2006年 1月 ドラマ                 けものみち  テレ朝   木 21時
スタッフ

■原作・・・松本清張
■脚本・・・寺田敏雄
■演出・・・松田秀知
■プロデ・・・
  内山聖子ほか

■主題歌
帰れないものたちへ
中島みゆき

キャスト

成沢民子・・・米倉涼子
久垣春樹・・・仲村トオル
佐伯米子・・・若村麻由美
黒谷富雄・・前川泰之

武藤美代子・・星野真里

木崎光恵・・・田丸麻紀

成沢寛次・・・田中哲司
杉原奈々美・・上原美佐

結城紗和子・・野川由美子
岡橋・・中原丈男

久垣薫・・・網浜直子

秦野重武・・・吹越満
如月初音・・・東ちづる
鬼頭洪太・・・平幹二郎
小滝章二郎・・・佐藤浩市





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 期待と最終評価

黒革の手帖で、気をよくして松本清張を米倉さんと仲村さんでやります。気になるのは時代設定の問題だ。微妙に古さを感じる。それを突破して、テンポよく、驚きの展開を見せてくれる良いが・・黒革は、お金がドカ-ンと主人公の上昇とともに大きくなったのが快感だった。今回は、そんなジェットコースターがないと、間延びした2時間ドラマになるかも・・。期待★★★★、予想★★★で、柳の下に泥鰌はいないことが多かった、笑い。

 公式HPから

鎌倉の料亭旅館『芳仙閣』で働く民子は、ジュエリーデザイナーになることを夢見ながらも、病で寝たきりになってしまった嫉妬深い夫を抱え、出口の見えない絶望の闇から抜け出すことができずにいました。そこへ、ある魅力的な男が現れ、民子に囁きます。
「行き先のわからない乗り物に乗ってみないか」と ――
 
 その誘いに乗り、自宅を放火し、全てのしがらみを断ち切った民子。そんな彼女に用意されていたのは、政財界の黒幕の愛人というポジションでした。過去を捨て、すっかり生まれ変わった民子。しかし、そんな民子に魅了されたひとりの刑事が彼女を放火事件の容疑者として執拗に追い始めます。
 果たして、民子のたどり着く未来とは……!?




 あらすじとコメント

けものみち★★★★★  9話

最後まで、それなりの緊張感を持っていた。
9話で終わりでしたが、ちょっど良かったかもしれない・・
それぞれの結末を完全ネタバレで書いていくぞ。
奈々美も、今まで泳がしたけど、ちゃんとそれなりの役割を演じていた。
美代子は捨てられるね・・間宮は新しい仲居マニアなのだ、笑い。
女将はしぶとく、生きていくね、裏の女将なのだ・・
久恒の最後も良かった、でも犬死になった、可哀想にプチ金か民子の身体を
手にいれるかと思ったのに・・・残った妻子はどうして行くのだろう、涙。
木崎も、マスカレードを手に入れたと思ったのに、転落・・小滝はひどい。

ひどいついでに、一番ひどいのは小滝だ、爆、爆、爆。
民子に「君が必要だ、そばにいてくれ」。でも民子とHした後に、
民子が入っている風呂に、黒谷が灯油をまき、火を付けさせた。
その黒谷も逃げられないようにして、民子も焼き殺そうとした。
民子は夫にしたことに直面するのだ。
最後は火事から逃げた民子「何もかも捨てて私と生きてみるよう
と思ったことないの?」。小滝「ないね」。あっさりだ、しかも
このドラマの最後のセリフだ。いいね、何だか、全てを否定するような
終わりのセリフだ。

ただ、先週の予想どおりメモリチップは短刀の鞘にあった。
でも、小滝が持って行ったものは偽物で、民子が持っていた物が本物か?
そうすると、民子は夜の町を歩いていたが、小滝はまた民子を
探すことになる。ここらは余韻を持たせた終わりだ・・・
−−けものみちに一歩踏み入れた者は逃げ出せない、出口が見つかっても、
別のけものみちの入り口だ、死ぬも地獄、生きるも地獄、変わりなし−−
最後のナレーションでまた、別の物語があっても不思議なしだ。 

(簡単あらすじ)  公式HPに加筆した
★久恒とともに生まれ故郷の富山・伏木へと逃れた民子の前に、小滝が現れた。
小滝は民子を抱き寄せると、一緒に帰ろうと優しく囁く。
病院に戻った民子は、久恒が末期のがんに冒されていることを知り、
複雑な思いを抱く。民子が病室で久恒「いいところだ」と言葉を交わしている。
小滝が入ってきた。
小滝「民子、僕なら君すべて取り戻せる、君の人生もだ」。
これは参った。かみさん、どちらも好きだけど、佐藤さん>仲村さん
になってしまったよ、笑い。
でもチップを取り戻すだけの言葉なのだ・・
久恒「駄目だ、こいつの正体、分からないのか」。
病室を出た小滝に続き出た民子「もうあなたの役に立てない、全て失った」。
小滝「君が必要だ、そばにいてくれ」。かみさんは、完全に落ちました、笑い。
民子は小滝と別れ病室に戻った。久恒は民子の手を握り「ここで生きていけ」。
そこに、連絡を受けた妻の薫と太郎がやってきた。久恒との再会を喜ぶ太郎と、
突然深刻な病状を知らされ、泣き崩れる薫だ。薫「早く言ってくれなかったの」。
病室を出た民子は、久しぶりに
再会した町医者(田村高廣さん)の優しい言葉
「民ちゃん、喘息は・・子供の時エライ目におうて・・美しゅうなって・・・
都会には人の皮のけだものがいてに、美しい女を食い物にする」

とい声をかけてくれる。民子は胸を詰まらせつつ出る。
そこで薫に関係を聞かれ民子「刑事と容疑者です」。
民子は海岸を歩く。−−−ここで夢見た女は元々いなかった、そう思えばいい、
あとは、あの男との答えを出すのみ−−−
鬼頭から託された短刀を手に
決意を新たにするのだった。

★数日後、芳仙閣に小滝と間宮の姿があった。間宮「特捜部は鬼頭が築き
上げた日本の裏側で暗躍する人脈、黒いネットワークのすべてが
つまったデータを探しているが、とうとう見つからなかった、
鍵のメモリは二つある、知ってたんでしょう、手に入れたりして・・」
という。
小滝「そんなに憎かったのか、鬼頭を、君の父を自殺に
追い込んだ・・無意味だな、積年の恨みは・・」。間宮「小滝さん、信用してます」。

