2006年 1月 ドラマ                 新京都迷宮案内       テレ朝    木   20時
スタッフ

■脚本・・・西岡琢也
  久松真一、公園兄弟
■監督・・・黒沢直輔
  杉村六郎、藤岡浩二郎
■プロデ・・・井土隆
  菊池恭、手塚治
  小野川隆
■制作・・テレ朝、東映

■主題歌・・・「Someday」
  倖田來未
キャスト


杉浦恭平・・・橋爪功
橘つた子・・・野際陽子
曽ヶ端渚・・・国生さゆり
円谷晋作・・・小木茂光
城戸剛史・・・西田健
大洞浩次郎・・北村総一朗
良成貞子・・・市田ひろみ




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 期待と最終評価

前々シリーズで、遊軍部ということでちょっと役者さんの入れ替えがありました。野際さん、小木さんと国生さんに変わりました。北村総一郎さんや市田さんは変わらない。京都人の一見柔らかな立ち振る舞い・・でも、心の中には恐るべきプライドの高さです。単純な事件も、決して表面だけで簡単に終わらせない。橋爪功さんのヒネクレ味は大好きです。もう一つは、各回のゲストです。意外なベテラン、意外な女優さんを見つけると嬉しくなる。ただ、忙しい木曜日だ、見るだけで、アップできないかも。。期待★★、予想★★〜★★★★(1話は珠玉の佳作があるのです)。

 公式HPから

1999年から始まって、今回で8シリーズ目です。社会部から遊軍部に変わりましたが、番組テーマは不変です。
千年の古都、京都で生活する人々の「心の迷宮」を杉浦記者が独自の視点で解き明かしていく。



 あらすじとコメント

新京都迷宮★★★   8話「京都の母!修学旅行生に裏切られた女将」

防災の緊急連絡で起こされ、久しぶりに見た。
大人の渋いドラマです、ひねりが見所です。
意外と視聴率が良かったりします。おじさんが見ているのかな。
それでは、自分も見ないといけないな・・・
ガチバカとい同じ生徒の話だ。修学旅行だ、しかし、大人が凛とできない。
そこらが、姿さんの美しい和服姿で、大人のホンマを見せてくれた。
国生さんのベタな演技も、嬉しくなる。
橋爪、北村さんになると、究極の絡みだ。渋、枯れ、コントだ。

(超簡単あらすじ)公式HPを参考にした
★杉浦(橋爪功)は、思い切ってコートを新調した。ところが、それを着込んで
歩いていると水を掛けられる。目の前には古びた旅館があり、二階の窓から
中学生のニヤついた顔が見える。どうやらその男の子が水を掛けたらしい。
怒りで旅館に飛び飛んだ杉浦に、応対に出た旅館の女将・町村百合(姿晴香)は
しきりに頭を下げる。どうやら杉浦のコートに水を掛けたのは修学旅行生らしい

。女将がいくら弁解しても、杉浦の腹の虫はおさまらない。

★そこに渚(国生さゆり)が入ってくる。
三ヶ月ほど前、初老の女性がティッシュ
配りの若者に突き飛ばされて意識不明の重体に陥るという事件があった。
その被害者がこの旅館の大女将・町村松子(雪代敬子)だった。渚は意識の戻らない
松子を心配して、時々訪ねている。さらに、渚は高校の修学旅行でこの旅館に
泊まったという縁があるというのだ。


★その夜、下宿で大洞(北村総一朗)と貞子(市田ひろみ)に、話したところ、
最近の修学旅行生は質が悪くなっていると貞子から聞かされる。一方、大洞は
女将の百合に興味を持つ。翌日、女将に一目会わせろという大洞を連れて旅館に
行った杉浦は、渚が修学旅行生の引率の教師と揉めているところに遭遇する。
どうやらまた生徒が問題を起こしたらしい・・・。

★事件の
若い男が自首してきた、会社の方針でテイッシュは20代女性に
配るように言われていたのだ。それを女将は関西人の強さで勝手に取ろうとした。
それで、思わず制止して、はずみで倒してしまったのだ。

真面目に会社の指示を守ったからだ。それは警察を通じて女将に告げられた。

★杉浦と渚は女将と何度かあって話す。杉浦が京都日報でコラムを
書いていると知って、女将は思いがけないことを語る。
大女将が倒れた日は、さまみろと思ったのだ。
大女将は以前は「京都に来たら、私が京都の母や」と気概を持って生徒に凛と叱った。
しかし、5年前から母も生徒も学校も変わった。生徒を怒るな、
タバコも酒も見て見ぬふりをした。生徒は我が子でなくお客さんになったのだ。
事件の日も大ケンカしたのだ。だから、死ねばいいと思った。

