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総合点  6点   印象点  7点   平均点  2.9点
微妙な乱歩、ゲストの印象は残るのですが、明智君ががっかり
やはり原作の強さでしょうか、今でも印象に残ります
インパクトの強い回と出来の差は大きかったようだ
何といっても、高橋恵子さん、葉月里緒菜さん、藤谷美和子さん、強烈な女優を見られたことに感謝です
他にもゲストで、乙葉さん、山口あゆみさん、井川遥さんも良かったです
お前は女優を楽しみに見ているのか、そうかもしれない
それに比べて明智君の藤井隆さん、このキャラ設定に最後まで馴染めなかった
それに最終回の大ネタ、雷道さんの話が未だに説明不足のような気がする
本当はもっと大、大、ネタだったのかのしれない、省略したのかな
平均点や総合点より映像の印象度から記憶に残っているドラマだ
月曜日 22:00〜22:54 日本テレビ系                原作:江戸川乱歩
チーフプロデューサー:武野一起、田中壽一            プロデュース:前西和成、岡本昭彦、伊藤公樹
主題歌:Fayray「願い」
明智小五郎(31)...藤井隆                       帆音ユキ(27)...本上まなみ
堀越刑事(35)...筧利夫                        雷道(50)...岸部一徳
小林老人(72)...大滝秀治
乱歩R★★★★ 10話 最終

ディスプレイ殺人の後編だ。「20面相」と呟く、明智だ。堀越刑事は病室にいるが、意識は戻らない。美咲(藤崎さん)は父の国分(麿さん)に死体で面会できた。堀越に代わり、本庁から平野(南野さん)が登場だ。優子(網浜さん)も国分が死んだので、父の手がかりは消えたと諦めている。明智は今回の殺人は、美女や美少年ではないので違う、しかも女性一人ではできないと思っている。花屋を捜査している平野刑事たちを鈴子は追っている。そして部下のコジマ刑事は鈴子に殺されデスプレィされた。
明智事務所でユキは雷道所長の不在を心配している。次の7件目のデスプレィ「正義の終焉」で刑事(石丸さん)は鈴子を捕まえろ、と叫ぶ。鈴子と雷道が話す。お互いに共感している。鈴子は相手に身を焦がす愛情を抱く、だから花を生けるように飾れるのだ。雷道は悲しい両親の死を語る。10歳の時に雷道の父は自殺、その後母は後を追う。その眠剤で死んだ母を発見し、その夜添い寝した。雷道「死は美しい、君も美しい、感謝している、最高のお礼をさせて貰う、美しくデスプレィさせて貰う」。次は鈴子自身のデスプレィ殺人(「悪魔の誕生」)だ。警察は、花を飾った後で、首を切って自殺したと、判断した。平野刑事は堀越を慕っていた。何だか、みんな怪しい。ユキのにメールが来る、「次は貴社の人間だ」。ユキは所長を心配して飛び出した。雷道所長の家で会うことができた、予告を告げるが雷道は怪しい。それに気づいた明智は所長の家に行くが、百合の花弁とユキのメモがあった。真犯人が分かった。富士の影の沢だ、どうして分からない。
ユキは縛られていた、横には怪しげな化学実験装置があった。雷道は父の優秀な助手だった。小林老人は25年前の母の死を知っているようだが教えてくれない。遂に小屋を見つけた。ユキの声が聞こえる。隔離された部屋に化学反応装置の他に爆弾があった。蜘蛛男?事件と同じで、ガラスを割ると爆発する仕掛けだ。小林老人がそれを見抜く。雷道が登場する。国分、堀越、鈴子の事件は雷道なのですね。雷道を明智は追う。携帯に雷道から、ナビされる。遂に洞穴に着く。そこで明智に会わせたい人がいると言う。
ろうそくの光で見えたのは、氷の中のイオリだ。明智の母だ。雷道も父マサヨシ母イオリの刻印(秘密の出来事)が3代目明智だったのだ。でもイオリは父マサヨシと別れられなかった。そのため雷道はイオリを救った(殺し氷に閉じこめた)。これで、本当の家族が揃った。国分が登場して、25年前の事件を脅しに来たのだ。親子鑑定書がネタだ。明智小五郎は雷道の子供なのだ。やはり雷道が「光の他に闇がある」と語る、20面相だ。明智はマサヨシの子だと、叫び、これまでの罪を償ってくれと頼む。雷道は洞窟で滑り、手で壁に捕まる、明智は父を助けるか、母を殺した雷道を見捨てるのか。怖い目になる明智だ。そして雷道は「その目を忘れるな」といい、深い穴に落ちていく
