2006年 4月 ドラマ                 てるてるあした       テレ朝    金   23時
スタッフ

■原作 ・・加納朋子
 『ささらさや』(幻冬舎刊)
 『てるてるあした』(幻冬舎刊)


■脚本・・・成井 豊
  真柴あずさ

■演出 ・・唐木 希浩
 二宮浩行

■プロデ・・・中込卓也
 奥住尚弘、浅井千瑞

■音 楽 ・・清水一雄

■主題歌
・・・平川地一丁目
 「運命の向こう」


キャスト

雨宮照代・・黒川智花
水野サヤ・・木村多江
水野祐介・・関根航
松本陽太・・金子昇
      さくら
山田偉子・・高部あい
沢井やす子・・福田麻由子
末広真澄・・中沢純子
五木隆宏・・道躰雄一郎

手嶋珠子・・冨士真奈美
雨宮慶子・・荻野目慶子
末広大八・・ブラザートム
鈴木久代・・草笛光子
林夏江・・大森暁美





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 期待と最終評価

前。

 公式HPから

加納朋子さんの連作小説「ささらさや」「てるてるあした」
(ともに幻冬舎刊)のエピソードを織り交ぜてドラマ化。
ミステリーやホラーの要素を盛り込みながら、親子愛や夫婦愛など
さまざまな愛の形をファンタジックに描く。
黒川智花が「てるてるあした」の主人公・照代を、
木村多江が「ささらさや」の主人公・サヤを演じる。
Yahoo!テレビ番組改編期ドラマ紹介より



 あらすじとコメント

てるてるあした★★★★ 8話  平成18年6月9日(金)放送

これも終盤に入って、すっかり落ち着いた。
テレパシー男だけど、盗聴器だった。
そんな、オチで終わるかと思ったら・・・
最後に、
サヤは義理の兄夫婦に初めて面と向かって
これまでの出来事と思いを言語化したのだ。
それは、相手にも伝わったが、サヤ自身にも、
これまでを受け容れ、前に進む勇気を与えたのだ。
そんな今回で感動してしまった。泣かされたよ。

木村多江さんと黒川さん、二人で独特の世界になっていた。
二人の演技に見入った。力入っているな〜〜それが伝わってくる。
この懐かしい、優しい人間関係の居心地の良さに
どっぷり浸っていた。それが心地よいのだ。

不思議な超常現象も、受け容れて、自然に思えるのだ。
また、ちょっとした小芝居(末広の眼鏡の名札取ってヨ、
ヌイグルミの盗聴器なんて)も、大がかりな祐介拉致の
病院すれ代わり(トリックか?)も、まあ、許してしまう。
「雨と夢」も前半の奇妙な世界に、入れなかったが、
中盤以降、どっぷり入ってしまった。
同じ出演者でスタッフだから、同じ味わいだが、
懐かしく嬉しい。全体でみると、素晴らしいドラマになるという
不思議なドラマなんだ・・・

(公式HP)

ラーメン店で働き始めた照代(黒川智花)の前に、地元新聞の記者と名乗る男・伊勢崎章吾(東根作寿英)が現れた。初対面なのに照代のフルネームを口にした伊勢崎を、照代は不審に思う。同じ頃、祐介(関根航)のもとに、サヤ(木村多江)の亡夫・俊彦の父から大きなクマのぬいぐるみが送られてきた。祐介がそのぬいぐるみを気に入ってしまい、送り返すべきか悩むサヤ。そんな中、伊勢崎が照代を訪ねて笹乃館にやって来た。人の心が読める“テレパス”だという伊勢崎は、ぬいぐるみの一件のことも言い当て、照代をさらに気味悪がらせる。
 その日の深夜、祐介が高熱を出した。久代(草笛光子)の指示で、サヤが祐介を佐々良総合病院へ連れて行こうとすると、伊勢崎から笹乃館に電話が! 照代が発したSOSを感じ、すでに笹乃館まで車で来ているという。そこで照代は、サヤと祐介を一刻も早く病院まで車で送ってもらうよう、伊勢崎に頼むのだった。
やがて、サヤ親子と伊勢崎は病院へ到着。しかし、久代が事前に連絡を入れておいたはずの江藤医師(おかやまはじめ)の姿はなかった。しかも、担当医師によると、祐介は入院が必要だが、完全看護制のため付き添いは許されないらしい。仕方なく、サヤはひとりで笹乃館に帰ることに。ところが帰宅した途端、サヤが行った病院は 佐々良総合病院ではなかったことが判明。さらに、クマのぬいぐるみの中から盗聴器も発見された! 伊勢崎は、祐介をサヤから引き離そうとする中津川弁護士(鈴木浩介)に雇われていたのだ。祐介のいる病院がわからず困った照代はサヤに「俊彦の霊に祐介の捜索を頼もう」と持ちかけるが、「こんな時だからこそ、頼らずに頑張りたい」と却下されてしまう。その頃、病室では俊彦が祐介に憑依し、サヤが忘れていった携帯からエリカ(さくら)に病院名をメールしていた。メールのことを聞いた照代とサヤは、陽太(金子昇)と共に病院へ…。
病室では、俊彦の兄・雅之(山下澄人)と妻・しのぶ(岡田さつき)が、祐介の体力が回復するのを待ちわびていた。しのぶは「私たちなら祐介に不自由はさせない」と断言し、祐介をサヤに返そうとしない。雅之夫婦に土下座して黙って消えたことを謝るサヤ。さらに祐介の将来は本人に決めさせてあげたいこと、自分たち夫婦と祐介がどんな時間を送ってきたかを切々と話すサヤの姿に心を打たれ、雅之夫婦はようやく祐介を諦める決意をするのだった。
 やがて祐介を連れて笹乃館に戻ったサヤの前に、陽太の体を借りて俊彦が現れた。強くなったサヤに「俺がいなくても大丈夫だ」と伝える俊彦。それを聞いたサヤは、これが俊彦と会話できる最後の機会だと悟る。隣にいた照代は納得できず、「ずっとそばにいてあげて」と俊彦に懇願。しかし、サヤはそんな照代を制し、安らかな眠りにつこうとする俊彦を笑顔で見送るのだった。その頃、久代の体にまた異変が起こり始め…。