自首した男を許せない、自分の醜さに気づかないですんだのに・・・
杉浦「生きているからだ」。女将「子供を叱る資格、母を看病する資格ない・・」。
杉浦「旅館を畳むことだ、女将の笑顔がないのなら」渚は杉浦の暴言を女将に謝る。

★女将は突然いなくなった。旅館は修学旅行で一杯だ。杉浦や渚や大洞まで手伝う。
風呂掃除していると、中学生が来る。杉浦は無理矢理生徒に掃除させる。
そして、杉浦はいなくなった女将に向けてコラムを書く。女将は旅先で読んだ。
「女将の笑顔」とタイトルされていた。女将が仏頂面、ケンカになった。
聞けば悩みがある、最近の子供は言うことを聞かない、身内の年寄りが入院している。
高齢化社会、年寄りが入院している家は多い。女将が笑った、いい笑顔だ。
笑うと10歳は若くなった、女将は十八番の「若いって素晴らしい」だったか?
下らない悩みは若さで吹き飛ばせ、笑顔で忘れろ、女将はまた笑った。
また来るよ、帰りに言った。あんたの笑顔を見に来るんだよ。忘れてはいけない。
これは腹の中でいった、でも女将の耳に届いたはずだ。


★女将は戻って、大女将に面会に行く。突き飛ばした若者は仕事に忠実な
若者でした。どうか許してあげてください。私からお願いします。
それから私を許してください、姑思いの嫁のフリをしていた。
どこにも行きません、おかあさんの笑顔が戻るまで・・約束します。
女将は、生徒に破った障子を貼らせる。責任取るの当たり前でしょう。
丁寧にせんと・・・それを見て渚は泣く。杉浦はコラムの勝利を自慢する。
生徒が出発する、生徒は手を振る。女将は笑顔で見送る。

(コメント)
★最後のコラムの記事と女将の告白を書きました。
渋いよ、大人を泣かせる、大人を変えるそんな文章を読みたいね。
大女将と女将、尊敬もしているし、大好きだった、でも嫌いなところもある
失望することもある。事件の日にケンカしたまま、大女将が昏睡は辛いです。
でも、女将は凛と和服で生徒に接する、日本の女性の美しさは
しなやかさと凛々しさですね。姿さん、美しい、ちょっと年取りましたが・・
★一方、修学旅行は競争が厳しいのだろうね・・・大変なのだろう。
マクドが接客のマニュアルを示し、うわべの接遇は日本を席巻している。
しかし、どうだろうか・・生徒はお客として自分を上に、先生や旅館の女将を
見下している。何をしても、怒られない環境にいるのだろう。
本当のサービスは、家族として接する。これだろうな〜〜だから、
悪いことをした生徒は我が子のように叱る。そして、最後はとびきりの笑顔だ。
もっとも、最近は家庭でも親は怒らないし・・とびっきりの笑顔もない・・
どうなるのだ、日本。昔の日本式の企業は、終身雇用で社員は家族が
モットーだった、今は能力主義という名のもとで、企業に便利でないものは、
能力はあっても、家庭や身体事情で切り捨てる。自己責任という便利な言葉も
はびこっている〜〜。
★思わず愚痴を書いた。最近愚痴ぽいな。完全に年寄りになったぞ。