実はそのひとつを小滝はすでに手に入れていた。だが、それはふたつ揃ってこそ
意味をなす。しかしその素振りを全く見せない
そこに女将が入って、「民子はいない、殺された・・身を投げた・・次のチャンスを
狙っている」。美代子が部屋に入ろうとする。間宮「空気を読め」と叱る。
次の仲居さん小笠原愛(安田美沙子さん)に間宮は
「可愛いね結婚しょう」と声をかける。病気です、笑い。
小滝に携帯で「報告です、民子が伏木から姿を消した」。

★マスカレードの取締役会で民子が解任され、元秘書の木崎が新社長に就任した。
スタッフや顧客から拍手をあびる木崎の前に、民子が「そのデスク私の身体に
合わせたの」と姿を現す。
木崎「どうして、解任されたのよ」。民子「私の指示、
緊急取締役会で、私の再就任が決定しました、意思確認しました、
一つだけ質問した、民子と木崎、どちらがお好きと、
誤解しないで女として」。
証書を突きつけられた光恵は出て行かざるを得ず……。
民子「10分後販促会議」。
その後小滝に今後の身の振り方を相談した光恵だったが、小滝「驚いた、君なら
想像が付くと思った、今まで良くやった、ありがとう」。木崎「私は道具、民子さんは
あなたにとって・・」。小滝はばっさりと光恵を切り捨てるのだった。
鬼頭の死をきっかけに、民子の夫寛次の焼死した放火事件が再捜査される。
奈々美「民子が犯人だ」と声高に訴えるが、誤認逮捕に焦る警察は、久恒が残した
捜査資料を逆手に取られ、奈々美は犯人と決め付けてしまう。
警察「お前はテイアラを取り出し、民子に恩義を売って、店に雇って貰った」。
奈々美「騙された」と連れて行かれる。
何としても奈々美を犯人にしたいのだ。
芳仙閣の女将の初音に民子は「8000万で買ってから、よく持ちこたえてるわ」。
女将「二人は鬼頭が残したメモリチップを探している、地検も探せなせなかった、
それがあると世の中ひっくりかえるの、この情報8000万じゃ安い」。

★久恒は週刊誌を見て、「どうする、殺されるぞ」と服を着て病室から出る。
妻「私と太陽のそばにいて」。久恒「一つどうしてもやらない、俺に大切なものは
お前と太陽だ」。太陽「悪い人捕まえるんだね、頑張って」。
妻は泣く。せつない。
小滝が鬼頭の残したメモリチップを探していると聞いた民子は、鬼頭からもらった
短刀を手に、今は朽ち果てた鬼頭邸へと向かった。そして、誰もいないはずの
鬼頭の寝室に入った民子の目の前に、小滝が再び姿を現す。
小滝「お帰り、また会えると信じていた、見事だマスカレード復帰劇」。
民子「どんな方法があるというの、あなたなら、私の全てを取り戻せるって」。
小滝「人が生まれ変わる方法は色々ある」。民子「裏で政治家と繋がっていれば」。
小滝「間宮と組むつもりはない、彼は所詮」。民子「自分が政治家になれば」。
小滝「必要ない、彼らを所有すればすむ」。
民子「本当に、私に会いたいと思った」。
小滝「君は麻布から吸い取る道具だ、そのつもりで君を選んだ、
僕の中に誤算が生じ、気づいたときには君を好きになっていた」。
民子「あなたの言葉は同じ、私を抱きしめるか、突き放すかどちか・・」。
小滝「二人で生きてみないか」と言うと抱き合う。

★民子の服を逃がし、黒い下着の民子を激しく抱く。
一方、民子のことが気になる久恒は、薫の制止を振り切り、鬼頭邸へと向かう。
歩くのもままならない久恒は、気力と体力を振り絞り、やっと鬼頭邸の玄関に
辿り着くが、そこで力尽きて座り込んでしまう。
芳仙閣で間宮に、美代子が迫る。
間宮「国の大切なことがあるんだ」。
美代子「私と国とどちらが大切なの?」。間宮「考えておく」。
大爆笑。
間宮は中に入り、男達「彼は手に入れるの」。「怖いね鬼頭以上になる、国を裏から
操る存在になる」。「ただし失敗すれば自分の身はどうなるか分かっているね」。
「君も近しいようね」。「次の改造で現厚労省大臣が続投を断念した」。
間宮「よろしんですか、こんなアホキャラで・・」。「国民は喜ぶ」。笑い。
小滝との情事を終えた民子が風呂に入っていると、そこに黒谷が入ってきた。
黒谷「殺すんだろう、やれ、止めるんなら飛び出して、その身体見せろ」。
驚く
民子を挑発しながら油をまき始める黒谷だ。そして、火を放ち、逃げ出そう
とした黒谷だったが、木戸が開かない。慌てる黒谷は「小滝さん」と叫ぶ。
しかし時すでに遅し。すべては小滝の罠だったのだ。火の勢いが増す中、
必死で火をよけようとする民子をマジックミラー越しに眺めながら
冷笑を浮かべる小滝だ。
その手には鬼頭の短刀が握られていた。
ちょうどそのとき、鬼頭邸の表に、久恒から連絡を受けた警官や佐久間が到着。
久恒は最期の力を振り絞り、「踏み込め、中に民子がいる、身柄を確保してやれ」
と告げる。佐久間が駆け出す。久恒「早く、あの女を助けてやれ」と言い残す。
佐久間がその場所に戻ったとき、久恒はすでに動かなくなっていた……。

そして数日後、とある廃墟 ――
民子から奪った鬼頭の短刀を壊し、メモリチップを取り出す小滝だ。
ふたつ揃ったチップを手にし、満足げな表情の小滝の前に、民子が現れる。
民子「いいんですか、それ、偽物かもしれませんよ」
小滝「どうしてここが」。
民子「あなたの気持ちになって・・
私すりかえかも、本物であれ、偽物であれ、所詮そういう運命ってこと、
連れていってよ」。小滝「断る」。民子「最後に答えて、一度も思ったことないの、
何もかも捨てて私と生きてみてもいいって」。小滝「ないね」と歩き出す。

