彼女が死んじゃった  3位   プラウザの 戻る← で戻ってください

総括    印象点  9点     平均点 4.0
序盤は混乱だった、引き加減で、3つ★だった。初回で主人公がエロイ場面を見せて、まだ21時だよと思っていたら、いきなり死んじゃった。中盤か最終回で死ぬのなら理解出来るが、初回では誰もいない野原に放り出された感じだ。横山リンケンバンドの演奏と赤坂七恵さんが楽しみだった。只、大化けしそうな予感だけはあり、我慢して見ていた。2回目のゲストも高岡早紀さんも暗い家庭の混乱だった。救われないエピソードが続く。それも3話の本上まなみさんのサチが登場して、しかも(人妻の)色気でソープ嬢ナース28号がよかった。彼女がいった「初七日までは魂がこの世にいるんだよ」。ここから、このドラマのテーマがゆかり(縁)という女がエロスの女神のように、多くの人の心に生きる喜びと悲しみを与える物語だと分かった。その後は楽しかった。チューヤンや岡田浩暉さんが登場して、悲しみと歌がゆかりの秘密が明らかにされた。陣内孝則さん、戸田恵子さん、パパイヤ鈴木さん、遠藤久美子さん、素晴らしうエピソードの連続だ。何とゆかりの立体映像Holo−comまで出現する。最終回のオチはもう4回で見えていた通りだった。
テーマ良し、歌よし、エロ良しだ。木村佳乃さんは、この難しい役を、果敢にもエロく演じきりました。彼女は単なる女優から、一つ高まったようです。深田恭子さんも後半は本当に可愛いくなりました。演技はまだまだですが、何かをつかんだようです。ただ視聴率が、長瀬くんがでていながらあがらなかった。ドラマサイトを見ると、初回の混乱で、見ることをあきらめたようです。厳しい日本の視聴者ですね。
彼女が死んじゃった★★★★★  9話最終回 3月13日
熱海のダンサーの八千代(赤坂七恵さん、可愛くなりました)が「自由になります2年ぶりに」と言い、クルーザーから出ていた。新たな出発だ。何人もの女と遊んだハジメ(長瀬智也さん)の心の中に残ったのは、自殺したゆかり(木村佳乃さん)だけだった。木村さんの「555」の唄が流れる。歯ブラシのツリー(「これが俺の2年間」)を見て空しさを感じたハジメは、やっとみつけたゆかりの自宅の番号に電話をした。ハジメ「そっちだよ、電話かけるっていたのは、遅れたのは悪いけど、どこにいるんですか、何をしているのですか、もっと話たかった、これは全部嘘だろう、かくれんぼだろう、自分でもよく分からないが、涙、俺はあなたが好きです、じゃ」。玲子(深田恭子さん)ゆかりの部屋で、ハジメのメッセージを聞き、泣く。本当に切ないです。玲子は、自分のハジメへの愛情を抑えきれなくなっていた。あきらめきれない玲子は、「ねえちゃん、生きてるもん勝ちだ」と、深夜にもかかわらず、ハジメがいるクルーザーまで自転車(ヤッホー倶楽部のものだ)を走らせた。玲子がハーバーに着いた時、ハジメは歯ブラシツリーを燃やしていた。玲子は、そんなハジメに精一杯の告白をする。 玲子「あらたし(新しいと私)、新しい一本、次の一本私じゃ駄目ですか、安西さん馬鹿いいているけど、一人にしたくない、そばにいたい、違う顔がみたい」。結構、玲子にしてはイイセリフだよ。ハジメ「寒さを寒さで埋めちゃいけない」。玲子「意地悪していいですか、本当にいい人」。どうしたんだ、ハジメのHは封印したのか? 変わりすぎだよ。酒じゃなく、コーヒーだ。
良夫はゆかりの立体映像Holo−comを再生して、何度も見直す。屋上に来て、永遠のゆかりを抱いている。そんな中、コンビニの店員の松ノ木(小山慶一郎・NEWS)から、良夫(香川照之)がゆかりのマンションの屋上から飛び降りたと玲子に連絡が入る。松ノ木は、良夫がぼんやり屋上に座り込んでいたの何度も見ていた(後追い自殺?)ので、大きな物音にてっきり飛び降り自殺だと思ったのだ。落ちたのはHolo−Comだけ。しかし、良夫は姿を消してしまった。必死で捜索した玲子らは、ボーリング場、海など探した。驚くほど簡単に発見した(寿司屋で仕事していた)良夫と3人で、ゆかりの自殺の謎に結論を出した。良夫「充電して30人ほど連絡した、理由は分からなかった、ここに3/196がいる、ゆかりは寝酒を飲んで、気持ちよくなって屋上にでた、足を滑らせた」。僕が決めるのです。ハジメ「196人に聞けば196の理由がある。どれも本当だ」。玲子「鮫、休むと死んじゃう、腐っちゃう、泳ぎ続けないと、生きていけない、おねえちゃんは泳ぎ疲れたのです」ハジメ「俺はゆかりで、ゆかりは俺だ、ゆかりは夢を食い倒れだ、やりたいこと多すぎて酒と女にに溺れレッスンにいかなかった、ゆかりはすみやかに、俺はゆるやかに自殺していた、俺はゆかりで、ゆかりは俺だ、だから託した、金魚を託した、私は少し眠るけど、あんたすこしづつエサをあげて生きろ」。これが生きる意味なのだ。二人に耳を閉じさせてハジメ「(良夫に)亀ににている、(玲子に)おい、処女、離れれば忘れると思った、離れるほど近くなる、そのうち彼女ができる、でも俺はゆかりを抱き続ける、身体は抱いてやれないが、いつも心に抱いている、ずっと」。終わりの打ち上げパーティが始まった。
