砂の器  5位   プラウザの 戻る← で戻ってください

総括      印象点  8点     平均点  3.9 点  5位
初回と終盤の素晴らしい映像美に圧倒された。ロケにこだわった作りにも感嘆した。野村監督の映画への尊敬が感じられた。しかし中居さんの和賀を主人公にしたため、初回から殺人を見せてしまう倒除法で展開して行く苦しさがあった。中盤から登場する主人公はいないし、今西刑事の渡辺謙さんと主人公ではSMAP人気独占の今クールを制覇できない。しかも3時間近くを11話にするには、テレ朝の劇団キャラを登場させて厚くするしかなかった。それらが悪く言えば中途半端な印象を与えた。しかも原作のハンセン病の扱いが難しいために、殺人犯の息子という設定に変え、しかも現在にしたため、設定で混乱が見られた。中盤の間延びが惜しまれます。
渡辺謙さん、永井大さん、原田芳雄さん、佐藤仁美さん、織本順吉さん、中居正広さんの演技に拍手を送りたい。
根本リツ子さん(店のママ)、茅野さん(旅館の女将)、斉藤さん(映画館の主人)とちょい役まで豪華ですね。成瀬あさみの役割については最終回の無言の見送りがあり、まあまあ妥当かなと思いました。ただ三木巡査の赤井さんはちょっと馴染まなかった。このドラマにとってもっとも重要な役で、この殺人事件が納得できるかどうかを演じきらねばならない大変な役だ。ここだけは少し残念だ。とにかく最終章のは映画と一緒で夫婦で泣きました。ドラマの楽しさの一つはどれだけ泣けるかです。
砂の器★★★★★  11話最終 3月28日   やはり泣けた、大泣きだ、素晴らしい
今西刑事の逮捕理由の読み上げが続く。昭和54年12月3日に亀嵩で三木と本浦親子が出会う。和賀の演奏は汗だくで続いている、このピアノの曲がバックで流れながら、亀嵩の物語は始まる。神社の床下で雪をしのいでいる。三木は方言が余り出ていません。他の出演者は結構方言ですね。三木は本浦のやつれて顔がわかりにくかったという。原田芳雄とすぐに分かりますが(笑)、本田カズオとタケシと名乗る。2週間世話したという。警察の会合で本田が本浦千代吉と分かる。秀夫は川でピアニカを吹いている。雪の川の中を三木は入って話す。寒いよね。三木と本浦千代吉の話が始まる。三木「根からの悪人と思えない」。千代吉「見逃して下さい」。三木「逃げてどうなる、学校も行かせなくて、あいつが幸せになるか、秀夫の面倒はわしがみる」。和賀の指揮の姿だ。三木は交番日記を読み返し、日記から本田親子の記載を燃やす。三木は本浦と大阪にいき、出頭させることにした。「とうさんは病院に入院する、ここで待っていてくれ」。亀嵩の小学校に入る。懐かしい昔の車だ。昭和54年にしても古くないですか。千代吉が列車で亀嵩をさる日、蒸気機関車(本当に走っているかな、撮影は山口で走っているものですね、最後の協力で確認した)を、教室を飛び出した秀夫が追いかける。線路を必死で走る。駅で千代吉に決まりだからと手錠をかける。そこに秀夫が追いつく、三木の妻が秀夫を必死で押さえる。三木に「なんかいってやれ」。千代吉は笑って手を挙げる。涙(×5)。やはり映像に凝っていた。涙、素晴らしい。
今西の報告が続く。本浦逮捕の噂は、亀嵩にも届き、大人から子供に伝わった。当然イジメが始まった。「人殺しで最低だ」。ピアニカを壊されそうになった秀夫は、必死で守り、殴られるままだった。そこで左腕の傷ができたのですね。転校も考えられた。三木「宿命って言葉してるか、人間には生まれて来てから決められて、変えられない、みんなかかえて生きている、お前にとっておとうさんの息子で生まれてきたことは、これなんだ、秀夫、これから先辛い目にあわされるかもしれない、でも逃げようと思うな、頑張って頑張って生きていくんだ、今は三木秀夫だけど大きくなったら、本浦秀夫に戻って、胸張って堂々と生きていくんだぞ、本物の春が来る」。これが三木が和賀に与えたテーマですね。村八分、母の死、父の犯罪、苛酷な逃亡の日々、亀嵩のイジメ、秀夫の傷はいえません、自分が本浦秀夫である以上この地獄は続く、誰も自分と父を知らない世界で生きたいと思った。三木のもとから消えた。
三木の妻が起きると、「ありがとうございました」の紙を残していた。探す三木だ。秀夫は駅で隠れていた。結構暖かそうな服を着ている。昭和57年保護されタケシ10歳と名乗った。唯一左腕の傷から秀夫と思われた。ピアノ好きな和賀英良少年と出会ったが、7月23日豪雨で土石流にのみこまれた、和賀は絶命した。泥まみれの秀夫はピアニカを持って「和賀君、和賀君」と呼びかける。やがて本浦秀夫は泥の中から助けられた。名前を聞かれ、「和賀英良」と名乗る。施設から通った高校の音楽の恩師から才能を見いだされ、芸術大学に進学し、現在に至る。三木は軽々しく和賀の過去を述べる人間ではない。しかし旅行を変更して和賀に会いに行ったのは深い理由がある。不治の病におちいっている本浦千代吉に秀夫との再会を果たす約束があったのです。今西が面会に行く。和賀の写真を見せて今西「これは息子の秀夫さんですね」。千代吉「しらねぇ、しらねぇ」という。三木と本浦は手紙の交換をしている。三木は「秀夫がいなくなったのは自分の責任だ、必ず会わせるから、どうか生きていて下さい」と書いていた。三木は本浦千代吉の再審請求を続けている。そこまでしても再会させたかった。しかし和賀には三木の出現は恐怖で、父を思い出し、幼い時の苦しみを思い出させた。彼は宿命の作曲を始め自らの宿命に打ち勝てると思ったが、しかし逆にその曲で自らの宿命に引き戻された。