スカイハイ2   16位     プラウザの 戻る← で戻ってください 

総合点  5点   印象点 4点    平均点  算定できず
とにかく初回が素晴らしかった。ここでもう見る力をなくしてしまったようだ。今シリーズは簡単にいうと、初回だけでも良かったかも。最初に凄いエピソードを持って行くと、次から普通のネタではがっかりしてしまう場合もあることに気づいた。当地は1週遅れの木曜深夜で録画を忘れることが多かったこともリタイアの原因か。しかし霊感バスガイドが頑張ってみているのだ。
金曜日 23:15〜24:10 テレビ朝日系            原作:高橋ツトム「スカイハイ」
脚本:田辺満、小川智子、公園兄弟             監督:金子修介、麻生学、高津隆一、鶴田法男、中原俊
チーフプロデューサー:黒田徹也               プロデューサー:横地郁英、松岡周作
主題歌:GLAY「時の雫」
イズコ...釈由美子                        広田大地(6)...小林翼
天野そら(20)...高橋真唯                    天野照男(54)...森本レオ
リタイアしてしまった。最終回などアップしていないが、2,3話は見たのですが、書き込む気力がなかった。
スカイハイ★★★   1週遅れの5話  主婦はのめり込むと怖い メールも怖い

普通の35歳の主婦・理恵(東ちづるさん、年齢不詳?)はある日、何者かにナイフで刺され死亡し、怨みの門に来る。「私、どうしてこんなところに、私のバックがないと」。いったい誰が彼女の命を奪ったのか。自分の身に何が起きたのか思い出せない彼女にイズコは“怨みの記憶”を見せる。警察の捜査が始まっている。バックに現金と携帯がなくなっている。はじめの選択で理恵は「夫を呪い殺したい」という。
理恵には結婚して8年になる夫・賢一(富家規政さん)がいた。しかし、彼は女性を愛せない男性だったのだ。夫の愛人は男性だ。体外受精を強く勧める夫の行状を彼の母・聡子(菅井きんさん)に涙ながらに訴えたが、聡子はべてを最初から知っていた。怖い状況だ。夫に愛されていなかった、「私はお人形で、子供を産む道具だ」。結婚前に実家の借金を賢一に肩代わりしてもらっていた理恵は、どうすることもできなかった。実家に連絡しても子供ができるといいね。そんな時、理恵の携帯に一通のメールが入る。それは『ひとりぼっちの貴方へ』と書かれた出会い系サイトの案内だった。「そんな人、いるはずないわ」。そう言いながらも、寂しさからか登録(20代で、身長176cm、優しくてスポーツマンなで)する。夫は外泊だ。
しばらくして理恵の携帯にメールが届く。「初めまして。合田竜也、大学三年です」。理恵は自分を選んでくれた竜也(須賀貴匡さん、今まで知りませんでしたが、一部で熱烈に人気あります)に急速に惹かれていく、初めての本当の恋だ。メールでのめり込んでいく。理想通りの外見の彼だった。その一方で、相変わらず夫との仲は冷えきったままだ。理恵が竜也とデートだ、12月27日生まれの右利き、12km進んで右に曲がって27kmが目的地だ、痒くなったよ。本当に竜也はホストだよ、分からないのかな。恋に落ちた。二人の部屋を借りる、夫の金だろう、怒。浮かれていると、夫婦同伴の会合もさぼる。理恵「離して気持ち悪い、別れたい、私子供産みます、あなたの子供じゃないけど」。
ある日、理恵は偶然、竜也が若い女性と一緒にいるところを目撃してしまう。理恵は新しい生活のために借りた部屋で竜也を問いつめる。理恵「私は真剣よ。私、竜也の子供が欲しい」。竜也「出会い系は遊び(これは常識だろう)、気持ち悪いんだよ」。理恵が持っていたナイフを取り上げた竜也は、憎しみの表情でそれを彼女の腹に刺した。理恵はすべてを思い出した。「私が人妻だから駄目だった」と言っている。まだ理解していない。警察から夫は妻が男を作って新しい生活を考えていたらしい、夫は妻を殺した犯人を捕まえてくれと頼む。理恵「愛してもいないのによく言えるわね」。まだ竜也に未練のある彼女にイズコは辛い現実を見せる。理恵が死んだ後も、まったく同じやり方(同じセリフだ)で年上の女性と出会いを重ねる竜也だ。その様子を見た理恵は立ち尽くすしかなかった。夫の気持ちが少し分かった。
「生まれかわったら大事な人と出会えるかしら? 愛し合って、大切にし合って生きられる?」。再生すれば本当の恋ができるとの希望を見いだし、理恵はもう一度幸せだったあの日(竜也と一緒の日々)に帰りたいとイズコに願う。ただし耳を澄ますと心の声が聞こえるのだ。聞こえてきた竜也の心の声は「バカな女」だ。これは便利だ、同じシーンでも違って見える。深い哀しみを抱え、理恵は彼を呪い殺すのであった。犯人の竜也が刺されて、携帯が夫に返された。涙ぐむ夫だ、愛していたのだ。夫「ごめん」と泣き崩れる。
「これからあなたの魂は地獄へ堕ち、再生のない苦痛が永遠に続く」。理恵「私、後悔してないわ、だって、私、本当に恋をしたから」。そう言って地獄への階段を降りる彼女の背中にイズコの声が響く。「お逝きなさい」。 園長「心の中にある限り、大切なものは消えない」。イズコ「求めても得られないmの、あり得ないものを求め続けることが生きるということ」
   ☆    ☆
ネタが典型的で表面的な描かれ方だ。ここが淋しい。ただ夫の愛人が男だという設定は新鮮だった。理恵も夫も二人とも哀れで淋しいです。理恵が何でゲームの世界に真剣にのめりこむのだろうか。理恵の望んだ愛は身近な夫(複雑な形ではあるが)の所にあったのだ。夫は理恵に金で縛った恋をし、理恵は竜也を金で縛ろうとしているのだ。理恵は良い子でいれば愛されると思って生きてきた。因果律は成立しないことが多いことに気づけば良かったのに。
スカイハイ★★★  2死 バロック=歪んだ真珠という意味

