電池が切れるまで   テレ朝  木曜  21時    プラウザの 戻る← で戻ってください

原作:すずらんの会『電池が切れるまで 子ども病院からのメッセージ』  宮本雅史『「電池が切れるまで」の仲間たち』
脚本:江頭美智留 他        音楽:葉加瀬太郎           演出:藤田朋二、唐木希浩 他
チーフプロデューサー:五十嵐文郎    プロデューサー:川島保男、中込卓也、椿宜和、藤本一彦
主題歌:星村麻衣「ひまわり」

川田さとり(36)...財前直見      水島若葉(27)...原沙知絵      間宮京太郎(29)...要潤
本条麻衣子(21)...吉岡美穂     柏木耕太(36)...デビット伊東    日向昌子(58)...野際陽子
末永誠一(45)...陣内孝則      相馬収治…大杉漣
森下薫(14歳)…黒川智花     橘結花(10歳)…成海璃子    沢渡真耶(6歳)…美山加恋
佐々木翼(6歳)…糟谷健二    小林修平(9歳)…篠田拓馬    高野大地(10歳)…柳楽優弥
田村千晶(8歳)…横山亜理紗   安藤涼子(11歳)…斎藤千晃   秋葉朋子(4歳)…松本梨菜
牧原美羽(10歳)…永井杏     佐伯海人(8歳)…野間口葵     
電池が切れるまで★★★★  10話 「命」をありがとう 黒川智花さんの演技に涙
感染症を起こした薫は一刻を争う危険な状態に陥ってしまった。タイトル。薫は髪切ったんだ、驚いた、可愛いど特徴がないな。そんな中、末永は薫に「ドナーが見つかった」と伝える。移植の前処置が必要だ、骨髄を破壊する、抗ガン剤、放射線療法が必要だ、吐き気などの副作用がひどい、と説明する。しかし、嬉しいはずの末永と若葉の表情は暗い。実は薫のドナーは母親の奈緒子だったのだ。HLAが完全に一致していないためリスクが高い移植だが、これしか方法がない。一か八かの移植に混乱し反対する父親の秀介(金田明夫)は末永に食ってかかる。全く家庭を振り返らなかった夫の悩む姿を目の当たりにし、奈緒子は父親が抱く娘への深い愛情を初めて知り、「私以外薫を助けられない」と説得して、やっと同意した。末永から状況を聞いたさとり、間宮、麻衣子の三人に、両親のHLAが一致していない事を知っている薫の精神的ダメージを考慮しドナーを内密にすることを言い渡す。さとりは末永をひたすら信じた。しかし、免疫抑制剤の量などの微妙な匙加減だね。CM。
さとりが出勤の途中で、薫の彼氏の治人は薫の手術の成功を祈って道祖神巡りを始めたとこrに出くわす。「道祖神を全部回ると願いが叶う」と薫は治人に教えたのだ。院内学級の生徒たち、特に真耶は薫の身を案じている。大地カンヌ男優賞の柳楽君も「間宮先生分からないか教えて下さい」のセリフ、棒読みジャン。一方、クリーンルームの中の薫は体力も低下していた。薫をガラス越しに見守る秀介は、さとりが来たので「お任せします」と立ち去ろうとする。さとりは居て下さいと頼む。秀夫はインターフォンを使わずに、こう語りかけた。秀夫「お前が生まれたときのことを思い出した、ちっちゃかった、あの時もガラス越しに見てた、お前を初めて抱いたとき柔らかくて怖かった、お前の名前、お父さんがつけたんだぞ、薫がまだお腹の中にいる頃、秀介と奈緒子は散歩をし、話しかけたお前は絶対男だ、そのときに吹いた薫風があまりに気持ちよくて」。薫と名付けたのだった。そしてその話を傍で聞いていたさとりは、薫が書道の時間に「薫風」と書いていたことを思い出す。命の詩の横に貼る。耕太とさとりと治人で道祖神巡りが続く、耕太「薫君が元気になり、さとりが気づいてくれるように」。ラブだね、思いは永遠に伝わらない。
 一方、薫は移植の準備のため前処置を行う。経験者の麻衣子が「一番辛い治療でした」と振り返るほどの苦しみだった。   詩「最後の治療」  これは、今まで以上に辛い仕事で   薬もいっぱい   でもそれをのりこえれば   元気になれる   病気が治る   外に出て みんなに会える  家に帰れる   いろんなやりたい事ができる   一人では  乗り越えられないかも知れない  だけど   手を伸ばせば先生がいて 看護師さんがいて   家族がいて  みんあがいて    乗りこえていきたい   乗りこえられる  がんばる   ---  薫は想像を絶する苦しい治療に歯を食いしばって耐え、移植をする瞬間を迎えた。治人は手紙(森下薫とたくさん書いてあるだけ、表現力乏しい、体育系))をさとりに託す。薫「先生…絶対に…絶対に助けてよ……あたし…こんなに頑張っているんだから」と末永に訴える。大きくうなずいた末永は、無事に移植を終えた。CD34陽性細胞浮遊液を点滴するだけだ、簡単だ。CM。
あとは免疫抑制剤を使い、拒絶反応をコントロールすることが大変だ。その頃、院内学級には久しぶりに「命」の詩の結花の母親(河合美智子)が訪れていた。広くなった院内学級を見て、「結花もここで勉強したかったな」。命の詩を見つけ、間宮「その詩は皆の支えだ」。麻衣「いまでも結花はみなと一緒です」という。母親「最後の外泊のときも結花が院内学級とさとりのことばかり話していた」と振り返り、回想シーンだ。でも「一度だけ甘えてくれた、すぐに帰るって言ったのに、さとり先生は絶対嘘つかないのに」と言う。「初めての最後の我が儘でした、川田先生これからも、子供を支えて下さい、親でも医師でもないから子供には先生が必要です、院内学級の時だけ病気を忘れられるのです」と泣く。病気の子供たちにとって院内学級は大切な存在だ。結花の電池で動く兎の人形を持ってきてくれた。思い出した。そして電池の勉強です、直列、並列だ。大地君のセリフ少し多い。笑。クリーンルームで薫は頑張ることになる。ドナーについては教えて貰えない、でもお互いに年齢や住所を知らせてはいけない。そんな中、薫は「あたし負けない…あたしね…わかったんだ…あたしの電池は、あたしだけのものじゃないって」とさとりと語る。日向校長「素晴らしいことに気づきましたね」と語る。発熱に苦しみながらも、ドナーへ手紙を書く。ドナーの名前も年齢も住所も教えてもらうことはできない。しかし、だからこそ薫は胸の内すべてを素直に手紙に綴った。薫「病気になって私は死んでも良いと思いました、両親と毎日喧嘩でした、でも両親は私を思ってくれました、子供じみた反抗は卒業です、心配をかけた分、両親に恩返しをしようと思います、お母さんのお店を開く準備も手伝いたいし、お父さんとも笑って話ができるようにしたい、病院の先生や看護師さんたちにも、院内学級の友達や先生にも、そしてドナーさんにも恩返しができるよう、一日一日を大事に頑張ります」と。薫の髪は治療で抜け落ちてきた、カツラでしょうね、顔つきも病人の顔だ。凄いぞ。院内学級では大地が退院になった。ここでさろち先生と絡みだ。大地「俺はさとり先生から卒業証書貰いたかった」。さとり「大地は私の教え子だ」。しかし薫の容態が急変する。CM。
肝機能が悪い、酸素吸入が必要だ。真耶は泣いている。末永たちは全ての手を尽くすものの、あとは薫の生命力に賭けるのみという最悪の状況になった。そんなことないよ、免疫をコントロールして、支持療法を粘りよくやっていかなきゃ。自分の限界を感じた薫は力なく「もう…ダメかも…ごめんね」とさとりに小さくつぶやくが、それを聞いた母親・奈緒子は「薫 あきらめないで お願い 頑張って 生きててくれればそれでいいの お店のことなんかどうでもいいの」と思わず薫から受け取った手紙の内容を口にしてしまう。そして自分のドナーが母親であることを薫は悟った。そんな薫にもう一度生きる力を取り戻してもらうため、さとりはあっさり認めて「リスク高いけどお母さんは決心した、それがどんなに辛い決断かわかるよね、おかさんは乗りこえたの、薫ちゃんは、絶対に生き抜いてくれるって信じてるから、薫ちゃんは、お母さんから二回も命を貰ったんだよ」とさとりは涙ながらに必死に呼びかける。泣けました。薫「死ねないジャン」というが、黒川さんの演技凄い、時間から見て死んだと思った。