本当の自分本浦秀夫がいないことを発見した和賀は、自分の歩んだ道を、関わった人、犯した罪、全てを本浦秀夫に戻ることで曲を完成したのです。しかし、今西「どのような過去、宿命があろうと、法の下で裁かれねばなりません」。演奏シーンが入る。演奏会場に今西と吉村が来ている。演奏が終わり、あさみ、綾香、田所、エキストラ(公式HPで募集したと思われる)の2000人の皆さんも大感激だ。もちろん、自分もかみさんも涙だ。かみさんは大泣きだよ。そして、頭を下げる今西たちに舞台の袖でピアニカを持って、逮捕され連れ立っていく。アンコールの拍手に登場せず、会場は騒然となる。皆が不穏になる。事実を知っているあさみが追いつく、和賀は振り返り微笑む。作曲と演奏に満足し信頼できるパートナーに安心したのだろう。これで終わりと思った。和賀と連れて、今西は刑務所へいく。吉村は今西さん本当にいいんですかと聞く。今西「君の背中を追ってきた、君の背中はここに向かっているようだった」。和賀はピアニカを持って(これが親子の印なのだ)降りて面会にいく。ベッドでは千代吉が死にそうだ、そこへ和賀が来て泣く。千代吉「ひでお、ひでお、か」。和賀「あんたが憎かった、あんたの子供であることが嫌だった、本浦秀夫を心から消したかった、三木さんを殺してしまいました、殺してしまいました」。嗚咽。千代吉「ひでお、すまんかったのう」。手を取って「ひでお」。「とーうーちゃん」と叫ぶ。千代吉「ひでおの手」。映画ではなかったと思うが、新たなこのシーンは本当に泣けました。エンディングは和賀がピアニカを吹いている。白黒場面になる。宿命とは、この世に生きれてきたこと、生きているということである。
   ☆    ☆
映画版に一致しています。尊敬していたのですね。映画以上の大感激だ。娘が2人いるが、その横で泣けた。本当に良かったよ。これまで長かったが、最終回で苦労が報われました。今日の今西刑事の説明は納得できました。最後に父と子の再会は本当に素晴らしいものだった。2度の最後を楽しみました。中居くんのセリフない(笑)のでは、最後に刑務所で父子の再会場面であった(良かった)。演奏の演技は完璧ではないでしょうか。松雪さんもセリフなしだ。これで今クールは全部終わった。今クールは白い巨塔、砂の器、僕彼女、エース、彼女が死んじゃった、など本当に充実していましたね。昔のリバイバルの2つはいい作品だ。
砂の器★★★★  10話  3月21日   長い映像シーンは日本のギネス記録でしょう
和賀は亀嵩へ行った。昔のSL(これ特別に走らせたのですね)も今は一両の気動車なのです。今西刑事は後をつけていた。回想シーンとかぶりながら、涙する和賀だ。中居君の怖い顔と、恐ろしい声が響く、そして宿命の音楽が流れる。相変わらずゆったりしている。今西も涙だ。二人は話す。今西「何故ここへ」。和賀「曲を完成させるためです、宿命を僕に弾かせてくれませんか」。これはコンサートの終了まで逮捕は延期してください、それに対して了解しました。二人の中での人情の部分ですね。
3日後、東京の部屋で、ピアニカを鞄に入れている。コンサートに観客が入る。綾香と田所も来ている。警察では今西が逮捕状を請求のために、事実を述べている。この構成は映画と一緒ですね。蒲田殺人事件はコンサートの横浜と自分の家との間で自分とは関係ない蒲田を選んだ。和賀の過去が語られる。長崎の水害で、和賀は本浦から変わった。自分の人生を捨てなければならなかった。その捨て去るべく本浦秀夫の過去は、30人殺しの大畑村事件の犯人の子供だった。何故、千代吉は残虐な殺人をしなければならなかったか、それは村民の言われなき差別だ。ダム建設で大畑村は揺れた。大畑村は反対だったが他の村も含む住民投票で負けたのを、賛成票をいれたという言われない事実で本浦千代吉を村八分(共同作業が必要な農業では付き合いは不可欠だが、火事と葬式以外は付き合わないという制裁だ)にした。秀夫も学校で差別された。それでも耐えていたのだ。しかし、村長の息子の結婚式の日に、妻(ちょっとの登場ですが、かとうかずこさんです、豪華ですね)が病気になり医者に診てくれと頼むが、祝宴で酔っぱらった医者は「隣村にもいるだろう」と断った。診療拒否は有罪でがこの酔っぱらい具合では仕方ない気もします。大八車で運ぶ元吉と秀夫だ。山奥の僻地医療の問題も感じました。しかしあの若さで胸痛を訴え急変していますから、現在の救急スタッフのそろった病院なら助けられるかもしれませんが、20年前の山の村では難しいでしょう。原田芳雄さん大活躍の渾身の演技です。横溝正史の怨念の爆発の世界ですね。妻が死んだことで、遂に切れ怒りに狂う千代吉はその後祝宴の跡に押しこみ斧で4人を殺し、火をつけた。大きな火事が起きた。これではファイアボーイでも消せません。千代吉は村中に次々と火を付け、惨劇は起きた。千代吉と秀夫は逃げた。
和賀のコンサートが続く。中居君はピアノも本当に弾いたとか、名演技ですね。今西刑事は、本浦家に差別が潜在して、ダムをきっかけにして露骨なものになったと報告する。1年後に亀嵩に来るまでの足取りは、この親子にしか分からないが、苛酷なものであったことは容易に想像される。放浪のシーンと音楽が続く。白い巡礼の姿ではないのですが、雪の中のシーンは厳しく辛いものです。新聞記事が一面で、事件のその後を知らせていく。20人死亡、千代吉の手配、放浪の服装までのる。春の桜と菜の花のシーンだ。小学校で皆がピアニカを吹いているのを見て、その夜千代吉は盗み出し、秀夫に与える。ここもセリフなしだ。ピアニカは多分孤独なヒデオを心を癒す大事なものになった。自分の名前を書いた。そして音楽の世界を開いてくれた砂浜を歩く。そこでヒデオは砂で器を作る。秋の紅葉になった。しかしさすがに長すぎないか。映像的には素晴らしいが。再び冬だ。奥出雲の亀嵩まできたのだ。千代吉は体調を悪くしたようだ。亀嵩でようやくセリフが出てきた。駅と駐在所だ。三木が登場して、おしまいだ。次回は最終回だ、ピアノの演奏が終わって、今西と吉村が待っている。そして亀嵩のエピソードのようだ。
