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仔犬のワルツ 不条理そのもの 投稿者:うーやん★  投稿日: 6月20日(日)19時37分58秒
お久しぶりです。今クールドラマも終盤間際で、連続ドラマがジェットコースターとすれば、最後の高速急カーブでしょうか。急「転」や急「落とし」が見られます。今クールの一番は「光とともに」ですが、一部で話題の「仔犬のワルツ」について思うことを書きます。

(1)初回は「家なき子」のようなイジメの味わい(イメージ)があったが、この回だけは別物でした。その後は「試験」と「殺人」が決まりとなった。キャラは満載で、親子・兄弟が縦にあり、横にパートナーというキャラが多数存在する。これらが試験官のゲストとともに動いた。4話で自分は「過剰な無意味さ」がこのドラマの本質だと理解した。
(2)中盤からは、満載キャラが交錯して、様々の物語(サイドストリー)を作りながら、それらが絡まる、恋愛(律子と鍵二と葉音と芯也)や血縁(葉音の実母の関係)やキャラの同一性(鍵二と譜三彦)までも混乱させる。伏線は多すぎて、しかもズタズタだ、最終回で見事に収斂するとは思えない。野島脚本はゲームのようにキャラを動かしているとしか思えない。キャラに対する思いこみや愛情はあるのだろうか。ことごとく見るものの思いを「裏切る事が唯一の目的化」となっていることもこのドラマの本質だと理解した。
(3)このドラマの前提である、奏太郎の設定が崩壊している。学長の後継者を選ぶこと、天才ピアニシトを選ぶこと、死んだ鍵二を復活させること、すべてが崩壊している。奏太郎は重症、後継者の相次ぐ死が起きている。犯人は見当もつかない。刑事2人だけで、一人は警察手帖の代わりにチョコを出し(笑)、入院中だ。もう一人は宮西という名前さえ目立たないのに終盤近く、突然巨大キャラとなって混乱させている。天才ピアニストを選ぶ試験の無意味さは、誰もが了解しているだろう。それなのに何故ドラマは続くか? それはコンピュター「マザー」で象徴される、暴走するゲームを終えるプログラムが存在しないか、誰もコンセントを抜かないだけだ。もはや「巨大な不条理劇」なのだろうか。
(4)昨日娘が初めて見て、何で棒読みのセリフなのと聞いた。これはセリフや展開が過剰なので、棒読みでないと、更に過剰になり混乱するからだと答えた。思いこみのセリフでは一層、訳分からなくなる。キャラにセリフを喋る情念は与えられていない。ただ神か悪魔のセリフが、キャラを変えて登場するだけなのだ。演技すらいらない。野島さんという神か悪魔の代わりに、無表情に演技し無表情に読み上げる劇なのだ。

終盤になっても誰が犯人で、最後に残るのは誰かなのか、余り興味が湧かない。もはや、関心や興味の領域を越えているからだ。余りにも多くの死人の群れ、意味のない過剰なセリフと展開だ。芯也と律子の関係と思ったら、律子と鍵二の兄妹の関係での子供が葉音なのか、モラルも愛の情念も感じない。ファンタジーや寓話にしても了解不能だ。ただただキャラやセリフ過剰さとは極北の無(不条理)すら感じる、極限の「ナンセンス」ドラマなのかもしれない。ある意味恐ろしいドラマだと思える。

これを読んだ人はほとんど理解できないと思いますが、ドラマ見ている人で、少しでも御理解いただければ幸いです。
企画:野島伸司       脚本:吉野万里子     演出:吉野洋、長沼誠、大谷太郎
プロデューサー:伊藤響、北島和久、大塚泰之    主題歌:安倍なつみ「だって 生きてかなくちゃ」

桜木葉音(18)...安倍なつみ   水無月芯也(養子)...西島秀俊    水無月譜三彦(三男)...岡本健一
水無月律子(長女)...杉浦幸  水無月唱吾(四男)...塚地武雅    水無月器一(長男)...風間トオル
ノッティー(19)...市原隼人    宝生光(18)...加藤夏希         志賀知樹(19)...忍成修吾
森歌乃(18)...近野成美      鴻池聖香(19)...松下奈緒       志賀華子(48)...小柳ルミ子
輪島舞子(30)...三浦理恵子   倉田房雄...小林桂樹         片岡久枝(55)...酒井和歌子
今井勝之(32)...山寺宏一    水無月千世(59)...赤座美代子    水無月奏太郎(64)...竜雷太
宮西刑事......袴田吉彦      小暮刑事......谷 啓
仔犬のワルツ★★   11話最終  6月26日放送
芯也は、葉音の瞳に映った宮西刑事の顔、宮西刑事も愛児園で育ったのだ、と言う。携帯が掛かり、芯也は宮西と会う、唱吾と残ったノッティの亡き律子の後の新しいパートナーは誰かも話し合う。宮西は芯也と会い、「腐った金持ちから奪うのに、何を躊躇する、葉音は負ける、ノッティのパートナーは手段を選ばない、彼はまだ俺を信用していない、お前は甘い」という。宮西はピストルで芯也を打ち、芯也は倒れる。タイトル、CM。しかし、宮西と小暮刑事が芯也の死体の霊安室にいると、芯也は起きあがった、ビックリだけど、ここで自分は頓挫した。またも了解不能が加速した。敵を欺くためだと、小暮が仕組んだのだ。防弾チョッキで助かったのだ。芯也は全てが終われば、自首すると言う。小暮はもう時効だと言う。
試験は譜三彦が行う、白と黒のピアノだ、神は黒で、悪魔は白だ。黒は鍵二のピアノだ。二人が残ったとは思わない。二つは全ての対立軸だ、病室でもモニターはしている。片岡医師は奏太郎の手術の準備をするという。奏太郎は「最後の演奏を始めてくれ、その後に多大の影響を与えたバッハのフーガ・ト短調だ」。判定者は死んだ鍵二で君たちが起こすのだと言う。譜三彦が第一スイッチを押すと棺が登場する、第にスイッチで棺が開きドライアイスに詰められた鍵二(岡本健一さんの二役)の死体が現れる。
芯也は葉音の部屋に探しに来る。そこへ携帯が鳴る。あっさり出る、譜三彦からだ「教会に葉音はいる、律子に聞いただろう、許されない二人の兄と妹は人知れず結ばれた、お前が生きていたとは驚きだ(本当だ、死んだ事にするはずなのに、疑問)、葉音は最終試験だ」。芯也は小暮刑事に携帯して、葉音が拉致され最終試験を受けていると知らせる。芯也は教会に向かっている。芯也は葉音と携帯する。芯也「試験が終わった後が心配だ、不安だ」。葉音「二人で本当の愛を見つけようと約束したからね、あなたはそうしようと思わなかった、そう思えば不安にはならない、あなたが繊細で動けば迷ってしまう、私が一人で本物の愛を見つけてくるわ、それをあなたに持ち帰る、この人(鍵二?)の前なら奇跡を起こさせる」。小暮は片岡医師と病院で、その後奏太郎の部屋でモニターを見ることになる。CM。
鍵二の死体は冷凍保存していた、小暮「息子に嫉妬していた?誇らしく思うでしょう」。奏太郎「水無月家の誇りです」。小暮「嫉妬していたのは愛情の方ですね、奥さんの愛情が息子に向かうためですね」。今井医師は千世に語る「急ぐことはない、心が壊れた理由を」。千世は正常になったのか、病気に逃げていただけなのか、「鍵二が死んで、私の命も消えた、私には他にも子供達がいます、一人だけの子供に何てあり得ない、主人の期待に応えられるのは鍵二だけ、主人のためだった、私たち夫婦には溝があった、バイオリニストとしての私を愛していた、私は生身の女として愛されたかった、苦しかった、一筋の光の鍵二が私の代わりになれる、そうすれば私はただの女として向き合える、それが消えてしまった」。小暮がやって来て「ボタンの掛け違いですね、ご主人はあなたの関心が全て鍵二にあると思っていた、全く同じだった、愛する人の所へ」。二人はモニターを一緒に見る。結局、この二人に和解と平和が訪れた事だけが良かったことだ。
