白い巨塔 2部  プラウザの 戻る← で戻ってください

総括    印象点  9点   平均点 4.7 点
財前を支持してきたので最終回は大泣きだった。書き込みながらも泣くのは初めてだ。自分は古い人間かもしれない。財前がサムライに見える。財前の無念には泣けた。自分は揺れることない信念と冷静な決断力に惚れている。唐沢さんは最後まで揺るぎない見事な演技でした。この点でも里見には勝っていたと思う。平成白い巨塔は感動で終わった。
白い巨塔★★★★  18話
手術で大変な財前(唐沢さん)だ。緊張する手術場だ。縫合した糸が切れた、もう一度結紮し直しだ。やっと止血し終えた。眩暈に襲われた。財前「不測の事態に如何に対応するか」だ、これが最後への前フリか。
財前はケイ子(黒木さん)と話すが、鉗子を落とし、縫合糸を切ったことがショックだ。顔色の悪さが気になる。一流の人間がでる。癌センターの方も順調だ。鵜飼学長(伊武さん)と話ししている。医師会にも財前は癌センターの宣伝をしている。そこへ東院長がきて「君を落とし込めるために裁判に首をつっこんでいるのではない、君を教授として認めているから、この裁判をこれからの第一歩にできないのか」。財前「建前なのですか、はっきり言って下さい、教授から引きづり降ろしたいのでしょう」。財前の悪いところはここだ。適当にヨイショすればいいのに。財前は柳原に野田薬局の娘との交際をすすめ、学位も保証している。酔って帰った柳原のところに亀山が来ていた。柳原は野田とHしちゃうよ。
東院長(石坂さん)は関口に正木教授を紹介する。東都大学系列だから大丈夫だ。
東院長の心変わりは里見先生(江口さん)との話で、佐々木の手術が自分の退官日だったことを怒っている。財前が癌センター長になるために動いていることも嫌いなのだ。個人的な感情で裁判が動くのは、白い巨塔では嫌だな。大岡法江は良いのですが(笑)。東都大学系の正木教授は証言に積極的だ。国平(及川さん)と財前は、正木と東に手を引くように画策しようとする。佐々木さんも佐枝子に感謝する。裁判になりそうだ。あとは証言するスタッフが欲しい。そこに電話で、正木教授が降りるようだ。一審の判決に問題ない。正木教授の助教授が癌センターの教授になる。取引だ、こういう人事は大学の権威の自己増殖の手段だ。東院長は怒る、しかし東院長もも教授時代はそんなことしたのではないか、急に良い子ぶるものでないと思う。財前が東院長の家にくる。佐枝子が出る。東院長は会わない。財前「教え子を足蹴にすることをやめて下さい」。関口に財前「弁護士は残酷な仕事ですね、里見先生を大学から去らせ、東先生も近畿労災病院での立場をあやうくさせる」。関口「あなたは裁判に勝つことだけを考えている」。財前「僕は全力を尽くしました(すがすがしい)」。関口「あなたが転移を見逃したために死んだのです、うまくいけば今も元気かもしれません(これは絶対嘘です、医学的にありえません、こんな認識の人が弁護士だから、この裁判がおかしい)」。佐枝子「真実の佐々木さんが苦しみ、悪い財前がのさばっている」この決めつけはおかしい。まるで財前が故意に患者を殺したようになっているが、これもマスコミなのに見られる決めつけキャンペーンで世論誘導している最悪のシナリオだ。
里見先生は元気だ、臨床研究している。家も立派になったようだ。あらら、夫のポケットから佐枝子の手紙が出たよ。関口は亀山看護師(西田さん)にたどり着いた。ここが突破点です。亀山が証言を断った、忘れたいのです。「来ないで下さい」個人的には理解できます。自分を守るためには忘れることも重要だ。東院長が法廷で証言することになりました。里見先生のおかげではない、東院長のは財前への憎しみだと思う。東院長も財前も同じ価値観の持ち主だ。財前はケイ子に自信満々だ、裁判の隠し球があると言っている。その時財前はよろける。