ビルの屋上から突き落とされ遷延性意識障害後死亡した女優・貴志玲香(渡辺典子さん、怖いよね)だ。まだ自分の死を受け入れていない。自殺になっている。自殺は怨みの門には来られない。あれ崔監督だよね。たどっていこう、怨みの記憶を。
付き人田中のぞみ(上原さくらさん、顔的には目立つよね)は色々気を使ってくれる。しかし、その中には陰謀が。玲香「18歳でデビューして毎日露出していた、25歳を過ぎ30歳を過ぎて、忘れ去られるようで怖かった」。玲香「欲望をエネルギーに変えるの、自分で仕事を選んでいく」。映画のバロックの話がある。楽しみにしている。配役のオデーションをやっている、三枝プロデュサー(大和田さん)に主役の小夜子の年齢を上げることを提案する。製作記者会見が開かれる。三枝はのぞみの才能を評価している。本の読み合わせだ。渡辺さんは確かに上手いな。付き人としてしかのぞみを許さなかった。殺したのはのぞみだった。
のぞみは2年間で売れっ子女優になっていた。のぞみはバロックの映画に出たい。作られた遺書を公開して映画製作までこぎつけた。平気で嘘つく女優だ。原作者の男も物にしょうとしている。再生は拒否だ、貴志玲香は私だけ、他の人生なんか嫌だ。呪い殺すことを選択しそうだ。幽霊で出てくる。怖いです。夜一人では見られない。映画にかけた女優の執念だ。のぞみは女優はできないと立ち尽くす。ラッシュで玲香のフイルムが映る。三枝「死んでも女優の姿は残る、今は新しい姿を撮って行くのだ。活動なのだ」。玲香「本当に人を愛したり信じたい、もう少し現場の空気に触れたい」。最後の一発本番でいく。最後に玲香は最後の自首を勧め罪を償えとせまる。のぞみ「あなたはもう終わったのよ、年取っていくあなたを見たくないの」最後に玲香は呪い殺す。めぐみは落ちてしまった再生のない地獄でも永遠に貴志玲香、女優なのだ。「お行きなさい」。笑顔で見つめるイズコと玲香だ。フイルムでは永遠に生きる。
今回は女優という内輪話のような所もあった。上原さくらさんの評価が難しいですね、かなり複雑な役でした、まあまあ演技でした。しかし、顔の造作が熱めで大きいので、そこに印象が残ってしまう。セリフや演技の印象が残らない。そこを乗り越えて演技者として飛躍する道はあるのだろうか。釈由美子さんも同じく造作が大きいが冷静系なので、無表情のイズコの役で、ほんの少しの表情変化で全てを表現してしまうようだ。能面は表情が変わらないが、わずかの動きで喜怒哀楽を描き切ってしまう。参考にしたい。しかし、これは役者の才能ではなく宿命でしょうか。渡辺典子さんは玲香と重なる部分が多い役をよく引き受けましたね。本音かなと思うような部分があってドキドキしました。しかしストリー展開やテーマに新鮮さや泣き所が少なく3つ★になりました。初回は素晴らしかっただけに、回でのバラツキは辛いですね。
スカイハイ★★★★★  1死 星に願いを ★と涙は5つだよ、悲しすぎる(東海は1週遅れ)