25年前の秘密が明らかにされた。怖かったですね。堀越刑事は死んでしまう。こうして事件は終わった。ショックを隠しきれない明智に、新たな依頼者がくる。一瞬怖い顔になり、一人前の探偵として依頼を聞き始めた。おしまい。
前編と後編繋がっているような、いないような。平野刑事はどんな扱いなんですか。そしてちょっと複雑すぎた展開だった。最後の雷道と明智の母イオリの事件は説明された。まとめよう、明智祖父は雷道の方が探偵としては優秀だがマサヨシに娘イオリと結婚させて跡を継がせた。そして父マサヨシと母イオリと雷道は3角関係だ。雷道はイオリを妊娠させた。そして出来た子が3代目だ藤井くんだ。イオリは明智祖父の遺志も考え、父マサヨシと別れられなかった。ただ、これは雷道の言い分だ。こんな複雑な関係だったのに、探偵事務所が普通に営業していたのですね、分からないことが多いな。最後はおどろおどろしていた。
乱歩R★★★ 9話 怪人20面相(前編)ゲストは豪華だが

死体を花で芸術作品のように飾るディスプレイ連続殺人事件が起こっていた。そして明智の墓が荒らされた。25年前に行方不明の父を捜して欲しいと美咲(藤崎奈々子さん)が明智探偵事務所に依頼に来た。母は待ちながら死んだのだ、美咲は来月結婚するので母には見せれないが、父には見せたいのだ。当時の写真を手がかりに父親が働いていた葬儀社にたどり着く。そこには優子(網浜直子さん)がいた。優子の父も25年前に亡くなったので断る。美咲が再び訪問して父の夢をみるという。明智はもう一度葬儀社を訪ねる。優子は25年前に父が死に、原因を探そうとしたが、脅迫で中断した。当時勤めている戸田(梅垣さん)に会いに行く。国分さんだ、海外に行ったらしい。シンガポールで大麻所持で逮捕された手紙を見せてくれた。優子の父の話は知らない。そこで25年前に自分の母の明智の葬儀が行われた事実を知る。この葬式から全てが始まった。
英会話キャッチ森島(大倉さん)は写真を見て女を連れ去る。そして鈴子(藤谷美和子さん)に運んだ。次の殺人が明かされた。メールで次の展示の現場を告知して、世間を驚かしていた。大倉さんは4人の女子高生にナンパされたが、まとめて捕まえてしまい、鈴子に渡す。3回目のデスプレィ殺人だ。今度は4人まとめてだ。現場で雷道と鈴子は喋っている、知り合いか。明智は犯人は現場で反応を見ているはずだと推理する。鈴子の教室の生徒は可愛いユカ(山口あゆみさんだ、ちゅらさん以来ですね、どんどん出て欲しい)。次は男の子2人だ。堀越刑事(筧さん)は現場を見渡す。堀越刑事は鈴子を見つけ尾行する。ユカが呼ばれたよ、危ないよ。やっぱり。良かった堀越が駆け込んだ。珍しく一人捕まえた。ユカは大丈夫だったのかな、可愛いユカのデイスプレィも見たいような、見たくないような(不謹慎でゴメン)。花だらけの部屋(結構金かかっているのではレンタルかな)で鈴子を捕まえたが、あ、堀越は背後から刺された。花の中で殉職か。
同じ頃に雷道所長(岸部一徳さん)のところに謎の男(麿赤児さん、毎度怪しい)が訪ねてきた。昔の知り合いだ。今回は所長も含めて皆怪しいな。タンパラダ。この味わいはトリックじゃないか。言われたホテルへ明智が出かける。あれ、この男が国分だった。あっさり繋がったよ。しかし、娘はいないという。滝口美咲という名前で気づいたが、認めようとしない。墓荒らしは国分だった。明智の骨を取ったのだ。その後、国分は明智に電話して、明智の母のはなしをするというが、直後に襲われる。そしてデイスプレィされた。
2時間ものだとゆっくり描かれて、いい味だしている。乱歩を1時間では無理だ。ただ犯人は藤谷さんに最初から分かっているよね。でも怪人20面相とどう絡むのだろうか。雷道所長が怪しいと思ったら、最後に怖い顔して立っていた。来週も多彩なゲスト登場だ。
乱歩R★★★  8話 化人幻戯 

