2006年 4月 ドラマ                 医龍       フジ    木   22時
スタッフ

■原案・・ 永井 明

■原作・・ 及木坂 太郎
   『医龍〜
Team Medical Dragon〜』
小学館刊 
「ビッグコミックスペリオール」

■脚本・・・林 宏司

■演出・・久保田 哲史
  水田 成英

■プロデ・・・長部 聡介
  東 康之

■主題歌・・・
AI「Believe」

■制作著作・・ フジテレビ
  ドラマ制作センター

キャスト

朝田龍太郎 (33)坂口憲二
加藤 晶 (35)稲森いずみ
伊集院 登 (26)小池徹平
霧島軍司 (39)北村一輝
荒瀬門次 (34)阿部サダヲ
里原ミキ (25)水川あさみ
木原毅彦 (35)池田鉄洋
藤吉圭介(38)佐々木蔵之介
鬼頭笙子 (45)夏木マリ
野口賢雄 (59)岸部一徳





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 期待と最終評価

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 公式HPから

日本の医療に革命を起こす、“最後のヒーロー”が登場!
 『白い巨塔』、『救命病棟』・・・しかし日本の医療は少しも変わっていません。
 そしてこの春、そんな失墜した日本の医療に革命を起こす男が登場します。──朝田龍太郎(あさだりゅうたろう)、通称「医龍」。
 かつて難民キャンプで、世界レベルの救命医療チーム「チーム・メディカル・ドラゴン Team Medical Dragon」のリーダーだった男。そんな抜群の腕を持つ天才外科医が、腐敗した大学病院の病巣に次々とメスを入れ、大きな権力に立ち向かっていきます。
 そしてこのドラマ『医龍 Team Medical Dragon』は、病院と患者の闘い、リアルな問題描写、圧倒的なスピード感とスリリングな生と死の人間ドラマをかつてないスケールで描く、まったく新しいメディカルドラマです。
 朝田龍太郎・・・果たして彼こそが日本の医療を救うのか?

ほかには、“バチスタ手術”という心臓外科医にとって、最高峰の技術を要する手術を成功させ論文を発表することで教授の座を手に入れるため、朝田を大学病院に招き入れる野心的な助教授・加藤晶(あきら)役に稲森いずみ。大学病院の秩序を乱す朝田に反発するが、次第に朝田に影響を受けていく実直な研修医・伊集院登(いじゅういんのぼる)役に小池徹平。加藤の恋人であり、過去のある事件をきっかけに朝田に激しい憎悪をぶつける、ライバル校の胸部心臓外科助教授・霧島軍司役に北村一輝。普段は白衣も着ず、吸引麻酔薬でラリっているが天才的な腕を持つ麻酔医・荒瀬門次役に阿部サダヲ。朝田を慕う、並みの医師より優れた医療知識と腕を持つ"天才看護師"・里原ミキ役に水川あさみ
 担当患者が死亡したところを朝田に蘇生され面子をつぶされて以来、朝田を毛嫌いし、バチスタチームの邪魔をする助手・木原毅彦役に池田鉄洋
 内科医としては優秀だが、患者を思うあまり常に外科とトラブルを起こす講師・藤吉圭介役に佐々木蔵之介。朝田の手術の腕に惚れ、救急救命部(ER)に引き抜こうとする教授・鬼頭笙子役に夏木マリ。大学病院を牛耳り、朝田や加藤を利用して大学総長の座を狙う胸部心臓外科教授・野口賢雄役を岸部一徳が演じます。




 あらすじとコメント


医龍★★★★☆   2話   平成18年4月21日放送

いや凄かった。朝田が格好良かった。セリフが短く少ない。

やはり男は黙って・・・なのかな。
圧倒的な手術シーンがリアルだな。日本のドラマもERに
少し追いついたと思いました。確実にシッポを掴んだ。
嬉しいことです。虫垂炎は、本当に炎症を起こすと意外なところに
あるものです。外科の先生はどこでも、嬉しそうに話しています。
リアル感があるのです。これは前フリでした・・・