運命とはまぬけなもので、今頃になってゆかりが買っていた宝くじが100万円が当選した。ハジメにおねえちゃんのために使いたいと提案する。その賞金で、何とハジメは自分で花火を打ち上げたのだ。冬の花火だ。バイトで免許ある。「ゆかりは光るものが好きだった」。 良夫「ゆかりの光だ」。不思議な印象だ。良夫、涙。次の朝を、3人は海岸で迎える。ここでお別れだ。ハジメ「もうお別れだ、会うことはない」
1年後、良夫はメガネなしでコンタクトだ。玲子は墓参り。「生きてるだけで勝ちだよ」。彼氏が出来たようだ、デジカメ画像を見せている。「毒はないみたい」。ハジメは動物ショーで着ぐるみで頑張っている。プラネタリウムに入る。何と良夫(ですよね)が豆知識で、解説ナレーションしていた。「テレビもない時代、人は夜空を見上げ、星を繋いで自分の星を作り、物語を作った(こもドラマもその妄想の物語なのかもしれない)、1971年以来、東京では天の川が見えない、見たくなったらご来場下さい」。ハジメ「天の川が見えない、それがどうした」。ゆかりの唄だ。「ここじゃ星は地べたで光る」
深田恭子さんは本当に可愛いく見えてきた。見ていない人は是非DVDで見直してみては下さい。重いのですが、いい感じです。少し短縮してもいいかもしれませんがゲストも多彩で楽しませて頂きました。ドキュメンター風に一人の女の死をめぐって、一つの時代を、共に無為に生きてきた思いは永遠に残るのだ。青春なのだ。江の島と思われる海も空も美しい。長瀬さんと深田恭子さんがでて、この視聴率は厳しいことは残念だった。長瀬さんは苦手だったが、このドラマでは主題歌「トランジスタGグラマー」もいいし、格好いいと思いました。木村さんの熱演とともに、映画にして欲しい。もっとエロく作って欲しい。
●豆知識 四苦八苦、4×9=36、8×9=72 両方足すと108で、人の煩悩です。これは仏教用語ですね。
彼女が死んじゃった★★★★★ 8話 3月6日   回想シーンもありの、謎は全て解けた
ゆかり(木村佳乃さん)を探す旅は、自分を探す旅だった。ハジメ(長瀬智也さん)の父は、工場の町の労働者の町で、毎日背広でネクタイだったことが誇りだった。しかし、最後に重役の運転手だったのだ。いつか謝らなければならなかった、5年前に死んだ。ゆかりにも携帯しなかった。
これ以上調べてもゆかりの自殺の理由は分からないと悟ったハジメ、玲子(深田恭子さん)、良夫(香川照之さん)は、この日で携帯巡りを最後にしようと決めた。ハジメらは、キャッチセールスの大沢兄弟(工藤兄弟、勿論双子です、同じ動作、同じセリフだ)と定食屋の主人・小栗松造(きたろう)を相次いで訪ねた。
大沢は、50万円の化粧品だ、契約しても1週間以内ならキャンセルできるクーリングオフ制度を逆手に取るゆかりに翻弄され、夜中にも呼び出され、ワインを飲ませ、機嫌を取らせて、丁度1週間後にクリーングオフだ。ゆかりが自殺したと知ると、「淋しさを埋めるために自分たちを利用したんだ」と言い放った。以前、イタリアのミラノで和食屋をやっていた小栗は、2年間語学留学していたゆかりをバイトで使った。ところが、ネイティブに話せる振れ込みだったが、イタリア語の日常会話さえままならなかった。帰国したゆかりが調理師学校に入ったものの、3日で辞めたと聞いた小栗は苦笑した。そして、小栗「ゆかりは、叶わぬ夢から逃げまくり、逃げ場を失って最後にこの世からも逃げたと話した(厳しいが真実かもしれない)。冒険者じゃない逃亡者だ」。玲子「転んだんだ、たくさん走ったから、人より多く転んだ、私は自由に生きたおねえちゃんが大好きです、ねえちゃんは逃げていない」。小栗「テンパッテ必死だった、一度でも優しくしてやれば良かった」
イタリア料理で、ゆかりの好物を3人で食べる。ゆかりは、アンポンタン、恥さらし、高岡さんゆかりは光(ひかり)、本上さん有り難う、柳沢さん僕は信じません、陣内さんゆかりに先をこされたな、石倉さん又飲もうぜ、チューヤン目から汁がでた、戸田さんええ光や、遠藤さんねえさん格好付けてくれた、コンビニ店員は僕待ってます、パパイヤ鈴木大切なことを思い出させてくれた、岡田さん詩が一枚、届かない夢ばかりだ。回想シーンだ。眠剤が出てきた、5つの病院からの処方だ。方々で貰って、「ピッタリです」と医者に報告していた。毎日飲んでいた、眠れなかった。カプセルばかりで、カプセルの雨と山にゆかりがいる。蒲田(西村さん)と桜(いしいようこさん)が来る。特上のシャンパンを飲み干す良夫だ。桜は結婚指輪をしていました。
3人が訪ねた最後の人物は、ゴルフ練習場でレッスンプロをしている勝股栄太楼(橋本さとしさん)だった。ゆかりと不倫関係にあった勝股は、自殺の話を聞いてホッとした表情を見せる。ゆかりは勝股との1週間に1回だけの約束を守らず、ストーカーなみに付け回したらしいのだ。家の前に立つ、無言電話する。メールが次々とでる。勝股が携帯の写真に遊んだ女の一人としてゆかりのセミヌードを見せた。ハジメは、車を追いかけて携帯を勝股から取り上げてその写真を削除し、ゆかりから届いたメールも一通一通全て削除した。