第2審が始まった。証人が登場だ、原告側の証人は船尾教授だ。これが隠し球だった。佐々木さんの病状の経過などの詳細な事実は遠くへ消え去り、簡単な、あなたが殺した、里見先生は全てを捨てて立派と、空虚なセリフが飛び交うのは残念だ。歴史になってしまっている。多くの人の悲しみや真実が埋もれて歴史的な一行になってしまうことは危険だと感じてしまった
白い巨塔★★★★★  17話 医学的には問題だが、ドラマとしてはよく出来ている
佐々木よし江(かたせ梨乃さん)らは財前教授(唐沢寿明さん)を相手に控訴したが、新たな証言をする医者はいない。唐木教授は権威なのだ。里見先生(江口洋介さん)は毎日家にいる。子供に「嘘をつきたくないので大学にいられない、医者を続けるため大学を辞めたんだ」と話す(分からないよね)。勤務先が決まらないので当直のバイトをして食いつなぐと語る。そこへ大河内教授がくる。千成病院を紹介してくれた。化学療法や緩和ケアも積極的にやっている。大学の経緯を説明してあると言ってくれた。
里見「診察する場を失って、患者を救っていたのではなく、患者に救われていたのです」。大河内「患者を敬うことだ、君はいい経験した」
癌センターの工事をケイ子(黒木さん)と一緒にみている。財前教授は里見先生に会って3年後、内科部長に呼ぶといった。
財前「尻尾をまいて逃げるのか」。里見「君とはいづれじっくり話す、まだ解決することが残っている」。財前「君は僕に泣きついてくる、君は医者だからだ」。財前の里見への敬意なのだろうが、傲慢な言い方は変わらないのです。財前教授は金策と根回しをしてセンター長という噂だ。
1年後、財前教授はがんセンターの着工式に堂々と立ち会った。里見先生は大河内教授(品川徹さん)の紹介で患者本位?の民間病院で働いていた。引っ越して里見夫婦は子供も元気で幸せだ。患者が多くて一人一人しっかり見ていないようだが、そこへ関口弁護士がくる。過労だ。日本中の先生を捜したが、誰も協力してくれない、里見が「自分は肺の専門ではない、東先生はたずねましたか? 協力してもらえるかもしれません」と提案する。
関口は頼むことにした。
東先生は院長で手術もしている、院長回診だ。亀山看護師(西田さん、この人がキーパーソンだ、今後大変な役割を演じるのですね?)がいた。どうして辞めたか聞かれ亀山「大学病院が嫌になったからです」。里見が佐枝子(矢田さん)に電話する、佐枝子も父に頼んでみる「父に医師として信念を持って貰いたい」。里見先生はお騒がせキャラだ。関口は東院長に頼む。東「私は前教授で、財前君は教え子だ」。関口「財前の過失で患者が命を落としたとしてもですか(これはひどい省略しすぎです、でも普通に見ている人はこう思うようになりますね、これまでの細かい経緯を忘れているから)」。佐枝子「立派な後継者を育てなかった、財前みたいな人が教授になり、その驕りが患者の命を奪ったのよ(これもひどいまとめかたです)」。東「財前は立派な医師です、お断りします」。佐枝子「里見先生が真実を語ったからだ、里見先生が本当の医師だ」。手紙を里見に出す、父の信念を理解を示し、里見を信じている。その里見のところへ東教授がやってくる。里見「転移の疑いがあるのに、急いで手術した」。東院長は佐々木さんの手術の日が、自分の退官の日だったことを知って驚く。もっと早く気づくだろうと思うが、ここが今回の重要なポイントだ
財前は回診している。結構裁判で堪えているのです、しっかりやっている。そんな時に佐々木に似た患者が入院している。インフォームドコンセントが行われる。金井助教授が説明している。
財前に手術を希望すると、スケジュールを変更して患者の希望を聞き入れた。財前は柳原に来るように頼む。財前又一(西田さん)が上機嫌だ、お見合いだ。野田薬局の娘さん(三浦理恵子さん)だ。教授命令だは昔は断れなかったが、「裁判で落ち込んでいるので、家庭をもって元気になって欲しい(しっかりして欲しい)」。柳原、こんな小心者じゃ、教授は無理だよ。握手されて喜んでいる。情けないよ。でも逆効果だよ、柳原が関口の所へ行くが、とりあえず逃げた。佐々木さんは車の弁当屋をやっている。
