれからだ、新しい隊を作る。周平がやって来て、五郎新田の名の由来を調べて、勇に説明する。勉強が好きなんだ。洋装の歳三は変わらず女に色目だ。江戸では、新政府軍は3月15日を総攻撃と定めたが、幕府の実質的責任者は、薩摩の西郷に出向いた。勝「江戸城はあんたにやるから、総攻撃はやめろ、慶喜公、軍艦などは、ゆっくり話そう」。西郷「あい」。勇は江戸城の無血開城を説明した。勝は立ち退いて欲しいのだ。歳三は新しく隊を作る。勝沼での斎藤の隊旗を掲げての熱い思いは、皆の心に今も残っている。島田は今でも泣きそうだ。斎藤はつかみかかって、話すな。勇は会津に行こう。調練が必要だ、調べると流山に適当な土地があった。タイトル。
勇は総司を訪ねる。勇「戦が終わって、徳川の世の中になったら、お前の天然離心流の5代目披露だ」。総司「はい」。勇「野試合だ、忙しくなる、しっかり養生しろ」と去る。お孝「また徳川の世が来るのだろうか」。総司「来るわけない、あの人も分かっているんだ」。4月3日、永倉と佐の助は一緒に甘い物を食っている。永倉は新しく隊を作る、「永倉といえば、人は集まる」。そしておそのの参っていた弁天様にお参いりする。その時、市川右八郎が声を掛けてくる。死んだと思ったが、血色いいです。おそのの事を聞く。歳三は江戸中から武器を集めた。調練している。一方、新政府軍陣地で、勇たちの調練を見つけた。上田が報告している。ひよっとすると近藤かも。上田は有馬に調べさせることにした。古田さん、本来の芝居の過剰さを持ち込んで、凄味満載です。総司のところでは植木屋が来ている。総司は寝るのに疲れた、笑い。そして、腕の蟻を潰して殺す。お孝は見つけて「蟻も人も命の重さに変わりない」と言う。総司「蟻だよ、歩いているうちに踏んでいるよ」。お孝「避けて通っています」。出来るわけないよ。でも、人を殺し合っていた時と違って、のどかだな。その後馬鹿馬鹿しい喧嘩になる。植木屋は「仲がよろしいな」。斎藤がやってくる。斎藤「いつ頃死ぬのだ」え〜、ストレートすぎる、ビックリ×8です。総司「夏の終わり位かな」。斎藤「お前は良いな、戦に出たことがないから分からないだろうが、もう刀の時代じゃないのだ、人を斬るしか能のない奴は、これからどう生きればいいのか、今は薩長相手に戦えばいいが」。総司「近頃思うのです、200年戦がなくて、世が不穏になると、刀の時代は終わった、その短い間に私は生まれ、近藤さん達と出会い、新選組として働けた、何て運が良いのだろう」。斎藤「俺はもっとついている、近藤さんに出会わずに薩長についていたら、京の町でお前と戦ったかも知れない、俺は負けていた、涼しくなる前に又来る」といて去る。本当にしみじみですね。総司と斎藤の絡みはあるのかな。斎藤が一番キャラが変わったのではないでしょうか。時代遅れの意地と悲しさが出ていました。永倉は市川に話す。最後におそのが呼んだのはお前の名前だ、と知らせる。市川は道場を開いている。永倉はおそのの縁だ、その隊に入ることにした。永倉は佐の助を誘うが、京に帰るという。佐の助「いろいろあったが、楽しかった」。永倉「ああ〜」笑顔だ。山本太郎さんの笑顔も、見られなくなるのかな、淋しい
有馬が勇の所に来る。400の兵士が囲んでいる。大久保で通してくれ、勇とばれたらお終いだ。兵を集めているが、歳三は「江戸を離れて不穏なものを鎮める」。調練の所を見たいという。そこへ連れて行く。島田は局長と呼んでいる。一番目の心配だ。しかし、勇の緊迫感に顔で、有馬を紹介する。勇「村を守りタメに志願した、寄せ集めです」。銃は歳三「使いかねる、脅しの見せかけです」。有馬は納得する。そこに捨て助がやってくる。捨助「これからもあの野郎をギャフンと言わせよう」。有馬が勢い込んで「あの野郎とは」と詰め寄る。捨助「江戸から脱走して、この当たりを荒らしている奴らだ、これからもよろしく、大久保先生」。二番目の心配だ。しかし有馬は新選組の隊旗を見つける。三番目の心配だ。一瞬緊張感が張りつめる。有馬「即刻解散をお勧めします、手間を取らせた」。終わったと思ったら、振り返り、勇に「勇をご存じか、どう思いますか、乱暴狼藉をした、勤王志士はたくさん死んだ、徹底抗戦も主張した」。四番目の心配です。勇「天下の大罪人です、3分の理がある、薩長に天下をゆだねられなかった、薩長は帝を利用して、戦を起こした、薩摩は徳川に力を貸すように見せかけ、最後に裏切った、武士のやることではない」。これじゃ勇だって言ってると同じだ。有馬「藩の命に従うだけです」。勇「義を重んじる者にとって、薩長を認めるわけにはいかなかった、戦では負けたが、勝敗は時の運、悔いはない、正義は我等にあり、何度生まれ変わっても戦い続けます、そう近藤は思っている」と言うばればれのやけくその立派な申し開きですが、五番目の極めて心配です。有馬「近藤がそげじゃ男なら、敵ながらあっぱれと言わなければ、一度膝をつき合わせて酒を飲みたか」。有馬は去ろうとするが、家来から忠言がある。有馬「部下が、おまんさを、京でみた、近藤勇じゃいう、本陣で取り調べをする、形だけで疑いが晴れれば、すぐに帰す、断れば立場が悪くない、おいを信じてたもせ」。
皆で話す、行けば殺される。勇「行かねば争いになる」。戦えばいいと言う意見が多く出るが、勇は「有馬様は見抜いている、それでも力になっている、あの人を信じる」。歳三「でも薩摩の人間だ、裏切りかも知れない」。勇「それなら、それでいい、切腹する」。歳三「敗軍の将だ、打ち首だ」。勇「打ち首にはならない」。歳三「新選組を仇と思うものを甘く考えるな」。勇「ならばここで腹を切る」。歳三「違う、何も分かっていない、あんたが死んで、俺らが生き残ってどうなる、俺たちは近藤勇についてきた、残った者、死んだもののタメにも勇は生き残って貰わなければならない、死なれたらこの先どうすればいいか分からない、死ぬ気で嘘を突き通せ、大久保大和して、行き帰ってくるのだ、生きるのだ、どんな手を使っても」。有馬は兵を帰す。そして勇は周平に遺言する。「歳は皆を連れて会津に行く、お前は行ってはならぬ、勝沼の戦いではっきり分かった、世の中は大きく変わる、お前の様な男が力を発揮する、俺たちの時代は終わった、これから先はお前が切りひらけ、勉強しろ、今は命を惜しめ、父からの教えじゃ」。勇は歳三に「別れは言わぬ、礼を言う、ここまでやってこれたのはお前がいたからだ、辛いこともあったが良く助けてくれた」。歳三「あんたはどうだった、あんたを悩ませてばかりいたような気がする、新選組を作って、俺は余計な重荷を与えただけだ」。勇「そんな訳ない、あんなに楽しいことはなかった、腕だけを頼りに京に上り、薩長に一泡吹かせた、俺は満足だ、アレは持っているか。歳三「当たり前だ」。ワインのコルク栓だ。全てはこれからだった。終わったわけではない。勇は出かける。「近藤勇、一世一代の大芝居だ」。抱き合う。最後の別れだ
嘘を突き通す。もう諦めて帰そうとするが、隊に新選組にいた者があった。加納が呼ばれて、勇と会う。無言のまま、見つめる。「勇に間違いないか?」と聞くと、勇「加納君、お久しぶりです」。加納は深々と礼をして「ご無沙汰しています、局長」。あれれ、自分から白状した。かっての隊士の加納の胸中を思い謀って、自分から名乗ることで、加納を苦しめたくなかったのですね。潔かったが、甘く政治家ではなかったのですね。つづく。来週は涙の最終回だ。
いやいや、最終回前で色々な想いがこみ上げてきた。流山で勇は死ぬので、そこで終わるのは分かります。新選組はもう解体したも同然ですからね。薩摩の有馬は古田新太さんでした、迫力ありました。しかし、元隊士の加納が来たら、勇自分から「久しぶり」なんて、馬鹿ですね。山南が自分から追っ手の総司に捕まる姿を思い出しました。ここが勇の良いところで限界なのでしょうね。サムライで嘘をつかないこと、自分なりの正義を貫いたと言うことですね。しかし、残りの隊士が、どうする。歳三は、函館まで行ったんですからね。物語は何処までも続けられそうですが、三谷さん、ご苦労様でした。最後まで、見ることは考えられませんでした。それが遂にここまで来ました。多くの印象に残るシーンを有り難うでした。勿論評価は5つ★だ。
勇は大久保大和、歳三は内藤隼人という名前です。薩摩の有馬藤太役は古田新太さん、加納役は小原雅人さん、上田役は山崎一さん。

新選組★★★★  47回   「再会」   11月28日放送

慶応4年2月12日江戸城、慶喜は江戸城を出て、上野に謹慎した。勇たちは警護を任されることになった。勇は江戸で薩長と戦うつもりだ。歳三は、もう洋装だ。歳三「刀の時代は終わった、姿形から入る、ボタンについて」。タイトル。
伝通院の桜の下で、懐かしい沖田みつと勇は話す。みつ「江戸を去る、かっちゃんと逢えて良かった、旦那について国元の庄内へ行く、気になるのは総司のことだ、医師のところにいる、そんなに悪いのか」。勇「みつさんに見て貰おうと思ったが、一度見に行って下さい」。みつは饅頭を持て来させる。みつ「どうしても戦わなきゃいけないの」。勇「薩長の世の中になる」。みつ「それではいけないの、みんなは幸せにならないの」。勇「薩長は義のない戦を起こし、意のままに動かそうとしている、人々の幸せを考えての事ではない」。男「戦は嫌だな」。勝と勇は会う「随分立派になったね」。多分慎吾君の成長には驚いているよね。勇「5年前になります」。勝「今じゃ旗本だ、出世じゃないか」。勇「坂本さんは惜しいことをした」。勝「死んだらお終いだ」。山岡「清河も佐々木もこの世を去った、私は勝先生の下で徳川の幕引きに力を尽くしている、おかしなものだ」。勝はお茶を入れながら「近藤さんは徳川の守り神だ」。勇「1万の兵を我等に貸して頂ければ薩長を追い払う、この戦勝ちます」。勝「本当に勝ちそうな気がする」。勇「上野に人をひく、薩長を江戸市中に引き入れ、迎え撃つ、町中での戦は責める方が不利、勝機は我等にある、上様に自ら出陣頂く、兵の式も高まり大勝利間違いなし」。勝「甲府へ行ってくれないか、甲府城は徳川の西の守りの要だ、新選組にはそこで薩長を破って欲しい」。勇「兵を分かつのは如何なものか」。勝「陸軍総裁がそう言っている、従って貰う、軍資金はやる、大法も貸そう、勝った暁には甲府城をやる」。勇「分かりました」。勝「新選組は、甲陽鎮撫隊とする、世の戦を沈める隊だ、正義の戦だ、よろしく」。勇が去ってから、勝は山岡に「この戦は決着が付いている、鳥羽伏見で、今更甲府でどうだ、近藤が乗り込んでも、勝てる見込みはない」。山岡「では近藤に死に場所を与えたのか」。勝「お前見たいのをロマンチィストというのだ、体よく追っ払ったのだ」。勝「お江戸を守るのはおいらの仕事だ、この町では戦はさせない」。勝「新選組の名前を変えたのは、新選組と聞いて集まる馬鹿がまだ居るからだ、これ以上近藤に力を持たれては困る、甲府で死んで貰わないと困る」と大笑いする。勝「あれは見抜いていたな、望んでいる事を全て分かっていた、あんな悲しい目をしていたものは、初めて見た」
西洋医学所でみつは総司に会う。平助のこと、源さんのことも、お幸もなくなった。武田、勘定方河合さんは死にました。大きな体の島田は生きている。やっと生きている人に当たった。総司「申し訳ない、労咳になって、来年の正月には私はいない」。みつ「父と母が見守っている」。総司「京で勉強した、色んな人に逢い、火も斬った、斬るのが楽しい時もあった、今は人を斬る辛さも知った、病にかかったことさえ、得ることが多かった、人の命の重みを学んだ、だから悔しい、ようやくこれからなのに、世のために自分の力を活かせるのに」。みつ「もうすぐ死ぬ人の言い分ね、一人で格好付けていなさい、偉そうに血を吐いて馬鹿みたい」。総司「姉上」。みつは「まだ死にません、しわしわでクソ爺と言われるまで生き続けるの、若いときはいい男だったのにねと言われるまで生き続けるの、私より先に死んだら承知しないから」。みつは泣き去っていく。最後の別れなのだろうか。総司がまた美しい。
勇は歳三に甲府へ行くと言う。勇「敵は5000の兵で東山道を下っている、俺たち200銘で5000と戦う、本音を聞いてくれるか」。歳三「いや、俺は付いていくだけだ」。歳三は皆に詮議する。編成などは大好きだ。勇「名前は変わっても我等は新選組、あくまで薩長と戦う」。歳三は捨て助に初仕事を頼む。江戸会津藩で、勇は容保に会う。「けちらします」。容保「お前も会津に来い、見えたい物がある、壬生大相撲の黒神の手形の団扇だ、世の宝じゃ、楽しかったな」。勇は島田に促す「それ押したのは俺エス、歳三に言われて、騙してすみませんでした」。容保は落胆しながらも大笑いだ。無茶苦茶な楽しい時だったのだ
勇は出立する。多摩によって、甲府へ行くのだ。つねたちに別れを告げる。最後の別れかな。この夫婦は不思議ですね。殆ど一緒に過ごしたことがないし、浮気していたし、留守を守っていた。でもつねは余裕で凛としている。美しいものだ。ふでも孫にも衣裳で立派になったと嫌みを言いました。笑い。総司も出立の朝に集まる。
3月2日多摩、新選組は一部では英雄だ。久しぶりに親戚が圧ある。勇も歳三も昔に戻り、気恥ずかしい。上様から新しい名前で大久保たけしを貰った。歳三も内藤隼人に変えた。隼人は由緒ある名前だ。彦五郎は「春日隊」と作って、一緒に行くという。勇「感謝します」。総司は関が止まらない。永倉だけが焦っている、佐の助は故郷に錦を飾ったのだからいい。そこに捨て助が来る。なっぱ隊が参加してくれたのだ。羽織が菜っ葉色なのだ。1600人居るのだ。共に戦うことになった。彦五郎は酔っぱらい。歳三にお琴が金持ちに嫁に行った。鹿の助は挨拶しようとしたが、彦五郎の音頭で勇も踊り出す。
夜の闇で歳三がお琴がやってくる。抱きつくとお琴「辞めて下さい、人を呼ぶ、のぼせるのもいい加減にして、この世で一番憎い男がどんな顔していたか思い出したくなった、悪い顔になったわね、新選組が京で、何人の浪士や仲間を殺したの、新選組がもっとしっかりしていれば、上様もあんな事にならなくてすんだ、こちらでは皆言っています、早く帰りなさい、私の前から消えなさい」と言う。世間一般の評価でもあったのか。勇は落ち込んだ歳三に「今夜は帰ってこないと思ったのに」。歳三「俺たちにとって、京の5年は何だったんだ新選組を大きくしょうとした、そのために何でもした、身を結んだか、世の中を引っかき回しただけ」。勇「俺は分からない、正しいことをやって来た、最後は自分を信じた、悔いはない、多摩の皆と会って心から嬉しかった、しかし悟った、あの頃には戻れない、信じられないほど遠くに来た、これからも先に進みしかない、振り返るのはもう少し先に取っておこう」。そこに総司がやってくる。勇は今度の戦いに勝ち目はないことを告げる。えどから遠ざけられた、江戸にいては困るのだ、江戸で戦を起こさないためだ。勇「俺は負ける戦はしない、こうなったら死力を尽くして戦う、天下を渡さない」。総司は昔を思い出して、歳三に稽古を付けると言う。塾頭は総司だ。久しぶりの稽古だが、やはり昔に戻れない。総司は咳き込み血を吐いてしまう。総司は江戸に戻れと言われ、うなずく。桜の下で、総司を返すことになった。
3月6日、甲州勝沼、甲府城はもう取られていた。永倉は、誰ぞの故郷でゆっくりしていたからだ、と苛立っている。なっぱ隊は来ていなかった。大砲の使い方も分からない。敵の攻撃が始まった。歳三はなっぱ隊の応援を頼みに行く。勇「もはや刀の時代は終わった」とやっと言う。現状認識が遅いのだから。勇はひとまずひく。雨が降る。永倉は会津に行くという。永倉「なっぱ隊がくるとは思えない、その気があれば着いている」。勇「いずれ会津に行く、しかし一群を率いて加勢に行く」。永倉「見栄を張るときではない」。勇「殿と約束したのだ」。永倉「我等、行き場を失った、だから会津に助けを乞う、それだけだ」。勇「会津公のためにも、ここを死守すべきだ、最後の一兵となっても」。永倉「近藤さん」。勇「これは命令だ」。永倉「我等はあなたの家来ではない、俺は会津に行く」。勇「勝手に隊を離れば切腹だ」。永倉「まだそんなことを言っているのか、いい加減目をさませ、思い出してくれ、俺たちが何故試衛館に暮らすようになったか、あなたの分け隔てなく人と接する姿を見て打たれたからだ、それが段々窮屈になった、あなたと土方は規則で縛り上げた、新選組という名を捨てた今も、まだ同じ事を繰り返すのか」。勇「分かってくれ、あの頃とは違うところにいる」。永倉「いや違わない、あんたの心だ、ここまでなら、山南に託された、その新選組はもはやない、私はこれで失礼する」。と会っていく。勇「永倉君」。永倉「佐の助、お前どうする、ここには俺たちお居場所はない、ごめん」。雨の中を走り去る。佐の助「どっちが楽しいかだよな」。勇「人は楽しいだけではいかぬ」。佐の助「俺は縛れるの好きじゃない、俺あんたと会って、楽しかった、腹の立つこともあった、すぐ忘れた、全部含めてあんたに感謝している、じゃ」と去っていく。勇「去りたい者があればさってもいい、淋しいものだ、浪士組からのものは、俺と歳と総司になった」。斎藤「永倉さんは間違っている、新選組は終わっていない、この旗がある限り終わらない、この旗が俺を拾ってくれた、一生掛けて守る、局長、俺がいる限り新選組は終わらない」。斎藤最後に熱いぜ。島田らもまだまだだと叫ぶ。つづく。
永倉と佐の助が去ってしまった。歳三がいないからだろうが、新選組の名前もない事態だもの、仕方ない。負けを意識しての戦いじゃ、仕方ない。永倉の山口さんの名がセリフ、顔が変わらなかったな。試衛館や浪士組時代の楽しさが所々に出現したし、懐かしさと今の悲しさが交錯していました。多摩の時代が自分も懐かしいな、よくここまで見てきたものだ、自分で感心した。今回は誰も死んでいないのではないかな。良かったな。最後が本当に近くなって来ました。役者の皆さんがもう最後かと思うと、お別れを言ってしまった。それにしてもなっぱ隊だんて、ナンチャンのはっぱ隊を思い出しました。しかもはっぱ隊のビビル大木さんが登場ですからね。頼りになりそうもないけど。実在したようだが、手伝ってくれたのだろうか。
新選組★★★  46回   「東へ」   11月21日放送  11月28日アップ

慶応4年鳥羽伏見の戦いで錦の御旗が上がって、勝敗は決まった。幕府軍は総崩れとなった。見廻り隊の佐々木も撃たれて死んでしまった。岩倉、西郷、大久保は勝ったと気合いが入る。慶喜は江戸へ帰っていた。タイトル。
歳三は大阪へ行く。その前に、屯所へ戻って、始末する物も居るのだ。それぞれに解散して、大阪城で会うことにした。撃たれた佐々木は、「大阪城に引きこもり、1月持てば江戸から助けが、上様に出陣いただき・・、近藤に徳川家を託した」。慶応4年1月7日京、新選組の屯所で、処分して燃やす。緒方が書き残した記録も燃やした。過ぎた物に関心はない。寺から餞別を貰う。見張りの山崎が薩摩の兵が多い、八木家に迎え入れてくれる。源の丞や雅も餞別をくれる。雅「今日を守ってくれたのに」。佐の助とまさは、生まれるのに別れるのは辛い。佐の助「死んでも戻ってくる」。まさ「怖い、死んだら戻ってこんでいい」。笑い。佐の助「どっちなんだよ」。まさ「生きて戻ってきて、茂をテテなし子にしたらアカンよ」。佐の助「新選組の身内とバレル前に、ここを引き払え、とりあえず八木さん、落ち着いたら親のところへ」。まさ「これからどうなるの、薩長の世の中になったら、アンタお尋ね者だ」佐の助「海を渡って清国へ行く、山賊夫頭になる」。まさ「気が遠くなってきた」。抱き合って別れを告げるはしのさん、山本さん、頑張りましたね、新選組の中ではダントツのいい夫婦でした。永倉はおそのの家に入ると、おそのは息絶え絶えで「うわじろうさま(確認できません)」と言い果てる。通りかかった薩長の兵を斬り捨てる。勇は永井に「300の兵で城を守る、我等には上様が居る」と言う。永井「上様は、松平公とお江戸に帰った、上様がおられぬ以上、我等に勝ち目はない」。歳三と斎藤は薩長を避けながら歩く、3年前の新選組の編成図だ。斎藤も取とくように「新選組はあんたが作った」。見張りの山崎が帰ってくるところを、額を斬られた。処置するが、山崎「あきません、顔を覚えられてしまう」。そこに捨て助が登場だ。「京には居場所がなくて、寺田屋の女将の所で使いぱしりしている」。歳三「お前も数奇な運笑みをたどっているな」。本当だ、大笑いだよ。捨て助「寺田屋にこい、口と聞いてやる、腐れ縁も縁に変わりなしだ」。寺田屋に、薩長の御用改めが来る。全く、数年前の正反対です。34回頃に見たシーンですね、ここまで伏線だったのかお登勢「新選組も泊めますよ、でも薩長の方も泊めました、うちは客をより分けない、家に駆け込んできた方は、どなたハンでもかくまいます、薩摩のお方も何度もかくまいました、寺田屋のお登勢です、お引き取りください」新選組の御用改めの時と同じセリフですね。 大阪城では負傷者が多く、お孝はナースの仕事をしている。勇に松本医師は、江戸に船で行くが、どうするか尋ねる。勇「新選組を置いて、私だけ発つわけにはいかない」。そこに捨て助と歳三、佐の助、永倉がやってくる。勇「江戸に帰ることにした」。2隻の船があるので乗せて貰うことにした。捨て助も多摩に帰らないかと言われ、捨て助は帰るだ。歳三「俺は残る、京で一旗揚げると誓った、かっちゃんを大名にする約束をした、自分自身に約束した、負け戦では嫌だ」。勇「負け戦と決まっていない、江戸で薩長を迎え撃つ、海軍と幾万の兵がいる、勝機はわれらにある、勝つために帰る」。
新選組が隊の制服と旗で帰る。山崎と総司は担がれている。八木の男装のひでが「沖田頑張れ」と声を掛ける。久しぶりだな。江戸城で慶喜を勝海舟が迎える。慶喜「手がなかった、大阪の町を焼け野原にしたくなかった」。勝「確かにこれより酷い手はない、おかげで江戸が焼け野原になります、何故戻ってきた、戦が始まったら、後は勝つしかない、上様自身が出陣して采配して戦うことであった、幾万の家来を見殺しにして、逃げてきた、錦の御旗はなんじゃ、薩長を京から追い払い、錦の御旗を奪い返せばいい、官軍になることが出来た」。家来「今からでも遅くない」。勝「味方は総崩れです、敵は勢いづいて、江戸に進軍するでしょう、我等の命運はつきている」。松平容保「我が藩の強者と新選組が居る」。勝「新選組、只の時代遅れじゃないか、あやつらに時代の波を止められない」
船で、歳三「思い知った、刀と槍の時代は終わった、これからは鉄砲と大砲だ、武士はいらない、考え直さないといけない」。気づくのが遅いよ、体験派なのですね。新選組のトップが、これだったのが時代遅れになってしまったのです。総司も起きてきて、海の風に当たる。総司「不思議です、江戸を出たときは8人、山南、平助、源さん」。歳三「まだまだ、これからだ」。総司「江戸は6年ぶりです、周斎先生はどうしているのかな」。歳三の田中邦衛さんのモノマネだこれは今週の一番かもしれない大爆笑です。山本耕史さん、全国放送でやりましたね。そこに軍艦奉行の榎本(草なぎ君)がデッキに立つ。洋装だが、上様の船の艦長だが、乗り遅れたのだ。総司も歳三も洋装が気に入ったようだ。歳三「おれならモットに会う、その服何処で手に入れました」と聞く。船底の客室では、隊員は新選組の行く末を心配している。島田魁だけは、のんびり信じ切っている。徳川和の時代は終わり、新選組の行く末はないと言う。山崎の傷は眉間で、深くなり、頭蓋骨にまで及んでいるようだ。抗生剤のない時代では、皮下組織の薄い顔面の傷は危険だ。山崎は頼み事を断った。そのあと山崎は息絶えた。
1月16日江戸、城では慶喜が迷っている。勝は「徳川宗家を守るのが本心かと考えていいか、では隠居なさいませ、水戸に退く、我が幕府海軍を使えば勝ててないことはない、駿河でわざと負け、清美が関に敵をおびき寄せる、待ち伏せをした艦隊が砲撃する、更に逃げ道を断てば、総崩れになるは必定、勝とうと思えば、勝てる、その上での恭順です、それで値打ちがある、この理屈分かるでしょう、もう一つ、名を残すのは、これ以上血を流さぬ事、日本人同士で争って、喜ぶのは諸外国だけだ、まず上野寛永寺で謹慎なさいませ」。敗者の言い分を十分理解できました。勇は容保に会う。容保「上様は恭順することになった」。勇「なりません、勝てる戦だ」。容保「逆賊の汚名を恐れている」。勇「汚名をはらすには戦って、勝しかない、上様に陣頭に立って、戦うしかない、我等は戦って戦って勝つしかない、それ以外に戦を早く終わらせる手はない」。しかし、この理屈は通らない。容保「決まった事じゃ、徳川の時代は終わった」。勇「これまで死んでいった者は、鳥羽伏見で倒れた者は、上様のために心血を注いだ殿の気持ちは」。容保「余は悔しい」。
試衛館で、勇は仏壇に手を合わせる。父の死をつねに聞く。周斎の最後だ。つねにふでのことを頼んで、眠るように死んでいた。いや、もう一言「それから、息子に言ってくれ、俺は幸せ者じゃ、俺のせがれは真の武士じゃ、よろしく伝えてくれ」。勇「父上は一番幸せな時に亡くなられた、もう少しいい形で帰りたかった」。つね「勇様が帰られただけで満足です」。つねはうれしそうだ。「これからは一緒に暮らせるのですね、ようやく」。夜星を見つめる、ふでが来て、ふで「お勤めご苦労様でした」。勇は涙目で頭を下げる。序盤の意地悪ふでさんは居ませんね。よかった良かった。つづく。
多摩に帰ってきて、久しぶりで落ち着きますね。良かった。今回は田中邦衛さんがメインでした。歳三が真似をした。これは田中邦衛さんの了解を得たのかな、指導まで受けた訳はないな。今日は佐々木さんが死んだ、ラストクリスマスで生き返っていますが、爆。地味ながら良い味わいの山崎も死んだ。いよいよ、最後の場面に向けての転換点でしたね。
 
新選組★★★★  45回   「源さん、死す」 
局長は右肩を撃たれた。重傷で、勇は馬でそのまま帰り着けた。朦朧として、血を流している。山崎が救急処置をする。島田が篠原が犯人だと報告する。永倉、歳三、斎藤が立ち上がり、仇を討つという。しかし源さんが、押しとどめる。山崎は傷が重く、命は取り留めるが、右手が挙がらず、刀をもてないかも知れないと説明する。歳三は、治せとつかみかかる。皆がとめるが、山崎は大阪の松本医師に診て貰うことを勧める。勇は伏見を離れて、大阪には行けないと言うが皆の助言に従う。勇は歳三に薩摩に手を出すな、永倉に副長を頼む、源さんに周平を頼むと告げる。佐の助は何も頼まれない、笑。歳三は勇に総司を頼むと告げる、血を吐いて弱っている。勇は総司に警護を頼まれ、一緒に行くことになる。お孝は無理だというが、警護の為でないことを分かっているはずだと話し、お孝は安心する。源さんは周平に勇と会わせる。勇は「名に恥じないように」と周平に告げる。タイトル。
大阪城で、手当を受ける。運次第だ、しかし、刀をもてるようになっても、刀の時代は終わっていると言う。そこに、永井がやって来る。怪我の具合も心配するが、庄内藩が江戸の薩摩藩を焼き討ち襲ったのだ。佐々木は、これを機会に薩摩と戦うとしている。戦いになるのだ。大阪城も緊迫してくる。総司の具合も松本医師に悪くならなければ、恩の字だと言われた。しかし、総司の部屋が広い、松本は戦が始まり、一杯になる。慶応4年(1868)1月2日伏見、京に残った新選組は伏見奉行所に永倉が、高台で奉行所が丸見えになる御香宮を押さえることを進言する。しかし若年寄並陸軍奉行の竹中重固は「何をいっている、我等は1万5000で、向こうは4000だ、全軍で京に上れば、薩摩は攻めてこない、軍議は不要だ、新選組は血の気が多くて」と吐き捨てる徳川は兵の数の戦をしていた。しかし時代は鉄砲の時代だった。刀対鉄砲だったのだ。これを冷静に判断する者が徳川にはいなかったのだ。勇に佐々木は「新遊撃隊は京に向かう、薩摩が大きくなる前に叩くのだ」と説明にきた。
一方、岩倉は西郷と大久保に「何か盛り上がらない、薩摩だけだ、勢いでばーと盛り上がらない」。西郷「戦は兵の数ではない、薩長の武力は日本一だ」。そこで岩倉は、「葵の世は終わったので、菊のご紋を作ったのだ、今思うと徳川をあんなに虐めなくて良かったのだ、徳川を潰すときではなく、新しい土台を固める時だった、慶喜を新政府に入れてもいいと思った」。西郷「徳川はいらない、古い者を壊した上に新しいものができる」。岩倉「壊せなかったらどうする」。西郷「3人腹を切ればいい」。岩倉「ワシを引きづり込むな」。西郷は「高見の見物のものを、こっちにひきずりこまないといけない」。大久保は岩倉の菊の紋の鈴を見て「それじゃ、我等が帝の軍、官軍であることを示そう、錦の御旗だ、鎌倉時代後鳥羽上皇が承久の乱の時に、錦の御旗と持った、それを今の世に復活させ、この旗に逆らう者は賊軍だ」。何と、岩倉はもう、作ってあった「こんなんなら、もう出来ている、とりあえず作った、ワシの部屋でも飾ろうかと思って、これ使おう」。笑い。
伏見奉行にも会津藩の砲兵隊の林という老将が伺う。しかし、大砲の音がして、鳥羽街道で戦が始まった。奉行所も御香宮を取られ、上からバンバン撃たれる。新選組もやられっぱなしだ。若年寄竹中は退去する。歳三は勝手にさせて貰うと言う。陣に戻ると永倉、佐の助たちが、ちょっと新選組を見せてくると、向かっていた。歳三は源さんに「この戦は負けだ、刀の時代は終わったのかもしれない」と言い放つ早く気づけよ、新選組は世の中を知らなさすぎだ。最も知っていたら新選組は存在しないが。爆笑。そこに佐の助と島田が帰ってくる。田舎の花火だ、夜祭りだと喜んでいる。永倉も相手の旗を持って帰ってきた。歳三は引き上げて、淀の千両松に陣をはった。勇の所に報告が来た。淀城の藩主は徳川を認めていないのだ。諸藩も薩長に味方しだした。
新選組の陣では、静かで源さんは握り飯を配る。会津にも配るか、佐の助は原田を知ってるかきく。10番組長で、腹に切腹の跡がある。佐の助は喜んで、腹を見せようとする。石松じゃないか。笑い。周平は右手を撃たれていた、そして、水を飲もうとするが、大石が来て手助けしてくれる。何だかあんなに反発していたのに、外敵には一体感が出るのですね。周平に握り飯を持ってきた源さんは「無鉄砲は勇気と違う」。周平「私には戦は向いていない」。源さん「俺もこんな所にいる男ではない、自分の人生が楽しくてしょうがない、試衛館の門人として一生を終えると思った、江戸の片隅で平穏な人生を全うするって、それが新選組の6番組長、戦場で薩摩で向かい合っている、自分の人生こうあるべきと思わない方がいい、まずは飛び込んでみることだ」。これは源さんの遺言ですね。周平は嬉しそうにうなずく。そこに、太鼓隊で鉄砲を持った錦の御門の御旗の官軍がやってくる。永倉「あの旗に撃つと、我等も賊軍になる」。佐の助「なんだよ」。歳三「賊軍のはずがない、御所を守ってきたのだぞ」。永倉「薩摩の陰謀だ」。新選組も驚く。武士ではなく、無名のものが鉄砲を持って、バンバカ撃ってくる。新選組も退却を余儀なくされる。しかし周平hが逃げそびれた。走るが撃たれる。それを見て源さんが立ち向かう。撃たれてしまうが「周平、走れ」と叫ぶ。周平はやっと立ち上がれて逃げた。源さんは更に撃たれる。佐の助は槍を投げ、島田は大木を投げつける。源さんの遺体を連れてくる。山崎は死亡を確認する。永倉「こんな所で死んではいけない」。歳三も泣き叫ぶ。島田「強く抱きしめれば、魂が抜けていかない」。何と死んだと思った源さん「周平と」声を上げる。佐の助「周平はここにいる」と言うと、にっこり笑う。周平は泣く。源さん「近藤先生」と言い残して死んでしまう。皆が泣く。島田「そんなんじゃ、駄目だ」と島田は抱きしめる。皆が泣く。斎藤は怒り恐ろしい勢いで襲いかかる。勢いに所詮、無名の兵だから逃げてしまう。解説によると結局新選組は150名中20名が死んだのですね