ドラマ的なご都合主義には目をつぶってもいいと思ってしまう。
朝田が末期癌患者の手を握っているなんて、似合わない。
大体伊集院が文子さんのところでボヤクなんて・・・
実体はかなり誇張しているが、製薬会社もあんな感じだし、
MRもゴルフであそこまでするかは、別にしてもありそうな感じ・・・。
内科教授と野口教授の話も、ありそうだな〜〜
救命の医者の態度も、ひどいが一部では妥当な意見ではある。
ひどい描き方だが、本質をついているのでギリギリ白けることがない。

実際、人の命は大事だと言いながら、保険も金もない外国人が
増えてきた。その支払いは、病院持ちになることもあるのだ。
日本人でも、支払いを出来ない患者もいるのです。
それを追い出すのか? 赤ひげ精神の時代は、診療に
余裕がある時代は結構、病院持ちでやっていたようです。
今は適正な報酬になっているので、病院に余裕がない。

その本ネタだけど、肝損傷の3カ所を縫合する。ここが
素晴らしいシーンでした。5分で縫合出来るかどうか疑問だけど、
本当だと思えたよ。しかも、伊集院を励まして、とっさに
新しい術式を指示する。格好良い、クールさ満点です。
看護師も余りの手術の見事さに、仲間になってしまった。
あり得そうです。

もう一つのネタの文子さんの話も良かった。内科の患者を
外科がどうこうできない。迷惑で組織にとっては、朝田は本当に
困った医師です。でも、最後の文子さんのメールでは
見ている方も泣きました。今クール初泣きです。
ゲストの加藤さんと井川さん、超ベテランのさりげない演技素敵でした。

この木曜の医龍対九頭は、辛いな。今週は医龍の勝ちだった。
★5つでもいいが、ちょっとドラマ的ご都合主義のため減点しました。
 

(あらすじ)  公式HPを参考にして、気合いにアップ

伊集院登(小池徹平)はいつものつもりで意識のない患者でぼやくが、
患者は意識があった、大あわてで出て行く。ソファで寝ている朝田龍太郎に、
加藤晶はバチスタ手術の患者は探している所だと話す。そして、
僕ちゃんこと伊集院登と当直を務めるよう命ずる。それは、独断で手術を
行ったことを野口賢雄教授(岸部一徳)の耳に入れない代償だった。
その日の深夜、急患が運ばれてきて、医局に応援要請の電話が入った。
運ばれてきたのは
24歳の急性虫垂炎の女性だ。朝田は伊集院を連れて、
手術室へ向かうが何もしようとせず、おまけに伊集院に執刀するよう命じる。

まだ指導医のもとで4例しか切ったことがないと反論する伊集院だが、
朝田は海外ならばその年齢で百例は切って当たり前というばかり。
看護師からも急性虫垂炎ですから・・と言われる。
しょうがなくメスを手にした伊集院だが、手が震える。
そして教科書通りの位置に虫垂が見つからない。朝田の「ダクラス窩(か)」
とのアドバイスも得て、手術は何とか無事終了した。
朝田は「教科書どおりの症例など一つもない、
だから外科医は、実際に数を切らなければ成長しない」。
外科医は実際に切ることでしか成長しないとい伊集院に教えたかったのだ。
その後廊下を歩いていた二人は、
内科病室から凄まじい女性のうめき声が
するのを聞いた。朝田が「イレウスかもしれない」と言う。看護師は、
その患者、佐々木文子(加藤治子)は末期の肺癌で、苦しんでいる
のは抗癌剤PMP3のせいだと告げる。さらにその抗癌剤は
ABC製薬会社が開発中の治験で、薬効データ収集の
ために利用しているとまで言う。
朝田「吐き気が強く、副作用が強く
撤退している病院も多い」のだ。看護師「医者の都合で、患者を実験台に
しているんです。」と言う。