6話(公式HP)から

久代(草笛光子)が退院し、バイト先の市場に復帰した照代(黒川智花)は、突然クビを宣告されてしまった。責任者・大木(佐藤二朗)は謝りながら、給料と併せて、持っているとお金が寄ってくるという“大富豪のコイン”を照代に手渡す。そのコインを偉子(高部あい)が手にした途端、夏江(大森暁美)からお小遣いが! それでも半信半疑の照代は、コインを給料袋に入れ、机の中にしまっておいた。
 そんな折、父・信夫(福本伸一)が慶子(荻野目慶子)を捜して、笹乃館に現れた。照代は久代ら住人には内緒で、父親を自分の部屋に住まわせることに…。同じ頃、祐介(関根航)が瑠璃(遠藤由実)の絵本を破くという騒動が起こった。しかし祐介は言葉が話せないため、理由はおろか事の真偽さえも聞くことができず、頭を悩ませるサヤ(木村多江)。陽太(金子昇)はそんな彼女に、母親と過ごす時間が減った寂しさから起こした行動ではないかと言うのだった。
高校の編入試験を受けたい照代は、自己破産して住民票を佐々良へ移すよう説得するが、信夫は自分では判断できない様子。そんな父を残し、照代は久代が斡旋した新しいバイト先の書店へと向かう。ところが留守中、信夫は娘の給料を盗み、パチンコ店へ! 小銭に混じっていた大富豪のコインのおかげで、当たりまくる。しかし、そうとは知らない信夫は、ふと見つけたコインを投げ捨てるのだった。
 その頃、サヤは今のバイトを辞め、少しでも長く祐介と一緒にいられる仕事を自力で探すことを決意。もはや、夫・俊彦の霊に頼りきりのサヤではなかった。夫の成仏を願い、彼女は強くなろうとしていた。そんな中、今度は瑠璃の人形がクレヨンで落書きされた。汚れた瑠璃の手を見たサヤは、前の絵本事件もすべて瑠璃の仕業だと見破る。実は、サヤが困れば俊彦が現れると思ったエリカ(さくら)が、娘をけしかけたのだ。その想いに、サヤはひたすら感謝するのだった。
やがて、信夫が警察官に連れられ、笹乃館に戻ってきた。なんと、照代のバイト先の書店で万引きしたという。実は信夫、照代の給料をスロットで倍にして返そうとしたが、大富豪のコインを捨てたがために大負け。その勢いで万引きしたのだ。家族でまた一緒に暮らすためにも、今すぐ自己破産しろと命じる久代に、信夫は手続きの費用を貸してくれと頼み始めた! 必死に止める照代。それを見た警官は信夫を罵倒する。父親に浴びせられる罵詈雑言を、照代は「お父さんの悪口は言わせない」と否定。父の愚行を謝りつつ、どんなにバカ親でも自分にとっては唯一の父親だと訴える。それを聞いた信夫は、照代にただ謝り続けるのだった…。
 翌日、信夫は「金は必ず返す」と書き残し、笹乃館を去った。その時、また照代の携帯に“てるてるあした”で始まるメールが! 照代が慌てて廊下に出ると、そこには携帯電話を持った祐介がいた…。