すでにふたつのチップを手にした小滝に、民子はもう必要のない人間となったのだ。

小滝が姿を消した後、バッグからもうひとつのチップを取り出し、
短刀へと戻す民子。
そして短刀を手に歩き出す。−−けものみちにはけものみちの歩き方がある、
ただし、一度そこに足を踏み入れたものは、二度と抜け出すことは
できない、例え出口を見つけても、別のけものみちへ続く入り口に
すぎない、死ぬも地獄、生きるも地獄、どちらも地獄に変わりなし−−
♪中島みゆき♪ エンドロール。
最後に夜の雑踏の中を民子は大きな首飾りで歩く・・・

最後に、脚本だけでなく、役者でも見せてくれました。
こんなドラマは古い昔の風のドラマだ、よく言えば正統派、本格派・・・
自分は好きです、最後まで見ていけました。
佐藤浩市さんが、最高ですね、安定してました。
平幹二郎さん、楽しんだのでしょうね、嬉しそうに狂っていました。
米倉さんも、何だかんだ言われたが、この路線だけはみんな見てくれます。
間宮代議士の長谷川朝晴さんが、頭に入りました。また忘れるでしょうが、
自分は、こんなボケキャラですから・・爆。


けものみち★★★★★     8話

鬼頭は死んだ、そして急展開だ。秦野も殺された。
小滝の正体は・・少し見えそうだけど・・・
民子を連れ出したのは久垣だったよ・・・
全てが意外な展開で、急展開だ。
平さんの渾身の死への演技に魅了されました。
ただ、民子の貰った短刀にメモリがあるよね。

(超簡単あらすじ)  人物別にまとめる、セリフなしで

★鬼頭と秦野  し、し、死んでしまった
衰弱していった、民子が世話している。秦野がきて、財産目録を
すべて民子名義に変更するように指示する。秦野は実施する。

鬼頭は秦野に銀のケースのメモリを渡す、鬼頭の掴んでいる
人脈や、関わった事件などが記録されているのだろう〜〜〜
鬼頭は秦野と上海時代を懐かしく振り返り、男二人で踊り出した、
笑い。

民子は、秦野から財産目録などを貸金庫に移してある、と鍵を渡される。
民子は財産をマスカレードの名義にして貰う、「殺されても
マスカレードが残るうように」。秦野「小滝は追わない、友達だから」。
ここらは相続税はどうなるのだろう?? 余計な心配してしまう。

その後、民子が世話すると、鬼頭は「米子が立っていた、心配性だ」と泣く。
庭に向かって座った鬼頭は、横の民子の手を取り、下腹に入れる。
男の大事なものかと思ったら、隠していた短刀を差し出す。
鬼頭「お前のものだ、大事に使え」。民子「殉死しろと」。
鬼頭「日本の女は強くなった、民子にしか出来ないことをしろ、
子供を作れ、母になれ」。意外な最後の言葉だった。
民子が短刀を貰い去ると、一人になった鬼頭は庭を見ながら座る。
手にもった独楽が落ちて、首が前に傾く。一人で死んだのだ。


民子が帰ると、秦野「寝ていると思った、笑っちゃうよ、畳の上で死んだ」。
民子が最後の水を口に湿らす、そして白い布をかける。
鬼頭の死で、屋敷には弔問客が列をなす。久垣もやって来て、
「生きているうちに見たかった、妖怪を」。民子は追い返す。

秦野はメモリも貰ったが、弔問客が多いので心配している。
たくさんのハソコンの部屋での警備が手薄だと怒る。
そして
秦野は逃げるが、黒谷が呼びかける。庭の木々の間で待つと、
いきなり背後から黒谷がロープをかける。そしてロープが引かれ、
木に吊され、し、し、死んでしまう。

しかし、その時、屋敷に東京地検特捜が一斉に入る。

次々、資料を運び出す。こうして、鬼頭の死とともに、鬼頭の権力は
一瞬で消えたのだった。

★小滝  あんたは、何者だ、地検特捜なのか? モグラなのか??
最初に先週、ホテルであった民子に久垣は、小滝が大阪地検特捜だ、
1980年に追っていたジャナリストは消えた、と知らせる。

小滝は秦野と会っている。秦野は「鬼頭と上海であって、意気投合した、
そして女を殺したときに、なかったことにしてくれた、恩人だ」。
小滝「鬼頭の時代は終わる、先を考えよう、鬼頭が大事にしているものを
欲しい」。メモリーのことですね。秦野「何のことか」と白を切って別れる。

次に民子に携帯する。民子はホテルにいることを確認して、小滝「灯が
見えたから、そこは過去の場所だ」。民子「初めて来た日から、
今の私が始まった、けものみちの入り口」。小滝「分かったでしょう、
けものみちの歩き方があることを・・」。民子は小滝を信頼しているのに・・

また民子に携帯する。「命を狙われているので身を隠す、あなたが心配で」。
民子「自分で決めたこれからも」。その後、民子の所をやめた木崎が小滝と会う。
木崎は小滝のモグラだった。民子を探らせていたのだ

小滝は黒谷から秦野のメモリを貰い、パソコンに繋ぐが、メモリはAとBの
二つがあって初めて見ることが出来るようになっていた。


最後に、民子の久垣の伏木への逃避行に、小滝が登場する。そして民子を抱く。
小滝、お前は、民子の味方なのか?? それとも敵なのか??
多分、民子の持っている短剣の中にあるのでしょう。

★民子など  鬼頭亡きあと、けものみちは誰と歩くのだ
民子は久垣から、小滝のことを知らされても、やはり小滝を頼っている。
民子の店に、芳仙閣の女将が2000万を持ってくる。500万を返す。
残りで民子の宝石を買って帰った。

そして美代子も間宮代議士と一緒にくる。芳仙閣は潰れる、借金して
2000万は集めたが、残り8000万ある。美代子は「女は力ある男性
を見つけるべき、間宮さんに結婚しようと言われた」。民子「笑わない方が、
頭の悪さが顔にでる」。

民子は8000万で芳仙閣を買うと女将会って頼む。民子「このまま
残したい、あの頃ここの給金でどれだけ助かったか、最後に人でいられた所
人手に渡したくない」と頼み込む
。女将は金を払い飛ばしたのだが・・・