野口教授たちはゴルフだ。「PMP3の薬も、あと10例で薬事審議会も通る」
と製薬会社はこたえる。教授に製薬会社は株を譲っているのだ。通れば株価が
上がる。MRさんが走って、ゴルフボールをフェアウェイに出している。
ある日、朝田は明真大学付属病院の看護師になった里原ミキ(水川あさみ)が
ドラゴンのヌイグルミを持ってくる。ミキはチームドラゴンの一員だ。
他のメンバーは・・? 朝田はそこで、文子のCT写真を持って
くるように頼む。内科病棟では看護師が主治医に
抗癌剤の中止を頼んでいる。主治医「このままでは助からない、
少しでも望みのある方にかけるのが、医者の努めだ」。そしてCTを
見た
朝田は「もってあと3ヶ月だ、エンド・ステージならダメでもともと、
レントゲン上で癌が不変なら効果があったことになる、接待攻撃を受けたら、
有効にしないといけない」
。ミキ「本人は告知を受けていない、家族もひどい薬
とは知らない」。文子も夫の五郎(井川比佐志)も薬が効くと信じていた。
循環器内科医師・藤吉(佐々木蔵之介)がきて「無駄だ、主治医は
治験患者を離さない、抗癌剤の新薬は患者がすがる最後の魔法の薬だ」。
朝田「家族には苦痛だけなのに、知らされてない」。
藤吉「患者は呼吸器内科だ、循環器内科の俺や、外科が出来ることはない」。
朝田「外科としてはな・・」。朝田は伊集院に知り合いなんだろうと聞く。
伊集院「知り合いではない、患者とは一線を引くように言われている」。
朝田は患者の文子のところで、手を握っていた。
文子「先生みたい方ばかりだったらいいのに・・」。夫の五郎は
隠れて見ていた伊集院に「これからも見に来てください、私の前で
苦しいと言わない、あの薬が効いてくれるといいのですが・・」と頭を下げる。
担当医に抗癌剤投与の中止を進言する。しかし、他の医局の方針に口出しする
なと却下され、それは野口の耳に入ることとなる。渋沢教授が怒りにきた。
朝田「組織の一員である前に、医者だ」と平然としている。
渋谷教授「内科のことが外科に分かるか」とますます怒る。
文子は五郎と散歩するが、伊集院を見つけて預けてトイレに行く。
文子は苦しがる。文子「五郎は気が小さいので我慢している、治まった、
さすが先生ですね」。そして、伊集院は携帯を見つけた。
文子「年を取ると何も出来なくなるの、迷惑ばかりかけて、
死んでしまえばいいのに・・」と笑う。
そして
人に頭を下げたことのない加藤は、裸で朝田の
勝手な行動のために謝罪文を書く。加藤の恋人で北日本大学助教授の
霧島軍司(北村一輝)は、加藤にシャツを掛ける。霧島は、朝田の病院内での
トラブルを聞きつつ、加藤にバチスタ手術の進行状況を聞いていた

そして朝田のバチスタのスタッフに、かつてMSAP
(万人のための医師団)で朝田と一緒だった看護師が
加わったことを聞いた霧島の顔つきは鋭くなる。
そんなある夜、交通事故患者の受け入れ要請が入る。
通りかかた伊集院は救急病院だからと了承するが、
救命救急部の医師、権藤(小林すすむ)から勝手なことを
するなと怒られる。実は
搬送されてきた患者は、ショックで重症だが、
国籍不明の外国人だった。保険証など持っているはずもなく、
病院が治療費を負担しなければならないのだ
。権藤は
慈善団体じゃないと捨てセリフだ。やってきた救急隊員に、
権藤は手がふさがっていると、患者を他の病院へ連れていくよう
指示する。救急車が走り出したが、その救急車の前に朝田が立ちはだかった。
患者をストレッチャーに乗せた。泣き騒ぐ患者の友人に朝田「安心しろ、
俺は医者だ」。彼は止めようとする権藤に、朝田「手が一杯なら、俺が見る」。
チアノーゼが来ている、腹腔内に大量出血の可能性がある。朝田は、
伊集院とともに手術室へ向かう。権藤「重症を一人で見る気か?」。
朝田「胸部外科の伊集院がいる、優秀だよ、少なくともお前よりは・・」。
手術室で、朝田「エコー・フリー・スペイス、輸血にノー・リスポンダー」。
開腹手術が始まる。お腹は血で何も見えない。上から見ている権藤に
荒瀬門次(阿部サダヲ)もやってきた。
肝臓の損傷箇所は3カ所、
S4、S6のようだが、プリングル法を指示する。CGで
プリングル法の説明がある。全ての血管(門脈、肝臓動静脈)を
鉗子で遮断して、素早く損傷部位を縫合するのだ。
荒瀬は「前の患者は
死んだぞ」。権藤「1、2カ所でも難しいのに・・3カ所なんて」。
5分で一カ所縫合終了だ。荒瀬が目を覚ましだした。
2カ所目も縫合終了だ。血圧が安定してきたが、
伊集院は見つからない。最後はS6だ、肝臓を持ち上げる。
血の海だ。思わず肝臓を落とす。朝田「探せ」。伊集院「僕が見逃した、
僕が患者を殺す」とパニックになる。