それから1年後。墓参りにかとりと末永と日向が来ていた。薫の墓かと思ったtら、結花でした。何と治人、そして明るく元気な薫の姿があった。高校生になっていた。ほんとに初々しい高校生だった。その笑顔に触れた末永は、「子供が好きで小児科医になった、しかし子供の死を見て何度も医者をやめたいと思ったが、あの笑顔を見るとやめられない」と語り、「子どもを救えるのは医者だけ」という自分の傲慢さを変えてくれたさとりにも感謝していると日向に告げた。日向「彼女は私の夢と希望を託した人なんです」という。そしてさとりも院内学級で生まれた「『命』の詩が教えてくれたことを、一人でも多くの子供達に伝えていきたい」と院内学級での新しい一歩を踏み出した。最後に院内学級でTIMの「イノチ 命」のポーズをやる。懐かしいわ。エンディング。
良かったね、薫は死んだと思った。最初に結花が死んだので、辛いと思った。最後も死んで泣かせると思ったが、元気になったんだ、良かった。黒川さんは本当にいい女優になりましたね。病気の時と元気な高校生の違いが素晴らしい。初々しいもの。楽しみです。あとは財前さんのキャラが、このドラマの色合いを決めましたね。最初の難病から、教育論までいって、最後に病院の中での教育の院内学級が、バランス良く提示されていた。自分は医療物は見てしまいます、そして泣くことも好きです。良かった。
電池が切れるまで  6月17日放送 まだ未見  公式HP参照
もっと生きたかった…今夜、涙の最終章
 父の日の授業参観にむけて、院内学級では子供たちが合奏の練習を繰り返し行っていた。そんなとき、薫が突然鼻から出血を! 薫の症状はかなり悪化していたのだ。さらに骨髄バンクのドナーも見つからない中、薫をクリーンルームに移さなければ感染症を起こしてしまう! しかし鍵付きのクリーンルームに入ることは、籠の鳥になることを意味していた。というのも入室できるのはわずかにドクターと看護師のみ。家族でさえインターホンを通してしか話す事ができないのだ。この状況では肉体的苦痛はもちろん、薫にとっては何より精神的負担が大きく病状に影響するのではと判断した末永は、早速に両親を呼び寄せ、現状を説明した。ところが久しぶりに顔を出した父親・秀介は、「全て先生にお任せします」とすぐに立ち去ろうとし、薫もそんな父親を完全に無視するのだった。
 実は麻衣子もクリーンルームに入った経験があり、その辛さは誰よりもわかっている。不安を募らせる薫に、麻衣子は自らの辛い体験を語りながらも、生きる幸せを勝ち取る勇気を伝えた。そばにいた間宮は彼女の新しい一面を発見し「いい先生になるのに、麻衣ちゃんが必要な気がする」と真剣に話すのだった。
一方、合奏発表会で薫と一緒にキーボードを担当していた真耶は、“薫お姉ちゃん”の不在に落ち込んでいた。さとりとクリーンルームを訪れ薫に甘える真耶だったが、冷たく拒まれてしまう。そばにいた若葉から「言い過ぎ」と注意を受けた薫は、結花の言葉を思い出し、真耶のもとにあるMDを送った。さらに病に立ち向かうため、腰まで伸ばしてた長い黒髪をバッサリと切ってしまったのだ。意を決してショートカットになった薫だったが、容態が急変。秀介もかけつけたが、ガラス越しに向き合う父親と娘の心は通じることなく、「私のできることなんて何もありませんよ」と足早に立ち去ってしまうのだった。 そんな状況の中、治人はさとりを介してマメに薫に手紙を書いた。しかし薫からの返事は戻ってこないという。
実は薫は、治人に本当の病名を告げていなかったのだ。「重い病気だって分ったら、引いちゃうに決まってるじゃない」という薫の不安を知ったさとりは、治人をクリーンルームに連れてくる。ショートカットの薫を見た治人は「すげぇ、似合っている」と微笑みかけた。そしてやっと本当の病名を治人に伝えることができた薫は、インターフォン越しに2人の思い出の曲を流し、幸せな時を過ごす・・・。が!その瞬間、薫は眠るように目を閉じてしまう! とうとう感染症を起こしてしまったのだ!!
 末永らによる必須の処置が続く最中、院内学級では父の日の合奏発表会を迎えていた。しかし、真耶は演奏を前にして尻込みをし、泣き出してしまう。そこで薫からわたされたMDをさとりと日向と一緒にもう一度聞き直すことに。このMDには薫の伴奏が録音されていて、真耶は繰り返し聞いて練習したのだ。伴奏を聞き終えてしばらくするともう何も録音されていないはずのMDから薫の声が聞こえ始めた・・・。「真耶ちゃん、失敗するよりもっともっと怖いことがあるんだよ。それは……もう、何もできないこと。真耶ちゃん、私の分まで頑張って」と。そんな言葉を初めて聞いたさとりと日向は言葉を失ってしまったが、真耶は意を決して教室に向かう。
合奏会はMDを流し、薫も参加した形で始まった。みんな緊張の面持ちだったが、無事に成功。父兄たちの大きな拍手に包まれ、子供たちは大喜び。さっそくクリーンルームへ報告に行ったさとりは「真耶ちゃん、頑張ったよ! 今度は薫ちゃんの番だね」と励ますのだった。ガラスの向こうには、荒い息をしながらも懸命に笑みを浮かべる薫がいた。
電池が切れるまで★★★ 8話  6月11日放送 高橋由美子さん母役でも可愛いです
信州こども病院に、ちょっと派手めの衣裳の女性が面会にやってきた。院内学級に入学した加納龍輔の母親・東冴子(高橋由美子)だ。冴子は夫の俊之と1年前に離婚し、龍輔とは離れて暮らしている。そのため母親と息子は久しぶりの再会となった。大喜びする龍輔だったが、明るく奔放な性格で思ったことをすぐに口にしてしまう冴子は、次第に周囲を困惑させていく。また現在の龍輔の親権は父親にある。そのため冴子がいくら息子の病状を知りたがっても、父親の許可無しに教えるわけにはいかない。しかも俊之とは、「息子が大人になるまで会わない」という約束まで交わして離婚をしたというのだ。そんな子供を見捨てるような行為を麻衣子は腹立たしく思い、感情的になって冴子と言い争いになってしまった。その挙げ句「どうせあたしは母親失格でございます。きっとあなたは、いい母親になるんだろうね」と吐き捨てられてしまい、麻衣子はその場を立ち去ってしまう。実は麻衣子は、中学生のときに患った急性白血病の治療の後遺症で子供を産めない体になっていたのだ。ちょうどその頃、麻衣子は「せめて学校での母親として子供に接していたい」と、小学校の先生を目指すことを末永に伝えている。どうやら好きな人ができて、そんなことを言い出したようだ。麻衣子が好きな人って、やっぱり間宮でしょう。
 一方、龍輔の父親・俊之は、やはり冴子と息子の面会を拒絶した。しかし龍輔は、母親との再会をとても喜んでいる。末永からも「お母さんに会えることは治療の励みになる」と諭され、俊之は昼間だけ面会を許した。