松平容保「何故だ、薩長が官軍で、我等が賊軍なのだ、余には分からん、先の帝の信任が篤かったのはワシじゃないか、帝のために命を捧げた、何故朝敵なのだ、正義はないのか」。勇「私は心を決めた、会津を朝敵にしない、薩長の謀略は近藤勇が打ち砕いて見せます、軍議を開いて下さい、上様の前で申し上げたいことが事があります」。上様の前で、数人が集まり軍議が開かれる。勇「ひとたび戦となったからには、我等の進みべき道はただ一つ、武力をもって薩長を打ち破るだけである」。慶喜「向こうには錦の御旗がある」。勇「御旗が何でありましょう、まやかしだ、薩摩が帝を利用しているだけだ」。慶喜「徳川を賊軍にしたくはない」。勇「それでは勝つしかない、戦に勝って、御旗を奪い取る、我等が官軍となるしかない、勝つしかない、上様は陣頭に立って、京に入って貰う、諸藩も我等側につくはず、その勢いで御所に拝謁して、帝に薩長討伐の勅命を受けるのだ、これより他に徳川の生きる道はない」。慶喜「近藤、お主を信じて良いのかな」。勇「上様の元に、近藤がいるかぎり、薩長の思い通りにさせません」。容保たちに慶喜は「大阪を抜け出て、江戸に帰る、戦は終わりじゃ、足利尊氏は錦の御旗に刃向かったために、末代まで逆賊の汚名を着せられた、余は尊氏にはなりたくない、徳川の行く末はあの男に託すわけにはいかない、もう決めた」と言う。ここで勝負は決まったのですね。容保「好きにして頂こう」。慶喜「人ごとではない、お主達も帰るのだ、命令じゃ、これより天保山へ登る、海洋丸が停泊している、それに乗って帰る」。
勇の所に源さんが戻る。「私だけ先に戻ってきた」。勇「苦戦しているが、上様が直々出陣する、これで味方も士気が上がる」。源さん「局長は人が良いところがある、人を信じすぎる、結局傷つくのはご自分であることをお忘れにならぬように」。勇「上様が約束なさったのに」。源さん「先生、どうか無理をなさらぬように、胃を壊します、一人で何もかも背負わぬように、たまには力を抜くことも必要です、たまには気晴らしで皆と騒ぐのもよし、私は江戸にいた頃の明るい先生の顔が好きでございました」。勇「すまなかった、ここまで付き合わせしまって」。源さん「楽しかった、悔いはございません、良くを言えば皆と一緒に江戸に戻りたかった」。勇「源さん、死んだ奴が泣いてどうする」。源さんは深々と礼をして消えた。つづく。
本当かな、錦の御旗で勝負は決まったのか。信じられないのですが、笑うところでしょうか。やはり、刀対鉄砲で勝負はあったのですね。鳥羽伏見の戦いで新選組は初めて負けた。しかし、慶喜も訳分からない人だったのですね。頭はいいが、それでは勝てないのですね。愚鈍でいいから思いが強い人が必要だったのではないでしょうか。源さんは死んでしまい。今回は霊として勇に会う事になっている。勇も死を覚悟したのだろうか、霊が見えるようだ。源さんはいい人だった、勇以上にいい人だったよ。でもこれまでも新選組の体制派だったけど。

新選組★★★  44回  「局長襲撃」
慶応3年(1867)12月9日、それはクーデターだった、薩摩、尾張、越前の御所の守りに付いた。明治天皇は王政復古の大号令がなされた明治天皇はまだ子供です。260年続いた徳川幕府は廃止された。全く新しい政府が作られた。松平容保も勇も戸惑っている。容保によれば、慶喜は「すべてお見通しだ」。しかし慶喜も分かっているように言うが、どこまで本当か分からない。狐です。容保「「朝廷は薩摩の言いなりだ、上様をないがしろにして、新しい政府を作っている」。慶喜「案ずるな、諸外国にとって、日本の総代はこの幕府だ、次の手を考えよう」。それを聞いて、容保は勇に「薩摩を撃つ」と言い放つ。タイトル。
12月12日、勇は幹部を相手に、時局を説明する。佐の助「詔(みことのり)はうまそうだ」。松平容保は京都守護職を辞めされられた。上様は内大臣と全ての領地を返上させられる。解説の隊士?「徳川は大名でなくなるのです」。さすがにみな動揺するし、理解できない。説明隊士「薩摩は喧嘩を仕掛けている、戦をしたい」。。勇「薩摩は戦をして、力で徳川を倒し、次が薩摩の時代であると天下に示したい」。そこに総司も起きてくるが、みなに寝ていろと言われるだけだ。お孝が連れ戻す。勇は二条城に行く。佐の助「幕府はなくなるのか」。永倉「新選組はどうなる」。歳三「どうもなりゃしない、易々と徳川が終わるわけがない、いずれ薩長を俺たちが京から追い出す、島田、局長についていけ、御陵衛士が局長を狙っている」。京の町中で、長州とばったり出会うが、勇はひるむことなく進む。長州は道を開けてしまう。新選組は兵器を点検する。井上源さんは歳三「薩長は幕府に変わって、政府を作るのか」。歳三「ふけたな、愚痴が多い、心配するな、俺がそんなコトさせない」。勇の別宅では総司とお孝が話す。お孝「京の人は長州は好きだ、金払いがいい、新選組は下の下やったね、とにかく近寄るな、私は怖くなかった、小さいときから奉公して苦労した、人の値打ちは自分で決めにゃいかん、噂を信じてはいかん、勇さんは優しい、総司さんは子供やし」
二条城で、勇は広澤に「いずれ戦になる、戦を避けるように申し上げてくれ、殿はそなたを信用している、力と貸してくれ」と頼まれる。これまで嫌がらせした小森も「お主だけが頼りだ、これまで新選組には辛く当たってきた、これも会津藩のためだ、殿を思う心は変わらぬのじゃ」と頼む。歳三はためていた金を大盤振る舞いする。「これからは大仕事になる、それぞれに身の周りを整理しさせる」。緒形「新選組はなくなるのか。歳三「先のことは誰もわからぬ、大判振る舞いの言葉に、たまには俺も仏の副長と呼ばれたい」。二条城で見廻り組の佐々木と呼ばれる。佐々木は今は武力で勝っている、我等はご公儀につかえることだ。そこに、若年寄の永井がきて「幕府の全ては廃止された、伏見奉行京都町奉行所の与力同心、見廻り組は新遊撃隊、新選組は新遊撃隊御雇となった、お達しはここまでじゃ」。足を崩して、「これからどうすればいいんじゃ、薩摩はどこまで困らせるのじゃ」。上様がおなりになる。上様が佐々木と勇の意見を聞きたいと言う。慶喜「危機じゃ、忌憚のない意見を聞かせろ」。佐々木「これ以上薩摩の横暴を許してはならぬ、薩長を京から追い出し、再び徳川の世に戻すことが、この国のためじゃ」。勇「戦はすべきでない、こちらが仕掛ければ、我等は朝敵になる」。佐々木「朝敵とはならない、薩摩は朝廷の一部と組んで、幼い帝を意のままに操っている、薩長の陰謀を砕くために、後生に攻め入る、帝をお救いするしか手はない」。勇「やれば薩摩の罠にはまるだけです、上様を撃つ口実を待っている、つけいる隙を与えてはなりません」。佐々木「口実は与えればいい、勝てばすむことだ」。勇「上様を逆賊にするつもりか」。慶喜「どうすればいいのか」。勇「恭順の姿勢で機会を待つ、諸藩の中には薩長に不満なものもいる、力を保ち時至れば、帝に上様の真意を伝える」。佐々木「手ぬるい、何故戦を避ける」。勇「国の為にならぬ」。佐々木「早く決着を付ける」。 
容保と勇のところに慶喜がやって来て、慶喜は「決めた、大阪に下る、京にいて薩摩と戦うことになる、よって、血の気の多い者を連れて大阪に下る、佐々木達へは京へ攻め上ると言えばいい、近藤、お前は二条城を守れ、戦にはせん、されど、戦わねばならぬときは、力を貸してくれ」。勇「死力を尽くして戦う、近藤勇戦で負けたことはございません」。西郷と大久保は碁をしている。大久保「真っ先に戦を仕掛ける、近藤が慎重らしか」。西郷「どげんするか」。大久保「近藤には手を打ってある、御陵衛士残党にふっかけておいた、伊東さんへの仇を討つ気なら薩摩が手を貸す」。
佐の助は、おまさと貰った給金の大金でよろこんでいる。佐の助はまさに、もしも何かあったら、この金で立派に育ててくれ。の子供を男と決めて、名前は茂だ。われらは将軍の家茂に付いて京にきて、そこで出会ったので縁結びの神様だ、将軍の一字を貰う。誰にも言わなければかまわないと喜んでいる。佐々木は慶喜と一緒に出立する。島田は「新遊撃隊になるのですか、新選組のままがいい、自分の名前は変わったが新選組は変わらないほうだいい」。勇「名前は変わっても、新選組は変わらない」。二人とも他に行くところがないのだ。総司は刀を手入れしている。そこに斎藤がやってくる。総司「私も行きたい」。斎藤は「精が付くから、何からは知らん、店の者が言っていた」と高麗人参だろう。総司「斎藤さんは見舞いに来てくれる、斎藤さんらしくない、斎藤さんのようになりたかった、尊敬しています、奢らず、無駄口を叩かず、仕事をきちっとこなす、私はあなたのような剣士になりたい」。斎藤「やめとけ、俺のようになるな、だから俺はお前を気に掛けている」。斎藤は帰りにお孝に「戸締まりしな、そして逃げ道を作れ」。お孝「戸締まりしたら逃げ道ないやないか」。
勇が二条城に行くと、水戸藩家老大庭が「すでに我等がやる、お引き取りを、そなたたちは名前が変わっても新選組、軍の指揮にかかわる、そなたたちの乱暴狼藉、一体何人斬った、血で京を汚してきた、薩長の恨みを買い、かような様となった、直参に取り立てられたからといって、皆認めていると思うな」。その大庭を新選組は取り囲み、勇「先陣たち徳川のためにやって来た、確かに何人の浪士を斬ったか数え切れない、しかし、その分仲間も死んだ、隊の規律を守るために、自ら手を掛けたこともあった、それもご公儀のため、あなたは死んでいったそのももの愚弄した、われらが命がけで戦った5年、あなたは何をした、ご公儀のために命をかけたことがあるか」。大庭は座り込んだ。永井はすまないと謝る。永井「確かに水戸藩は上様直々のお声掛かりだ、慶喜はその場で勢いで言ってしまう、とりあえず二条城はよい、お前達は別の所を守って貰いたい」。勇は「我等は伏見に向かう、薩長が戦を仕掛けてきたら、伏見で返り討ちにし、上様のご意向を守るのだ」。歳三「結成以来最も大きなお役目だ」と檄をとばす。
12月18日京、歳三も朝鮮人参を持ってきた。斎藤も勇も持ってきていた。考えることは同じだ。歳三「この人にやる」。総司「これ以上元気にしては、煩わしい」でお孝は怒る。お孝「総司は伏見に行きたい」。歳三「見張っていてくれ」。永井は江戸かの書状を勇に見せる。江戸で薩摩は火をつけたりしている。どうしても戦にしたいようだ。勇はお願いする「新遊撃隊の名を返したい、新選組に戻したい」。勇が歩いていると頭巾の女が差しかかる。すんでに勇は取り押さえる。頭巾を取ると、おりょうだった。番所に連れて行き聞く。おりょうは龍馬暗殺を新選組の仕業だと思っているのだ。勇は否定するが、犯人は分からない。龍馬は時代を動かそうとしていたが、それを快く思わない人はたくさんいた。おりょう「龍馬は何をしょうとしていた」。勇「日本を変えようとしていた」。おりょう「大それたことするから殺された」。勇「大それたことです、その人にはできた、力でこの国を変えようとした、あの人だけは最後まで戦を好まなかった、あの人だけが」。おりょう「日本なんか変えなくて良かった、うちは傍にいて欲しかった、うちはどないしたらいいの」。勇「あなたは坂本龍馬が惚れた女と誇りに思えばいい、あなたのりょうは、坂本龍馬のりょうではないですか、それを忘れてはならない、そして龍馬の名に恥じない生き方をしないといけない、それが勤めです」。回想シーン。おりょう「偉いことになった」。お孝が買い物にいこうとすると、怪しげな男がいたので、帰り、隠し部屋に隠す。そして布団にお孝が隠れる。一方、伏見街道を行く勇たちにも男達が、待ち伏せている。これからも新選組だと島田に話している。鉄砲で狙っている。撃つと右肩に命中したが、急所は外したようだ。篠原や加納だったらしい。つづく。
総司は痩せてきて、色も白いな。優香さんが黒すぎるのか。今週は王政復古の中の、新選組の動きを丁寧に描いてくれましたね。しかし、いかんせん、地味な話しになるので、これまでに比べると淋しいな。孤独になってきましたね。最後が近い感じが出てきましたね。
新選組★★★★  43回  「決戦、油小路」
龍馬が暗殺されたが、歴史に取り残された伊東は、岩倉と大久保の会合に参加する。岩倉が徳川をぶっつぶすと言った。一同騒然とする。伊東は立ち上がり大開国策を述べるが、元新選組だと言われて、発言を封じられる。そばで平助は、信じて尊敬する伊東の立場を知らされて驚いている。タイトル。
土佐の連中は龍馬暗殺は新選組の仕業と思っている。負傷した中岡慎太郎が死なずに、佐の助の「こなくそ」を覚えているのだ。幕府側で四国生まれの達人は佐の助しかいない。捨て助も土佐藩士から斬りかかれて逃げている。やっと逃げて新選組に行く。歳三から、「お前が龍馬のことを知らせたので、新選組が疑われた」。歳三「多摩に帰れ」言われた。捨て助は「偉くなって見返す」と言って去る。伊東は薩摩藩邸で、大久保「大開国策、いたく感じ入った、岩倉に見せる」と約束する。「まずいのは、新選組にいたことだ、龍馬が死んだので、土佐は目の敵にしている、おはんの力を借りることは、不服の者が出る、しかし手はある」。、伊東に近藤を斬ることを勧める。それで名をあげることだ。慶応3年(1867)11月18日京、伊東は斎藤を呼び、「斎藤に書状を送り、新選組に戻りたい、取り決めでは戻れないので、秘かにあって、一人で呼び出す、やってくれるね、同士には新選組の間者だと言ってくる、ここらで疑いを晴らしてくれ」。斎藤「承知」。一人では心配だと、篠原をつける。斎藤は平助に「伊東は新選組を潰すつもりだ」。平助は話しにいこうとする。斎藤は「歳三から頼まれて、御陵衛士になった」と告白する。平助は「噂は本当だったのですね」。斎藤「俺はそのまま新選組に帰る、お前も来い、お前を守るようにいわれた」。平助「本当のことを知った以上、斎藤さんを行かせるわけにいかない」。平助は刀を抜くが、捕まって納屋に入れられた、笑。斎藤からの書状を読んで、永倉を迎えに行かす。斎藤は新選組に帰る道で警護の男を斬ろうとする。気づき縄を解いた平助から聞いた伊東の部下も走る。歳三が鉄砲で攻撃しようと計画する。しかし勇は事が大きくなるので、慎重だ。真っ向からぶつかると戦になる。伊東は勇と二人の差しで話そうという。勇は乗ってやろうと言う。歳三「お人好し」、爆。文を持ってきた平助は皆から引き留められる。しかし勇から言われても、平助は「斬り合いにはならない」と笑って取り合わない。勇も辛い立場に立たせたくない、穏便にしたいという。平助は総司を見舞う。平助が初めて見るお孝がお幸にそっくりなので驚く。総司にも聞かれると、平助「きっと上手く収まる、考え見れば、私たちは上の者をはらはらさせる役割だ」と笑う。
勇と伊東が、お幸のために借りた家で会った。伊東は一人でやって来た、勇を暗殺するための胸の中の短刀を確かめる。伊東「大きな行き違いがある、糺(ただし)しに来た、私が近藤の暗殺を命じたように思っているかも、しかし、私が斎藤が間者かの正体を暴くための、策でした、本気で先生の命を狙っている訳ではありません」。勇「それではいけません、それでは言いくるめられない、あなたらしくもない」。伊東「分かりました、本当のことを話しましょう」。平助は戻ったが、伊東が勇の暗殺を考えていること言われる。平助は悔やむ、「何故伊東先生が私に本心を明かさなかったのか、信じていないのか」。お前のことを思って言わなかったと説明された。加納「何故、お前を使者に立てたか、今夜から新選組とは敵になる、その前に昔の仲間に会わせてくれたのだ」。新選組でも、鍬次郎たちが来て、伊東をやっつけようと源さんに申し出るが一蹴された。会談では、伊東「御陵衛士を率いて、己の力を試そうと思ったが、私が前に新選組にいたという事実が、大きくのしかかってきた、あなたの新選組の力が京では大きかった」。風で蝋燭の火が消える。伊東「薩摩の大久保さんに、あなたを斬るように持ちかけられた、私が彼らと行くには、私が新選組を葬るより他に手がない」。勇「よく打ち明けてくれました」。伊東「しかし、私は間違えていた、人は過去を消すことはできない、それを受け入れて、その意思を相手に伝えるのが筋だと思っている」。勇「申し上げたいことが、あなたの意見が通らないのは、新選組にいたからではない、薩摩と長州は、薩長が中心の新しい世の中だ、だから私は許せない、ほんの一握りの人たちが、世直しと称して、己の欲得のために国を動かそうとしている、あなたは新選組だからはじかれたのではない、薩摩や長州出身ではないからだ、私を斬ったところで変わる者ではない、あなたの悔しさはよく分かる、私もさんざん生まれの事を言われてきた、百姓のせがれが武士として認められる、多くの年月がいりました、だから私は新選組は身分を問わず入れるようにしたかった、力のあるものが上に立つ、それが新選組の気風です、私が望むのはそんな世の中です」。長セリフですが、新選組の一つのまとめですかね、綺麗すぎるかも知れないが、慎吾君は、様になってきました。伊東は短刀で斬りかかることを断念した。伊東「納得した、ここに来るまで、あなたを刺すつもりでした」。勇「うすうす感じていた」。伊東「刺されるとは思わなかったのですか」。勇「私は命がけで話をしました」。伊東は短刀を前に出し、「私の負けです」。勇「勝ち負けではない、もっと早く腹を割って話すべきでした、志は違っても国を思う心は同じ、やがて手を取り合うこともあるかもしれません」。
伊東は帰り道に鍬次郎たちに襲われる。伊東「愚か者、近藤先生の気持ちを無駄にするのか」。一瞬、ひるむが、通り過ぎた伊東を後ろから斬った。卑劣だな。島田が勇に報告に来た。勇は見に行く。歳三「若い奴らを責めるな、お前のためを考えてやった、ここから大事だ、御陵衛士は黙っていないだろう」。勇「それを恐れていた」。歳三「このsきは任せてくれ、良い機会だ、どうせ、奴らとは決着をつけないといけない」。伊東の亡骸はまもなく、引き取りにやってくるだろう。そこを狙う。大事な所だが、平助は助けろ。御陵衛士も、町方は土佐藩とのいざこざというが、新選組の仕業で、罠だと気づく。全員「路上に晒すわけにはいかん」と立ち上がる。新選組が待ち伏せる中で、御陵衛士がやってくる。斬り合いになる。平助は悲しい顔で立ち向かっていく。佐の助と絡み「早く逃げろ」と言われる。総司も隊服を着て、出るが、大量の吐血で倒れた。お孝が介抱する。総司「近藤さんが行って下さい、そうでなければ、平助が死んでしまう」。油小路の斬り合いは新選組の優勢で進む。平助は再び、新選組に斬りかかる。佐の助「何で逃げないのだ」。永倉「お前をきることは出来ない」。永倉は鳩尾に刀の鞘を打ち付ける。倒れる平助だが、顔を変えて再び立ち向かおうとする。その時後ろから斬られてしまう。永倉、佐の助が止める中で、平助は永倉に斬りかかる。しかし命つきてしまった。御陵衛士は引き上げる。永倉の胸に抱きかかえられている。そこに勇がやって来た「死んではならぬ、これで良かったんですね」。勇「平助」と叫ぶ。源さん「また一人行ってしまった」。つづく。
さすがに、今回は平助の死に泣きました。でも、あの世にいる隊士の方が多いかも知れない。山南も、河合も、武田も、芹沢も、みな歓迎してくれますよ。尊敬する伊東先生も一足先に行っていました。あの世でも楽しく出来そうです。そんな境地でないと、この時代はいきていけないかもしれない。平助の立場は、時として、自分にも降りかかりそうな出来事です。それ故に、泣いてしまいます。伊東さんも良かったです。勇との会談も見所満載でした。自分の意見が正しいが通らない、採用されないということは良くあります。殆どがそうです。世の中は、理屈が通るか、正しいかどうかではない。誰が力を持ち、その力は何処に向かっているかが大事です。そして、その力に自分はどう対応するかが問題です。谷原さんは端正に、見事に演じました。格好いい役から、振られ役になっていましたが、この伊東の役は、新しい谷原さんを見せてくれました。最終盤になって、追いつめられたものの哀れも出てきました。評価は久しぶりに4つ★です。

新選組★★★   42回 「龍馬暗殺」
新選組は屯所の西本願寺を移転を申し出られる。不動堂という村があり、寺が費用を出すから、歳三は了承した。歳三は金になると割り切りが早い、アメリカ的なキャラとして描いているのかな。いきなり、現在の映像に変わる。道場もある屯所だが、新選組は半年しかいなかった。もう新選組も大詰めを感じました。慶応3年10月14日、徳川慶喜は大政奉還を打って出た、徳川幕府は消えたのだ。タイトル。
会津本陣、金成光明寺で、松平容保から、幕府がなくなったと聞かされ、勇も佐々木も驚いている。慶喜は征夷大将軍ではある。容保「分からぬのだ」。たしかに今でも理解できないところがある。容保は慶喜に会い、聞いた。慶喜「倒幕を述べる薩長に一矢報いる、やつらは倒す相手がいなくなり、振り上げた拳のやり場に困っているだろう」。容保「徳川幕府はどうなるのですか」。慶喜「朝廷も政権を貰って立ち往生している、今に泣きついてくる」。容保「泣き付いてこなければ?」。慶喜「必ずそうなる」。容保「その時幕府はないのです、どうなさるのですか」。慶喜「幕府はいらん」。勇達の話に戻る。勇「政権を渡したら、薩長の思う壺です、お返し下さらないときは、上様はどうなさるつもりですか」。佐々木「言葉が過ぎるぞ」。容保「王政復古を述べる前に、大政奉還を取り消して貰わねば」。
島田は永倉に「王政復古について聞いている」。永倉も「俺に聞くな」と言っている。佐の助はお汁粉屋の主人か、「何も変わらない」と店を片づけている。似合っている。まさは大きなお腹で、鍋を焦がした佐の助を怒っている。ラブラブです。誰も分からない、まさ「新選組はご公儀のために働いたのに、そのご公儀がなくなったらどうなるの」。永倉「昔は、こういう時に、解説してくれる人がいたのにな」。本当だ、山南や伊東が解説してくれたのだ、淋しさを感じますし、新選組も幅がなくなったのですね。歳三は現実的だ、新選組の給金を心配している。勇「気にするところが違うだろう」とツッコまれる。佐々木「すべては土佐の入れ知恵らしい、山之内が上様に献策して、それを考えたのは龍馬だ、私は龍馬を斬る、幕府最大の敵だ」。勇「坂本について、300名の海援隊がついて、京に入った」。佐々木「見廻り組ではなく、佐々木として斬る、徳川は関係しない」。歳さん「居場所は分かるのですか」。佐々木「京のどこかにいる、私はご公儀に命を捧げた、それをなくした男を許せない」。
岩倉は西郷と話す。「何という男や、慶喜、どうせお前らに政は出来まいと、鼻で笑っている、腹が立つ」。西郷「倒幕の勅命を受けたのに、無駄になった」。岩倉「ワシらが泣きついて区くるのを待っている、意地でもこっちで新しい仕組みを作らにゃいかん」。西郷「はい」。岩倉「あの男、そろそろ何とかしたらいいのでは」。西郷「何とかしもうそう、徳川を潰して、頭になるには、おの男にいてもらっては困る」。岩倉「わしらの仕業と判らぬように」。幕府には龍馬に反感を持つ、佐々木という男がいる。と言う。「使えるな」で饅頭を食べる。近江屋で、龍馬と中岡は集まる。龍馬「海援隊300名が京に入った噂は広まったか」。流したのだ。龍馬「これでしばらくは、ワシらも安心じゃ」。平助がいる、「何人京に入ったんですか」。龍馬「3人じゃきに」。
慶応3年11月15日京。屯所では周平はさまになった。張り切っているが、試合があり、相手は大石桑次郎だ。10日前に、汁粉屋で周平と大石が喧嘩してる。佐の助「試合で決着だ」と提案する。周平は井上源さんい剣術を教えて欲しいという。源さん「強くなるには強人に教わることだ」。で、源さんは総司に頼む。雄牛は眠れなくなるぞで、仕込む。そして今日が試合の日だ。総司「周平は力に頼ろうとする、疲れていた方がいい」と源さんに言う。申し合いを休憩にした歳三は総司に「息が上がっている」。総司「だらしないな」。歳三「お前だよ、夕べも一晩中か」。総司「周平がどうしても参ったといわない」。歳三「気持ちも分かるが、ほどほどに、お前のためだ」。
勇は若年寄の永井にどうしたらいいか聞く。永井は「知らん、上様は本気で徳川の世の幕を引くつもりはない、心配しなくてよい」。勇「心配だ」。永井「土佐の龍馬は知っているか、夕べここに来た」。回想。龍馬「何とか戦にならんようにできないか、約束する、徳川はなくなっても、慶喜公には存分に働いていただく、わしの考えた新しい仕組みは、帝が一番上にくる、その下を薩摩、長州、土佐の力のある藩の者が固める、おの中心が慶喜公だ」。永井「それで薩摩が納得するか」。龍馬「うんと言わせてみせる」。回想が終わり、勇と話す永井は「あの男は大罪人ではなく、今の我々にとって、大事な人物かも知れない、徳川家中には、あれを斬ると息巻いているものがいる」。勇「そのようです」。永井「龍馬を守れ、ここで死なせるわけにはいかん、龍馬を守れ、あくまでも内々でな」。
勇のところでお孝が、お茶を持ってくる。まだ慣れない、お孝「店に帰りたい、することがない」と言う。勇「好きなことをすればいい」。お孝「ないし、男ばかり、危ないのでは」。勇「稽古事は」。お孝「やりたいことがない」。勇「おねえさんは、どれも上手でした」。お孝「おねえちゃんと比べられても、ねえちゃんはどんな人でした、綺麗だった、似ていた、ねえちゃんのこと好きやったでしょう、そやな、馬か弓矢か薙刀しにようかな」。活発なお孝だ。龍馬は町を歩いている、警護の平助はたしなめる。それを捨て助が見つける。平助は伊東の指示で、龍馬に帷子をつけるように頼む。平助「日本の行く末に関心を持つようになった、新選組にいた時は、先より、ご公儀のためを考えればよかった、坂本先生の新しい仕組みが分かった、慶喜公を総裁に、藩の協力で、国を動かす、慶喜公がなくなったときは」。龍馬「徳川が代々受け継いでは、これまでと同じじゃ、その時は入れ札で決める、メリケンではそうする、人気のある者がなるのじゃ、殿様とはかぎらない、平助も選ばれたら総裁になれる」。今の選挙という概念です、当時は天地がひっくり返る考えですね。。驚く平助だ、捨助も「俺もなれるのか、勇をギャフンといわせたい」。龍馬「捨助、運が悪いの、寺田屋に行った所じゃ、ワシが伏見奉行所に襲われたとき、居場所をおしえたのはお主だ、全部筒抜けじゃ、何しに来た」。捨助「見廻組の佐々木様から、あんたの居場所を探れと言われた、お許し下さい」。龍馬「いけや、こいつは喋らん、見逃してやる、おまんも、ワシを見逃す、これであいこじゃ、人は信じることから始まる、まずは相手を信じる、それからじゃ、裏切られたら自分に見る目がなかったということだ、裏切るなよ」。捨助は龍馬は京にいないと佐々木に報告する。そこに、薩摩から文がくる。坂本は、今近江屋にいる。佐々木「さすがに薩摩じゃ」。捨て助「そっちを信じなさるのですか、はい結構です」。走り去ろうとすると、佐々木は捨助の背中を斬る。走って逃げる。帷子を着込んでいのちに別状はなかった。
試合が始まる。勇も、龍馬の山崎からの情報で居場所が分かった。試合は周平の一本勝ちだ。皆が喜ぶ。勇は「周平よく頑張った」。しかし、皆のいる前で総司が大喀血だ。近江屋で龍馬は伊東と話している。伊東は大開国策を聞いて貰う。龍馬は平助も聞きに行けと勧める。平助も興味があり行くこと仁なった。残った斎藤にも場が堅くなるので帰れ、と言われる。龍馬「名だたる人斬りじゃ、何人殺した」。斎藤「数えていません」。龍馬「よく似た男を知っている、以蔵に似ていないか」と中岡に聞く。中岡「似ている」。龍馬「以蔵を見てきて、よく分かる、最初の2,3人は夢中だ、段々何とも思わなくなる、それが過ぎると、斬った奴の思いが心の澱(おり)のように溜まり、斬るのが怖くなる、お主は、どの辺じゃ」。斎藤「教える義理はない、その先はどうなる」。龍馬「以蔵も知らん、首斬られ死んでもた」。斎藤は去る。見張る佐々木は、2人になったことを確認する。そこに板倉隗(木へんです)堂だ、土佐に力を貸している男だ。
総司は玄庵に診察を受ける。皆に労咳を教える。源さん、周平、島田は驚いている。玄庵は、これからは本人が何と言おうが、半年は布団の上で暮らして貰う。そこに捨助が報告に来た。勇は「よく知らせてくれた」と感謝をいうと、捨て助「初めて勝ちゃんに褒められた」。歳三「見廻組に手柄を独り占めされては困る」。捨て助「龍馬を助けてくれ」。勇「俺たちは龍馬さんを救うのだ、日本になくてはならぬ人だ」。歳三「どうかしている」。永倉と佐の助に龍馬を助けてくれ、新選組としてはまずいので、隊服をきないでやってくれ。自分が行こうとする勇をとどめる。龍馬を訪れた隗堂は絵を見せる、龍馬「これは何を書いたものですか」。佐々木は帰るのを確認し決意する、「さいだに」と名乗っているので返事した方が龍馬だ。龍馬は腹が減って何か食べたい。シャモ鍋を食べたい、しかし龍馬は皮が苦手だ。佐々木は、店に入り、坂本に会いたい。「はい」と答え案内する店番を斬った。部屋では龍馬が「みかんの皮を食べるか、栗の皮を食べるか、鳥の皮だけ食べにゃいかんのだ、皮は捨てる者と相場が決まっている」。中岡「こまい事で騒いでいる、あほらしいの」。竜馬「こんな馬鹿話をして一生を送りたい」これは龍馬の本心だろう、遊び心満載の人間だったのですね。佐々木が「さいだに先生、お久しぶりです」。龍馬がなんじゃと振り返った。拳銃を放つが、佐々木の太刀で、頭を切られる。中岡「どこをやられた」。龍馬「頭をやられた、こりゃいかん」と言い残す。これが最後の言葉だ。永倉と佐の助が来るが、終わった後だ。永倉「われらが疑われる」とすぐに立ち去る。龍馬は先ほどかけた、掛け軸がちに染まるのを見て史鍛える。永倉と佐の助から聞いた、勇は星を見て泣く。つづく。
今回の大政奉還は分かりにくい、出来事です。慶喜という人は、頭は良かったが、それだけに策に溺れたようだ。三谷さんの説明で少し分かった気がする。今回は龍馬の暗殺だったが、暗殺そのものはすぐに終わりました。歴史的には諸説あるようだが、見廻組の佐々木の説を取ったようです。歴史には興味はないが、新選組の説、薩摩藩の説が合ったようだ。それは終了後の解説で述べてあった。倒幕後の新しい体制について、完全に分かれていたようだ。武力派が主流になりながら、江戸城無血入城など、様々な事が続いた。今回は、佐の助が汁粉屋をやっていた。お孝が、お幸とは正反対のキャラで、優香さんは、こっちの方がやりやすかったようだ。捨て助は絶対佐々木に喋ると思ったが、最後はまともだった。その捨て助も斬られて、退場と思ったら、帷子で助かる。どこまでも使っていくのつもりの三谷さんです。三谷さん本人かと思うほどの活躍だ。龍馬の死ぬシーンも、鳥の皮の話しなど、多彩なエピソードで楽しませてくれた。三谷さんの巧さに感心しました。
新選組★★★   41回  「観流斎、転落」
勇は容保に会い、6月に会津藩預かりから新選組は徳川家の直参となった。直参には旗本と下の御家人があるが、勇は旗本で隊士は御家人になったのだ。農民が実力で遂に正真正銘の武士になった。歳と勝ちゃんで「とうとう名実とも武士だ」二人は2回抱き合った。歳三は5人扶持で永倉たちは3人扶持だ、しかし、観流斎の名前はなかった。タイトル。
見廻り組頭という名前だが、隊士それぞれ少しずつ違う。島田は「平でいい、新選組に入れただけで満足」と歳三にいったのだ。隊士の士気もあがった。勇は「良い機会だ、命は将軍様のものだ」。歳三「法度のことか」。勇「何人死んだ、もういいだろう、烏合の衆を京で一番にするために厳しい掟がいった、しかし、新選組は一番になった、これからは隊士の命を将軍のために生かしていこう、今なら山南も同意してくれる」。歳三「決めたんだろう、副長は従うしかまでだ」。勇「済まんな、我が侭な局長で」。歳三「分かっている」。法度はもう使われないのか。それを隊士に発表しなければいけないよ、そうすれば悲劇は減った。時代はそれどころじゃない所まで来ている。皆は武田に怒っている。武田は副長助勤なので一番隊長の総司よりもいい身分になった。永倉も佐の助も怒っている。勇と歳三は武田に5人扶持であるのはおかしい、歳三「沖田と同じ訳にはいかんか」と説得するが、武田は頭に来て「屈辱は初めてだ、直参も一切を返上する」。そこに4名の隊士が「局長の出世のために使われたのか、尊皇攘夷で脱藩したのに、直参では前の主人に面目が立たない」と武田に相談する。武田の考えで4名が手紙を勇に出して脱走ではなく脱退ということになる。聞いた勇は「人をまとめるのは難しいものだ」と嘆く。伊東に会い御陵衛士に入りたいという。伊東は断れと言う。新選組との間に取り決めがあって、関係を悪くしたくないので、引き取れないと言う。武田は帰ってしまう。武田も取り決めは知らなかったのですね。平助は4人に会う。平助は武田はもう帰った。山崎から報告があり、武田の指図だと知る。歳三「行き場所を失った」。勇「戻ってくれば水に流す、己の意地を通しただけだ」。総司「まとめて斬っちゃえばいい」。4人は京都所司代守護職扱いの広沢の所に行った。茨木「文を残してきたのが悪かった、俺たちは脱走者で、戻れば切腹だ」。広沢は「御陵衛士に入れてくれと頼みに来た、引き取ってくれ」と、勇に頼む。しかし4人はもう自決してしまった。勇は無念がる。