手術場で、荒瀬「ここまでだ、救命はあまくない」。
しかし、荒瀬「どうかな」。探している伊集院に朝田「落ち着け、
俺に任せろ」。
挿管用類似チューブで右葉を押さえる。
朝田「シーロック・シャントで行く、時間を稼ぐ」。皆が驚く。
CGで説明。荒瀬「右心房と下大静脈を直接つなぎ、別の回路を作り、
時間を稼ぎ、同時に下大静脈からの出血を確認する、やるじゃん、でかいの」。
バルーンに10cc入れた。伊集院に朝田「虫垂炎の時と同じだ、お前なら、
出来る、落ち着いて探せ」。
それで伊集院は「ありました、ここです」。
朝田「縫合に入る、押さえてろ」と見事に発見する。手術は無事に完了する。
その様子を荒瀬門次(阿部サダヲ)や権藤が見学室から見ていた。
そして、権藤が「勝手な手術をして」と怒るが、看護師が取り囲む。
そのことを知った野口は教授会で胸部心臓外科の人間が勝手なことを
したと謝罪する。野口は半分治療費を出せと言われる。
しかし、救命救急部教授の鬼頭笙子(夏木マリ)は
元はうちの失態と救命救急部に責任があると言って、
患者の入院費用は全額負担すると言う。会議を終わった鬼頭は、
やってきた加藤に「話はつけた、あなたにおとがめはない、
金さえクリアすれば文句はない、手術の様子を聞いた、
自分たちでは救えなかったはずの命を朝田が救った、
その技術は魅力的、あなたには勿体ないくらい」と言う。
伊集院は文子が息子からもらった携帯で、メールの仕方を教えていた。
その最中、文子は伊集院に「自分は末期癌なのだろう、分かってるけど、
楽に死にたい、主人は優しい人で苦しがるとオロオロする、
可愛そうなのあの人が・・」
と聞く。だが、伊集院は何も答えられない。
二人の会話を聞いていた朝田は五郎に、文子は病気を知っているし、
新薬は効果が望めないと告白する。五郎は「新薬なんだろう、
良くそんなことを・・家族の気持ち考えたことが・・」と掴みかかる。
五郎はショックを受けるが、五郎「うすうす分かっていたが、
そこまでハッキリ聞きたくなかった、この病院で
本当のことを教えてくれたのは朝田だけだ」と言う。
やがて、五郎は担当医に、文子を他の病院に移したいと告げた。
驚く担当医に彼は、文子を楽に死なせてあげたいのだと言う。
主治医「新薬に賭けたいと言っていた、いいですか、
奥さんは末期の癌です、簡単に効くわけない、
誰かに余計なことを吹き込まれましたね、朝田でしょう」。
五郎「私はあいつを楽に逝かせてやりたいんです」。
伊集院が文子の病室に来ている。
主治医は大混乱だ。深夜に
主治医は点滴に注射しようとする。朝田が「患者はモルモットじゃない、
そんなにこの薬が好きなら、お前に打ってやる、患者の気持ち
理解できるだろう」と止める。主治医「勘弁してください」。


佐々木夫婦は転院する。伊集院たちが見送る。海辺の病院だ。
桜の下を車椅子で行く。朝田は伊集院と手術をしている。
数日後、朝田と伊集院は、文子が転院先で息を引き取った
と加藤から聞かされる。加藤は呼吸器内科ともめてまで転院させる
意味があったのか。結果は同じだと追及する。その時、伊集院は携帯に
メールの着信があることに気付いた。その文面を見た伊集院は泣き崩れる。
ひらがなばかりで打たれた文子からのお礼のメールだった。それを読み、
号泣する伊集院。