そこでゆかりの携帯のバッテリーが切れ、ついに3人の携帯巡りの旅は終了した。やがて、一人になったハジメは、携帯巡りで知ったエピソードと、自分が過ごした僅かな時を重ね合わせ、もう一度ゆかりを思い浮かべてみた。「俺はゆかりで…ゆかりは俺だ。」ハジメは、ゆかりが作詞した『555』を思い出しながら、♪特別なとき重ね合ったね、キャビンの中、江の島あたり、波にただよい、キスしたね♪ 5日5:55分だ、特別な時間だ。そして突然あることに気がついた。ハジメの携帯に何故ゆかりの番号がなかったか。555で登録されていた。555を携帯すると、ゆかりの留守録メッセジーが聞こえた、「いしいゆかりは、ただいま留守にしています、メッセージーを残して下さい」。ハジメ「捕まえた、いしいゆかりを捕まえた」。木村さんの歌 ♪特別な時・・・キスしたね、あなたを見ていると、わたしを見るようで、あなたは私なの、届かない夢ばかり、ふたりは遠い、はるかな遠い道、熱海の夜・・・強く強くなれるよ♪(全文書いちゃ駄目だよね)。ハジメ「ゆーかーりー」叫ぶ。八千代(赤坂七恵さん)は金魚を埋めて「さよならだけが人生さ」と呟く。良夫はフォログラムの立体ゆかり仮想映像をみて涙する。ゆかりの飛び降りた、屋上の上に立つ。
彼女が死んじゃった★★★★★  7話 2月28日   携帯巡りはゆかりと自分探しだ、DVDで見直そう
初めに良夫(香川さん)の寿司屋の親方(なぎらさん)が登場して、7日間の無断欠勤を怒る。そのまま連れて行かれた。クルーザーに帰ると八千代(赤坂さん)はいない。ハジメ(長瀬さん)玲子(深田さん)には妹と言ってあったが、熱海の温泉のダンサーと、あっさり白状する。ゆかり(木村佳乃)は魚が好きだった。イクラは鮭の卵と知って、飼育し出した。金魚はまだ3匹は生きている。
次にゆかりとの思い出を次に語ってくれたのは、江ノ電の線路脇で小さな美容室をやっている宇治達也(パパイヤ鈴木さん)だった。一人で訪ねたハジメに気を回し、宇治は自分とゆかりの関係が単純に美容師とお客の関係だったという。だが、その関係がユニークだった。2年前、イタリアから戻ったゆかりが、宇治の店にお客としてやってきた。ここは親から押し付けられた店で、宇治本人はまるでやる気がない。ハサミに至っては3年も研いだことがない有り様だった。そんな宇治の仕事ぶりをじーっと見つめていたゆかりは、支払いの段階で、宇治が料金を言っているのにもかかわらず、「おいくらですか?」と笑みを浮かべながら聞き返した。自分の仕事に自信がなかった宇治は、結局、ただで料金を受け取れなかったのだ。毎月一度やってくるゆかりに発奮した宇治は、一から勉強をし直し、ようやく仕事の面白さを覚えた。そして、ゆかりから料金を受け取る自信が付いたのは、8ヶ月後のことだった、という。だが、この話にはオチがあった。ゆかりが支払わなかったのは、実は海外から帰ったばかりで金がなかったためだ。ヤ系の人からただにする方法を教わった。ゆかりに7ヶ月分の料金を払う、と言われた宇治は、仕事に真剣に取り組むきっかけを作ってくれたことを考え、丁重に断わったらしい。大事にしてやってよ。自殺したことは言わなかった。
ハジメと合流した玲子が次に会った相手は、鎌倉駅の裏の舗道で観光客向けの手作りアクセサリーを売っている歌川繭(遠藤久美子さん)だった。繭はゆかりをねえさんとよび、泣いている。ゆかりが影で見ていたと思ったら、繭の横で隣りでゆかりが商売をしだした。良夫の豆知識が登場だ→女性が一生でトイレにいる時間を合計すると260日で、旅行にかける日数を大きく上回っている。仲良くなったという繭は、商売上手のゆかりに大いに助けてもらったという。ある日、繭の片思いの相手(花屋をしています)を知ったゆかりは、なんと繭になりすましてその相手と勝手にメール交際した。ゆかり「取っちゃおうかな」。玲子があやまる。ゆかりがデートの約束を取り付けたのがきっかけで、繭は、実際にその相手と付き合うようになった、というのだ。後からゆかりが成りすましたメールは本当に愛していた、細かく相手を観察していた。そして、その翌日から、ゆかりは格好付けて姿を見せなくなったようであった。ゆかりは自殺する人ではない、強い人です。繭の話から、ゆかりが、「死ぬほど退屈なつまらないヤツがいるから、変身させたい」と、変わった形のアクセサリーを作ったらしいことが分かった。これを聞いた良夫(香川照之さん)は、「それは俺だ!」と興奮と感激に包まれる。しかしゆかりの部屋でアクセサリーを探したら、退屈な奴は良夫じゃなく(やはりこの役割だ)、玲子(reikoという文字のピアスがあった)だった。玲子はいつも許したのに、今度も謝りに来い、と泣き出す
玲子の登録は6件、写真大好きでも撮る人がいない。「携帯巡りして、ねえちゃんは皆も心に生きている」。「ゆかりは鏡だ、探せば、お前は生きているかと問い返される」。ハジメはタップの名人の逸話を語る。そんな中、次第にハジメのことが気になりだしてきた玲子は、自分の気持ちに動揺を隠し切れずにいた。死んだゆかりに複雑な思いを抱き始めたハジメは、全てを忘れようと、玲子を抱こうとする。深田さんは結構可愛く見える。「ひとつだけ、おねえちゃんの代わり?」、涙、こんなこと言っちゃ 「顔も忘れた、死んだ女だ」(忘れていないのだ)。豆知識、皮膚は新しくなり28日+年齢で全て新しくなれる。僕も変われる、