白い羽根が入った封筒が送られた依頼人はミステリー作家の姫田(津田さん、DRコトーの記者さんでした)だ。コナン・ドイルの命を狙われた人間に白い羽根が送られる作品をなぞったことを心配する。翌日はミステリーの大御所大河原(布施明さん)の伊豆の別荘(立派だが古い趣のある大きな家で、壁には葉月さんの肖像画がある)に招待された。大河原の結婚5周年パーティだ。秘書の若い庄司(小橋賢児さん)と妻・由美子(葉月さん)が迎えた。由美子は3度目の結婚だ(これまでの夫は死んでいるのだ)、ほかに招待されたのは編集者の村岡(石橋祐さん)だけだ。双眼鏡で覗くのが趣味の大河原だが、別荘から覗いている。由美子に島を見るように勧めると、由美子は崖から人が落ちるのが見えた。それは村岡だった。この話は見たことがあるな。警察がやってくる。自殺と推測したが、手には白い羽根が握られていた。村岡の手帖にはYの文字があった、由美子だと姫田はいう。次の日、大河原は庄司と一緒に明智を、崖に連れて行く、大河原は怪しい、「由美子は私の宝だ、一生私の傍に置いておく」。秘書の庄司も怪しい。
姫田と由美子は抱き合っている。おびえる姫田だ、明智が来て、村岡の手帖を見せて、Yについて聞いた。由美子は怪しげな微笑みだ。葉月さんは予想通り色っぽい。これだけで3つ★にしました。何と明智の母は由美子そっくりだったのだ(都合良すぎる)。姫田は外の物音に気づき窓から乗り出す、そこを殴られ転落し、花壇の杭に突き刺さって死んだ。警察が来て再び捜査が始まった。明智は眠れない、その時に由美子も寝付けない、由美子は「私を好きになった男は不幸になる、私を守って下さいね」と言われる、余計眠れないよ。次の朝、由美子と明智が双眼鏡で覗いている。そこにユキ(本上さん)が、これまでの調査を報告に来る。村岡、姫田とも由美子は関係がある。ユキはカマキリみたいという。雄を食べてしまう。由美子がピアノを弾くと庄司が後ろからそっと抱く。由美子は旦那が不在の時に男と会っていた。今は幸せだ、旦那は私を守るといった、大事な人だ。抱きしめられて、明智はすっかりその気になった。いきなりトリックの説明だ、崖から落とされたのはマネキンだ、村岡はすでに殺されていた、庄司は共犯だ。次は庄司が危ない。その時、庄司と大河原がピストルで頭を打たれる。自殺だ? 大河原の遺書があった。これまでの経緯が書き込まれていた。妻の浮気に刺激されながらも嫉妬していたのだ。
地下室に入る、そこに由美子がいる。明智は東京へ帰ることを告げる。由美子は東京で会ってくれますか。明智「あの日大河原は島を見てと言ったのに、あなたは反対の崖を見た、犯人はあなたですね、あの遺書は口述筆記していたあなたが書いたのですね」。由美子「どこに証拠があるの?」テープを出す。明智「本当のことを言って下さい」。由美子「あたなのためにやったのよ、あなたが救ってくれると言ってくれたから」。明智「あなたはそうして皆を騙した、愛していたのでしょう」。由美子「判らない、愛したら誰にも渡したくないと思って殺したくなる、極限までいくと殺すしかない、仕方ない」。堀越警部が登場し「すべては聞いた」。由美子「後悔していない、本気で愛したの、さようなら」。連行されていく。あれ自殺しないの(爆)。乱歩ともなると記憶が残っている。これは辛い、でもゲストだけで評価アップすることもある(爆)。今週もこのパターンでした。来週は藤谷美和子さんで、怪人20面相です。多分2週ものです。
乱歩R★★★ 7話  地獄の道化師

遊園地で殺人事件だ、犯人はピエロだ。実はこの殺人が身代わりの死体に使われる(伏線だ)。明智探偵事務所に依頼だ、愛子(石川梨華さん)と婚約者(和泉元彌さん、ドラマにも出るのか)だ。「呪われた遊園地で地獄の道化師がやってくる」、という脅迫状だ。遊園地は、愛子のものだったが、両親が死んで叔父耕造(大石さん)がやっている。この遊園地は道化師が多い、これは不気味でありえません。綿貫(松重さん)は用心棒だ。愛子の姉美禰子(佐藤仁美さん、砂の器で死んだらもう登場だ)は顔面に痣(血管腫かな)がある。耕造は遊園地は愛子に返すと言っているが、妻の佐代子(清水めぐみさん)は愛子を嫌っていた。姉の部屋でバイオリンが鳴り行方不明となる。そこに「地獄の観覧車は回り続ける」と書いてある。遊園地の観覧車では姉が焼け死んでいた。もう死んでしまったのか、残念。警察の登場だ。そのそばには「愛子、次はお前だ」とメッセジーが残っていた。怪しい綿貫を連行していく。