『せんせいおせわになりました ほんとうにありかとう
 せんせいのおかけてさくらもちも たへられるようになりました
 たのしいまいにちでした これからもかんはってくたさい ささきふみこ』


朝田「一生懸命打ったんだ、覚えたばかりのメール」。
「伊集院、このメールは、お前の勲章だ」朝田が号泣する伊集院にそう言った。
野口は部屋に加藤を呼び「やっかいな人だ、バチスタには期待してるんだが・・・」。
加藤「今適応患者を捜してます、必ず成し遂げて、野口先生を総長にします」。
野口「口だけじゃ駄目だ、朝田君もろとも、君もエントラッセン(退院)だよ」
と首に手を・・。朝田は二人目は、医局に染まっていない伊集院を
メンバーの一人に選んだ。朝田「アイツは医局に染まってない、
腐った日本の医局に人材はいない、俺があいつを、
スペシャリストに育ててやる」。
伊集院は木原助手にコーヒーも作れないのかと怒られる。
大学の病院で、「こんなところにいたのか。ミキ・・・」。
霧島がミキの姿にそうつぶやいた。

(ゲスト)
肺癌患者の佐々木文子(加藤治子)夫の五郎(井川比佐志)



医龍★★★★  1話

コメディなのか? そうでなくても、漫画の味わい満載だ。
部分部分はものすごくリアルです。とくに手術場面は凄いリアル感だ。
心臓手術の画像は、本物過ぎ・・・自分は平気だが気が弱いと見られない。
更に、自分的に、水川さんの胸に青いペン刺すなんて、本物に見えたよ。
できれば、もっと胸をあけて欲しかった、エロ爆(スマン)。

しかし、大まかな設定が嘘くさい。海外の戦場で血まみれの
救急患者を診てきた伝説の医師・・・もう、情熱大陸で登場しそう
ですが、しっかりして、こんな風にドロップアウトしてないだろう。

さらに、大学病院の医師のキャラがリアルを越えて、
滅茶苦茶のデフォルメされたキャラだ・・・漫画そのものだ。
しかし、このティストが悪いわけではない。このテイストが、重々しい
「白い巨塔」や「ブラックジャック」になることを防いでいるのだ。

教授回診での教授の発言や、教室の末期癌患者の対応、救急患者に
対する教室員の考え方・・死ぬのを満足して貰うための手術などなど・・
岸部一徳さん、さすがに海千山千の強者を演じています。

助教授のエゴイステックな願望と、策略などもひどいですね。
それにどこでも、白衣で登場するなんて、あんたは幽霊か? 爆。
稲森さん、スマートで素敵です。エレベーターでキスなんて、萌。
もちろん、相手する北村一輝さん、ホストの勉強したので上手いゾ、笑。

研修医もブラックジャックのパロディだろうか、それを10倍
極端にした。完全にアブナイ研修医だよ・・手術場に入っていたけど・・
小池君、目が赤く、アブナイ、潰れそうだ・・

一番のキャラは木原助手です。顔と動きが漫画そのものです。池田鉄洋さん、
あなたは今クールの印象的役者になりそうです、今後の活躍を期待します。

麻酔科医の阿部サダオさん、医者よりもう完全に患者です。
教授の夏木マリさんも、怪しすぎる〜〜〜それでもチーム・ドラゴンの
スタッフになるのでしょうね。ありえなぃ〜〜〜
アンフェアの小久保刑事より、阿部さん、あぶない役だから、ずっと楽かな。

だからと言って、突きつけるテーマが軽いわけではないのだ。
コメディとデフォルメだけど、重い重い問題だらけだ。
ただ、それに回答を用意しているとは思えない。
デフォルメされてコメディとも思える描き方・・
一方で、CGでの医学知識の説明など啓蒙的な描き方・・
そして、リアル過ぎる手術の描き方・・・
この交雑感が、意外と好ましい。医療を描きながら、実は
スーパーマンものなのでしょう、予想よりも評価アップです。