良夫「196の理由があるだけで、本当は判らない、ゆかりは戻らない」。ハジメ「次で最後にする?」。3人目だ。ゆかりの最後の職場の研究者の所へ行く・図書館に寄贈した熱帯魚をみて、押しかけ助手になった。3Dフォトに興味があった。当日は仕事を休んだ。試作品フォロコンを見せて、そこにゆかりの立体映像が登場する。その画像のゆかりは「どーう生きているみたいでしょう、画像データーをインターネットで送れば、親子の連絡、遠距離恋愛、宇宙旅行が夢です、でもこの私は永遠です、この私を宇宙へ 連れて行って」。ハジメ「3回もせがまれたのは(ゆかりが)初めてだ、どこにでもいる最低な奴だ」。良夫はハジメを連続胸を打つ。「終わりだ、忘れよう」。ハジメも良夫も「あと一日だけ」。玲子「みんな、おねえちゃんしか見ていない、馬鹿野郎」と海に叫ぶ。探しているのは理由ではない、「彼女と俺だ」。次回はゆかりの闇だ。(公式HPを参考にしました)
セリフはいいよ、読売新聞に脚本の一色さんの記事があった。17年ほど前に原案を考えた、しかし作っても理解は無理だと思った。今は視聴者も成熟したので、今回作った。視聴者は成熟していませんでした。視聴率が悪い。自分は、長瀬さんは苦手でしたが、このドラマでオープニングの曲も好きだし、ハジメというキャラも好きです。滅茶苦茶でも優しく、自分にも他人にもさり気なく気を使っているナイーブな初々しく思います。これはDVDになったら最初からじっくり楽しみたいドラマだ。
彼女が死んじゃった★★★★★  6話 2月21日   凄いドラマになった
先週のエピソードとゆかり(木村佳乃さん)の歌詞に皆は相当堪えたようだ。良夫(香川照之さん)の豆知識はマグロについてだ。玲子(深田恭子さん、今週はちょっと可愛いですね)、ハジメ(長瀬智也さん、玲子にホストかヒモと言われた)らが次に訪ねた相手は、『蔭間茶屋』というバーで働く伊吹ももえ(陣内孝則さん、40過ぎで、宗衛門町ブルースを歌っていた、うまい)という中年のおかまだった。ももえの話によると、ゆかりは店の常連だった(ゆかりはどんな人生を送っているのだ)が、日によって気分のアップダウンが激しく、現れるたびに違う女の顔を見せていたらしい。そんなゆかりの人生相談に、ももえはいつも乗ってあげていたという。自殺の原因はヒトゲノム(性差の遺伝子的問題だ、これは営業トーク)よ。ももえ「女であるだけでおかまより上だと安心する。プライドを売るのがおかまの商売なのよ。プライドを捨てられるのもプロのプライドなのよ」。いい言葉だ。プライドの里中ハルに聞かせたい(笑)。仮面の世界に生きるももえの誠実な対応に、玲子は心から礼をいう。乙女のように恥かしがるももえのおねだりは、口吸い(キス)だ。その相手がハジメと思いきや、クチビルを奪われたのはなんと良夫だ(不思議な危ないシーンだ)。良夫はショックで言葉もなかった。ももえ「ここから先は心なの、ゆかりに先越されたな」。良夫が寿司屋になったのはアメリカ人になるため、職人はグリーンカードを取れる。ジョークの言える人間になりたい。3人は江の島ボールで話し込む。7と10のスプリット、良夫とゆかり、玲子とゆかり、俺と俺(ハジメ)、ゆかりとゆかりだ。
まもなく、ハジメにミュージカルの主役の話が舞い込んだ。心中を悟られまいとおさえながらも、喜びを隠し切れないハジメだ。結局、良夫をマネージャーに、玲子を付き人に仕立て、3年ぶりに顔馴染みの演出家に会いに行った。ハジメの役は主役の代わりのリハーサル代役だ。金魚は死んだ。
そんな中、3人が次に会った人物は、入江ミカ(戸田恵子さん)という照明プランナー(今注目されている仕事だ、光で照明)だった。話によると、屋外で作業中のミカの作品を見て感動したゆかりは、いきなり弟子入りを志願した。なんとその翌日、それまで働いていた編集プロダクションを辞めてやって来たようなのだ。ところが、ゆかりのセンスは魅力的(「私が夜を作る」)だったのだが、現実とはちょっとずれていた。コストの問題も大きかった。ゆかりは、アジア風のキッチュな照明(蛍光灯に色セロファンだ)にこだわったため、欧米的なアカ抜けたライトアップ(安定した猿まね好み)を好むお客たちとは合わなかった。そんなゆかりに、ミカは最終試験として江ノ電の電飾を任せた。これで合格点を取れれば、正式に弟子にするという条件だ。ゆかりは懸命に頑張ったが、完成した電飾(予算以内で蛍光灯を使わないことが条件だ)はおざなりの淋しいもの。結局、ゆかりは弟子入りを果たせなかった。だが、今も走っているというゆかりの照明が付いている江ノ電(しょぼかったが)を、玲子らに見せた。しょぼかったが良夫は追い抜く。そしてビルの上から見ると、江ノ電の屋根にはETERNITY(永遠)と色蛍光灯で電飾してあった。泣けた。深く泣けた。ミカは、自分が今まで知らなかった電飾が車体に施されていると気付いて、いい光よ。もちろん誰か気づくだろうと思うが、ハジメ「見えない者は存在しない」と叫ぶ、ハジメは携帯する。仕事が入って代役を断った。玲子は踊ってという。ゆかり「きみは私だ」と語る。ハジメはCD屋でCDを買い、追いかけてきた子供たちに「トンチ体操」を踊る。プロだから小銭を集める。そして子供たちと踊る、これが仕事だ、プライドを捨てることがプライドだ。「俺の明日は何だ」という歌詞で止まる。