ピエロが出没し、愛子は倒れる。しかし次は佐代子が部屋で風船の中でピエロに殺される。何だこの風船は、安上がりではあるが、ピエロが近づいて来る。「愛子、次はお前だ」があった。明智は愛子を苦しめることが目的だと推理する。愛子を殺そうと思えば殺せたのに、周りの人を殺し苦しむ姿を見たいのだ。ユキ(本上さん)が登場して、両親が死んだあとは綿貫が跡を継ぐはずだが、耕造が出てきて乗っ取られたのだ、と告げる。明智は綿貫の部屋で怪しいピエロの人形を見つけたときに、ピエロに殴られる。気を失っている間に、愛子が連れ去られた。耕造に携帯がかかり、愛子が返して欲しければ1000万円でメリーゴランドに来い。耕造のあとを付けると、愛子はメリーゴランドに縛られていた。耕造が愛子を助けるが、ピエロは耕造を刺す。追いかける明智だが、ピエロが落ちてくる、仮面を取ると綿貫だった。堀越刑事も駆けつけ、「これで終わった」という
すっきりしない明智だが、見ている方も同感だ。愛子の携帯に透からメールが、そしてアルバムを見て笑わない美禰子が両親の死んだときに笑っている写真を見た。そして明智は「事件は終わっていない」、ミラーハウスで透は殺され、愛子をピエロが追いつめていく。堀越はガラスを割りながら、追いつめる。綿貫は美禰子を愛していた、それを利用していたのだ。右利きと左利きのピエロの二人いるのだ。でた、美禰子は死んでいなかった。美禰子は白井を愛した、白井の美禰子の優しさは愛する愛子の姉に対する愛だった。それ故、愛子から全てを奪おうと決めたのだ。両親の葬式の写真に笑ったのは、両親を愛子から奪ったからだ。両親は美禰子を愛していたのだ、ミラクル ネオ 公園(頭文字で ミ ネ コだ)。最後に愛子を殺そうとするが、美禰子は自分を刺し死んだ。小林老人「真実は暴かれなければならない」。所長「愛のないところに憎しみはない、それがにんげんです」
  ☆    ☆
チープな遊園地でピエロと連続殺人は結構味わいがありました。顔の痣でコンプレックスというのは時代を感じました。乱歩の世界観が出ていた気がします。あの遊園地はもうやっていけない。だって5人は死んでいる(多すぎる)、呪いの遊園地だ。華蔵寺公園遊園地が協力にありました。行ってみたい気がします。今週は石川梨華さんでしたが、演技の下手さは脇の上手さで十分カーバーして良かったです。一服の清涼感がありました。それにしても脇に、大石吾郎さん、清水めぐみさん、和泉元彌さん(本当にさり気なく演技していたよ、いい悪いは別にして見られた)、松重豊さん、皆さん良かったです。しかし本当に佐藤仁美さんは素晴らしい役者さんになりました。来週は葉月さんがゲストだ。他も楽しそうだ。
乱歩R★★★  6話   陰獣だ これは中学か高校でドキドキして読みました

高橋恵子さんだ、松坂さんに続いて、女優さんは存在感ありますね
。博物館の警備員の寒川(金子昇さん)は仏像をみている静子(高橋さん)に声かける。すると静子も「私も見られているんです、屋根裏に誰かいる」と打ち明けられる。そして家に連れて行く。天井板の隙間があった。明智探偵事務所だ、小ネタです(やめてもいいのでは)。そこへ、失踪した婚約者の寒川を探して欲しいと、純子(白石美帆さん)の依頼だ。明智は博物館へいく、辞めた理由ははっきりしない。偶然、博物館のモニターの静子を見つけた(1時間だから都合良くないと枠に収まらない、笑)。思わず声かける明智だ。あっさり静子は家に連れて行き、寒川に会わせる。現れた寒川「元の生活に戻る気はない、君のことも忘れていた」。追い返してしまう。静子は明智に3日前に大江春泥というネット作家から脅迫されていることを明かす。次の手紙には静子の日常が正確に書いてあった。春泥の書いた「屋根裏の遊戯」という作品と同じだ。春泥の本名など、詳細は不明だ。静子から大江を見つけてくれと頼まれた。所長から金のため承諾しろと命令がでる。