大学では食道癌の手術が始まる。佐々木さんに似た患者さんに動揺している。思わず鎖骨下静脈を損傷し大出血になる。緊迫する手術場だ。
結局柳原医師と亀山看護師が証言する、東院長も証言するのかな、でも何を証言するのかな、傲慢が男だとう証言が意味あるのだろうか。利害が絡むので鑑定人にはなれないと思います。
白い巨塔★★★★★  16話 妥当な判決だ ドキドキのドラマだ、展開が早い
証人に里見助教授(江口さん)がでる。里見助教授「CTに影はあります、一般的には炎症変化と考えられますが転移も考えられます。そのことは財前教授に指摘しました」。国平「同期で共に歩んできました、どうしてですか、患者が外科に行っても口をだした、財前教授(唐沢さん)になって争いたくなったのですか」。裁判長は鑑定人からの報告を得て、判決します。財前は花森(黒木さん)に携帯する、花森「私が医大辞めたのは、人の命を扱うことが嫌になったんだ、勝っても負けても待ってるわ」。里見助教授が部屋に帰ると、妻子はいなかった。
鑑定報告だ、
唐木教授(平泉さん)だ。「結果を逆算すれば、左病巣が原因とも考えられる。しかし炎症所見と考えるのは、妥当です。術後も癌性リンパ管症を考えることは難しい。だた抗生剤が効果がなかった時点で治療を検討すべきだと考える」。妥当な意見だ。被告は国と財前ですね。判決主文、原告を棄却する。結果論で医師の責任を追及することは困難だ。法律的責任を問うことはできない。妥当だ。道義的責任はあっても法的責任はないのだ。裁判費用は原告の負担になったが、いくらかかたのだろうか。知りたいです。
早速財前パパ(西田さん)の宴会だ、国平弁護士(及川さん)だ、「新証拠が出ない限り、控訴での勝ち目はない」。鑑定人もきたよ、唐木教授「患者が死んだら犯人捜しが始まっちゃ、安心して医師はできない」。家に帰ると、妻(若村さん)は珍しく抱きついてきたよ。妻「はらはらせるのはこれだけにしてね」。財前「はらはらさせるのもいいだろう、詰まらん正義感で一生棒に振るよりは」。一方、佐々木さん(かたせさん)に、関口(上川さん)は「控訴には金もいる、もう一度冷静に考えましょう」。佐々木「勝てる見込みは?」 佐々木の身内は「関口弁護士にたぶらかされている」。 里見「時には信念に突き動かされることもある」。
鵜飼教授(伊武さん)は里見助教授が山陰大学の保健センター教授に推薦したが、辞退した(即断かよ)。鵜飼「惜しい男だね」。退職届けを書き出した。佐々木さんのお弁当屋は大変だ、関口弁護士が駆けつけるが、息子は立ちつくしている。奥さんは何もかもなくなりました。従業員が全員辞めた、退職金として金庫の金も取られた。佐々木「ここを売ります、それで控訴します」。息子も大学を辞めるから、控訴してくれという。感情的過ぎる気がします。関口は里見を訪ねる、控訴を考えている。鑑定結果をどう考えているか、里見「鑑定は医師の立場でみたものです、患者の立場でみると変わると思います(この意味が分からないですが)、事実なら何度でも話します、大学を去ることにしました、どこかで患者を見続けるつもりです、私は証言台に立ったことを悔やんではいません、関口さんと出会って良かったと思っています」。里見は竹内(と話す、竹内(佐々木さん)「先生みたいな馬鹿な人をとる病院はありません、もったいですよ、僕にはできません、毎日マウスをみて、土曜も日曜も来て、患者が何かあったら泊まり込む、僕にはできません」(言葉はきついが里見助教授への尊敬の表現だ)。妥当な意見だ。病院をでる里見に急に雨が降ってきた、傘を差し出す佐枝子だ。二人で夕食だ。近くの食堂だ。佐枝子「お疲れ様でした」。里見「有り難う」。財前とも一緒に来たことがあった、お互いに切磋琢磨していい医者になれると思ったのだ。帰ると部屋には妻と子がいた。里見「俺今日浪速大学を・・」。妻三知代(水野さん)「離れて見て分かった、あなたがどんな仕事してもあなたと一緒にいたい、許して下さい」。最後に3人でぎゅっとした。これでいいんだ。夫婦の問題だ、夫について行けるかどうかだよ。