鬼頭の死の弔問中に、地検特捜が手入れに入る。その時久垣に
連れ出された。民子のマスカレードにも手入れが入り、テイアラも落ちた。
久垣と民子は、民子の故郷の富山の伏木に向かっていた。逃げ場所は
そこしかなかったのだ。雪降る海岸で、海の上に大きな立山連峰の山並みが
見えた。久垣は、喀血して倒れる。
診療所に行くが、民子の毛皮は目立つ。
外に出ると、向こうから小滝が来た。民子「どうして」。
小滝「無事で良かった」。つづく、来週は最終回だ。

(コメント)
★意外な展開で、しかも、急展開だ。誰が味方で、誰がモグラだ?
まるで輪舞曲みたい、笑い。来週最終回だけど、まとまるのか。
小滝と久垣が入れ替わったように民子に接する。だけど、民子の
王子様はどっちなんだ。黒谷ではなく、二人だけだ・・
民子のけものみちの最後はどうなっているのだろう・・・
幸せになってもらいたいものだ、でも、久垣は死ぬから、小滝と幸せに
なって欲しいものだ・・ただ、店だけで一人生きていくのか?
黒革の手帖に通じる生き方だ、原作だとどうなのかな?
★しかし、本当にちょっと昔風だけど、しっかりしたドラマだ。
鬼頭の平さんが凄かった。老と醜で、執念と諦観、民子と米子への愛、
いろいろ複雑なものを見事に演じてくれた。吹越さんも、死んでしまったが、
濃厚なオーバー気味の演技でありがとう。死んだ二人のダンスは最高で
インパクト大です。なんだか、青春時代なんだと、涙です。
女たちはどうなるのだ。木崎は小滝と寝ているのか?おじさん的な
発想だった、ごめん。女将と美代子、奈々美・・・やはりキャラ弱いな
適当でいいかも知れないな、民子をしっかり描いてくれ、笑い。


けものみち★★★★★   7話  平成18年2月23日放送

まとめて書くよ。急展開だ、終盤前で結構急展開するドラマが多いな。
「けものみち」も大変なことになったよ。

★米子  大きく急展開だ、し、しんでしまった!
先週、毒を盛られて倒れた鬼頭だけど、犯人を見抜いていた。
それは米子だった。そして、俺がけりを付けると言った鬼頭は黒谷に命令した。
風呂場を掃除する黒谷に、米子が来て薔薇を投げる。
米子「似合いかもしれない、他に分かり合える人いない、抱いて」
露出はないが、言葉でのエロエロですね・・・素晴らしい。
しかし、黒谷はナイフを出した。鬼頭からの命令だったのだ、逆らえない。
それを、鬼頭は風呂場のマジックミラーで民子を抱きながら見ていた。
思わず叫び、止めさせようとするが、鬼頭が口と身体を押さえる。

二人の目の前で、米子は自分から黒谷のナイフに向かって抱きつく。
鬼頭はお経を唱えているが・・・死んでいくのだ。

自分の部屋に戻った鬼頭は「米が不憫だ」と呟く。
さすがに民子もショック、ショックだ。見ている方もショックだ。
若村さんももう出ないのか残念です、凄いエロさだったのに・・・


民子は米子から、死ぬ前に、米子は16歳から、麻布の屋敷に入り、
逃げ出したこともあったが、今は、昔の事を忘れた。
民子からもらった耳飾りを返した。そして、呪文のように
「けものみちに一度入ったものは逃げ出せない」と告げるのだ。
民子は、私は、あなたとは違うと、まだ魂だけ残っている米子に呟く


結局、民子は黒谷に運ばれ、車から多摩川に投げ捨てられた。
身元不明の死体として、後に発見されるが、米子には家族も友人のいない。
多分、身元不明人のまま、闇の葬られたのだろう・・・
葬式もなかったのだ、悲しすぎる、涙。


★久垣刑事   刑事をやめて、鬼頭周辺を追う
癌も末期で、咳は止まらず、最後は少量の喀血までした。
雑誌の編集長朝倉(小市慢太郎さんです)に鬼頭のことを見せる。
朝倉は、その資料を100万で買い取る。他社に売らないことが条件だ

しかし、記事は載らなかった。久垣は文句を言う。
すると、朝倉は以前も記事にしょうとしたが出来なかった。
その時、
追いかけた記者が行方不明になった。その時の資料を久垣に渡す。
それを見た久垣は、意外な写真を見つける、追っていた男・桐沢だった。
その顔は小滝だったのだ・・・
驚くが、追い求めることにした。

妻に離婚届けを渡し、妻に誰にも告げずアパートを引き払え、
刑事には稼げない大金を稼いでくると告げる。黙って聞き入り妻だ

久垣は、子供の部屋に入り、「勉強頑張れ」。
子供「お父さんみたいに刑事になって、一緒に悪い人を捕まえる」。
久垣は、自分の仕事を子供に認めて貰ったのだ。
良かったね、ベタベタのセリフですが涙です。
最後に、小滝のホテルに行くが、もぬけの殻だった。
そこに遅れてやって来た民子に、一緒に追いかけようと提案する。

★鬼頭   死相せまる、遺言を書こうとする
もう、倒れただけで、花や見舞いが一杯になる。
しかし、米子を黒谷に命じて殺したが・・自分の死期も悟る。
それでも、残った民子への愛欲だけは残っていた。
しかし、
民子はもはや鬼頭を子供をあやす母親のように優しく包む
秦野は鬼頭が民子にコントロールされて事態に驚き、小滝に相談する。
小滝の答えは「俺につくか、麻布につくのか」だった。
頭は弱っていき、秦野に「妻も子もいない、
屋敷も財産も全て民にやると、その遺言状を書く」と命令する

本当に死んでいくようだ・・・最後に小滝を殺せと命令したよ。
全面戦争だよ〜〜どうする、小滝・・・

★奈々美、美代子、間宮代議士、小滝
奈々美は、木崎の策略で、民子の店を解雇される。顧客情報を流したのだ。
しかし、木崎は奈々美を何かに使いたいのだ・・怪しい

美代子は、間宮代議士に近づいて、高価なものを貰ったようだ。
服装も派手で、セレブ気分だ。芳仙閣もやめたのだ。
女将に「退職金でないよ」と言われると、
美代子は「付け火して保険金貰ったら」と悪女ぶりだ。
女将も「百戦錬磨よ、でもあんたは民子になれない」と反撃する。
しかし、女将は芳仙閣をやめることにしたのだ、時代なのだ。