   ☆    ☆
ゆかりと出会った人は、自分と直面している。自分の夢がゆかりなのだ、しかし、挫折する。これは現実と折り合って生きるという悲しさだ。ゆかりは、出会った人の心にささやかな傷を残す。それが携帯巡りでかさぶたとなり、かゆみを残すのだ。これは深い階層をもった凄いドラマではないだろうか。
彼女が死んじゃった★★★★  5話 2月14日   初七日でさよならか、ゆかりのエロスは奇跡を起こす
キスしたが、玲子(深田恭子さん)は怒りハジメ(長瀬さん)を殴ったつもりが、良夫(香川照之さん、豆知識、11年のゆかりへの片思い、水中メガネが離せない)を叩いちゃった。その良夫がゆかり(木村佳乃)の自殺の原因を突き止めるため、ゆかりのパソコンを調べればその送信メールが残っているとにらんだのだ。ゆかりの部屋に行った玲子らは、パソコンを調べるが、玲子に送った最後のメール(「金魚をハジメに送れ」この意味はなんだろう)しか残っていなかった。
ところが、ガックリした玲子らの前に、携帯の登録にもなかった松ノ木与一(小山慶一郎さん・NEWS)が現れた。ゆかりのマンション前のコンビニの店員だった。ただのお客とレジの関係だ。ゆかりに思いを寄せた彼は、監視カメラに写ったゆかりの姿を全て集めて編集していた(重ね取りするだろう、そしてストーカー犯罪?)。自殺の前日もゆかりがいつもと変わりなかったという松ノ木は、そのテープを玲子に手渡す。木村さんのウィンクは可愛かったです。それを見た玲子と良夫は、思わぬゆかりとの再会に胸を熱くした。一人シラケていたハジメが、“携帯巡り”からの脱退を宣言した(初7日が過ぎるのだ)。“玲子狙い”が無理だと悟ったハジメは、携帯巡りをする意味がなくなった。自分もゆかりも遊びで一度関係しただけだと告白したハジメは、玲子と良夫の前から姿を消してしまった。
携帯巡りの9人目の人物は、2年ぶりにゆかりに連絡してきた渡部護(岡田浩暉さん)で、『みちくさ』というフォーク系バンドのリーダーだった。小さなライブハウスに渡部を訪ねた玲子らは、自殺の一件を説明して話を聞こうとするが、護の口はなぜか固い。だが、そこにクルザーで八千代(赤坂七恵さん)の朝食が辛く「口から火が・・」で思い出したハジメが現れたことから、「3人兄弟です? いえ良夫は違いました」、豆知識さん、ハレームについて、次にハンバーガー1個作るのに穀物は4.5トン?必要だと披露する。
ハジメと顔見知りの渡部は、3年前、ゆかりが詩を提供したことがきっかけで同棲した。ゆかりは渡部のフォークシンガーとしての才能にほれ込んでいたが、飛び込んできたメジャーデビューの条件はラップだ。ゆかりは出て行った。意に反してデビューし、ダンサーとして一緒に活動したのがハジメだった、人気はあっという間に衰えた。落ちぶれてからはハジメはステージで火を噴いた。「口から火が・・」だ。再びフォークでやりなおす渡部の元に、ゆかりが自殺の前日、新しい詩を送っていた事が判明する。いい詩だ。渡部の歌は、誠(言葉が成る)、抱(手を包む)、恋(心が下にある)、愛(心が真ん中にある)変な歌だ。別れたのは、渡部は若い女の乗り換えたためだ。ゆかり「捨てる女を抱くのは反則だ」。渡部はゆかりのカードで勝手にギターを買った。でも今度、渡部はゆかりに礼を言うために携帯した。渡部は最初に突然ゆかりの詩の1曲を歌う、タイトルはごーごーごー、555(777と同じで意味あるのかな)、特別な時間だ。♪特別な時、キャビンに漂い、あなたにキスした、あなたを見ると、私を見るよう、届かない夢ばかり探し疲れ、二人は遠い道、熱くなれる、強くなれるよ二人で♪ ゆかりは遊びじゃなかったのだ。ゆかりのコンビニのビデオを見ながら、歌を聴くハジメは泣いている。涙だ。この時、ゆかりは、ここにいた。走り出すハジメは最初にゆかりに会ったラブホに行き、一緒に待っていたソファに座る。ハジメはそこにいるだろうゆかりに語る。「俺はお前は、お前は俺か、二人で強くなれるか、俺は強いぞ、お前の負けだ、出てこいゆかり」。その時、ゆかりが優しい観音さまのような笑みをたたえ、現れた。しかし、鏡の中の自分だった。(公式HPを参考にした)
   ☆    ☆
中盤を過ぎて、キャラが固まって、このドラマがゆかり(縁)という女がエロスの女神のように、多くの人の心に生きる喜びと悲しみを与える物語だと分かって、印象は強くなった。シュールだが、最後に何となく全体がうまくまとまるような気がする。サスペンスや謎解きではないが、ゆかりは何であり、人は何故生きるかという重いテーマが出てきそうな予感がする。木村さんの演技が益々素晴らしいものに見えてくる、惚れてきているのです。評価はどんどんアップだ(実は急上昇中だ)。しかし、小ネタの謎は増えていく。今回はゆかりが詩を書いたことが判明した。何という多彩なとらえどころのない存在なのだろうか。驚。良夫の悲しみも深まった、数字は裏切らない、人は裏切る。来週は陣内さん、戸田さんだ。楽しそうだ。
彼女が死んだ★★★  4話 2月7日   ゆかりは女神あるいはエロス、サイクリング、ヤッホーヤッホーだ