帰った歳三は武田に茨木たちは腹を切ったと言う。隊士の見る眼が厳しい。慶応3年(1867年)6月22日京、龍馬が逃げている。追う総司はゴザに隠れた髭ぼうぼうの武田を発見する。武田は慌てて逃げ出す。隊を抜け出して8日だが、京にいたのだ。勇は連れ戻せと言う。武田は伊東に入れてくれと頼み込むが、伊東は断る。手みやげに本を差し出す。しかし、伊東は持っていた。武田が先に買ったので手に入れるの手間がかかった。ガガーンですね。佐々木も龍馬を調べろと捨助に命ずる。永倉、佐の助も探していた。
龍馬は御陵衛士に入った斎藤に出会う。伊東が待っていたのだ。伊東は膝を交えて、味方であると話す。伊東「京の動きは逐一分かった、私の思いは帝を中心に強い国を作りたい、立ち上がるのは今しかない」。龍馬「長崎で海援隊を作った、カンパニーじゃ、商売をした、金の話なら聞く」。伊東「食えない人だ、新選組や見廻り組が狙っている、平助を警護につける」。武田は西郷に使てくれと志願するが、西郷は「薩摩の敵は異国だ、お帰り下さい、しかし、会津の軍陣を知りたい、それを持ってくれば面倒みる」。武田「屯所に行けばある」と答えるが、それ以上は喋れない。その後、西郷は龍馬と会う。龍馬「薩摩は戦の準備をしているのか?幕府をどうするのじゃ」。西郷「徳川を滅ぼそうと思っている、戦しかない」。龍馬「戦はいかん、たくさんの人間が死ぬ、喜ぶのは英仏じゃ、時代を動かす方法がある、慶喜に政権を返上させる、帝を中心に新しい藩が政府を作る」。西郷「徳川が納得しない」。龍馬「その代わり慶喜を、新政府に入れる」。西郷「大久保どん、この人は考えも付かないことを言う、もう一度考える」。同行した中岡は薩摩が倒幕とハッキリ言ったので驚いている。龍馬は西郷の怖さを知らないという。西郷は大久保に「この話は渡りに舟だ、慶喜は政権を返さないだろう、それを理由に徳川を撃てる、だから慶喜に受けて貰ては困る、それにしても、あの男目障りになってきた、良か気風だったのに」。やはり時空警察と同じで龍馬暗殺は薩摩の陰謀説を取るのかな。
武田は新選組に帰る。勇の前に引っ張り出される。途中隊士に石を投げられる。歳三「何故京にいたのか」と聞く。武田「私の志があって、剣の腕が物を言う時代に才覚で世の中を渡り、いづれは天下を動かしてみる、それまで国に帰らない」。勇「あなたをかっていた、あなたのために多くの隊士の命を失った」。武田「わたしのためではない」。勇「言い切れるのか、何故逃げた、あなたの心の弱さ、身を守ることだけを考え、嘘を付き周りを振り回す」。武田「私は逃げてはしない、この期に及んで説教ですか、切腹を申しつけください、とうに覚悟は出来ている」。勇「死んでいく者に説教はせぬ、死をもって償いばかりが武士道ではない、生きることも償いだ、そうやすやすとは死なせない」。歳三「こいつの罪は重い」。総司「何言っているのですか、こいつは法度を破った」。歳三「俺たちは前に進まなきゃ」。総司「じゃ今まで死んだ奴らはどうなるんですか、山南さんは、河合さんは」。勇「ただし、軍師として扱わない、平からで這い上がってこい、隊を抜けることもならぬ」。武田「ありがとう御座います、私大部屋は困る、隊士に評判が悪く、何をされるか分からない」と涙で喜ぶ。武田は飯を食う。そして夜に音け出す。勿論尾行が付いている。総司だ。武田は総司に呼び止められた、総司が武田の持ち物を切ると飯とリンゴを持っていたのだ。河合の立派な墓の前だった。墓参りだが、武田「柄に会わないから内証だ」。武田は河合のことは気にしていたのだ。総司が武田に薩摩との関係を聞く。武田「薩摩の軍師に雇って貰うつもりだったが、会津藩の内情を知らせろと言われたが、私はそこまでくずではない」と答える。総司が去ると、武田は背後から斬られる。新選組の隊士ですね。しかし深手を負いながら「局長から貰った命、ここでは死ねん」と屯所に向かっていく。新選組に武田の遺体は寝かされていた。勇「もうここまでにしよう」と言う。総司は見守る。
源さんが勇を連れてくる。ようやく見つけた。お幸の妹のお孝だった。気が強そうだ、はよ返して。お幸にそっくりだった。優香さんが演じているのだもの同じ顔だ、笑。永倉や佐の助が探していたのは、龍馬ではなく、お孝だったのか。来週は龍馬暗殺だ。
武田さんが死んだ。世間一般では、当然の報いという感じでしょうが、自分は何となく共感できる。剣の腕もたいしたことなく、頭もそれほど凄くはない(山南や伊東ほどではない)。それでも生きていくには、調子よく上に取り入って、生きて行くしかないのだ。その能力が優れていることは罪だろうか。一度は切腹を覚悟していたが、許して貰い本当に喜んでいました。しかし隊士は許してくれなかった。それにしても、法度が中止になったことは、隊士には言えないのですね。言うともう、全員滅茶苦茶になるかもしれない。上層部だけで了解しているというのは、組織では良くあることですね。教えてよ叫びたいよ。
新選組★★★  40回    平助の旅立ち      10月10日
慶応2年(1866)7月20日徳川家茂が大阪で21歳で死ぬ。7月26日一橋慶喜は徳川宗家を継いだ。亡き家茂の弔いだ、出陣すると松平容保に告げる。孝明天皇が勅命を出すが、幕府軍の一部が戦線離脱すると、慶喜は出陣はやめるという。今は日本人同士が戦うときではない、家茂が死んだのは良い機会だ。前言を取り消した。たびたび前言を翻したが、12月5日に15代将軍となった。ところが12月25日孝明天皇が36歳で急死した。幕府や松平容保を理解していた孝明天皇の死は幕府の崩壊を早めた。タイトル。
医師がお幸を診察する、勇に「何でほっておいた、身体ボロボロや、今夜は一緒にいてやれ」と言う。総司が挨拶すると医師は「たまには顔を出せ」と言って帰る。源さんが介抱する。勇はお幸の妹お孝に早く会わせればと悔やむ。お孝だが、調べると生まれは若狭で、人違いだった。連れてきたけれど・・源さんが勇を呼びに来る。お幸「おこう」。勇は今呼んでいる。お幸「妹をよろしく、先生、おおきに」と言って目を閉じる、死んでしまった。画面はアップから引いていく。勇のアップだ。外は白い雪がちらつく。伊東は「新選組を離れる、尊王といっても新選組は幕府に寄りすぎる、私が望むのは朝廷を中心にした新しい世である、新選組を離れ尊王に身を捧げたい」。参加者は「異議ございません」。平助は伊東に手助けしてくれと頼まれる。伊東に呼ばれる。
慶応3年1月4日、屯所では島田が羽根つきをして女の子に顔に墨塗られている。勇は新しい位牌に祈っている。歳三「伊東の新年の集いを勇は許したのか、永倉も呼ばれた、仕事も断りなく休んでいる、ただの新年の集まりとは思えない」と言う。永倉、斎藤も呼ばれた。伊東は一緒に酒が飲みたいと言う。永倉はストレートに訳を聞く。伊東「新選組を離れるので、一緒に来て欲しい。今は組を守るために、内ばかり見ている、我々は日本のために命をささげる事だ、私自身の手で本来のあるべき新選組を作りたい、その上で近藤、土方を迎えたいと思っている」と言う。聞いている平助だ。これでは筒抜けだよ。勇達の集まりで、歳三は「これは士道不覚悟だ」と騒ぐ。武田は「二人が入っているのは妙だな」。歳三「みんなまとめて切腹だ」。それ黒鉄さんの漫画「新選組」のセリフだよ。勇「何かわけがある」と言う。歳三は伊東が公家達と会っていることは山崎からの調べで分かっている。佐の助は何で俺を誘わないのかと怒っている。ちょっと観点が違うぞ。勇は調べようという。
永倉、斎藤、平助は話し込んでいる。平助は伊東に付いていくという。永倉は伊東は平助を認めているのか。平助は「私の薦めで京に上った、皆さんは、お考えがあると思う、無理しないように」と答える。斎藤、永倉とも「新選組に残る」と言う。永倉「山南と約束した、俺は伊東さんに新選組に残るように言う、近藤さんの傍で時局を説明して欲しい」。平助「それができれば一番だ」。そこに佐の助が来る。「近藤さんが怒っているぞ」。平助「話は通っていると聞いた」。佐の助「何も聞いていないと」。さあ、大変だ。佐の助「永倉、原田は、新選組の2本柱だ」、笑。皆ははめられたと真顔になった。そこに伊東が来る。伊東は「了解を貰っていない」とあっさり答えた。つまりは二人は新選組には戻れない。私の新選組には両先生が必要だ。永倉「近藤とあなたは大きく違う、近藤さんは決して策を用いない、人を信じているからだ、しかしあなたは人を信じず、策を弄した、おのれも信じていないからだ、残念だが私はこの身を預けられない」。伊東「今戻れば切腹ですよ」。永倉「それも運命」と言い放ち帰る。伊東は達を抜く、「私の真意を近藤くんに知られるわけにはいかない、秘密を打ち明けた私の気持ちを察して下さい」。谷原さん顔を赤くして迫真の演技です。永倉「そこまで我等を信じいているなら、何も心配しなくてよい、我等は何も話さない、約束しよう」と言う。あらら、伊東の作戦はおしまいかな。伊東「どうしよもないやつらだ」。
勇は永倉、斎藤に聞く。歳三「断りなく見廻りを休んだことは償って貰う」。勇は歳三を制止して、謹慎だと言う。武田「伊東は新選組を割るつもりだ」。総司「斬りますか」。勇「あの人はなくてはならぬ人だ」。武田は仲裁を買って出る。源さんも、歳三も任せられない。見廻り組の佐々木が来る。捨て助が付いてきている。佐々木「孝明天皇が亡くなり、我等の転機だ、これからも共に力を合わせて公儀のために力を尽くそう」と言う。捨助は残り、勇たちと話す。歳三「何してる、バカだろう」。捨て助「おれの生き方に口出さないでくれ」。勇「多摩へ帰ってくれ」。昔のままだ。武田が伊東に話しに行く。しかし、相手にされない。武田はフランス語に興味を持っている。伊東は「プリーズ ゴー ホーム」と英語で言う。伊東たちは相談している。伊東「ここは先手を打つ」。
伊東は「これからは京の治安だけでなく、幅広く活動したい、長州へ行き探りをいれたい、しばらく新選組とは別にしたい、長州には我等は新選組と離れたと思わせたい」。上手い事言うな。勇「分かった、しかたない」。歳三「新選組から抜けることは法度に背く」。伊東「形だけ、帝が崩御され、御陵を作っている、それを守る衛士となりたい、尊王の志を持つ者にこれ以上の誉れはない、帝のためなら我等が離れることを局長が許されても何の不思議もない」。勇は分離を許す、すべては公儀のために。伊東全ては思いのままだ。伊東さんは口が本当に上手い。歳三「言いくるめられるなと言ったのに、言いなりじゃないか」。勇「それで無駄な血を流さずに済むなら、伊東さんは見事に言いくるめてくれた、それでいいではないか、芹沢さんの時のようなことはしたくない」。源さん「近藤さんが心配することは、伊東さんには心酔するものが多いと言うことです」。総司「何を恐れる、斬り合いでも負けない」。勇「もうお終いだ」。総司「平助はどうするのかな」。歳三は斎藤に「御陵衛士に加わって欲しい、いづれ伊東を斬る、隊は潰す、逐一報告して欲しい」。斎藤「承知」。あらら、斎藤はこんな役目なんだね。笑いを取って彫り物していたのに。歳三「その日が来たら、平助の傍にいて守って欲しい、あいつだけは死なせたくない」。
総司は平助と話す。平助は伊東に付いていくしかないと言う。平助「総司には本心を言う、できれば新選組に残りたい、これまで苦労を共にしてきた」。総司「甘いな、伊東さんが来いと言ったんだろう、だったらついて行かなきゃ駄目じゃないか」。平助「付いてこいと言われていない、私は、伊東先生は立派ですが、私を認めて下さっていない、意見を聞いてくれない、永倉、斎藤さんには騙してまで連れて行こうとしたのに、私には、初めから付いていくことになっていた」。総司「だから信用されている、心から信じているから声を掛けない、近藤さんもいざとなれば、私の意見は聞かない、分かるから、お前は言葉にして貰わなければ相手の気持ちが分からないのか、だから甘い、何も言わない間柄が深いんだ、まだまだ子供だな」。平助「沖田さんにはかなわない、私の目標はあなたでした、いつか抜くと思っていた、かなわない」。総司「はなむけに、教えておく、私はそう長く生きられない、労咳だ、歳三は知っている、近藤さんもうすうす知っている、自分の口から言ったのは平助が初めてだ、今年の桜は見れても、来年の桜は分からない、もう2度とねえさんや多摩の人には会えないかもしれない、私は平助が羨ましい、お前の元気な姿、来年の前が羨ましい、だから、私のことをかなわないと言わないように」。平助「はい」。総司「いつか剣を交えるかも知れない」。平助「一太刀でやられる、今はね、見ていて下さい、強くなります、せめて相打ちに」。総司「頑張れ」。
3月20日に島田の大泣きで、平助は出る。佐の助「たまには汁粉水に来い」。源さんは新選組の制服を渡し、源さん「平助はいつまでも8番組長だ」。歳三と御陵衛士は念書を交わす。互いに隊員を奪わない、互いに戻れないこととする。勇も平助に「長い間ご苦労さん、あの池田屋に最初に踏み込んだのはお前だからな、励めよ、お前が新選組を去ろうとも、平助は我等の同志、共に戦った年月は変わらない、これからも平助は8番組長だ、そして辛かったらまた戻ってこい」。おいおい、念書を交わしたところだ。
平助の行動はかなり、疑問だったが、こういう説明は納得しました。義理と人情の世界だったのですね。それにしても伊東さんは口が上手い、上手すぎたのですね。ちょっと心に沁みた。総司が大人になっていた冒頭で外の世界は恐ろしいほど変化していたが、新選組の中は甘いと叫びたくなった・ある意味自分は伊東さんの話も分かりやすい。歳三の話が分からないし、怖いよ。
新選組★★  39回 将軍、死す   10月3日
慶応2年(1866年)6月幕府は第2次の長州征伐をした。幕府は兵力や数では勝るが、長州は薩摩からの最新武器で勝り、長州が勝利してしまう。幕府の弱体化が皆にあきらかになった。大きく時代が変わっている。
新選組では谷長兄三十郎は卑屈になっている。歳三「肝がすわっていない」。谷長兄「新選組を離れる、江戸へ行く、縁組みもやめる、こちらから入ってやった、やめるのに断る筋合いはない」。しかし養子の周平は「残る、近藤先生に恩がある」と言う。二人が抜けたことは情報局?の浅野から勇まで知らされる。勇「例外は認められない」。歳三「いいんだな」。勇は周平に会う、勇「隊を離れる者は処罰するのも我等の仕事だ」。周平「心得ています、悲しくはあるが、辛くはない」と言う。勇も周平も冷静な男になったのですね。早速、斎藤と島田の追っ手が来る、見つかると谷長兄は槍を抜く。切腹を勧める斎藤だが、向かっていき、一刀の下に谷長兄は斬られる。島田が処理して、浅野が見張る。次男は顔を見せなかった。歳三「家柄を良いことに取り入ったつまらんやつだ、気に病むな、周平も試練だ」と言い放す。でもつまらんことを知って採用したのではないかな。
慶応2年7月25日薩摩の霧島では竜馬とおりょうは新婚旅行だ。おりょう「ずっと龍馬さんの傍なら良いのに、怪我治ったら京にかえらにゃいかん、またどこぞに怪我したらいい」。おりょうさんは可愛いな龍馬「傍にいたらいい、お前のことは面倒見る、お登勢には手紙を出した」。おりょう「うれしいにゃ」。ラブラブだな、龍馬は優しい自由人だな。捨助は見廻り組に志願してきた。佐々木は直参しか採用しない。捨助「龍馬、西郷、木戸、岩倉の顔を皆知っている、俺をないがしろにした奴らをぎゃふんといわせたい」。あらら、新選組や、桂にも騙されましたからね。これからも便利屋として三谷さんはつかっていくのでしょうね。佐々木は捨て助を自分の下僕として採用する。佐の助とまさは遂に結婚した。報告するが、勇「本当にそれでいいのですか」。まさ「好きでなかったが、気が付いたらこんなことになった」。歳三「男女の仲は意外とこんなものだ」。斎藤は木彫りを記念に渡す。いつの間に芸術家になったのか、よくキャラが変わるな。総司「諦めなくて良かったね」。歳三「祝言は?」。佐の助「夕べ、やってきた」。勇大きな口をあけて、「えぇーぇ」だよ。歳三「やっちゃたのか」。ちょっと違う意味にに誤解してしまうよ。まさの白無垢姿と佐の助のにやけた顔が写される。まさ「今夜永倉がやってくれる、皆さんも来て下さい」。嬉しそうだ。総司は気合いが入っている。周平は鍛えられている。周平は桑二朗に腕じゃなく縁故で入った奴には腹が立つと言われるが、耐える。浅野は衝撃の告白だ。「新選組を離れる、命が幾つあってもたまらん、監察をやっているので色々情報が入るが、お前は頼りなく腹が立っている、今夜、幹部が集まるので逃げよう」。周平に荷物を持ってくれと頼む。監察の山崎は勇にお幸の妹が見つかったと報告する、今夜会おうと決まる。
伊東は岩倉に面会して、伊東「今は新選組に身を置いているが、尊王攘夷の心が強い、新選組に入ったのは、京にくる方便だ、公武合体の岩倉さんの意見を聞きたい」。岩倉「うさんくさいな、でもうさんくさいのが大好きだ」と招き入れる。それを監察していたのは山崎ですね。周平は井上に相談するが、祝いの散らし寿司に余念がない。総司は見廻りだから、出ないという。歳三も永倉とのことがあり、祝いの会に出ない。総司は試衛館仲間だから、出てやってくれと歳三に言う。周平は勇に会いに行くが、お幸しかいない。お幸は「勇は周平が大好きだと思う、算術が得意だから勘定方にしたい」と答える。あらら、優秀な勘定方を先週切腹にしたのに。この言葉で周平は嬉しそうだ。佐の助の祝いに勇、歳三も来る。入り辛い歳三だが永倉は屈託がない。永倉は昔の試衛館の時代を思い出して嬉しそうだ。待ち合わせ場所で、周平は山崎に荷物を渡す、「近藤先生は私は重荷ではない」と言う。そして、浅野は周平の荷物を渡す。謀りましたね、お前は俺と逃げるしかない、と脅された。お幸がそれを見ていた。お幸は急いで知らせる。斎藤しかいないが、斎藤は勇の所に知らせる、源さんが処理する。永倉、佐の助と結婚した。勇もお幸と一緒だ。歳三は知らないところで遊んでいる。源さんは仕方ない、後は平助だと言われる。平助は「剣の道に生きる」と答えている。勇にはおそのが事情を知らせる。結局永倉と歳三が残る。永倉「今晩はゆっくり鬼の副長と飲みたい」と言う。二人の好対照の表情が楽しい。勇はお幸を見舞う。
浅野と周平は見回っていた総司たちと、あとから来た源さんや斎藤たちに追われる。斎藤が浅野を見つけるが、「消えろ」と言う。斎藤も浅野が武士らしくないので見逃したのかな、殺すに値しない。それとももう殺すのは嫌になったのかな。斎藤は浅野は死んだと報告する。周平は皆から許される。しかし総司からは「何で一生懸命しない、お前は近藤家の跡取りだろう」と責められる。周平「一生懸命やっている」。平助「どんなに頑張ってもても上達しない人もいる」と叫ぶ。周平「私は駄目な男です」。源さん「まだ始まったばかりだ」と許す。総司は斎藤に「なぜ浅野を逃したか」聞く。総司からは今夜のあなたには殺気がないと指摘される。そこに勇が来て「例外はない、言い訳は無用だ」と冷たく言う。源さん「そう言うことだ、あきらめろ」。源さんが突いて気絶させる。勇「ふざけるな」。源「養子縁組は取り消してください、私が谷として鍛え直します、強くなった時、その時は養子を頼みます」。周平「「お願いします」。平助「もう一度機会を与えて下さい」。勇「分かった、縁組みは取り消そう、しかし周平の名は由緒ある名だ、付けたり外したりできない、周平の名は残す、明日から谷周平とする、早く一人前になれ、俺はお前を信じている」。泣く、周平、源さんだ。今回は初めて命が助かりました。でも泣けなかったな、勇が冷たすぎるよ。
勇は倒れたお幸のところに戻る。お幸「周平さんは?」と聞く、勇「すべて上手く治まった、今夜はゆっくり休みなさい」。お幸「迷惑かけます」。そこに会津本陣に来るように言われる。上様が21歳で大阪で逝去された。幕府の中でも知るものはいない、秘密理にするように言われる。勇「世継ぎは?」。容保「一橋公だろう、帝の信任篤い、理に走りがちだ」。容保が一橋公に進言する。一橋公「将軍にならない、ここはじらすのだ、公家や老中がしびれを切らし、頭を下げてきたとき、そうすれば、余の思いのじゃ、これからは余が時代を動かす、長州も薩摩も思いのままにさせない」と言う。三谷さんの慶喜は悪ですね。時代は大きく変わってきているのだ。おしまい。京の一口メモは、谷三兄弟の話だ。結構活躍していたようだ。しかし長兄は謎の死を遂げる。そして残りも新選組を脱退する。3兄弟は子孫の作った墓で一緒に葬られているのだ。
今日も死んでいったか、辛いな。新選組はバラバラだ。試衛館での仲良し組だった、佐の助の祝いの席が印象的でした。総司が四季が近づき焦りから子供らしさが消えて大人で冷たくなっている。その代わり斎藤が微妙に笑いキャラになっているぞ。来週は伊東と平助の脱退の事件だ、辛いな。三谷さんの上手さで、悲劇的な話の中に、笑いがあって救われる。
新選組★★★   38回 ある隊士の切腹  9月26日
薩長同盟成立、その直後慶応2年(1866年)1月23日、寺田屋におりょうが風呂に入っていると、取り締まりが来ていた。それを見て、龍馬の部屋へ走っていく、おじさんの希望の通説では裸だったらしい(今回の後の解説で紹介された正解ですね、おりょうと龍馬は一緒に温泉に行き、これが初めての新婚旅行だったらしい)が。寺田屋の前では捨助が来て2階の奥の部屋だと告げる。龍馬は薩摩藩士じゃといって、拳銃を差し出す。バンと適当に撃って、逃げる。タイトル。
いきなり斎藤の悪夢だ、今までたくさん殺してきたからだが、さすがに参っていたのかな。でもこれが介錯を断る伏線ですね。勇は広島へ行き、長州の処分が決まって老中小笠原がお達しにいく。もし、従わなければ戦になる。大目付の永井も行くのだ。歳三は「何で行くのだという」。これも伏線ですね。勇は入れ込んで「自分から頼んだ、松平容保は長州との戦いを望んでいない、今度こそ説得したい、公儀は10万石の削減に藩主の蟄居の処分で長州を許すといている」。歳三「おかしい、長州が一番憎んでいる新選組では、火に油だぞ、殺されるぞ」。勇「公儀、容保のために尽くしたい」。
勇は伊東と武田に随行を頼むが、伊東は「篠原も連れて行こう」。武田「私は留守居をしたい、京の情勢が不穏だ」。篠原「長州は新式の優れたミニエ銃を揃えている、この目で確かめたい」。武田「銃ばかり新しくても借り物(微妙な伏線ですね)だ」。伊東「我々も西洋の軍学を取り入れないと乗り遅れる」。武田「あんなものは日本には馴染みません、甲州流がある」。新選組も大筒などで訓練している。そこに武田が河合に50両の借金を頼む。借り物です。本を買いたい、そのために広島行きを断った。河合は歳三に叱られるから勘弁と言う。総司は取り締まりで浪士を斬るが、喀血したよ。医師孝庵に行くが、医者は養生しろと怒るばかりだ。総司は一番組長が養生できない、5年でいい、そうしたら京が静かになるからだ。医者から不養生で5年も生きるつもりか、と言われ、総司はもう来るかと切れたよ。勇はお幸の家で「今度は生きて帰れないかもしれない」。お幸「命をかける名誉ある仕事ですか」。勇「うん」。お幸「おめでとうございます」。
2月12日京。本願寺に新選組の今日切腹する隊士が御仏にすがりたいと来た、僧は嫌がって侍臣の西村が話を聞くことになった。あらら、白い死に装束は河合さんだ。河合は事の次第を語る。回想式で話が進む、良くあるが新選組では初めてかな。あれよあれよで、こうなって自分でも信じられない。死ぬ前に誰かに伝えたい。12日前、武田が河合を連れて本屋で西洋式武術の本を買いたいという。50両を貸した。いつも偉そうにして隊士の評判が悪い武田だが、嬉しそうに食い入るように本を読む姿をみて一生懸命だと思った。親元に手紙を出して、送金を願った。米問屋だから5日もあれば金は届くはずだ。2日後、歳三が隊の金を改めたいと言う。あの本を欲しかたのは歳三だ。改めると帳簿の512両から50両足りなかった。河合は知らないという。河合は「今回私が紛失した、親には手紙を書いた、隊には迷惑をかけない、5日もあれば」と提案する。歳三は条件を飲むが、「金が届かなかった時は、お前切腹だ、勘定方が役目をなおざりにした当たり前だろう」と脅かす。河合は分かりました、「私も新選組の隊士です」。歳三「余裕を持って10日にしょうと」言う。歳三も本気ではなかったと思った。ところが5日を過ぎても金は来なかった。歳三に付いていた源さんが、「なかったことにしよう、幸い誰も知らないようだ」。そこに佐の助が来て、あっさり、話す、筒抜けだった。佐の助は、50両を工面すると騒ぐ。総司は「歳三が決めたので、仕方ない、河合も馬鹿な約束をした、自分の命を粗末にする奴に同情したくない」と言い捨てる。やんちゃ組は集められるわけない、賭場にいったが、まさが工面した金もなくして褌一丁で帰ってきた。失礼ながら、大笑いだ。斎藤、平助の裸シーンのサービスです。佐の助は褌もない裸ですが、裸多いから毎度です。
武田が本を返すと、河合に言って、本屋へ行く。本屋は分かったという。新選組の加納が60両を出すという。武田は「あいつには渡せない」と持って帰る。馬鹿な武田だよ。河合に金は来なかった。父が長期に出払って、手紙を読んでいないと考えた。携帯や電話があればいいのに。勇は広島へ行っている。広島では伊東は武田の軍法は古いと言うが、勇は「彼は小さく目も悪く、勉学して新選組に生きる道を選んだ、私も同じだ、浪士組でしか身を立てられない、勉強している長い目で見てあげよう」と言う。勇なら河合の能力も評価していたでしょう。目付の永井(佐藤B作さん)もきたが、長州は小物しか対応しなかった。永井は日本人同士で戦っている場合ではない。伊東は長州の対応をみて、長州は薩摩と同盟して戦うつもりだと悟る。そして「近藤くんはあわれだ、新選組は必ず時代に取り残される、武士道を重んじ、法度で隊士を縛る、彼らの居場所はいずれどこにもないくなる、我々も次の道を考える時期だ」と言う。
前日に歳三と付き添った源さんが「誰もお前に腹を切って欲しいと思わない」と河合に聞きただす。白状したが、武田は知らない、方便だ、罪をなすりつけよとした、としらばくれる。武田は本を見つけられても「貯めた金で、これからの新選組のためだ」と答えた。歳三「長年の仲間を売るような奴らは、俺はそいつを許さない」と睨むが、武田も睨み返す。当日、介錯は斎藤に頼むが、斎藤は「喜んで河合の首を斬る者はいない」と断る。歳三「勇が入れば救ってやれたのに」。斎藤「だったら歳三が救えばいい、近藤さんに出来ることが何故できない」。歳三「それは俺の役目ではない」。穏健派の永倉が来て「俺が許さない、新選組のためにも」。しかし歳三「山南が何故死んだ、河合を救えば山南の死が無駄になる、山南を死なせたことは一切の例外を認めないということだ」。永倉も力が抜けてしまう。
河合は飛脚が届いた夢を見たが、醒めると島田が死に装束を持ってきた。河合「飛脚はまだ来ませんか」。島田「みな知っている、武田のために命落とすことはない」。河合「あの人も新選組を考えています」。今に戻る。西村が河合に何故私に話したか聞く。河合は「父に、この河合は何一つ恥じることはなかったと伝えて下さい」。西村「必ず伝えます」。河合「人の一生は不思議なもので・・」。話す途中で「今飛脚が何かと聞こえませんでしたか」。空耳だった。でもそのあとが聞きたかったけど。切腹の場面だ。介錯は谷長兄だ。河合「何をどうすれば」。源さん「形だけでよい」。河合「飛脚はまだ来ませんか、5つ数えるまで待って良いですか」。しかし来ない。いいですね、河合の情けなさ、弱さと武士として死ぬ気概?が表現されていますね。平助が首を横に振る。河合は皆を見渡し、武田も見る、目を背ける武田だ。河合は腹をだし、小刀を刺す。谷長兄が介錯するが、しくじる。総司がとどめを刺す。歳三は武田を睨む。島田は掃除して箒を折る。まさは泣く佐の助に後ろから抱きかかる。やった、佐の助、本願成就だ。その時、飛脚が鈴を鳴らしてやって来た。おしまい。
嫌だな、本一冊だよ。ストリーは無惨で暗いが、その理由が山南のせいにされるのも辛いな。今回の武田が借りたという河合の話は創作のようです。しかし金を紛失して切腹したことは事実のようです。三谷さんは河合の切腹と武田の立場と谷さんの介錯失敗と3つを一つにまとめましたね。その後武田も谷も切腹するのでしょう。それにしても八嶋さん、うまく演じましたね。さすがです。本当なら憎らしい役ですが、八嶋さんだから、憎めません。そんな行き方してしまうかも知れないと思ってしまう。歳三は毎度、同じパターンですよ。勇がいないときは隊士は気をつけないといけません。本当です。河合役の大倉さん、さすが、これまで色々な役をやって来ましたが、記憶に残りそうです。三谷さん、情けなきが、人間くさく描きました。武士とは関係ない商人の家に生まれたが、自分を生かす道を模索して、新選組にたどり着いて、勘定方としていい仕事してきたと思います。それが、最後は武士として切腹したのですね。それにしても、暗いな手放しで喜べないなあ。
新選組★★★   37回 薩長同盟締結  9月19日
薩長同盟だ。平助が舌を出している。松本良順医師が、検診にしている。自伝を残し1/3が病気持ちだった。心臓病と肺結核が1名ずついた。他に風邪や食あたりがいた。勇はその結果を聞いている。松本は鍼医の息子の山崎に怪我の手当などを教える。山崎は普通の人で諜報担当からお抱え医師にもなった。意外にも松本は、幕府の長州征伐に参加することは辞めなさいという。疑いだけで一つの国を滅ぼしては、他の藩も疑心暗鬼を生じる。病気と同じだ。一つの無理は次の無理を生じる。これはイラク戦争のブッシュさんへの助言でしょうか。勇から、破れた掛け軸が見つかった。例の「やんちゃ」の3人が呼ばれた、他の顔が浮かばなかった。西本願寺の侍臣西村は「ここの僧侶は良く思っていない、京の人間はよそ者を受け付けない、私は変わり者で、関東から京を守りに来た皆さんに関心があった、金で解決するしかない、50両だ、気持ちだ、気持ちををケチては駄目だ」。佐の助が払うというが、金はない、勘定方の河合が50両の給料前借りで、月5両ずつ返すことになる。
龍馬は山口下関で桂と西郷を会わせようとしたが、西郷は将軍の上洛で心配で京に帰ってしまった。龍馬は「分かっていた事じゃ」というが、「言い出したら聞く男ではない」。薩摩藩士黒田了介(清隆)は「西郷は桂を京で待つ」という。桂は怒って、「西郷の手の内は分かった、わざとじらすのだ、これ以上の屈辱は受けたことがない」帰った。黒田「薩摩と長州のためです」と言うが。どこでどう会うか、これすらも体面があると調整が必要なことだ。龍馬の活躍が楽しみですね。勇は広澤から呼び出され、薩摩と長州の密約に関わる人物の一覧を見せる。中岡、坂本、西郷、大久保、黒田、桂、高杉などの動向をうかがい、見つけたら斬れと言われる。龍馬が薩摩と長州を結びつけようといている。