いつも医療ドラマはインチキ具合で挫折しますが・・・このテイストなら、
いまのところ評価は高いです。しかし、際どい状況ですが・・。 

(適当なあらすじ)  最初10分、見られなかったよ

海辺の片田舎で破滅的な生活を送る「医龍」こと朝田龍太郎(坂口憲二)がいた。
ある日、彼の元に一人の女性が現れた。明真大学付属病院心臓外科の助教授、
加藤晶(稲森いずみ)だ。
朝田はかつてMSAP(万人のための医師団)で
世界最高レベルの救命医療チーム"チーム・メディカル・ドラゴン"を指揮した抜群の
腕を持つ天才外科医だった。
加藤の言葉−−爆撃を受けた腹部大動脈の損傷だった。
そのチームワークは、ジャズバンドのセッションだった。患者は7分で回復した。
そのチームに里原もいたのだ。しかし大学の帰還命令を聞かずに残った。
それで4年前の医学界から、大学病院の医局から干されたのだ−−。

女性でありながら異例の若さで大学病院の助教授にまで登りつめた加藤は
教授選の武器となる論文を書くために、朝田に"バチスタ手術"をしないかと
持ちかけた。
その手術は、心臓外科医にとって最高峰の技術と言われるものだ。
一年前にMSAPで朝田の天才的な腕を見た加藤は、朝田にバチスタ手術を
させようと、スカウトに来たのだった。その場に居合わせた同じチームの看護師で
あった里原ミキ(水川あさみ)も、朝田に、この話を受けるよう説得する。
そして、朝田は心臓外科の頂点とも言えるバチスタ手術に興味を示し、
そのためにはチームが必要だ、と答える。そして、再び医師に戻ろうかと
思い始めた。

そびえ立つ大学病院を見上げ、朝田「白い巨塔か」。加藤「ようこそ」。
朝田「優秀なスタッフを見に来ただけだ」。加藤は白衣と大学のカラーの
青いペンを渡す。明真大学付属病院では、
研修医の伊集院登(小池徹平)が
患者よりも教授の顔色を伺ったり、手術の腕より製薬会社の接待を受けたりする
ことを大切とする大学病院のやり方に苦悩の日々を送っていた
。思わず人工呼吸器の
患者の部屋で大きな独り言を言っている。登は看護師からは駄目研修医と言われる。
看護師長がくる。双子の看護師の漫画的な動きとセリフだ。
そんな彼の気持ちを
よそに、胸部心臓外科の助手、木原毅彦(池田鉄洋)は合コンや製薬会社の接待の
毎日だ。
木原、縦の繋がりが大事だ。朝田がやって来た。そして教授回診が始まる。
朝田「大名行列か」。そして象徴の青いペンを捨てた。朝田は総回診中の
野口賢雄教授(岸部一徳)と出くわす。教授「あっそ〜〜」。成功率の少ない
手術は退院が教授の方針だ。更に階段ですれ違う。加藤が教授に紹介する。
他の医局員と違い、教授をものともしない朝田の態度に野口は不信感を抱く。
朝田「ペンは付けたくない、重いので・・」。教授「経過観察」。
その後、
朝田は循環器内科講師の藤吉圭介(佐々木蔵之介)が外科医ともめている
現場に遭遇する。外科に敵意むき出しの藤吉に、朝田「人間だと思ったら、外科医は
切れないんだ」。
藤吉「どこのやつだ、絶対一緒にやらない」。
野口は加藤に「バチスタが成功すれば、私は総長だ、頼むよ」と言うが・・。
さらには朝田の前に
呂律の回らない救急救命部(ER)の麻酔医、荒瀬門次医局員
(阿部サダヲ)がふらふらと現れる。朝田は一目で吸引麻酔薬で酔う遊びだと気付く。