6話(公式HP)から

久代(草笛光子)が倒れて病院に運ばれた。ただの風邪だったが、医師の江藤(おかやまはじめ)の勧めで、安静のためにしばらく入院することに。珠子(冨士眞奈美)と夏江(大森暁美)の話によると、久代の夫は亡くなっているが、結婚した息子がひとり東京にいるらしい。ところが、サヤ(木村多江)がその息子の家へ連絡すると、夫婦揃って忙しいから見舞いには来られないとの返事が…。一方、照代(黒川智花)が着替えを取りに、久代の部屋へ向かうと、またやす子(福田麻由子)が現れた! 照代は、その時やす子が見ていた机の上のアルバムが気になって仕方がない。久代の病室を訪れた照代がやす子の話をしていると、同じく入院中だという国木田(米倉斉加年)がやって来た。彼は久代の元同僚だという。しかし、久代が照代に「編入試験には住民票を移す必要がある」という話などをしている間に、国木田は声もかけずに病室から姿を消してしまっていた。
しばらくして、照代は自分の部屋でやす子が母親の絵を破る場面を目撃。慌てて止めようとすると、背後から「やめなさい」との声が…。なんと声の主は30年前の久代だった! 久代に怒られて飛び出したやす子を追いかけ、照代が久代の部屋へ入るとアルバムから新聞記事がはみ出していた。その記事は、アメリカで母親に3週間放置された2歳の女の子が、冷蔵庫のケチャップやマスタードを食べて生き延びたことを報じたもの。さらに、照代はアルバムの中にやす子と久代が並ぶ、30年前の写真を見つけるのだった。 不思議がる照代に、サヤは「照ちゃんに何かを伝えたいのかも」と言い、一緒に調べようと提案する。
 照代とサヤはそれぞれ、やす子について各所で聞いて回るが、知っている人間は誰もいなかった。そこで、久代の見舞いに訪れた照代は国木田に30年前のことを聞こうとするが、久代に制されてしまう。
久代が退院した。そんな折、照代はサヤが高熱で倒れた陽太(金子昇)と抱き合う姿を目撃する。「隠し事をした」と責める照代に、サヤは「あれは陽太の体を借りた俊彦だ」と説明するのだった。
 やがて国木田が久代にプロポーズしにやって来た。断られたものの「昔だったら“うん”と言ったかもしれない」と聞き、満足して帰って行く国木田。その直後に照代は、彼が以前からICUにいて、今しがた死亡したと知る。国木田は生霊だったのだ!
 その一件の後、久代は照代に、やす子が描いた母親の絵を持ってこさせた。そして、やす子が母親にたびたび部屋に放置されていたこと、新聞記事のように冷蔵庫のケチャップで命を繋いでいたことを話すのだった。「あの子にとって、冷蔵庫が母親だったんだ」――そう、母親の絵は冷蔵庫だったのだ。それを知った照代は、再び現れたやす子を抱きしめ、涙を流しながら「ごめんね」と謝るのだった…。

5話(公式HP)から

照代(黒川智花)が市場で働き始めて1週間が経った。久代(草笛光子)は照代に、以前通っていた東京の高校へ正式な退学届を提出するよう言う。そんなある日、偉子(高部あい)と共に笹乃館へ戻った照代は、再び散らかった部屋の中でやす子(福田麻由子)が描いた母親の絵を見つける。依然として絵の謎が解けず、照代が頭を悩ませる中、笹乃館で玄関の靴が散乱するという事件が連発。盗まれた物は何もないが、誰の犯行かわからず、笹乃館に関わる人々は落ち着かない。照代は密かに、自分を追い出そうとするやす子の仕業ではないかと疑う。
 やがて、照代は退学届を出すため、上京することに。折しも、サヤ(木村多江)は最近、亡き夫の東京の実家から祐介(関根航)宛てに送られてくる高価なプレゼントに頭を悩ませており、直接返しに行こうとしていた。そこで、照代とサヤは、東京の客に呼び出されたという陽太(金子昇)と共に上京することに…。
東京に到着後、3人は別行動を取ることに。ひとりで高校を訪れた照代は、その日の朝に母・慶子(荻野目慶子)が来校して退学手続きを済ませたことを知る。その後、街で慶子に似た女性を見かけた照代は必死で追いかけるが、女性は気付かないままタクシーに乗り込んでしまった。照代は失意のまま、家族で住んでいたマンションへ。空っぽになった部屋で、やり場のない思いを抱えていた…。
 一方、サヤは中津川弁護士(鈴木浩介)のもとを訪れ、亡き夫・俊彦の父親からの援助は一切受けない意思を伝えていた。その後、密かに後を追っていた陽太はひょんなことから、祐介と瑠璃(遠藤由実)の土産を探すサヤに、堂々と合流することに。やがて、照代との待ち合わせの時間になった。サヤと陽太は駅で待つが、終電の時間が近づいても、照代は現れない。連絡もなく心配した2人は、久代に聞いた住所を頼りにマンションへ駆けつけ、照代を見つけるのだった。
照代らのため食べ物を買いに外へ出たサヤは、マンションの前で慶子と遭遇。照代に会ってくれと頼むサヤに、慶子は「会いたくない」と言う。子供を守るため生きているサヤは憤慨。しかし、慶子は意見を押し付けるなと言い、その場を去るのだった。
 部屋へ戻ったサヤは照代に、慶子のことは伏せ、「佐々良へ帰らないつもりだったんでしょ?」と尋ねる。「私なんかいなくなった方がいい」と言い捨てる照代。サヤは、思わず照代を引っ叩く。照代のことが好きだから、いなくなってほしくない――そう訴えるサヤに、照代は初めて心を開く…。
 翌日、3人の帰りを待つ久代は、祐介が玄関に靴を次々と出すのを目撃。 そこで大八(ブラザートム)の体を借りた俊彦から、父親の死を理解できない祐介が、父親の靴を揃えるという日課を遂げようとしていたことを聞かされるのだった。やがて、照代らが佐々良駅に到着。その頃、笹乃館では異変が起こっていた。久代が倒れたのだ!