芯也は教会に着く。譜三彦「きたか、そうだ、このテストは鍵二を再生するためにある、馬鹿げていても芸術家の不滅の魂を信じていないのか」。ノッティーと葉音は「信じている、その願いを届けたい」。譜三彦「本当の意味は、俺の中では違う、この演奏は録音してある」。しかし何者か(唱吾かな)がライターで火を付けると、灯油をまいてあったのか勢いよく燃える。譜三彦「二人の才能は生まれながらのものだ、才能の開花には犠牲が必要だった、お前は俺が犯人だと、テープを聞く人間はひれ伏すだろう、人間は神に近づき悪魔に愛された錯覚する、他人を攻撃する、うんざりだ」。ノッティー「おれのテープが世界平和に貢献する」。教会へ宮西も着く。一方モニターを見ていた千世「譜三彦じゃない、生きていたのね、鍵二」。完全に千世は記憶が戻ったのだ。千世「世界が平和になるテープがある」と言っていた。宮西は入ろうとすると、火は大きくなっていた。皆の所に煙が入ってきた。ワルツとネズミが地下室を見つけ逃げる。葉音は鍵二に「あなたは間違っている、腑抜けになれば、人間に一番大事な希望もなくなる、音楽が希望を失うなんて、音楽があったから救われた、憎むよりも愛することを」。崩れそうにあり、地下室に逃げるが、譜三彦は残る。その時芯也は目の前の人物が鍵二だと知る、葉音を芯也に託し、愛する妹律子のもとへ行くという。譜三彦も苦しみ、悲劇の子を産んだ。CM。
宮西は水を被り入ろうとするが駄目だ。鍵二はテープを芯也に託し、自分は火の中で「グロリア」を弾く、格好いいけども。奏太郎と千世は鍵二には愛するダンサーの女性がいたが、引き裂いたのだ。奏太郎「鍵二は狂っていない」。ノッティーは子供の頃グロリアを聞いた、母は「あなたが生まれた時の喜びよ」。ノッティーは鍵二の子供だった、葉音とは異母兄弟だ。これが本物のグロリアだ。ノッティー「ママを捨てたひどい男だと思った」。葉音「こんな(素晴らしい演奏は)聞いたことがない」。奏太郎の手術が始まる。手術始まる前に、片岡医師は抗生剤2g入りますといって、注射しようとする。その手を今井医師が止める、そして小暮が登場して、18年前の譜三彦も検死して助かったはずが殺されたと報告する。そして片岡医師の息子唱吾も逮捕したと告げる。千世は家に戻るが、唱吾がやって来て、ナイフを出す。そこへ宮西(お前は教会で水をかぶっていたのに)が登場する。時間経過が分からない。宮西は唱吾と組んでいたので、唱吾から千世殺害を頼まれるが、宮西は「殺人容疑で逮捕する」で捕まった。かなりたったのだろう。ノッティーがピアノを弾き、奏太郎と千世が客席で嬉しそうに聞いている。千世「世界の頂点に立つわ」、奏太郎「どうでもいいさ」。志賀華子が学長室に入り、呼びかけるとイスが回り、芯也が学長として座っていた、白のタキシードだ。そして葉音はウェデイングだ。海の見える教会で結婚式が行われる。誓いのキスをする。崖の上で、二人は話す。芯也「学長になると分刻みの仕事だ、僕たちは離れることはない、ずっと、愛児園までドライブしよう」。葉音「ずっと繋がっている、これから警察に行って、ワルツが見つけた、あなたの部屋に血の手袋を見つけた、あなたがどこにいても心は離れない、他人の不幸の上に幸せはこない」。芯也「君が僕を疑っていると思わなかった訳ではない、しかし僕たちは結婚した」。葉音「だから」。芯也はピストルを出し葉音に向ける。結婚式にピストルを忍ばせることはないだろう。芯也「この下の海は潮の流れが速い、足を滑らして」。葉音「愛してるわ」。芯也「愛などいらない、黙れ、もういい」。ワルツが車で吠えて、テープおスイッチが入る。グロリア、希望の光、世界平和の演奏じゃないか。芯也「くそ、こんな時に、僕は死刑だ」。葉音「私は待っている」。芯也「助けてくれ、何て事だ」。葉音「芯也」。芯也「葉音、君を愛してる、心から愛してる」。涙。芯也は背を向ける。太陽の光をカメラはとらえる。芯也と葉音「愛してる」の言葉だけで、白い画面となり、ピストルの音がなる。おしまい。
まとめ、今回の死人は譜三彦になっていた鍵二が炎の中で死んだ。譜三彦は18年前に死んで、鍵二が入れ替わった。何で誰も気づかない。千世は記憶を取り戻し最後は夫婦仲良くなった、これだけが良かったことだ。試験の勝利は誰だ、学長に芯也がなったので葉音か、しかし唱吾が逮捕されたので、芯也が残っただけか。不明。唱吾は片岡医師と奏太郎の子だった。宮西は捜査のために唱吾と手を結び、最後に唱吾を逮捕した。唱吾は何人殺したのだろうか、初回から見直す忍耐ある人はいるだろうか。芯也も殺人したようだが、誰を殺したのかな。最後のピストルはどこに向かって撃たれたのか。最後にこのドラマのキャラは単なる記号だ、テーマは何もない。「共犯者」という難解なドラマがあった。しかしキャラに対する愛情を感じられた。だから3回ほど見た。このドラマではどのキャラにも作る方も見る方も愛情を抱けない。とにかく、今クール最大の問題作だ。栄光のワースト・ドラマ賞を贈呈しよう。記憶に残る作品だ。
仔犬のワルツ★★    10話 6月19日放送
奏太郎の目的は、天才ピアニストを探し出すことから始まり、妻・千世の記憶を取り戻すこと、そして溺愛した天才ピアニストの次男・鍵二をよみがえらせることへと繋がっていた。しかし長男である器一までも亡くし、奏太郎は泣き崩れる。一連の殺人事件の犯人も捕まらず、ますます混沌とした状況のなか、“マザー”の予言通り、残る3人の生徒への次の試験が始まろうとしていた。葉音は雨の中から芯也に救われた。芯也「グロリア、君に希望の光が満ちあふれるように」。葉音「芯也」。今回の試験会場は豪華客船の船上だ。そこに乗り合わせた世界的なプリマドンナは切迫流産の危険性がある妊婦を音楽の癒しの力で励まし、母子共に無事に出産させよという試験だった。危険すぎる、下船して、速やかに産婦人科に入院すべきだ。今回はバイオリンも揃ったオーケストラだ。かなり古めの超音波検査装置が、子宮と胎児を映し出した。課題曲はチャイコフスキーの『白鳥の湖』。タイトル。
葉音、ノッティー、知樹が話している。ノッティーは負けないと元気だ。知樹は幸子の味方だ。病院では小暮刑事と今井医師は千世に白鳥の寓話をする、通りかかった王子(芯也)が白鳥(葉音)に恋をした。永遠の愛を誓えば悪魔の魔法は解ける。白鳥は信じたが王子は約束を破り、悪魔の娘に永遠の愛を誓った。裏切られた白鳥は嘆き水の中に身を投げた。その事を知った王子も白鳥の後を追った。芯也は律子に葉音を身ごもったときのことを聞く。律子「鍵二は苦しんだ」。芯也「生まれる子は苦しむ」と。律子「兄さんは死に、あなたが傍にいた」。芯也「償いです」。律子「私を愛していたわけではないのね」。芯也「愛するという感情が分からない」。芯也「生まれたことを葉音は憎んでいる」。芯也に約束を裏切られは自らが水の中でもがき苦しみ、芯也を殺してしまう夢に悩まされながらも、芯也の「ずっとそばにいる」という言葉を信じて試験に挑む。志賀の前で幸子の衣裳に扮して知樹は「ママさようなら」と言う。試験が少し回復した奏太郎の声で始まる。妊婦にはモニターが多数装着される。奏太郎が音楽の意義について語られる「芸術は人知を越えている、さあはじめよう」。思い切り省略した。CM。
3人の奏でるピアノの音色が母子に影響を与える。譜三彦と宮西刑事が会っている、譜三彦「僕が鍵二で譜に彦だ、自分たちは分かりやすくキャラを作って、時々変わっていた」。18年前の事故は「もはや意味ない、うり二つの運命だ、共鳴しながらも疎ましく思った、いずれは」。奏太郎は否定する。小暮刑事「母親の千世なら才能ある鍵二を溺愛していた、母親なら愛情を振り分けたりする物でしょうか」。千世がモニターに近づいて「は、お、と」と言う。小暮「グロリアの曲は誰が」。妊婦の切迫早産は悪化する。苦しめているのは赤の線だ、体が熱いノッティーだ。「子供産まれるなら、母親は犠牲になっても仕方ない」。強制的に止めさせる。しかし胎児は心停止する。次は青だ。分かるわけないだろう。葉音も失格だ。幸子の勝利だ。芯也が止めさせる「赤ちゃんが自殺した、ママのために」。訳分からない。幸子は仮面を脱ぐ。曲を弾き続ける。そして再び心拍が再開する。唱吾は僕の勝利だという。葉音は負けたことを謝る、そして、君のママに会わせるという。とても苦しんでいた。芯也は「出生から音楽的才能があることを知って、見守ってきたのだ、許して欲しい、強制はしないが、ママに会ってもいいと思えば、これを着て甲板に行ってくれ」。幸子も化粧をし直す。大事な人に会うから、ノッティーは「そのままで十分可愛い」と言う。葉音は盲目だから駄目だろう。奏太郎は最終試験は追って言うと、唱吾に告げる。唱吾のパートナーはもう鍵盤を弾かないだろうと予言する。そして知樹は倒れる。甲板に白いワンピースで赤い靴を履いていくと、何者かに突き落とされた。CM。
知樹は病院に運ばれる、原因不明で瀕死だ。医師も手の施しがない。志賀は懸命に医師に頼む。その知樹の傍らに看護師の姿の幸子が登場して、「有り難う、つかの間の自由が、そして、さっき生まれた赤ちゃんの中に私は」といい倒れる。知樹はバイタルを完全に奇跡的に回復した。一方、海に落ちた葉音を芯也は飛び込んで助ける。芯也「あの人は同情の愛だ、君とも本当の愛ではない」。葉音「二人で一緒に探すのだ、きっと見つかる」。宮西刑事は小暮刑事に律子の死を携帯した。真っ白な服を着て、水が流れていた。助けられた葉音は赤ちゃんを触る。船に警察がやって来た。CM。