財前教授が勝訴し、癌センター設立のために頑張る。財前は花森の店にいく。花森「もう一度出会いたいの」。財前「俺は勝ったんだ」。
財前の総回診が始まる、亀山看護師(西田さん)が「下腹部がいたい」と言っています。断らずに快く診察する財前だ(変わったよね)亀山看護師も今月いっぱいで辞める。柳原(伊藤さん)「僕のせいですか?裁判で嘘をついたから」。亀山「うねぼれないで、ここにいると誰も好きになれない、私自身も、だから辞める」。財前は暗い里見の研究室を訪れる。癌センターが出来る現場を鵜飼教授と見に来る。鵜飼教授は、4月からの大学法人化もあり、学長選挙もある。財前の協力を依頼した。財前「世界と渡り合えるセンターにします」。そして、関口弁護士は「国と財前教授に対して控訴します」。
   ☆   ☆
やはり判決は妥当だと思います。財前=悪、里見=悪、で考える世間の人(漠然としているが)は歯ぎしりしたのでしょうか。裁判は民事でも法的な根拠によるのではないでしょうか。道義的責任はあるが、法的責任はないと思う。しかしこれからどうなるのですかね、原作は2審までいく。原作通りに終わるのでしょうか。裁判ではもっと鑑定人が登場して欲しかった。控訴審では、新たな新証拠は必要ですが、揃うのでしょうか。新しい鑑定人が出るのでしょうか。財前教授も裁判をしてから、看護師のいうことも聞くようになって、傲慢さは少し減っている。里見先生は予定通りですが、山陰大学の保健センターの教授はいいポストだと思います。先輩で何人かやっている先生を知っていますが、平気で自分の好きな研究続けています。ただ違う大学だから、研究の継続は難しいかもしれません。内科や基礎で同じ分野の研究があれば、やっていけると思います。里見先生は即答で断っていました。この即断のパターンが気になりますね。里見先生が気に入らない理由です。財前が即答なのは納得いくのですが。自分は何日か考えたし、妻にも相談しました。これも最後は原作通りになっていくのでしょうね。それしか解決の道はないと思います。
白い巨塔★★★★★  15話 ドラマとしては最高に盛り上がりますね
柳原(伊藤さん)は「カルテの改ざんはしていません」と叫んだ。「偽証罪に問われることもあります」。国平(及川さん)「一種の脅迫です」。佐々木さんの証言だ。「筋層どまりです(この手術所見が欲しいですね)、と言われた財前先生(唐沢さん)が怖かったのです、年末で忙しかったのです、正気でいられる妻がいますか、賠償額の解説をする、5800万円でいいのに、9000万円とふっかけたのですねに、私はそこの財前に悪かったと謝って欲しいのです(謝っても駄目だと思いますよね)」。関口弁護士(上川さん)は、取り乱した佐々木に、これで良かったですと言った。里見先生の事が心配だ。息子は里見先生に期待しませんという。関口は「息子に呆れた「という、「君は里見先生はどれだけ傷つくか分かっていない」。
国平弁護士を囲んで飲み会だ。次回里見先生が不利にいうと駄目ですよね。鵜飼教授は学長選がありますからね・・財前パパが里見先生に近づくというのを、財前は自分がやるという。奥さん(若村さん)は教授の妻はいいけど、被告の妻じゃ何もできない(うまいね)。患者も転院したりして影響が出始めている。
大学病院では