ハジメ(長瀬智也さん)、玲子(深田恭子さん)、良夫(香川照之さん)が次に訪ねた先は、逗子の自転車屋だった。水中メガネをつけた良夫の豆知識=(日本の自殺は世界3位、女性は1位。15分に一人が自殺。メキシコは自殺が一番少ない。しかし殺人事件は世界1位。ゆかりがメキシコ人だったら・・・)。玲子らは、店主の井上善吉(石倉三郎さん)に、ゆかり(木村佳乃さん)が6日前に自殺したことを話し、訪ねた理由を説明する。放心状態だった井上は、まもなく気を取り直し、半年前にあった出来事を話始めた。
その時、ゆかりは深夜の2時に店のシャッターを叩いて井上を起こし、乗れもしないのに1台の自転車を買った。その後、井上から乗り方を教わったゆかりは、店の上客の中国や東南アジアの出稼ぎ外国人たちと仲良くなった。そして、『三浦ヤッホー倶楽部』というサイクリング同好会を作って、月一回のサイクリングを楽しんでいた
今日は、サイクリングが行われる日だ。井上は、ゆかりが自殺したことを当分の間、メンバーに伏せておいて欲しいという。玲子らは、携帯に入っていた梁鳳英(チューヤンさん)がこの同好会のメンバーだと知った。梁は国に妻子を残してやってきた中国人だ。以前、ゆかりを好きになった梁は、深夜、井上や他のメンバーに乗せられて、その部屋に愛の告白をしに行ったことがあった。国の家族の話はよく知られており、皆は絶対に梁がゆかりに相手にされないと思っていた。ところが、3時間程して再びタマリ場に姿を見せた梁は、なんと皆にガッツポーズで応えたという。 この話を黙って聞いていた玲子は、2年前にゆかりとの間に起きた事件(クリスマスに彼とやっと二人だったが、そこへゆかりが来て下ネタで盛り上がり、彼を奪ってしまった、そして玲子の心を殺した→強盗殺人罪?)を告白して姉への反発を説明した。西村さんが女性(いしのようこさん、今週のスタパを見たので印象が強い)を連れてきたが、玲子に「処女クサイ、女は腐りかけがいい」。いしのさん不思議な色気です。
井上の話によると、明日は梁が国に帰る日で、必ずゆかりの携帯に連絡があるはずであった。ゆかりの死をまだ梁に告白できていない玲子は、迷った挙句、ゆかりの代わりに電話に出ることを決めた。そこで梁の口から意外な事実を聞いて―忘れませんあの夜、ホームシックでゆかりの気をひこうとしたが、二人でサイクリングに誘った。深呼吸する、ゆかり、「夜の海は景色がないから、ここはバリかも、ハワイかも、そして・・・(夜の海はどこでもドアだ)」。深呼吸する梁は涙して「同じです私の村と。ここは私の村だ、みなが待っている」。これが二人の全てだ。今、玲子に電話しながら、二人とも「目から汁が出ている」。玲子「おねえちゃんは生きている、皆の心に生きている」。 ハジメは泣いている玲子にゆかりの拾った貝を渡す、そして「君は君で好きだ」と抱擁だ。ハジメの顔はスケベ過ぎる。おしまい。 (公式HPを参考にした)
   ☆   ☆
今回は自転車で走る。「ゆかり」は救済の女神(エロス的存在)ではないだろうか。今週みて、ふと気付いたが、ゆかりは、ある時は天使、ある時は悪魔、自由奔放=変幻自在に生きている。196件の携帯の中に196個のゆかりがいるとしたら、ゆかりは一個の人間として存在できない。つまり、ゆかりは実体がない。196人にとって象徴的な存在なのだろう。196人の生きる人の救済的な存在(例としての女神、阿弥陀仏、エロスなどなど)が「ゆかり」なのだ。196個の「ゆかり」ストリーや「ゆかり」ドラマがある。それぞれが記憶の中で生き続ける。ゆかりは死んだ(まるで196人の魂を救うために空に身を投げ出したのかもしれない)が、ゆかりは生き続ける(196人の残りの人生がある限り)。結構奥深い構造と重いテーマなのかもしれない。物語としては昔からよくあるパターンですが、最近はみなくなった気がします。そういう意味で新鮮です。エロくて、無為に生きている、ゆかりとハジメだが、この生き方も意外と誠実で真摯な生き方であると肯定したくなった。まだ十分説明できていないし、理解できないと思いますが、共感してくれると嬉しいのですが・・・
彼女が死んじゃった★★★  3話 1月31日   ゆかり探しは結局自分探しというドラマだ
ゆかり(木村佳乃さん)の携帯には196人が登録されている。ハジメ(長瀬智也さん)は手分けして調べようと提案した。玲子(深田恭子さん)と良夫(香川照之さん、ゆかりとは2ヶ月の付き合いでプラネタリウムで豆知識を披露)が賛成して、分業がはじまった。下心いっぱいのハジメが、玲子と二人きりになる策略だった。しかし玲子は携帯の旅にあきている。クルザーの女・乾八千代(赤坂七恵さん)は金魚を持ってハジメの部屋にも彷徨っている。金魚は1匹死んだ
良夫が次に会った人物は、地元の漁師の糸山通(相島一之さん、ちょっと危ない役で喋りも変です)だ。ゆかりは半年前から糸山たちが主催する自己開発セミナーに通っていた。ゆかりが、仕事、オトコ、生き方、夢などで悩んでいたという糸山は、ワケの分からない“福”印の印鑑を買ってくれたら、自殺の真相を話すという。だが、良夫に胡散臭い印鑑(○ハタだよね、1万円は詐欺だよ)を売りつけた糸山の話は、「ゆかりから電話があった、天からの声があった」、結局、星の名前の訳の分からない説明だった。やっぱりインチキセミナーだ。通「遺書を残さないのは、自殺する理由を知られたくないのだ、墓を暴くな」。