寒川は静子にスタンガンを渡す。それを見る純子だ。そこに製薬会社の会長の夫の山田六郎(黒部進さん、結構悪役が似合い続きますね)が早く帰り、寒川に夕食を勧める。カキを味わうため歯を抜いた友人を話す(黒部さん、不気味です)。静子は足に障害があった。寒川は夜の警護もするようになった。ネットの小説では、昼は暴君の夫だが、夜は妻に許しを請う男になる、屋根裏からの視線を感じるのだ。純子が明智探偵事務所を訪ね報酬を出した。あの人は変わったので諦めました。静子の家、金魚が死んだ、静子は「終えた命は飢えたカラスに」という。明智は春泥のサイトのプロバイバダーを調べたが不明で、HPも閉鎖した。次の脅迫状には「夫を殺す」と書いてあった。寒川は警備して10日です。脅迫状が届いて1週間の静子の言葉を思い出し何かを感じた。静子の恋人リストは3名だが、交通事故などで死んで不審者はいない。夫は変わらず昼は暴君だ、それを壁の穴から見つめる寒川だ。寒川は静子の傷をみて、抱きしめてしまった。夫は不能だった。寒川は愛人になった。春泥の小説では愛人が夫を殺すのだ。明智は静子の所に行った。夜、突然夫は襲われ、悲鳴がある。屋根裏で静子を見ていた明智が駆けつけるが、夫は死んでいた。警察が出動する。
事務所に帰ると、春泥の3年前の小説があった。結末は交通事故だ。静子の恋人が交通事故で死んでいた。小説の続きが現実と一致して、現実と小説が判然としない。明智は気づき、静子の家に駆けつける。明智「あなたが春泥ですね」(原作通りですね、記憶が一致した)。3年前の事故も静子が計画し、その事故で足を怪我したのだ。静子は寒川に出会って、夫を殺したくなった。駆け寄る明智に、寒川のナイフが刺さる。そして寒川は○○し、静子も自分で刺す。傷が浅く助かった。所長だ「妄想の世界も真実なら、寒川と出会ったのも真実」。最後に春泥のサイトが復活して、「陰獣」を書き始める。
   ☆    ☆
今回は警察の出番が少ない。連続殺人もなかった。登場人物も少なめだ。それで、寒川(原作にあったかな?)の孤独な魂と、妄想癖の静子が出会い、この悲劇を起こしたこともしっかり描かれた。ネット社会が登場したのも、今回は成功でしたね。乱歩が今生きてネット社会をみたら、きっと凄いエロい世界を表現してくれたと思います。その意味合いもあり、今回ドラマとしてまとまっていました。もちろん、静子がネットをやっているようにはみえない(爆)。寒川が覗いているのでは、エロくない。原作では屋根裏から正体のしれない春泥が覗いているかもしれない緊張があったと思います。もちろん静子と夫の倒錯した関係は、お茶の間に流すにはこれが限界かのしれない(妥当です)。
乱歩R★★  5話 白髪鬼 途中まで良かった、役立たず明智君は出ないほうがいいよ、時間の無駄だ

山の土から出てきた男・白髪鬼ヒロユキ(柳葉さん)が、運転していた女性の時子(井川さん)に連れられて、明智探偵事務所にくる
。所長(岸部さん)は金の臭いにつられて依頼を受ける。ポラロイドかよ、デジカメじゃない。D坂で古本屋の時子はヒロユキの世話をする。激しい頭痛と共に少し記憶が戻る「おれは誰かに殺された」。髪を染めるのだ。ヒロユキは時子の好きな小説の主人公の名前だ。
男2人女2人に埋められたらしい、赤いポルシェ、クラブなどを思い出してきた。クラブを調べたり、赤いポルシェを1台探す。ヒロユキは穴と同じ暗い部屋で、クラブ「静」のリナ(山田まりあさん)も思い出した。外へ出てリナを捕まえる。リナ「私は酔わせただけ、河村だ」。ヒロアキは首を絞める。警察が来て、目撃から白髪の男が犯人という。またも思い出した。自分は作家の大牟田敏清で、河村(前田耕陽さん)は信頼した編集者だ、赤いポルシェは若槻(高知東生さん)だった。復讐を誓う。ヒロユキは白髪で帰ってきた、時子と抱き合う。そして時子は明智に依頼はなかったことにして下さい。元の生活に戻れてほっとしているという。馴れてきたのかな、今回は結構いいですね。娘、藤井さんが出ないからだ。納得です。
河村と大牟田の妻(遠山景織子さん)が計画したようだ。次は河村が標的で撲殺だ。目撃は白髪の男だ。微妙だね、もうネタも犯人も分かった。あとは何があるの? かみさんが横で、後フォローが面白いのでしょう・・・ 明智は事件の追及をやめなかった。次はエレベータで若槻だ。ナイフで刺された。これも白髪の男だ。堀越刑事(筧さん)と会って話すと、明智「ヒロユキさんが白髪鬼だった」。遅いよ。時子に電話がかかる。ヒロユキからだ、時子「帰ってくること待ています」。大牟田は妻ルリ子のところに来る。「お前には何不自由なくやってきた、みなお前に頼まれてやった」。殺そうとする所に明智がくる。「土から出た時の絶望が分かるか、復讐して何が悪い、暗闇が復讐しろというのだ」。「時子さんはわすれないのか、ずっと待っているのですよ」。大牟田のナイフは妻を避けて床に刺さる。しかし、妻ルリ子は大牟田を逆に刺したよ(意外な展開だ)。またも役立たず明智だ。警察も来るが、もう遅かった。明智は時子に「私を忘れてくれといった」。時子「忘れられません、主人公は生き続けるのですよ、あ、新しい本はでないのか、いいです、うちは古本屋ですから」(これがオチか)。そして大牟田は妻に2回殺された男だ。