松原は、死んだ長州の後家お初(清水美那)の手伝いをする。お初が「有り難う」とお礼を言った。組に戻り松原は嬉しそうで河合に話しに行く、居合わせた佐の助と永倉も後家倒しで盛り上がるが、鬼の歳三が来たぞ、付き合うのは良いけど喋っちゃ駄目だ。歳三「一応調べた、自分が斬ったかみさんに手を出したのか、自慢げに」。河合「金を届け、暮らしに困っているおくさんにのにほだされた」。歳三「法度1条、士道に背いたのではないか、斬った男の後家に入れ込んで、通っている、かみさんを手に入れるために斬ったと噂もある」。松原「分かりました、腹を切ります」と悔しがった。永倉「こんなやり方は間違っている」。歳三「隊員の規律を守るのが俺の役目だ」。慶応元年(1865年)9月1日、総司から言われても、歳三「誰かが締めていかないといけない、忠司は身から出たさびだ」と言い捨てる。総司は勇にも言うが、総司「一番損するのは歳三だ、一人になる」。勇「そうではない、俺もいる、お前もいる、源さんもいる」。お幸がお茶を出そうとすると、逃げ出す。お幸「うち、後添えみたい、沖田はんは先生の息子や」。河合から後家のお初から、ごちそうしたいと付け文が来たことを斎藤に告げる。河合「良い機会だから話す、バカでしょう」。斎藤「俺が心配するのはそういうことではない」。松原はお初の家に行く、お初「見たときは、本当に殺したいと憎みました、仇を討とうと思いました、今は違う、夫を斬ったのが松原さんで良かったと思っています」。松原「あなたが不憫だから」。お初「ひょっとすると、夫があなたを引き合わせてくれたのかも知れません」。松原「わたしたちはもう会わない方が良い、色々言う奴らがいる」。お初「何をいわれてもかましません」。松原「私が如何に尽くしても、私があなたの亭主を斬ったことに変わりはない」。お初「いやや、うちを見捨てんという、金のっことではない」。お初はしなだれる、それを喜ぶ松原をお初は小刀で刺す。おいおい。松原の片思いだったのか、お初は怨んでいたのか。いい人の松原は信じられない感じだ。しかし自分の始末は自分で付けたかったのかもしれない。心配で見に来た斎藤が見つける。そしてお初を斬ろうとするが、松原は必死で止める。そして自分から切腹する、斎藤に介錯でなくどどめを願う。その後、斎藤はお初を斬り捨てる。歳三は、松原がお初を斬り、その後、心中した。壬生心中だ、とストリーを作る。歳三「悪者になるのは願ってもないことだ」。自虐的な悪だ。勇は歳三の報告を聞くが、斎藤から話を聞いている。そして、最後に女を救った松原も、松原の仇をうった斎藤も、自分のせいにして納めた歳三も、嬉しいという。勇「時代は訳が分からない所に動いている、誰が敵で、味方か分からない、今まで以上に一つにならなければならない、そのため大事なのは鉄の鉄則と、人を思う心だ」と言う
慶応2年(1866年)1月27日、寺田屋だ、勇が御用改めだ。女将は白を切るが、勇は借り(この前の大騒動のことか)は返した、今度は容赦しない。一方、女房扱いされた「おりょう」(嬉しそうだ)と一緒に龍馬が京で、薩摩の大久保と話す。そして長州の三好が警護に付いた。しかし、龍馬が薩摩藩邸に乗り込むという。京は新選組の取り締まりが厳しい。そこで大久保と女将は逃げ足の速い捨助に頼む。木屋町の幾松に手紙を渡してくれと言う。100両の仕事だ。捨助は大きな笠を被りオトリだ。あっさり、捨助は新選組に追われ笠を斬られたよ。坂本じゃないと殴られた。捨助も終わりじゃなかった。手紙を見ると、白紙で騙されたことを知る。龍馬は薩摩藩邸に入る。桂は薩摩は長州に一旦引き下がれ、薩摩に米を渡す手はずはついた、薩摩から武器は届く、幕府のいいなりになる必要はない」。龍馬「一度は刀を納めて、実を取ろう、これが薩摩の案じゃ」。桂「憶測で処罰される、怪しいだけなら、あんたもさらし首じゃ、薩摩に折れないかぎり、長州から歩み寄らない」とは怒っている。桂は木戸に改名した。龍馬「それでは長州は滅びる」。桂(木戸)「私はそれでもいい、長州が滅びても言い、薩摩が次の時代を作ってくれる」。龍馬「心にもないことを、どうして欲しい」。桂「彼らがはっきり認めること、条件は長州に罪がないことを認めることだ」。龍馬は西郷に会う、龍馬「桂は折れる気はない、薩摩が折れたら済むことじゃ」。西郷「それはできもはん」。龍馬「考えようだ、ここは長州に恩を売る絶好の機会だ」。西郷「わざわざ、長州と組んで賊軍になるつもりはなか」。龍馬「このまま長州攻めになって、瀑布が勝ったら徳川の古い世の中じゃ、次に狙われるのは薩摩じゃ、長州が勝ったら、もっとやっかい、幕府の権威は吹っ飛び、そこら中で内乱だ、戦国の世じゃ、それを避けたくて集まっている、あいつらは自分らに処罰を受けるいわれがないことを薩摩に認めて欲しいがよ、それさえ認めてくれたら手を結んでも良い、頼むぜよ」。西郷「ここには5つの場合が書いてある、じゃっとん長州が大負けした時のことが書かれてごはらん、もしも長州が負けて、幕府が大勝ちしたら、長州の味方に付いた薩摩はどげんするか、立場がなくなりはしもはんか」。龍馬「薩摩が味方すれば、負けん、それを一番分かっちょるのは幕府じゃ、そうやきに幕府は戦にはならん」。西郷「間違いなかか、おいは博打はできんもはん、薩摩がほしもんは大義でごわす、百に一つ戦になり、万に一つ長州が負けた時、丁数と組むための大義でごわす、幕府に反抗する大義でごわす」。龍馬「そんじゃ、もう1カ条加える、6条ぜよ、相藩が力を合わせ、帝が納める日本国に尽くすべしとか、ええかい、これからは幕府のためでなく、帝のために尽くす、そのために手を組む、そいたら、長州がどうなろうと、薩摩の大義名分は立つ、これで飲んでくれるか」。西郷は了解する。龍馬は桂に言う「西郷の狙いが分かった、奴は逃げ道が欲しかった、長州と同じく賊軍と言われない布石を打って欲しかった、長州とともに幕府と敵対するのでは薩摩の立場が立たない、ほんで、薩摩は帝、日本のために長州と手を組んだという大義が欲しかった」。桂「姑息だな」。龍馬「お互い様ぜよ、自分のところが一番大切、それでいいがじゃ、それが大人の付き合いというものじゃ、誓約の最後にそれを付け加える、それが条件で長州の条件を全部飲むと誓った」。桂「いいだろう」。龍馬「一軒落着じゃきに、難しい話をまとめるのは面白い」、笑。二人が中庭で会う。「是非薩摩に手を貸してくれやんせ」。木戸「こちらこそ、長州の苦境を救って頂きたい」。龍馬はメリケン風で手を握り会う、そして頬ずりだ。大笑い。恥ずかしそうな宇梶さんだ。龍馬「これで成立だ」。この一方は松平容保に勇から知らされる。新しい世の中が始まった。戦になる。容保「300年の時を経て再び、毛利・島津と相まみえることになるとは、これからが正念場だ、頼むぞ」
壬生心中をこう描いたか。心中じゃないのか、美しく描いて、プチ涙したかったのに、これでは犬死だ。淋しいな、一方薩長同盟は面白かった。方言が難しいよ、ビジネスという考え、土佐弁も、その気にさせてくれますね。なんだか、目の前の事が小さく見えて、遠くの大きなものを見たくなる。江口さんは大変だ、この後は逃亡者で走っている、爆。それにしても、今の世の中にも坂本龍馬はいないのかな、プロ野球の騒動も、小さかことじゃ、と一発で、もう1カ条つけくわえようで解決だ。ついでにイラク戦争も、中東紛争も解決してくれないかな。話しあい、ビジネスが出来る政治家がいないのだよ。今週は宇梶さん、石黒さん、江口さんで見入ってしまった。新選組は若造だなと思ったし、相変わらずゴタゴタで、歳三が鬼で怖い、見るのが辛い。
新選組★★   36回 「対決見廻組」
1865年に攘夷運動は転機を迎えた。長州は攘夷から開国へ、薩摩は英国、幕府は仏と結びついた。タイトル。早速、捨助と長州が話すところへ、新選組が「御用改め」だ、そして後から見廻組だ。「天狗」の捨助は二つの組の合間をぬってうまく、総司はほおかぶりを切ると、捨助だった、勇と歳三に言わないように頼み、逃げる。永倉はおそのと甘物屋でデートだ。微妙だな。佐の助とまさが見ている。佐の助は「新八が来てくれといったが、まだ前の人を忘れていない、それでもいいから来てくれ、やるだろうおっさんも、ここだけの話しだが、新八は晩生(おくて、奥手かな)だ、お似合いだ」と知っている。まさ「素敵だ」の連発だ。しかし、相変わらず佐の助はまさには逃げられる。新選組は隊士が400名にもなった。見廻組の佐々木がやってくる。佐々木は路上で新選組と見廻組がかち合い、敵を逃がしてしまう。巡邏の担当の草案を決めようとする。5条通りで区切ろう、南は新選組、北は見廻組がやる、新選組は130名で、江戸の寄せ集めだ。見廻組は400名で、幕府直参だ。佐々木が帰った後で、伊東は御所や二条城が、見廻組になってしまう。絶対引き受けないようにと忠言する。隊士の訓練を総司と井上源さんが話す、源さんは「昔の13名の壬生浪士組の頃が懐かしい」という。養子の周平は結構頑張っている。しかし、仲間の反感も買ってしまう。勇は、自分で乗りこえさせよう、大人になる試練だ、と言う。その言葉を聞いた井上源さんは、淋しそうだ。伊東は仲間と、新選組を分析する。平助も入っている。伊東「盤石に見えた新選組も中に入ってみるとほころびだらけだ、たびたび仲間割れを繰り返した、勇は高い志を持ったひとかどの人物だ、平助が心酔した理由も分からんではない。平助「私たちの意見も聞いてくれます」。伊東「人の話を聞き過ぎる、そこが弱さでもある」。松原は、斬った男の後家に同情して、長州の収入なども気にしている。毎月仕送りしようかと言うが、聞いた斎藤は辞めとけ、深入りするな、と言う。総司は、本願寺に面白いものがある、と騒いでいる。結局乗ったのは佐の助と平助で「新選組やんちゃ組」なんていってる。平助は落ち込んでいる、総司を講義に誘おうとしている。佐の助は遊んでいるうちに、掛け軸を破いてしまう。大変だ。武田の兵学の講義は、古くて役に立たないという。2人しかいない。
勇は松平容保は相談される。容保「幕府の長老は、長州藩主に腹を切らせ、藩そのものを取りつぶせ、それを黙って言いうことを聞くとは思えない、無駄血は流したくない、そこで藩主の命は助け、周防一国のみを助けよう」と考えた。勇は同意する。容保「薩摩に会ってくれ、長州征伐に、薩摩が乗り気ではない」。伊東が助言する「薩摩の本心は長州が生き延びること、薩摩が恐れているのは長州よりも殿、京で最も力を持っているのは会津だからです、薩摩は実権を握るために、長州を追い払ったが会津が力をつけた、会津を追い払うには、長州に滅んで貰っては困る」、さすがに正確だ。勇たちは西郷に面会に行く。西郷は「長州征伐が決定していない、戦の準備は知らせが来てからと考えていた、今夜知らせが来れば明日は出陣できる」と答える。伊東は「西国では、長州の次は、己ではないかと、乗り気ではない」と言う。西郷は伊東の様な考えはない。西郷は「御所を守るのが役目だ、金門の変で御所に発砲した長州は永遠に許されない、いざとなれば長州の息の根は薩摩が止める」と言う。龍馬は真剣に考えている。龍馬の考えは、足の毛はどうして生えているのか? 毛にも意味がある。薩長が手を繋ぐにはどうしたらいいかな。寺田屋の女将に、龍馬「先祖代々の大嫌いな奴が泊めてくれといった、何と言ったら、どうしたら泊める?」 女将は金だと言う。女将「親の敵でも泊めます、ふっかけますけど、300両だ」。龍馬は大喜びだ。龍馬は西郷と会っている。龍馬はビジネスだ、仲の悪い物が手を結ぶ方法だと説明する。これには納得だ。アメリカでは普及しているが、日本では普及しなかったものだ。最近は日本もビジネスですが、笑。龍馬「薩摩に困ったことはないか」。西郷「安泰じゃ」。龍馬「兵糧がないのだろう、噂で聞いている、長州攻めを渋るのはそのせいじゃと思っている、薩摩が一番欲しがる米を長州から貰うのだ」。西郷は「そんな馬鹿な、そんなことは出来ない、話が半分だ」。龍馬「ちゃんと分かっているぜよ、怖い男だ、薩摩がやりそうもないものをやればいい」。西郷「武器」。龍馬「面白いぜ」。西郷「突拍子もない夢を見過ぎじゃ」。龍馬「突拍子もないからいい、このビジネスで手を結べば新しい道が開ける、最後には薩摩も得する」。西郷「この話は決まらないだろう」。龍馬「やってみんと分からんぜ」。西郷「面白か男じゃ」。龍馬「どのみち日本は大火事になる、火の粉被るなら、火事の真ん中で思い切り火の粉被りたい。これで決まりかな。
捨助はおりょうを口説いている、一緒に国へ帰ろうというが、おりょう「偉い男が好きや、偉うなったら声かけて」と言う。暴れる捨助は灯りを倒し、障子に燃え移る。祇園から弁天町へ燃えている。勇は鴨川に陣を張るように指示する。山崎に内定に走らせる。風が強く、人々は動揺して、逃げ場も失っている。山崎の報告では、火元は万屋だ、北風で中心に向かっている。東側は八坂神社に逃げたが、西は逃げまどっている。そこへ遅れた佐々木がやってくる、勇は情報を確認して軍議が必要と言うが、佐々木は悠長なことはしていられない、まず救助が必要だと主張する。勇は「待って下さい、勝手に行動しては騒ぎが大きくなる」。歳三「ここは我等に従ってもらう」。伊東は「先陣は我々だと潔く認める」ようにいう。そこで佐々木は指示を貰うことにする。勇は橋を押さえるのが重要だ。一斉に人々が詰めかけないように指図する。橋の分担も決める。佐々木も承知する。伊東は建仁寺の宝物を守れという。それでは出陣だ。武田は報告を待つ。勇は「ちょっと出過ぎました真似をしました」と佐々木に詫びを言う。松原は女の家を心配していく。一緒に荷物を持って逃げる。その後の山崎の報告では、火は消え始め、人々は戻っている。佐々木「見事な采配だ、いざというときご公儀の役に立つのはあなたたちかもしれない」。
松原さんの壬生心中も序章ですね。新選組には色々な教室が会ったのですね、笑。武田は人気がないのですね。上には弱く、下に強いのですもの。龍馬の薩長同盟も近づいたようですね、楽しみです。ビジネスか、納得しました、凄いですね。しかし捨助の駄々から、火事になるとは、ちょっとだね、しかし火事の際の治安も重要だ。今回は、龍馬の薩摩と長州の同盟を画策し、その方法を示す。しかし、新選組と見廻組の解決は、実際の現場での共同作業からだ。スケールは違うが、日々の活動はどちらも大事かも知れない。
新選組★★  35回 「さらば壬生村」
解説、元治2年2月に高杉晋作は長州藩をクーデターで掌握する。幕府は長州征伐を考える。そこで孝明天皇近習の岩倉具視だった、一度は公武合体を推進して朝廷内で失脚した。長州が朝廷にすり寄る中で、薩摩が岩倉を通して朝廷に影響力を与えようとしていた。タイトル。
捨助と仙波が桂を待ち合わせる。うどんを食べようとするが、つゆが入っていない。うどん屋の主は桂だった。国へ帰る、高杉から呼ばれている。仙波は京に残れという。捨助には「はたき」を岩倉に渡したかきく、捨助は渡したと嘘をつく。これは大事なものだったのだ。馬鹿な捨助だ。そして、桂は仙波に結婚したばかりだからと小金を与える。そこへ新選組の武田、斎藤らだ。桂は隠し戸から逃げるが、取り残された捨助は、やけくそで新選組に撃ちかかる。漫画ですが、偶然うちまかし逃げおおせる。刀は斎藤の間近に飛び、斎藤は「できる」と唸らせる、爆笑です。仙波は取り囲まれ、松原に斬られる。仙波は松原に小金を女房に渡してくれという。死に目の頼みで、思わず受け取る。訪れると、妻は覚悟していた。妻の前で斬ったのは私です、恨みはないが新選組は長州と会えば斬るしかないのです。妻は焼香の願いを拒否して、2度と会いたくないという。これは壬生心中という事件になるのですね。このサイドストリーはどんな扱いで描かれるのかな。元治2年3月10日、京。
新選組は西本願寺へ引っ越す。住職に挨拶する。住職は「喜んで受け入れる訳ではない」。伊東は秀吉の聚楽第の一部や信長の茶碗があると、言う。住職らには気に入られるが、歳三は苦々しい顔だ。河合は近所の引っ越しの品の手拭いで相談だ、安い方になった。八木の源の丞と雅が、歳三に、ひでと総司のことを相談する。源の丞は賛成だが、雅は反対だ。歳三はひでに会い、病気は重い、症状が軽いと、思わず傍にいるあんたに目がいく、楽しい方にいく。ひでは楽しいのが悪いか聞くが、歳三は別れてくれと頼む。勇は深雪太夫改めお幸と二人だ。そこへ井上源さんが連れて、永倉と佐の助のコンビが登場だ。勇が下を向いてもじもじして、これには訳があるとか言う。永倉は、至って冷静で、「隊員は皆知っている、私も女を置こうと思います、冗談で、山南と明里のことがあり、思うことがありました」。そして小常(おその)と紹介する。それで佐の助が、まさちゃんに打ち明けよう(何度も打ち明けている)、本気でぶつかるよ(ぶつかっているよ)、当たってくだけろだ(何度もくだけてるよ)、苦笑い。早速、まさの所に行くが、まさ「かんにん」だ、佐の助「桜散ると涙だ。
井上源さんは腹が痛く、代わりに見回りに行けと言う。周平はみなが期待しすぎだ、と答える。井上源さんは「局長は周平の前に3度養子縁組を断っている」と言う。周平は自信をもって元気になる。佐の助が聞くと、井上「嘘とつきました」とサンマのセリフを言ったよ。ひでと総司は桜の下で、最後のお別れだ。ひで「かんにん、もう会えへん、新選組が村を出て行ったら、私と沖田さんとは終わり、沖田さんが言うたんやで、自分にはかまうな」。総司「分からないな、好きにすれば、何か言われた、察しはつく」。ひで「私はずっと一緒にいたかった」。総司「そうだね、いいきっかけかもしれない」。ひで「そう言う事言わんといて」。総司「もう会わない、決めた」。ひで「嫌や」。総司「狭い京やから、どこかであうかもね、その時は逃げるんだよ、それじゃ」。ひでは総司の背中にすがり「証が欲しい、沖田さんがうちにいた証や、それは私が胸にしまって、これからもすっと」と泣く。ふたりは桜の下で抱擁だ。ちょっとHでもしませんか、NHKでは見せれないが
捨て助は寺田屋で寝ていると、女将に起こされる。そして女将ははたきを負ってしまう。「新しいのを買ってこい」という。この折れたはたきは確かに布地に字が書いてあるよ。気づけよ捨助。ようやく、西郷も一緒の岩倉のところに木箱に入れてはたきを持って行く。新しいはたきだった。判じ物か、これで日本を掃除しろと言うことか。笑。西郷は、昔大事な密書を短冊にして、はたきに結んで渡した話を聞いた。岩倉ははたきを見直すが、何もかいてない。捨助もやっと気づいた。意外と、日本を掃除しろという話がストレートかもしれない。筑前太宰府で龍馬は幼なじみの土佐の中岡慎太郎から、薩長同盟を熱く説かれる。龍馬は乗り気ではないが、龍馬に西郷を説得してくれと頼まれた。龍馬は西郷を権謀術数にたけた人物と睨んでいる。薩摩は会津がこれ以上に朝廷をかかえ込むことだ、薩摩は政に関われなくなる。でも、龍馬は何かもう一つ手がいる。でも薩長同盟が出来た時点で、時代は進んでしまったのですね
西本願寺では隊士たちが、勇にお幸を連れてお披露目しないかと頼む。お幸は「うちは新選組の局長に呼ばれて来たのではない、お幸は近藤先生一人のものです、晴れやかな場にでしゃばるのは役目じゃない、つねさんに申し訳ない」と断る。勇は京で初めて会ったとき何をしたか聞いた。妹を捜していたのだ。10歳で廓に売られた、3歳下の妹は大坂の商家に奉公にでた、15歳で奉公先でもめて飛び出した。時々似た子を見たと言われ、探していた。勇は隊士に探させようとする。妹の名前は「こう」だ。八木邸の最後の挨拶をする。源の丞「ここはあんたらのお里や、いつでも戻ってきなさい、喜んで迎えます」。勇達「ご恩は一生忘れません」。ここはちょっと泣いた。色々な事件が会った。八木の息子は日記を見せて忘れないという。これが後世に残っている日記ですね。凄いぞ。回想シーンだ。
さすがに壬生の八木邸から去るのですね。ちょっと感傷に浸りました。あとは、山南と明里の影響で、女と次々一緒になったようです。相変わらずの軽いクスグリの笑いが続きました。骨休めですね。血まみれも最初だけだったから良かった。
新選組★★★   34回 「寺田屋騒動」
元治元年の長州征伐と高杉の挙兵で盛り上がった。今週も山南が登場だ。平助が帰ってきて、江戸の千葉道場でしっかり別れの挨拶をして、試衛館に来たのだ。井上と歳三が一緒に山南の位牌に手を合わしている。勇は深雪太夫を身請けする話をしている。総司は龍馬に山南の「託す」とのメモを持ってくる。元治2年3月5日。西本願寺に移転する。永倉は一言反対するが、もう決まっているという。歳三と伊東、島田は交渉にいく。勇は寺田屋へ調べに行く。実は深雪太夫の身請けの話はかなり噂になっている。なんと永倉もあの小常を京へ連れてくる。聞いた原田はまさに申し込むが駄目だった。トヨタで車の宣伝しているよね。そんな時に平助は「つね」と「みつ」が来ていた。八木家の人々に挨拶している。それは大変だ、総司も大騒ぎだ。隊士一同にも挨拶する。司会は武田だ(ヨイショがうまい)。つねも原田、永倉に会った。斎藤、近藤周平(養子)も会う。初めての母子の顔合わせだ。愛想がなく、ぎこちない。みつは総司とひでにも会う。勇は伏見にいるので、つねとみつが言うが、総司が一人で止めにかかる。斎藤が婚礼の時に借りた金を返したが、その金で籠を借りて伏見に行くという。大変だ。勇は寺田屋で、女将お登勢は「新選組は大嫌いだ」という。
しかし、井上が深雪太夫を連れて来ると、つねがいた。見つけた井上は女将の登勢に頼むが、あっさりあげたよ。お茶も持ったおりょうが、「可愛い奥さんですね」ということで、案内する。深雪太夫と思った勇はビックリだ。龍馬は薩長同盟の必要性について熱く語る。桂は決してありえない、桂「薩摩は憎い」。龍馬「勇がいるから気つけや、嫁さんと妾が鉢合わせになって、てんやわんやだ」。桂「間の抜けた」と立ち去る。みつは寺田屋で捨助を見つける。桂さんとみつは騒ぐので、桂は「勇の妾がいるぞ」とみつに告げ口する。ついにみつとつねは勇と深雪太夫にあう。みつ「近藤先生も偉くなりましたね、花魁を身請けして、妾にするなんて」と攻撃だ。寺田屋の登勢は身請けしたのは井上だと機転を利かす。井上「この歳で初めて恋をしました、それは罪でしょうか」。そこに歳三も、おれの女だ。歳さま、お許し下さい。井上と歳三が喧嘩までする。勇は茶番にこらえきれずに3人で話す。こちらで色々なことがあり、落ち込んだ時もある、その時励ましてくれたのが深雪太夫だ。今は病気がちなので、京に来て貰った。つねはお雪と話したいという。登勢は、どちらも賢そうだ、男はどーんとしていなさい。つね「不器用な人だから、嘘をつくとすぐに分かる、先の話しも嘘、あなたを京に呼んだのは、あなたを愛おしいからです、あとは方便」。深雪太夫「近藤先生のお情け心から嬉しい、けど、こうなったからには、うちは先生の傍にはいられません」。つねそばにいて上げて下さい、あの人は先だって大事な友達を亡くしました、心に深い傷を負ったはずです、その時私は傍にいてやれなかった、いたのはあなた、もちろん悔しいです、私には江戸で道場を守る役目がある、だから私の代わりに、よろしくお願いします」と頼む。深雪太夫「よろしのですか、うちがどんな、おなごか、ご存じないのに」と聞く。つねは「うちの人が好きになった女です、悪い女のはずはないこんな言葉言って貰いたい物ですが、悪いがつねさんは本当に都合のいい女ですね、近藤勇をよろしくお願いします、約束して下さい、あの人が京にいる間だけ」と言う。深雪太夫も「分かりました」と答える。寺田屋の風呂で龍馬「申し訳ないが、わしは幕府を見限った、幕府には腰抜けしかいない、自分らの力で日本を守るしかない」。勇「上様あっての私たちではないのですか、私たちで幕府を立て直さないのですか」。龍馬「幕府が何じゃ、おまんとはもう会わんほうがよか、今度会うときは敵同士」と言い去る。つづく。
先週が凄かったから、今週は三谷さん得意のコメディだった。後半はつねと深雪太夫の対決でしたね。タイトルが騒動だから、また血生臭いのかと思ったら、女での騒動だったのですね、笑。田畑さんはいつもいい演技です。ただ優香さんは花がないね。ただの町娘にしか見えないぞ。親の元に帰るときに、車中で黒鉄ヒロシの漫画「新選組」を読んだ。そこでは、山南脱走なんて、大した事件じゃないが、三谷ドラマでは先週は大変だ。大盛り上がりだった。色々のHPを見に行きました。皆盛り上がってしました。これからもう一度色々の山場を作るのでしょうが、どうでしょうか。スタパに出ていた八嶋さんで武田のキャラが分析されていましたが、彼も粛清されるのですね。黒鉄漫画では近藤はかなりの好事家のようです。つねさんは大変今週は簡単に笑ってオシマイです。
新選組★★★★★   33回 「友の死」
水仙の咲く野で明里は、菜の花というが、山南は菜の花はまだ早い水仙だと教える。明里は咲くこともあるという、「何を見ても菜の花に見える」。山南は「草津までは急ぎましょう」と言っている。草津で中山道と東海道に別れるので、そこを越えると見つけることが難しくなるからだ。しかし明里は脳天気だ。勇は総司に法度だ、あの人も分かっていると言っている。しかし勇「なぜお前を行かせるかよく考える、局長である以上逃げた隊士を見逃すわけにはいかない、しかし見つからない者はしょうがない、草津まで行って見つからなければ戻ってこい」(逃がしてやれということですね)。総司も安心して表情が和らいだ。ところが山南は茶屋で串団子を食べている。明里は串団子の奥に残った2個の団子の食べ方を教えている。ひっくり返して、串の手元から食べる。そりゃないよ。そこへ総司が馬でふらふらやってくる。考え込んだ山南は嬉しそうに道に出て見つかるようにして声まで掛けている。見つけた総司は嫌な顔をしているよ。お前は脱走したのだろう。逃亡者なのだよ、緊張感がないぞ。タイトル。
山南と二人で話し、総司は逃げた理由を聞く。山南「一番のわけは、疲れた」。総司「みんな疲れている、言い訳になりません、こうなったら、逃げて下さいという、このまま江戸へ行って下さい」と言う。山南「それはできん、君と会ってしまった以上逃げるつもりはない、私は法度に背いた、それがどういう事かよく分かっている」。総司「帰ったら切腹だ、駄目だよ、そんなこと誰も望んでいない」と言う。明里が風呂から帰ってくる、山南は明里と話をする。山南は「明日は京に戻ると言う。あなたは親元の丹波へ戻りなさい、感謝されても困るから言わなかったが、私はあなたを身請けしたのだ」と知らせた。明里は「どないなってるん」というが、山南は手を取り「感謝している」。明里「うち、何もしていないわけわからんわ」。山南抱き寄せる。明里「今度いつ会える、うちはあんたのもんや、ほったらかしにしたらあかん」。山南「そのうち丹波に遊びに行きます」。明里「ほんまやな」。山南「ほんまや」。明里「きっとやで」。山南「きっと」。元治2年2月23日、壬生村に帰ってきた。勇「どうして戻ってきたのだ、我等の気持ちをなぜ察してくれないのか、あなたも分かっていると思うが、こうなった以上、あなたに切腹を申しつけるしかない」。山南「覚悟はしています、今日が何の日か、ご存じか、2年前、我等は京に到着した、なぜか長い間京に留まると思わなかった、私はあなたに出会い、あなたに賭けた、近藤勇、新選組のために、身を捧げてきた、しかしもう自分の手の届かない所に行った、ここには私のいる場所はない」。勇「こうなる前に、あなたの思いにに耳を傾けなかった自分を恥じ入るばかりです」。山南「その言葉を聞けただけで本望です」。戸をあけ勇は次の間で背中を見せて泣く。静かな時が流れる。勇は怖い顔で涙目だ。山南「私はあの日試衛館の門を叩いたことを少しも後悔していない」。お互い苦しい思いが顔に出ている。
永倉は「謹慎で十分ではないか」、。歳三「隊を離れた者は切腹と決まっている」。原田「だって山南さんだぜ」。歳三「だからこそ腹を切って貰わないと困る、ここで助けたら、情に流されたことになる、一度でも許せばばらばらになる」(ばらばらになる隊ならなればいいのですよ)。伊東「厳しさだけが人の心を繋ぎ止める唯一の方法だろうか、温情を与える・・」。歳三「新参者は口を挟まないで」。永倉「局長の気持ちを聞きたい」勇「すでに山南は覚悟を決めている、我等は武士として相応しい最後を用意してあげるだけだ」。皆口を閉ざしてしまう。松原、河合たちも助命を願う。「私たちを採用してもらったのは先生です」。歳三「おめたちも一緒に腹を切りたいのか」と一喝する。勇は7つ時に切腹と決まり介錯は斉藤と言うが、山南は総司を希望する。初めて試衛館で試合をしたのが総司だからだ。八木源之丞と雅も、歳三に山南を助けて下さいという。悪い人ではない、京の町を守るためなら何をしてもいい、けど仲間内の殺し合いはいかん、今度で何人目です、もう家から死人をだすのはごめんや。歳三「前川邸で腹を切る」。源之丞「この村を血で汚すことはして欲しくない、山南はんを死なせたらあかん」。歳三「それはあたなが言うことではない」。これで終わった。でも源之丞の意見は、日本中の視聴者の意見ですよ。何度も駄目だと思ったが、本当に新選組はこれで駄目になったよ。山南は記録を書き留めるように指示する、歴史を大事に思っていたのですね。会計の河合に金出入りは細かい貸し借りなども記録するように指示する。山南の見張っている島田の所に、永倉と原田が来て、歳三が呼んでいる言う。そして山南に会って逃げるようにいう。山南「私は罰せられるべき人間だ、私が逃げると、今度はあなた方が罪に問われる」。永倉「あなたを逃がして、私たちも逃げる」という。山南は幕府が威信を取り戻すのか、全く新しい国作りの動きが起こってくるのか、私には分からない、しかし時代は動く、新選組は渦に巻き込まれていくでしょう、その時永倉さんは近藤局長の傍にいて欲しい、今まで以上に辛い決断が必要になる、その時原田の底抜けの明るさがいよいよ必要になる、これからの新選組は二人にかかっている」。島田が歳三に会うと、知らなかったが、ふと、考えて、思い出した渡したいものがある。実家から送ってきた石田散薬がある。何でも効くが、特に背が伸びるという。もちろん聞いていた武田は飲みたがる。笑い。
総司にひでは「歳三は山南が嫌いなんだ、それで切腹なんだ、歳三が嫌いになる」と聞く。斉藤は違う、「大坂船場の商人の不逞浪士がきていた、山南、歳三、俺で向かった、刀が折れ之されそうになった山南を歳三は助けた、お互いに敬い認め合っていた、法度に背いた者は切腹、そうなる」。総司「何でこうなるのかな、私の好きな人はみんな私の刀で死んでいく、私はこんなことのために剣を学んできたのではない」。総司も泣いている。今度は井上源さんが食事を持ってくる。好きなものを揃えた、山南は切腹の前に食べては、見苦しい。食事を目で楽しむと言う。そして逃亡用の握り飯は返す。勇は座禅を組んでいる。そこへ明里がやってきたので山南に会うか聞く。山南は明里に会って話す。「一人で帰れへん、一緒に行こう、行くところがあるなら、うちもついていく、うちを一人にせんとい」。勇「しばらく、会うことはできない、あたなは我々が必ず親元へ連れて行く」。明里「うちは山南はんでないとあかん」。山南「我が儘を言うな」と大声でいう。びっくりした、「これ以上私を困らせるな、必ず迎えに行く」と言う。明里「そしたら、一緒に富士山見に行こう」と抱き合う。勇はいたたまれない。泣く。
いよいよ制服を着て主な顔が揃う。山南は死に装束だ。そこへ窓を叩く、明けると明里だ。菜の花を持ってきた、そこに咲いていた、うちの言うとおりでしょう。山南「私の負けだ、山崎くん、明里をよろしく」。明里「待っているからな」。ここから泣けたよ、優しい堺さんお笑顔にもう会えない、NHKのコピー通りだ、分かりやすい自分だな、爆。窓を閉めて、明里「あの人偉い人なん」。山崎「新選組総長、山南敬助さんです」。明里「何しでかしたん、切腹するんやろ、死に装束や」。山崎「先生は人の道に背いて訳ではない」。明里「うちそれほどアホやない、うちが泣いたら、あの人悲しむだけだ、ほやから騙してやった、先生もすっかり信じ込んで、案外信じやすいんやな、アホや」と泣く。いよいよ切腹だ。山南は歳三に「悔やむことはない、君は正しかった、私を許せば隊の規律が乱れる、私が腹を切れば、新選組の結束は余計固まる、それが総長である私の最後の仕事だ」。歳三は無言だ。主なメンバーに前で、上半身を脱ぎ、小刀を持ち、総司に声を掛けるまで待つように言う。そして渾身の力で腹を切る。もう一度力を入れ、「沖田君」と声を掛ける。総司は介錯する。血は流れないが山南は逝った。
伊東は見事な最後でした、一首詠んだ「春風に 吹き誘われて 山桜 散りてぞ人に  おしまるるかな」伊東「おつらいでしょう、心中察して余りある」。勇「あなたに何が分かるというのだ」と大声をだして、歳三と横に並んで大大涙だ。顔をくしゃくしゃにして泣く。つづく。33歳、温厚で人望があった山南はもう見ることはできない。
いよいよでしたね。山南の呑気そうな脱走に笑いました。法度、法度で厳しく凄惨な感じがしたが、実際の運用は結構緩いところもあったのかな。山南は逃げようと思えば逃げられた。最後のシーンは泣けました。大泣きでした。鈴木砂羽さんは上手いものですね。だから、逃げて、富士山の見えるところで、子供に学問でも教えて、明里と二人で世を忍んで生きて、新選組のことを書き残し、時代を見守り、書き残す。そんな人生は許されなかったのだろうか。ふとそんなことを思った、きっと優秀な人材を作れたと思います。それにしても24回の新見の言葉が、今回に続いていたのですね。凄いな、三谷さん。でも来週から、新選組の何を見ればいいのかな。永倉が、隊を離れられた方法か。平助が伊東たちと別れるところか。楽しいエピソードはあるのかな。