てるてるあした★★★★★  4話 平成18年5月12日放送

『歌うゾンビ自転車』  当地は1週遅れです

不覚にも泣かされた。自転車を買ったばかりで、
今回の自転車の話には、しみじみした。
物は単なる金で買えるものではない、思いなのだ。
今回の主役の自転車も、思いで、歌うし、いななくのだ。
そして、その面で色々の素敵なセリフが散りばめられていた。
嬉しかった、しみじみ、人間っていいなと思った。

大木の久代先生の話、珠子と鉄平の再会、
割れたリンゴのプレゼント、ガラス工房での職人の言葉、
陽太に憑いた俊彦の言葉、自転車を直す陽太の言葉・・・

ここでは、全ての人が優しい・・佐々良という場所の力なのだろうか
本当に人間の美しさが、心にしみました。
今クールのドラマで、初めての心優しい時を過ごしました。
ありがとう・・・こんなドラマを待っていました。

★泣き所

久代から、照代は教え子の大木に言って市場でのバイトをはじめる。
仕事はきついが、市場は景気もわるく、人を雇える状況ではない
でも、照代は見学に来た我が儘な子供を危険だと叱る。
そんな照代を見直す大木は、カツ丼をおごる。
大木役の、佐藤二朗さんの、真面目に演じた
恐い先生の久代からの、自分の店が倒産して死を考えたとき、
何度でもやり直せると叱って、ここを世話してくれたのだ。
久代の気配りをさりげなく話してくれた、涙。

歌う自転車は、珠子が息子を乗せて歌った佐々良の子守歌だ。
その息子はもういない・・・

照代の母からのプレゼントのガラスの林檎が、サヤともつれ、割れた。
母からの最後のプレゼントだった。
サヤはガラス工場を見つけ、作り直して貰う。
職人の技に見とれる照代は、自分にも出来るか聞いてみる。
「無理だ、ただし、10年続ければ、出来る様になるかもしれない。
なんだって同じだ、本気でやろうと思えば10年はかかる」。

その後、照代は職人に、先日オーダーしたものをキャンセルする。
照代「すみません、代わり、これを使って下さい、
割れたグラスでも、溶かせば、違うものに生まれ変わるんじゃ
ないかな、と思って、使ってください」。職人「引き受けた。」

サヤは陽太に俊彦が入るのを期待する。
会いたいのだ、それで陽太にお弁当を作る。
もう入らないを決めていたのに、
陽太に入って、サヤを慰める。
サヤ、俺を信じろ、例え二度と会えなくなっても、
絶対見守っているから、お前と、祐介を
」、涙。

自転車が走り出す。駅に止まると、
珠子の息子の鉄平だった。
鉄平は、理科を勉強したくてケンブリッジに留学したが、
それ以来一度も帰ってきていなかった。
今回は急な出張で、帰ってきたのだ。
「本当に懐かしいよ、乗ってもいいかな」。
珠子との抱き合っての再会だ。珠子は無条件に号泣する。
照代「仲がいいんですね、ずーっと会わなかったのに」。
久代「会わないからって、想いが消えるとは限らないんだよ
」。

夜、鉄平が自転車を返しにきた。
鉄平「さっき、お袋と二人で乗ったら、歌わなくなったよ。
本当は、最初から聞こえていたんだ。お袋の歌が、
僕は、好き勝手生きてきたけど、お袋はずっと待ってて
くれたんだって思ったら・・・たまらなくて・・・」。涙。
照代「その自転車、鉄平さんが使ったほうがいいんじゃ」
鉄平「僕はもういいんだ、ちょくちょく帰ってくるから」。涙。

その後、陽太が帰って、自転車を修理し出す。
陽太「俺の実力を見せてやるよ、大体のものはさ、
ちゃんと手入れすれば生き返るんだよ」。
照代「生き返る?」。陽太「今日からこの自転車はお前の物だ、
珠子さんたちに負けない思い出を、お前が作ってやれ」、
涙。

★みどころ

照代の久しぶりのカツ丼の食べっぷり
自転車に
ミニスカートで乗る黒川さんの太腿のエロ
照代の古い自転車のデコレションぶりがベタです
とろこが、最後に陽太によって、綺麗になった。
古いデコレーションの自転車の方が格好いい。
ただ、あの自転車を漕ぐのは大変だろうな〜〜〜
照代の顔を汚した王子様の顔、乞食みたい・
・・・・黒川さんよくOKしたな

★不思議ポイント         

子守歌の聞こえる自転車、素敵です
自転車は馬のいななきで、勝手に走り出す。
五木隆宏(道躰雄一郎)の外国語は、 曜日によって決まっていたのだ!