ハンセン病ではなく、殺人犯の息子という設定だ。これも村八分という厳しいものの我慢の末、耐えきれずの犯罪ですね。納得できるものでした。今回の構成は映画版と同じ物でした、テレ朝のテレビ版とは違います。映画と同じく映像が素晴らしかった。来週は最終回だ。
砂の器★★★  9話  3月14日
石川県の大畑村は30名の殺人で放火殺人事件だ。その後、亀嵩へ行ってことまで分かった。長崎水害まで分かった。確証がない、本浦千代吉と会って裏をとりたい。そして捜査はあさみを標的して聴取にきた。1月4日は和賀のマンションにいたが、当日は別の男と会っていることも警察は調べていた。4日以前には電話記録はない、あの日から関係ができた。宮田が貸したモスグリーンのコトも判明している(あさみはコートを取り出した、処理しょうにも張り込みがいる)。ほぼ繋がったが、推測でしかない、自供も物証も乏しい。今西の張り込みが続く。和賀は田所代議士から警察の動きを聞かれ、関川との絡みで参考人として調べられていると答える。和賀は部屋のピアノに向かい、宿命の作曲に没頭しょうとする。ついに完成した。
綾香は和賀に会う。劇団主宰者麻生があさみに会う。仕事は断られた。麻生「自分を削って真実を作ろうとしている、感動を与える、自滅の成功の紙一重にある」。その時、本浦千代吉の面会が出来そうだと、今西の連絡が入る。今西は本浦と面会する。三木からの手紙の束を持っている。何を話したのだろうか。
次の日はリハーサルだ。客席で聞いていた和賀だが、外に出てしまう。駐車場で関川が呼び止め、玲子と子供のことを考えている。宿命として生きていく。関川「誰の心にも引っかかる宿命というタイトルはいい、まだ完成していないみたいだ」。和賀は田所代議士に会う。田所はもうこれは、君一人の問題じゃない、和賀は僕の問題ですと強く言い切る。今西はあさみと会って、宿命は運命じゃない、彼が選んだんじゃなく、背負ってきたものだ。あさみ「私は助けられたんです」。今西「まっています」。あさみは今西に会って、和賀の過去を聞く。音楽と回想場面で、今西の語りはない。涙だ。あさみは4日にコートの男と蒲田でぶつかったことを喋る。そのコートには怪我をした私の血が付いている。その人は和賀です。涙で「あの人を助けたい」と言いたあと喋った。今西は有り難う、と頭を下げる。そこへ和賀が逃げたとの報が入る。今西「和賀は逃げません、宿命を終わるまで逃げません」。
は進みませんが、あっという間に時間が過ぎた。不思議な趣だな。予告編は短かったです。あれは大畑村の惨劇ですよね。最終章は感動なのでしょうね。映画のように、演奏と過去のシーンが重なりなけるのでしょうね。違う展開かもしれませんね。
砂の器★★★★   8話  3月7日
和賀(中居正広さん)は部屋にこもり、迫り来る捜査に脅えていた。尾行もびっちりついている。そしてその恐怖のために、ピアノに向かう集中力がなくなっていた。『宿命』発表コンサートの期日は迫り和賀の苛立ちはつのっていった。
その頃、桐原(織本順吉さん)からあの大畑事件の本浦千代吉(原田芳雄さん)の話を聞いた今西(渡辺謙さん)は、本浦親子の故郷である石川県の山中温泉の近くへと向かう。大畑村は大畑ダムになっていた(検索すると3件ヒットした、岩手県和賀郡和賀町にある、単なる一致?、石川県にはないようだ、エンドロールには協力に載っていたのは草木ダムだった、調べると一致した)。そこに行けば、必ず何かが見えて来るという思いが今西を強く動かした。しかし本浦の名前を聞くと皆口を閉ざして去っていく。住人「人は醜い鬼になる」、勿体付けすぎだよ。今西は、和賀の本籍地である長崎へと向った。和賀の戸籍を調べる為である。今西は長崎の市役所で思いがけない情報を掴む。両親は同じ日になくなっている。水害で死んだのだ。崖崩れで全員死んでいる。生きているのは和賀10歳だけだ。行方不明の子は施設の子服部タケシで10歳だ。養護施設の園長の話、市内の公園で寝ていた、名前も一言も喋らなかった。栄養障害だった。園では少し落ち着いて、和賀という友達もできた。タケシには腕に傷があったようだ。そして今西の頭の中でようやく糸が繋がり始めた。6歳で石川県を出て、7歳で亀嵩で三木と出会い、10歳で長崎で和賀と出会った。今西の父親が登場する、刑事だが今は寝たきり状態だ。
一方、あさみは自宅に持ち帰ったコート(血が付いている)をどうしようか思いあぐねていた。宮田(岡田さん)はモスグリーンのコートを和賀に貸したことも同じ劇団員に喋っている。そして自分にもじわじわと近づく警察の影に、不安感を募らせていた。宮田が秋田の亀田に行っていたことも警察は掴んでいる。事情聴取だ。唐木が成瀬が蒲田近辺に居たことも掴んでいる。事情聴取だ。あさみは追いつめられていく。そして今西たちがくる。