翌朝から張り切って病院に通ってくる冴子だが、龍輔のことをかわいがり、看護師でも十分対処できるなのに末永を強引に呼びつけたり、龍輔と仲良しの真耶に安易に寿司を食べさせ嘔吐させてしまったりと、トラブルを巻き起こしていく。「命」の詩を読んで感動したと言ったのに、誰も反応しないのかよと、冴子ひいきになってしまった。悪気は無いのだが、奔放な行動を、看護師や患児の母親たちは苦い顔をしてみていた。とうとう、母親たちの不満が爆発する。冴子だけが院内学級の授業を見学していることに、文句が出たのだ。さとりが「授業参観はいつでもOKですから」と説明しても、自由に授業参観ができるようになると仕事の都合でこられない親をもつ子はかわいそうなことになる、と反論されてしまった。そこでさとりは土日に授業参観日を計画する。相馬の本を熟読した間宮の提案で音楽会をやることになった。冴子は命の詩をみて、自分の人生を振り返る。勉強が嫌いで、縛られることが嫌いで、ガソリンスタンドでバイトして元夫と知り合った、真面目な営業マンで新鮮だった、いい父で夫だったけど、窮屈で、家事も子育ても嫌になった。「毎日平凡でありきたりな生活が幸せか、どうして分からなかったのかな」と呟く。
さっそくハンドベルの楽器が必要になり、購入費用を稼ぐためにバザーを開催する運びになった。ペットボトルの作品など、自分の子のしか買わないよね、無理があるバザーだった気がするけど。さとりたち先生と親子が一緒になって準備を進めていると、龍輔の転院のニュースが飛び込んできた。父親の東京本社転勤に伴い、都内の病院へ転院することになったのだ。手続きが行われる。バザーの日が、龍輔にとって信州こども病院で過ごす最後の日となった。龍輔は父親から「ママが寂しくて泣いちゃうから転院のことは内緒にしておこう」と言われ、約束を守ろうとする。そしてさとりにお願いごとをした。龍輔「真耶ちゃんにもママにも会えなくなるんだ、僕の代わりにさよならって、言っておいてくれる?」と言う。結局、転院の話はそこに居合わせた真耶から冴子へと伝わってしまった。真耶のお喋りだ。龍輔と真耶はラブだね。
バザー当日、ドラマ上かなり盛況だ。後かたづけまで、おかあさんは大変だ。龍輔は冴子に甘え「遊園地へ行きたい」と言うことをきかない。龍輔の気持ちを察した冴子は意を決し、入院中の息子を勝手に連れ出した。その様子を間近で見ていたさとりだったが、阻止することはできなかった。さとりは冴子が書いた『たくさんのありがとう』という一編の詩を、「添削して欲しい」とわたされていたからだ。冴子は院内学級で「命」の詩に出会い、平凡で、退屈で、ありきたりの生活がどんなに幸せだったのか気づかされた。そして、息子にたくさんの「ありがとう」を贈る母親の言葉を自らの詩に綴ったのだった。
そんな時に、遊園地で龍輔に靴ひもを直してくれた冴子はさとりに「龍輔と別れたくない」と電話して切ってしまう。これは大変だ。でも、こんな言葉を紡ぎだす母親が、まさか子供を連れ去るはずはない。そう信じるさとりと末永だったがふたりはなかなか帰ってこない。さらに冴子から「龍輔と離れたくない」という電話も入った! それでも冴子を信じ、病院の玄関で待ち続ける末永とさとりだ。末永が院内に戻ろうとしたそのとき、ようやく親子は仲良く手をつないで帰ってきた。しかし龍輔は母親の手をしっかりと握って離そうとしない。冴子は辛い感情を抑え、その手を離し踵を返した。背中を向けた母親にさとりは語りかける。「(詩の)添削なんか必要ないです、あなたは母親失格なんかじゃありません、この詩は母親にしか書けません」と。
今週の詩は冴子の詩だ。 たくさんのありがとう  お腹でつばがっていた坊や  へその緒が切られたあの時から ひとりで歩き出した   私に大切なことを教えるために  小さな体を痛めながら  小さな心を震わせながら  不安や孤独と闘い  それでも笑顔を絶やさずに  振り向かずに生きている   教えてくれてありがとう  前だけを見て自分の足で歩くことを   生まれてくれてありがとう   ママと呼んでくれてありがとう   幸せの意味を教えてくれてありがとう そんな君がとてもまぶしくて誇らしい  駄目なママでごめんね  ごめんねね   病室では、最後まで約束を守った龍輔が父親の腕の中でしゃくりあげて泣いていた。  (殆どを公式HPを参考にしました)
何といっても高橋由美子さんが光っていました。母親役ですが、こんな母親もいるかもしれないと、感じさせてくれました。感服しました。これからもゲストとして才能を発揮してくれると思います。でも母親同士での争いは新入りを虐めるパターンでした。冴子が大人しいキャラならうまくいたのですが、ドラマ上はこうなります。最後に病院に帰ってくるかドキドキしました。末永医師も待っているなんて、忙しいを思うのに意外と単純にいい人じゃないか。爆。でも麻衣子の秘められた過去の病歴にも驚きました、ちょっと辛いですね。最後には間宮に思いが届いて欲しいものです。さとり先生は名前を違ってさとらないのですね。でも、この子役の豪華さはびくっりです。真耶がお腹を壊している時など、美山、永井、黒川さん、勢揃いでびくっりでした。
電池が切れるまで★★★★  7話
院内学級に遠山由樹(長尾朱夏)と久保田紀子(岩瀬真璃子)が転入してきたが、相馬「声が小さい、子供にこびをうるのか」と言う。大地と海人はボイコットを続行中。そんな時期、頭部手術のため右手と右足の麻痺の後遺症を抱えてしまった三枝慎吾(笠原織人)がその苦悩から暴れだし、病棟内にたびたび怒鳴り声が響くようになった。止めに入ったさとりも殴られ鼻血だ。暴れる子も珍しい。慎吾の頭部手術は成功したが、右手と右足はほとんど動かない。相馬は教えている「真耶ちゃんたちはおそばを食べました」と教えている。さとりはボートとしている。鼻血のテッシュで子供は大笑いだ。慎吾の入院は長引きそうで、院内学級へ誘おうと考えた。慎吾の後遺症は避けられないことで家族には事前に知らされていたが、母親(石野真子)の判断で本人には伝わっていなかった。母親は手術前に知らせると動揺して手術に影響することを心配した、この子のキャラなら妥当です。末永「リハビリを続ければ80%程度まで回復する」と慎吾に説明する。しかし慎吾は手術をした末永を信用せずにリハビリを拒否し、付き添う母親に当り散らすのだった。「お前が俺の身体をこんなにした、元通りになるのか、こんな体になるなら、死んだ方がマシ」と言う慎吾に、通りかかった薫が「甘ったれるんじゃない、ここは生きたいと必死になっている子が一杯いるんだ、そんな子の気持ち考えたことあるの」と反論するも、その言葉は通じなかった。タイトル。
状況を察したさとりは慎吾を院内学級に誘う。しかし母親・亜矢子は「今の状態では負担になるんじゃないか、無理させたくない、慎吾は元々体が弱く友人もいない、申し訳なく思っている、そうして丈夫に産んであげられなかったか、病気になって障害が残ったのも、自分のせいです、私が一生あの子の手足になって償います、リハビリをしたくないなら無理強いはしない、もうこれ以上苦しい思いをさせたくない」とまで口にする。そんな亜矢子を代理教師の相馬は「無責任、あなたみたい親がいるから子供が壊れるのです」と切り捨てる。さとり「慎吾君が自分の手足で掴んで行くことが大切だ」と言う。母親は「先生、お子さんがいない、だからそう言えるのです、目の前で子供が苦しんでいたら、甘い母親のエゴと言われようが、母親なら誰でもそうなるのです」。相馬の出版記念会に日向と相馬は、尊敬し合っているようで話している。日向「院内学級はどうですか」。相馬「中途半端ですね、出来たばかりであんなものでしょうけど」。日向「川田先生にアドバイスお願いします、無理に来ていただいて有り難う」と礼を言っている。