★ゲスト
職人(山田明郷さん)幅広く、活躍しているんですね

クロサギは、ちょっと難しくてアップできません。スマン。

(公式HP)
代(黒川智花)は、久代(草笛光子)から紹介された佐々良市場で働くことになった。さらに、スナックを辞めて不動産店で電話番の仕事を始めたサヤ(木村多江)のため、久代たちと交替で祐介(関根航)の面倒まで見るハメに…。納得がいかず、不機嫌になる照代。そんな照代に、珠子(冨士眞奈美)はここ30年ほど使っていない自転車を出勤用に貸す。ところが、ちゃんと動くか確かめるため、照代が軽くペダルを踏むと、風の音と共にかすかな歌声が! しかも、久代たちには聞こえていないようだ…。そんな中、サヤがうっかり、母・慶子(荻野目慶子)が照代に贈った唯一のプレゼントであるガラスのリンゴを割ってしまった。それを見た照代はショックを隠せない。
 翌朝、市場へ向かう照代は、自転車を走らせた瞬間、またも女性の低い歌声を耳にする。一方、サヤは夫・俊彦の霊の出現を心待ちにする日々の中、彼が以前憑依した陽太(金子昇)に手作りの食事を差し入れするようになるのだが…。
翌朝、市場へ向かう照代は、自転車を走らせた瞬間、またも女性の低い歌声を耳にした。その歌が心に引っかかる照代は帰宅後、珠子にそのメロディーを歌って聴かせる。すると突然、珠子が涙ぐんだ! その歌は佐々良の古い子守唄で、よく自転車の後ろに息子を乗せて歌ってあげた曲らしい。
 一方、夫・俊彦の霊が出現するのを心待ちにするサヤは、彼が以前憑依した陽太(金子昇)に毎日、手作りの弁当や食事を差し入れするように。しかし、俊彦が現れる気配は一向になかった…。
 やがて、ガラスのリンゴを割ったことを気にしていたサヤは、佐々良で唯一のガラス工房を発見。照代を連れ、リンゴを元通りにするよう依頼しに行く。しかし、一度壊れたガラス細工を修復するのは無理だという。値は張るが、似たような物なら作れると聞いたサヤは、「それでも構わない」と発注するのだった。
再び俊彦が陽太に憑依した。俊彦は、己のエゴで陽太を振り回すサヤをたしなめる。サヤは自分の行動を反省し、「会えなくなっても、絶対に見守っている」という俊彦の言葉をかみ締めるのだった。
 一方、照代が自転車に乗っていると、いつもの歌声が急に大きくなると共に、ブレーキが利かなくなり、男に衝突。男は長い間海外で暮らす珠子の息子・鉄平(小林正寛)で、久々に珠子に会いに来たという。鉄平の姿を見た珠子は感激。昔のように仲良く、ふたりで自転車に乗る。 その夜、照代は鉄平から、自転車から聞こえた歌声の主は珠子で、息子への想いが不思議な形となって表れたんだろうと告げられる。その証拠に2人が再会した直後から、歌わなくなった自転車…。鉄平からそんな想いの詰まった自転車を渡され、戸惑う照代に、修理を買って出た陽太は「大抵のものは修理すれば生き返る。珠子さんたちに負けない思い出を作れ」と言う。それを聞いた照代はガラス工房へ。新しい置物をキャンセルし、破片を別の何かに役立ててほしいと申し出るのだった。