作曲活動が思うに任せない和賀は、自分の『宿命』発表コンサート、サミットのための曲になったが、新聞記事の下に驚くべき記事を発見する。和賀「僕にはピアノしかありません」。誕生日を祝って綾香(京野さん)がくるが苛立って追い返した。張り込む吉村の顔をみてしまう。迫るものを感じたようだ。拳でたたきつける、駄目だよピアノ弾けなくなるよ。そこにあった記事は、「本浦千代吉死刑囚の病状悪化」の記事だった。やはりハンセン病ではなく、犯罪者だったのだ。二人の放浪の旅のシーンが長く映される。和賀の隠された過去に大きく関係するものだった。回想シーンだ、千代吉のナレーション「秀夫の手は暖かい、心が冷たいというが、いいんだ」。「おとうちゃんのことはいつ捨ててもいいやからな」「生きるため捨てっていいかなな」。「逃げるど、逃げなえと地獄だ」、「前だけ見ろ、後ろ振り向くな、みぞれが顔にぶつかって辛くても砂が目に入っても、前向け、前だけ向いて行け、初めでば冬だ、前に向いていけば必ず春に会える」。泣けます。
このドラマも豪華です。園長さんは大森暁美さんです。野村監督の映画は、ほとんど丹波哲郎さんが主演だ。刑事が事件の足取りをたどっていくのだ。三重の映画館では和賀の写真を見たことになっていた。記憶違いでした。加藤剛さんが和賀で山口果林さんが婚約者だ。島田陽子さんが愛人になっている。そして身ごもるが流産して死んでしまう設定だ。テレ朝の「砂の器」には成瀬あさみが登場していた。他にも劇団がかなり絡んでいた。今西刑事は田中邦衛さんだ。このドラマの和賀のマンションは8億円だ。ロケも多い、長崎も登場した。中居君は相変わらずセリフが少ない(笑)。ストリーはゆっくり進展するが、映像にゆるみがないから、退屈はしない。
砂の器★★★★★   7話 2月29日   和賀の過去に身震いしたよ
関川(武田真治さん)が事情聴取を受けたと聞いて、和賀(中居正広さん)は大きく動揺した。そして、自宅に戻ると、地下の駐車場に刑事がふたり立っていた。今西(渡辺謙さん)と吉村(永井大さん)だった。和賀は一切の動揺を押し殺して、刑事の質問に答えた(こわい顔から冷静な顔への百面相だ)。玲子(佐藤仁美さん)のことを聞く。和賀の部屋で職務質問かな? 玲子との関係を聞かれる。玲子は流産による出血性ショックだ、連絡は取っていた、関川との子供のことで相談された。以前付き合っていたとも話す、友情が続いていた。玲子の部屋の五線譜は特別のものかもしれない和賀の名が入っているようだ。殺人当日は、部屋に知り合いの女性、成瀬あさみと一緒にいた。予想通りあさみと宿命を共にするのだ。今西は収穫大で、和賀はギャンブルだ。一人になって、「僕がやりました」と叫び壁にもたれる。三木と和賀の違いに戸惑う吉村だ。和賀は鞄を捨てた。
そんな中、あさみ(松雪泰子さん)の中には、あの夜に蒲田でぶつかった男が和賀だという確信が芽生えていた。あさみは急いで劇団『響』の衣裳部屋へ向かい(このために衣装部に行ったんだ)、モスグリーンのコートを一着一着確かめ始めた。それは、蒲田でぶつかった男が着ていた物に似ていた。宮田(岡田義徳さん)が和賀に貸し出した。そこであさみが見たものはついた血だった。今西はあさみに早速職務質問する、あさみは口裏合わせたよ。そんなシーンあったか? これは偶然察したにしては一致しすぎだ。びくびくだった。関川と和賀の婚約者綾香(京野さん)が関係があるなんて、いきなりいわれても? そういえば浅い話してたかな。吉村は綾香に職質だ、関川のことを聞こうとすると、代議士っちが来てお怒りで中断だ。
今西は走り出した。そうだ、田所代議士の顔は映画館の写真だ。走り出したが、意味ないよ、ドラマの効果だけど。三重県の伊勢市まで走ったのか(爆笑)。ついに三木謙一(赤井英和さん)が和賀と関係があるということの糸口をつかみ、彼の執念で捜査は大きく進展を見せる。吉村に携帯して、もう一度島根県の亀嵩へ行く。ここで繋がらないだけだ。今西は桐原(織本順吉さん)の話の浮浪者の記載がなかった。桐原は「語ってはならない過去があると、勘弁して下さい」。和賀のピアノが流れて会話が続く。「三木さんと必ず関係がある、それを話す責任がある」。ピアノは変調する。桐原はついに語る。「三木さんは親子をー秀でたる親子ー俳句を残した、自分の子として育てようとした、記録を残すと傷つけるからだ、父親は息子を連れて逃げていたのだ(犯罪者にしたのか?)、父親は行き倒れ寸前だった、父親は元浦千代吉です」。「あの元浦千代吉ですか(何者だ?)」。「あの子のため、墓場まで持って行く、元浦秀夫という名前だ、あの子はそんなことをする子じゃない」。父親(原田康雄さん)とのシーンも登場だ、雪と青空で妙に明るかった。ここは宿命の開示で、身震いしました。織本さん貫禄と気迫のシーンで渡辺謙さんを圧倒しましたね。もう完全に繋がったので、証拠と固め和賀の幼年期の不幸過を丹念に描くだけだ。
その頃和賀は、綾香と田所代議士と食事だ、スキャンダルは身の破滅だ。綾香は和賀のことをよく書いて貰うために関川に近づいたらしい。和賀とあさみはピアノバーで会って、あの夜一緒に居たと警察に答えたと言った。先週このピアノバーで頼んだのだろうか。和賀は「僕は曲を完成したいだけだ、完成した宿命を君にも聞いた貰いたい」。あさみと地獄に堕ちるつもりだ。吉村が尾行している。部屋でピアノを弾く。しかし苦しみピアニカで再び続きを吹く。美しさに泣けるな。これが今西と桐原の話のシーンのバックに流れるうまさです。警察の捜査が身辺に及んだことに激しく動揺し、体に変調をきたし始めてしまう。次回予告、和賀の過去を巡るのか。