譜三彦は芯也に「こいつが犯人だ」と言う。芯也も手を差し出して逮捕してくれという。奏太郎「芸術は残酷だ」。ノッティーは律子が死んだが残るかと譜三彦が誘う。最終試験には水無月鍵二が待っているという。葉音は行方不明になる。芯也の警察での聴取芽始まる。モニターに映った葉音の黒い仁美に映った物は何か。そこにはみじんも疑わなかった宮西刑事が映っていた。おしまい。今回は奏太郎、芯也、葉音の長セリフは省略した。意味ないもの、笑。
小暮刑事は病室で宮西刑事と家庭の話をしている。小暮の携帯ストラップのハートのアクセサリーをみて、殺すのをやめた。葉音のものだと知っているのは芯也だけだ。でも犯人は心がないからやめたのかも知れない。小暮刑事は片岡医師に警察手帖の代わりに明治のチョコを見せました。懐かしい小ギャグです。こんなのも意味なく交えている
娘が初めて見て、何で棒読みのセリフなのと聞いた。これはセリフや展開が過剰なので、棒読みでないと、更に過剰で混乱するからだと答えてしまいました。思いこみのあるセリフでは一層、訳分からない。試験の脱落はノッティーと葉音で、幸子に扮した知樹が残ったが、知樹はもうピアノを弾かないと言う。最終試験が来週ある。死人は律子だ。この世界に入る体力と知力のある人は多くないだろう。予想を次々裏切ってくれるが、これが妥当とは思えない。人間としての情念などもない。野島脚本はゲームのようにキャラを動かしていくのだ。時代がそうなのだろうか、恐ろしい物を感じてしまった。評価ダウンだ。あらすじを書くことが極めて困難で楽しくないのだ。多分読んでも分からないよね、爆。
仔犬のワルツ★★★   9話  6月12日放送  

前回行われたトンネル内でのピアノ試験の最中に起こった事故で、奏太郎が重傷を負った。ピアノで助かったのだ。代わって長男である器一が横で意志を継いで試験の進行を行うと誓う。試験やめて自分が学長になればいいのでしょう。水無月家の兄弟も合意したよ、訳分からない。スーパーコンピューター「マザー」の予言では、最後の3人はエンジェル・デビル・ゴッドであると言われており、残る4人の中から1人の人間が脱落することを意味していた。葉音と芯也はワルツを探しに、野犬の保護された所へ出向く。これは伏線です。タイトル。
一方、鍵二の事故の原因を突き止めた小暮刑事(谷啓)がフォークで尻を刺され、千世や奏太郎と同じ病院に収容された。また襲撃された時、拳銃を奪われたこともわかり、部下である宮西(袴田吉彦)は1人で犯人探しに奮闘することになる。警察に人はいないのか、何人死んだと思うのに。唱吾は仮面の幸子をパトーナーして認めて貰った。芯也と律子は出来ていて、律子は「私の責任だ」と言っている。芯也「僕はあなたのために傍にいる、傷ついた羽根を癒す、元のように羽ばたけるように、僕はあなたを愛している、報われなくても」と言っている。葉音が聞いたからびっくりだよ。安部なつみと杉浦幸似ていなくもないが、宮西刑事同様に笑ってしまった。律子「可哀想ね、可哀想な私の娘」と言う。おお、顔が似ているばかりでなく、親子だったのか、視聴者もびっくりだ。芯也は親子丼ができそうか。言い過ぎでした、ごめんなさい。葉音は宮西刑事の前で空笑いだ。笑うしかないよね。小暮刑事は自分を襲った犯人を考えていた。ついに次の試験がスタートした。残る生徒は4人で草原に連れて行かれた4人は、それぞれ鍵の付いた檻に入れられてピアノを弾くよう命じられる。志賀は試験に立ち会い、「助かりたければ全力でピアノを弾きなさい」と言い放つ。実況の担当はヘリコブターの譜三彦だ。芯也は「一つ目は霊的世界、美しく善なる場所、二つ目は物質世界、その世界は悪意に満ちている」なんて訳分からない呟きだ。全員ピアノを弾き始める。課題曲はエリック・サティ『3つのグノシェンヌ』。CM。
どこからともなく野犬たちが集まってくる。なんとその草原は人間に捨てられ、人間を憎んでいる野犬たちの住む場所だったのだ。鍵が付いているとはいえ、不安を隠せない4人だ。ピアノという武器しかない状況で、彼らは必死に弾き続ける。兄弟は危険だというが、器一はピアノが武器だ。幸子に近寄るが、通り過ぎる。人にはマスクで恐ろしく見えるが、野犬には姿が見えない妖精、つまりエンジェルだ。ノッティーの檻でも、助けたネズミと同じで、優しくされれ場嬉しく、冷たくされれば憎む、野犬の気持ちを語り、人間が許せなければ俺を食え、今は約束があり負けられない、でも終わればここに来る。仏陀の気持ち、ゴッドで話しかけている。見ていた志賀は耐えられず、タバコを吸いに部屋を出る。ワルツも外にでて、野犬と混ざる。芯也の言葉が頭から離れない葉音のピアノは狂おしいほどの音色だった。「みんな大嫌い」と空笑いしてる。葉音はデビルだった。CM。
葉音「ずっと我慢してきた、仕方ないと諦めることも覚えた、たった一つ、他を犠牲にしても、たった一つ叶えば、あの人の傍に、神様はいると思えた、嬉しかった、違った、あの人の心は私にはない、努力しても、その人のこころは私には来ない、何故あの人のそばに私を、あとでがっかりさせて、喜んでいるの、それなら神様ではない、神様を認めない、あなたは神様じゃない、ちがう」。涙が一筋。犬がシッポを巻いていく逃げていく。残された1人の聖香の檻の前に来た野犬たちは、暴れ出す。器一「まずい」と言う。ついに鍵を噛みちぎり生徒に襲いかかる。ああ、という声をともに器一がかみ殺された。宮西刑事も駆け寄り、真相を聞こうとする。「犯人を教えて下さい」。指を指すように言うと、器一は上を指す。ヘリで飛んでいる譜三彦だろうか。器一「聖香が落ちるかも知れないと思った、これからは地獄だ、君を落とすのなら、ここだと思った、聖香、恋をしなさい、肉体は二義的なことだ、心が結ばれることが大事だ、芸術家なら可能だ、芸術家ならそこに不滅の魂が」。器一出血多量で死んでいく。唱吾は怖がる、鉄の南京錠が壊れるなんて、もう嫌だ、と譜三彦に言う。幸子が仮面を取る。志賀に知樹が迎えに来る。運転する車が急カーブすると、後席で幸子の仮面が滑り出す。葉音は行方不明になり、宮西刑事が探すと、水無月鍵二の墓に近づく。そして墓を掘り出す。しかし墓には何もない、譜三彦「鍵二は生きている」。芯也と律子は、律子「罰だ、許されない愛で生まれた葉音、私と鍵二の間の子供」という。葉音は雷雨の中を歩く。葉音「神様私は怖いのです、神様を悪く言ったのは、私の言葉を聞いて欲しかったからです、私の中に知らない怖い顔した私がいる、恐ろしい夢を見たときから、私はこれ以上いることはできません、耐えられないからです、水の中で、私がバタバタと」。芯也がやってくる。葉音「あの人、あなたを殺してしまう」。
さらに、入院中の小暮は同じ病院という利点から、奏太郎から18年前の鍵二の事故の真相を聞きだす。小暮は今井医師に聞きただす。今井は「愛情すら感じている、美しい心を持っているからだ」。器一が千世を連れてきた、犯人か犯人を見ていると宮西に語る。奏太郎は犯人は知らないという。18年前の事件を聞くと、鍵二を殺したのは私だと告白した。バイクに細工するように工場に依頼した。奏太郎「水無月家の養子にすればいいと言い、聞いた芯也も冗談だといった、しかし芯也は私の頼みを聞いた、ブレーキパッドを外せばいい」と言った。信じられないと小暮は言うが。奏太郎「私は鍵二に嫉妬したのだ」と言う。小暮「みな、芯也が犯人だ」と、奏太郎「人間は弱い、才能のある若者だった、ある時から才能を失った、その時から私は芯也を疑った、身寄りのない、美しい心をもった青年が悪魔に売り渡したのだ」。
終盤になっても誰が犯人で、最後に残るのは誰かなのか、余り興味が湧かない。もはや、関心の領域を越えているからだ。余りにも多くの死人の群れ、意味のない過剰なセリフと展開だ。芯也と律子の関係と思ったら、律子と鍵二の兄妹の関係での子供が葉音なのか、モラルも糞もないぞ。ファンタジーた寓話にしても了解不能だ。結局まとめると、聖香が脱落して、幸子は知樹で、死人は器一で、真相では葉音は律子と鍵二の子供かもしれない。ここまで来ると、ちょっと最終回の展開にちょっと期待して、★一つアップした。

仔犬のワルツ★★   8話 6月5日放送 地震とともに時間が戻る、理解不能を越えた