てるてるあした 3話

まだ見てない、そのままかもしれない。

(公式HPから)
積極的に求人中の店を回るものの、勤め先が全然決まらない照代(黒川智花)。一方のサヤ(木村多江)は、エリカ(さくら)が勤めるスナックで働くことに。そんなある日、久代(草笛光子)の友人・夏江(大森暁美)が「ある人物の身辺調査をしてほしい」と、照代に依頼してきた。差し出された写真には、町で時々遭遇する山田偉子(高部あい)の姿が! 戸惑いながらも、照代は尾行を開始した。高校をサボったり、中年男性とラブホテルに入ったり…と、不審な行動を見せる偉子。そんな中、照代は偉子が2度も ショーウインドウを覗いていた檜原写真館の前で、店の息子・ナオト(海東健)とぶつかり、客からの預かり物だというカメラを壊してしまう。
 その直後に照代は、鳥羽山(西川浩幸)が嫌がる偉子の腕を掴んでいる現場を目撃。慌てて止めに入ると、鳥羽山は偉子の担任だという。成績も下降気味で、学校をサボり続ける偉子を心配し、連れ戻しに来たのだ。
照代の尾行はすでに偉子に見破られていた。さらに、偉子が夏江の孫であることも判明。今まで千里眼だと言って、照代の周りで起こる出来事を当てていた偉子だが、実は夏江から聞いたことを話しただけだったのだ。怒る照代に、偉子は宿題プリント代行のバイトを依頼。さらに「ナオトに近づくと痛い目にあうから、もう会わないで」と忠告するのだった。
 その頃、スナックの客であるナオトの父・檜原正弘(舟田走)から強引に迫られていたサヤは、陽太(金子昇)と久代に助けてもらうことに。その夜、陽太の体を借りて、亡き夫・俊彦がサヤの前に現れた。俊彦はサヤを助けたのが自分ではなくて陽太だと言い、「俺に頼ってばかりじゃ駄目だ」と諭すのだった。
 一方、照代はナオトから「カメラの弁償代として10万円を負担してほしい」と言われ、途方に暮れた。写真館を訪れ、支払いが不可能だと打ち明ける照代に、ナオトは代わりに写真館でバイトするよう言う。
バイトはモデルの仕事。しかし「服を脱げ」と強要され、逃げようとした照代の前に、偉子が現れた。ナオトのことが好きで、ヌード写真のモデルをした過去がある偉子は「照代にだけは手を出すな」と頼むが、ナオトは聞く耳を持たない。頭に血が上ったナオトが、照代らに襲いかかろうとした瞬間…やす子(福田麻由子)が出現! 続いて五木(道躰雄一郎)も現れ、照代と偉子は窮地を免れるのだった。
 事件は一件落着した。偉子が入ったホテルは夏江のもので、同伴の男が父親だったことも判明。また、これを機に照代と偉子は心を通わせることに。「高校に戻って、家族3人で暮らしたい」と話す照代に、偉子は「幸せそうな照代が見える」と予言するのだった。
 やがて、高校へ戻りたいと強く願う照代に、久代は仕事の斡旋を約束。将来への道が少し開けたその時、照代の前に再びやす子が姿を見せた。視線の先には、やす子が描いた不可思議なお母さんの絵があった…。


てるてるあした★★★☆ 2話 平成18年4月28日 当地は1週遅れ

『照代、時をかける』

★コメント

やはり、二つの話を一つにしているのだ。
無理が目立たないといいのだけど・・・
へんてこな味わいのドラマだよ。
そこらも、分かってくると心地よかったりする。
それが評価アップになりました。

今回のメインは、サヤの子供の祐介の誘拐事件だ。
サヤの家庭の事情もエリカの事情も分かってきた。
でも結局は貧乏はいやだな〜〜ってこと、
じゃなくて、子供は宝物だってことか・・・!
誘拐も、サヤの子供、エリカの子供?
誰なんだ・・・最後は誘拐はなかったと決着だ。
誘拐はないほうがいい、ネタを上手く転がしている。
このドラマは見方や、読み方が色々あるんだと示してくれる。

映像が優しく、美しいな。
照代が夜、ヤス子と話すシーンは黒川さんに
照明があたって、綺麗に「私は宝物でない」と。
そこで、今回の誘拐事件のメインテーマの
母と子の関係に見事に繋がった。
照代は母にとっても、祖母にとっても、
宝物でないのかな? きっと最後は、宝物だと思います。

ここでも弁護士が登場か、ちょっい役で終わってくれたが、
弁護士満腹です・・笑い。

★気になる隠し味

サヤの夫の霊がいうように、この町が特別だった。

喫茶店がドア手動だよ、そう書いてあるんだ。
サヤは10円玉の小銭持ちすぎです。
ささらラーメンやささら館と「ささら」名が多い。
エリカの車のナンバーは『ささら502 78-39』。
なんだ、ささらナンバーって

今回も、沢村一樹さんのポスターは登場しています。

食べ物が気になった、意味ないと思うが、変です。
朝食の席。お皿にはめざしが2から4匹、奇妙です。
照代が食べたいのは、フライドチキン。
サヤが「パン屋さんで、これだけ入って、21円だったのよ!
油で揚げて、お砂糖まぶすの。21円消費税込みか?
照代「うわっ。貧乏くさ!」。奇妙です。
裏庭に、ふきを5、6本がある家なんだ

気になり出すと、すべては奇妙になるんだよ〜〜

アンティク屋は不思議一杯です。
天地真理の曲の良かったです。懐かしい、嬉。
幸せの時計がいい、本当に変な格好の時計だ。
一人3回までの回数制限だが、
安易に時間が戻る時計だった、おそろしい

最初にアンティク屋で針をいじって気づいた。1回目だ。
幸せの時間が巻き戻せる・・リストラ前まで戻れるか?
風で残った1000円札が飛んでいく。
そこで、1分前に戻すのが・・・笑い。
これで2回使ったよ。あと1回だ・・。
何に使うか、悩んでいるぞ〜〜。
結局、そんな力はなくって、末広大八の
でまかせだった。それだけだよ・・
でも、誘拐の時に照代は時間を戻さないことで
自己嫌悪になるんだ。小道具として最後まで使っているけど・・。

★キャラの事情がちょっと明らかに

いきなり慶子が宝くじに当たった。夢オチか・・・ 
照代もサヤも、二人とも本当に貧乏だな・・見事だよ。

サヤは、夫が同じ気持ちなったら、そして、この町が特別だった。
サヤの夫の家は映画関係で金持ちだ。
兄夫婦が子供を養子にしたいと言っているのだ。
サヤ「先のことはわからない」。
弁護士に照代もコーヒーをご馳走になる。
サヤは喫茶店でウェイトレスを紹介される

家のおばさん3人組は今回もキャラの存在感、爆裂。

最後に、やす子も出てきた。
照代の誕生日プレゼントの話がある。
照代にまたも携帯メールが来る。
てるてるあした・・・。
時計の修理代が1000円で
残金なしになったよ。

偉子も、変なキャラですね、心霊師か?