久しぶりに見ました。録画してあるけど、この時間寝ていて、風呂にはいっている、笑い。


京都迷宮案内★★★☆  1話「狙われた洋食屋!被害届を出す女」

京都日報社会部遊軍記者の杉浦恭介(橋爪功)は、城戸社会部長(西田健)のお供で学生街の古びた洋食屋『よしなが』に行く。『よしなが』は、城戸が学生時代によく通った店で、今は父親のあとを継いだ吉永今朝子(栗原小巻)が切り盛りしていた。城戸によると、以前は今朝子の夫と二人でやっていたというが、夫らしき男の姿はどこにも見えない。昔、この店は学生で賑わっていたと城戸は言う。だが、杉浦の見たところ、今はあまり流行っている様子はない。 どうやら店を閉めるというウワサがあり、城戸は気になって見に来たらしい。食べに行くと、朝子は城戸を覚えていて、立て替えるのだと話してくれた。タイトル。
城戸は早速、橘が部屋をリフォームしたので、リフォーム会社を世話してもらった。「よしなが」の話で、円谷も一緒に懐かしい洋食屋で盛り上がる。杉浦は、食べに来ていた。そこに円谷もやって来る。今朝子にリフォーム屋さんを紹介に来たのだ。円谷は惜しいと言う。今朝子は杉浦に旦那はイタリアに行っていると話した。杉浦は安くて、ツケが聞くので毎日のように来る。
そんな中、今朝子が無銭飲食の被害にあったと所轄署に届け出る。警察で呼び出した城戸に「店をやる自信がない」と話す。杉浦が帰ると、大洞と城戸は「今朝子ちゃんが店をやる自信が無くなった」と心配している。城戸は店を移転する方にもっていく。杉浦は「改装はどうする・・・、その時間は、僕が行っていた、厨房は冷え切っていた」と言う。大洞は「嘘はいけない」と怒る。CM。
杉浦は近所の人に聞き込む。旦那は飛行機は怖くて乗れない。杉浦がいくと、城戸が物件を世話していた。今朝子は移転で動揺している。今朝子は「東京だ」と言い出した。そこに学生が食べにやって来る。杉浦は店を張り込む。今朝子が歩き出す。道の角の地蔵に手を合わせる。病院に入っていった。CM。
夜の杉浦はアパートまで尾行した。今朝子は一人で泣きながら歯ブラシする。渚に連絡がある、
城戸から大洞に連絡が行った。今朝子がひったくりにあった。一方、渚の友達がひったくりの犯人と間違えられたので走ってきたのだ。釈放された・・・橘は「青春のマドンアに見とれて・・マドンナは狼少年じゃないの・・・一人の人間に災難が重なるのおかしい・・・嘘くさい、ひったくりにあったくらいで京都を離れるか・・」。渚も気を引いているだけだ。杉浦「俺も狼おじさんになる」。杉浦は「店が燃えてます」とアパートのドアを叩く。見て回ると、杉浦が店の下に入り込んでいた。杉浦「どうして、アパートに住んでいる?」。今朝子「改装、移転、リフォームはうちで決めていた」。杉浦「無銭飲食とか、ひったくりとか、大人が心配しています、力になれるならいつでも・・」。次の朝、杉浦の家の前で今朝子が待っていた。そして、病院に連れられる。「あなた、仕込み終わった、ゆっくりできる、改装も来週から、楽しみね、あなたと私の店・・」。夫は意識不明で挿管して、人工呼吸器に繋がっていた。CM。
河原で今朝子「心臓が悪い、今度発作で覚悟してと言われている、半年前から、主人がいなくって、閉店の噂が立って、誰にもいってない、だから、嘘を・・・馬鹿野郎〜〜」。杉浦は記事を書き出す。「嘘も方便」。橘「よしながの土地は人手に渡っている、だから、何が全貌を掴んでいる、半年前に料金が渡っている」。杉浦「旦那の入院費に使った、イタリオアレストランで再出発することになっている」。橘「明日、引き渡し、キッチンよしながは今日限り」。杉浦「何かしてやれることはないか」と走り出す。橘「杉浦さんも、青春するの・・」。
♪スタンバイミー♪  店に城戸や大洞がやって来る。城戸は同窓会をやらせて貰う。にぎわっている。杉浦もくる。大洞も、エプロンで手伝っている。そんな中に、電話がかかってくる。病院からの電話だった。今朝子が出る。「分かりました、営業中です、店が終わったら伺います」。杉浦「病院に行かなくていいんですか」。21時に店を閉める。そして、今朝子は泣く。杉浦「閉店です、いまからお礼の言葉があります」。今朝子「私のつたない料理でお口汚しです、主人はただいま、東京の店に修行に行ってます」。皆は毎日来ます。今朝子「主人が戻りましたら、みなさんの期待に添えるような・・主人と歯を食いしばって、ありがとうございました」。終わって、大洞、城戸、円谷は、杉浦が来て今日が最後だと言われた。今朝子「この店の最後は私が看取る」。全て終わって、病院に行く。霊安室で、今朝子「今日は満員だった、おいしい、おいしいって、残らず食べてくれた、最後の日に、よかったわね、あなた」とすがって言う。杉浦が次の日に行くと「本日をもって閉店します」と張り紙があった。杉浦「また、ツケのきく店がなくなった」。おしまい。
これでいいのだ。単純なストリーだけど、短編の美しさは、人の美しさを過不足なく描けばいいのだ。ミエミエのストリーで、カタルシスがないが・・・これでいいのだ。栗原さん、自分たちのあこがれの女でした。「忍び川」で、魅せてくれました。声が独特のぬくもりと知性と色気を感じさせてくれる。でも、年取りましたね。でもでも、城戸や円谷には、皆年取っているので、青春に戻ってしまう。スタンバイミーなのだ。年寄りの古き良き青春に乾杯と言いたい。年寄りは感傷に浸れました。昔ながらの洋食屋さん、なくなっていますね。外食はほとんどしないが、淋しい。時代なのですが・・・・。  何と、主題歌は倖田來未だ、この古風なドラマに似合っていないようで似合っている。ゲスト・・・栗原小巻

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