そんな中、さとりは相馬に「昨日みたいこと辞めてください、母親は苦しんでいます」。相馬「子供はもっと苦しんでいる」。さとり「分かっています、だから院内学級をすすめました、友達がないので支えになれるんでは」。相馬「友達がいないことはいけないことですか、勉強が苦手だったり、友達を作るのが苦手だったり、人間は皆違います、違っていいんです、なのにすぐ枠にはめたがる」。さとりも一本取られました。回診で母親に切れる慎吾に、末永「誰かを殴って気が済むのなら、俺を殴れ、母親は殴れても俺は殴れないのか、甘えるのもいいが、甘えたらその分強くなれ」と諭す。ついに若葉は慎吾を甘やかし続ける亜矢子に付き添いをやめさせることを決意した。できることを自分でやるようにすればリハビリになるのではと、慎吾のことを考えての判断だった。ただ看護師の暴走か。母親は子離れしていないのだ。相馬はまた宿題をだす、学力が遅れているのだ。美羽は心臓の手術が終わってやってくる。そんな相馬のために、真耶はお別れ会を開こうと提案する。それでは、お蕎麦好きな相馬のために蕎麦打ちを調理実習で作ることになった。相馬は蕎麦が好きなので母親が帰って、自暴自棄に陥る慎吾は真耶にも乱暴に接する。CM
蕎麦打ちにも慎吾も誘うのだが、「こんな手で食べるのか、笑いものにするのか」と拒否する。一方末永は、母親を返した看護師若葉に、どういうことか尋ねるが、若葉は病気そのものより患者をしっかり見て判断しましたと答える。末永も正論にフォローをしっかり頼むと言う。食事が来たが、「右手で食べることもリハビリだ」というが、慎吾は「頑張れと言うな、頑張ってももどらないのだろう、こんなポンコツなのに生きている意味があるのか?」と吐き捨てる。末永も立ち止まり聞いているだけだ。さとりは「命」の詩を教えて、結花の「生きる意味を考える前に分かっていた、結花は楽しそうに笑っていた、淋しいときは泣いていた、願い事を叶えようと一生懸命だった、喜怒哀楽、感じること、それだけで生きているということだ、慎吾がここにいる、それだけでいいのだ」と言う。慎吾「友達もいない、何の役にも立たない、こんな人間生きている意味ない、母親も見捨てたのだろう」と拒否し、今の慎吾の心には届かなかった。末永医師は珍しく弱気で、「母親から遠ざけて、院内学級やリハビリを押しつけていいのかな、慎吾の命と引き換えに手足の自由を失わせたことが本当に患者のためか、分からなくなる」と苦悩していた。さとり「病気もしたこともない私もわかりません、でも諦めないで前向きに生きて欲しいと言い続けます、院内学級をすすめます」。相馬「何が患者のためなのかなんて、あなたが悩むことはない、子供が自分で答えを見つけますよ、その力を信じるだけです、あなたはたかが医者だ、わたしたちはたかが教師だ、子供達は途方もない力を持っている、その力を信じることだ」と声をかけてきたのは、もうすぐ信州こども病院を去る相馬であった。これは大正解だ。慎吾はベッドで一人悩むが、腹が減ってスプーンを落としながら食事を食べ出した。末永が見守っていた。蕎麦打ちは、耕太が指導する。末永はそんな慎吾を無理矢理連れてくる。真耶と海人のクループに入るが、見ているだけで「下手くそという」。慎吾は左手だけでこね始める。出来ると言うことを自分で見つけていくことが大事なのか。チビさん組も出来はじめた。CM
蕎麦は出来て、くす玉も割られて相馬はさすがに嬉しそうだ。美山加恋の真耶ちゃんから貰えるんだもの、「おいしい」という。真耶は慎吾に「有り難う」と言う。薫も「あんたが打った蕎麦だ」とぶっきらぼうだが渡す。慎吾は末永に「殴らせろ」といい、頬を軽く指で押す。慎吾「母親に一度も有り難うもごめんもいってない、なのにこんな俺が初めて有り難うと言われた、こんな俺にも誰かのために何か出来るかな」。さとり「出来るよ、もっと自分に自信を持って」。相馬「友達がいない、手足が不自由だと、恥ずかしがるな、みんな違う人間なんだ、お前はお前だ」。末永「でも自分一人で生きていると思うな、お前は一人じゃない」。さとり「慎吾君を必要としている人がいるのよ」。ちょっと定番的だが、泣かせてくれますね。母親がやはり病院に来ていて、遠くから見ていた。若葉「おかあさんは、慎吾君をひとりにするのがどんなに辛かったか」。慎吾は車椅子をこいで母親に近づき「俺、初めて蕎麦打ちした、院内学級にいった」。母親「これからもよろしく」と皆にいう。慎吾はリハビリを始める気になった。でも多分動くことはないと思う、利き手交換した方がいいのではないだろうか。道は遠いが、初めの一歩は進めた。相馬が辞める日がきた。相馬「ここはいい院内学級になりますよ」。末永もその言葉を聞いていた。相馬は靴を忘れたようだ。スリッパのままで歩いている。相馬は病院に深々と一礼する。次の日、麻衣子とさとりが来ると、間宮が来ていた。その相馬を聞いて、間宮は驚く。そして本を持ってくる相馬の本「院内学級の365日」という本だ。院内学級のスペシャリストだった。さとりも驚いたね。恥ずかしい。病気・・・この病気は僕に何を教えてくれたのか  はじめは、なぜ、どうして、それしか考えられなかった   自分のしてきたことをふりかえりもしないで   けどこの病気が気づかせてくれた  僕にもくれた   絶対僕には病気が必要だった  ありがとう    おしまい
本当にキャラが変わったよ、これまで自信満々の末永が命よりも後遺症にこんなに悩むなんて似合わない。相馬も蕎麦打ちに喜ぶ、相馬はいい教師じゃないか。いやいや何とスペシャリストだったのか、校長も言ってくれればいいのに。多分さとりのやり方のアンチテーズとして学習中心を提案したのだろう。慎吾みたいな激しい激情は意外と簡単に戻るかも知れない。信州子供びょういんだから信州蕎麦だよね
電池が切れるまで★★★★ 6話
電車から相馬(大杉漣)が降りる。鞄一つだ。人数が増えた院内学級は、女子はおしゃべり、男子はふざけている。間宮は謹慎中で、代理教師・相馬が入る。連絡位はあるだろう。相馬「幼稚園か、静かにしろ、席につけと言ってるんだ、聞こえないのか」と怒鳴りつけた上、相馬は突然、実力テストを行い生徒たちを怯えさせる。さとり「院内学級を知らないのでしょう」。相馬「どこでもやっている、程度が低いと言うことですか」。さとり「ちゃんとやっています」と反発する。すると、心臓の悪い美羽(永井杏)が倒れた。相馬は機敏に看護師へ連絡をとり、動揺する他の生徒に席に戻り、テストに集中するよう指示を出す。
美羽は回復したが、担当医から手術を勧められる。さとりは「院内学級はそういう学級です」。相馬「医師や看護師がすぐに駆けつける、教師が普通の仕事するのに支障はない」。さとり「勉強を教えるだけではない」。相馬「信頼関係って教師が遊び友達になることですか」。落ち込む美羽を、仲良しの涼子(斎藤千晃)は「ずーっとそばにいるから」と励ます。看護師の若葉「入院中の友情は密度が濃い」と説明する。直後、涼子の退院が決定する。2年間放射線療法で頑張った。涼子「元の学校に戻るのも大変なのよ」というが、美羽「退院になって自慢しないで」。裏切られた美羽は、涼子と口をきかない。