一方、ハジメと玲子の会った人物は伊藤サチ(本上まなみさん)だ。待ち合わせ場所にヤ○ザ風の男が現れた。二人が連れられた先は、横浜のソープランド(診察室もあるよ)だった。サチはそこで働くソープ嬢(ナース28号、ピンクの制服は色気と気品がある)だ。サチ「(ゆかりとは)5年前のキャバクラの同僚だった」。サチの話によると、貯金が底を尽きキャバクラで働き始めたゆかりだったが、プライベートを含め何でもバカ正直に客に話さずにはいられない性分(「2ヶ月まえ別れました」が定番なのに彼のことをのろけたりしたり、自分の住所をいってストーカーされたり)のため、結局嘘で自分を守れず、1ヶ月程でキャバクラを辞めた。サチ「硬いは脆い」(含蓄の言葉)
姉の状況を知りヤケになった玲子は、ソープランドで酒を飲み始める。そして、玲子は、これまで自分や両親が、好き放題な姉に迷惑をかけられたかを話した。ハジメとサチは、涙を流しながらゆかりへの恨みつらみをブチまける酒乱の玲子(これまで静かだったが、今回全開だ、1年声を聞いていなかった)に掛ける言葉が見つからなかった。玲子「姉は強盗殺人です」(意味不明)。サチはハジメに「あんたは足を広げた女の数がプライド」と分析する。サチは涙。サチ「ここへ来るとき自分を捨てた、ひとりが気楽です、でも本当は一人ではなかった、初7日忌までは好きな人の傍に一緒にいるから、ありがとう、と言って」
酔いつぶれた玲子を背負って店の外に連れ出したハジメは、チャンス到来とばかり、ラブホテルに入るが満室でした。そこでハジメは、“福”の字の印鑑を顔に押し続ける良夫とバッタリ会った。良夫(今日の豆知識=人間の原価は5000円です)から「ゆかりが僕と婚約しますか? ゆかりの家庭教師をして、11年間友達で仲良しだった、数年前中絶した時に父親代理で付き添った、手を繋いだのはその時が最初で最後だ」と思わぬ告白を聞いた。
クルーザで反省会だ、キムチ雑炊だ、良夫「死ぬ気になれが僕とも付き合えたのに」、そしてゆかりの味に大泣きだ。ゆかりとの思い出に耽る。
   ☆    ☆
適度のエロありながら、自分探しのシリアスなセリフもありの結構いいドラマになってきた。映像や音楽もいい味わいだ。木村さんも回想シーンで自由奔放な姿を演じてくれるのですね。しかしこのまま最後まで突っ走るのかな、飽きやすい視聴者が耐えられないか、それとも臆病者の脚本家が耐えられないか。我慢比べだ、見守っていきたい。
彼女が死んだ★★★  2話 1月24日  これは携帯という船に乗ってゆかりを目指すオデッセイ物語だ
ゆかり(木村佳乃さん)を殺したと警察に自首した南香織里(高岡早紀さん)は酒に酔っている。2児の母・香織里は自殺に決めている警察にあっさり追い出される。ハジメ(長瀬智也さん)、玲子(深田恭子さん)、豆知識の良夫(香川照之さん)は香織里をハジメがねぐらにしているクルーザーに連れて帰る。
香織里の話によると、6年前、同じ商社でOLとして働いていた香織里とゆかりは、互いに別の理由で会社を辞めていた。できちゃった結婚で退職するハメになった香織里は、その後、もう1人子供を産み、専業主婦として他愛なく、退屈で、暖かい日々を過ごす。同じに会社を辞めた香織里は、やりがいのある仕事を求めて会社を辞めたゆかりと、当時珍しいメール(ゆかりは3ヶ月目に始めてきた、濁点などゆかり出来なかったらしい)で連絡を取り合い、励ましあってきた。
だが、ゆかりの夢や自由や変化(インテリア関係、ミラノ語学研修、和食の研修など、大きな迷子だ)が、ただでも平凡な自分の人生をよりつまらなくさせている、と感じるようになった。香織里は、3ヶ月程前から、ゆかりのメールを全て読まずに削除するようになった。夫の出張中3日間子供に食事を与えず、自分は酒ばかり飲んでいた。ゆかりは夢、薬、毒、光。私は影だ。光がなくなればイイと思った。ゆかりが自殺する前には日に何通ものメールを受け取っていたという香織里だ。あの時に返信していればゆかりは死ななかった、と香織里は自分を責め、殺したと思い込んでいたのだ。
香織里が家出中だと知ったハジメは、一緒に“携帯巡り”をするよう誘う。ゆかりの自殺の理由が知りたい香織里は、もちろんこの話を受けた。美人の人妻・香織里の参加に「大歓迎」だとウキウキするハジメだった。
ハジメ、玲子、良夫、そして、香織里の4人が次に訪ねた相手は、なんと強盗の罪で拘置所に収監されている高丸守(柳沢慎吾さん)という男だ。さっそく、接見室で面会したハジメらは、被害者・ゆかりと犯人・高丸の奇妙な関係を知りア然となった。高丸は、強盗目的でゆかりの部屋に包丁を持って侵入したが、ゆかりに死のうと思った時だったから刺してくれと言われ逃げてしまった(木村さん奔放な演技です、「感謝はするが怨みません」では怖い)。その後接見に来て二度とするなと誓わされた、高丸は手紙をゆかりに書いたが最近返事が来ない。ゆかりは死んだことを伝えたが、高丸は信じません、と言った。