その
間宮代議士だが、鬼頭を忠犬ふりで見舞った。
しかし、民子と会って「鬼頭には死相が出ている、闇の世界も交替だ、
あなたはいいポジションにいる」と助言するのだ。
最後に
、何と間宮代議士は小滝と会って、「二人は先輩後輩で昵懇なのだ」
次の闇の世界を仕切るのは小滝と間宮代議士ということなのだろうか

最後に
小滝だが、久垣には桐沢として、鬼頭との昔の関係を追われる。
間宮とは手を結び、秦野には自分に付いてこないのかと迫る。
完全に次世代のフィクサーになるつもりのようだ。
ホテルから姿をくらました・・闇の世界に入ったのだろうか・・・・


何だかんだで、民子の事を書かなくても、今回は回りで急展開だ。
終盤に向かって一気に盛り上がってきたようだ。
評価アップで、ドキドキしたよ。前半の米子の死ぬシーンで圧倒された。
何だよ、小滝のキャラが急に大きくなってきた。
そして、鬼頭亡き後を巡って、どうなるのか?
民子は小滝と手を結ぶと思ったが、鬼頭と関係が深すぎる。
鬼頭が小滝を殺そうとするので、小滝を助けようとホテルに向かう。
しかし、もぬけの殻で、そこで久垣と会って二人で小滝を追うのだ。
民子は米子がいなくなって店はできない。
木崎が怪しげに店を仕切ってしまいそうだ。
編集長朝倉(小市慢太郎さんです)


(公式HPから)
鬼頭が食事中に突然嘔吐した。医師によると、
食事に毒物が混入していた可能性があるという。食事を用意したのは米子だったが、食べさせたのは民子。秦野は鬼頭の命に別状がないことを確認すると、民子と米子を呼び寄せ、思わせぶりに注意を与える。「あなたがたどちらかが、嘘をついている…」。だが、しばらくして意識が戻った鬼頭は、秦野に「お前は動くな」と言い放つ。
 翌日から鬼頭家には見舞い客が大勢やってくる。その中には密かに民子を支援する国会議員・間宮の姿もあった。なんと芳仙閣で働いていた美代子も一緒だ。美代子は民子に向かって挑発的な笑顔を見せる。鬼頭に毒を盛ったのは民子の仕業と疑う秦野は、民子を連れてきた小滝を責める。だが、小滝は黙って秦野の言葉を聞いているだけだ。そんななか、ついに久恒が警察に辞表を提出した。このまま刑事をやっていても鬼頭を追い詰めることはできない。肺がんに冒され、余命いくばくもないことを悟った久恒の最後の決断だった。警察を去った久恒は、これまで調べ上げた鬼頭の情報を出版社に持ち込む。
 自分が毒を盛ったのではない。ということは……。なぜあんなことをしたのかと理由を尋ねる民子に、米子は以前民子からもらったイヤリングを返すと
、「けものみち、一度そこに入った者は決して抜け出せない」と謎めいた言葉をつぶやく。 その直後、鬼頭に、風呂場の裏にある薄暗い場所へと連れて行かれた民子。マジックミラーになっている窓から中をのぞくと、黒谷と米子がいる。「抱いて」と言う米子をためらうように抱きしめた黒谷は、突然小刀を取り出す。それは米子を犯人と知った鬼頭の命令だった。「やめて! やめさせて!」民子の叫びもむなしく、米子は自ら小刀に体を押し付け、美しい笑みを浮かべながら崩れ落ちていった……。その夜、米子の遺体は黒谷によってどこかに運ばれていった。オフィスへと戻った民子は、米子の最後の姿と彼女が遺した言葉を思い出し、自分は米子のような生き方はしないと決意を新たにする。
 光恵から奈々美が顧客データを持ち出していると報告を受けた民子は、ついに奈々美を解雇。店を飛び出していく奈々美に民子は、「あなたがいなかったら、もっと前に私はあの人(寛次)と死んでいた」と言葉をかける。米子が毒を盛った事件以降、鬼頭はますます民子にのめりこむようになった。そんな民子に危機感を覚える秦野に、小滝は意外な質問を投げかける。「はっきり態度を決めていただかないと。麻布か、私か……」
 数日後、民
子は間宮に呼び出される。「鬼頭には死相がでている」と言う間宮。「近いですよ。闇の世界の世代交代も。その上であなたはいま、とても都合のいいポジションにいる」と言われた民子は、何かが動き出していることを感じ取る。 一方、自分が提供した情報が週刊誌に載っていないことを知った久恒は、再び編集部へと向かった。なぜ記事にしないのかと詰め寄る久恒に、編集長は「他に行っても同じことだ」と答え、以前鬼頭に関する取材を行っていた記者が、「キリサワシュウジ」という男を追っていたことを話し出す。しかも、その記者は行方不明になっているらしい。彼が残したノートを受け取った久恒は、そこに挟まれていた写真を見て愕然とする。なんと、そこに写っていたのは紛れもない小滝の姿だった……!ノートを読み終えた久恒は、出版社にもらった百万円と離婚届を薫に差し出し、「なるべく早くここから出て行け、行き先は誰にも教えるな」と告げる。驚く薫に「目もくらむような大金作ってきてやる」と言い残し、部屋を後にする久恒。
 一方、日に日に弱っていく
鬼頭が、自分の財産はすべて民子にやると言い出した。戸惑う秦野に遺言書を作るように指示し、小滝を殺すようにと言い放つ鬼頭。 同じ頃、『芳仙閣』には小滝と談笑する間宮の姿が。ふたりは旧知の仲だったのだ。その夜、鬼頭邸を出ようとしていた秦野に、小滝から電話が入る。「答えを出していただけましたか?」という小滝に「これから会おう」と答える秦野。鬼頭の言葉に小滝が心配になった民子は、鬼頭邸を出た足で『ニュー・ローヤル・ホテル』へと向かう。だが、小滝がいるはずの総支配人室はもぬけの殻になっていた。しかも、そこにはなぜか久恒の姿が。「小滝はホテルを辞めた」という久恒の言葉に、民子は……。