エリカは去年の市民祭で、「ミスささら」だが、
娘がいることがばれて、取り消されたんだ。

エリカ(さくら)、娘の瑠璃(遠藤由実)
弁護士・中津川(鈴木浩介)

(公式HPから)  そのままです、スマン

本格的に笹乃館で生活し始めた照代(黒川智花)はある日、目覚まし時計が壊れて寝坊。久代(草笛光子)に言われ、照代は修理に出すため、陽太(金子昇)が勤めるリサイクルショップ“末広屋”を訪れる。修理が完了するまで代用品として、オーナーの末広大八(ブラザートム)から渡されたのは、古ぼけた目覚まし時計。大八の話では、持ち主に幸せをもたらす時計で、ひとりにつき3回まで使用できるという。はなから信じていない照代だが、時刻を合わせようとツマミを回した瞬間、風が吹いて時間が逆戻り。再び、末広屋でのやりとりが繰り返された! どうやら、この時計には時間を巻き戻す不思議な力があるらしい…。
 一方のサヤ(木村多江)は、駅前のスナックで働くエリカ(さくら)と知り合う。エリカも、女手ひとりで娘の瑠璃(遠藤由実)を育てており、2人はすぐに意気投合。祐介(関根航)と瑠璃を連れてラーメン店へ…。
照代が帰宅すると、
弁護士・中津川(鈴木浩介)がいた。彼は祐介をサヤの亡夫の兄夫婦の養子にさせるための交渉に来ていた。 兄は父が経営する会社に勤め、跡を継ぐ予定だが、子宝に恵まれないでいたのだ。久代の命令で、照代は中津川をサヤのいる店へ案内。彼から「サヤさえ承諾すれば祐介は裕福な生活を送れる」と聞いた照代は、祐介の未来のためにも手放すべきだと考える。が、祐介と離れたくないサヤは、中津川の説得に応じなかった…。
 その頃、アルバイト探しが難航中の照代は、うっかり貴重な千円札を溝に落としてしまった。半信半疑のまま“幸せの時計”を5分巻き戻すと…またも時間が戻ったのだ! が、これで使用回数は残り1回に…。
 一方、サヤは祐介が落とした「子供を無事に返してほしければ、5000万円用意しろ」という脅迫状を見て動揺。どうやら、サヤがエリカの頼みで300円を10円玉に両替した際に、祐介が拾ったものらしかった。
両替の時に瑠璃の姿がなかったことから、久代は「瑠璃を誘拐されたエリカが、犯人に電話するため10円玉を必要としていた」と推理。照代、サヤ、陽太はエリカを探すため、公園へ…。エリカの姿を見つけ、サヤと陽太が近づこうとした時、陽太の体に再び夫が乗り移った! 夫はなんと、エリカと中津川が話している現場を目撃したらしい。
 結局、
脅迫状はエリカが書いたものだと判明。サヤと祐介の今後を考えたエリカが、2人を引き離すために仕組んだのだ。成功して報酬が入れば、瑠璃を守れるというのも理由だった。が、エリカはすでに改心しており、一件落着かと思われた瞬間、祐介の姿が消えた! みんなが慌てる中、時計を使うべきか迷う照代。その時、祐介が現れた。ホッとする一同。しかし、照代は迷った自分に後ろめたさを感じるのだった。
 後日、“幸せをもたらす時計”の話は嘘だったと判明。巻き戻った時間の謎が解けないままの照代だった…。


てるてるあした★★★  1話  平成18年4月21日放送

当地は1週遅れです。今さら、あらすじを書いても仕方ない。
感想だけを簡単に書きます。あらすじは公式HPなどを貼り付けます。

やっぱり「雨・夢」と同じで、幽霊が登場するのですね。

「てるてる あした。きょうはないても あしたはわらう」。
これがメインですね。やす子が大きな役割なのでしょうか。
今回はセリフがなかった・・・照代は幽霊のやす子との交流で
謎が解ける時、照代を包む温かな真実が明らかなるのだ。
これが「てるてるあした」らしい。

そして、「ささらさや」がサヤの話なのだ。陽太に乗り移る
ゴーストになった夫と残された妻サヤの、切なく愛しい日々を描く 。

この二つを一つのドラマに融合したようだ。
それで、初回や序盤は、あまり盛り上がらないのでしょうね。
中盤から、引き込まれる展開を期待してます。 

★役者さんでは
黒川さん、スカート短いゾ。駅で、いきなりバカ連発だもの
「雨・夢」と同じく幽霊への変身ものかと思いましたよ、驚き。
黒川さんのワルの口調のツッコミ・・・違和感あるけど、
新鮮です。毎回つづくなら、まとめてみますが・・・