里見先生が後腹膜肉腫の少女を見ていた。手術が上手くいけば(財前教授に頼り切りだよ)根治できます。相変わらずの説明不足はいけないよね。もっと丁寧に言うべきでしょう。CTで見ると大きな腫瘤だ、財前は一目みて、大量出血と残存の可能性を指摘した。里見先生の説明ではなかったようです。でも家族は了承しているといったよ。手術は金井助教授に頼んだ、財前は裁判で手が一杯だ。難しい手術は避けたいという。これは妥当ですね。技術もないことは論外だが、ストレスが掛かって心身が健全でないときは手術を変わって貰うことも許される。大体被告人に手術して欲しいと願う家族はあまりいないと思う。里見先生が怒っているよ。肉腫では放射線治療や抗癌剤などの他の治療法の可能性も十分説明していない、根治手術は難しいと思いますが・・・金井助教授で手術がはじまる。やはり大きすぎて上手くいかない。出血してきた。財前教授が来て上手く救命して終了した。そして里見先生は財前教授に有り難うというべきだよ。座っているだけだ。分かったよ、里見先生は財前教授の腕の上手さに頼って、手術の危険性を低く見ているのだ。患者には危険性を大きく見なさないといけない。今回の論争も里見先生に分はない。佐々木さんは極めて臨床的に特異な進展をしめしたケースなのだ。それよりも大きな目で見た方がいいと思いますが・・
鵜飼教授夫人に招かれて、くれない会で浪速大学の危機を回避できるように、頑張りましょうという趣旨だ。若村さんの嘘ぽい演技はわざとらしいですね(笑)。里見夫人(水野さん)はうろたえるよ。裁判がはじまったよ。向かっている車に携帯がなる、ケイ子(黒木さん)「財前の母親の言葉を告げる」。
里見先生の家では証言するなら、家を出るという。「あなたは亡くなった患者のために真実を明らかにしたい、そして医師としての責任を果たしたい、例え大学を追われても、私はそんな立派な夫なんていらない、患者さんより私や子供の事を第一に考えてくれる人といたい」。里見先生「済まない」。涙。奥さんはどちらでもいいのは、夫に付いていくのもいいし、離婚することもいいと思います。これはドラマの心情では重いが、裁判とは関係ない、夫婦の問題だ。財前夫婦と違いが対照的ですね。家の前で佐枝子(矢田さん)が待っていた。里見先生は遅れたよ。現れないと採用を取り消します。財前教授の宣誓がはじまった。財前教授の証言は正しい。関口「1%でも可能性があったら、検査すべきです」。財前「100%の診断で治療をするものではない、結果論で言われると、困るのです」(本当にそうです)。関口「追加検査の必要性を指摘した人はいましたか」。そこに里見先生が来る。財前「現実の医療現場では与えられた条件の中で最善の方法は何かと考え治療を行っています。生と死の間でメスを握り病の根絶にかけている」。いよいよ里見先生が証言する。「証言することをためらっていました、公的にも私的にも影響が大きい、しかし法廷は医者を裁く場ではなく、医学の進歩にしする場と考えた、治療が不幸な結果に終わったときは原因を突き止めることでしか医学の進歩はありえません、この場が法廷だと思います」(やはり言っている意味が分からない、里見先生の医学の進歩とは何? 目の前の裁判は医者の財前を裁いているのに裁く場でない=この裁判の全否定? 法廷で原因を突き止める? 訳分からないぞ)。
来週は判決だ。ちょっと展開早いですね。
白い巨塔★★★★    14話 裁判は緊張感あるけど進展早すぎない
早速財前教授(唐沢さん)はマスコミに追われている。里見助教授(江口さん)のところに、国平弁護士(及川さん)が来て証言を辞めるようにいう。東元教授の家も登場だ、意外にも東(石坂さん)は佐枝子に反対しているよ。東夫人はもっと叫んでほしかったけど。
佐々木(かたせさん)も大変です、仕事再開したが、キャンセル続きです。関口弁護士(上川さん)が来て、心構えを教えてくれる。証言と鑑定がある。大河内教授(品川さん)と里見助教授が証言すると言っている。財前じゃないが「訳分からない」。意外と展開早いね。
裁判が始まった。ただ財前教授だけが被告なのですか。普通、国も訴えると思うのですが。佃医局長の証言が始まった。「予測できない事態だった」、その通りですね。反対尋問で追求された。「誰でも術後肺炎だと思います、結果で責められたらたまりません(本当に医者としてはそう思います)」。