   ☆    ☆
やはり1時間は無理だよね、これだけの話だと、2時間欲しいよ。しかも藤井さん、いつも誰も助けていない。出ない方がいいのでは・・・ごめん。明智探偵事務所がでなければ、柳葉さんと井川さんでしみじみした、一回物の話になる。二人とも結構入り込んでいた。最後の古本屋オチもまだ良かった。明智がでるので、仕方なく犯人捜しになるが、犯人は明智が見つける前に、見ている方は全員分かっている。ゲストが犯人だ(笑)。これは、もう構成、設定の失敗ですね。残念だ。この枠のドラマが無くなるのも残念だ。
乱歩R★★★ 4話 黒蜥蜴 今回は結構感じ出ていた。定番は続くが説明不足で欲求不満だ。

バンドのメンバーを探してくれと弁当屋の直人(石垣くん)から頼まれる。友達の雨宮が居なくなった、これが前振り、伏線です。
15歳のイギリス人バレエダンサーのクレル(エバノフ廉さん)の日本公演を目前に、クレルの誘惑を予告する脅迫文が届いた。舞台制作プロダクッションの社長の岩瀬(峰岸さん)と秘書の緑川(松坂さん)は、明智(藤井さん)に調査を依頼する。警察には頼めないという。
ホテルで殺人事件だ、不動産会社のVIPだ。部屋は乱れた跡がないが、背中はみみず腫れだ。だが舞台稽古中、クレルは明智の目の前で消えた。舞台かた搬入口に繋がる通路があり、黒蜥蜴のいれずみの謎の男(嶋田久作さん)に連れ去られる。明智は脅迫文に記されていた黒蜥蜴のマークを手がかりに、ある会員制の秘密SMクラブを突き止める。
小林老人は「20面相だ」と言い放つ。クレルの事件は警察に任せる。緑川が事務所にきた。解雇になったがクレルの捜査を続けるように依頼する。費用は緑川が払う。緑川「南の楽園へいきたい」、何ですかね、伏線じゃないですね。クレル誘拐の目的は、緑川「美しいからかしら」。松坂さんは怪しいよね。
いきなり都合良く明智くんは海で嶋田久作の家に着いたよ、しかもクレルがいる。拍手して、雨宮「ようこそ南の楽園へ」だ。美少年コレクターだ。一方SMクラブでいきなり濃密プレイだが、M男は社長の峰岸さんだ(よくやるな、この役)、そして松坂さんが登場して「役目は終わった」という。嶋田さん社長とSの女の2人とも殺したよ。別のホテルで2人が発見された。証拠は残っていない。
松坂さん弁当屋にいるよ。石垣くんが桜木(松坂さん、名前変わった、20面相なの?)と食事している。明智くんSMクラブまで来たよ。「楽園へのパスポ−ト」。直人まで拉致された。白い服来ていると怪しい白服集団じゃないか。新興宗教かよ。
直人から携帯メールがくる。招待状受け取り、海の白い家にいく。そして警察もくる。さすがでもないと思うが、黒蜥蜴は松坂だ、「貧しい男はゴミだ、だからゴミに返したの」。「美しいものを、ここで守るの、世間では汚れる」。松坂さんおかしいよ、藤井は美しくないよ。やはり最後は、「太陽は沈み、闇は毎日訪れる、私もあたなも闇をさけることはできない、この次会うのが楽しみだは」と言って崖から飛び降りる、死んでいないかもしれない。やはり、死体は上がらなかった。嶋田さん「望むものがいるところに楽園は現れる」といって逮捕される。定番ですね、1時間じゃ説明不足ですね。尻切れトンボですね。
ここのもったい付けた言葉は、分からないが、これはセットや衣装のようなものです。気にせず楽しみましょう。しかし松坂さんはボリュームあって大迫力で怪しさも満点でした。お腹一杯な感じです。
乱歩R★★★  3話 「暗黒星」 仲間由紀恵さん、ネタはバレバレだが、セリフや人物描写は味があった

仲間さんがゲストです。優二(成宮君)も危ないキャラで登場、伊志田家のお祝いの映写会が突然中断して、「滅びの予告だ」。
スクリーンの裏にスピーカーだ。事務所に明智(藤井さん)がくる。小林老人(「僕が」というのは笑、大滝さん)が金魚を持ってくる。明智が塾の先生だった理恵(仲間さん)の依頼です。泊まり込みです。出席者は20名だ。兄(袴田さん)はマジックが趣味でいきなり黒いハンケチから鳩だ(笑)。ばあさん(千石さん)が怪しげ。庭に怪しい人影を追うとランプの灯りにばあさんの顔が血にぬられた写真があった。そして家から悲鳴だ、ばあさんが刺されて死んでいた。