けものみち★★★★   6話  平成18年2月16日放送  公式HPから

見ましたが、体調不良で見ましたが、アップ出来ませんでした。

(公式HP)
鬼頭から日本刀を喉元に突きつけられ、民子との関係を説明するよう迫られた
小滝は、目をそらすことなく、「これは、私の女です」と言い切ってしまう。鬼頭はそんな小滝から日本刀を離すと、今度は民子に刀を握らせた。「私か、この男か、お前か、そのうちのひとつの命を、ここで断ち切れ」と選択を迫られ、戸惑う民子の目の前で、民子の体に惚れたと言い放つ小滝。だが、心の相性を問われた小滝は、自分は目に見えないものは信じないと答える。鬼頭に再び決断を迫られた民子は思わず襖に刀を突き刺し、部屋を出て行くのだった。
 ホテルに戻った小滝を民子が待っていた。自分を抱いてもいないのに体に惚れたなんてと責める民子に、小滝は「あれはあの場を逃れるための嘘、ああでも言わなければふたりとも殺されていた」と言い放ち、民子の会社の取締役からおろしてもらうと言い出す。
 社会的に信用性の高い『ニュー・ローヤル・ホテル』の看板を持つ小滝に降りられては世界的なファッションブランド『ベルコッティ』との提携もできなくなってしまう。「怖くなったのね、鬼頭が」と責める民子に、弱々しい表情を見せる小滝。だが、民子が部屋を出た後、小滝は冷たい笑みを浮かべる。
 そんななか、ついに久恒が動いた。これまでの捜査の結果と自らの推理を主任の篠田にぶつけると、民子の事件をきっかけに鬼頭洪太の犯罪に行き着く、とぶち上げる。
 一方、小滝の後ろ盾を失った民子は、間宮に改めて相談。結局、小滝をもう一度説得するか、ジュエリー業界で名のある人間に間に立ってもらうか、どちらかしかない、ということになる。
 
追い詰められた民子は悔しさを抑えつつ、かつて顧客たちの前で侮辱した紗和子を訪ねる。以前とはまったく違う気弱な民子を勝ち誇ったように見返す紗和子。『ベルコッティ』とは懇意にしているという紗和子に言われるがまま、土下座する民子。紗和子はそんな民子を見下ろしながら、ベルコッティとは先日ケンカ別れしたため、役に立てないと冷たく言い放つ
 行き場を失った民子は小滝に電話をかけるが、携帯は繋がらず、総支配人室でも留守だと言われてしまう。だが、総支配人室でその電話を受け取っていたのは、民子の秘書・光恵だった……。
 翌日、間宮に呼び出された民子は、『ベルコッティ』との資本提携を提案される。だが、そのためには商社の協力が必要で、『マスカレード』の社長もその商社の人間に代わる必要がある。それがイヤなら鬼頭に泣きつくしかないのでは、という間宮の言葉に失望した民子はその場を後にする。
 その頃、篠田に呼ばれた久恒は、交通課への異動を言い渡されていた……。
 沈んだ顔で店舗へと戻った民子のもとに、米子が現れる。
民子の外での暮らしが見たかったのだと言う米子。さらに、自分は結婚することになったから、今後は鬼頭の食事の世話も民子に頼むという。相手を問われた米子は「いい方よ」とだけ答えるが、実はその相手は黒谷だった。屋敷を出たいという米子に、鬼頭は黒谷と結婚し、この屋敷に住み続けるよう提案したのだ。
 その夜、米子に代わって民子が鬼頭に食事をさせていると、突然鬼頭が嘔吐してしまう。食事に毒物が混入していた可能性があるとの医師の診断に、民子は……。