下宿“笹乃館”に行くが、ここで色んなキャラが登場、
ドラマ上では、便利で良い手です。話に幅を持たせられる。
いうと悪いが、3婆の草笛さん、富士さん、大森さんも、
自然に登場させられる。それぞれ見事な競演ができるのだ。
草笛さんと、荻野目さんの関係も何かありそうです。
厳格な教育者にしては、荻野目さんはユルユルです。

木村多江さんは、相変わらずいい声ですね。駅で照代はすれ違う。
しかも、同じ辛い境遇だけど、タッチの差で部屋を取られる。
照代と微妙な関係だ・・そして亡き夫との悲しい物語が描かれる、

下宿の久代は草笛さんで、教頭先生あがりで、元気だ。
そして、ちょっと意地悪だ。ぴったしの役ですね。
母親役の荻野目さんは、調子の良いバカ親風だし・・
富士真奈美さん、可愛いですね。ロリータ服でも似合っている。
福田さんは、セリフがないよ。怖い役ですね。幽霊ですね?

★気になる隠し味

駅に張られたポスター。『困るよね、自転車置き去り
知らんぷり  俳優 沢村一輝を生んだ町・ささら』。これは何ですか?
前回シリーズで、今回はこれだけの参加ですか?

『野中マリア』のCDを2枚買った。
『雨と夢のあとに』で登場したキャラクター。
雨の母親で、歌手。演じていたのは杏子さん

★照代の汚い心のセリフ
「バカ・・バカ!バカ!バカ!」
「何人ババァがいんだよ!」
「子どもじゃないです!もう16ですから!」
「クソババァ!ケチババァ!鬼ババァ!」
「全部終わったぞ〜〜 鬼バァ!ザマーミロ〜〜」

(あらすじ)  公式HPそのままで、スマン

佐々良という田舎町に、ひとりの少女がやって来た。
雨宮照代(黒川智花)、高校2年生。父・信夫(福本伸一)、母・慶子(荻野目慶子)のもとで裕福な生活を送っていたが、1億円もの借金を抱えた両親が夜逃げ。たったひとり、慶子の遠い親戚だといわれる久代(草笛光子)を訪ねて来たのだ。久代が営む下宿“笹乃館”に置いてもらおうとする照代。ところが「空き部屋はない」と突き放されてしまう。偶然にも同じ日、幼子・祐介(関根航)を抱える未亡人・サヤ(木村多江)が、最後の空き室に入ったらしい。結局、照代は物置きだった3畳間に住むことに。気ままなぜい沢暮らしから一転、真逆の環境に放り出された照代は困惑。そんな中、彼女は笹乃館の中で謎の少女・やす子(福田麻由子)を時折見かけるようになり、携帯電話には差出人不明のメールが…。そこには「てるてる あした。きょうはないても あしたはわらう。」と書いてあった。

厳しい久代の言いつけで、照代は翌日から家事全般を手伝うことに。サヤには優しくする久代や住人・陽太(金子昇)にムッとしながらも、他に行くあても収入もない照代は労働にいそしむのだった。そんな折、彼女はまたしても自分の部屋でやす子を見かける。久代に尋ねると、陽太や五木(道躰雄一郎)ら住人の同居人ではないという。さらに久代は、幽霊ではないかと疑う照代を相手にしないどころか、買い物や掃除・洗濯のやり直しを命じる。「こんなとこ、絶対にいられない!」――照代は咄嗟に笹乃館を飛び出すのだった。
 一方、祐介を連れたサヤは橋の上から、落ちてしまった祐介の帽子を覗き込んでいた。
偶然通りかかった陽太は、サヤが自殺しようとしていると勘違い。そんな陽太に、サヤはひとりで祐介を育てて行くことに対する不安を打ち明ける。それを聞いた陽太は、彼女を励ますのだった。

帰る場所のない照代は結局、久代に頭を下げ、笹乃館に戻って来た。ところが部屋に戻ると、やす子が襲い掛かってきた。照代に助けを求められ、陽太たちが部屋を覗くと人影はなく、ただ物が散乱しているだけ。自分の言うことを信じてもらえず、頭に来た照代はサヤと久代に八つ当たりする。「自分のことしか考えないから、親からも捨てられるんだ」――陽太にたしなめられた照代から、
抑えていた両親に対する気持ちが溢れ出す。「私のことなんか好きじゃないんだ!」。そんな照代を連れ、久代は3畳間へ。やす子は昔の教え子で、一時この部屋に住んでいたという。部屋に入ったふたりは、見えないやす子に「部屋を貸してほしい」と頼むのだった。
 一方、サヤが自分の部屋へ戻ると
“ささらさや”という音の風と共に、陽太が姿を見せた。心配で成仏できない亡き夫が、彼の体を借りて現れたのだ。「ずっとそばにいた」と聞き、サヤは安堵感に包まれる…。

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