翌朝、テストが返され、結果にショックを受ける子供たちだ。涼子もそうだ。相馬は生徒に「苦手な科目は徹底的に勉強だ」と宣言する。は、じ、きで速度と時間と距離を説明する。教え方は的確で上手い、生徒のスケジュールも把握している。今度は涼子が「膝が痛い」と倒れる。検査は、異常なく心因性と診断された。長期間入院した子供は、退院で不安から体に変調をきたすことがある。涼子の算数は22点だ。末永「相馬は大丈夫か、子供に負担掛けることはするな」。何だか末永はさとりの味方になった、驚。ボランティアの麻衣子は間宮に会って、「早く帰ってきて」の子供たちの切実なメッセージが届けられる。麻衣子「みんな間宮が帰ってくること待ってます、まず私」とプチ告白。
相馬は厳しく口が悪い。残りは宿題だ、さとりは院内学級だからと反対する。しかし相馬はやってこないものは教室に入れない言い放つ。大地(柳楽優弥)は反発する。それに続く、子供が続出した。さとり「ここにはここのやり方がある」。相馬「差別じゃないですか、身体が悪いけど中身は普通だ、普通の子供も苦労をかかえている、勉強を教えるのは面倒、子供に好かれる、手は抜き放題で給料丸取り、教師の天国だ」と言ったきりで出て行く。さとりは教え方の上手さは認めている。涼子は、深夜も必死に宿題に取り組んでいた。翌朝、末永は勉強をやりながら眠りについてしまった涼子の姿を発見する。そして相馬に対し、末永「ここは病院だ、学校ではない、できないほどの宿題を押しつける」。相馬「宿題は多くない、勉強はそんなに辛いことですか、じゃ何で院内学級はあるのか、暇つぶしの学校ごっこか、学力を持つことが必要だ」、さとり「今を生きるためです、病気の子供がその日を充実して過ごすためです、勉強が苦痛ならその目的は失われる」。相馬「何故苦痛なのか、年相応の学力を持つことは不可欠です、それを考えず過保護にしているだけだ」。末永「あなたに病気の子供の何がわかるのです、病気がどれほど体力や気力が奪うのか、あなた知っているんですか、無理すれば命を削られることです、私は命に対する責任がある、このままなら私は手を打ちます」。しかし若葉は、「看護師は子供たちのことを一番見ています、気持ちの張りになる勉強も必要なんじゃないでしょうか」と、末永に詰め寄る。みんなの意見の真ん中が妥当だ。
院内学級で、男子は全員ボイコットし、女子も薫を初め「川田先生の授業を受けます」と言い出す。涼子だけは、「昨日の算数の続きあるから」と相馬を選ぶ。美羽は涼子に出て行けという。涼子は足早に出て行く。足は大丈夫だ。涼子「退院したくない、ここにいたい、算数が分からない、勉強さぼっていた、元の学校に戻れない、退院できない」と泣く。さとりは抱きしめる。学力低下は深刻でプチ悲しい現実だ。美羽は手術のため個室に移る「仮病だったの」と涼子に言い放つ。真耶(美山加恋)はおかあさんに別れて泣いている。それを見て手を出すさとりだが、末永に近寄る。それを見て相馬は「小さくても分かっている、自分を救ってくれるのは医者だと、教師に出来ることはたかがしれている」。さとりは校長に思わず愚痴る。さとり「気づくのが遅かった、戻る学校があって院内学級はそれまでの仮の居場所だ」。校長「仮でも大事な場所だ」。さとり「今を充実して生きればいい」と考えていた。校長「相馬先生と違う角度から同じ物を見ている、将来は今の積み重ねだ、今が充実していれば将来に繋がる、そして将来に向かって努力することが今を充実する、頑張れ」。涼子の仮病を見つけて、末永は叱らず「良かった、勉強無理するな、忘れるな、君は2年辛い治療を頑張った、何でも出来る」。さとりは相馬に涼子の算数の勉強を頼むが、相馬は「あなたの責任だと、自分でやって下さい、何で尻ぬぐいしなきゃいけないのですか、終わったら涼子の実力をテストします」。特訓が始まる。 手術前の美羽の病室をさとりは訪れる。美羽「楽しいことない、辛いことばかりだ、友達はいなくなる、私には何もない、何で手術してまで生きなきゃならないの」と階段を駆け上る。さとりは取り押さえて、夜の星を見せる。さとり「星座はたくさんの星から出来ている、人もみんながいるんだ、絆は星座と同じだ、美羽と涼子の友情はかわらない」。流れ星に願い事する。
涼子の算数テストが始まり、平均点82点の試験をする。58点だった。涼子「駄目だ」。相馬「戻ってトップになるつもりか、これは戻る学校のテストだ、半分以上できて大丈夫だ、夏休みに頑張れ、先生に補習も頼んである、やっていける」。算数がそんなに簡単に理解できるとは思えないけど、ドラマだもの。みなは拍手する、先生にお礼をいうが、相馬「勉強したのはお前だ」。冷静で良い評価だ、泣けるね。美羽の病室に面会に行く。美羽「退院おめでとう、同情して貰わなくていい、手術はこわいけど、涼子ちゃんは私の大事な友達だ、元気になって二人でここに戻ってこよう、麻衣ちゃんみたいにボランティアになる」。仲直りする。末永「目標があったから元気になれた」。みなに見送られて涼子は退院する。美羽も手術する。薫「空いたベッド見るの怖かった、でもこうやってベッド空くこともある、だから勉強しなきゃ」。さとりは授業を休んでいる大地に院内学級に戻るように説得する。相馬「やる気がない奴は仕方ない」。さとり「まだ知らないだけです、教師のできることはたかがしれています、でも教師だからできることもあります、それは子供と一緒に考える事です、命の大切さを」。相馬「お手並み拝見ですな」。詩・・退院を前にして
大杉漣さんで緊張感が出た。結局うまく相馬の挑発に乗せられ、さとりは涼子を真剣に教育できた。相馬も評価するところは正当に評価している。言葉はきついが信頼できる先生だと思える。相馬はさとりの先生でもある。いいコンビの誕生だ。これから楽しみだ。でも間宮は帰れない、エピソードになるかな。今回は悲しい話だけでなく、院内学級の本当の微妙な所も分かった。最後に子役の豪華番組ですが、柳楽君、カンヌ最優秀男優賞おめでとう。凄い番組だ。視聴率はどうかな。
電池が切れるまで★★★★ 5話  篠田拓馬君の名演にもらい泣き
隔離室から戻った薫は、嬉しいと思うが、薫は無愛想なままだ。院内学級は広くなり、小学5年生の牧原美羽(永井杏)が転校して涼子と仲良しだ。修平の姿は無かった。修平の病状は悪化した。頭も坊主にして中心静脈栄養だ。治療に苦しみながら完治を信じ、学校の出席日数を案じて留年を心配している。そこでさとりは、ベッドサイドで授業を行う訪問授業を提案し、間宮に依頼した。他の子供全部見てくれるか、と詰め寄られては仕方ない。戸惑いつつも引き受けた間宮は、怖い末永先生から釘をさされる、「あの子にはもう時間が無いんだ、残された貴重な時間を無駄にしないよう、覚悟してやってくれ」。結局、間宮は熱がある(すぐにばれてしまう)と言って、初回の授業をさぼる。さとりは呆れて怒る。帰宅途中、いじめを受けていた小学生は帽子を川に捨てられるが、間宮は川に入り拾う。その姿を見つけたさとりは「その顔、修平にも見せてあげて、きっと待ってますから」という。タイトル。翌日から間宮の訪問授業が始まった。生徒からは信用されていないが、ボランテァ麻衣子は隠れ間宮ファンだった。まず算数の面積を教える。「元気になったらサッカーをやりたい」という修平と、学生時代にサッカーをやっていた間宮は共通の話題で盛り上がり、楽しく授業が進む。間宮は今まで見せたことのない、生き生きとした表情をしている。帰宅後も修平のためにサッカー雑誌を購入するなど、生徒のことが頭から離れない。