バイク事故での現場で奏太郎は、「自分が死ねば良かった、辛くてもやらねばならない、それが私の運命だ」と告白する。タイトル。小暮刑事は、葉音と話している、「犯人捕まえても、娘が戻るわけではない、」。葉音はハートの携帯ストラップを渡す。次の課題は「運命だ」。唱吾は歌乃の「もっともピアノが似合わない」と言われ、唱吾「ベートーベンだってイケ面じゃない、身長162cmだ、5人になった、とにかく練習して」。今回は歌乃が脱落ですね。歌乃「もしも私が脱落しそうだったら汚い手使う」。唱吾「ああ、君は負けない、コンピュターのマザーが最後の3人には残ると予言した」。これは伏線ですね。芯也と一緒の葉音「運命を信じない、信じたら生きてけない、生まれつき目が見えない、運命なら自分の殻に閉じこもって生きていかねばならない(何でだよ)、私とワルツやあなたとの出会いは運命ではない、私が望んだことだから、夢や希望は運命には負けない」。芯也「若かったら、そう思ったかも知れない、運命に逆らうほど強い人間じゃない」。電話が掛かるが、葉音「出ないで、傍にいて」。芯也「いいよ」。唱吾が帰ろうとすると、運命のピアノが聞こえ、入ると包帯とマスクの幸子だった。参加者はバスに乗って行く。譜三彦は運転手だ。免許証を持っているのか。鍵二と名乗る譜三彦は「事故は殺人かも知れない、また狙われる」と言う。宮西刑事は「証拠を見せろ」と言うが、譜三彦は左手を挙げると肘に大きな傷跡がある。事故の破片がまだ残っているのです。ピアノの弾けない私は鍵二ではない。小暮刑事は事故の原因が分かったと袴田に電話する、このブレーキパッドを持っているものが犯人だ。何でそんなもの持っている? 小暮は持っていると決めつける。そして唱吾が机の引き出しから、白い布に包まれたブレーキパッドを取り出した。怪しい。幸子はまだ来ていない、母親が死んだ(やはり)のだから、テスト所ではないのだ。聖香はGOD、歌乃はENGELなんて残った兄弟は話している。幸子はDEVILで一致した。バスの中ではカラオケではしゃいでいる。その様子はモニターで見ている。今日のテスト会場は鍵二の事故現場だ。テストの審査は鍵二がするのだ。そのトンネルには幸子が待っていた。映像的にはいい。CM。
トンネルの暗い中で、ろうそくで演奏だ。歌乃は怖がっている、葉音はトンネルが暖かで安心だ。鍵二が死んだその時間まで演奏するのだ。その時消えた蝋燭の人が失格だ。運命だ。千世が入院しているところに小暮が聞きに来る、精神科患者だ。許可なしで面会させられない。千世はピアノの部屋で律子が食事を持ってきた。芯也もきてママをどうするか話す。幸子はママはここにいた方が安全だ、という。どちらにしても「ママの運命だ」という。そこで運命のピアノが始まる。参加者は脅かしている。歌乃は墓の傍で住んでいて、人魂をみたのだ。こわがりだ。皆は葉音が羨ましがっている。歌乃はやはり駄目だ。奏太郎は運命を語る、目的は「千世の記憶を取り戻すことでもなく、鍵二そのものだ」。突然地震が起こり、時間が戻り出す。訳分からない。それでもピアノを弾いている。その時歌乃は鍵二の霊が憑依したように語り出す。CM。
宮西刑事が避難勧告が出ているのでやめさせよとする、譜三彦はナイフを取り出して、テストを続けようとする。逮捕するというが、譜三彦は水無月家の力を理解できないのです。宮西刑事、「全員生き埋めになるぞ」。譜三彦「仕方ありません、運命なのです」。宮西刑事はピストルを取り出し、譜三彦を制し、トンネルに入っていく。歌乃「私は事故で死にました、ここは暗くて寒い、もっと近くに来て欲しい」。テストは中止と立会人の華子は言うが、恐怖のテストをやって来た皆はやめようとしない。葉音「心を込めて弾こう、それが鍵二さんに近づくこと、あなたの父も兄弟もあなたのピアノを聞いた人も、あなたのことを忘れない、私たちはあなたを怖がっていません、怖がっているのは死ぬと言うことで、いつか私たちにもやってくる最後の出来事だからです、あなたのさみしさは私たちにも訪れるものであり、思い違いしないで、あなたよりも愛する者を失った後に残された者が遙かに悲しいのだ、私たちのピアノを聞いて下さい、私たちはあなたを目指し、精一杯生きようとしているのです、あの人が目の前から居なくなっても、絶望的な寂しさや悲しみが訪れようとしても、精一杯愛そうとしているのです、そう思うと不思議な力が湧いてくるのです、私には運命には負けません」。器一「素晴らしい愛の告白だ、芯也、あの人とはお前のことだろう、受け止めてやれるのか、テストに破ればお払い箱か」。芯也「僕にはどうすることも出来ません」。器一「そうだ、お前にはすでに愛する女がいるのだからな」。芯也「えー」。誰だっけ、さっぱり分からないよ。小暮刑事は、ようやくピアノを音を聞きつけて千世の所にやってくる。連れだし車を取りに行くが、その時足をナイフで刺される。そして小暮のピストルを奪い頭に突きつけるが、携帯のハートのストラップをみて、殺すことをやめる。宮西刑事は、テスト会場にやってきて、やめて避難するように命令する。同時に手を止めることにした。もう少しで時間だ。中心に明るい光が現れ、光を増す。華子、奏太郎には見えない。そして歌乃の蝋燭が消えた。バスでテストを受けたメンバーが帰ってきた。袴田「あの光を見たら、その先を知りたくなった、人間が忘れた何かを・・」。歌乃は唱吾に「ごめんと謝る」。唱吾「保険を用意した、紹介しよう、僕のデビル」と、幸子を紹介する。譜三彦ノバイクに乗って、奏太郎はトンネルに走る。奏太郎は「私のやっていることは正しいことか、私は限界だ、苦しくて辛い、何より淋しい」と、見えない鍵二に聞く。そして突然、トンネルの壁が壊れ、大量の水が流れ出して、奏太郎は大けがをする。死んだ? 器一は千世を車に乗せて病院へ向かう、小暮刑事を襲ったのは器一なの? 芯也は葉音に「もはや君たちは僕を越えた、ピアニストとして嫉妬を覚える」葉音「運命は変えられるわ」。携帯が掛かる、今度は出てという。芯也「なんでそんな事をいうのだ、僕は迷っていない、僕たちは正しいことをしている、それは僕の運命だ、君を愛している」。何と電話の相手は律子だよ。おしまい。
もう完全について行けない。何で時間が戻るのだ、あの周辺だけに起きたこと? 地球全体、いや宇宙全体で起きたのか?  奏太郎のキャラがここで崩れてしまうとは、仕掛け人だよ。なのに崩れるなんて、訳分からない。このドラマのテストそのものが崩れる。しかし予告では来週もテストがあった、誰が設定したのかな、大怪我したがテストは最後まで作成済みだったのか。とにかく今回は初めて死人が出なかった。良かった、救われたという感じもしない。葉音の長セリフは毎回ありそうですね、ただ長いだけで意味が薄い、ピアノの演奏場面なので覚えていなくてもカンペで喋れるかも知れない。芯也のキャラも変わった、サブの重要な設定なのに、律子と恋愛関係だとは? とにかく無意味な過剰さには驚くばかりだ。結末だけにわずかな興味が残っているだけだ。これ書くこと大変なんだ、書いても訳分からないから、読んでも訳分からないよね。今回袴田さんの刑事の名前が分かった。
仔犬のワルツ★★  7話  人の思考内容が分かる機械は現在はない
芯也の作曲したグロリアを聞いて病院から逃げ出した千世(赤座美代子)は公園で偶然葉音(安倍なつみ)と出会い、彼女にかくまわれていた。誰にも心を開かなかった千世だが、何故か葉音には好意的だった。生まれて初めて頼りにされる事に喜びを感じた葉音は、ワルツと共に千世の面倒を見る。芯也が葉音の部屋で千世を見つけ、病院に電話する。すぐ引き取りに来るという。しかし、芯也がグロリアを弾くと、千世は芯也を襲い逃げ出す。グロリアは芯也の作曲じゃないのか。テスト前にトイレで見つけたが、途中で逃げ出した。最後に千世がパフェクトピッチでピアノを弾いている。
一方、東都音楽大学内で頸動脈損傷で出血した舞子(三浦理恵子)の死体が見つかり、警察は一連の殺人事件と相続争いを関連付けて捜査を進める。この事件の犯人は一人で、最後に説明できるオチが本当にあるのだろうか。舞子は小暮刑事(谷啓)の家出していた娘だ。小暮刑事は舞子を「綺麗だ、とても、俺の娘だとは信じまい」。刑事(袴田)は「はい」と答える。日本中そう答えたと思う、笑い所です。舞子は18年前の鍵二のバイク事故を殺人と信じ、名前を変えて水無月家に入り込んでいた。殺された舞子はそこから何を知ってしまったのか?