やってきた救急救命部教授の鬼頭笙子(夏木マリ)は朝田の名を聞いて、彼の
かつての経歴に思い当たる。鬼頭は加藤に「教授戦に走り回っている、無駄な努力ね」。
そして、朝田に加藤「明日はちゃんと挨拶して貰うからね」。
その夜、加藤は野口とともに医師会の行われる
ホテルで北日本大学病院胸部心臓外科の
次期教授候補に目される霧島軍司(北村一輝)と会う。霧島と加藤は恋人同士で、
ともに将来日本の心臓外科界を背負って立とうと誓い合う仲だった。一緒に
エレベーターに乗ると、キスして抱き合う。
加藤は霧島に、かつて北日本大学病院に
いた朝田のことを話したが、医局追放されたが、霧島は知らないと言う。
しかし、バチスタ手術をさせるために朝田を明真大学付属病院に呼んだと聞いた霧島は、
何故かふと真顔になり…。霧島「自分でやると失敗すると教授は駄目だ、失敗は朝田の
せいにする、成功すれば自分の手柄で教授になる」。加藤「お互いに教授になって、
日本の心臓外科を背負う」と霧島に語る。里原と一緒になった朝田は「チームを
組めそうな奴はいない、MSAPは再現できない、燃え尽きた、金くすめて遁ずら
しようかな」。そこに救急車が搬送された。胸部強打の患者だ。木原助手が
心タンポナーゼだと診断する。CGで病状の説明がある。伊集院研修医が、
死に行く患者だ、家族も大学なら安心できる、死んでも良い患者だ、と説明する。
手術場で手術が行われる。電メスだ。朝田は見ている。加藤もやって来る。
加藤「無理ね、助からない」。ドレナージが行われる。しかし、患者の血圧が低下する。
そして、血が飛ぶ。朝田はいなくなった。患者の脈拍が31になった。そして心停止だ。
木原は「手術は成功したが、患者は死んだ」と終了を宣言する。そこに朝田が登場する。
朝田「手術は続行、蘇生する、研修医、よくみとけ、原因は他にある、
開胸して調べる」。朝田は患者の心臓を握る。そこで、心筋破裂だと見抜く。
その部位を指で押さえる。加藤の解説−−縫合時間を省き、片手で心マッサージする。
優しく、徐々に激しく・・指間筋の配合が絶妙・・」。このセリフ大好き、大笑いだ
見ていた里原「皆逃げていたのに、爆撃のさなか、青い中で一人心臓マッサージ
していた、それ以来、彼には青色は不吉な色だ」。
朝田「死なせて良い患者はいない、
戻ってこい」。
そこで、拍動が見られる。蘇生できたのだ。木原「嘘だろう」。
朝田「破裂部位の縫合をする」。5分で手術部位の縫合も終わった。

加藤も見て驚いている。里原「それが朝田だ」。木原が出ると、家族が聞く。
木原「手術は成功しました」。加藤は朝田に「手術は成功、でも勝手に手術して、
教授にしれたら大問題だ」と怒る。朝田「大問題? それなら、あんたが殺すのか?」。
木原は加藤に「教授に報告しますよ」と迫る。加藤「あなたの実験データー見せて、
良ければ教授にみせる、確認する、最初からあなたが手術した、そして奇跡的に
救命した、いいわね」。

海岸の砂浜で、朝田「あんなところだ、いいか、2度といわない、俺は医者をやめた」。
里原「医者以外出来ない」。どういう訳か、ここでも白衣の加藤が「あなたに医者は
やめられない、本当はバチスタの自信がないのだろう、最高のチームを作ればいい」。
そして、ドラマ的偶然で里原が倒れた。なんと呼吸が止まっている。
両肺の緊張性気胸だ。CGでも解説がある。加藤は救急車と叫ぶ。朝田「間に合わない、
助かったとしても、脳障害を起こす」。
朝田は里原の衣服を破り、青いボールペンを、
胸を突き刺す。両肺だよ・・そしてマウス・マウスで人工呼吸する。
加藤「しなければ、死んでいた」。里原は呼吸と意識を取り戻した。

里原「助けてくれた」。朝田「行くよ、こいつは女としてはもてあますが、
看護師としては一流だ、お前はチームドラゴンの一人目だ」。
大学で朝田「俺は論文のためでない、患者を切るために・・、この大学の医局が
どうなろうとかまわないな? 後悔するよ、借りてたペン・・」。そして、白衣と
IDカードを貰う。青いペンを持って霧島「もう一度、地獄を見せてやろうか、朝田」。
続く。

※バチスタ手術とは
拡張心筋症に対する手術のひとつで心臓移植でしか助からないとされた患者の
心機能を改善する画期的な方法として注目されたが、極めて高度な技術が必要な上、
様々な問題を抱えていた。しかし、その後、地道な改良が重ねられ、
今日では成功率は向上している。



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