ほとんど画面暗いよ。これ少し辛いな。今回は凄かった。桐原役の織本さん凄かったです。ゆっくりだけど入魂の演技に感服しました。5つ★です。
砂の器★★★★    6話 2月22日
吉村(永井さん)の怖い顔から始まる。セーターの切れ端を持ってきて鑑識へ出した。1週間後になった。警察ではDNA鑑定でついに被害者と一致した。捜査本部を再開することになった。これまでの捜査を整理した。被害者は三木(赤井さん)で出雲の駐在だ、セーターを捨てた女はクラブ・レインに勤める玲子(佐藤仁美さん)だ。ちなみにクラブのママは根本りつ子さんです。玲子は関川に妊娠を報告した、水商売の女ではなく、「普通の女として、あなたを待つ」という。関口は「俺の子か? 俺のせいにするな」と冷たく言われる。玲子は街を彷徨っている、絶望感にあふれている、いや違った出血しているのでショック状態なのかもしれない。倒れたよ、通行人は誰も止まらない。佐藤仁美さん、熱演でした。
玲子を探し出すことに専念したが、引っ越していた。顧客リストから5名に絞られた。関係者の張り込みをしている。関川(武田真治さん)も当然網に入っていた。今西(渡辺謙さん)と吉村がホテルの部屋まで聴取にきた。「最近会っていない」と答えた。関川「事件ですか」。今西「はい、刑事ですから」(笑)。映画「陰陽師」の出演者・スタッフの岡山・出雲出身者を調べたが、特定の人はいない。そこへ玲子が見つかったとの報告が入る。多臓器不全で死んでしまった(驚愕)。玲子のアパートに捜査が入る。五線譜も見つかったが、当然関川が出てくる。警察は関川を任意同行を願う。アパートから関川の指紋が大量に出た。しかし確かに何の捜査だと思うね。三木の事件の当日のアリバイをきく、そして三木の写真を見せる。玲子が血のついたセーターを捨てたことをいう。そこで関川は「あいつだ」と呟く。ついに警察は和賀(中居さん)までたどり着いた。怖い顔だが、振り向くと普通の顔に戻った。ここでおしまい。
和賀は作曲に専念している。和賀は婚約者の彩香の父(夏八木さん)に呼び出され、女は綾香(京野さん)にばれないように、スキャンダルは駄目だ、後見人と会うように言われた。夜は経済界のヒトを会う。帰ると関川が駐車場で待っていた。五線譜を見たのだ、それで和賀が父親だと疑っている。ほらやはり自分で始末しないからだ。和賀は冷静に説明する。一応納得する関口だ。作曲を続ける。和賀のところに綾香(髪まとめて主婦みたい)が結婚式のプランを持ってくる、プールサイドの結婚式だ。そこへ携帯が鳴る、劇団の主宰者(市村さん)からだった。綾香の父の紹介だが新しい劇の音楽を手伝いをして欲しい。和賀は断る。そこで劇団のスタッフから新聞を見せられる、驚くが、和賀さん、初めはよく見ていたのに、最近は新聞見ないのか(爆)。鍵の送られたバーフォルテの、ピアノに向かう。怖い顔だ。いい曲ですね、そこにあさみと出会う。
    ☆   ☆
あさみ役の松雪さんの出番少なくて、本筋が進展して、結構良かった。どうしても、今回作った松雪さんは、脇道という感じがします。そうすると今まで何であさみが必要なのかということになりますね。DNA鑑定は原作にはないよ。しかし今は裁判でも決定的な証拠として認定されるようになったと思います。6話でかなり終末に近づいてきた気がする。今西と和賀は遂に出会った。そうなると、もう4回はもたない。証拠が余りない。動機も分からない。そこを今西と吉村はたぐり寄せる必要がある。和賀の幼年期の宿命の放浪の理由が分かったときに本当に泣かせてくれるのでしょう。ただ何度も言うが、あのセーターは自分で処理しないからだ。でも、そうしないと迷宮入りしますね。ドラマとしては仕方ないことですが、ここらは微妙です。佐藤仁美さんは出番は多くなかったけど、確実な演技でインパクト残したのではないでしょうか。少なくともあんなに頑張った「独身3」よりは、厳しい現実ですね。
砂の器★★★★  5話 2月15日  やっぱ、いいわ、スローペースは好きです
あさみ(松雪泰子さん)が訪れた翌朝(えー、Hしたのかな?)、和賀(中居正広さん)は玲子(佐藤仁美さん)から一本の電話を受ける。玲子は、「関川の赤ちゃんが出来たので和賀とはもう会わないという」。それを聞いて和賀は祝福を言い「この間はたまっていた楽譜を燃やしてもらえて助かったよ」と言う。しかし、そんな和賀に玲子は「ごめんなさい」と一言で、電話を切った。思わぬ玲子の返事に和賀はすぐに電話を掛け直すが、玲子は電話に出ない。当たり前だよ、前も言ったけど肝心のことは自分で処理しないと、変に男(岡田さん)を秋田の亀田にやったりしないで・・そして綾香(京野ことみ)に口紅の付いたタバコ見つけられたよ、事務所の女の子なんていうが。和賀の心には、再び恐怖が訪れていた。終盤で和賀は玲子に電話する、玲子は恋人の関川(武田真治さん)にまだ妊娠を言っていない。
綾香の父(夏八木さん、政治家)凄い、和賀の曲がサミットの曲になるらしい。午後、都内ホテルのパーティー会場では和賀と綾香の婚約発表が行われていた。幸せそうに微笑む綾香だ。そして和賀の心も、虚しさが広がっていた。