新選組★★★   32回「山南脱走」
勇が帰って、歳三を怒る。やはり勇の留守ばかりだし、強権的なまとめ方は問題だ。歳三、法度を厳しくして、隊をまとめる方針だ。勇が「俺もか?」と聞くと、歳三「当たり前だ」。ここまで来たら、隊を作る意味がない、発展的に解消すべきだ、隊員や隊長の命よりも法度が大事では意味ない。おじさんの世代には連合赤軍の「総括」という名の粛清が重くのしかかる。
伊東(谷原)がやってくる。参謀役になる。歳三「俺の苦手がやってきた」。伊東「しばらくは新選組を内から作りかえ、真の尊王攘夷をやる」、あれあれ、最初から混乱のもとだよ。何で入れたんだよ勇さん。元治2年2月21日、京都だ。前回から5ヶ月も経っている。幾松から捨助に桂への渡しものを預かる。幾松も桂の居場所が分からない。金までたかっている。捨助は天狗になっている。その一味も新選組に会う。捨助はやはり「天狗」と言われ、真っ先に逃げる。桂は寺の下に、藁で寝ている、乞食同然だ。今度は「はたき」を「ゆうざん寺」に届けてくれと頼まれる。歳三は新選組も70名になり、八木邸から引っ越しする。長州に手を貸している西本願寺を見張りがてら借りる、伊東は賛成するが、「腰巾着」といわれた武田は反対だ。山南も親鸞以降の由緒あるお寺を見張るのは、礼儀に反すると反対する。永倉も反対する、信仰者を敵にすることは好ましくない。歳三は長州と手を繋ぐ者は何でも敵だ。伊東は本願寺は、家康とか深く信仰と政のからみの歴史を語る。やはり派閥でも小競り合いが続く。永倉も山南も、芹沢時代と同じだと、嫌になっている。「時代は目の前で動いているのに我々は何をやっているのか」と山南は呟く。歳三は本願寺の図面を見ている、そこへ伊東がやって来て、新選組の分析だ、原田の発言には誰も応じない、山南とはうまくいっていない、隊の中で孤立している、雄弁だが詰めが甘い、沈着を装うが情に動かさせる(ぴったし見抜いているのですね)のですね。歳三「そんなことはない、山南の悪口は言って欲しくない、好きではないが、付き合いは古い、新しい奴よりましだ」。
松平容保のところで勇は弟の松平定敬越中守にあう。長州も恭順の姿勢を見せてきた、これからどうするかの論議だ。会津の佐々木「異国船にそなえること、大坂の守りを固める」。薩摩の大島(西郷)は「太りすぎとか、松が凄い」ととぼける。勇「異国と戦うことが意味があるか、江戸で蘭方医に話を聞いた、今外国と戦っても良いことはない、外国は日本を滅ぼそうという気はない、金が目的だ、兵力の差を見せつけて、賠償金を頂く、日本を生かしたまま利益をむさぼる、これまでの幕府はどれだけ金を出してきたか」。容保「薩摩はイギリスと戦争したが、その時は」。西郷「オイは島流しでしらん」ととぼける。勇「象山のいうように、開国し、西洋文化を取り入れ、諸外国と渡り合える力をつける、その後外国と戦う」。龍馬は寺田屋で酒浸りだ。そこへ山南がやってくる。勝が軍艦奉行を取り上げになり、海軍艘練場も取り消し、失脚したのだ。龍馬「幕府は馬鹿ばかりだ、あほくさい、勝先生には西郷のところへ行けといわれたが、どうでも良くなった」。山南「坂本さんにはそう言うことは言って欲しくない」。龍馬「象山は殺され、桂は行方知れず、勝つ先生は謹慎だ、新しい世の中はこない」。山南「私は、この国を動かすのは、考え方ではなく、人と人の繋がりだ、藩に属さず一つの考えにこだわらない、あなたのような人が日本にはなくてなならない」。龍馬「知らん、こんな国滅んだらいいのだ」。捨助は酒を飲んで、龍馬の恋人のおりょうにまで金を渡して、せまっている、笑。山南は「休み、しばらく、江戸に戻り考えたい」。歳三「今、隊を離れては困る、局長は許しても、副長の俺が許さない、法度にそうある以上、脱走とみなし連れ戻す」。総司には歳三「今は山南が頼りだ、伊東がしゃしゃり出てきた、理屈で勝負出来るのは山南だけだ」。総司「案外山南をかっているんだ」。歳三「悪いか」。
勇と佐々木は共に酒を飲み語る。佐々木「あなたの振る舞いは危うい、今日、会津公の前で異議を唱えた、公儀に忠節を保てばいい、余計なことは考えるな」。勇も「尽忠報国のために来た、諸外国から日本を守るためだ、しかし今の攘夷では日本を守れないとしたら」。佐々木「我等が仕えるのは上様一人だ」。勇「ご公儀に報いることが日本のためにならないとしたら」。佐々木「どうしましょう」。山南は明里と一緒だ、日本の歴史を教えているが、前に教えたこと覚えていないと山南は怒る。明里「アホやといっていた、うちなりに頑張っているのに、先生と話をしたいから」と情で反発だ。山南は情に弱いので謝る。「今日の私は虫の居所が悪かった、申し訳なかった、勘弁してくれ、欲しいものを言ってくれ、何がしたい」。明里「難しいこという、富士山みたい、見たことがない」。総司が練習していると、ひでが引っ越すかと聞く。ひで「最近そっけないから、好きな人ができたのかな」と思った。総司「長くはない、分かりもしないのにそんな事言うな」と激情の叫びだ。ひでも泣くばかりだ。総司「急がなければならない、もっと強くなり。もっと働きたい、だから関わらないでください」。恋も終わったのか。切ないな。
山南は勇を待っていた。勇に「己の信じるところに従って進んで下さい、あなたの進むべき道はあなたが決めるべきだ」と助言する。山南は勇は本当に好きだったのだ、そして勇の自己実現を期待していたのですね。勇に自分の悩みや、命乞いなど言えなかったのだ。山南は永倉と原田に、脱走を語る。覚悟は出来ているという。理由はいえない。江戸で落ち着いたら考えるという。二人に頼み事をする。いきなり二人が喧嘩をする。その間に脱走するが、斎藤に見つかる。最悪だ。斎藤「人のことには関心がない」と答える。嘘だよね。一人剣の練習をする総司に剣先が下がっている、頑張りなさいと言う。翌日、相談している。歳三「逃げた、これは脱走だ」と言う。勇「逃げる理由はどこにある」。皆が悩んでいたのは確かだと言う。荷物を調べるとなくなっている。勇「脱走した者は連れ戻す、それが法度だ」。その後はに。歳三「決まっている、近藤さん、一切の例外を認めないと言ったはずだ」と釘を刺す。斎藤が追っ手だ。歳三「待て」。勇「総司、お前が行け」と命令する。馬に乗っていく。山南は明里と一緒だ。遊女も抜けたのか。二人は目立つが、嬉しそうだ。これは本当の道行きですね。来週は山南の切腹だ。淋しいな。
いかんともしがたい。理屈では分かる部分もあるが、情では分からない。結局山南は「考えではなく、人と人の繋がりですね」。これが山南の限界だったのだ。勇が好きだったし、勇が立派になって欲しかった。これが情の部分ですね。しかし、自分の悩みや新選組でも葛藤は、勇に言うことが出来なかったのですね。勇も追っ手に総司を選ぶなんて、山南を尊重しているのだろうが、逃がしてやればいいのに。あとは永倉、原田、伊東一派と混乱続くばかりだ。組織は一つにならない。色々な考えややり方があっていいから、全体としてゆるく一つの方向に揺れながら進んでいればいいと思うが、時間がなかったのですね。暗くなっていくばかりだ、どうしよう。
新選組★★★   31回「江戸へ帰る」
勇(香取慎吾)は、松平容保(筒井道隆)の命により将軍上洛を幕閣に談判するため、江戸に向かえと言われる。その席でこれまで世話になった会津藩の秋月(堀部圭亮さん)は会津に帰るという。心配する近藤に池田屋以降、新選組は心配ないという。そして隊に戻り、勇は永倉を連れて行くと言う、山南は勇に正解ですねと言っている。永倉(山口智充)、武田、平助を連れて江戸へ向かう。勇が永倉を同行させたのには、先日の「建白書」の一件以来ぎくしゃくしがちな隊内の空気を察し、永倉と歳三(山本耕史)を一時的に引き離そうというねらいもあった。
その頃、龍馬(江口洋介)は薩摩藩の大島吉之助(=後の西郷隆盛/宇梶剛士)を相手に、長州や会津や土佐らの各藩の精鋭を集め、手を組んで強い日本を作り上げよう、勝先生ならできると説得を試みていた。薩摩藩は鉄砲隊で鍛えている。吉之助は薩摩藩から抜け出さない。寺田屋で捨助は、桂の代理として威張っている。桂は地下に潜っている。寺田屋は大変だ。長州は皆逃げる。そこへ新選組の御用改めがくる。元治元年(1864年)9月9日。
江戸に到着した勇は試衛館を訪ね、つね(田畑智子)や みつ(沢口靖子)、周斎(田中邦衛)、ふで(野際陽子)ら懐かしい面々と再会する。周斎は病に伏せ寝付いていた。勇を激励する。新選組の活躍の噂は多摩にも流れているのだ。平助の顔の傷も知っていった。みつは総司が心配だ。つねが子供を連れて連れてきた。たまだ、ゲンコツくわえて寝ていた。その後、松前藩邸(以前は講武所で断れたのだ)を訪ねた勇は、老中格の松前伊豆守(大石継太)に将軍上洛の件を切り出すが断られてしまう。攘夷の前に長州だ、長州追討の指揮を取って、公武合体で、攘夷をして貰いたい、それには将軍の上洛が必要だ。しかし松前は、上洛したばかりで、支度金がかかるのでできない、という。その理由に、勇は言葉を失う。地道に説得しようというしかない。そこへ遺恨の松平上総介が会いに来る。調子よく、勇を持ち上げる。長州を懲らしめましょうと笑っている。勇は江戸で西洋医学所の松本医師に総司の症状を述べると、労咳だろうと示唆される。休養が一番だ、効く薬はないが、多少苦しみは休まると薬を渡す。ここの薬などは全て外国から入ってきている。西洋は進んでいる、今、世界との交わりを断てば、日本は成り行かない。それでもあなたは攘夷なのですかと言う。江戸で平助の手引きで伊東が新選組に入ると言う。勇は了解する。勇とつねはしみじみと話す。そして簪を渡す。本当に超遠距離ラブです。
一方、勇のいない京では隊の引き締めを図ろうとする歳三が建白書の一件を「謀反」と決め付け、山南(堺雅人)の反対を押し切り、下書きした葛山(平畠啓史)を切腹させようとする。山南は「誰もそそのかしていない、彼らが隊を抜けるのを止めるにはそうするしかない」と言う。歳三は都合のいい言い訳だと言い放つ。にらみ返す山南だが(怖い)、確執は決定的だ。謹慎中の部屋で佐の助たちはイライラしている。葛山は本が読めて嬉しいが誰か通じているものがいると言う。中でひでは裁縫しているが、部屋の臭さに鼻に栓をしている。ここは笑。佐の助はまさの店が心配だ。総司は佐の助の代わりにまさの店ののれん修理して持って行く。山南は総司に歳三について不満をいう。「近藤のためと言うことで何でもできてしまう、そこが怖い」と説明する。総司は分からない。仲間内の争いに終始する新選組に対する山南の思いは急激に冷めていく。そんな時、偶然浮島へ売られてきた遊女のおすず(鈴木砂羽)に山南は心惹かれていく。一目惚れか。山南はお汁粉7杯代を払うという。おすず「わたしに惚れたん?」。嫌がる訳でもない山南だ。いよいよ、歳三は山南の留守に葛山を呼ぶ、井上には心中の苦しみを漏らす。歳三「すべては新選組のため」とお題目だ。葛山は何故切腹しなければならないか反発する。何故私が責めを負わねばならないのか。建白書の下書きを出す。山南の言われたとおりにした。山南に合わせろと騒ぐ。歳三「山南を恨め、その姿を見て安心した、何の覚悟もなく局長への謀反に荷担する者は斬るに値しない」。歳三、総司、井上の前で、作法の分からない葛山は下書きを渡した斎藤を知り、「裏切り者」といい、腹を刺す。介錯は斎藤がする。帰った山南は葛山の遺骸を見て、歳三を睨み返す。歳三「奴を殺したのは、お前と俺だ」、ちがうよ、歳三です、誰でも分かることです。
龍馬はおりょうと浮世絵を楽しんでいる。そこに山南が会う、総長は名ばかりで、歳三が動かしていると漏らす。龍馬は薩摩弁を喋っている。勝や大島や桂を一同に集めれば日本は変わる。その橋渡しをしようとしている。山南に加わらないか、新選組で、お前のやれることはなにじゃ、役に立つ者を斬るばかりだ。そして山南は浮島ですずと会う。仙台だ。悲惨な話しも明るく話せる。山南は自己嫌悪を語る。すずには分からない。名前を頼む、明里と言う。つづく。
いよいよ辛いところに来たな。組織の発展のためと言われて、個人が抹殺される。今も見られる風景だ。困ったな。嫌ですね。近藤には世界を見る頭がない。歳三は新選組しか世界がない。山南さんは本当に辛いところまで来ました。新見の予言が現実化してきた。ただ久しぶりに多摩組の顔が見られて良かった。この頃が古き良き時代だったのだ。来週は大変だ、山南脱走、しっかり逃げて欲しいのですが。8月末には切腹ですね。
新選組★★★  30回「永倉新八、反乱」
前回の禁門の変は終わった。長州討伐まで出て、長州は孤立する。タイトル。龍馬はりょうと月を見ている。蝦夷地開拓は取りやめだ、行く仲間が死んだ。龍馬はりょうに身の振り方を迫られる。それで、龍馬はりょうを寺田屋(戸田恵子さんが女将さんだ)へ預ける。龍馬は神戸の勝の所へ行くという。りょうによると最近は訳が分からんことを言っている、「日本を洗濯する」と。勝からの紹介で龍馬は大島吉之助(西郷隆盛)に挨拶に行き、長州をどうするか聞く、優秀な人材が多く、潰すには惜しいと頼む。
ご公儀から池田屋の件なので恩賞金600両が出る。京に来て1年半で新選組は認められて来たのだ。歳三は喜び、酒を飲んでいる。そして試衛館の4人だけで飲もうとするが、山南がやってくる。使い道で歳三と山南とで意見の相違が出る。山南は組織の為に残そうとするが、歳三は働きに応じて分配しようと決める。池田屋に参加したもの10両、ただし屯所に残った者は省く、局長20両、最初に池田屋に踏み込んだものに10両、2番目に来た自分の隊は7両、最後に来た者は5両だ。屯所に詰めていた山南はなしだ。総司は20両、井上源は17両だ。早速盛大に分配が行われる。平等に分けたらいいと言うことになる。総司にひでは誘うが、医者に行っている。「変わらない」、「それは良かった、じじになったつもりで」。
永倉は佐の助に、平等でないのはおかしい。俺たちは雇われたわけではなく、有志だという。謹慎の佐の助にまさが作ったと差し入れをもって来た。まさは店は自分で建て直すという。歳三は総司に新しい体制を発案して見せる。「うぐいすや、はたきの音も、つい辞める」歳三の俳句だ。そのまんまだ。ここは笑い所かな。歳三「新選組を変える、今は京一番から、日本一にする。勇を中心にして近藤局長、歳三副局長、そして10組を作って、一番組長は総司だ、今のうちに身体を治せ」と歳三は総司の身体を心配する。労咳みたいだ、と歳三に伝える。永倉、佐の助、ひでが知っている。武田は指揮系統がしっかりしていて万全だという。永倉は承伏できないという。権力が集中しすぎる、何故大きくする。家来ではない、何故山南の名前がない、意見の異なるものを排除している。山南に「これでいいか」聞く。山南「近藤さんの人柄で皆付いてきた、近藤さんがかえってやりにくいのではないか」と言う。歳三は破り、「小さい男だ、仲間ごっこを辞めてくれ、芹沢を斬った時から変わった、もう引き返せない」。これは歳三が軽率だったのか、意図的なものかな。永倉「チョット待った、芹沢を斬ったのは長州ではないのか、私は近藤さんに質した、あなたははっきり否定した、私は新選組を抜ける」。歳三「勝手に抜けることは法度で禁じられている、切腹ですよ」。島田も席を立つ「局長、新選組は好きだが、芹沢さんを斬ったのはよくない、嘘を付くのはもっとよくない」。
山南は永倉を説得に行く。山南「芹沢の一件は謝る」。永倉「俺は土方のやり方は許せない、自分と意見の違う者を遠ざけて新選組を意のままに動かそうとしている、それを許す近藤さんにも非がある」。山南「あなたがいなくては分裂してしまう、それに新選組は京に必要だ、中から変えましょう、建白書を松平に書いて、容保から近藤に説得して貰おう」と提案する。神崎に建白書を書いて貰い仲間を募ろうという。永倉は斉藤にも声を掛ける。斉藤は歳三に建白書の件を告げる。歳三達は山南の陰謀だと推測する。歳三は斉藤をスパイとして送り込む。早速6人(永倉、佐の助、斎藤、島田、小関、葛山)で会津藩へ行く。人数は少なかった、武田は厳罰だと騒ぐ。勇「新選組を思ってだ、大目にみてやろう」。二人で勇と歳三は話す。勇「急ぎすぎた、こんな形で喧嘩別れしたくない、俺も行って、頭を下げる」。歳三「俺も行く」。勇「俺に任せろ」と一人行く。歳三と山南は廊下ですれ違い、目を合わせる。二人の確執は決定的ですね。
容保に面会して、永倉は堂々という。永倉「池田屋以来新選組は変わった、近藤局長は出世に気を取られ、隊士達を分け隔てする、命に代えて質したい」。容保「勇が信じられないのか」。永倉「信じたいのです、しかし腹を割って話せない」。容保「分かった、同じ覚悟で来ている者がいる、腹を割って話せ」。勇が入ってきた、容保「近藤思いの丈を申せ」。勇「この度の件誠に申し訳なかった、この通りです、隊を率い、京の治安を守ってきた、しかし慢心の末のあらぬ疑いをかけられる言行を心から恥じる、これからも私に力を貸してください」と頭を下げる。永倉「頭をお上げください、気持ちは分かりました、私どもの一時の気の高まりからの無礼をお許しください」。勇「これからも遠慮無く戒めて欲しい、歳三を分かってくれ、あいつは新選組の事だけを考えているのだ」。容保は降りてきて、「永倉これで良いな」で建白書を破り、一件落着だ。島田は大泣きだ。つづく。
分配は最初に金を決めて、役割を志願できるのならいいが、一方的に役割を決められて配分に差を付けるのはちょっとひどいですね。意図的ですね。組織は大きくしっかりしていくと、仲良し仲間ではいられない。これはよく分かります。いつも職場で感じていました。できれば、楽しい仲良しクラブで仕事も出来たら一番嬉しいと思うのは、上昇志向を無くした駄目人間でしょうかね。今回は近藤の優柔不断でなんとかしのぎました。まさは少し佐の助が好きになったのか、これからが楽しみです。史実に大きな点で変更はないので、長く幸せにはならないでしょうが。来週は近藤が江戸に帰り、いよいよ伊東さんが新選組に合流するようですね。ここでまた大きく変わるのです。結永倉新八は脱退する。そして彼は70歳ほど長生きして、新選組の歴史を書く。それが資料としてかなりの価値を持つことになる。新選組の一つの理性、歯止めだったが、無くなってしまう。これからも内部での粛清が始まる。見ることが辛い、そういいながら結構見ていく。
新選組★★★      29回「長州を討て」
長州が天王山に陣を構えている。望みは薩摩と会津を外して8月以前に戻したいのだ。帝を奪って長州に連れて帰りたい。勇(香取慎吾)は佐久間象山(石坂浩二)と共に松平容保(筒井道隆)に招かれて意見を求められる。象山は帰るなら彦根だと力説する。その過激な意見のために象山を狙っている者がいる、気を付けるように言われる。しかし象山「天命がある、おのれを信じて生きるのみだ」とだけ言い残す。勇に付いている井上に、ひなびているから沢庵だという。別れて、その帰り道、勇らと別れた象山は、足が痛くてぐずる従者の捨助(中村獅童)の目の前で河上彦斎(高杉亘)に斬殺される。象山は相手の名前を聞く、河上彦斎だ、さんずいの方だと答える。嬉しそうに死ぬ。元治元年7月18日だ。
立てこもる長州に桂小五郎(石黒賢)は、過激な藩士の暴走をくい止めようと説得に当たるが久坂玄瑞(池内博之)らは耳を貸そうとせず、幕府方との衝突は避けられない情勢となる。真木は必ず聞き届けられると叫ぶ。新選組も目の敵にされている。桂は久坂に無駄死にだとまで言う。一方新選組の八木邸では、武道の稽古をしている。山南は2、3日で京に攻めるだろうと予言する。谷3兄弟の末子昌武は近藤家の養子となり、近藤周平を名乗る。勇の父の幼名だよね。結構可愛くて凛々しいね。皆が色々教えてやると人気者だ。
総司は医師(笹野高史)に診て貰うが、労咳で薬はない静養しかない。医師「何でもっと早く来ない」。総司「なんで私が」。医師「わしに聞くな、労咳の原因は分からん」総司「やぶ医者、私は死ぬのですか」。医師「人は死ぬ、お前次第だ」。帰ってくるが、何ともないと言っている。戦が始まるので捨てスケに立ち去れと言われる。蛤御門だ、いよいよだ。新選組も出陣だ。長州は彦根藩などに会い、攻められ敗退した。新選組は彼らを匿っているという噂の船宿・寺田屋を調べようとするが、気丈な女主人のお登勢(戸田恵子)に上手くいなされてしまう。長州も会津も引き受けます。この血は鼻血です。しかも番頭を叩き鼻血を出させる。総司の姉さんと同じだ。近藤は又来ると言って立ち去る。
京は方々で火が出る。、御所方面で戦闘勃発し、それを知った勇ら新選組は急ぎ出陣する。途中で長州藩と出会い斬り合いが始まる。しかし左之助(山本太郎)は、想いを寄せている お汁粉屋のまさ(はしのえみ)の身を案じ、ひとり隊を離れてまさのもとへ向かう。まさは傷付いている、店は燃えたと泣く。佐の助は抱きしめる。長州藩兵は御所・蛤御門で激烈な戦いを挑むが勝機をつかめず、久坂は蛤の横の長州ひいきの鷹司家に入り込み、御所で帝に会いたい嘆願したいと願うが、もはや、朝敵だと言われる。長州藩の味方に犠牲者が出る。久坂は終わったという。帰る場所はない、最後に戦うが、久坂は居合わせた捨助に、「桂に渡してほしい」と言って切り落とした髷(まげ)を託す。捨助は「命は大切に」という。久坂らは、我等のなしたことは意味があるのか、泣く。桂は、幾松と別れ京を出ようとしていた。そこに捨助は久坂らの遺髪を受け取った。捨助に命の恩人だ、池田屋の前に膳をこぼし、池田屋事件から逃れられた。捨助に連絡係になって京の情勢を知らせてほしいと頼み、密かに京を脱出する。「長州と日本の未来は捨助にかかっていたのか」、笑い。
松平は帝に京は平定したと報告する。勇は薩摩の大島(のちの西郷隆盛)に会い、今後の指令を聞く。天王山に残る一味を討ち果たせば終わるという。夕刻、長州勢の敗戦が決定的になる中、新選組は天王山に残る真木和泉(大谷亮介)に迫る。真木は最後は時代が決めてくれると叫び、腹を切る。歳三「これで長州は終わったな」。勇「京の町を焼いてしまった、俺たちは間違っていなかったか」。歳三「間違っていない、これから、俺たちの時代がやってくる」。続く。
しかし、新選組の時代は来たが、短かったね。久坂は24歳で、松蔭の娘とも結ばれた、エリートだったが、京で命を散らしたのだ。次々を死んでいきますね。総司の病気も悪そうですね。淋しいな。来週は永倉、叛乱だ。新選組の穏健派、良識が消えるのだ。亀裂は続くのです、淋しいな。
新選組★★★★  28回  「そして池田屋へ」
山南は会津藩に報告すべきだという、新選組だけで動くには重大すぎる事件だ。軍師武田は悠長なことはやっていられない、武器の奪還に続いて、桝屋主人の奪還に来るので、宿屋で集まる、くまなく探そうと提案する。タイトル。
しかし勇はなんと八木源之丞に相談する。今日の町に火を付けるのは困る。勇は京の人を守るという決意を新たにする。一方見回り組は引き延ばせという。日本より国が大事なのだ。桂と象山が話す。桂は長州の過激派を押さえるのに苦労している。象山に長州に来てくれと言う。桂は思わず、今晩の集会を漏らす、説得するつもりだ。象山は馬鹿な、と言う。そして捨て吉を般若と呼び、桂に酒を持っていき、池田屋へ行けという。桂に会った捨助は、今度は桂に雇ってくれと頼む。そして踊った時に捨助は膳を返し、桂の着物を汚す。一旦藩邸に戻ることになった。京の宿を次々訪ねることになる。山南は留守を守るように歳三から言われる。6月6日は宵山だ、加勢はこない、会津はこないと広沢が勇達に報告にくる。遂に新選組だけでやることになった。京の町は活気付いていた。長州の宮部を見つけたところから、京の探索範囲を狭める。勇は10名を選ぶ、永倉、総司、平助、谷の次男三男などを選ぶ。佐の助は歳三だ。歳三、どちらが当たりになるだろうか、総司、こちらです、運が良いから。新選組は次々店を「御用改め」を行う。
いよいよ池田屋だ。中では新選組襲撃の相談をしている、その後御所へ行く。桂は遅刻だ。平助が「御用改め」と裏返った声でいう。総司は大量の武器を発見する。店のものが長州に告げる。蝋燭の火を消す。暗闇の中で、勇が先陣で向かう。当たりだ、歳三にも報告する。大立ち回りが始まる。ちょっと場面が暗い、勇も斬り捨てる、階段オチもある。斬られる組員もいた。勇、永倉、総司は強い。狭い部屋での立ち回りは大変だ。歳三に谷の三男が報告に来る。斎藤の指示で近道を走る。店の前でも立ち回りをする。遅れた桂は急いで逃げる。平助は思わず気を許すと額を割られる。総司は何人も斬ったあと喀血して倒れてしまう。それには長州もビックリだ。この時、CGで青と赤の紫陽花の花弁が舞うが効果あったかな。その時歳三がきて、元気な組の登場で一気に新選組が優勢だ。斎藤は強い。中に入った佐の助と永倉は、血まみれの総司を見つける。誰にも言うなという。池田屋から逃れたものが、長州藩邸にくるが帰った桂は入れてはならぬという。池田屋と長州は無関係とする。そうしないと長州と会津の全面戦争になる。あくまでも池田屋だけの事件にしておきたい。土佐の望月だというが。桂は「済まん坂本君」。
平助や総司が手当を受ける。池田屋で鬼となった勇は、改めると宮部は傷を負いながらいた。お縄にかかるようにいうが、宮部「我等を斬ったところで時代の流れは止められない、自分のやっている愚かさに何故気づかぬ」と言う。勇は「我等は京の治安を守るのだ、生き方に一点の曇りもない」。宮部「我等の後に何千、何万の志士が続く、ことごとく斬るつもりか」。「公儀に楯突くなら斬る」。「愚かなり近藤勇」と言い立ち向かうが、斬り捨てられる。味方は死亡1名、勇の組の大沢(?)だ。会津も駆けつける。後は会津に任せよと言う。新選組は凱旋だ。
おりょうが見ていた。そして龍馬に報告する。土佐の望月は長州藩邸に拒まれ自害したという。龍馬「殺しおうて何になる、新しい世はこない、望月、馬鹿、何が世直しじゃ、桂さん何で助けなんだ、どいつもこいつも馬鹿じゃ」と泣き叫ぶ。勇は会津の松平容保に晴れがましく報告する。つづく。
やっぱり池田屋は一つの頂点だから、見応えあった。しかし夜で狭い家の中の殺陣だからわかりにくいところもあった。解説で探すこと3時間で池田屋を見つけたらしい。大変だ。問題は山南さんは留守番でしたね、新選組の先鋭化とズレてきました。平助は額を怪我して大変なことになるのですね。
新選組★★★  27回 「直前、池田屋事件」
会津藩で、勇たちは、再び上洛した佐々木只三郎(伊原剛志)と会う。見回り組を直参の幕臣で作ったのだ。ともに力を合わせてやっていきたい。しかし、このところ、ぐんと名を高めてきた新選組に対抗したのだ。
一方、平和主義者の永倉は小常と飲んでいる。昔住之江という茶店があってお園という娘がいた。探したのだ、市川宇八郎(八十田勇一)がお園に夫婦の約束をしたお園にかんざしを渡してくれるように託した男だった。多分国元で死んでいるでしょう。顔を汚して泣く小常だ。ここまで真面目に探すか、偉いよ、永倉さん、地味だけど、No2です。壬生で勇は、永倉と話す。永倉は勇に内山を斬ったのは、芹沢を斬ったのは、新選組ではないかと詰め寄る。永倉「ヒュースケンを斬るとき、闇打ちは卑怯だと言った、いまあるのはあの言葉です、あなたは関わっていませんね」。勇「あれは長州の仕業です」。安心した永倉だが、鬼になったね勇だ。
元治元年6月5日、宮部について話し合う。総司はひでと一緒に出かけた。歳三「しめておこう」。永倉「若いのだもの」。佐の助「俺もあのころは」。歳三「別れた後女は面倒だ」。山南「何かあったとき八木家とこじれなければいい」。各人が見事に描きわけられている。平助は微妙な立場だ。平助はひでが好きだ。斎藤は一人だ。目を開けて寝ている話も出る。議論に戻る。桝屋に宮部が入り浸り、しかも勤王の志士が集まっている。武田は升屋を調べる。「御用改めだ」。
勇は山南に悩みを訴える。そんなに新選組が大事か。尊王攘夷の宮部と同じ考えもある。山南は、彼らの尊王攘夷は帝を道具として考え、幕府へのいやがらせだ。新選組は力を付けてきたので、見回り組も作った。悩むのは悪くない、考え大きくなるのです。京に勇が必要なのです。勇は自分は望んでいないというが、回りが望んでいるのだ。山南さんは自分ではNo1です。勇にも意見言える理論派です。ひでと総司は一緒に医者に行ったが、前の人のうめき声で総司は逃げ出した、笑。
勇(香取慎吾)に養子縁組の話が持ち上がる。谷昌武(浅利陽介)を近藤家の養子にという話に、相手がれっきとした武家でもあることから、「新選組にとっても良い話だ」と、山南(堺雅人)も賛同する。しかし歳三は笑ってばかりの谷兄が嫌なのだ。勇は総司に跡を継いで欲しい。山南は天然理心流は総司に継いで貰い、近藤家は谷の弟でもいいかも知れないと助言する。山南と歳三は対立している。過激な方が勝つことが分かっているだけに悲しい。勇は新入組員に直に話を聞く。多彩な人材だな。勇は「怖い、近寄りがたい」という返事がくる。そこで勇はゲンコツを口に入れてみせる。微妙だ。谷の三男と話す。私は学問が好きで、人を斬るのは嫌いだ。勇も昔はそうだったと言う。昔盗賊退治に木刀でいったが、仲間の危機にそうはいかなくなった。お前もその場になればそうする、話を聞くとお前を養子にしたくなった。
甘物屋のまさに佐の助の恋文が届く、勇に恋文を見せる。臭い、声が大きい、すぐに腹の傷をみせる、ただ字が綺麗だ。勇は佐の助を説得する。佐の助は風呂に入るという。佐の助はおでこに触りたいのだ。この絡みは笑いです。更に平助が総司を名乗って芸者遊びをしていた。言いがかりでそうなったが、平助は総司がいつも自分より前にいると嘆く。謝る平助だ。勇は「平助は平助、総司は総司だ、総司は子供だ、人の心の痛みを知らない、お前は知っている、お前だけのものを一緒に探していこう」と説得する。色々大変だ、よろず相談所だ。爆。
一方、浪士の怪しい動きを追っていた武田観柳斎(八嶋智人)が、桝屋という商家の土蔵で多量の武器弾薬を発見、大変な企ての予兆を感じて主人を捕縛する。宮部はすでに逃げた後だ。歳三、総司、山南も桝屋を見る。恐ろしい予感だけがある。総司が火薬を咳き込むだけでびっくりだ。穏便に聞くが頑として口を割らない枡屋の主人だったが、歳三(山本耕史)は島田に責めさせる。しかし割らない斎藤に聞いた過酷な取調べでようやく口を割らせることに成功する。不逞(ふてい)浪士が6月の風邪の強い日に京の街に火を放ち、混乱に乗じて会津藩主・松平容保(筒井道隆)を討ち、会津藩に成りすまして、帝を長州へ連れ去ろうと画策している − もたらされた情報のあまりの重大さに、勇たちは衝撃を受ける。しかし桝屋の蔵の中を警備が手薄の時を狙われ、奪い返されてしまう。歳三もうかつだった。敵も焦っているのだ。京が焼き払われる、これでは阻止したくなりますね。勇、「これは戦だ」。勇はブッシュさんになった。
ゲストに小西美帆さんがでました。小常役です。平助の遊んだ芸者さんは本物でしょうか、照○の二人だった。武田さんお八嶋さんは「私が○○です」と強調する所は笑いです。いよいよ池田屋事件です。これで新選組が本当に知られるようになった。頂点のエピソードです。なんだかんだで、見てしまう新選組です。キャラが丁寧に描かれている。一番痛い拷問は何でしょう。歳三は蝋燭を持っていましたが、さすがにゴルーデンの時間に画像で見せるわけに行きませんでした。
新選組★★★   26回  「局長近藤勇」  7月5日
最初におさらいで幕府に雄藩連合が出来たが、破綻する。徳川慶喜と会津藩の2極化が先鋭となった。同時に、京から去った長州は再び伺っていた。京都で活躍する勇から、江戸で待つ妻・つね(田畑智子さん、久しぶりです)の元に近況を知らせる便りが届き、つねは一言一句をもらさぬよう目を通す。元治元年5月21日の日付、前もあった形式です、一部書き言葉で難しいところもある。局長、総長は山南、副長は歳三だ。市中見回りが主の仕事だ。