けものみち★★★☆   5話  平成18年2月9日放送  一回見で、大体の感じで、間違い容赦
前回のまとめ。どうせ地獄に堕ちるなら、誰かの道具で終わってたまるか。民子は間宮に声をかける。そしてマスカレードの店に連れて行く。間宮「僕たち結婚しよう」と軽くお茶目です。民子は飲めない間宮にお茶を出すが、間宮「鬼頭のお手伝いなんて、愛人関係のこと、財力人脈から、愛人の労働対価として・・」とよく軽く喋る。小泉さんみたいな軽薄さです
民子「鬼頭が目をかけているのですか」。間宮「じいちゃんの時代から目をかけて貰っている」。民子「好きですか、嫌いですか」。間宮「嫌いだよ」民子−−この男使える−−。一方麻布では、浴室で米子に鬼頭「無口になったな、気に入らんことでも・・」。答えることなく米子は熱いお湯をかける。鬼頭「いくつになった」。米子「41です」。鬼頭「まだまだ若い、どうみても40だ」。そこに帰ってきた民子が入ってくる。民子「仕事が早く片づいたので」。鬼頭「替われ」。米子は髪止めを外す。長い髪がバラリ〜〜〜。怪しいぞ〜〜。風呂で民子は鬼頭の背中の傷を見る。、鬼頭「50年前の古傷だ、闇で後ろから斬られた」。民子「仕方ないですね、悪人だ、後ろから傷つけるしかない怖い人、わかってますよ」。二人は風呂場で遊ぶ。その後、民子は麻布を出て行く、それを止める米子に、民子「私にはここ以外の人生がある、あなたと違って」。タイトル。
マスカレードで、宝石をルーペで見つめる。宝石商「430万」。民子「高い」。宝石商「他では500万以上ですよ」。民子「300万」。苦しむが宝石商「300万で結構です」。宝石商は前も登場した酒井敏也さんだ。久垣は咳をしている。回想シーン、主治医から手術を薦められている。そこに奈々美から携帯がある。奈々美「私の味方ね」。久垣は激しく咳き込む。
木崎が民子に「奈々美が店の金を何度も着服しています、どういう神経でしょうか、防犯カメラが作動しているのに、それから芳仙閣の女将が直接話が」。民子「ありがとう」。芳仙閣では、女将に美代子「民子さんに電話していたでしょう、ここで働いていると、あんなことあるのでしょうか、ニューロイヤルホテルの小滝さん、いつ来るかしら・・?」。女将「目の前で裸踊りでもしてみる」。ニューロイヤルホテルでは、秦野「ホテルの取り締まり退陣するのですか」。小滝「さすがよくしってますね」。秦野「この際、重役を目指せば、ホテル業界のトップもねらえる、麻布の口利きも・・」。小滝「断る、麻布に取り込まれると」。秦野「民子さんを取り込ませたのは、一度鬼頭を敵に回すと・・・」。小滝「私も命が欲しい」。そこに民子が来る。席を外そうとする秦野に、民子「話を聞いてもえますか、事業拡大を考えています、定款を作った、東証2部上場も、考えている」。秦野「麻布には」。民子「断ります」。秦野「飲み込まれたら嫌なのですか」。民子「もう飲み込まれています、でも会社は鬼頭の所有物にしたくない」。秦野「目を通しておく」と部屋を出る。残った小滝「どういうつもりだ」。民子「麻布のじいさんは後どれくらい」。小滝「2、3年かな」。民子「麻布の行きのかからない物を作って、いつか抜け出してやる、あなたからも」と去る。民子は歩く。奈々美と会って、民子「1286000円、あなたが着服した金よ、私を確かめるの? あなたと夫が出来ていたこと知ってるし、放火の犯人は捕まっているのよ」。奈々美「警察に突き出すことも出来る」。民子「やってみれば・・」。。そこに久垣が来る。3人だ。久垣「17歳で万引きで暴行、19歳、援助交際で現金を抜き逮捕、大学でも・・・」と奈々美の非行歴を語り出した。奈々美「何なのよ、やめてよ」奈々美の人生もけものみちじゃ〜〜恐ろしいよ。民子「今回は私の顔に免じて許してやってください」。久垣「そちらが良いなら、」。民子「店にしっかり謝って」。久垣「放火は終わった、でも先がある」。奈々美は久垣に水をかける。久垣は咳しながら歩く。妻がパチンコ屋で働いて、子供が外で待っていた。久垣は見ただけで通り過ぎる。この家もすさんでいるぞ。そんな母親で有名中学行っても、子供は幸せになれるのかな??。 CM。
麻布で鬼頭「女実業家、いくら欲しい」。秦野「すでに進めている、結構出来ている」。米子「誰かの後ろ盾でもあるのでは」。マスカレードで、秦野「勉強したね、取締役に鬼頭を入れるかで、違う、顧問弁護士として、忠告をした」。そこに久垣が来た。久垣は秦野に用がある。二人はバッテイングセンターで話す。久垣「鬼頭とはどういう」。秦野「鬼頭の施設弁護士」。久垣長い付き合いだ、昭和50年代、上海で出会った」。秦野「上海は日本人が多い、出会った証明にならない」。
久垣「上海で出会ったことになるとまずいのか」。秦野「刑事さん、つま先の直ぐ先に線が引いてある、悪いことは言わないから越えないように」。久垣「この先にどんな妖怪が?」。秦野「妖怪とは、これはいかに」。木崎は民子に二人の話を報告する。木崎「先生の事は言ってませんでした」。しかし、その後、木崎は誰かに携帯していた。木崎も誰かの手先なのか・・・。久垣が帰ると、子供が元気だった。夕食はすきやきだった。久垣は「昼間なにしている、パチンコ時給はいいよな、そんなに金がいる、いくらあればいい」。そして倒れる。久垣「俺たち家族が一生幸せにくらすには1億か、10億か・・・」と言いながら咳き込み倒れる。妻は「おとうさん」とすがる久垣は単に民子を追っているのではない、その向こうの巨悪を追っている、しかし、犯罪を暴くのではなく、脅し取ろうとするのだろう。久垣もけものみちに入っていくのだろう。CM。
芳仙閣で女将と民子は話す。そこに美代子が来る。民子「食事用意できますか、この時期は甘鯛出していた、コースふたり分」。女将「貫禄付けたわね」。民子「太ったなね」。女将「そういうことでなく、この前は助かった、500万で、板さんたちの給金しのげました」。女将がタバコを吸うと、民子は戸を開ける。女将「煙嫌いだったかしら、思い出したかしら、火事のこと、分かったわ、折角だから食事でもしながら(座布団に座る)・・・又、苦しいの工面して・・・」。そこに美代子「お連れ様が」。民子「衆議院議員、間宮先生〜〜」。間宮「庭もあるんだ、贅沢だな」。
席を外して女将「80年になります、ご贔屓に」。民子「お金の工面ならお断りします、食事早めに、甘鯛楽しみにしてます」。面目丸つぶれの女将「殺してやる。民子と話し出して、間宮「表に出られない人で、マスカレードの役員を選びました、大丈夫、内定にしました、鬼頭との繋がりの面々はいない、鬼頭はマスカレードに手を出せない、鬼頭に斬りつけている、面白い、やっぱり結婚しょうか、おじいちゃんに、人生を切り開け、人殺し以外は何でもやってみろ、と言われた、役員は後一人、必要です、空欄にしてあります」。間宮がマスカレードの役員の選出をしたのだ。ニューロイアルホテルで、秦野「君一人の意見なのですね」。小滝が役員に入ってくれたのだ。秦野「鬼頭の名を拒んだ、私は鬼頭に報告する義務がある」。民子「秦野先生にも立場がある、先生も名を出しか」。秦野「私は出しません」。小滝「あなたも気を付けないと、顧問弁護士ですから」。秦野「まさか、君、鬼頭に恨みでもあるのでは」。小滝「まさか」。民子に小滝「一企業家の誕生だ、お祝いしょう」。CM。
高級レストランで、小滝「君が嘘を付かずに話せるのは僕だけだ、無理してるのか?」。
民子「無理重ねた、でも不思議、動けば動くほど迷うと思うのに、でも、私は一度立ち止まると道に迷いそう、不安とか後悔とか、立ち止まる理由ばかり」。小滝「だから立ち止まりたくない」。民子「確かにあなあたしか、私のままでいられるのは」。小滝「僕もいつ人殺しになるか、君も普通の女だと思う」。ワインを持ってくる。ソムリエに小滝「駄目だね、冗談だ、一度言ってみたかった」。笑い、二人は乾杯する。その時の民子の宝石はなんじゃ、でかすぎる。そこに小滝の携帯がかかる。秦野からで「鬼頭先生が君に会いたいそうだ、断れないよ」。小滝は席にもどり「仕事で野暮用が出来た、これは君個人の戦いだね、後ろには誰もいないだね、大事なことを忘れた、ここの払いはニューロイヤルホテルに請求してくれ」。芳仙閣では、間宮が来るが、美代子が隣の部屋で布団を敷いていた。間宮「民子さん、しょうがないな」。美代子が「よろしかったら、どうぞ」。ジュースを出す。美代子「私じゃ駄目ですか」美代子もけものみちに入るのか。間宮は飲む。民子は夜の町を歩く。、携帯だ。米子「民子さんも、よろしければ、お節介かしら」と笑う。そして菊を部屋にちぎり投げる。「あ〜〜」と菊の花を食べる。米子もけものみちだ。民子は走る。小滝が鬼頭の家に呼ばれた。米子「小滝様がお見えに」。民子もタクシーで着いた。戸を叩くと米子が空ける。米子「お早いこと」。部屋に入ると、鬼頭が真剣を小滝に向けている。鬼頭「民子はどういう付き合いだ、寝たのか」「そのようなことを聞くため」民子「旦那様」小滝「はい、これは私の女です」。怖い鬼頭だ。つづく。
民子だけが「けものみち」なのではない。全員が「けものみち」ですね。民子は間宮を利用しただけですね。マスカレードを鬼頭とは別で作りたかった。自分は所有物でも、店は違うことにしたい。鬼頭以後を考えていたのだ。もちろん、夫殺ししているので、けものみちですが・・・。今回で、久垣も余命1年なので、刑事の本職を忘れ、巨悪に向かっていく。それは正義のためでなく、自分の死後の家族のために金を残すためだ。けものみち、決定です!!  美代子も、間宮を落として、はい上がろうとしている。大奥を思い出したが、怖い。これが成功してもしなくても、けものみちに進みそうです。  小滝も、民子の会社の役員になって、最後鬼頭の前で、「寝た」と言ったよ。寝ていないと思うのに、小滝、何を考えているのだ。お前も「けものみち」に落ちていくのだろう。  鬼頭のさりげない50年前の背中の傷はさすがです。この人は「けものみち」をくぐり抜けた人ですね、別格です、爆。民子を脅していた奈々美の過去も「けものみち」でしたが、大きな「けものみち」に比べると、ちゃっちい。もう消えていくキャラでしょうか。最後に木崎も誰かに携帯していた。ここまで来ると、ドラマも放火、夫殺しなんか、小さな事件に思えて、ドロドロの人間の悪への落ち方が楽しみですね。そして毎回の米子さんの、嫉妬に狂うシーンも楽しみです。