12月12日バスが走っている。子供が二人。「あわてん坊のサンタクロース」を歌っている。あれバス運転手は飲酒運転だ。しかも居眠り蛇行だよ。そして事故だ。怨みの門だ、初老の小山田(寺田農さん)、子供2人、怖そうな男の村瀬(伊原剛志さん)がイズコと会った。1つ死を受け入れ天国で再生する 2つ霊となり現世を彷徨う 3つ現世の人間を一人呪い殺し地獄に堕ち再生なき苦痛を受ける の3択だ。男は死を受け入れず、自分がいない世界を見てみる。あやか、ももこの幼稚園だ、園長は森本レオさんだ。霊安室の小山田と村瀬は引き取り手がない。父親(布川さん)と母親(粟田麗さん)は怪我しているが生きていて、葬式をしている。死んだことは本当らしい。魂は一つ大人も子供も変わらない。
村瀬は2年間の刑務所を出所した、女の所に戻るが、兄貴の子供を妊娠している。兄貴を殴り町を彷徨う。そしてバスに乗った。小山田は20年前に妻は長い病気を苦にして自殺したのだ。残されてからは何もできず一人だった。深夜の高速バスはずっと同じに目的地へいく孤独を癒してくれる。バスの運転手は飲酒運転だが、捜査にも言い逃れしている。腹立ちますね。村瀬は運転手を呪い殺そうとするが、小山田はパパとママを呪い殺そうと奇妙な提案えをする。恐ろしい選択だ。考えもしなかった展開だ。
両親は怒っている。運転手が刑務所に入っても、また出てくる。辛く悲しみで心を整理できないようだ。夫婦は自分たちを傷つけあったりする。父は容疑者を殺そうとするが、警察に止められる。幼稚園のクリスマス会に参加する(涙×4)、遺影を掲げたよ。小山田は運転手を呪い殺すことを決意した。イズコは村瀬に少しだけ魂も肉体も現世に戻してくれる。村瀬はサンタの姿でプレゼントを渡しに幼稚園にくる。すぐに消えた。プレゼントはみんなへの子供2人の絵だった(涙×5)
運転手の拘置所に小山田が現れ「天誅だ」で呪い殺した。村瀬は子供と一緒に天国へ行く。イズコ「おゆきなさい(お逝きなさい?)、おいきなさい(お生きなさい)」(どっちなの公式HPではお生きなさいだけど。村瀬は優しい男になっていた。両親の見上げる空には流れ星だ。イズコも満足気だ。イズコは最後にお叱りがある、「あの子たちは天使だ、お前がすることは死者に選択させるだけだ、私情を挟んではいけない」
   ☆    ☆
子供2人は辛いですね。イズコ「子供二人は星になった、あの門の向こうで待つ」「運転手はどちらにしろ地獄に堕ちる」「魂の選択は一度だから深く考えて」「自殺した人間は地獄だ」。いろいろ設定の説明的な言葉も入れなければならない。スカイハイ1も見ていたので簡単に復習出来た。今回は最高の出来だ。1時間でこれほど丁寧にエピソードを描き込んだドラマを見ることができて幸せだった。ドラマの本質は? 良質の省略だ。本当に最近の演出過剰には腹が立っている。今後はエピソードで出来不出来にバラツキが多いことが問題だが、制作費も少しは貰えるようになったのかな、力作を期待しよう。最後に幼稚園の霊の見える男の子・大地くんは小林翼くんだったのか、大五郎はここにいたのか。この幼稚園はこれからも登場するようだ。  

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