都の新選組屯所では何度目かの隊士募集の面接が行われる。「自分は面接を受けているのではなく、自分が今、新選組を値踏みしているのだ」と言い放つ軍師・武田観柳斎(八嶋智人)も登場だ、面白いなイカサマ臭いのだが。三度目の応募にも関わらず誰の記憶にも残っていなかった監察方志望の山崎烝(桂吉弥)らが新たな隊士として加わることになる。ここらは笑い所ですね。大笑いの谷三兄弟も採用だ。多彩な人材だな。本当でしょうか。勇は松平容保からの要請で、諸藩の俊英が集る席に呼ばれ、堂々と時勢について熱弁を振るい周囲の感動を呼ぶ。論理としては単純で分かりやすいのである、ちょっと簡略化しすぎですが、笑。久坂は兵を集めて奮起し出している、それを桂は京で留守番で止めている。龍馬は蝦夷へ行くとアイヌの格好をしている。、そこへ「おりょう」が登場して龍馬はぞっこんだ。佐久間象山に会う、やはり忘れている、やhり鬼瓦と呼ばれる。勇は31歳になった。象山は思い出したようだ。そして象山は、日本が生き残るためには、諸外国に遅れぬ国力を付ける、それには日本が一つになる公武合体が持論だ。自分の事は自分で考えろ、と言われる。捨助も多摩からの仕送りもなく、まさの甘物屋から追い出される。象山は捨助は般若と呼ばれ従者となる
沖田はひでと仲良くなった、良かったね。でも平助は淋しそうだ。ひでは総司に、「芹沢さんが、あーなると分かっていたのか、関わっていたのか」と聞くが、総司「胸騒ぎしただけだ」と答える。一方、勇たち新選組の大坂での活動を面白くないと思っている大坂町奉行の内山彦次郎(ささきいさお)との溝は深まるばかり。歳三は目立たない山崎を使って内山の悪行を探り出させる。油商人と癒着している不正の噂を知る、奉行所へ訴えても手が回っていて上手く行かない。勇と歳三は、直接、内山と会って京都守護職へ訴えると脅し揺さぶりをかける。逆に小六を捕まえ、今も仲間と吐いたため、内山は斎藤を捕縛して拷問にかけ、新選組との対決姿勢を鮮明にする。内山は百姓上がりが嫌いだ、「新選組を潰す、田舎臭い面を見ると反吐が出る」という。斎藤は容保の助けで傷つきながら釈放された。勇「あなたみたい人がいれば幕府は潰れる」と言い放つ。勇「立場を捨て、みなで諸外国から国を守るべきだ、あなたみたいな人がいる限り、徳川幕府に明日はない」と更に過激だ。そんな内山に対して、勇はある決断を下す。内山を闇撃ちではなく正々堂々と撃つことを決意をする。元治元年5月20日、橋で待っている。勇は深雪太夫と初菊(平岩紙さん)とお座敷だ。斎藤、佐の助、島田が立ち会い。総司、歳三は控えている。内山の籠があいたところで、勝負を挑む。総司は白い着物だ。平岩さんの三味線が伴奏で流れる。深雪太夫は踊り、総司は内山を斬る時、内山は銃を取り出す。斎藤が背後から突く。復讐だ。佐の助は、平然と槍で刺す。深雪太夫が倒れ、熱があり勇は介抱する。攘夷派の仕業にした。勇、歳三、それは士道に背いているぞ。最後は何事も心配ご無用と書いている。深雪太夫に勇は薬を渡したりしている。つねへの文を深雪太夫に出して貰う。私には過ぎた女房だ、と言っている。無骨で深雪太夫狙いではないのか。ほら、つねは文に深雪太夫の香が付いていることに気づいた。来週は池田屋前夜だ。
今週はちょっと中だるみです。芹沢と池田屋の間だもの仕方ないね。ささきいさおさんも退場ですね。勇には深雪、総司にひで、龍馬におりょうとカップルができたが、どうかな彩りでしかない。
新選組★★★★  25回 「新選組誕生」 やっと新選組だ
帰ってきた近藤に山南が新見の切腹について報告する。近藤「俺はこういう事が一番嫌いだ」。歳三「すべては浪士組のためだ」。この論理は最悪だ、今まで多くの悲劇がこの論理で行われた。山南も同意した。山南は穏健派なんだよね、歳三の急進派と対抗するが、浪士組という大義の前には団結してしまう。しかし、この山南もその後切腹するのだ。法度に背いた、近藤「仲間をはめたお前は士道に背いて切腹しなくて良いのか」。歳三「あんたがそうしろというなら俺は腹を切る」。そうなんだよ、事実ではなく、上に立つ物が絶対になって法度は自由裁量となるだけだ。タイトル。
歳三「浪士組を一番にする、次は芹沢だ」。近藤「俺はそこまでしたくない、お前が局長になれ、多摩へ帰る」。そうだ多摩に帰れば別の人生があったのに。歳三「多摩には帰さない、お前が浪士組を引っ張る」。芹沢はお梅と飲んでいるが、斎藤を用心棒として連れてきている。お梅は斎藤が暗いから苦手だ。お梅「今死んだらどうなる」。芹沢「俺の墓に入れ」。歳三たちは8月18日のお花畑出動への働きに褒美がでて、宴がある。その帰りに賊に斬られたことにしてやる。メンバーは歳三、佐の助、山南、井上がやる。文久3年9月18日、会津藩へ褒美を貰いに行く、芹沢は新見の喪ということで辞退する。嵐山にお梅と繰り出すのだ。総司は見送る。セットには紅葉が赤く色づいている。お梅は「どこかへ連れて行って、田舎で暮らそう、浪士組は近藤に任せましょう、寺子屋で剣術なんか教えましょう、あんさんらしい」。用心棒の斎藤に「綺麗でしょう」。斎藤「まるで血の色だ」。平助が幹事を任される。永倉は、島田、松原で蔵の警護を命じられる、外された。歳三は総司に命令する「芹沢が帰っても芹沢に付いてくるな」。総司「私も加えて下さい、芹沢さんは私が斬らないといけない、芹沢さんも望んでいる」。
勇が会津藩へ行くと容保が名前を書く、広沢に渡す。「新選組」新しく時代を築く物だ。宴会が開かれる。歳三「浪士組に入りたいものが増えている、8月18日の芹沢先生の働きが効いている」と酒を注ぐ。芹沢「魂胆は」。歳三「思っていることを素直に言っている、正直な男です」。芹沢「酒で酔わせて斬るつもりか、俺の剣は酒が入るほど冴えるのだ」。歳三「一度お手合わせ願いたいものです」。近藤にも注ぐ。緊張の駆け引きです。小用にたった芹沢と勇は追い、新選組の名前を貰った事を告げる。勇「精忠浪士組に思い入れがあると思い、どうすれば」。芹沢は「名前はどうでもいい」。勇「言っておかなければならないことが」。芹沢「聞きたくない、鬼になれよ、鬼になって俺を食ってしまえ」。お見通しなのだ。芹沢「悪くない、明日からこれで行け、嵐山の紅葉はよい」。歳三は総司に入って貰うので、井上は勇の警護に任せる。芹沢は深酒した、幹事の平助は籠を用意しようするが、歳三は止める。芹沢は斎藤に「お前はもういい」と言う。山南は一緒に帰ろうとする、野口を止め、平助に話す。佐の助、総司が立つ。斎藤も勘でで立つ。勇も立ち上がる、怖い顔だ、鬼になったのだ。4人が追うと、斎藤が立ちふさがる。斎藤が刀を抜く、佐の助は槍を構える。そこに勇が来て、「斎藤君通してやれ、芹沢への恩義はもう十分だ、芹沢さんも覚悟している、ここで誰かが死んだら無駄死にだ、仲間内の争いはたくさんだ」。でもこれからも続くのだよ。斎藤は刀を抜き、歳三に将来を任せた。
芹沢は八木家に戻っていた。総司はお梅を助けるように頼む、歳三も了解する。八木家のひでは雷鳴に目を覚ますが、総司に部屋から出るな、と叱る。雨も降り出した。歳三は芹沢を狙って押し込む。布団に刀を入れるが、芹沢は起きて待っていた。一人ずつ名前を呼び、お梅をどかす。芹沢「たった4人か、舐められたものだ」。酒のひょうたんが転がる。闘いが始まる。狭い家の部屋だから、思うように切れない。山南は芹沢の部下の刀を振り払うと、逃げろと言う。平田の方も、刀を振り落とし、逃げろと言う。平田は一旦落とした刀を拾うと山南を撃とうとする。佐の助の槍が腹にささり、事なきを得る。佐の助「戦ではためらった方が負けだ、先生」と言い、とどめを刺す。山南は何かを感じたと思う。芹沢を撃った歳三は刀を折られる、それでも戦う。総司が振りかざした刀は鴨居に刺さり、もう駄目だと思われたが、芹沢はひょうたんに足を滑らす。総司が腹を突き刺す。芹沢は総司にニヤリとして嬉しそうだった。お梅は芹沢に取り縋る。しかしもう絶命している。逃げてと言う総司に近づき総司の刀に身を預け、息絶える。壮絶なシーンです。佐藤さんも鈴木さんも凄い、これでお別れなのですね。待機した勇の所に帰った野口は京を去れと近藤から命令される、水戸で剣道を教えろと言われる。勇「こんな夜は嫌だ」。
勇は芹沢の弔辞を読み上げる。局長は勇で、浪士組は新選組を名乗り、天子と公儀のために働けと檄を飛ばす。おしまい。
今回の芹沢の死で、前半が終わった。新選組が始まったのだ。勇は鬼になり怖さが増した。結局、内ゲバは続くのです。史実を調べると、永倉と斎藤が長生きしただけだ。戦いで命を落とした者より、切腹や仲間から斬られたものが圧倒的に多い。淋しいね。スタパに出ていた堺雅人さんは良かったですね。FAXやメールもとても多かったようだ。こんなに大きなキャラになった山南も理由は定かではないが切腹する。放送は8月末だ。温厚な平助も斬られるのだ。淋しい。そこまで見ようかな、凄いドラマですが、怖いです。少し馴れてきたかな。元々新選組は余り好きでないのだ。時代に逆らうというものが駄目だ、勇、世の中を見ろ、もう遅いかな。  
新選組★★★★  24回 「避けては通れぬ道」 修羅の道じゃ、相島さんに身震い
会津藩から芹沢の所業について最後通告を受け、勇は反対するも、歳三と山南は真剣に芹沢排除を考え始める。歳三は具体的に芹沢を追い詰めるために、隊の規律を定めた法度を明文化する。一 士道に背き間敷事(これが曖昧な解釈が可能)  一 曲を脱するを不許   一 勝手に金策致不可  一 勝手に訴訟取扱不可 背けば切腹だ(武士といえば武士だけど) 怖いですね。タイトル。
主な隊員が話す。歳三「二つに分かれるかも、芹沢を斬る」。佐の助は「切っちゃえば」。斎藤「加わりたくない、決まったことには従う」と退席だ。このような時は過激な(よく言うと前向き)意見にまとまる。永沢「穏便に行きたい」。平助「沖田はどうなる、芹沢に付くと言ったら」「人は二つに分かれる、人の上に立つ人とそうでないもの、人の上に立ってはいけない人が、人の上に立つこと、更に不幸なのは人の上に立つべき人が人の上に立たないこと」。勇は発言しない。歳三「話し合うつもりはない」。山南「そうだ、山倉が納得しない」。歳三「あんたもやる」。山南「芹沢を斬り、近藤さんを隊長にしないと、浪士組は生き残れない、志を果たすには避けて通れぬ道です」。歳三「たまには意見が合うもんだな、正し慎重にしないといけない」。歳三と山南の対立するものが同調したことは怖いことです。みんな追いつめられて悪キャラだ。
蕎麦屋で土佐藩士望月と勇は話す。京は攘夷派がいなくなった。勇は原則論を言う。戦争は理屈ではない。勢力分析と力関係が問題だ。望月は「お前は敵じゃ、龍馬は海軍総練場を勝先生と作っている、会津と薩摩のせいで日本は大混乱だ、日本は乗っ取られてしまう」。江戸に帰れない捨助にも会う。捨助は買い物もろくにできない。まさに怒られる。9月13日。小野川部屋の喪があるので勇が大坂に行くことになる。法度の発表がある。芹沢と新見にも見せる。お梅もいるよ。最初の4箇条だ、勇は切腹と聞いて優しくしようと言うが、芹沢がいいじゃないか武士らしいと計略にはまっていく。新見も漠然とした士道に引っかかるが、押し切られる。
歳三らは、まずは芹沢の取りまきから除いていく方針を立て、新見錦(相島一之)を呼び出し、崩しに掛かる。新見を芹沢や勇以上だと持ち上げる、歳三「あの法度は、ある人物を体よく葬るものです、曖昧な一文を加えた、新見先生は芹沢先生の知恵袋です、芹沢先生を追っ払うときは新見先生も」。新見「あんたらが思うほど、芹沢との絆は強くない、同郷だからだ」。歳三「話は早い、又三郎殺しについて本当を教えてくれ、やったのは芹沢だな」。見せ物小屋へ行った芹沢、総司、お梅に鸚鵡「あほう、お前死ぬで」と繰り返す。色にも驚いたが、芹沢は暴れる。
法度が全員に発表になる。隊士は上半身裸で訓練だ。お梅は永倉を誘惑したりする。そしてお梅は芹沢の奥方ではないと、関係しても「おう」と言うだけだ。芹沢と同じ臭いがする。お梅が芹沢と知り合わなければ、浪士組はこんなにならなかった、誰もが私が居るから規律が乱れると思っている、乱れたり不幸になるのが好きなのだ。みなが幸せ願っていると思うの、親に捨てられ、借金のかたに女郎屋に売られた女が、他人の幸せ祈るの、やっと身請けされたのにどうにもならない。人なんか信じない、心も開かない、でも体は別だと、総司を誘惑し、ついに関係を結ぶ。落ち込むひでに平助は優しく接する、真心は通じたかな。一方歳三と新見はその夜話すことになった。早速芹沢に話す。夜、新見と歳三、山南の3人で会う。新見は又三郎の金10両を持っている、これを芹沢の荷物に入れれば、芹沢も抗弁できないと芹沢を裏切るような発言をいう。ところが、歳三「本人に聞いてみましょう」。隣の部屋の襖を開けると、芹沢は「そんな細工は入らない、又三郎はわし斬った、新見はわしが気にくわんようだ」という。驚く新見だが覚悟は決めた。歳三「法度に背くことになります」。しかし山南「芹沢先生が又三郎を殺したのは、法度の前だ、さかのぼって罪とするのは無理だ」。歳三「そうだ、新見さんの骨折は無駄になった」。歳三「芹沢さんは罰せられないが、一人、仲間を裏切った男がいる、偽の証拠で落とし込めた」。相島さんのアップが続くが凄いよ。新見「初めから、そのつもりだったのか」。歳三「初めから言ったろう、あの法度はある人物を葬るためだ、あんただよ、新見さん」。怖いな歳三。新見、笑うしかないね。芹沢「潔く腹を切れ」、多分自滅を予見したのですね。新見「芹沢先生」。芹沢は目を背ける。新見は大声で「セリザワ先生」。芹沢は見捨て去る。新見「これがお前達のやり方か、近藤は知っているのか、こんなやり方でまとめても、また綻びが出る、山南、これでいいのか」。山南「私は近藤さんにかけたのです、浪士組を一つにまとめ、近藤さんを頭に置く」。新見は覚悟を決めて腹出しながら「芹沢先生も馬鹿だな、次は自分だ、そんなことも分からないのか、歳三、法度とは便利な物を作ったな、あんたも、足下掬われないように気をつけな、山南さん、先に行って待ってるぜ」。そういって切腹して果てた。河合は店に勘定を多めに渡す。山南はさすがに考える。
新見が死んだあと屯所に帰った芹沢は、お梅と戯れる総司を目にし、我を忘れて殴りつけ(本当に飛んだよ、芹沢さん怖い)、新見の次は自分の番だとお梅に自らの弱さをさらけ出す。芹沢「酒を飲んで荒れる、新見は死んだ、次は俺だ」。そのころ、勇は深雪太夫らとの宴の席で龍馬と再会する。土佐の腹踊りだ。龍馬「会津は馬鹿じゃ、長州は幕府を動かし国を変えようと気概があった、それを根絶やした、会津と薩摩じゃ世の中は良くならない、新しい時代は来ない、近藤さん、誰が味方で誰が敵か」。勇「公儀に逆らう物は敵です」。龍馬「お前は分かりやすくて良いな」。腹踊りは続く。そして、土方はいよいよ芹沢の本丸を攻めるつもりだ。おしまい。
相島一之さんは凄い演技ですね。あっさり切腹したのも、新見が理論だけではなく、武士だったんだ。芹沢も破滅タイプなのですね。自分で分かていたのですね。これは怖くて日曜の夜の楽しい時間を超えてしまった。もうここまでで後は見られないかも知れない、本当の今までの皆が知っている新選組になりました。勇の単純な論理「すべては幕府のため」というは分かりやすいが、単なる会津の暴力装置になってしまったのですね。総司もお梅の牙にかかってしまいましたね、お梅の人生は虚無ですよ、自分も他人も捨てている。
新選組★★★  23回 政変 8月18日  6月13日放送
文久3年(1863年)8月13日大和行幸の勅命 公布される。天皇が大和へ行き直接攘夷を指揮するものだ。久留米水天宮神主・真木和泉が計画を提唱し、長州藩が後ろで企てた。しかい偽物の勅命であると知った会津藩薩摩藩が反発した。説明が入る。勇は、芹沢一派が大和屋で働いた乱暴狼藉の件を、会津藩公用方の広沢富次郎からとがめられる。歳三は勇に、この期に乗じて浪士組から芹沢一派を排除しようと説く。歳三と考えを異にする勇は、あくまで芹沢の自戒を促そうと試みる。だが、当の芹沢は聞く耳を持たず、お梅と総司を伴って呑気に湯治に出かけてしまう。出かけた湯治場で総司は、お梅のなまめかしい諸肌を見る。総司は無頼の芹沢派に引き込まれてしまったようだ。芹沢は新見に切腹を申しつけて、手を打とうとする。新見でなくとも驚きだよね。芹沢の残酷さが満載だ。勇は謹慎とした。歳三は不満だ。勇は自分だけでやっていく踏ん切りができない。翌日会津藩に報告に行くが、にわかに忙しい。松平容保は配下を集め、偽の勅命について説明する。怒っている。長州を撃つといきり立ち、薩摩藩士高崎左太郎も同席している。8月17日午後5時、桂と久坂と真木が語り合う、桂は薩摩を恐れている、天皇は意外にも松平容保を信用していることも不思議だ、幾松も同席しています。
午後9時23分、新見と勇と山南と歳三が討議している。勇のストレートで単純な頭では情勢が理解できないようだ。原則は我々は会津に従っていく。芹沢を呼びたいが、新見は知らないという。午後11時25分、会津に長州を朝廷より退去させよと命令が出る、陣割りも発表される。勇も同席するが、命令はない。広沢は何も言われていない。松平は朝廷の守りに付かせようと命令して、お花畠が守備する場所となった。
ここらが三谷さんほんまかいな、と思わせる。笑。広沢も中は知らないのだ。松平は直々に勇と面会して、今年の正月の拝謁の様子を語る。孝明天皇から朱の生地を頂いた。天皇「そなたただけが頼りじゃ」と言った。松平「何故言ったか分かった、勇らと会ったときに、勇らに自分を見た、人の繋がりは時の長さではない、一瞬にして親よりも深い繋がりを持つことが出来る、余は愚かと思うか」。勇「思いません、同じ気持ちだ」。松平「余は天皇と上様のために命を差し出すつもりだ、お前もだな」。勇「いいえ、天皇と上様と殿のために命差し出します」と述べる。これは勇と容保が同一の気質だった事が推測される。しかし2人も基本的に間違っている。天皇と上様は時には利害が対立する。この時どうするのか。そこが問題だ。聞こえのよい言葉は意味がないことも多い。
8月18日午前0時44分、会津藩と薩摩藩は、長州兵の禁裏警護からの締め出しを決行する。松平容保は出陣する。そんな中、浪士組は松平容保から直々の要請を受け、武装したまま壬生の屯所で待機する。山南は長州の抵抗如何だが、薩摩の動きも不審だ、薩摩と長州の勢力争いになる、あらゆる可能性を考えている。勇は八木源の丞に報告する。捨助は飲んでいる。河合は勘定方で採用で、戦うのですか? と心配げだ。ひでと雅が握り飯の差し入れだ。午前4時全ての門を固めた。大砲が打ち鳴らされる。その音に何事が発生したのかを察した桂小五郎は考える。久坂玄瑞らは門を見に行き、一戦交えて挽回を図ろうとするが桂に説得された。京を離れて機会をうかがうことにする。待てど暮らせど会津藩からの出動命令(=下知)は届かない。湯治から芹沢が戻った。ひでは総司に握り飯やお守りを差し出したりするが拒絶される。総司に「どうして人の気持ち分かってくれないのですか」と涙で訴えるが伝わらない。本当に女の気持ちが分からない。事態を知った芹沢が戦装束に身を固めて待機するが、ついには痒みでしびれを切らし、下知を待たずに出陣する。門までいくと会津藩は入れてくれない、芹沢は大胆にも踏み込み、お花畠に入り込む。具足に新選組の衣裳を羽織るのは不思議、そこへ雨が降ってくる。午後2時14分長州藩が撤退する。佐の助「ここは何だ」、斎藤「お花畠」、歳三「会津はいつ俺たちを認めてくれる」、山南「歴史は動いたが、我らは蚊帳の外、彼らにとって厄介者でしかないのかも」、歳三「俺は浪士組を変える、そのために修羅の道に踏み込む」。その時勇たちの前を松平容保の一隊が通る、跪く勇たちに容保は一瞥もしなかった。雨の中で花が一輪。おしまい。
妙に時間まで細かに字幕で出るが、三谷さんのこだわりかな。本当らしく見える。文面で記録が残っているのかも知れないが。どうなんだろう。この辺の長州、薩摩、会津の動きな全く理解できない。三谷さんは分かりやすく描いてくれている。でも本当だろうか、と思ってしまう。勇じゃないが難しすぎる。
新選組★★★  22回 屋根の上の鴨
文久3年6月、将軍家茂は大坂から江戸に船で帰った。朝廷と将軍は関係が悪化し、会津藩松平と勇たちが取り残された。長州藩は外国船を攻撃し、高杉晋作が騎兵隊を作っていた。7月2日には薩摩藩とイギリス艦隊で戦闘があった。薩英戦争だ。タイトル。勇(香取慎吾)たち浪士組は、京都守護職・松平容保(筒井道隆)の計らいにより、将軍の江戸帰還後も京に残留することを許される。勇は新見に事情を説明する。新見は親と子ほどの隔たりがあると説明する。筆頭局長の自分を差し置いて、勇ひとりが容保から内諾を得たことを知った芹沢(佐藤浩市)は腹の虫がおさまらない。
一方、勇たちは、八木家の皆さんにお礼をいった。そして大坂での騒動がきっかけで親交を得た相撲の小野川親方(瑳川哲朗)と話をつけ、日頃世話になっている八木家への恩返しを兼ねて壬生で相撲の興行を行うことになる。黒髪関も来るのかと雅は大喜びだ。源之丞は不在だが、雅は引き受けてしまう。八木家で今後の情勢を山南が講釈する。京は長州はのさばり、我々が治安を守ることとなる。沖田も理論は苦手なので、芹沢に付いていく。勇は斎藤に同行させて、飲みに行かせる。飲み屋に繰り出した芹沢は、手配した町人上がりの又三郎(松谷賢示)は殴られる。又三郎は八木家で奉公して貯めた金を沖田に見せる。芹沢の提灯持ちをしていた又三郎が躓いて転び、提灯が芹沢に当たりそうになり、思わず芹沢は斬り捨てる。物取りのように新見たちが工作する。会津藩に勇達は呼ばれる、歳三は潮時だという、「芹沢はいらない」と、山南も同調する。小野川部屋が来る。沖田は斬った力士を聞いたら、やめて国へ帰った。勇は沖田に人を斬るとは、そういうことだと言う。芹沢は、そんなことを考えなくて良いのが武士だと言い放つ。この機に活動資金を得ようと考えた歳三(山本耕史)ら試衛館の面々は、みやげ物の販売や客の呼び込みなどに精を出す。佐の助は喜んでやるが、斎藤は苦手だ。総司(藤原竜也)だけは、盛り上がる一同から距離を置き、芹沢と共に傍観する。そんな時に芹沢は大和屋へ押しかけるという。勇「力づくで商人から金を巻き上げることが武士のやることか」。芹沢は勇に刀を押し当てるが、痛みに耐える。沖田も芹沢に同行してしまう。そんな時に捨助が京にやって勇と会う。昔の事は許すから、浪士組に入れてくれと言う。皆は跡取りだから駄目だと言う。歳三がこっちへ来いというと、捨助は出て行く。
丁度相撲が始まる。島田も参加することになる。褌が切れて島田は団扇で前と後ろを隠して走り出す。三谷さんの細かい脚本です。満員の会場には、会津の動向を探りにやって来た龍馬(江口洋介)や、町人を装いお忍びで足を運んだ容保の姿もあった。金もかなり入った、7割(21両)が小野川部屋で3割(9両)が浪士組だ。歳三は年数回すれば会津藩なしでやっていける。龍馬は久留米神主真木の考えを披露する。長州は動き出した。大和に御幸に行き攘夷を申請を宣言する。桂はその意見を朝廷に言い、実施される。朝廷が自ら軍を持ち、幕府を当てにしないということだ。龍馬の意見を聞く。幕府には攘夷をやる気はない。力のある藩、会津、長州、薩摩が協力して幕府を支え、やっていくしかない。捨助は松平容保にどけというが、家来に追い払われる。興行は大成功を収め、立役者の勇はますます容保の信頼を厚くする。土俵は2本の俵があるのですね。三谷さんのこだわりだ。終わってから、飲み会がある。小野川親方も松平容保も喜んでいる。反面、浪士組内での信頼感や存在感が日に日に低下していくことにいらだちを募らせた芹沢は、お梅(鈴木京香)の言葉に乗せられ、大和屋に押しかけ、天誅組に金を出すが、我らに逆らうのは会津藩に楯突くことだと、取り壊す。沖田も従う。またもや騒動を引き起こす。その知らせは勇の所にまで知らされる。
今回も際立っていました。芹沢の破滅は近いです。壊れています。そこまで描いた三谷さんは達者です。今週は見ました。
新選組★★★  21回「どっこい事件」
公武合体の話が図表で説明される。将軍が江戸へ戻る。それは、将軍警護を任とする勇(香取慎吾)たち浪士組は京に留まる理由を失う。将軍とともに江戸へ戻ろうと、筋道から外れられない勇に対して、歳三(山本耕史)は、京に残って浪士組を大きくしようと考える。勇は、「将軍にしばらく京に留まっていただきたい」という嘆願書を、山南(堺雅人)の手を借りてしたためる。嘆願書を読んだ松平容保(筒井道隆)は、勅許が降りているので変更出来ない。容保は京に一人留まる覚悟だ。家訓の一は、大君の儀、一心大切に忠勤を蔵すべし? 将軍の命令を大切にやり抜くことが大事だ、と説く。損得でなく志で京に残る。勇たちに自分の手足となって働いてほしいと頼む。容保の律儀な幕府への忠義の言葉に感激した勇は、京に留まることを決意する。二人は似ている。芹沢はお梅と雨をみて昼から酒を飲んで留守番だ。
ある日、管轄外の大坂で商家にせびる不逞浪士の取り締まりを行ったことが原因で、勇たちは奉行所の与力・内山彦次郎(ささきいさお)から京の治安以外、大阪の治安までは越権行為だと非難を受ける。かねてより浪士組を快く思っていなかった内山は、勇たちを「田舎者」呼ばわりし、見苦しいと言い放つ。会津藩を威に借りていることも気に入らない。勇は生まれ育ちで言われることは慣れたと、受け止める。
京の八木家では新人の剣術の稽古をしている。残った歳三が身体を拭いているとお梅が来て、白い肌を触り、もてあそぼうとする。歳三「芹沢、総司に取り入って、何を考えている」と聞くと、お梅「あんたらを滅茶苦茶にしたい」と過激な事をいう。歳三「ほてった身体をもてあますときは」と言うと、お梅「女なら誰でも惚れると思ってるじゃないわよ」。新選組の旗が出来た。赤い生地に「誠」だ、勇の志だ、揺れると「試」に見えるからだ。平助とひでが旗を縫って、ひで「沖田が冷たい」、平助「男には平気だが、女は意識する」、ひで「お梅さんとよく一緒だ」、平助「お梅さんが無理に連れ出すからだ、総司がどう思っているか聞く」、ひで「何気に」。隊員の力持ちを旗持ちにする。新見も対抗して旗を作る。新人を集め、芹沢を中心に隊があることを演説する。
大坂で飲みに行こうとするが、斎藤(オダキリ ジョー)は小六の誘いを断れず。仮病の腹痛で逃れようとする。小六は博打打ちの頭だが、京に来たとき恩になったのだ。見つけた永倉と山南は「江戸では勇に恩になった」と助言する。永倉は小六に話を付ける、出入りに人手がいるときは永倉を呼べ、「一緒に謝ってやる」という。斎藤も飲みに行く。その夜、往来の橋の上で小野川部屋の力士たちと道を譲る譲らないで、芹沢(佐藤浩市)が力士の一人に手傷を負わせてしまう。小野川親方(瑳川哲朗)は、弟子の熊次郎(舞の海)に奉行所に届けさせてお上の沙汰に従おうとする。筋を通す。話を聞き付けた内山がこの機に乗じて浪士組を懲らしめようと画策し武器を渡し、逆に熊次郎たちをけしかける。大挙して押しかけた力士たちと対峙した芹沢が熊次郎を斬り殺したことから、芹沢一派に総司(藤原竜也)、斎藤、永倉(山口智充)、山南、島田(照英)も加わっての大乱闘がぼっ発。この騒動の中、総司は生れて初めて人を斬ってしまう。人斬りの斎藤が人斬りのトリビアを語る所もあります。
深雪太夫と平岩紙さんと飲んでいた勇は駆けつけ怒る。そして自分の筋を通したやり方で事態の収拾を図ろうとする。人を斬って浮ついている総司に詰め寄りたしなめる。芹沢に奉行所へ行こうとするが、アナーキーな芹沢は断る。山南はもう届け書を書いてある。奉行所へ行くが及び腰で、親方と話し合えと言う。内山は手ぬるいというが手を出せない。勇は親方に率直に詫びる。小野川親方も男だ。憎しみからは何も生まれない、手打ちとしましょうと言う。そして直接お悔やみを言いに行く。山南「近藤に策はいらない、まっすぐな心に人は付いていく」。
芹沢さん、完全に一本取られました。新選組は大阪でも名が知られた。
松平容保さんも覚悟を決めて、勇と二人の時代錯誤の忠義ものが新選組の土台を作ったのですね。それにしても歳三の山本さんは肌が白く、女でもイイくらいだ。マッチョだし男でも惚れるね。深雪太夫の優香さんより色ぽいかもしれない。もちろん平岩紙さんが一番です、嬉。芹沢の限界も見えてきたようです。佐藤さんで芹沢のキャラが深まった。ここまできちんと描いたものはないかもしれない。一方、勇はどんどん進化して行きますね。総司の人を斬って怪しい気さも気になりますね。何となく人斬りのシーンが多くなって嫌になってきました。そろそろリタイアかもしれませんね。
新選組★★★★  20回「鴨を酔わすな」
大坂沖へ向かう将軍警護の任に就くことになった勇(香取慎吾)たち浪士組は、「この機会に」という芹沢(佐藤浩市)の提案で揃いの羽織を新調することになる。勇の意見で柄は赤穂浪士の討ち入り装束と同じ「だんだら模様」に、色はお梅(鈴木京香)の意見に芹沢が賛成して浅葱色に決まる。しっかりお梅が仕切っている。これは京では相当野暮ということらしい。お梅は浪士隊が野暮くしたいのだ。浅葱色は武士の切腹の覚悟の色だ。それには金がいる。芹沢らは大坂や伏見の商家に押し入り、最初は丁寧に、断ると強引に脅して金を借りまくっていた。羽織の費用もそれで捻出するつもりだ。勇たちには勘定が出来るものがいない。これは伏線です。
文久3年4月21日。勇たちが大坂へ出立したその日に、芹沢は、浪士組に帯同している会津藩の広沢富次郎(矢島健一)から、強引な方法で商家から金を借りていることを非難される。しかし逆に、都合良く浪士組を使おうとする広沢たちのやり方を糾弾する。とにかく今晩は奢りますから飲みましょう。
一方、歳三(山本耕史)の命を受けて壬生に残留した山南(堺雅人)や総司(藤原竜也)らは、 芹沢一派が不在の間に勢力を拡大を図るために新入隊士の募集を行う。総司はひでがいるのにお梅に誘われ、甘いものを食べに行ってしまう。ひでは総司に馴染まないと言われるし、がっかりだ。お梅は総司に経験がないなら教えてあげると言う。おー、個人授業かな。河合耆三郎(大倉孝二)や松原忠司(甲本雅裕)らを加入させる。ビラをまいたが効果は余りない。採用試験は立ち会いだ。河合は平助の真似をするだけで、あっさり負ける。松原は素手で斎藤と立ち会う。見事松原が斎藤を取り押さえる。ところが、河合は落第だが、実家が播磨で大きな米問屋であることが、同郷の松原との話で分かる。剣術は駄目だが、計算は得意で、山南の真向かいの前川邸の4畳と6畳の部屋で50人泊まると、一人何畳かを即座に答える。山南は大声で「合格だ」。
その頃大坂では、龍馬(江口洋介)が勇の宿を訪ね、「清河八郎(白井晃)が江戸で佐々木只三郎(伊原剛志)によって暗殺された」と話す。その後、勇らは龍馬の誘いで長州の桂(石黒賢)と顔を合わせるが、初対面の芹沢と桂の間でいさかいが起きる。芹沢は「長州は朝廷を利用しているだけだ、実は自分たちが支配したいだけだ」と言う。正解だ。しかし弁の立つ桂は「芹沢は水戸藩で尊王のはずなのに、会津藩の下で、及び腰で先送りの幕府を守っているとは、尊王からも水戸藩からもつまはじきだ、ごろつきと時世を語るほど暇じゃない」と言い放つ。正論だ。芹沢の「痛い所」を突いたため、両者は一触即発となるが、その場は龍馬が何とか事なきを得る。桂は席をたち、「忠臣蔵の羽織は趣味が悪い」と言う。これには勇もちょっとがっかりだ。桂は長州の暴発を食い止めているのだ。新見は芹沢の全てを知っているのだね。龍馬は「芹沢は勇の足を引っ張る」と忠告する。歳三は分かっていると答える。しかし、夜になっても芹沢と一緒に遊びに行く。そこには深雪太夫(優香)がいた。あれ、平岩紙さんもいる。芹沢の怒りは収まらない。酒を勇の顔にかける。2回もかける。止めに入った太夫にも乱暴する。しらけた場で多摩の踊りを踊る。試衛館の面々は続く。芹沢は悔し涙だ。芹沢は人と信じ合うことが出来ないのだ。勇は「あなたしかいません」。芹沢「(俺は)馬鹿で、くず野郎だ、しかし、お前(勇)を見ると、虫ずが走る、消えてくれ」。
総司を連れてお梅は商家の旦那を訪ねるが、追い払われる。お梅「男はみんな、うちの敵だ」
今週も京香さん色気満載です。これでは総司はいちころです。ひでは女の格好になったが、男ぽいよね。本当に桂と芹沢は一緒に飲んだりしたのかな。史実はともかく、ドラマは新キャラも集まり、大倉孝二さんと甲本雅裕さんですよ、面白いはずです。桂とはもう完全に袂を分かったのでしょう。