一方蒲田西警察署では、今後事件解明に大きな展開が見られない場合、捜査本部を一週間後解散することが発表された。苛立つ吉村(永井大さん)に今西(渡辺謙さん)は「最後まで納豆・粘るしかない」と論すのだった。駐在所日誌を読み、不審な親子の手がかりを探している。そして翌日、吉村はある興味深い新聞記事を見つける。『紙吹雪をまく女』と題されたそのエッセイは、ひとりの美しい女性が列車から白と赤みを帯びた紙を巻いたのを見たというものだった。何でこの記事に引っかかるのだと思ったが、内容を読むと、血と白いセーターがはっきりしている。仕方ないで。残り一週間、なんとしてでも事件解明のきっかけを掴みたい吉村は、その記事を書いた男(関川だと思ったら違った)の元を訪ねる。銀座のクラブの女だった、玲子は休んでいた。男がらみで辞めるようだ。吉村は連絡先を聞く。そして玲子を巡って、今西と吉村が和賀とすれ違う、これだけのシーンだが、スローを多用して音楽が凄い。しかし本部は解散となる。継続捜査となった、少し安心だ。何で茶碗酒なんだ、今でもやっているの? 疑問だね。和賀も記事をみるが、中居君の目は充血だけど、ほっとしている。今西は夜事件現場に花を手向け、三木を偲ぶ。和賀も近くまで来て手を合わせている。三木は「お前はひとりぼっちじゃねぇ、息子だと思っているんだ」。ピアノに向かって打ち込んでいる。今西は三木の前日泊まった伊勢に捜査にいく。映画館(「陰陽師2」を2回みた、普通はみないですね)へ行った。翌日には岡山に行く予定だったが、急に東京に行くことになった。これは映画版でもあった重要なネタですよね。今西は映画みるが、映画館の主人が斉藤さんでした。豪華ですね。記憶では映画の間のニュース放送に和賀が取り上げられていたような記憶がありました。間違っていたらごめん。そこで和賀の婚約者の父の政治家との握手写真だ、その横に和賀も入っている集合写真があったのだ。三木はこの写真を見て、政治家から和賀の現在の姿を見つけたと思う。しかし今西にはまだ事件の人物は繋がらない。吉村は線路に這い蹲ってセーターを探している。雨になったがはいつくばっている、高い線路から落ちて脇の溝にはまる。そこで切れ端を遂に見つけた。ちょっと感激です。
あさみは劇団の主宰者(市村さん、顔だけで凄い)に退団届けの撤回を申し出る、衣装係になるという、あさみ「愛されたいと思って女優になりたいかったが、これから芝居を愛したい」(これちょっと不正確です、間違ったらごめん)。主宰者「負け犬の遠吠えだ、よし衣装に行け」。結構優しいのだ。あさみは和賀の婚約のテレビを見ている。あさみの働く店に和賀が来る。あさみ「もう会わない、帰って」。和賀「あの時の君と同じだ(崖から飛び降りようとした時か)」。ピアノを弾く。予告編は捜査本部が再開しましたね。今西が和賀までたどり着いていましたね。
   ☆    ☆  
根本リツ子さん(店のママ)、茅野さん(旅館の女将)、斉藤さん(映画館の主人)とちょい役まで豪華ですね。びっくりです。和賀とあさみの関係が微妙ですね。ともに肉親から見捨てられ天涯孤独だが、自分だけを頼りに生きていく宿命に共感した。そして共に地獄に堕ちようとしていると勝手に思いこんでいたが、今回は特に和賀の部屋から朝帰りした時に別れといい、その後あさみは衣装係になった。今一つ理解できない、揺れている。今回作ったキャラなので、本当に分かりません。それにしても今回は今西と吉村が頑張ったのが、印象に残りました。もともとは刑事ものでしたからね。特に映画館でのエピソードと線路に這い蹲る姿が良かった。
砂の器★★★  4話  2月8日
成瀬と和賀は「生まれ変わる」ということで理解しあって別れる。寝台特急「出雲」に今西(渡辺さん)と吉村(永井さん)の刑事は乗っている。何となくディ-ゼルで牽引される姿もいいですね。奥出雲の三成警察までくる。三木は田舎ならではの善良な警察だった。亀蒿(カメダケ、漢字が見つからない)で聞き込みを始める。警官(甲本さん、活躍していますね)ですね。算盤の生産の7割を占めていた。土地の資産家の桐原(織本順吉さん)に聞き込む。三木は俳句をたしなみ、洪水や火事での救助、薬代を出したり献身的だった。そして浮浪者親子も世話をしていました(これですよ)。神社で神頼みだ。結局怨恨という線はなさそうだと思い始めた。今回も空フリか、しかし確実に進んでいる。捜査は縮小で迷宮入りが濃厚となってきた。吉村「ここではないんだ」。今西「すべてはここからはじまっている」。今西が家に帰ると、父親の病院から電話だ「修一郎が危ない、刑事をやめる」(誘拐事件の記憶だ)、病状が思わしくないようだ。
成瀬は劇団にいく、ロッカーを片づけにきた。唐木(松岡さん)と話す、これからどうするのか、告げることはなかった。成瀬は退団届けを出す。主宰者(市村さん)はきついですね、役者として駄目出しですね。受理される。これも分かると言えば分かる。淘汰されていくものだ、舞台にメインで立ち続けることは、本当の才能が必要だ。主宰者「肩の力は30過ぎれば邪魔なだけだ」。唐木の紹介された劇団リストの半分にあたるが採用されない。宮田(岡田さん)から携帯だ、厳しい現状を話す。成瀬はゴミ捨て場で今西の妻(森口さん)と出会う。ここから進むのかな。
コンサート会場で和賀と評論家関口(武田さん、結構嫌な役ですね)が話す。関口は和賀と成瀬とのデートを見ていた事を話す。和賀「物を作り出せず、嫉妬ですか」(相手を挑発しすぎだ)。婚約者彩香(京野さん)と新しい曲「宿命」について話す。曲の完成コンサート後の春に結婚しょう。そして海外へ行こう(早く言った方がいいよ)。元彼女(佐藤仁美さん)から携帯だ、馬鹿だな、ヨイショすればいいのに。氷のように冷たい心で生きてきたが、自分自身が凍えて震えはじめた(笑)。また成瀬とあった。婚約者の父と語る、「成功するから作るんです」。おーおー傲慢な、財前といい勝負だよ。元彼女玲子さんは走る電車の窓から、血に染まって洗い続けたセーターの切れ端を次々捨てていった。一瞬ですが桜吹雪のようでした。中途半端な処理の仕方だ、微妙すぎる。今はDNA鑑定の時代だよ。成瀬がやってくる。成瀬「どうしてあなたみたいに強くなれるの? ただ会いたかった」。手を温める和賀だ。おしまい。予告編は婚約発表だ、しかし溝にはまって血のセーター探していたよ。そして行方不明・・・誰だろう。