さらに、大学内で起きた舞子殺害事件にうろたえる水無月家の兄弟達を尻目に、奏太郎は次の試験の課題を告げる。課題曲はブラームスの『ハンガリー舞曲』だ。芯也はブラームスを説明する、44歳の母親から生まれマザコンだ。貧民街で育ち、成功してから貧民に寄付したが、他人にはぶっきらぼうだった。譜三彦と光はバイクで港の埠頭を走る。光は今回の課題には不安が隠せない。落ちても慰めなしで、さりげなく別れようという。この課題の審査員は、人類の知識は全て知り人間の心を欲しているスーパーコンピューター「マザー」だ(ブラムースのマザコンから来ているのだろう)。生徒達の脳波・心電図・演奏をデータ化し、それぞれのピアノに対する「執着心」を計るのだ。こんなもの計れるわけないゾー。人間が他人の感情の激流を計ることは不可能だが、マザーならばそれぞれの心を解析が可能となる。説明する奏太郎は、鍵二の才能を復活させるためには、もはや手段を選ばなくなっていた。ちょっと無理です。緊張などの自律神経機能を見ることはプリグラフの解析から可能だ、脳の何処を使っているかは脳波解析から可能で快や不快、恐怖や興奮などは可能だ。しかし思考内容は全く無理だろう。こんな便利な機械があれば、オウム事件や様々の事件で、大活躍です、でも多分人間はそれを越えて嘘付くかもしれませんが。
前回のテストで知樹(忍成修吾)が特Aクラスから脱落し、幸子を含め残り6名となったライバル達だが妙な連帯や微妙な恋愛関係も持ち始めている。今回の試験ではその中から遂に、水無月家の兄弟達が選んだパートナーの誰かが確実に1人脱落する。警察による関係者への事情聴取が進む中、テストは開始された。テストで光の気持ちが語られる、光「ここまでくると連帯が湧いてきた、ノッティが好きだ」。ノッティ「けばい女は怖い、チンチン切られるかも、この中じゃ歌野だ」。歌野「野蛮な男は苦手、男より格好イイ聖香みたい女性に憧れる」。聖香「愛や恋は駄目、技術的には私だ、ただ一人得体のしれない人間がいる、今日追放されほしい」。幸子「私は、私は」で、マザーは異音を発し、ディスプレィには怒りの顔に変わる。そして幸子のモノローグが続く「私は誰でもない、誰かの役に立つのか、そのために努力をしたか、それは認められ報われたか、報われなくてもいいほど私は素晴らしい人間ではなかった、私は美しい人間ではなかった、怯えていた、社会から拒絶され、私は孤独だった」。モニターを見ていた芯也はその言葉を続ける、幸子が芯也であるように。芯也「何もかもが私を拒絶していた、役に立つことなど偽善だ、評価されないことに怒りや屈辱を覚えていた、私は初めから望まれて生まれてきたのではない、ならば他人を愛さないし、誰かに愛されることも望むべくもない」。幸子と芯也の関係は何なの? マザーのモニターに手足が生える。葉音「夢を見た、白い服をきて水の中であの人に、私はあの人を信じていない」。テストの葉音に来る。葉音「ちがう、私は信じている」。マザー「信じている振りをしている」。葉音「信じてる、信じてるの」。皆も葉音は信じている、天使みたい子だと言う。テストは終了する。長い沈黙の後、光のライトがつき、電流が流れ、人差し指の神経が切断した。光は一度はピアノを辞めたので、自信がなかった、あばよ。光は追ってきた葉音に「皆を応援している、中でも葉音が一番だ、お前にはピアノとあの人しかいないからだ」。華子と部屋を出ようとする由貴(黒田福美さん)にマザーは電線で縛り、殺してしまう。何じゃこれは・・ マザー「人間は素晴らしいと思っていた、人間になりたかった、しかし人間の中の醜いものを知った、人間が恐ろしい、もう人間にはなりたくない、3分後に遮断して自殺する」。遮断しかけるマザーに芯也は最後の質問をする。「葉音は最後まで残れるのか」。マザーは「3人が残れる、エンジェル、デビル、ゴッド」と答える。そして切れてしまう。何を意味するのだろう。
一方、小暮は亡き娘・さやか(舞子)が追い求めていた18年前の事故の真相を突き止めるべく、バイク屋に辿り着いていた。1人捜索を続ける小暮はある証拠を探しあてる。殺人事件だと確信した。履歴書が抜かれていた。小暮刑事は鍵二は左利き、譜三彦と鍵二は双子で事故を契機に入れ替わったのだ。何のために? 本当に何で? 日本中そう思うよ。小暮「そりゃわかんない」、笑。今度は小暮刑事は譜三彦に拳銃を向けている。
器一は唱吾の経理の不正を暴き、さらに唱吾は別の女に産ませた。器一「お前は豚だ、暴力でない、調教だ」。唱吾も「そっくり言葉を返します」。何だか訳分からないままだ。
意味のない過剰さは続きます。今回も終わりに殺人がなくてもいい。ノッティのねずみはなんだろう。とにかくこの全文のあらすじを読んでも、何も分からないでしょう。ネタバレさせても、ネタが分からない。ネタが多すぎるのだ。理解不能です。だからといって、解明したいとも思えないのです。疲れるだけなのです。「共犯者」という重いドラマがあったが、あのときは解明しようと思った。それは過剰さはあっても、意味がないとは思えなかった。しかしこれは形式的に毎回殺人が起こり、毎回テストがある。殺人事件の犯人捜しも興味がないし、テストの勝者が誰になるか(葉音なのでしょう、主人公だから)、それにも興味が湧かない。殺人やテストに、人間的ドラマの必然性がない。形式にこだわりすぎ、兄弟などの人間関係を意味もなく複雑にしている。小暮刑事と舞子の関係なんて、そこまで必要なのだろうか。小暮刑事から子連れ狼と似ているまで連想してしまうほどだ。はじめ4つ★付けたが、ここまで書いたら2つ★になった。
仔犬のワルツ★★  6話 過剰な無意味さは続く、難解だが解明に燃えない
先週の死刑囚の語り「可愛い小鳥ちゃん、可哀想な真っ白な小鳥ちゃん」で葉音が映し出される。水で溺れるシーン、伏線です。人形師の館で目撃した髪の長い女、舞子(三浦理恵子)こそ犯人だ、と華子(小柳ルミ子)は告白する。衝撃を受けた奏太郎(竜雷太)は華子に100万円(漢字で書いてあるが間違いないよね、華子喜びすぎです)の小切手を切った。現れた器一は否定するが、奏太郎は、最終試験が終了するまで口外しないよう命じる。一方、葉音(安倍なつみ)の証言により無事警察から釈放された芯也(西島秀俊)だが、葉音の証言は偽りであった。その事を舞子に指摘され、戸惑いを隠せない。連続殺人の真犯人の手掛りは全く掴めず、捜査は難航していた。葉音を刑事は保護するが、葉音に「優しく声を掛けてくれるそいつが犯人だ」と占いの結果を教える。驚く葉音だ。そして部屋にいると携帯で芯也は「プレゼントを持ってくる」と話す。葉音はクロゼットに隠れて待つ。そこへ舞子と一緒に芯也が帰ってくる。芯也は葉音が嘘の証言をしても、芯也を助けると普段から葉音の面倒を見ている。この会話を聞いてしまう。葉音は芯也を信頼できなくなった。刑事は芯也も尾行している。彼は「葉音は盲目でも心は盲目ではない」という。芯也は怪しい、でもこれだけ怪しく描いていることは怪しくないのですね。
華子と知樹はレストランで豪華な食事にワインだ。店で一番のワインなんて、かなり高いのでは、心配するが、華子は注文してしまう。華子は知樹にテストは棄権してもいい。ズルは効かないと言っている。これまで全部ズルだったのだ。知樹「僕を見るな」とワインを投げる。怪しいが、もう脱落決定ですね。でも華子は100万円欲しかっただけか。理解できないな。
さらに、水無月家の母親の千世(赤座美代子)の妹・由貴(黒田福美)は音楽教室を主宰し2万人の生徒がいる。その中で一番の娘・幸子が東都音楽大学を訪れ相続レースへの参加を表明し一同は驚く。幸子の実力もさることながら、何より衝撃的だったのはその風貌であった。なんと顔を全て覆い隠す、白い覆面を着けていたのだ。犬神家の人々だ。意味のない過剰さは満載だ。由貴曰く、幸子は他人の悪意や皮肉を覗くことができてしまう。それゆえ傷つきやすい自分を守るために、覆面をかぶって別人になって、心を隠しているのだという。これ訳分からない。奏太郎はこれまでのテストをクリアしたので参加を許した。でも一人ではできないテストもあったよ。幸子は千世にうり二つだというが。 幸子を加え7人となった特Aクラスの生徒達に与えられた課題は、透明の箱の中に各々入り、弾き手のバイオエネルギーと情熱(ピアノを弾くときの熱と二酸化炭素でアクリルの密閉した空気が変化して開花が促進される、でも人は酸欠だ?)により、置いてあるバラを開花させるものであった。最後の生徒が特Aクラスから脱落するが、一斉に引き始める。今回の課題曲はシューベルトの「楽興の時」第3番へ短調だ。芯也の曲の説明がある。葉音と幸子は鍵盤に指を触れない。舞子と芯也の会話を聞いた葉音は芯也への不信感を抱き、「芯也のためにピアノを弾く」ことを疑う。次々とライバルは課題をクリアしていく。ノッティー(市原隼人)、光(加藤夏希)、聖香(松下奈緒)、歌乃(近野成美)が勝ち抜ける。知樹(忍成修吾)は必死の形相でピアノに向かう。全く弾こうとしない葉音と、素顔を見せず不気味にピアノの前に座り続ける幸子はほほえむ。葉音はバラに語る、長セリフだ、花を咲かせて人を喜ばすバラを自分に例えてバラに話しかける。「本当に自分が必要だと思わないの、水をくれる、花が咲くと喜んでくれる、それは本当にあなたを選んでくれたといえるの、偶然なのに運命だと信じて大丈夫なの、そうでない時自分が信じたから仕方ないと諦められるの、あの人が新しいバラに愛しいそうに水をあげる、どうして信じられるの」。思いをたかると葉音はピアノを弾き始める。そして、仮面の幸子も続く。知樹のバラは開かない、焦る、馬鹿にされていると妄想する。憎いでいきなり大学の電気がついたり消えたりする。知樹は怨念の超能力者か。モニターも危なくなる。知樹のモノローグが続く。皆から笑われている、バラからも笑われていると感じた知樹はバラを掴む。手からは血が流れる。意味のない過剰だな。