新選組★★★★  19回「通夜の日に」
勇(香取慎吾)らが世話になっている八木家では、姑の久(正司歌江)がひん死の床に就いていた。源之丞(伊東四朗)をはじめ家族らが見守る中、臨終を前に左之助(山本太郎)が呼ばれ、万太郎の代わりに「迎えにきた」というが、NGだ。久は急に意識を戻し、「佐の助や」という。笑。そして何事か言い、逆さ箒を普通に戻す。久は心を許した左之助に見守られながら安らかに息を引き取る。その翌朝、文久3年(1863年)4月8日。勇(香取慎吾)の申し出により、久の葬儀一切を浪士組で取り仕切ることになった。当家の方々は故人の別れを惜しんで下さい。歳三(山本耕史)と山南(堺雅人)の差配でてきぱきと段取りが決められていく。源之丞は不安と困惑が入り交じっている。勇は顔を売り宣伝が目標で座っているだけだ。ばあさんを見送る佐之助と話する。お幸(優香)が葬儀に集まり、勇と話す。嬉しそうですね。芹沢から香典がお梅を通じて3両も出す。妙に羽振りがいいと山南は気が付く。ひでは泣いている。「男だろう」と言われるが、ひでは思わず「私は」と言いそうだ。総司(藤原竜也)は、芹沢(佐藤浩市)にも葬儀の手伝いを促すが、逆にお梅(鈴木京香)といちゃついて、子供扱いされる。総司は人を斬っていない、芹沢「誰を最初に斬るか楽しみだ」。総司「最初に芹沢さんだったり」。怪しい、芹沢は狂っている。芹沢も商家に入り込んで、金を不当に無心している噂がある。通夜の準備が進む中、永倉(山口智充)は、勇に島田魁(照英)という男を引き会わせる。島田は頼まれて色々と養子に入ってしまうので、名前が変わるのだ。浪士組への入隊を志願する島田を、勇は快く仲間に迎え入れる。早速、通夜の手伝いを頼まれた島田(何でも断れない人はいますね)は、僧侶を迎えに出向くが、京の街は地理不案内で四苦八苦する。斎藤にも昔の仲間が迎えにくる。
そんな中、立て札の件で因縁のある長州藩士・久坂玄瑞(池内博之)が仲間を引き連れて弔問に訪れる。勇たちは八木家とは何の関わりもない久坂が姿を見せたことをいぶかる。「なぜ自分たちの邪魔をするのか、今の幕府に任せられるのか、長州は幕府に恩はない」と問う久坂に、「上様をないがしろにすることは許せない」と言葉を返す勇だ。両者の緊張は高まり、事態は一触即発の様相を見せる。場をわきまえろと勇は言うが、芹沢が「てめえらは自分たちが勝手に国を動かしたいだけだ」と言い放つ。芹沢は貫禄だ。勇たちはかないません。線香を切らしてはいけない。結局斎藤に任せて、みなは坊さんを迎えに行って帰ってこない島田を探す。斎藤は仲間の加勢に行ってしまう。大急ぎで相手をかたづけて帰ると、近藤が線香を新しくしていた。良かったね。無事坊さんが来て通夜はつつがなく終わった。源之丞は「礼儀正しい人たちで、安心しました」。そこで遂にひでが女であることを披露する。ひでが挨拶する。総司はうろたえて吃驚だ。みんなも唖然としている。未熟者だ。歳三は女での失敗は、一生の不覚だ。芹沢は女と知っていました。勇は感謝するが、歳三は平野屋で金をせびったか聞く。芹沢は国なんかちっとも思っていない。うそぶくのだ。勇に思うようにしろ、後から付いていくと言う。
久坂さんは何で白い服目立ちすぎる。芹沢とお梅さんは絵になりますね。三谷さんのエピソードの作り方はうまいですね。登場人物のキャラの描き方も見事です。久ばあさんにも心温まる話とボケを用意してあります。芹沢の香典3両、線香の話、島田の名前が近藤で道に迷う、ひでの男装、ネタが過不足なく描かれている。上手いなと感心してしまう。吹石さん男装から女装になったが変わらないぞ、ごめんなさい。
新選組★★★  18回「初出動! 壬生浪士」
勇(香取慎吾)を訪ねて、坂本龍馬(江口洋介)が壬生の八木邸にやって来る。龍馬「女は京に限る」は前ふりだ。龍馬は「日本の将来のためには海軍が不可欠だ」、と勝海舟の受け売りだが。龍馬は桂と会い、桂は海軍を朝廷に進言することを躊躇している。桂の横には幾松(菊川怜)だ、京言葉でゆっくりで、日本髪なので合格です。文久3年4月1日。阿比留(矢部太郎)は、壬生組を去り大津の親戚を訪ねる。この阿比留が結核を沖田に移したのか。今のところそうとは思えない。龍馬の日本の将来を見据えた行動とは対照的に、浪士組では試衛館の面々と芹沢(佐藤浩市)らとの間で、誰を局長にし誰を副長にするかなど、内輪の主導権争いが続いていた。歳三は数では多いので、しばらく二人組長にするという。芹沢はじゃ3人にしょう。新見も。山南が局長という名前にしょう。役付が多く、平は1名になる。笑。山南は15名しかいないので、仲良くしょうと言う。山南と歳三がバランス取れている。原田と斎藤の絡みは空振りだ。斎藤のところに小六が来て、仕事だと言う。賭場の争いの加勢に行く。そんな争いとは無縁な総司(藤原竜也)は前川邸に居候している菱屋の愛人・お梅(鈴木京香)に憧れを抱く。年齢差あるぞ。総司に想いを寄せる八木家の娘・ひで(吹石一恵)は、自分が女であることを隠していることもあり、ひとり気を揉む。浪士に匂うぞ、女みたいとからかわれる。総司は助けるが、近寄って本当だ、と言う。しかも「ねえさんと同じだ」で抱きしめている。大変だ。八木源之丞(伊東四朗)ら壬生の名主達は、村の風紀を乱す者としてお梅を排除しようとする。その書状を持って総司が喜んで行くと、お梅は芹沢と一緒に酒を飲んでいる。総司は子供だ、芹沢とお梅は大人だ。お梅は村の男を手玉に取っていたのですね。そこへ芹沢が乗り込み、お梅は芹沢に身内だ、と言って八木邸に移ることになる。総司も嬉しそう。また、平助(中村勘太郎)は、浪士組の結束を固めるために芹沢一派との親睦を深める手立てを考えるようにと命じられ、相撲で交流を図ろうと考える。早速始まり、原田は勝つが、沖田も負けてしまう。斎藤まで引き出される。土俵際放り投げた。仲間意識が芽生えたなかな。
その頃、京の町では、長州の久坂玄瑞(池内博之)らが幕府を揶揄(やゆ)する「数え歌」を記した立て札を掲げて庶民の人気を博していた。桂は穏健な微妙な歌を書くように諫める。長州で海峡を行く外国船と撃つという。その内容に激怒した京都守護職の松平容保(筒井道隆)は、怒り部下に撤去を命じるが、部下は安寧のため拒否する。部下秋月(堀部圭亮)の意見で浪士組に立て札の撤去を命じる。山南(堺雅人)は、立て札の撤去は今後長州との敵対を意味する、と説く。山南は冷静ですね。理論より実践が優先してしまうが世の常です。しかし、勇はすでに覚悟を決めており、断固取り締まるべしという芹沢らとともに出動する。沖田、原田、藤堂、稲田、野口の精鋭で行く。もう引き返せないのだ。原田が引き抜いた、手頃なキャラです。
ひでの吹石さんを中心に、久ばあさんも入って、淡い男女関係も彩りでいいですね。ようやく仕事が始まった、しかし大きな第一歩だった。ドラマの作りは上手いと思います。新選組の決意も丁寧に描かれて納得しました。戦後の学生運動でも、そうだったが。組織になると過激な方に動くのだ。ついて行けないと挫折、裏切りになる。と簡単なコメントで新選組と過激派を論じては駄目だけど。
新選組★★★  17回「はじまりの死」
「会津藩お預かり」となった勇(香取慎吾)や芹沢(佐藤浩市)ら浪士組は、会津藩主・松平容保(筒井道隆)に謁見し、励ましの言葉を芹沢にかける。また、会津藩側から会津藩公用方広沢(矢島健一)が対応することになった。文久3年(1863年)3月25日、京。会津藩から「勇たちが身を寄せている壬生の地に伝わる“壬生狂言(セリフがないのが特徴)”を一緒に鑑賞して親睦を深めたい」との提案があり、八木家の当主・源之丞(伊東四朗)が狂言を披露することになる。何でも出来るのですね。ひで(吹石一恵)は完全に男役になっている。剣術の稽古に励んでいる。源の丞は娘の姿に少し悲しそう。原田(山本太郎)はばあさんの雅(庄司歌江)は死んだじいさまに似ていると嬉しそうだ。饅頭を貰えるようになった。良かったね。沖田と芹沢は仲良く話ししている。芹沢は「俺は悪い奴だ」と吠える。そこへお梅(鈴木京香)が来ると、ひでは「近寄るな」と言う。これまた京香姉さん真っ白で美しい。
順風満帆の船出かと思われた浪士組だったが、早くも問題を抱えることになる。浪士組の正式名だ。「壬生浪士組」は山南が決めた。芹沢は「精忠浪士組」(精虫だったら笑うが)を主張する、粕谷が壬生浪士組で良いと言う。両派で看板を張り替えてばかりだ。さらに誰を組長にするかで、試衛館の面々と芹沢一派、根岸友山(奥村公延)一派の主導権争いが持ち上がった。殿内や根岸は頭になるというが即却下だ。近藤と芹沢の二人が残る。そんな中、歳三(山本耕史)は、勇を頭に立たせようと奮起を促すが、勇の人の良さもあり前途は多難だ。歳三は将軍が帰っても京に残り、でっかいことをして大名になる、そして江戸に帰る、と言う。恐ろしいゾ、歳三。京中を巡回に行くと、芹沢一派と小競り合いだ。甘い物屋で、平助はもっとやりがいのある仕事はないか、と焦る。斎藤(オダギリジョー)は甘い物が苦手に外に立っていると、お孝(優香)が男達にいんねんをつけられて追われる。それを皆で助けるが、お孝は裏から逃げていた。なんじゃい(怒)。
その夜、源の丞が演じる狂言鑑賞の最中に、浪士組の一員・殿内義雄(生瀬勝久)が、江戸に帰還した佐々木只三郎(伊原剛志)の命を受けた見張り役であることが発覚する。この役は無理と思った。それを見つけたのが病弱隊士で歳三に報告する。「殿内を斬る」と息巻く芹沢だが、芹沢の天敵の粕谷は内紛が嫌いで押さえる。勇は、殿内に会って事情を尋ねる。苦しい胸中を吐露した殿内は、芹沢に斬られると脅かされる。殿内は志は高くない生きるために入ったと吐露する。しかし勇の説得に折れ、京に残って浪士組の一員として忠勤に励むことを約束する。狂言後に宴会で芹沢は意外な博識を披露する。山南も宴会が終わると初めて蘊蓄を言える。
ところが、旅装で向かおうとする殿内を芹沢が見咎め、芹沢は斬り捨てる。早いすぎるゾ、芹沢。勇は翌日それを見て悲しむ。殿内の言葉が嘘だったのか、しかし勇宛の決意の書があり、江戸に行って佐々木に説明して、また壬生浪士組に戻ると書いてあった。芹沢にみせると、旅支度で仲間とつるむと考えて斬った。勇は届けるというが、歳三は仲間割れしては浪士組は持たないと説得する。勇は「芹沢は人殺しだ」というが、我慢する。翌日皆集めて、勇は「殿内は斬られたが下手人は不明だ」と言う。、粕谷「それは分かっている、私は抜ける、人が集まると意見の違いがでる、その時、勇さんは力で押さえるのか、それは地獄です」という。組長の見込みのない根岸のじいさんも抜けた。勇は歳三に「これでいいのか」と聞く。歳三は「憎まれ役は俺が引き受ける、あいつにはこんな思いはさせない」。
いよいよ暗い話になってきました。この先は駄目かも知れない。殿内が斬られました。粛清というのは本当に嫌なのです。粕谷さんの言い切った言葉の重みを皆は理解できなかったのですね。自分はそれくらいなら仲間といるより一人の方がいいと思う。ただ、笑い所もあるので、救われた。雅ばあさんは良かった。芹沢鴨と斎藤一は怖いですね。そうか優香さんが登場したが、ひどく貧相に見えた、美しくも可愛くも見えない。今日は自分ながら辛口だ。
新選組★★★ 16回「一筆啓上、つね様」
偶然再会した斎藤一(=かつての山口一/オダギリ ジョー)も勇に誘われて浪士組に加わる。斎藤一は京都には詳しいようだ。文久3年3月28日。京都の勇(香取慎吾)から、江戸に残る妻・つね(田畑智子)のもとに一通の手紙が届く。その文面から、勇の養父母、近藤周斎(田中邦衛)とふで(野際陽子)、沖田みつ(沢口靖子)らは、京都での勇たちの奮闘ぶりに一喜一憂する。今週は手紙がナレーションです
その頃、京都では「将軍警護」を理由に京に留まろうとする勇や芹沢(佐藤浩市)らの動きが原因で、清河八郎(白井晃)率いる浪士組は江戸への出立を幕府から止められていた。「浪士組全員の江戸帰還」が前提となっていたからだ。清河はいらだち浪士組が身動き取れなくなっている隙に、自分たちで新たな浪士組を結成しようと、歳三(山本耕史)ら試衛館の面々が仲間を増やすための勧誘を始める。少しずつ増えてきた。この場面は三谷さんのコメディですね。粕谷(伊吹吾郎)は仲間の意地の張り合いから崩れた姿をみてきたので、決してそうならないように約束して、京に残る。阿比留は江戸に帰る気力がない、病気がちでフラフラです。八木家の下男の又三郎も入隊する。
一方、勇たちが寄宿する八木家では、「壬生浪士組」なる看板を掲げられたうえ、勇らが幕府の預かりではなくなることから生活費の面倒まで見る羽目になる。少しずつ増えている、試衛館のふでと同じです。主の源之丞(伊東四朗)ら一家は降ってわいた災難に困惑する。
そんな八木家の人々の思いはいざ知らず、3月4日に将軍は上洛して二条城に入る将軍家茂の警護をしようと意気揚々の勇たちだったが、遠くから野次馬のように行列を見物することしか出来ず、厳しい現実に直面する。山南(堺雅人)は見通しの甘さを痛感する。次の手を考える必要が出てきた。お梅(鈴木京香)は妾だが旦那がのぼせて身請けしたのに捨てるとはと、親類に転がり込んだ。ふでは沖田から、どうして言葉遣いが爺くさいかと聞かれる。そんな折、山南と歳三はおしるこを食べながら、京の治安の悪さを目にして考えた。会津藩は最後まで将軍を守るように先祖代々言われているのだ。佐々木の兄のつてで、勇と芹沢は会津藩主で京都守護職の松平容保(筒井道隆)に面会を求めることになる。浪士を浪士で取り締まる、容保は可哀想で同情している。
将軍が天皇の警護して、鴨神社へ行く。長州藩士の高杉が将軍に声を掛ける。浪士組はいきり立つ。そこで長州の秀才の久坂(池内さん)に出会う。斎藤と久坂が斬り合う寸前に桂(石黒賢)が取り持つ。そして勇と鴨が紋付きで容保の前に出て、無事預かりとなる。また勇らと行動を共にして京都に残留した芹沢鴨(佐藤浩市)は、八木邸からほど近い前川邸*に暮らすお梅の怪しげな存在が気になり始めていた。芹沢鴨が心配なのだ、佐々木は目付役を置いた。殿内(生瀬さん)だ。3月13日清河の浪士組は江戸に帰る。倫太郎も帰る。残留は24名だ。佐々木も帰るが、勇に感謝して戻ってくるという。山南「ようやく動きだしました」。その通りだ。    *前川邸 …後に、八木邸と同様に壬生浪士組の屯所として借り上げられることになる。
今週のスタパにひで役の吹石一恵さんが登場して、原田(山本さん)の赤フン逆立ちはアドリブらしいですね。ひでは沖田が好きだが、平助がふでを好きになるらしい。ドラマは結構いいですね。今回はつねへの手紙という形で話しを進めた。色々な方法で大河を作るのですね。驚きです。来週から暗くなりますね。「はじめての死」なんてタイトルだったような。闇の部分をどう描くのでしょうか
新選組★★★   15回「行くか、残るか」

清河八郎(白井晃)は「浪士組は朝廷のために働く」と高らかに宣言した。清河は異国との戦を狙っているのだ。舌を打ち悔しがる幹部の佐々木只三郎(伊原剛志)らは清河の思惑通りにさせまいと、浪士組全員の江戸帰還を決定をする。異国の襲来に備えるという目的です。朝廷は浪士組を養うことはできない。山岡は「日本を守るためだ、幕府もない」という。清河は江戸に帰ることも平気だ。清河は相当な切れ者か妄想家ですね。この清河と山岡の話は山南が聞いている。やはり理論家の山南も必要なのでした。文久3年(1863年)2月29日と日にちが出ました
その頃、のん気に京都生活を始めた勇(香取慎吾)ら試衛館の面々は、寄宿する八木邸の主・源之丞(伊東四朗)らから毛嫌いされていた。男装している八木家の一人娘・ひで(吹石一恵)は、総司(藤原竜也)たちから男だと思われ、剣術の指導を受ける羽目になってしまう。永倉(山口智光)は胸毛の筋肉美っで、原田(山本太郎)は赤フンで逆立ちだ。セクハラだ。ここはお笑い担当です。箒が逆さまなのは、早く帰って欲しいと言うことですね。八木家の前の家に住むお梅(鈴木京香)はちゃんと、その意味を教えてくれた。
一方、山南(堺雅人)からもたらされた情報で、浪士組の江戸帰還が決まったと知った歳三(山本耕史)は、京都に残って自分たちだけの浪士組を作ろうと勇に持ちかける。歳三は影の策士フィクサーだ。勇は田舎者で実直なのだ。将軍警護から頭が離れない。試衛館のお気楽な仲間は簡単に了解する。山南は微妙な立場で、知恵は欲しいが勇は任せるという。勇はことの次第を芹沢鴨(佐藤浩市)に打ち明けるが、芹沢は勇たちと行動を共にすることを断わる。
しかし、清河が浪士組の面々を集めた場で江戸への帰還を宣言する。関東では異国との問題もあり、江戸に帰るという。反対のものはと聞くと、池田はまず一人が署名していないので残るという。実は清河に信頼されているのヨイショで戻ってこいと言われることを期待していたらしい。勇たちだけではなく芹沢までもが清河に反旗を翻して京都に残ると言い出す。建白書を書いたのに残るのはおかしいという。浪士組ではないと言われるが、勝手にするという。芹沢は、馬鹿に付き合ってみるという。試衛館の8人と、山南も「人を信じない人について行けない」といい京に残る。沖田は粕谷(伊吹吾郎)も残るように誘うが、若くないので無茶はできないという。残念、もう退場か。
「浪士組が京都を後にする」と聞いて胸をなでおろしていた八木家の人々は、勇たちだけは残留すると聞き落胆する。勇は嬉しそうだが、八木家の人々はがっくりだ。清河が勇にやって来て、京に残って何が出来るかという。新しい世の中を作る、サムライの世は終わると言いに来た。正論で未来を正しく予言していたのだ。清河「天が私が望む間、私は死なない」という。一旦自分たちの進む方向を定めたペテン師の芹沢らは、「清河を斬る」と息巻く。清河は裏から帰って貰うように頼む。表は芹沢が待ちかまえているのだ。山南は付いていく。芹沢は清河を斬りに行く、勇たちは芹沢の前に清河を連れ戻すという。無駄な殺し合いをしたくない。清河には同じ土の臭いがしている、東北の豪士なのだ。甘いのだ。
清河が出てくる、そして芹沢と勇が追う、それは清河ではなく、殿内だった。いい使われ方ですね。追うちに親の敵討ちの場面に出くわす。今日で決着かと思えば、火事になり京は大混乱だ。清河と追っ手も火事に逃げる人の群れに紛れたようになった。ところが偶然芹沢、山南、平助と清河が出会う。山南が清河を撃つが、「あなたはここで死んではなりません」といい、打ち損じたように逃がす。そこを斎藤一(オダギリジョー)が手助けする。仲間がまた増えた。飲みに行くことにした。近くの店でまさ(はしのえみさん)が登場して、ところてんに黒蜜に驚く。殿内(生瀬)はお笑い担当だ、江戸に戻りたくないという。
   ☆    ☆
結構、テンポも良く、思いも錯綜して面白い。清河がそんなに過激な思想の持ち主とは知らなかった。臼井晃さんも結構怪しげながら燃える情熱が伝わる演技でした。今回は新選組の裏の部分、裏切りと粛清の暗殺が進むように思えたが、ギリギリ逃げました。これからは暗い話になりそうですが、三谷さんはギリギリ明るく描いてくれるでしょうか。八木家の人々がその役目ですね。歳三は京に残ることを提案して、壬生浪士組へ発展し新選組を作ったのですね。それから山南の堺雅人さんはギリギリ理論より人間の誠実を選んだのですね。思想よりも人物を選んだ。しかし新選組も滅びていくのだが、清河も滅びていくのだ。明治維新は理論派がけしかけて、武力派が破壊して、その人たちは残らず、実務派が生き残るのですね。
新選組★★★   14回「京へ到着」
勇(香取慎吾)ら浪士組が到着した京都では、足利将軍家の木像の首が三条河原にさらされるなど、長州を中心とした尊攘浪士(池内さんの登場です、顔は時代劇が合う)の暗躍により幕府の権威は失墜していた。京都守護職・松平容保(筒井道隆)は京の治安回復に向け、神経をすり減らす日々を送っていた。土佐藩は龍馬も登場です。龍馬は浪士組は相手にしない。しかし近藤勇がいることを知らされた。
その頃、勇は芹沢の押さえ役として有名となった。芹沢(佐藤浩市)たちは、京都郊外の壬生にある八木源之丞(伊東四朗)邸に寄宿することになる。1ヶ月間、壬生村が貧乏くじで引き受けることになる。宿の割り当てが行われる。京におけないが、二条城などに近いところだ。妻は松金さん、母は正司さん、八木家では、娘のひで(吹石一恵)に当分男装させ、万一のことが無いように防御線を張っていた。家族の生活空間は芹沢に取られた。芹沢は勇に2年ほど獄にいたのだ。一度は死罪と思ったのが大赦で放免になった。怖い者はないと言い放つ。浪士組の主だった者は、隊の提唱者・清河八郎(白井晃)に呼び出され、朝廷への建白書(浪士組では不貞の輩と思われるので、趣旨を書こうというのだ、内容を言わないのが怪しい、文面を理解できまいという魂胆だ)に署名をさせられる。全員あっさり署名したよ。清河は江戸へ引き返し、将軍警護はやる気はない。それが、幕府ではなく朝廷に忠誠を誓うことを願い出るという内容であることに気づいた山南(堺雅人)は、清河の後ろ盾になっている幕臣・山岡鉄太郎(羽場裕一)に真偽を確かめる。山岡はとぼける。沖田は天子と将軍とどちらが偉いかで、高尾山と富士山が戦ったら、沖田は高尾山の味方する。地元だから、でも勝つのは富士山です。笑。
そんな情勢下、芹沢はさっそく京都の先斗町へ沖田と長倉がお供することになる。芹沢は汚れが好きで、汚れていない沖田が嫌いなのだ。帰りに芹沢は町で不逞浪士を斬り捨てる。一方の勇はと言えば、八木家の家族のひでに剣術を教えたり、江戸にいた以上にのどかな時間を過ごしていた。勇と歳三が話していると、お梅(鈴木京香)登場です。京の女の品に思わずにっこりだ。殿内(生瀬)道に迷い、笑い担当です。幕臣・佐々木只三郎(伊原剛志)は、到着後の清河の建白書などの言動に不快感を露にする。浪士組にも不信に思うものがいた。清河はもう建白書を渡してしまった。これから朝廷のため尊王攘夷に働くという。これに逆らう者は敵であると宣言する。これで大丈夫かな。
何と言うことだ、録画したつもりがチャンネルを間違えた。土曜日に再度挑戦しよう。詳細を確認できない。これまで一日1話を守ってきたが、HPにも日付がない。これは一日の話ではないですね。遂に京都編になったのですね。海千山千の浪士組のキャラが際だってきました。とくに芹沢と清河は突出しています。早々に決着が付くのでしょうね。ともに消えていくキャラです。もちろん、三谷脚本の笑いは吹石さんの男装のひででした。これが結構可愛い。自然でした。沖田の藤原さんと歳三の山本さんと競い合う色気がありました。三谷さんなら、このまま新選組に入れるのではないでしょうか(爆)。
新選組★★★★ 13回   4月6日  「芹沢鴨、爆発」 ちょっと頑張った、感動した
文久3年(1863年)2月10日、中山道・本庄宿が舞台だ。今回も一日の話だ、しかもほとんど宿場での場面だ、HRみたいに緊張感があった。京都へ向かう浪士組の先番宿割(本隊に先行し、必要な宿の確保や宿泊者の割り振りを行う係)の任に就いていた勇(香取慎吾)は、思わぬ苦境に立たされていた。本当に歳三に思わず愚痴をいってしまう。
そもそも「浪士組を清河八郎(白井晃)の思い通りにさせまい」とする佐々木只三郎(伊原剛志)が、出立間際になって上洛経路を変更したために宿の確保がままならないのだ。公家の一行も翌日泊まるので忙しく相手してくれない。途方に暮れていた。そんな勇を助けようと駆けつけた歳三(山本耕史)が試衛館の面々を動員し、巧みな差配で何とか全員の宿を確保する。本当に歳三の存在感が高まる展開です。勇の存在を認めさせて浪士組内で確たる地位に就かせたい ― そう考える歳三は、勇を支えることに全力を傾ける。勇が役者なら歳三がプロデューサーなのだ。歳三は勇に自分を土方と呼ぶように命ずる。歳三が大枠を決め、試衛館のメンバーの役割分担も決める。山南は事務官的に細部を作り上げていく。原田(山本太郎)は本隊の案内役だ、状況を理解する気がないので、こちらの情報を伝達するには最適だと判断した。
しかし、浪士達は一筋縄ではいかぬ我がまま者ばかり。冷静沈着な山南(堺雅人)ですら、横柄な浪士隊の小頭が疲れたので桶に水を持ってこいという。一触即発の事態になりかかるが沖田と歳三が山南の腕前を披露することで事なきを得た。実際山南は斬るつもりだと思う。緊張感にあふれています。
また、芹沢鴨(佐藤浩市)は、普段から佐々木ら幹部に反発し、道中でも素行不良を繰り返していた。夜も遅くまで酒を飲み、顰蹙を買っていた。そこで佐々木は、宿割りを利用して芹沢を仲間と切り離そうとするが、宿の図面では離れと記載されていたが、焼け落ちて鶏小屋になっていた。芹沢は激怒し、鴨だから鳥小屋で寝るという。芹沢の組の係の藤堂平助(中村勘太郎)は土下座する。芹沢は野宿するという。
その夜、芹沢が宿場のど真ん中で巨大な焚き火を始め、宿場中が騒然とした空気に包まれる
。いつ火事が起きてもおかしくない状況の中、事態を収めようとする勇は、燃え盛る炎を前に身体を張って芹沢と対峙する。腹を切れとまで言われるが、そんな事態ではないが、それ以外なら何でもするという。そして火を鎮火するまで、ここに動かないと座り込む。火の粉はかかる中で肝を決めて座る姿は迫力ある。歳三も見直した。沖田は粕谷(伊吹吾郎)に事態の収拾を頼むが、「芹沢は馬鹿ではない、暴れながら、誰が使えるか、人を見ているのだ」と言い放つ。芹沢は勇を見直して、宿に入った。勇は認められたのだ。清河は浪士隊が混乱して自分の出番を待っていたが、この調子ではないようだ。分裂を繰り返していくのでしょう。
次回は京都だ。場面もメンバーが変わりそうだ。とにかく今回は気迫を感じました。試衛館のメンバーも組織化され、個性が生かされる働きが出来てきました。こういう場面が好きです。しかし分裂と殺戮をどう描いていくのでしょうか。ここは引いてしまうかもしれない。
新選組★★★  12回「西へ!」
文久3年(1863年)2月8日、江戸。浪士組が京都に向けて出立する日がやって来た。集合場所の伝通院では、各組の編成が発表される。試衛館の面々は三番組だ。寄せ集めの混合部隊で大変だ。永倉(山口)は不安になるが、原田(山本)はあくまで楽観的だ。沖田の姉も行くことになった。殿内(生瀬さん)も先番宿割とかだ。しかし、博徒ですら責任ある役を与えられているにもかかわらず、勇(香取慎吾)は無役の一浪士扱いで、歳三(山本耕史、勢いと人間を知り尽くした人間は強いです)たちはぶ然とする。勇は「将軍の警護ができればいい」といっている。笑われているが、無条件の忠義は目立ちます。試衛館道場主としての勇の面子もあり、山南(堺雅人、理論家はもろい)は、知り合いの浪士組幹部・山岡鉄太郎(羽場裕一)に直談判するが、らちが開かない。浪士組の人事や編成は、提唱者の清河八郎(白井晃)が一手に握っていた。そのことを知った歳三は勇を役付けにするために一計を案じ、「浪士組に入れるように取り計らう」と言って捨助(中村獅童)から五十両を騙し取る。歳三に清河は「今から組み替えはできない」と金を断り払い落とす、歳三「銭を粗末にする奴は、ろくな死に方をしませんよ、見込み違いかもしれん」。清河「商人みたいだ」。そうだ商人のしたたかさがあった。結構ドラマでした。一番印象に残るセリフでした。勇はあとで歳三に聞く、五十両をやった。そこへ捨助が鎧で参上だ。事情を説明するといって、連れだし殴って気絶させた。気が付いたのは皆が出発した後だった。良かった、良かった。それを目撃したお琴(田丸麻紀)を蔵に連れ込み抱いちゃった。歳三は忙しいですね。
一方、我が物顔で振舞う清河の影響力を弱めようと考えた佐々木只三郎(伊原剛志)は、清河が立案した東海道(宣伝になりすぎるので)を通っての上洛行程を強引に中山道(大井川などの障害がない)に変更してしまう。これに怒った清河は、本隊と別行動を取ると宣言する。清河は金は何とかなると言い切る。実は清河には、自分抜きで浪士組がまとまるはずがないとの自信があり、高見の見物を決め込もうとしていた。勇も先番宿割になった。その長は、二度手間だと不満げだ。佐々木は行程と役割と組分けを発表する。一番組は単なる名前で優位順位はないという。また、組の編成に難癖をつけた芹沢鴨(佐藤浩市、勇の所属する三番組の組長だ、人の指図は受けない、理屈では動かない、血が騒いだのだ)が一番組の希望を言うが、粕谷新五郎(伊吹吾郎)は人の道を説き、小刀を抜き力づくで諌められるなど、出立前の舞台裏では男たちが激しくせめぎ合っていた。他のメンバーは本当に海千山千だ。怪しいよ。仇討ちが目的の男もいる。これは伏線なのですね。
見送りに来たみつは、好きだったね、とあっさり告白した。人は移る。同じ所にはいられない。歳三をよろしく、と言ってハグしたよ。江戸時代は日本人もハグしていたのか。殿内は勇のために役を降ろされたのだ。芹沢鴨と粕谷の所へ、沖田が迎えに行く。襲いかかる芹沢の手下に、沖田は粕谷の居合い抜きのような技を披露する。勇の妻・つね(田畑智子)は結局、隊列を見送り、「気をつけて」の声をかけるので手が一杯だ。浪士組の隊列は京を目指して練り歩く。最後に松本捨助の実話が披露された。その後京に上り、23歳で新選組に入るが、翌年戊辰戦争で敗れて、歳三から国へ帰るように言われたそうだ。
皆それぞれ目的が違う寄せ集め集団だ。烏合の衆だ。芹沢鴨はアナーキーなのですね。知らなかった。その中で試衛館は目立って幼い純朴な集団ですね。これが後の新選組に変貌していくのか。分かった。ところでみつと勇は相思相愛であることが発覚した。あっさり認めたが、幼なじみということでしょうか。つねさんのさり気ない一言は良かったです。もう登場しないのでしょうか。残念。来週から京都かと思ったが、道中の話もはいるのでしょうか。三谷さんですから役者の使い方は上手で、話はいくらでも作れます。今回もストリーではどうでもいいエピソードですが見事なドラマに描いています。本当に感心します。伊吹さんや栗塚さんもさり気なく使います。HRの時代劇版ですね。拍手。
新選組★★★ 11回 「母上行ってきます」
文久3年(1863年)2月5日、江戸。勇(香取慎吾)らが浪士組として京へ出立する日が迫っていた。つね(田畑智子さん)と連れ立って、養父・周斎(田中邦衛さん)の隠居所を訪ねる。快く送り出そうとする周斎だが、養母のふで(野際陽子さん)は相変わらず厳しい言葉を浴びせる。なぜ、そうまでしてと問うふでに対して、勇は、自分の百姓の生まれを変えることはできないが、心だけは武士以上に武士らしく生きることが自分の願いだからだ、と答える。また、勇は、道場の支援者である小島鹿之助(小野武彦さん)から、上洛を思い留まるよう説得される。生麦以来京都では耳を切り取り屋敷に投げ入れるようだ。手当を目当てにいくのならご用立てしますとまで言われるが、決意を変えようとしない。
試衛館の食客の面々が挨拶や身辺整理に追われる一方で、みつ(沢口靖子さん)は、沖田や皆を案じる気持ちと自分が浪士組に参加できない悔しさから、何とか彼らが簡単に出立できないように触れ回る。耳の話をつねにもするが、つねは言っても心を乱すだけだ、つねは勇が京で何かあっても大丈夫という。これは自信があるのでしょうか、何故でしょうかね。つねは勇とふでの和解を望み、二人は同じところがあると言う。鬼瓦と般若だ。結局みつはどうすることもできない。みつとつねは桂(石黒賢さん)にまで会って、浪士組をやめるように説得を頼むが、断られる。これはドラマ上で、当時の長州や朝廷と幕府の関係を説明しなければいけない。それでこのシーンが必要ですね。桂は勇を純粋、あるいは幼いという。これは結構いい指摘ですね。