刑事(筧さん)登場です。仲間さん、いきなり変身して「全部お見通しだといいそうで」、ハラハラだ。伊志田(鹿内孝さん)は恨みをかっている。警察も全面警備だ。明智の父は婿養子で、明智は探偵に興味はなかったが、父の20面相の手紙が気になって探偵を始めたのだ。12時に理恵の部屋から悲鳴が聞こえる。黒い服を着た男がきた。玄関には理恵に血がついた写真があった。これは仲間さんが犯人だね。流れから、狙われたら殺されているもの・・
庭で明智が殴られたら、兄が矢に刺され殺された。理恵は明智に怒る。伊志田は警察を怒る。ナイフとボ-ガンが優二の部屋から見つかる。優二が指名手配される。理恵は時計塔の思い出を語り、タイムカプセルを埋めた。明智は優二の犯行とは思わない。伊志田に殺人予告電話が来て、殴られた。

伊志田に濡れ衣で仕事を辞めさせられ、妻にも先立たれ一人寂しく死んだ。真鍋には一人娘がいた。この一人娘が仲間さんなのですね。時計塔の中で優二伊志田は拘束され、その前に針の壁が迫ってくる。明智は電源を落として止めた。時計塔にりえはいた。12時までは伊志田理恵、12時過ぎると真鍋りえになるのだ。最後は飛び降りて終わる。
   ☆   ☆
ネタはすぐにバレたが、ひとつひとつのセリフが伏線になっていた。明智君の探偵を始めたエピソードの紹介が、仲間さんの生き方の重さを暗示する。それは二つの父からの指令で戸惑い人格が分裂するという、難しい役を上手く演じていた(ただ本当に山田奈緒子になってしまいそうで、髪型くらい変えて欲しかった)。時計のネタ、明智の父からの時計は進んだり遅れたり、りえから貰った時計は2分早い、そして12時のシンデレラを告げる時計塔(こんな物がある家なんてないよ)など、全てがからまっている。それから最後に犯人が死ぬパターンは決定しましたね。ただ最後に画面が暗くて、部屋の電気暗くしないと見えそうもなかった。
乱歩R★★★  2話 目に見える物が真実とは限らない、包帯黒マント

菅野美穂さんがゲストだ、整った顔に作ってある。倭文子(菅野美穂さん)とマネジャー(濱田マリさん)が依頼に来る。「吸血鬼(今度の舞台)は私のもの」の呪いだ。2年前に吸血鬼を百合子と主役を競った。役を取るため寝たらしい。ライバル百合子は焼身自殺し公演は中止になった。1年後に上演しょうとしたら百合子の亡霊がでて劇作家が燃え死んだ。今年も上演しようとしたら、呪いの言葉がきたのだ。犯人を見つけて欲しいという依頼だ。所長(岸部さん)は3代目明智(藤井隆さん)に受けなさい、最高のギャラでと命令する。舞台が始まるところへ明智がいく、馬場(加勢さん)が演出です。後輩の江里夏(菊池麻衣子さん、追突事故にあったとか?)が吸血鬼の衣装を着ている。マネジャーの濱田マリさんが部屋に入ると、上から赤い液がおちて灯油の火に覆われて燃えて死んでしまう。
刑事の堀越(筧利夫さん)がやって警察の捜査が始まる。明智はそのカラクリ仕掛けを解明する。倭文子(菅野美穂さん)も弱気になった。その時包帯で顔を隠した黒マントの男が、明智にクロロホルムをかがせ、次に倭文子を襲う。気がつくと倭文子は地下室で縛られて、上から大きな刀が振り子のようにふられて少しずつ降りていく(マジック? 拷問? 西洋の怪奇物?)。包帯を外すが、やけどのケロイドで顔がわからない。
明智は部屋で堀越刑事に起こされるが、倭文子(しずこ)はいない、探す。舞台に包帯黒マントが登場する。追う堀越刑事だ、部屋から消えた。そこへ江里夏がくる(簡単なネタばらしはあった。マントを投げ捨て、ドアに隠れて現れる。しかし犯人は馬場だ。馬場がやることは可能かな?)。馬場が来て地下室を案内してくれる(この時に倭文子のアロマのかおりがした、でも上で刑事に追われて、馬場はすぐにここに来られただろうか?)。舞台の下には百合子が自殺した部屋がある、そこに倭文子がいる。大きな刀は寸前まで来ている。スイッチを探し、やたら押し続ける。やっと止まった(馬場は明智を止めれば復讐は恐怖で完結していただろう)。部屋には百合子の白い像がある。怖いですね。時代がかっているけど。