大河内教授の証言です。「食道の腺癌(これは珍しいのでは、術前の生検の病理検査で分かったと思うが)だ、術前に肺への転移があった。その場合手術以外の治療をすべきでしょう」(このケースが極めて稀な症例で、微少な転移が2週ほどで癌性リンパ管症に進展することはない、と言わないと片手落ちだと思います)。裁判長が聞く、大河内「手術前に転移を発見することは困難だったと考える、しかし術前検査を怠り手術したら臨床医の注意義務違反でしょう」(病理医に言われると微妙だよね、カンファランスできないよ、断言だよ、財前教授も独断ですが、大河内教授も同じように見える)。
母親(池内さん)が登場する、愚かだが誠実な母を見事に演じていますね。次は柳原(伊藤さん)と佐々木さんでは危ないね。打ち合わせしないのかな。里見助教授が来たよ。意外と原告にスムースに進んでいるね。柳原さんはふらついている。想定質問もしたが、
やはり術前CTは左S6の淡い炎症性陰影だよ。これで転移を考えることは難しい
里見助教授の妻は「患者よりも私や子供のためを考えてくれないの、これまで頑張ってきたのに一度のことで全てを捨てるの、大学を追われるのか」(本当だよね)。里見助教授が何故ここまで佐々木にこだわるのであろうか。里見は医者を辞めるつもりなのか。明らかな誤診とか医療過誤じゃない。この裁判で医療が変わるのだろうか。佐枝子がいけないのだよ、責任を取るのかな、ちょっと楽しいのだろう。柳原は悩んでいる。看護婦の亀山(西田さん)が意外や大胆告白する、「本当の言ったら、地方の病院へ行ったら私も付いていくわ」。柳原「ここにいたい」。鵜飼医学部長が里見助教授にアメリカ学会のシンポジストの話を持ってくる。証言の日と同じ日だ。
2回が始まる。柳原さんは炎症変化と判断した。肺炎の既往もあった。証拠でカルテコピーがでる。ここで動揺してしまう。修正液の透かした部分を指摘する。「転移の疑いあり、胸腔鏡検査が必要」と書いてある。国平弁護士「医師も間違えって、修正液で修正したのですね」(これは駄目だよね、二重線で抹消してください)。関口弁護士「カルテ改ざんしたわけではないのですね」。柳原「はい」。関口「これは非常に重要です、被告原告の人生を左右するばかりでなく、医療の是非を問うものです、明確に答えなさい」。恐ろし迫力で言ったよ。本当に細部までこだわったドラマを作って欲しいが、多くの人はエンターテイメントとして見ているのだ。
白い巨塔★★★★★  13話 あんなカルテ改ざんはないよ?
裁判所から証拠保全です。財前教授(唐沢さん)は柳原(伊藤さん)にまた任せるなんて、最悪だ。意外と佃医局長は頑張った。カルテを見せて、コピーもさせなかった。佐々木さん(かたせさん)は裁判費用の着手金200万円を持ってきた。佐々木さんは全く感情論だけで動いている。鵜飼医学部長(伊武さん)は体面を考えている。事故調査会議が開かれる。鵜飼「裁判に勝つことは病院の名誉にはならないのだよ、君たちは全く生き方は違うがにたところがあるね」。
財前教授は悪夢をみている、弱いところがあるので強がっている。
妻(若村さん)の白い手袋は何でしょうか。病院側の弁護士も登場だ、及川さんだ。ネクタイで記憶力テストだ、記憶は曖昧だ。まず事実の記録をとる。財前教授と里見助教授(江口さん)が対決している、柳原の弱いところから崩れる。カルテの整理をいうが、カルテの改ざんですね。これはまずいですよ。修正液でミエミエの修正は改ざんですよと示すようなもので考えられません(爆、あとで透かせば全部お見通しだ)。きちんと全員で協力して最初から全部書き直したらいいのに。保健所や厚労省の指導では必ず二重抹線で修正しましょう、と言われました。でも多いとまずいでうね。組織防衛と個人の自己満足という対決軸は、微妙だな。里見助教授は出て行く。弁護士(上川さん)は小銭が欲しかったと簡単に認めた。意外な展開だ。佐枝子(矢田さん)がついに大きな役割を果たす。裁判を起こすように働きかける。ここで告白した、浪速大学第1外科教授の娘だと。佐枝子「医者は最低だといいましたね、でも関口さんも最低です」。関口は着手金を返したよ。