   ☆     ☆
新聞によるとロケにもこだわったらしいですね。出雲の方も実際35年前と同じところでロケしたようですね。ロケ地は余り変わっていないのだろうか。雪積もっていましたね、モノトーンの風景で三木の暖かい人柄の話で対比が見事です。いつ撮影したのでしょうか。撮影はかなり遅れているらしい。上記の3つの展開が細切れで登場して、ストリーが流れている。
成瀬は手が冷たいのだ(心も冷たい、暖めてくれる存在が欲しい、和賀が欲しい)。和賀の手は温かい(心は冷たいのだが、本当は熱いものが流れていると言うことなのか)。しかし二人は近づきすぎる。今回創作された成瀬のキャラが和賀とともに宿命の深い穴に一緒に落ちていく存在なのだろうか、丁度父と子で放浪の旅をしたように、今度は女と道行きなのだろうか。それとも和賀は自分を守るため、成瀬を捨てるのだろうか。前者を予想した、成瀬は大きなキャラになってしまっているからだ。
砂の器★★★  3話 2月1日   亀蒿(カメダケ)までいったよ、進展早いな。
成瀬あさみ(松雪さん)「生まれてこなければ良かったのに・・」。和賀(中居さん)「宿命だ、もう一度生まれればいい」。丹後半島の断崖で殺すつもりが自殺するあさみを助けたよ。これが今回のドラマの重要な構造なのだろう。同じ宿命を背負った女性を登場させ、その絡みで和賀の宿命を描いていくのだね。父と子の悲しい宿命だけでは10話は持たないのかな。和賀が部屋に帰ると、婚約者(京野さん)がいて、連絡がないことを怒っていた。新聞には被害者の身元判明の記事がある。
三木の息子(佐藤二朗さん、養子だ)が登場した。三木(赤井さん)は岡山生まれで、初めて東にきたという。しかも子供がいない。捜査は東北弁で壁にぶつかった。亀田も分からない。
元恋人・玲子(佐藤仁美さん)は白いセーターを持っていたよ。燃やして下さいよ早くと思うのは和賀ばかりではない。和賀への電話では燃やしたと返事したけど多分燃やしていないよね。あさみは生まれ変わったのか、実家へ行き、母の骨壺から骨を一個持って行った。和賀は婚約者の父から演奏を頼まれる、蒲田での演奏だ。現場を通ると恐怖ですね。
あさみと子供がぶつかって、あさみー今西の妻(森口さん)ー今西(渡辺謙さん)、あさみー宮田誠(岡田さん)ー和賀と簡単に繋がったよ。先週は玲子ー関川(武田真治さん)も繋がっている。ちょっと進展早すぎない。しかも都合良すぎる。
ついでながら、今西は子供の時に誘拐されそうになった(これは伏線かな)。和賀の携帯にあさみからかかる、宮田から教えて貰ったらしい。ライターを返した。「あさみはもう思い出すことはないだろう、そんなことないよね。ただ命を助けて濃い思い出がたくさんできたので、一瞬の蒲田での出会いは忘れるだろう」(かみさんの意見です)。
今西は東北弁を探し出している、佐藤B作さんが雲伯方言(出雲地方)は東北弁によく似た訛がある。原作の最大の事件のネタであるが、あっさり、ここまで来たか。しかも亀蒿(かめだけ)が見つかった。語尾がはっきりしないのが特徴だから、カメダになってしまう。しかも三木は警官だった。
映画と違って、殺人事件の犯人は分かっている。映画は序盤は刑事ばかり登場していた記憶だ。でもそれでは和賀を中居さんにした意味がない。だから最初にインパクトある殺人の場面をしつこいほど描いた。それでは、犯人捜しではなくなる。そこで和賀の心情の変化を丁寧に描きながら、今西刑事の捜査の進展も描く。その時接点がある方が盛り上がるから、今西の妻とあさみを近づけたりする。工夫しています。映画は2時間で1本の線で進めば良かった、そして最後に和賀のストリーが登場して、その宿命に涙した。今回は何本も線が必要で、それが絡んでいく。複雑だが感動させてくれるか。
砂の器★★★★  2話  1月25日  和賀は連続殺人犯なのか 地理の勉強になるね
先週の回想シーンだ、和賀(中居さん)はピアノを弾いている。ゆったり作っていますね。「宿命」(運命より残酷だ、これがテーマなのだ)を作曲している。成瀬(松雪さん)は留守電に「母が死んだ」と入っている。テレビのワイドショーでは事件が述べられ、評論家(武田さん)が普通のコメントしている。和賀は血の色が落ちない白いセーターをハサミで切っている。和賀は元恋人(佐藤仁美さん)に楽譜の始末を頼む。自分でしなきゃ駄目だよ。
捜査はカメダで秋田県へ向かっている。渡辺さんと永井さんの刑事コンビは亀田に来た。雪ばかりだ。蕎麦はのびるので駄目、天丼は縁起がいいようだ。豆知識、トリビア? 亀田警察署にいくが、手がかりはつかめない。本当に小さな村だ。怪しい男は写真を撮っていただけだ。何だかしっくり来ない。何と衣装係(岡田義徳さん)が亀田で写真撮っていたのだ。ビックリだ。これまで仕込みか。