舞子もやってくる。芯也と華子は電源室を見に行く。鍵二の部屋が空いている、そこに舞子がいた。ピアノにはマネキンが長い髪でいた。舞子はグロリアの楽譜を見つけた時に、殴られる。そして携帯を小暮刑事に掛ける。舞子は小暮刑事の娘の「さやか」だったのだ。舞子「どうして信じてくれないの」。小暮刑事「謝るのはおとうさんだ、あの時どうして信じられなかったのか」。舞子に近寄る犯人。その時電気は復旧する。灯りの中で、葉音も幸子も知樹も倒れていた。知樹のバラだけは花開かなかった。知樹は脱落です。倒れた葉音を芯也は部屋に連れて行き、プレゼントを渡す。小さなピアノだった。グロリアを弾くのだ。
また、身分を偽っていた事がバレて秘書をクビとなった舞子は18年前に起きた鍵ニの事故の原因を調べ始める。譜三彦(岡本健一)と共に、鍵二が事故の直前にバイクを修理に出していた工場を訪ね、驚きの事実を掴む。 芯也は、鍵二の事故とは全く無関係と考えられていたが、水無月家に養子に来る前、なんとこの工場で働いていたのだ。履歴書の文字を見たら、舞子が文通していた相手(鍵二だが実は器一だ)の字だった。舞子は廃棄バイクの山から鍵二のバイクを探すという。
千世の病室では、今井医師(山寺さん)は芯也の曲のグロリアを聞かせると逃げるようにパニックを起こしている。何度も聞かせると千世は病室を出て行く。最後に舞子が襲われた鍵二の部屋にワルツを探す葉音が入り、次に水無月家のメンバーが来ると、ピアノにはマネキンではなく舞子が死んでいた(マネキンに似ているので三浦さんに見えないが、ストリー上舞子だよね)。公式HP引用し改変しました。
疲れるよ、場面は細切れで変わる、セリフも意味ないようなあるような。感動のセリフなら頑張って書くのですが、書きにくいし疲れるよ。
仔犬のワルツ★★★  5話
真っ暗な箱テストを演出した池田(川崎麻世)が殺害された。このシーンから始まる。池田の殺害に使用された凶器が、芯也(西島秀俊)が交響楽団員からプレゼントされた指揮棒だったことから、警察は葉音と歩いていた芯也を任意同行し取り調べを開始した。芯也は冷静です。追う葉音は転んでしまう、大事な指は気を付けないとピアノ弾けなくなるよ。噂は大学内に広まり、器一(風間トオル)、律子(杉浦幸)ら兄妹、そして、10人の生徒たちにも動揺が走る。 小暮(谷啓)は葉音の世話する、葉音「あの人はいい人」と小暮に訴える。警察の尋問に芯也は指揮棒は構内で紛失したと、犯行を否認した。接見に来た舞子(三浦理恵子)の話で、警察は、東都音楽大学の相続争いで、調律師轢き逃げ死亡事件、人形師殺しも同一犯の仕業と見ている。妥当だが殺人のパターンに一貫性がないことも疑問だ。18年前の鍵二の事故死も殺人と考える舞子は、芯也の無実を信じているらしい。みんな信じられない。葉音が芯也に面会にくるが、会場に行きピアノを弾き勝つように芯也「僕を信じればやってくれるはずだ」と言う。パトカーで会場へ送る。小暮の娘は「私を信じて」と言い家出し失踪した話も出た。
鍵二の復活に命をかける奏太郎は連続殺人を無視して次のテストを発表した。トランプで対戦相手を決め、敗れた生徒が特Aクラスから追放されるサバイバルだ。器一がトルコ行進曲を弾く、聖香はいい線だ、という。子供の時、器一は鍵二のピアノに画鋲で細工した。しかし鍵二は完璧なピアノを弾いた。青白い顔で、血の滴る指で、美しく器一は鍵二の「しもべ」になることにした。分からない。テストの当日、2台のピアノが対面し置かれた場所は、女子刑務所の雑居房前だった。生徒たちは、ここで同時にモーツァルト(私は完全ではない音楽の作り方が分からない、と言った)の『トルコ行進曲』を弾きパフォーマンスを競う。志賀華子(小柳ルミ子)は、いきなり真犯人を見たと告げ、周辺は動揺する。そこに器一が恐喝まがいだ、幾ら欲しいと言って脅かす。器一は母を訪ねる、怪しげな精神科医(山寺宏一)まで絡んできて大変だ。どこまでいくのだ。
審査員は、雑居房の受刑者たちだ。優れたピアニストはどこでも誰にも感動させる、カリスマを持つ必要がある、と奏太郎は考える。「音楽をわからない人間をも魅了するピアノを弾く」ことが大事だ。 対戦では、気合のヤンキー・光(加藤夏希)、男ぶりで自信のノッティー(市原隼人)、万引きの過去をアピールした歌乃(近野成美)が勝ち残る。反則技など何でもありだ。知樹は不戦勝だ。ドラマ進行上、全部学生の負けだ。葉音と聖香の対決になった。 白い杖の盲目の少女・葉音がピアノに向う、受刑者たちの視線は一斉に葉音に向かう。葉音への圧倒的な同情を感じ取った聖香(松下奈緒)は、上半身を脱いだ、胸に大きな手術痕があった。先天性心血管障害があり2回の手術をしたのだ、不整脈が起こりやすいのだ。聖香は精神的にも動揺しないようにし、sexも禁止されている。静寂の中でピアノが流れる。葉音は自己流のピアノだ、だれも才能を磨いてくれない。多くのトランプ票は聖香に集まるが、アツミ(多岐川裕美)の特別カードが葉音に使われ引き分けとなる。こんな手があるとは思わなかった。これまでの勝負に投票しなかったのか、確認する根性はない。何者だ、みんな言うが、見ている方も同じだ。あの中の悪魔で感情をもたないアツミだけに弾いてくれたと言うのだ。「あの子は天使だ」という。訳分からんぞ。今からアツミの死刑が執行されるのだ。死の前の人間を感動されるか。アツミ「犯人は見た目にはわからない、誠実に話すから」と謎の言葉を残す。対戦が終わって、器一は聖香に美しいという、心から血を流し、一筋の涙だという。今回は殺人事件が起こらない。奏太郎は志賀華子に、いくら欲しいと近寄る。
話が細切れで進み、張り巡らせた伏線も多い、膨らまし過ぎです。あらすじ書きにくい。理解できなかったらごめん。聖香の姿はエロい、これでポイントが上がりました。今日の話では芯也と奏太郎が怪しいですね。面白いといえば面白いが、自分はおどろおどろした世界の手前でに立ち止まったままだ。新キャラのアツミが登場し劇的に消えていった。多岐川さんはゲスト出演です。今回死人がでないが、死刑が執行されるので、一応クリアか。余り意味ないけど。笑。
仔犬のワルツ★★★  4話  「過剰な意味のなさ」がこのドラマの本質だ
葉音(安部なつみ)の芯也(西島秀俊)への思いに気付いた舞子(三浦理恵子)が、下着選びを手伝い。舞子「盲目だと自分がどうなのか不安になり、盲目者同士が結婚する」と言い、「きれい」と化粧してあげる、しかし顔の半分だけしてある(これは趣味悪いな)。人形師中村フミヨが殺害された記事の新聞を芯也は見ている。そして刑事たちは捜査をしているが、進展していない。志賀親子も真剣だ。華子は中村ふみこ殺害を目撃したように見える。母の病室に律子(杉浦幸)がノッティーを連れてくる。片岡医師(酒井和歌子)は奏太郎と関係があると指摘する。リスト(若い時はいい男で人気があった、晩年は僧になった)のカンパネラ(釣り鐘という意味)だ。化粧に苛立つ芯也は、葉音に恋愛感情や全てを捨て去ってピアノに打ち込むよう命じる。葉音は、自分の胸の内を分かってもらえなかった悔しさもあって、「あなたを好きじゃない、ピアノを弾くのは自分のため、お金をもらうため」と反発した。
東都音楽大学で第3回のテストが行われる。会場のホールには、空間コーディネーターの池田要(川崎麻世)が設計(大きなホールを設計している)した12個の小さな鉄製の箱が並んでいる。この箱の中に一定時間入っていられたら合格なのだ。今の内にトイレへ行くように、宝生光(加藤夏希)は「私はうんこしないわ」、笑。奏太郎は、このテストでピアニストに必要な強靭な精神力と集中力を試すのだという。ピアニストは聴衆の咳払い、ピアノの不調など全ての妨害を克服する強い心が必要だという。これが説得力あるとは思えない