藤堂は伊東(谷原さん)のところへ挨拶に行く、伊東は餞別に5両(伊東は半分でよかったと後で言う、やはりケチなのか)を渡す。気前良いいい人なのかと思ったら、伊東も京を目指しているので藤堂の京の情報が欲しいのだ。歳三(山本耕史さん)や源三郎(小林隆さん)らとともに多摩の縁者に挨拶回りに赴いた勇は、その足で実家に立ち寄る。そこで勇は、兄の宮川音五郎(阿南健治さん)から名刀・虎撤を贈られる。気合いをこめて20両の虎徹だ、勇らはすぐに刀が本物ではないと見破るが、自分の旅立ちを精一杯の気持ちで送り出そうという兄の厚意に胸を熱くし、心が引き締まる。「俺が虎徹にする」と言った。このシーンはとても良かった。気概を感じた。歳三の姉夫婦の所へもいく。10歳の時に、大人の仕事を半日でやってしまった。昔話で褒めている。永倉も旧友の世話を別れを告げる。そこで昔の兜や経帷子の具足などを貸してくれる。歳三にはお琴がやってくる。勇が代理にまた殴られる。再び歳三の兄(栗塚旭さん)に面会する。やはり、ワンシーンだがセリフが時代劇だ。この新選組はごった煮ですね。藤堂と沖田が原田と飲み屋であう。そこへ粕谷(伊吹吾郎さん)が酒飲みのいちゃもんに素早く刀を抜く。
一方その頃、山南は浪士組設立の首謀者・清河八郎(白井晃さん)の所へ行く、そして勇が無役だと注文を付ける。しかし完全に清河は浪士組を私物と考えている。やはり傲慢な怪しいキャラだ。生涯の友と誓った山岡鉄太郎(羽場裕一さん)にだけ秘めていた本心を打ち明ける。清河は、勇たち浪士組を己の尊王攘夷で朝廷に建白書をだす目的を成就させるのための先兵として使おうと目論んでいた。翌日、ふでの呼び出しを受けた勇は、つねと二人で隠居所へ向かう。ふでは下総の生まれだ、15歳で芸者になり、置屋で一番になった。周斎に会った。しかし百姓の出だった。子供は出来ず養子を貰うことになった。武家の子が欲しかったが、百姓の子だった、怒った、その子が武士らしくなったので、余計腹が立った。しかし昨日の勇の言葉で「あなたは私だと知った、よく頑張りました、数々の非礼をお許しください、武士より武士らしく戻ってきなさい」と檄をとばす。完全に母から肯定された。涙だ。良かった。これなら勇は本気で京で頑張れる。最後に両親と勇夫婦で小松菜の種植だ。来週は出発だ。
新選組★★★  10回「いよいよ浪士組」
文久三年(1863年)正月17日、江戸。勇(香取慎吾さん)は山南(堺雅人さん)の仲介で、浪士組取締役の山岡鉄太郎(羽場裕一さん)を紹介される。その足で、浪士組結成の献策をした清河八郎(白井晃さん)にも会いに行く。居候で、天岡の家は古い。涙ながらに浪士組への参加を要請された勇は、大いに感激する。勇は「浪士組として上洛したい」と養父・周斎(田中邦衛さん)に膝詰談判し、その姿に胸を熱くした周斎は快諾する。つね(田畑智子さん)は諦めている。さっそく歳三(山本耕史さん)と計らい、試衛館門人から同行する有志を募るが、食客は全員行く気だ。原田は50両で文句なしだ。以外の門人たちは浪士組加入に難色を示し、勇は出鼻を挫かれる。また、自分も浪士組に加わりたいと考えていた沖田(藤原竜也)は、勇から「塾頭として江戸に残るように」と厳しく申し渡される。勇の真意を知らぬ総司はひどく落ち込んでしまう。本当は剣が立つので危険なのだ。みつも来て、連れて行けと怒る。額を叩いた。 勇たちは、浪士組最高責任者の松平上総介(藤木孝さん)を訪ね、浪士組結成についての真意を問う。上総介はかつて勇の講武所出仕を反故にした張本人、松平主税助と同一人物だった。勇は上総介の顔を見てがっかりだ。昔の武士は名前をころころ変えるのですね。上総介は勇たちに覚悟の程を伝え、試衛館の者たちを100両で厚遇すると男上総介、男として約束する。
文久3年(1863年)2月4日、浪士組入隊受け付けの日、会場の伝通院は予定数50人を大きく越える300名の浪士たちで溢れ返っていた。「これでは約束した支度金2500両しか用意していないので浪士たちに払うことができない」と、上総介は仮病を使い役目を放棄してしまう。定員を決めればいいのに。勇たち7名が来ても、全く厚遇どころではない。清河と佐々木(伊原さん)で支度金でもめる。侠客も多い、粕谷(伊吹吾郎さん、スタパの内田吐夢監督の思い出話は面白かった、水戸黄門で印籠を差し出す役ご苦労さんでした、ギターが趣味)、芹沢(佐藤さん)、自己流の殿内(生瀬さん)、50両に釣られてきたようだ。清河が喋るが、聞こえないし理解できない。歳三は条件など話が変わることが心配だ。原田は金がなくて心配だ。近藤は10両でもいくという。沖田が髪を剃り上げて(大人の頭だ)やって来た。沖田の剣が京でどこまで通用するかみたい。
お、今日は二日の話が一話になった。しかし、急に話が進んでしまう。前後の関係がはっきりしないこともありますね。とにかく上総介さんのいい加減さが秀逸ですね。幕末の幕府を代表するようで笑いました。清河は怪しいですね。今回も殿内や粕谷も初登場です、とにかく人が多い。さすが大河だ(笑)。これだけだから最後まで見たら自分を褒めたくなりますね。感動は最後に取っておこう。
新選組★★★  9回「すべてはこの手紙」
文久3年(1863年)正月17日、江戸。勇(香取慎吾さん)が、妻・つね(田畑智子さん)との間に長女・たまを授かってから数か月たった。ところでこんなに客人が多いのに、H出来たんだね、笑。田畑さんは貫禄の素晴らしい演技ですね。つねは、たまの手形を父周斎に見せている。別居しているようだ。ふでには会えなかった。歳三は見合い相手お琴と毎日デートだ。祝言の話まで進んでいる。歳三は束縛されるのが嫌いだ、お別れだとという。相手の兄が仕返しにきたが、抵抗しない歳三だ。泣いてみているお琴だ。試衛館で、みつの夫も稽古することになる、しかし教える人で全く、方法が違う。一つの流派になっていないのかもしれない。講武所の教授方見習として初出仕する日がやって来た。藤堂平助(中村勘太郎さん、三重の殿様のご落胤らしい、偉い、でも本当か判らない)を伴い意気揚々と家を後にした勇だったが、講武所に着いてみると「推挙の事実はない」と言われ、門前払いを食らわされてしまう。松平は見習いだと言っていた、そして農民の出身だと判ったからだ。旗本が農民から教えられることはできないのだ。
事情も分からず意気消沈し暇を潰すのに困っていた勇は、街中で坂本龍馬(江口洋介さん)と再会する。龍馬は攘夷は辞めて世界の目を向けている。土佐藩を脱藩し、今は勝海舟(野田秀樹さん)に師事しているという龍馬は、勇たちを勝に引き合わせる。勝の屋敷で、勇は佐久間象山(石坂浩二さん、スタパに登場して、大いに話していました)とも再会する。勝と象山の先進的な話(漫才みたいですね、「道徳は東洋、技術は西洋」という考えは妥当だろうか)には全くついていけない勇だが、講武所の話を反故(ほご)にされたのは農民出身だからだと指摘した勝の言葉で、ようやく事の真相を知る。
再び講武所に押しかけた勇は、自分は農民ではなく武士であると抗弁するが全く聞き容れられない。さらに佐々木只三郎(伊原剛志さん)から「お主は武士ではない、身の程をわきまえるのだ」とまで言い切られ、勇はますます己の立場に虚しさを募らせる。泣けるようね、これが新選組への動機付けか。身の丈にあった平凡な人生を送るしかないのか。諦めかけた勇だった。帰ってつねに講武所がダメと告げた。つねは良き夫で父であって欲しい。やはり父から貰った大福は原田が食べました。そして下に隠した、幕府は浪士組を作ることになった山南の手紙を読むことになった。これで京都へ行くことになるのだ。
相変わらず豪華で贅沢なキャストだ。勝の野田さんは、かなりユニークだ、落ち着きがなく緊張していますね。三谷脚本の絶好調です。ところで勝の妹と象山は結婚している。伊原さんもこれだけで終わるのかな。長い大河だもの、これくらいにしておかないと、テンッションが継続しない。
新選組★★★   8回「どうなる日本」
文久2年(1862年)5月29日。土佐や各藩が連合を模索していた。勇(香取慎吾さん、納豆にきなこ、武士にとどまる)に時勢を説く(寺田屋事件について説明する、薩摩通しでの争いだ、頼山陽の歴史書を貸す、清河の臼井さんの虎尾会を紹介)山南(堺雅人さん、納豆に砂糖)、ただ食べては寝ているだけの原田(山本太郎さん、納豆を食べない)など、江戸市ヶ谷の試衛館道場では、食客たちが、相も変わらず賑やかな日々を送っていた。つね(田畑智子さん、早くも妊娠している、多摩男か多摩の名前)はかいがいしく世話をしている。そんな中、幕府の講武所勤めが決まった勇は、養父・周斎(田中邦衛さん)が苦労して用意したある“みやげ物(現金だ、50両だ、掛け軸を売ったようだ)”を携え、責任者の松平主税助(藤木孝さん)を訪ねる。勇は主税助から教授方への就任を約束されるが、佐々木只三郎(伊原剛志さん)という男から、「多くを期待しないほうがいい」と忠告される。確かに活気がない講武所の実態を目の当たりにした勇は、佐々木の言葉の意味を知る。
 その頃、藤堂平助(中村勘太郎さん、勇は名前を覚えてくれたからだ)を試衛館にもらい受けるため、沖田(藤原竜也さん)と永倉(山口智充さん、勇の替え玉を頼まれるが、潔く後見となる)は平助が属する北辰一刀流伊東道場を訪ねる。沖田らは道場主の伊東大蔵(谷原章介さん、え、新選組なの)と直談判するが、伊東は聞く耳を持たない。永倉の提案で、伊東の門弟・加納(小原雅人さん、みんな新選組だ)と総司に試合をさせ、その結果によって、平助の試衛館入門が叶うかどうかが決まることになる。もちろん沖田の勝ちだ、伊東はちょっと青ざめる。沖田を貰うと言うが、伊東は門人を引き連れて京へ昇り尊王攘夷でやるという、平助は「お前」だった。永田と加納から諫められ、レンタル契約(月謝はどうなるの)が成立する。
一方、歳三(山本耕史さん)は姉・のぶ(浅田美代子さん)の頼みで、しぶしぶながら多摩まで見合いに行き、三味線屋の娘の多摩一の美人のお琴(田丸麻紀さん、大きいぞ)という娘を紹介される。歳三は縁談を断る、お琴の品と色気には参った、歳三はプレイボーイ振りを満載だ(あれ、野原でHしたの?)。帰宅した勇は、英国公使館の警固を担当している松本藩の伊藤軍兵衛(光石研さん)という男から、「公使館が襲撃を受けてけが人が出た時のために石田散薬を譲ってほしい」と頼まれる。確か効かないと歳三が言っていました、ちょっと笑いですよ。ふでは家出すると怒る、そこへ食客の平助が入る。さらに怒る。そこで勇は、みつ(沢口靖子さん)や源三郎(小林隆さん)、原田を伴って、公使館が置かれている東禅寺に石田散薬を届けに行くが、応対に出た松本藩士から意外な話を聞かされる。イギリス人を守るため水戸藩と戦うことになることに嫌になっている。軍兵衛は問題児で、薬を断られた。そこに雨が降り雷だ。東禅寺で初めてイギリス人を目の当たりにしたみつは臭いで英語が分かるらしい(笑)、原田もハラキリで盛り上がってくる。勇たちは、彼らとすっかり意気投合してワイン(酒瓶の蓋を発見)を酌み交わす。確かに言葉も通じない異国でイギリス人も大変だ。しかし、その様子を目撃した軍兵衛が突如乱心して槍を持ってきた。イギリス人を刺した 。勇たちは軍兵衛を止めるが二人とも刺した。何と言うことだ。止めなきゃ駄目だよ。何だよ、オチがなかったようだ。来週あるのかな。
相変わらず納豆や人物の登場が続き相変わらずです。あと少しで一挙京都へ行くことになるのですね。凄いといえば凄いが。話は小ネタで続いています。作りは安定して、くすぐり所もあります。楽しんで下さい。手頃な素材が満載の昼食ランチみたいだ。
新選組★★★   7話 4代目襲名披露
文久元年(1861年)8月27日、一日ものは続く。土佐の武市と龍馬(江口洋介さん)たちが集まって土佐勤王党の結集を誓う、土佐藩だけでも日本を動かす。勇(香取慎吾さん)の四代目襲名披露に鎧甲で身を固めている、しかし喋れないし汗も拭けない痒くてもかけない、このあたりを三谷さんは細かく描いている、笑です。府中六所明神に集った天然理心流の全門弟達が紅白に分かれて野試合を行う。歳三(山本耕史さん)や山南(堺雅人さん)の差配、惣次郎改め総司(藤原竜也さん)の剣客としての活躍など、野試合では試衛館食客の能力の高さばかりが目につく。みつ(沢田さん)も参加する、お転婆ですが結構自由だ。そこで勇は沖田は負けそうな白組に加勢を頼む。早く一方的では面白くないからだ。捨助(中村獅童さん)も酒を持てきたし、大喜びだ。沖田が助太刀すると、白組の逆転勝利だ。この殺陣はどうだろう、面白いけど、凄味はない。ただ山南の額の皿は見事に割れました。パチパチ。みつとの姉弟の勝負はあっさりだ。勇は「そこまで」と立って嬉しそうだ。 
その夜は府中の旅籠(はたご)で四代目襲名の宴会が催される。沖田は参加できない。家はふで(野際さん)とつね(田畑さん)は留守番だ。ふで「男は皆一緒です、でもおかしな事にはならないように見張りをおいた」。尻文字もやりました。「宴もたけなわになった頃(それぞれ皆違いますね、みつも参加しています)、周助(田中邦衛さん)から、「勇が桂小五郎(石黒賢さん)の推薦で幕府の講武所・教授方(身分は直参だ)になれそうだ」と明かされ、皆は口々に大いに盛り上がる。そんな中、いつの間にか宴席に紛れ込んでいた原田(山本太郎さん)が、勇の人柄に惚れ込んで「試衛館の客人になる」と宣言し、一同を驚かせる。原田「あんたに惚れた、あんたを見ても分からないが、ここにいる連中はみな、あんたに惚れている、だからだ」。なるほど、人を評価するには、その人の周りの人を見ると分かるのだ。一方歳三は勇を差を付けられて、すねたりする。周助に「お前は自分の経験からの知恵がある、勇は悩むたちだ、相談にのってやれ」なだめられて気を取り直す。   
そこへ、勇に直接祝いの言葉を伝えようと、坂本龍馬が訪ねて来る。龍馬は勇に土佐勤王党の血判状を見せて、攘夷決行の行動を起こそうとしていることを告げる。勇はうらやましがり多摩勤王党を作れと言われる。外国人の命を奪おうという考えに賛成できない勇は、「相手も我々と同じ血の通った人間だ」と龍馬に翻意を迫る。この意見は開国派になるのか。ところが、そのやりとりを覗いていた捨助が血判状を奪ったことから、抜刀した勇と龍馬が対峙する事態になってしまう。勇は血判状を渡したらいいのに。殺陣が見られたが、江口さんも見かけによらずやってくれました。里見先生より生き生き演じているような気がしました。血判状は破った。ここでトラブル発生、衛星放送が切れた、ゴーストになったよ。総合放送の時間は風呂に入っていた。この地域の総合はゴーストが多いので、衛星で録画していたが、裏目にでました。外は嵐でした。5分ほどで復旧した。周助の背中には女の口紅の跡がある。勇につねは笑顔でドクロの模様を刺繍した稽古着を渡す(この稽古着は今も残っているようだ)。涙を溜めている、抱き寄せる勇だ。美しい。
    ☆    ☆
勇のもとに多くの若者が集まる様子が描かれている。今回は原田(山本太郎さん)だ。多摩編が続きますね。しかも一回、一日の原則を貫いている。当然ストリーが進むことはあまりない。ただドラマとしては、まあまあ楽しいですが。今回は凄味のあるキャラが登場しなかったので評価は下がった。折角、宴会で男が遊んでいる様を描いて欲しかった、このゴーストの時に出たのかな。田畑さんはちょっとしか出ないが上手い。大きな目に涙を溜められたら、男ならごめんと抱き寄せちゃうよ。勇が京都へ行くともう出ないのかな、残念だ。しかし、衛星は天候に注意が必要であることを再確認した。油断できない。土曜日の再放送に録画し直す?
新選組★★★  6話 ヒュースケン逃げろ

前回までのまとめあり。時代年譜あり、タイトルの始まり。万延元年(1860年)9月30日(一回一日に徹しているようだ)。近藤家でささやかな出来事がある。嫁のつね(田畑智子さん)は質問責めだ、姑と仲良くすように勇は頼む。つねは洗濯もする、仕事は遅い、何を言っても「はい」で、聞き分け良すぎて鼻につく。いらいらしだした。みつ(沢口さん)、洗濯のトリビア干す前に皺を伸ばす。みつ「大丈夫だ」。沖田(藤原さん)は留守で、山南(堺さん)から時代背景を説明されるが、興味がない。これが前フリだ。勇(香取慎吾さん)は、周助(田中邦衛さん)に伴われ、歳三(山本耕史さん)と共に府中の六所明神で奉納試合を行う。お泊まりだ。それで多摩の豪農たちから多額の祝儀(225両、経費を抜いては55両だ、いろいろの修繕費などを引くと残りは少なくなった、何度かやろうというが祝儀を出す方も大変だ)を受け、懐が暖かくなった。時代は公武合体で和宮の婚礼が噂になっているようだ。勇と歳三は、立ち寄ったそば屋の近くに米国公使通訳のヒュースケン(川平慈英さん、結構格好いいです)が親しく付き合っている女性・お富(木村多江さん、キムタエ発見)が住んでいることを知る。卵は当時も結構大事な栄養源だったのですね。
お富を一目見ようと家を張り込んでいた勇と歳三(異人に抱かれた女に興味がある、好奇心満々)は、浪人風の男たちに捕らえられてしまう。男たちは攘夷思想の持ち主で、お富の家を訪れるヒュースケンを亡き者にしようと企てており、口封じのために勇と歳三の命を奪おうとする。しかし、偶然、一味の中にいた永倉新八(山口智充さん)のとりなしで危ういところを救われる。およそ三年ぶりの再会となった三人だったが、永倉が金目当て(10両だ、お金は大事だね、に転向した)に、しかも闇討ち同然にヒュースケンを葬り去ろうとしていることを知った勇は納得がいかない(永倉は日本の女を辱めた、国辱だ、闇討ちでも卑怯ではない、勇は「卑怯はいかん」と叫ぶ)。この一味の頭は清河(白井さん)だった。「大和魂を見せてやれ」(この頃からあったのか?)
そこで、勇と歳三はヒュースケンを待ち伏せして命を狙われていることを知らせる。ジェスチャーだよ、でも日本語喋れるよね、外人は座って喋るのだ、笑。勇「日本人は異国人が皆嫌い」、ヒュースケン「何故助ける」、歳三「お前、日本人だろう」(笑いだ、本当に川平さんは沖縄生まれ?だ)。ヒュースケン「日本語は日本の愛する女たちに教えて貰った」。勇「刺客がいる」、ヒュースケン「女を残して、どうして逃げられようか」。勇「ハリスに早く出て行って下さい、黒船がくるまで、日本は平穏だった」。勇の論理は間違っている。因果律が滅茶苦茶だ。話しをするうちに、ヒュースケンは日本の人の立派さ、道具の巧みさ、金魚も美しい、女の人も美しい、と語る。ヒュースケンの日本を思う気持ちとその心に宿る武士道精神に感銘を受けた。ヒュースケン「日本はどうして殻に閉じこもる、井の中の蛙大海を知らず、もっと美しさを世界に知らせよう、刀でくる人を銃で撃てるかと弾をこめていない」。勇の外国人に対する見方に変化が起こる。何とかヒュースケンを助けようとする勇(「同じ人間だ、日本を思う人だ、日本が好きだから日本の女が好きになるのだ」と説得)だったが、襲撃者たちは説得に耳を貸そうとしない。結局、勇の一本気な幼いさ純真さに心打たれた永倉の寝返りと勇と歳三の手助けもあり、襲撃者は退散する。ヒュースケン「素晴らしい」といって去る。勇「井の中んの蛙大海を知らず、の続き、されど空の高さを知る」。勇は永倉(年下の設定を歳三が念押しする、笑)に「客分として試衛館に迎えたい」と誘う。また一つ、勇を囲む人の和が広がった。(公式HPを参考にした)
  ☆   ☆
多摩編ですが、今回は特にネタとしては、重要ではない気がする。こんなエピソードが事実かどうか、全く知らない。しかしドラマの面白さは変わらない。ヒュースケンを登場させて、当時の世界観を説明すると同時に、日本に自信を持って欲しい、日本の良さを説明する。三谷さんのメッセージを感じました。キムタエさんも登場しました。黒船がくるまで、日本は平穏だった、だから外国人に出て行けという論理は完全におかしい。
新選組★★★★   5話 婚礼の日だ 大河時代劇より、ドタバタ江戸ホームコメディだ

1860年、勇(香取さん)のつね(田畑智子さん)結婚式だ。道場の金が足りないための政略結婚だ。武家の娘だ。田畑さんは白無垢姿は似合うね。二人で話をする。勇「平穏な日々を望むのは諦めて下さい、天下のために働きたい」。勇の生家の宮川家の赤ふんどしだ。サービスの慎吾のふんどし姿だ、総司(藤原さん)の姉みつ(沢口さん)さすが、尻を叩けるのだ。道場に招待状出したが、来たのは伊東道場の使いの藤堂平助だけだ。
勇は道場主で終わることに不安になる。時代は動いているのに・・・山口一(後の斉藤、オダギリーさん)が来てかくまって欲しいという。借金取りで逆に斬られて、思わず相手を斬り殺した。つねが金を5両(今の幾ら位?)を差し出す。気前いいですね。つねは喋りませんね。喋った「つねです」。婚礼の式で歳三(山本さん)の義兄の彦五郎(小日向さん、僕彼女とは偉い違い、只の酔っぱらいです)は唄ったよ。桂(石黒さん)も来た、早速時局を語る。良いのかな? 婚礼じゃないよね。ありゃりゃ、締めの言葉も桂に頼んだよ。小野さんは締めの言葉がなくなった。大口の宮川の実兄(阿南さん)と饅頭の食べ比べだ。沖田総司が武道の型を披露するはずがてんやわんやで出来なくなった。
そこに山口が追われて再登場だ。役人も来てしまった。血の跡をみて、勇「鼻血だ」。幼なじみ捨助(中村獅童さん)がみつに殴られ「鼻血だ」。そこで桂さんが役人に、面子に賭けて引き取って貰う。山口は芹沢(佐藤さん)に任せることにした。永代橋から船で銚子へいき、水戸の船で上方へいくことになった。
夜になり、つねと初夜のはずですが、つね「今後のどうぞよろしくお願いします」。酒をつぐ。おしまい。
   ☆    ☆
多摩編が続きます。婚礼だから仕方ないが、感動的な武士らしい質実剛健な作りでもいいのに、なんでホームコメディだよ。カツラで武士にはなっているが、武士でなくてもコメディになりますね。オダギリーさんが日本人離れしているが、一番似合っていますねおいおい、初夜を楽しみにしていたおじさんは残念だ。時代劇は笑いではなく、エロだよ。まあ三谷さんの本だもの無理に決まっていますが。
土曜スタパでの田畑さん登場だ、京都の料理屋の娘さんだから、新選組はよく知っているとは限らなかった。田畑さんは勇がいい。歳三はもてるからちょっと・・・。三谷さんはつね(田畑さん)は理想の奥さんと言われたらしい。ちょっとプレッシャーです。理想の条件は、1、凛としとやか 2、気が付く 3、勇気もある だそうです。田畑さんは香取さんを見ておきたいと思っています。多くを語らない夫婦なのです。姑にもはっきり主張するようです。料理も掃除も完璧です。花嫁女優ということで話がありました。
新選組★★★★  4話  またまた人物が増えた。雪の桜田門外の変だ、
水戸藩と幕府の対立は頂点に達していた。井伊直弼は安政の大獄を実施して、大量に弾圧・処罰した。
沖田みつ(沢口靖子さん)は道場の掃除をしている。松井家が祝言の挨拶にくる。義母ふで(9番目の奥さん、田中さんは凄いね)は厳しいな、客人が増えて大変だ。目刺しが2匹に減った。道場の家計が苦しい。田中・父「勝負はぎりぎりで勝つのがよい。勇の意見は、つまらん・・」。歳三「町人相手の道場をめざす、当面金がいる、滞納している稽古代を集める」。
つね(田畑智子さん)登場だ、でも一瞬だけだ。勇は祝言の準備なのに逃げ出した。広岡(水戸藩士だ)に集金に行くことにした。そこで山口一(オダギリさん)も集金できていた。店で話す、広岡にはまた道場に来てくれと頼む。広岡は明日には金が入るという。広岡は厠へ行くと言い逃げた。店の主は芹沢鴨(佐藤浩市さん、これはぴったりだね、落ち着いて、うさんくさい)だ、鯉料理だ。鯉ヘルペスで食べられないのですね。芹沢が3両返した。明日の朝を楽しみに、天地がひっくり返るという。
山南(堺雅人さん)が道場破りと思ったが、勇に会いに来たのだ。歳三が挑発する、沖田が相手する。試合は突き(痛そうだ)で山南の勝ちだ。勇が試合することになった。勇が面で勝ったよ(わざと負けた、だから勝たせて貰った、負けないと強さが分からない)。龍馬からの手紙で会ったらいいと言われた。天然理心流は実践向きだと解説する。山南は理性的で良く喋る。
雪の朝桜田門外で井伊大老が暗殺された。この場面は天井からの俯瞰画面だ。色も青く、印象的なシーンだった。山南は「名も無き侍が夜の中を変えた」。自害した広岡が雪の上で死んでいた。芹沢もきた「あっぱれなり」と言いに来た。この雪のシーンの雪は土曜ウタパでながら見だが大変だったようです。
ちょっと中だるみかなと思うが、桜田門外の変というインパクトある場面が出ると締まりますね。来週は婚礼だ。かなり多摩編が続きますね。三谷さんうまくエピソードを作っていって下さい。今のところ、まずまずです。史実というより、ドラマとしていいです。
新選組★★★  3話 母は家出する  多摩編はちょっと停滞か、でも野際さんでしょう

龍馬と勇が1858年に江戸で会う。江口さんは白い巨塔よりもこちらがいいよ、本人も楽しそうだ。橋本左内(福井藩士)が登場する、以前福井にいたので、興味あります。でもちょっとしかでない、残念だ。佐久間象山(石坂さん)が弟子の吉田松陰が軍艦に乗船したので、捕まった。歳三(山本さん)はがまの油売りしているよ。
道場で勇と竜馬と会った。お茶を入れたいが、養母(野際さん)は怖いですね、「○○しない」ばかりだ。沖田(藤原さん)も登場だ。一通り顔見せしないといけないのかな・・別れに試合することになりました。これはどうなのかな。普通(素人の竹刀さばき)でしたが、全日本選手権よりはかなり落ちますが(当たり前か)・・・歳三は道場破りだよ、やっつけた所で、薬屋が登場です。おかげでよく売れたが、ばれて、やられた。歳三は何かを感じたようだ。
本筋は勇の縁談からの夫婦喧嘩する、養父(田中邦衛さん)、「あるじはわしじゃ」で、ついに家出だ。養父「勇は好きな女がいるか?」 と聞いてきた。みつ(沢口さん)が登場したが、勇はみつが好きなのか(でもみつは人妻では・・・)。養母の居所が分かった。腹水=覆水というダジャレがありました。養母は勇を怒っていた。養母「侍を気取るのは辞めなさい」と厳しく言われる。養母「武家の娘を嫁にするなど分相応をわきまえよ」。厳しい。勇「母上は私がお嫌いですか?」養母「言わずもがな」。引き締まった。養母も百姓の出だったのだ、ぬくぬくと侍になりそうな勇が憎いのだ。逃げた家の女主人に説得され、帰ることにした。養母との諫言で思いを新たにして、勇は「武士よりも武士らしい百姓になる」と決意する。歳三も道場に入る。主役は決まったぞ。龍馬は江戸を去った。
   ☆    ☆
あっという間に終わる。集中するわけではないが、見せてくれる。不思議だな。先週は栗塚旭さんがドラマの流れを決めるセリフを語った。今週は養母うでの強烈な勇に対する愛憎が、勇のこれからのモチベーションを高めるという展開に驚かされた
。細部はおかしい所もあるが、それを越えて見せ所を満載している。笑いも入れている。幕末の群像なので、ちょっと登場する人物も多いので、ここが心配だ。群像ドラマなのだろうが、本当に描き方が難しい。来週は田畑智子さんや、堺雅人さんも登場だ、一人一人描くだけで45分が終わる予感・・・
新選組★★★★    2話  多摩で仲間が揃っていくが、今日は栗塚旭さんでしょう

実の兄のところへいく。沖田の姉がみつ(沢口靖子さん)が幼なじみでしょうか、でもみつは人妻らしい、楽しそうにしている。
薬の行商をしている歳三のところへ行く。義兄が小日向さんで、その妻・実姉が浅田美代子さんだ。稽古を付ける。重い木刀で練習している。掛け軸には香取と書いてある。盗賊の護衛を頼まれた。歳三も武士になりたいようだ。護衛ということで「みつ」とついていく。歳三の兄が登場する。何と歳三役で有名な栗塚旭さんだ。ちょっと締まりますね。重蔵のところで中村獅童さんが登場だ。軽いですね。子供ぽいです。助っ人を頼んでいた。永倉(ドンドコの山口さん)だ。19歳だ(驚笑)。人を斬った事がある。勇は斬ったことがない。木刀で戦うという。賊が来た、木刀を払われ危機せまる歳三を助けるべく、勇は剣で賊を斬った。初めて人を斬った。凄いシーンだった。しかし後悔しているが、戦いはこんなものだと思う。今のイラク派遣の問題と同じかな(考えすぎかな)。やはり攻められたら反撃するし、最悪は殺してしまう。勇みたい考えだったら、やはり戦場には行かないことだ。中村さんは曖昧に口だけでその場をまとめたのは小泉さんみたいだ(考えすぎかな)。
原田(山本太郎さん)が賊の加勢をしていた。松山の出だ、槍を学んでいる。勇のご飯粒ついているの指摘で、余り戦う気がなくなった。もう仲間だ。勇は血の臭いが落ちない(中居くんの和賀と同じだ)、サムライにならなければ人を斬らないで済んだ。勇たちは荷物を運ぶ、みつは連絡係で行ってもらう。
途中に歳三の盲目の兄のとこへいく。「生きようと思いが強い方が生き残る」。「風が変わり始めています。新しい風(桜田門外の変だ)は嵐となる。腕を磨きなさい。風に乗るにしろ逆らうし、刀を鞘に収めることはない。二人の力でこの世をきり結ぶのだ」。川崎でハリスを見る。「鼻デカ(言うわけないでしょう)。別れ道で勇は歳三を誘う。
   ☆     ☆
ストリーは進んでいないのに、意外にもあっという間に終わった。結構見せてくれました。50回近くやるので、この多摩編は結構長くやるのでしょうね、ただ史実は残っているのか、ほとんどが三谷さんの創作なのでしょうか? 今回は勇の初めての人斬りシーンは迫力あった。香取さんは身体大きいので上手く動くと迫力満点です。そして栗塚さんが将来を指し示す、時代劇の醍醐味を味わうことができました。将来の新選組の仲間がどんどん揃ってきた。
新選組★★★   1回「黒船が来た」 普通のドラマならいいのですが

始まりましたね。三谷脚本の若者中心の新選組だ。最初にやはり「大河」なのでナレーションがあった。名前が多くて覚えきれない。香取くん、山本耕史くん、藤原くん、さすがに若い。山本太郎くん(現代風の格好で喋り)、オダギリージョーさん、年長組は堺雅人さん、山口智充さん、八嶋さん(現代風)、照英さん、筒井道隆さん(松平容保役)、大倉孝二さん(新選組の会計役)、矢島健一さん、江口洋介さん、石黒賢さんです。長老組は石坂浩二、田中邦衛さん、野際陽子さんですね。菊川怜さん(声が合わない?)、乙葉さん(まあまあかな)、優香さん(何だか心配です)、戸田恵子さん、沢口靖子さん、平岩紙さん(初菊役、優香と喋る芸子さんですか、出ていたのですか)。とにかく大河らしく役者は一杯だ。江口さんと石坂さんの絡みを見ていると「白い巨塔」だったよ。
京都の桂小五郎の尊王の会合に、新選組が御用改めに入る。まあ顔見せですね。最初からあの目立つ新選組の制服(目立ちすぎる)は着ていないで、近くの店を借り切って、武器や制服を揃える。そして乗り込むのですね。香取さんの姿をみて、HRか何かで三谷さんは不思議な印象の時代劇しなかったかな? とりあえず殺陣などがあって緊迫感(帷子で真剣を受け止められる?)ありました。でも八嶋さんや山口さんや戸田さんなどが三谷さん風なのですが、急にパロディでギャグを言いそうな心配に襲われる。
そして10年前(1854年)になる。本来の新選組の出来上がりから時系列的に始まる。武蔵の国の剣術道場の養子が近藤勇だ。養父が田中邦衛さん(はんなり菊太郎ですね)、養母が怖い野際陽子さんです。江戸で桂や龍馬と近藤は顔見知りだったなんて、大胆な設定です。黒船のシーンは使い回しですかね。それともこのために作った。そうならやはりNHKは凄い。最後に江口さん、香取くん、山本くんの筋肉登場した。香取くん、ちょっと脂肪が心配だ

さて漫画家「みなもと太郎」先生の冗談新選組を読んだ。帯にも三谷愛読、新選組の原点です、とある。みなもとさんはBS漫画夜話に登場したことがあり、結構好きな漫画家です。しかもオタクな漫画家で、長編「風雲児」で関ヶ原から漫画を長く描いている。さて「新選組」は何と77頁で完了している。恐るべき省略だ。しかし近藤勇が浪士隊から死ぬまでの活躍したのはわずか5年だ(この漫画には年譜も付いている、素晴らしい)。この中で三谷さんとみなもとさんが対談している。江戸で桂、龍馬、近藤と皆会うのは創作だ。でも池田屋の階段も低いものだし、部屋は恐ろしいほど狭いなど、これまでのドラマや映画はさんざん作り物だったと言っている。このドラマは近藤の流山での死で終わろう(でも五稜郭までやってという投書もあるそうだ)。まあ漫画みたいつもりで見れば良いのかな。この漫画は999円で、イーストプレス社です、是非見て下さい、おすすめです

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