和賀は成瀬が気になるのだろう、練習する海沿いの公園で待っていた。成瀬に携帯が劇団の主宰者の麻生(市村さん)からかかる。少しずつ手がかりを得ようとしている。近づけば成瀬も思い出すよ。やはり成瀬は思い出しそうになった。和賀は成瀬(今回の新キャラですよね)を殺してしまうのかな。多分新しい展開にする必要がある。麻生から主役は降ろされた、若い役者を起用することに決めた。経験よりも若さだ、市村さんは舞台のようなテンションだ。成瀬は衣装スタッフになれ、1週間考えろだ。「女優になるためです」。和賀はこれまた都合良くやけ酒の成瀬と出会う。成瀬は母の再婚相手から虐待を受けて、施設で育ったのだ。成瀬「あなたが犯人なの、だったら、ついでに私も殺してくれる」。(水の中の毒が効いたよう、早とちりだ、爆、倒れたがすぐ起きた、びっくりだ)。
成瀬は母の葬式に行く。京都丹後にある町伊根だ。ここも田舎だな、多分金かけてロケしたんだよね、これだけでも見る価値ありそうだ。葬式に出ようとすると、連絡したおばさんが出席するなと言われた。泣き崩れる夫(暴力した)と娘(父違い)がいた。娘は何も知らないのだ。ここは泣き所かな、でも涙腺弱い自分も泣けなかった。断崖で手袋をはめる和賀、2時間ドラマだ。そして石を持った。しかし自ら飛び降りようとする成瀬をみて、思わず駆け寄る和賀だ。
意外にも和賀の元恋人が評論家関川と一緒だなんて、都合良く展開した、五線譜と血の白いセーターがから足が付きそうだ。しかも殺された被害者が三木と分かった、身内が現れた。岡山出身だ。そして、やはり和賀の父が原田康雄さんだ。予告編で成瀬は生きていたよ。
  ☆    ☆
ちょっとご都合良すぎる展開が目立った。人間関係が余りにも簡単につながりすぎ。でもドラマだからね。本当は記念ドラマなら、小出しでじっくり展開して欲しかった。そして血の付いたセーターは自分で処理すべし。岡田義徳さんに秋田の亀田へ行って貰うなんで小細工するくらいなら。成瀬に近づけばばれるよね、それを承知で近づいたのは、殺す気だったのだ。でも予告編では生きている。多分、同じ悲しい宿命に共感したのだろうね。この二人のドロドロした関係が、一つのテーマになりそうだ。映画と違って、最初に犯行を見せて、犯人を知らせてドラマを引っ張ることは意外と難しいかもしれない。でも、何度もドラマや映画になっているので、犯人はみな知っているわけだから仕方ない。これからは日本各地のロケがみれるのかな、こちらが一番の楽しめかな。来週はもう被害者の身元は判明するし、カメダも分かってしまいそうだ。どうなるのだろう。
砂の器★★★★  1話   1月18日  クラシック音楽がいい。ストリーは何度も見たので知っている
最初は結構凝った絵作りですね。子連れ狼みたいワイド場面なの? 砂の画面、海の画面で松雪さん登場です、クラッシクの音楽はいいですね。
2004年の横浜でクラッシクのホールで和賀(中居くん)がピアノの演奏だ。これのオーケストアあ本物ですか、客はエキストラですか。結構金かかっていますね。婚約者(京野ことみさん)とその父(夏八木さん)と、評論家の関川(武田真治さん)も聞きに来ている。
「ひでお」と呼びかける男(赤井さん、演技が自然だよ)がいた。そして和賀は会う。場末の飲み屋で飲んでいる。男は訛っている、これが重要なキーだ。父親に会えとしきりに勧めている。昔のままの関係で接する男だが、煩わしい。免許証の名前も「和賀英良」になった。もつれる二人で、思わず振り払うと男が倒れ頭を打った。蒲田操車場へ連れて行く。男は死んではいない、英良は頭を石でなぐり続ける。立ち去る和賀に成瀬(松雪さん)がぶつかる。コートに松雪さんの血がつく。「大丈夫です」、立ち去る二人だ。
部屋に戻り血の服を洗うが、落ちないでしょう。男の免許証と保険証をシュレッダーする。男の死体が見つかる。顔と指紋を消すため死体はかなり損傷している。刑事は渡辺謙さんと永井大さんだ。チーフは石丸さんだ。目撃者が見つかりました。スナックの目撃者が登場する。東北弁だった。暗くて顔分からないね、「カメダ」でました。店の指紋は従業員以外は出てこない。和賀はゴミ捨てようとするが、収集所では係の人がチェックして捨てられない。
成瀬(松雪さん)は男と別れたところだ。成瀬は劇団の役者だが、主役に選ばれる。衣装係(岡田義徳さん)、演出家?(松岡俊介さん)だ。主宰者は四季で有名だった市村正親さんだ。
一週間後だ、東北に絞った捜査陣は手詰まりだ。被害者の身元も判明しない。再び成瀬と和賀が出会う。夕焼けをよく見るためにきている。発声練習もかねて。成瀬は覚えていない。でも和賀は思い出すだろうと思う。和賀はピアニカを取り出した。音楽の原点だ。子供時代の回想シーンだ。父と子の連れ立ち歩く有名なシーンだ。「宿命」という
刑事は酒を飲み、東北地図に亀田の地名を見つける。
   ☆     ☆
まったりしています。音楽も今のところ新鮮でいいです。大概の人はすとりーなどネタはばれていますよね。かみさんと二人で話しながら見ている。加藤剛だとかカメダだよね、と話している。多分そんなこともあり、初回から和賀が男を殺すシーンもはっきり描いていました。初見の人は謎も楽しめるかもしれませんね。これは映画で見たから、10回の長い話になるのかな、相当エピソード加えないと駄目だよね。役者では中居くんは入り込んでいるよね、寡黙な役だから直江医師と同じで何とかやって行けそうだ。原田康雄はまだ出ていませんが、父親役ですか? 佐藤仁美さんは出ていたかな。主題歌はドリカムですね。予告編でいきなり和賀は成瀬を2時間ドラマみたいに崖から突き落としていたような。時代を現代にして、連続殺人事件にしていくのかな?

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