。 箱の中に入った12人の生徒たちは、その狭さに茫然として照明がなく中は真っ暗で、時間を知らせされていないため、恐怖心も募る。箱の内部にあるボタンを押せば脱出は可能だ、しかしその時点で失格だ。ノッティーは最初からビビッテいる。閉所恐怖症なんだけどピアノの才能は別だと思う。 箱が閉じられテストがスタートした。この箱は、リスト作曲の 「ラ・カンパネラ(釣鐘)」 が大音量で流されていた。暗闇の中での強烈な音の攻撃に、12人の学生たちは一斉に耳をふさぐ。この様子を赤外線カメラを通して12面のマルチ画面で見ることができるが、脳に後遺症が残ると考えた芯也は、慌ててAVルームに駆けつけ、池田にボリュームを下げさせた。池田は音楽の特権意識に疑問を持っている、池田「生きることに必死の時に音楽は必要ない、音楽は豊かな人間が豊かであることを証明する欺瞞だ、あんたたちは太った豚の餌だ」。音楽はいつでも貧困でも必要だと思う、しかし芯也達のクラシックはヨーロッパの限られた時代の音楽でしかない。そのクラッシクは極言すれば豚の餌かもしれない。芯也「芸術を冒涜するのですか」。
幼い頃、車を使っての母親の入水心中の道連れになったことがあるノッティーは、狭く暗い恐怖の記憶が甦り、絶叫する。大音響がなっているのに会話が聞こえるのか、そして互いに会話できるのか。変だ。真っ暗な車の中のママを見殺し逃げたのだ。PTSDの恐怖症だ。律子は「もういいわ」というが、聖香「足下のボタンを押しなさい」で、押そうとする。葉音「暗闇はあなたの友達、優しいマント、あなたを守ってくれる、誰にも見つからない、私は暗闇、怖いのは光、私を怖がらないで下さい、同情もしないで、私も誰かを愛したいのです、私は報われなくてもいい、存在する証しとして、誰かを愛したいのです」。長セリフです。この一見訳分からない意味のない過剰さがこのドラマの本質だ。音楽が止んだのだ。静けさが始まった。テストは終了する。今回はノッティーの悲劇が表された。皆は完成をあげる。失格は学生の2名だ。知樹だけはよく寝た、音楽が流れていないのですね。
舞子を調べた唱吾が学生時代の舞子とは全く別人だと指摘する。舞子は唱吾に協力するという。芯也は学長に会い、後継争いを降りるという。器一(風間トオル)は、もはやこれは後継争いではなく、才能探しなのだと止める。奏太郎は「私が健二を殺した、だから再生するのだ」。みんな大袈裟に意味のない饒舌だ。そんな中、人形師絞殺事件を担当した小暮刑事(谷啓)は、死体のかたわらにあった練習器具から、事件にピアノが絡んでいると突き止め、さらに現場にあったイアリングから、知樹(忍成修吾)にたどり着いていた。大学にやってきた小暮は、知樹がそのイアリングをプレゼントした母親の華子(小柳ルミ子)の取り調べを始める。警察手帖の代わりにチョコを出すシーン、面白いのだろうか。疑問だな。警察も相続争いに興味を持ってきたようだ。最後に、やはり、制作者池田要が噴水で胸を刺されて殺されていた。おしまい。次回も訳の分からないテストがあるようだ、多分最後に殺人もあるのでしょう。
どこまでやるのかな。ちょっと、はまりかけたが、先週は入れなかった。停滞したままだ。このドラマの本質が分かった以上、その味わいに入れるかどうかですね。刑事さん、チョコ食べてないでささっと事件調べないと、毎週死んでいくのだから間に合わない、増員しろ。でもこれは推理ものじゃないので、どんどん殺人が続かないといけません。水無月兄弟よりも脇の片岡医師、華子や舞子の方が怪しいです。
仔犬のワルツ★★  3話 設定とキャラは馴染んだが、もうお腹一杯だ
調教師・松野(奥村公延)はひき逃げ事故(ブレーキ痕がない)で救急車で運ばれる。主治医の片岡(酒井和歌子)は水無月家に深く関係している。突然文楽が登場し人形師中村フミヨ(菅井きん)が操る。中村「罪なき人を殺した、無邪気な少年時代に帰れたら」。近松の心中物だ。その時に芯也は道路で倒れている葉音を助ける。音は聞こえているから近寄る車はわかるだろう。心中する人形と同じように抱き合う。奏太郎(竜雷太)が発表した次の選抜試験は、16人のピアニストの指の力と耐久度を見る内容だ。課題曲は、シューマンが作曲した2分半の「狩りの歌」(全体がフォルテで、この練習をしたシューマンが、自殺に追い込まれた作品)だ。
そんな中、特Aクラスの選抜試験が、学長相続の「レース」であることが葉音ら全員に伝わった。ノッティー(市原隼人)、光(加藤夏希)、歌乃(近野成美)は、不満を漏らす。歌乃はやめようと葉音を連れていく。葉音は芯也(西島秀俊)の「ピアノを弾いてくれないか、それが僕の望みだ」を純粋に信じて、チャレンジを決意する。歌乃も、唱吾(塚地武雅)と一緒に母(赤座美代子)の所へ行き、「ママのために、健二兄さんが憎かった、死んで心では嬉しかった、しかし現実のママは遠くへ行ってしまった、ママと一緒にいたい」という。母の病室には精神科医師(山寺宏一)がいる。歌乃も残った。芯也は葉音に目が見えない人は「どうして恋をするの」。葉音「声かな」。夜、調教師松野の病室に誰かが忍び込み、タオルで窒息させ死なせた。犯人は誰だ。これが今後のテーマの一つです。病院に刑事(谷啓、袴田吉彦)が訪ねる。律子(杉浦幸)は秘書舞子(三浦理恵子)に、あなたも音大だねと言った。小泉先生のことで質問し、事実を確認した。絡んでくるのかな。
試験当日、会場に並べられた16台のピアノは、奏太郎が人形師・中村フミヨに作らせた大リーガー養成ギブスみたいものだ。笑えます。ピアニストの10本の指を固定し先には分銅が下がっていた。メトロノームで『狩りの歌』を5時間エンドレスで引き続ける。トイレはどうなるの? 他の生理欲求は大丈夫? 歌乃は沈黙が耐えらず喋る。泥棒の人生を語る。父が万引きすると喜んだ、しかし見つかった時、父は何度も私を殴った、利用されるのは嫌いの理由だ。歌乃キャラが開示される。奏太郎は、仕掛けはシューマンが考案した器具を応用したという。だが、習得しようとしたシューマンは、このせいで指を傷め、ピアニストとしては再起不能になった。華子(小柳ルミ子)の息子・知樹(忍成修吾)はピアノにこだわっていた、このピアノは細工がしてある。軽やかに弾いている。最後に人形師中村フミヨは札束のカバンを開くが、その後殺された。
いよいよレースが始まった。葉音、聖香(松下奈緒)ら5人と、華子(小柳ルミ子)の息子・知樹(忍成修吾)の指は、軽やかに鍵盤の上を走る。だが、両手が宙吊りになり「お手上げ」の学生が続出した。そして、5時間が経過して勝ち残りが決まったが、手が止まらないのだ。120回狩りの歌を弾いた。それはどうなの、大変なことですか。終わると手は震えるのだ。葉音と歌乃が残る。葉音だけは引いていることが楽しいのだ。歌乃は倒れるまで引き続ける。芯也は感動する。葉音は「ピアノを弾いて欲しい、と言ったから、あなたの声を思い出した」。これは好きと言うことですね。兄弟間でもどう手を組むか。権謀が始まる。でもパートナー同士で人生観や価値観も微妙に似ている。
何だか、毎回こんな調子で行くのか、もうお腹一杯になった。我ながら我が儘だ。登場人物が多すぎるが類型的で十分描かれている。壮大なキャストのキャラも描かれている。先週から面白くなりそうだと思ったが、駄目だった。しかしパターンは決まった。ゲストが試験に絡んで登場して、最後に殺される。どこまで続くかな。
仔犬のワルツ★★★ 2話 野島ワールドは広がり、面白くなってきた
芯也(西島秀俊)にピアノの才能を見出され、葉音(安倍なつみ)は東京で生活を始めた。仔犬ワルツも一緒だ。携帯を渡される、ナンバーの音色の初見で番号が分かった。しかし東京は雑音が多すぎる、仔犬は盲導犬かな。早速、泰太郎(竜雷太)はピアノ調律師の松野(奥村公延)とドビィシーの亜麻色の髪の少女での蘊蓄だ。骨肉の争いが始まる、と言われた。泰太郎「もう水無月家はバラバラだ」。
水無月家の兄弟達が東都音楽大学に集まりパートナーの紹介だ、暴走族の光(加藤夏希)、噛み犬のノッティ(市原準一)、偶然現れた葉音は、選抜試験の遺産相続争いに巻き込まれる。最初の試験が行われる時、自分の息子を溺愛する東都音楽大学教授・志賀華子(小柳ルミ子)が、特別クラスの開設に異を唱える生徒を引き連れ、会場に現れた。華子(三浦理恵子)の助言もあり、東都音楽大学の現役音大生 100 人を加えて(大挙登場は驚きだ)、第 1 回目のテストが行われることになった。その中には華子の息子・志賀知樹(忍成修吾)もいた。
最初は、ピアニストに必要な「音感」だ。松野が登場しホールの舞台に並べた10 台のピアノから1 台、音がずれているピアノを3分で探すものであった。一斉にピアノに群がり鍵盤をたたく生徒達を尻目に、難なく課題をクリアしていく水無月家の兄弟のパートナー達だ。結果は3台も違っていたのだ。このインチキ臭さもいいですね。このテストによって約半数の生徒が脱落した。次の課題は「耳の良さ」のテストだ。常人に聞き取れない3種類の音が入ったMDを渡され、何の音かを正確に答える。タイムリミットは翌日の正午までだ。 譜三彦(岡本健一)と光の所に借金取立の男がきて、譜三郎は土下座するが、それを見て光は返してやるよ、と啖呵を切る。一方、葉音は怨まないけど、作り笑いで、本当に笑ったことがないと告げる。そして葉音は出ていき、電話で「区役所でマッサージの仕事を探している」という。葉音「不満はないが、不安がある、優しくしてくれると不安、心配してくれると不安、いつまで続くか、きっと変わってしまう」。でも芯也は電話から聞こえる雑音から、公衆電話の場所が分かってしまう。ありえないけど、面白い。試験は、仔犬の舐める音、100円玉の落ちる音だった。16名合格だ。更に追加の難解な課題が出る。音は聞こえない。