佐々木さんももめている。着手金の200万円は払ったが、店は再開していない。従業員は不安だ。関口は説明する。輸血や明らかなミスではない、勝つことはできない事を説明した。佐々木さんは「あきらめたらアカン」が口癖でしたというが感情論では駄目だ。関口「裁判に負けることは悲惨です。勝てる見込みがなければできない」。そこへ里見助教授がくる。
関口「自分は転移にも気づいていた、検査を勧めたと言いたいのですか、そのことを法廷でもいってくれますか」。里見「判りました、証言しましょう」。やはり原作通り里見助教授が全てだよ。よく分からないよ。でも世の中広いから、こんな医者もいるかもしれない。世界は広いのだ。
また柳原かよ、本当に財前教授は事態の深刻さを理解できていないのですね。裁判所の調べは用意周到で全部調べていったよ。コピー器もカメラも用意したよ。新聞にも載ったよ。最後新聞記事を破ったが、自分の顔写真も半分だったが、日の光で実際の顔も半分しか当たっていなかった。
今週は展開もテンポ良かった、もたつきがなく、しかもテーマもはっきりしていた。役者さんも演じてきて身体の芯まで役がしみこんでいる。素晴らしい。来週は法廷だ。
白い巨塔★★★★  12話 上川弁護士にたどり着いた、ヒゲは伸ばしたままですね
財前教授は強気だ。確かに若い頃は病理解剖が神の声のように思った時期もあったが、死んだ時点での結論である。これですべてが分かるわけではない。癌が術前に肺に転移していたので、手術はしなかったら、進行の早い癌でやはり苦しんで死んだと思う。原発は小さな膵癌なのに、肺に小さな転移巣があり、術後一気に癌性リンパ管症になったんだから生命予後は同じと考えられる。財前教授の判断は妥当だと思う。ただ謙虚であって欲しいが、それではドラマになりません。最近の医療訴訟の明らかなミスと違うと思う。結局患者さんと医師との感情的な行き違いということで裁判が行われることになる、これは悲しいことだと思う。
財前教授は医局員には優しいです。普通は怒鳴り散らすのですが。佐々木さんの葬式に里見先生は出るのか、余計こじれると思う。やはりこの家族は行っても駄目だよ。財前教授が葬式にでても、この家族は余計医療ミスだと騒ぐと思う。こじれた人間関係は簡単に修復は出来ません。柳原(伊藤英明さん)が揺れているね、本当に未熟な医師に担当を任せた財前教授のミスだ。誰でも患者が死ぬと落ち込むものです(財前も心の中では落ち込んでいると思う、アウシュビッツでの思いがよみがえっている)。でもとにかく裁判ですね。
教授会でも財前教授の患者のことが問題になった。財前教授は堂々としている。鵜飼教授から里見助教授が橘賞をもらうことが発表された。文科省の研究費(3年で億単位だ)ももらえる。良かった。患者さんより研究に専念したほうがいい。家族は警察へ行ったが、刑事事件にはならない。民事で医師会へ行くことを勧められた。そりゃ駄目だよ。医師会には西田さんが直結だ。佐々木さんの遺族が来た、医師会寄りの弁護士を世話したので大丈夫だ。やはり訴訟は無理だよ。弁護士探しを頑張る。電話をかけまくる。出た、教授夫人会だ、財前の家でやっているよ。びっくりだ。
佐枝子(矢田さん)はやはり関口(上川さん)の事務所で働く。関口「負けることではない。遺族は裁判すると、世間から金目当てとか言われ傷つく。しかし弁護士の自分は最近は裁判に負けても自分が傷つかないことだ」。最後に関口弁護士の所に佐々木さんが来たよ。都合良く倒れる妻だ。最後は教授回診の所に裁判所から佐々木さんのカルテなどの証拠保全の執行にくる。関口は裁判を引き受けた。これは楽しみですね。予告編の財前の「私は世界一の外科医だぞ」。これにはがっかりです。やはり正しくとも罪はあるかもしれない。
白い巨塔★★★★   11話 里見先生がこの患者にこだわるのは何故?