一方、修平の両親の離婚話が進んでいた。病室の外で争う2人を見つけた薫は「そんな話、家に帰ってやればいいじゃん、修平の気持ち、考えたことあんの?」とにらみつける。そばにいた薫の母親は、自分に向けられた言葉として受け止め複雑な表情をする。薫の家も離婚話があり、子供の体調不良に気づかなかった。親が自分を責めることで、子供も自分を責めていることを知ったさとりは「子供はお父さんのこともお母さんのことも、大好きなんです、親が仲悪いと子供は自分を責める」と、親たちに子供の気持ちを代弁する。そんな中、修平は抗ガン剤の副作用(嘔吐)に苦しむ。胸水が溜まり抜いて良くなった。大事な息子をじっと見守る修平の母親・潤子(中島ひろ子)は、あることを決意する。両親で末永医師に抗ガン剤治療の中止を申し出た。タミナールケアを選択して日常を続けさせたい。
間宮が感情的で一生懸命で授業をしていた。間宮は、子供が好きで小学校の先生になった。しかし理想と現実のギャップに押しつぶされ、子供に手をあげたことで心を閉ざしてしまっていた。余命半年という修平が、間宮の本当の姿を甦らせてくれた。修平は今日は石に絵を描きたい、前の学校でこれを仕上げる途中で入院してしまったのだ。さとりは石を拾い、院内学級で皆描く。間宮の顔も描いてくれる、微妙に似ている。末永医師は、間宮とさとりに退院し元の学校へいくことになったと告げた。修平に末永医師は退院を告げると、喜ぶ。でも間宮はおめでとうとは言えない。看護師の若葉は間宮に笑って送って下さいと頼む。看護師はみんな心で泣いて笑顔を見せるのだ。間宮は修平に涙目の笑顔で「退院おめでとう」と言う
。元の学校で申し送りをする。末永医師は体育以外は可能だ、食事が取れなくなったら、中心栄養だと言う。点滴の機械トラブルについて説明する。校長(中丸新将)は後ろ向きだ、「学校は社会に出るための所です」。さとりも切れかかったが、間宮が先に殴りかかった。止めるが末永「感情に任せては医者は勤まらん」。校長は教育委員会へ訴え、間宮は自宅謹慎だ。さとりは間宮が殴らなかったら、私が殴ったと言う。間宮は処分が怖い「教師でいられなくなったら、修平が校長から嫌がらせ受けたら」と心配している。いよいよ修平の退院だ。院内学級の皆は祝福する。帰る道で、川岸で間宮が待っていた。間宮はサッカーボールを蹴ると川を越えて見事にさとりの元に届く。間宮格好良いぞ。家に帰った、訪問看護をやっていくのだ。さとり「またね」。修平「ありがとう」。末永「子供に涙見せるな」。さとりは大涙だ。末永医師も一筋泣いていた。こちらも夫婦でもらい泣きだ。退院の詩・・・ 100回も来ていた  退院したら何貰おうかと思ったが  何かしなきゃ・・・
修平は良い子だ。篠田拓馬は名優だ。今週も泣かせて貰いました。病気の子の親も大変だ。しかし間宮先生やっと活躍かと思ったら、もう謹慎で出なくなるのかな。残念だ。来週は永井杏ちゃんも活躍し、新しい先生は大杉漣さんか。問題起こしますね。
電池が切れるまで★★★★  4話 修平(篠田拓馬)くんの山登り
通勤中のさとりは、ランニング中の治人から薫への手紙を渡された。元気な治人を見て「院内学級の子供も走らせたい、自分に何ができるのだろうか」と考えた。さとりは隔離室の薫へ手紙を渡す。薫は表面上は元気で読み返事を書いたが、両親は離婚しそうで仲が悪い。院内学級は遠足から人気急上昇し、転入生も増え、教室はすし詰めだ。修平はナースステーションへ行く。修平は熱と咳がある。さとりは院長に広い部屋の会議室を借りたい、と交渉するが、県に相談しない(公立機関は予算で難しい)と難しいと拒否される。末永にも冷たくあしらわれた。いつまで末永は反対なのか。新しい医療器械が欲しいと言っている。不服なさとりだが、やる気が空回りし、状況が見えていない部分もある。校長の日向は「生徒が増えれば教師の数も必要になる、生徒の数も変動しやすい、焦らず変えてよう」と諭す。
そんな日、小林修平の病状が悪化した。右肺の陰影が増強し、ALPの検査値も上昇した。看護師の若葉は修平の病状把握で、厳しく後輩を指導した。若葉「看護師は医師の指示を受けるだけで良いと思っているんでしょ」。院内学級を休んでも、修平は「良かった、俺、車椅子で場所取るから」と明るく振舞う。教室を広げたいと願うさとりに、朗報が飛び込んだ。県の病院視察が決まった。教室拡張の署名活動を開始する。間宮はやる気なく協力しないが、さとりの前向きな姿を見る。壁の院内遠足の絵にも向けられた。子供たちが描いた全ての絵の中には、さとりが描かれていた。何かが変わっていく。
そんな中、薫の言葉や修平の両親の会話から、両家の親の離婚の危機にさとりは気付く。長期入院の子供の親の離婚率が高いという事実を、若葉から聞かされた。子の病気を受け止めきれず、溝を深くする両親たちの状況を見て、子供は病気になった自分を責めている。修平「付き添う母に絶対元気になる」と呟く。涙。ある日修平の母親は「検査結果について、ご主人にも同席してもらいたい」と末永から言われるが、母は一人で育てるので一人で話を聞く。修平は肺に転移した。2回転移したが手術して治ってきた。今度は修平の余命はあと半年です。抗ガン剤を試すか、残された時間を大切にターミナルケアか、と言う。母は泣き崩れ、あとで子供に謝る母だ。看護師は抗ガン剤治療をやるため、一致協力する。病棟でそば打ち大会をやる。末永は駄目と言う。アイバーソン肉腫という病名だが、修平は癌とは思っていない。さとりが調べた本には骨腫瘍の特殊なタイブになっているが、専門外で記憶にない、検索にかからない。創作した病名かな。そんな時に修平の母が交通事故で頭を打って、2、3日入院する。修平は自分を責める。父がやってくる、父「大丈夫だ」と言う。修平「離婚するの」と聞く、父「修平は悪くない、俺が悪い」。修平「僕はもう少しで治るから、それまで離婚しないで」。涙。
県の病院視察が行われるが院内学級には来ない。さとりは走り出し直訴です。署名は受け取って貰えなかった。日向校長が都合良く登場して、院内学級の必要を説明して、署名を差し出す。一応受け取ってくれた。蕎麦打ちの日が来て、修平がくるが末永に駄目だと言われる。末永に修平は「いつ退院できる、いつ院内学級に出れるの」と問いただす。末永「できる、元気になれば何だってできる」。修平は帰る。蕎麦打ちは中止になる。さとりの下宿先の光太は蕎麦打ちで張り切っていたが、中止で淋しく帰る。さとりと修平は山に登る約束をする。医者は嘘つきだ。さとりは末永に山に連れて行ってくれと頼む。なくなった結花のこと思い出した。末永は辛い治療が始まるので、熱が下がったら連れてやれという。末永はさとりと修平を連れて車を走らせる。おいおい、これなら蕎麦打ちの方がいいゾ。車椅子で山道を登る。信州の山は美しい。修平は喜ぶ。「俺の電池はまだあるんだ、末永先生のいうこと本当だと思う、俺頑張る」。末永「明日からの治療頑張ってくれ」。そんな時に、県の許可が下りる。しかし修平はもう院内学級に戻れない。さとり「あの子はあんなに頑張っているのに、私は諦めません」。院内学級は大きな会議室へ引っ越す。新しい院内学級に修平は顔を出す、みんなが手を叩いてエールを贈る。間宮も「待っているから」。初めてポジティブな発言だ。旅行の詩が読み上げられる。僕が一時退院したら家族みんなで旅行に行く、つらいことがあったらよいことがある、ちくはもメロンも色々食べたい、ぼくの頭は旅行で一杯だ。涙

永井杏、美山加恋、と綺麗どころを揃えた豪華版です。マニアかな。今日は修平君で、篠田拓馬君だ。何と朝ドラ「私の青空」で田畑さんと渡り合った名優です。こんな贅沢を楽しめるなんて素晴らしいドラマだ。いままで間宮は何しているんだ。でも、今日の発言で、さらに予告をみると活躍しそうだ。今回もストレートでいいな。
電池が切れるまで★★★ 3話 薫の病名告知 希望をどう持たせるか