豆知識(香川さん)は相変わらずです。一方ハジメも相変わらずですね、香織里と寝ようとした、香織里「私のこと女に見てくれてありがとう、すごく久しぶり(これ実生活のことかも)」。泣いて溜まったものを全部出します。「中途半端でゴメンなさい、これ貸してください」。さすがのハジメも萎えるよ(笑)。3日間の家出で香織里は自由の不安定さを知り、ハジメやゆかりの生き方から家に帰ることを決意した。皆で香織里を送る、気まずい空気だが、子供がビデオを入れると、何とハジメが映っている。2年前にはバイトしたらしい。香織里は正直に自分がどうかなったという、驚く夫は家を出る。しかしゴミ袋で指輪を探し出した。許してくれた(偉いぞ、人生にトラブルはつきものだ、それが緊張感や彩りを与えてくれる)。指輪が見つかった。夫「何も解決していない、次は探しやすいところに捨てろ」。(公式HPを参考にした)
   ☆   ☆
やはり木村佳乃さんエロ+はじけていますね。クルザーの女の赤坂七恵さんもゲストの高岡早紀さんもちょっとエロ味あっていいですね。豆知識(香川さん)はおでんの「がんちくとうだい」(笑)、本当に息抜きを与えてくれる。このドラマはオデッセイなのでは、携帯という船に乗って、さまざまな人々に会い、ドラマを作っていくのだ。そして旅の最後にはゆかりの人生がアラベスクのように映し出される。意外とまとまると評価アップして大化けしそうだ。
彼女が死んじゃった★★★   1話  1月17日 話が繋がらない、短いカットばかり、でも新鮮
冒頭の周波数は何でしょうか。異様です。タイトルははじけています。Docomoで機種変更だ、CMが入っているのかな。木村佳乃は金魚の金の助が死んだ。長瀬登場、ラブホでカップル同士で待ち合わせで、木村さんと遭遇する。相手を送って、二人は一緒に出て行く。いきなり海で船に乗る。何だか訳分からない。
違うベットつきクルーザーで二人はHだ。ダンサーの安西ハジメ(長瀬さん)で携帯番号の交換だ。ハジメは今まで何人もの女をこのキャビンに連れ込んでいた。キャビンにあるのはその記録といえる100本近い歯ブラシがぶら下がった小さなクリスマスツリーだ。朝5時55分だ。木村「掛けて携帯」。1週間、熱海で踊るのだ。木村「君は私だ」。キムチ雑炊だ。木村「きっと又会える」。小舟で帰る。木村さんは石井ゆかりだ。海の絵は美しい。リムジンが着き、西村雅彦さんが来る。ハジメは船の雇われ管理人(ねぐらで使ってもいいが掃除管理している)。西村は女と二人船で行く。今日は泊まれない。
深田恭子が登場。ワンシーン。香川照之さん登場、長谷寺の説明。ハジメはカップ麺食べる。江の電で3人は一瞬繋がる。ゆかりはマンションの屋上で酔っぱらって踊っている。熱海で初の温泉のステージではじめはダンサーで踊っている。歌は横山剣さんでクレイジーケンバンドだ。ハジメは客とトラブル。34分経過。
はじめは携帯を見て電話しようとするがゆかりの番号はない。ゆかりは部屋で酒を飲んでいる。ゆかり泣きながら金魚水槽をもつ。屋上に残ったコップ。通夜の場面。泣く香川さん。ハジメは熱海からダンサーの八千代(赤坂七恵さん、たしか「めざましテレビ」とかにでていましたよね?)をクルーザーに連れて帰ってきた。外に深田恭子がいる。石井玲子でゆかりの妹だ。姉の頼みで金魚を持ってきた。香川さんは吉川だ。入ってくる。蘊蓄の人だ。ゆかりの婚約者だったのだ。ゆかりは3日前飛び降りて死んだのだ。45分。
吉川が挨拶した。吉川「生前のご厚情を深く感謝します」。デジカメで葬式の場面を見せる。吉川は自殺の理由を知りたい。携帯のメモリー196人全員を訪ねていくことにした。まず一人目は安西だ。「一晩飲んだだけです」。玲子も吉川と一緒に旅にでる。ハジメは玲子が気に入り一緒にいくことにした。ハジメ「3年前に合コンで知り合い半年ほど付き合いました。今も彼女を引きずっている。僕も携帯巡りに連れて行って下さい」(嘘だよね)。吉川「有り難う」感激です。
店を訪ねる。男は店で皿回し(レコードですよね)ているだけ、戸惑っている。店にゆかりのクリスマスの時の写真が貼ってある。外して破るれいこ、止める吉川。ハンケチで写真を集める吉川。海で3人は思いにふける。れいこの携帯に母から電話だ。犯人が自首してきたのだ南香織里、高岡早紀さんだ。酔っぱらい笑っている。続く。
   ☆    ☆
このドラマの評価は難しい。最初の周波数は分からないし、エンドロールはなかった。短いカットの連続で、ストリーも45分過ぎてやっと繋がった。木村さんもあっという間に死んでしまった。吉川さんが蘊蓄ばかりで相棒の右京さんを思い出した。長瀬さんはどうかな、会っている役だであ自然体だと思った。ファンにはたまらないかもしれないが・・・横山剣さんが歌を歌っていた、ちょっと嬉しい、これからもでるのかな。また江ノ電も続いて登場ですね。共犯者やNHKの芸術祭風のはじまりである。携帯めぐりということはアイデアとしては面白い。時代を色濃く反映している、一つの時代を検証するドラマになるかもしれない。民放でやることは冒険かな、はまると面白いだろう、最終回まで緊張を持ちながら、うまくまとまるだろうか。

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