いよいよオールバックで財前教授(唐沢さん)回診です。教授回診はセレモニーだから、患者は質問なんかできません。財前は助教授と講師で競い合わせている。医局長の小林くんはちょっと似合わない。
教授はこのスタッフじゃ心配ですね。教授は忙しいから実働部隊はしっかりしないといけません。良いスタッフを作ることが一番の仕事です。安心して任せられないよ。中葉症候群だから右肺炎と考える方が普通ですが、術前のCTでは左の陰影でした(未確認です)? 本当に無能な集団ですね。佐々木(田山さん)の患者さんも困るよね、病気の重大性を理解していない。奥さん(かたせさん)は大学病院の診療システムを理解していない。里見先生(江口さん)は感謝されていましたが、里見先生は紹介する前にこの点も説明すべきです。西田父は相変わらずだ。カツラが面白い。
教授夫人の会も面白いようです。野川さん「引き際が大事です、肝に銘じましょう」。でた、でた東教授夫人だ。相変わらずの口数だ、東教授は引きこもりの庭仕事です。でもそれなりに幸せそうだ。娘の佐枝子(矢田さん)は就職活動もはかばかしくないようだ。本人は自由になって嬉しそうだ。佐枝子さんは法律事務所へ求職にきたが、弁護士(上川さん)が登場だ。無精ひげだ。この弁護士が医療裁判専門で、今後大きく絡んでくるのですね。「いかにもお嬢様」と見抜かれた。財前の愛人の花森けい子(黒木瞳さん)も、変わらないが財前教授のテンションの高さに驚いている。
財前はワルシャワの国際学会の準備や壮行会だ。そこに柳原(伊藤さん)が来る。情けないな、CTで左?肺全体に陰影がある。おかしいな。財前教授は悪いとすれば、頼りないスタッフしか作れなかったことだ。里見先生も「何でひっぱてこない」と言っている。それは無理だよ、分からないのかな里見先生は。柳原も揺れている、弱気から強気だ、これはまずいよ。財前は疲れている、車で寝ている。そこに里見先生がいる。
里見先生は自分の患者いないのかな、実験はしなくていいのか。暇すぎるよ。基礎的研究していると、時間が捕らわれるはずだ。踏ん切りが悪いし、何でこの患者のこだわるのだろう? 自分の術前の診断を自慢したいのかな? 癌性リンパ管症というが、結局ここまでくると、HRーCTを撮って診断ついても抗癌剤治療もしても生命予後は変わらないと思う。亀山(西田さん)が看護師として柳原をフォローする。いよいよワルシャワへ出発だ。あんな万歳はしないよね。
いよいよ奥貫薫さんが製薬会社駐在員で案内してくれる。この年代、大好きです、いいな。ここから後半だ。本格海外ロケか。国際学会会長は大河内教授タイプなのか、握手してくれなかった。いよいよ
公開手術の日だ。手術は順調に終了するが、断端から癌が見つかり、回腸を使って再建術に切り替えた。そして4時間25分だ。完璧な手術だ。賞賛される。会長からも賞賛され握手された。財前は腕の立つ外科医であることは間違いない。ホテルに戻ると花森が待っていた。そこにも里見からメールが来ている。しつこいよね、妬みですよね。いや冷静に考えると友人の財前に立派な教授になって欲しいという気持ちなのだろうか。
花森と財前は二人でロケだ。寒そうだ。そこで花森は別れを告げる。最高の時だから・・・ゲームは終わった。次の日奥貫さんから案内されたのはアウシュビッツだ。突然のシーンで、とまどいますね。画像はとても綺麗でした。雪の中で、殺される立場で財前は感慨を持っていた。案内人はナチの医師が人体実験していたことを説明した。これは言いたかったのか。
線路が運命の分かれ道だった。しかしどちらも地獄だった。そういう意味だった。
佐々木さんが急変する。予定されたことだが、ここまできたら挿管しても仕方ない。そして修羅場の心停止から蘇生だけど、意味ないよ。今更全員で一生懸命やっても。でも誠意を見せるためにやっている。
柳原くん暴走だ。BJによろしくじゃないか。医学部長まで登場して収拾に取りかかった。あのXPは右肺全部の陰影だ。あれなら実質性の肺炎じゃなく、リンパ管症だよね、一目見て分かると思うが。病理解剖を依頼するが、里見先生が登場だ、解剖を勧めたよ。良かった。葬儀屋さんが余計なこといって、ありえない。この業者は出入り禁止ですね。急に病理解剖することになって大河内教授が登場だ。
さあ、いよいよ裁判編が始まる。この
佐々木さんの息子は前作ではもっと誠実な小市民代表でした。やはり時代の違いでしょうか。

プラウザの 戻る← で戻ってください