薫は臨床心理士と箱庭療法している。さとりは「命」の詩を張り出した。真耶が入学した。はぃー、美山加恋ちゃんです。最近、院内学級では些細なことでケンカをし、食事を残し悪態をつき、イライラが募っている。入院経験のある麻衣子は、子供たちの気持ち、結花の死が心に苛立ちを落としている、と察していた。いい季節なのに、子供たちは病院に閉じこめられた「カゴの鳥」なのだ。そんな院内学級に真耶はなじめず、病室でも半べそをかいている。末永は薫に病名の告知をしょうとした。11歳以上は親の了解で告知すると看護師の若葉は語る。そうなのか。
さとりは元気づけようと、遠足を計画した。間宮には頭ごなしに否定され、巻き込まないでという。一人ひとりの体調に合わせた遠足を模索し、医師、療法士、栄養士らと交渉を重ねる。計画を若葉と話していると、会議室で窓の外を眺める薫がいた。視線の先は、安曇野南中学の男子陸上部員がランニングをしている。最近の薫は窓辺にいることが多い。窓越しの恋に落ちている。翌日、なんと薫のお目当ての男子生徒・小川治人が、ケガした友人に付き添って病院にやってきた。ロビーのソファーで絵本を読むふりをする薫に治人が気付き「よく見てんだろ、2階の窓から」と声をかけてくる。同じ陸上部の薫は短距離、治人は長距離と会話を弾ませ、着メロの音楽を録音したMDを借りる約束した。さとりと若葉は、微笑みながら見つめている。
窓越しの恋が急展開した薫に、気持ちが変化した。薬をきちんと飲み、鏡に向かって髪の毛をといたり、真耶に付き添い院内学級に出席する。恋は魔法の薬だ。薫が出席すると学級は緊張感がただよう。そんな時、薫は末永から「再生不良性貧血」と、本当の病名を告知される。ちょっと通り一遍だ。彼女が真剣に治療に臨むために、病気の自覚が必要と判断した。幸い、臨床心理士の診断の結果、薫は心の中では末永を信頼していることもわかっていた。骨髄移植だがドナーが見つからなければ、退院はできない。病状が落ち着けば在宅でもいいかもしれない。薫は動揺し、寝付けずに涙を流す。隣のベッドの真耶が心配する。セリフが多い。告知を若葉はさとりにも知らせようとするが、末永は「必要ない」と切り捨てた。さとりはチームとして信頼されていない
さとりは遠足の計画を末永医師に持っていく。だが「必要はない、何かあったら責任取れるのか」という。看護師に提案すると、介護者が不足しているので、何人かは協力を申し出てくれた。薫はぶつけたところが内出血している。早速、遠足を始める。何と行き先は院内だ。さとりはバスガイドに変身だ。監視室では仕込みの泥棒が参加する。笑。ボイラー室、りんねん室、薬局(秤、分包器)、給食室と楽しむ。そこで薫に治人が会いに来るが、薫は拒否して逃げる。薫は「元気なやつはむかつく」という、「ドナーが見つからなければ死ぬんだ」。薫は給食室で包丁を思わず握りしめる。出血傾向があるから、さとり「生きるのが怖い、結花ちゃんは死ぬのが怖い、といった、命の詩の一節を読み上げる、結花ちゃんの気持ちがわかるでしょう、生きるか死ぬかではなく、どう生きるかだよ」。「あんた、元気じゃない、病気の気持ちは分からない」「そうだよね、ごめんね、先生、薫の本当の気持ち分からない、生きよう、生きって欲しい、もう嫌だ、薫ちゃんまでいなくなるのは」。薫は包丁を捨てて泣き崩れる。末永、若葉、間宮が見守っていた。末永は向き合う。怒り、泣き、何でもぶつけてくれ、と言う。薫「あんたなんか嫌いだ」。末永「君が治ればそれでいい」。さとりは結花の命の詩を見ている。さとりは謝る。そして告知の時は同席させてくれと申し出て、支えになりたいと言うが、末永は「うぬぼれるな」と言い放つ。薫に末永医師はベッドアイソレーターへ行ってもらう、と言う。薫は受け入れるが、窓から治人に手を振る。治人には仲間が集まり冷やかしている。薫はさとりに「昨日はごめん、私生き続けたいからベッドアイソレーターへ行く」という。抱きしめる。食事も皆食べるようになる、元気になる。遠足の評判も良く、さとりは少し元気になる。「プラス思考」の詩がの読み上げられる。おしまい。
2週続けて悲しい死のあとで、今週の絶望から希望へのプラス思考は、劇的ではない。でも少しは落ち着いた感じでした。毎週死んではかなわない。翼君は登場しなかった、死んじゃったのか。それにしても末永医師はどうして院内学級に否定的なんだろう。苦く痛い想い出があるに違いない。そうそう間宮先生のキャラも変わらなかったですね。看護師さんは協力的で女通しの連帯ですかね。財前さんのお水の花道風のおとぼけキャラは院内学級の先生に似合っています。来週も悲しいエピソードですね。小児癌の肺転移なんて、悲しすぎる。
電池が切れるまで★★★★★  2話 健気な子供なのに死んじゃうなんて、泣くしかないよ
結花は峠を越えた。さとり(財前)は謝るが、末永医師(陣内)「失敗したらやり直せばいい、でもここにはやり直しのきかない子供が大勢いる」。同僚の間宮先生(要)「外出の危険を納得させない医者の責任でしょう、さとりを庇ったわけではない、(末永医師が)気に入らないのだ」。間宮は以前トラブルを起こした。末永医師は何日も病院に泊まり込んでいる。看護師の若葉(原)の報告で結花は水分過剰で、末永は利尿剤の指示する。日向校長(野際)と話すと、QOLという言葉をもらし、「あなたを待っている子供がいる限り」と助言する。院内学級へ行き、真っ先に病状の把握から始める。末永医師は病気の治療を第一に考え、院内学級には反対だ。しかし、死ぬかもしれないが学級で勉強する喜びは意義がありそうだ。スタンスの混乱が気にかかる。ファンジゾン(胸が気持ち悪くなるのか)、ラキソベロン(下剤も嫌なものか)、プレドニン(やはり苦いのか)と子供たちから薬品名が出る。
薫は外泊だ、さとりにも「別に」と言う、この言葉は参るよ、大人を拒否する兵器だ。結花がICUから病室に戻った。子供は回復が早い。外泊は中止と思われたが、末永医師は特別に許可する(ここもスタンスが混乱だ)。さとりは最後の外泊という思いで、素直に喜べない。抱き合って別れを惜しんで見送る。結花は皆に伝言メモを渡す。さとりは元気になったらマウンテンバイクを買ってあげると約束する。病院の玄関から雪を抱く山の風景が美しい、美しいから悲しい。
翼の脳波は平坦で脳幹反射は消失した。両親は面会し全身をさする。末永医師から説明がある。身体は柔らかく暖かいが脳死だ。さとりは病室の外で涙が止まらない。翼に授業をしてくれと申し出があるが、間宮は断る。家族は脳死を死とは認めない。末永はさとりに授業を頼む。親のためにやってくれと頼む。ここも混乱している。さとりは出来ないという。末永「そうだな、逃げ出した奴だから、病院の現実に向き合えない人間に頼んだ俺が馬鹿だった」。言い過ぎだ。薫が外泊から帰る。枕に結花の伝言メッセージがある。道祖神の言い伝えを信じている。
そんな時結花が急変した知らせが入り救急車で病院に搬送される。呼吸困難だ、酸素投与で酸素飽和度92%だ。挿管を始めようとする。そんな時に喋ろうとする。「こわい」というが、その後急に心停止だ、心マッサージし、エピネフリン静注するが、両親は蘇生処置の中止を求める。立ち会ったさとりが騒ぐ(一番近くで見てきた者は受容できるが、離れた者は騒ぐ場合が多い)。両親は長い闘病生活で死を受容していた。有り難う、と言う。理屈を越えて涙だ