事務所に戻り、ユキ(本上さん)も含め推理する。犯人は江里夏という説がでるが、明智は気に入らない。舞台で江里夏は倭文子に役を降りろにいう。あなたがするから事件が起こるという。納得だ。スタッフからも降りるような圧力がある。最終稽古で抜群の演技をすることが条件だ。舞台稽古の最中に百合子の亡霊をみて中断する(嘘だった、剣が馬場によって本物に変わっていることを見抜いて交替した)。江里夏がその続きをする。そして芝居の続きで剣で自分の首を切ると、血しぶきがとび、江里夏は死んだ。
堀越刑事が登場して、明智は捜査に協力だ。倭文子は部屋で休むが、その時鍵があき、ドラが開く。演出の馬場がきた。そろそろ犯人が決まらないと。馬場さんだね。鏡の筆跡が百合子と一致した。百合子には竹中という付人がいた。黒こげになった百合子を抱いて復讐したのだ。1年前に岡田を殺した。馬場が竹中だ。馬場にアロマの臭いがした。馬場は小男だったが、大男に変装した。大男に慣れて、舞台でも頭をかがめて歩いた。追いつめられた馬場は灯油を自分にかけ火を付ける。燃えながら百合子の像に頬ズリする。倭文子は舞台で泣きながら挨拶する。ありがとう、というと笑いながら去っていった。奇妙に気持ち悪い
   ☆    ☆
今週の小林少年はニンニクの吸血鬼よけの一粒300mの不老長寿の薬だった。しかし復讐するにしてももっと確実な方法を選ぶだろう。関係ないマネジャーと江里夏が死んで、目標の倭文子はヌケヌケと生きている。馬場=竹中は死んだのだよ。それに包帯はめたりはずしたり大変だよ。包帯の下はケロイドのマスクだよ、手間かかりすぎだ。もちろん、殺すのが目的ではないのだ。倭文子に恐怖で苦しんで欲しいのだ。直接殺しちゃ、乱歩にならない(笑)。今週は細かくツッコミを入れました。藤井くんはもう少し演じ込んでいかないと。来週は仲間由紀恵さんだ。
乱歩R★★  1話 永遠の姿は人間椅子で愛が作品になる・・・むむむ?

人間椅子は読んだことがあり、記憶にうっすらあります。武田鉄矢さん、田口さん、乙葉さんがゲストですか。若い椅子職人の行方不明事件だ。明智君は3代目だ。一方警察の筧さんは○物産令嬢の失踪事件も起こる。岸部さん、本上さんは事務所のレギュラーですね。本上さんが言いましたが、コメの感触か、そうそうだ、すごく納得しました。子供の時何度もかき回していました。小林(少年じゃなく、あれから年月たっているので老人だ、昔のネタを披露する役割、大滝秀次さん)は昔話担当ですか。椅子か、肌で感じること・・・怪しいですね。令嬢も佐藤工房の家具を買っていたらしい。ここで繋がった。大きな椅子で、佐藤(武田さん)「中に人が入っているんですよ」。冗談ですよ。そして大家さん(根岸さん)は、その秘密を知って、行方不明になった。
佐藤のことを調べに本上さんは富山へいく。母一人子一人になって、その母は行方不明だ。煙突の白い煙は、合図だ。謎は解けた。人間椅子の謎は解けたが、明智が椅子に閉じこめられた。そこへ筧さんが助けに行く。次々死体が椅子から発見された。佐藤は椅子でワインを飲み、究極の椅子について語る。そして毒のため「私も永遠になれる」と死んでいく。
かみさんがスマスマで馬鹿笑いの連続で、全く集中できない(怒)。でもタイトルが人間椅子だから、しかも余りにも有名だから、描き方は難しいね。ネタばれなのに怪しげに描かねばならない。大変だ。勿論1話完結だから出来不出来とか好みは別れるね。人間椅子は話だけだとどんなものか想像できるが、映像では本当に存在する。色も決まってしまう。ここらは乱歩なので想像する余地が多いほど楽しくなる。想像していた椅子とドラマの存在する椅子が違うと残念に思う。藤井隆さんの明智さんはちょっと軽いね。おどろおどろしくないですね。武田さんは怪しかった。「なでるんだよ」「人に抱かれているような感触」「自分の肌で感じるこよ」。怪しい言葉ですね。エロイ。田口さんもガミガミ怒る役で変わっていて面白かった。何と言っても一番は大滝秀次さんだ。小林少年のような小林老人の設定は新鮮だ、しかも生き字引で話をひっぱていってくれる。便利だ。乙葉さんは最近頑張っていますね、結構エロく(これは褒め言葉です)怪しい役が似合いかもしれない。

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