またこの選抜試験の背後では水無月家の莫大な財産を巡り、実の兄弟が謀略を巡らせる。 奏太郎の秘書・舞子(三浦理恵子)と密会する器一(風間トオル)は芯也がレースを降りるつもりはないと報告している。その現場を覗き見る唱五(塚地武雅)は、証拠写真を元に律子(杉浦幸)と手を組もうとする。all or nothingよりもfifty fifityを狙うのだ。二人の様子を警備室のモニターで見ている譜三彦(岡本健一)は俺だけ仲間外れかよ。そして、今は亡き鍵ニに少しでも近付くことしか興味のない芯也だ。譜三彦が運転した後席に健二が乗って死んだのだ。父は「お前が死ねばいいのに」。それを聞いて譜三彦は復讐に燃えたのだ。健二を溺愛し、精神を病んだ母(赤座美代子)に譜三彦はすがりつく。健二と同じ音を聞いたら、精神が戻るかも知れないと奏太郎は考えた。
それぞれの想いが交錯し、新たな事件の幕が開こうとしていた。正解者は3名だ、光、葉音、知樹だ。これで3名に絞られたの? 光は衣装を替えるが似合わない。葉音と芯也は、2人とも出生届けが出されていない。今日を二人の誕生日にしょうと、ケーキを食べる。訳分からない台詞だよ。一連の第 1 回目の試験が終わった夜、調律師でもあり、テストの試験官の松野(奥村公延)が東都音楽大学の特別室で多額の現金を受け取る。厳正であるはずの試験で不正が行われたのか。依頼主も分からぬまま、校門を出た松野に車のヘッドライトが迫る。
登場人物が分かってきたら、馴れてきた。そしてはまりつつある。キャラが大袈裟だ、そしていきなり選抜テストとかで、インチキ臭い難問が降りかかる。これは分かりやすく嬉しいです。しかも予告編みたら大リーガー養成ギブスみたいなピアノを弾くのか。初回はイジメがあって引いたが、今回はない、このままなら楽しそうですね。
仔犬のワルツ★★ 1話 かぐや姫の宝物じゃなく才能探しの物語
水無月泰太郎(竜雷太)の紫綬褒章受章記念会で芸術について語る。「芸術家は人間の進化と逆行している、遺伝子は戦略的に長く生きることを目的としているからだ、平凡に生きた方が長生きして、芸術家は苦悩して逆だ、だから芸術は美しい、神々に逆らい、川の流れに逆行し、自らの身体を痛めつける小石はやがてダイヤモンドになる、平凡な人々はダイヤモンドに絶望的な憧憬を見せる、それが芸術家だ」。これはおかしいよ、本当に生前に成功した音楽家は結構長生きいています。ダイヤモンドになれない芸術家は苦しんだでしょう。それは本当は才能なのでしょう。運も含めた才能あるものが残り美しいのでしょう。その後息子芯也(西島秀俊)がピアノを弾くが、父は途中で止める。芯也の幼年期の回想シーンだ、芯也は養護施設の愛児園出身なのだ。芯也の曲目は泰太郎の18年前に死んだ鍵二の得意の曲だったためだ。しかし泰太郎は「聞くに堪えないから止めた」と言い放つ。ここらは事情がさっぱり分からない。短いカットがたくさん入るのだ。
畔のホテルでマッサージ師として働く盲目の少女・桜木葉音(安倍なつみ)が登場だ。 養護施設「愛児園」で育ち、辛く悲しい不幸な人生を歩んできた葉音は、 自分を守るため“誰も信じない”と思うようになっていた。客が落とした金を、チップだという、嫌な客だが、健常の同僚は横取りする、100円は手に入れて、貯金箱に入れる。食事の時も、同僚に芥子を入れられる、今時こんなことするでしょうか。障害者ドラマが多い今クールで初めてのパターンです。力一杯引いたよ
水無月家で一族が集まる。学長の泰太郎「一番大切な物は」。事務局長の長男器一(風間トオル)「家族だ」。機材管理の律子(杉浦幸)「愛、この家族にはない、母の復讐だ」。警備員の譜三彦(岡本健一)「スリル、刺激だ」。経理の唱吾(塚本武雅、お笑いコンビですね)「金です、設備に金をかければいい学生が集まる」。芯也「音楽です」。学長「才能がすべてだ、お前達につぎ込んだが、才能はなかった、才能を見つけたものに財産を譲る」と決めた。18年前の交通事故の回想だ。妻はショックで精神を蝕まれているようだ。
芯也は愛児園を訪ねる。土産を持って援助してる。園長(小林桂樹)は芸術志向か。園でピアノが聞こえる。弾いている人は闇に消えた。残っているのは赤い靴だ。シンデレラか。芯也と葉音の演奏シーンだ。葉音は雪降る街頭でおもちゃのピアノを弾き、小銭を貰っている。街頭ミュージシャンだが、マッチ売りの少女だ。靴を持って探す芯也は、意地悪な同僚のところまでたどり着く。同僚は勿論、知ってるとは言わないで、何か企てている。あ、靴を燃やしたよ。芯也は園長と話す、母には何かの事情があったのだ。芯也は作曲していたのだ、グロリア希望の光と名付けられていた。芯也が弾くと、窓辺で葉音が聞いている。一回で覚えるのですね。天才だから。その夜、やはり葉音が弾いている。ハーフェクトピッチです。小さな手だが、無理な部分も自己流で弾いた。追いかけるとやはり霧の中に消えた。いつも霧ばかりだ(笑)。赤い靴の女の子が見つかったので行くと、母親は靴のダジャレばかりで、娘は下手くそだ。ところがその母親から電話があり、愛児園に寄付したのだ。園長に頼み写真を見ると葉音だった。園長は無理だ、葉音は目が見えないという。芯也は盲目のピアニストはいると言う。
律子はホストに振られて街を彷徨っていると、ライブ演奏でノッチィー(市原準人)に出会う。No1志向の突っ張り男だ。才能があること、裏切らないことを誓わせる。キーボードとピアノは全く違うタッチらしいが良いのですかね。
譜三彦は競馬で吸って男達に囲まれ銃で脅される。暴走族がいたので逃げ延びたが、譜三彦は宝生光(加藤夏希)をバイクに乗せ連れ出す。そして海に落ちる。本気ですか、寒そうだし、洋服で動きづらそうだ。彼女も才能だ。
器一は海外で有名な鴻池聖香(松下奈緒)をスカウトしようと空港で話しかける。聖香は気位高い我が儘女というところだ。
葉音の安らぎは、密かに“ワルツ”と名付けたペットショップの仔犬と話をすることだったが、いつかワルツを買うために、葉音はチップでもらった小銭をコツコツ貯めていた。しかし貯金がなくなったのだ。必死で探す葉音だが、不審がられ、頬を叩かれ首になってしまう。そしてホテルを出るとき自販機の中に、印を付けた100円がみつかり、同僚ともみ合い、思わず同僚は階段を落ちてしまう。葉音は留置場に入れられる。そこになんと森歌乃が万引きで入れられる。幸い怪我は大したことなかった。面会に芯也が来る。芯也は輪島舞子(三浦理恵子)から弁護士を紹介してもらう、舞子は芯也に「彼女を巻き込みのはやめなさいと忠告する、鍵二は殺されたのだ」。警察の駐車場で車を止めて、演奏を聴かせる。次の日、葉音を園長と芯也は迎える。そしてどういう訳か、ワルツという犬もいる。そして東京へ来ないかという。そうか、これで「仔犬のワルツ」なのだ。東京へ行くのだ。
唱吾は問題ある音楽教師(小柳ルミ子)に中退した才能ある演奏家を紹介してもらう。そこで万引きで退学になった森歌乃(近野成美)の名前だ。留置場から出たところを唱吾が迎えに来る。万引きの指のテクニックとピアノの技術は違うと思いますが、まんが的なお笑いの設定です。唱吾は芯也に「誰が学長を継いでも、あなたの養子縁組は解消されます」という。
学園の夜に警備員は鍵二の部屋でピアノの 音が聞こえて、マネキンがピアノを弾いている。最後に怖いシーンで終わった。
   ☆    ☆
日テレ開局50周年記念ドラマは得意のイジメのパターンですね。ドラマとしては常套手段だが、ただ自分は苦手ですね。ただ「家なき子」みたいに手法が古いので、はまると人気が出そうですね。ただ、同僚の所からは逃げ出せそうだ。良かった。でも来週もこれでが続くかも知れない。企画は野島さん、分かります。音楽は千住明さん、たしか砂の器もそうですよね、一瞬砂の器かと思いました。エンドロールがない。初めは役者さんの名前だけで、役名がでない。ケンジさんといっているがHPでは鍵二と書いてある。これでケンジと呼べるかな。もう一つ登場人物が多すぎて、HPを見ないと分からないよ。こんなに子供産んだのか凄いです。子供は結婚していないのか? でも見ると分かりやすい、かぐや姫やシンデレラやマッチ売りの少女が元ネタじゃないの(笑)。

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