。子役の髪の毛は少ない。そこまで描いてる。結花のベットが空いている。こんな場面は本当に淋しい。子供たちも静かだ。結花の伝言メモが読まれる。間宮へ「さとりと仲良くしてね、煙草はやめて」。若葉へ「優しくて大好き、私も大きくなって看護婦さんになる」。末永へ「治療ありがとう、言うこと聞かなくてゴメン、言うこと聞くから病気直して」。さとりへ「道祖神の事話してくれて希望が出た、ありがとう」。末永は結花の両親からの命の詩を書いた宣伝チラシを渡す。末永「子供たちに結花の事をいう必要はない、質問もないと思う、みんなそんな場所だと知っている」。院内学級では全く何もなかったようにいつものように表面上は明るい。さとり「そうだ、逃げちゃいけない」。さとりは薫に院内学級に出てという、結花の道祖神と一緒の写真を渡す。薫も結花が治るように祈ったのにかなわなかった。二人で抱き合って泣く。さとりは結花に代わって、道祖神巡りをする。柏木が付き合う。次の日翼にさとりが最初の国語の授業をする。翼と両親の前で、命の詩を朗読する。
最初末永医師の考えのブレに戸惑いましたが、細部も描かれていました。一般論ですが脳死状態で臓器を取り出す移植医療は厳しい気がした。外泊はこうなることも医師も両親も納得していたのでしょうか。結花ちゃんは知らないので可哀想だ。子供の意見も聞いていいかもしれない。そして予想通り結花ちゃんが死んだときは、大泣きしました。これは反則技です。それにしても結花役の子役は自然な演技だった、名演ですね。結花は主人公じゃないの、死んじゃって良いのでしょうか。でも来週は新しい子役も登場していました。ネタに不自由はないが、余り同じネタでは満腹になりそうだ。元気になって院内学級を出て行く子供も描いて欲しい。
電池が切れるまで★★★★  1話 病院内の子供の学級の話だ、初回から飛ばしてくれた、一番泣けるドラマかな
初めに「命」の詩が朗読される、番宣で聞かされた詩だ。ジーンズに赤のダウンジャケットを着た川田さとり(財前なおみさん)が、安曇野の道をマウンテンバイクで走ってくる。財前さんのナレーッション「ここで一人の少女に出会い死(詩)に出会った」。今日はこの春からの勤務地、信州こども病院・院内学級で始業式と入学式が行われる。パジャマ姿にランドセルの患児が走ってきて、勢いよく衝突した。元気いっぱいの少年は院内学級新1年生の佐々木翼(糟谷健二くん)だ。謝るさとりに、翼は屁理屈を言う。そこへ赤いバンダナを頭に巻いた橘結花(成海璃子さん)が現れ、翼を諭した。二人を微笑ましく見送り、ようやく院内学級に到着する。 
教室とは名ばかりの狭い部屋で、黒板の代わりにホワイトボードを使っている、さとりは新しい職場をしっかりと見つめやり甲斐を感じた。すでに院内学級に務めていた同僚・間宮京太郎(要潤さん)は、病気の子供たちとの接し方を事務的に伝えるだけだった。やる気がない教育より治療だと告げる。日向昌子校長(野際陽子さん)が入室してくる。日向とさとりは、かつて先生と生徒の間柄だ。実は彼女が、開校間もない院内学級のすばらしさを多くの人に伝えるため、明るく前向きなさとりを担当教師に推薦したのだ。後にさとりは「勉強するより治療に専念したほうがいい」と、院内学級に反対する人物がいることを知る。家は耕太(デビット伊東さん)の部屋で居候だ、家賃1万円を出す。
いよいよ児童たちもにぎやかに集まってきた。車椅子に乗った子、足に装具をつけた子もいる。医師の末永誠一(陣内孝則さん、仕事しすぎですよ)、さとりの教え子で看護師を務める水島若葉(原沙知絵さん)らも集まった。そのとき、あんなに元気だった新入生の翼が、教室の外の廊下をストレッチャーで運ばれていった。一瞬、静寂と緊張に包まれる教室。しかし間宮が促すようにして始業式が開始された。戸惑うさとりも気を取り直し、元気なパフォーマンスで挨拶をする。始業式を終えると、結花はさとりを病室へ案内した。同室には唯一の中学生、森下薫(黒川智花さん)もいたが、始業式も休んでケータイメールで、さとりが話しかけても反抗的な態度で立ち去ってしまった。
薫と翼が欠席したまま授業が始まった。院内学級では一人ひとりが別々の勉強をしているため、先生は大忙しだ。さとり一人がパニック状態に陥っていると、ボランティアの本条麻衣子(吉岡美穂さん、急性白血病だが末永先生に完治してもらったのだ)が現れサポートしてくれた。ほどなくして間宮が戻ると、子供たちの机は円形に並び変えられ、真ん中にさとりが入って授業はスムーズに進行する。その授業で、道祖神のことが話題になった。さとりは道祖神について「みんなが健康で、幸せに暮らせるように守ってくれる守り神」と解説。「安曇野の道祖神を全部回ると願い事が叶う」と付け加える。その言葉に、結花は真剣に耳を傾けるのだった。末永「院内学級の記録を確認したのか、書いてある。毎日子供の病状は変化している、薫が中庭にいたので、免疫抑制剤で風邪一つで命取りになる」、と注意する。手の掛からない結花が廊下で一人泣いていた。
結花は子供たちの面倒まで見ている。兎のおもちゃが突然動かなくなる。電池が切れたのだ。これがテーマです。電池をじーと見つめる結花だ。電池を入れると、また動き出した。結花は会いに来てくれて嬉しいという。何て良い子なのでしょう。結花の母(河合美智子さん)が来たので、末永先生は呼び止めて、1週間の外泊許可が出た。喜んでいるが、母は配膳室で泣いている。「これが最後の外泊だろう」と言われたのだ。翼は人工呼吸器に繋がれている、脳死状態に近い。末永の希望で授業の開始時間が1時間遅れることになった。翼の部屋で皆が集まり、日向校長が入学おめでとうと一人だけ入学式が行われる。大泣きだよ。そこへ結花も見に来る。
家に帰り、さとりは若葉と話す。厳しい現実に自信を失いそうだ。さとりはいつも「自信がなくてもいい、精一杯やればいい」と、若葉たち生徒に言ってきたのだ。夜病室で結花は薫に話す。中学の事を聞くが、薫はつれない返事だ。次の日の朝、結花がいなくなった。薫が道祖神の話を告げる。みんなで探す。ここはドラマ的便宜さだ、末永先生は探さないだろう。安曇野の風景が描かれるが、雪が降ってくる。さとりは神社で倒れている結花を見つける。もう白く雪が積もっている。「願い事かなうよね、みんな治るよね、私死にたくないよ」。ここも大泣きだ。連絡して末永先生が迎えに来る。ICUに運ばれる。病室で落ち込むさとりだ。結花のデジカメに道祖神と記念写真を撮っている姿が記録されていた。道祖神のシーンが続く、信州の道祖神は有名ですよね。そして広告用紙の裏に、命の詩が書いてあった。「電池はすぐに取り替えられるが、命は取り替えられない、命を無駄にする人もいる、そんな人を見ると悲しくなる、命が疲れたというまで、精一杯生きよう」。さとりはICUのガラス越しに「結花の電池はまだ切れていない」と叫ぶ。
   ☆   ☆
あっという間に終わった。設定は単純なので分かりやすく、すぐに個別のエピソードに入れる。それが、子供と家族、難病と死、病院と学級、これは涙満載です。しかも実話ベースですから説得力もある。確かに小児科で学級のある病院もあります。だから本当に初回からもう全力で泣かされました。かみさんも嫌だと言いながら、泣いていました。ドラマとしての出来とか、感動というよりも、とにかく涙でした。こんなドラマ作りでいいのかなと思いながら(泣き笑)。子供の黒川さんは朝ドラ「こころ」以来、久しぶりです。うまいですね。要さんは、クール担当ですかね。河合美智子さんは母親役で登場でした。子役はみな上手いですね。吉岡美穂さんも頑張って下さい。

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