けものみち★★★★   4話  平成18年2月2日放送  1回見で適当です

小滝「捕まった放火犯は6件の放火を全て認めた、あなたはもはや殺人犯ではない、煩わしいこともない、会っていても何とも思われない」。民子「そうでしょうか」。そこに小滝のフィアンセの映子がやって来る。社長令嬢だった。麻布に戻って、民子は風呂に入っている「あなたには学習能力がないの、次は殺すよ、黒谷さん」。黒谷は逃げていく。米子が花を生けている。民子「昨晩の余興はたのしかった、黒谷も大変な役、怖くなって逃げた、あなたの指図?」。米子「おもちゃを壊すと思う、サービスしたつもり、女として、肝心のところで役立たずで、好意は受け取る物よ」。民子「私から頼もうかしら、あなたが黒谷で良ければ」。米子「旦那様がお待ちよ」。鬼頭の部屋で、鬼頭「イヤだとだだをこねている、秦野から聞いた、総支配人といい仲らしい、私は浮気しても良いと言っている」。民子「勘違いしないで、フィアンセがいるのよ」。民子は鬼頭に覆い被さって、布団から滑り、仰向けのまま、ふすまを開ける。挑戦的な民子の目に、のぞいて米子はたじろぎ去る。前回の黒谷が襲ったのは、米子の仕業だった。それに対して民子も負けていない。凄いぞ、鬼頭と絡みながら、ふすまを開けて、米子を睨むのだ。鬼頭はインポだ、年齢や病状から仕方ない。民子が他で浮気しても、多分それが刺激で余計燃えるのかも知れない。程度の問題だ、鬼頭の掌の上での浮気だ。タイトル。
自殺した岡橋に変わって、
新しい高速道路公団の理事に香川が付く。しかし、香川はこれまでの利権を無視していく改革派らしい。秦野「利権は分散する、恥をかいた、新しいりじは時代は変わった、あなたたちの昭和のやり方はやめなんでしょうと」。鬼頭はそれを聞いて高笑い。そこに米子が酒を持ってくる。警察では、佐久間刑事が久垣に麻布の老人について調べたようだ。佐久間刑事「麻布の老人は、やっぱり、政治的な大きな事件があると出てくる、昭和50年の上海沖の油田の利権の時だ、警察も手が出ない、触らぬ神にたたり無しだ」。久垣「誰が神だ」。民子の宝石店では、木崎は新しい宝石を見せて営業の計画などを提案する。木崎は宝石の分野とは違うが有能な部下だ。そこにニュースでも、放火犯が自白したと流れる。奈々美がやって来て「先生も一安心だ」と、わざわざ告げる。木崎「あの子は子供ですね、そして、ロイアルホテルの社長に娘さんはいないはずです」と知らせる。そのロイアルホテルの映子の部屋に、秦野がやって来る。秦野「弁護士です、小滝は少々遅れる、香川理事は、熱い方だ、アッチの方も・・・愛人は辛くないですか、プレゼントです」と箱を渡す。明けようとする映子に、秦野はいきなりロープで絞殺する。そして、死体を運ぶ洗濯運搬が運ばれる。。その秦野のところに米子がやってくる。小滝はいない。そこの奥で、映子の死体を見て驚く。CM。
驚く民子だが、小滝も着て、香川の愛人だと説明する。黒谷達が部屋に来て運ぶ。香川会長に携帯がある。沈黙。部屋では秦野「ルームサービスを頼む」。久垣は秦野をHPで調べる。秦野は上海大学にいて仕事していたようだ。秦野はよく食べている。秦野「一匹狼は面倒を起こす、みかじめ料、情報を流したり・・食べない?」。秦野は一人でよく食べている。そして饒舌だ。秦野「所轄の署長の弁護もしたが、裏社会と付き合うと取り返しが付かない」。またも喋る続ける。
秦野「見たり聞いた事は君のカレンダーから消しておくこと」。小滝「仕事が終わると、延々と食べる、普通の女はふるえが止まらないのに、君は大した女だ」。民子「そうさせたのはあなた」。そして、民子「何故、女性を殺したの、何故、社長令嬢と嘘と付いたの、距離を取るため、思い上がった人、ねえ、行きたいところがある」。二人で車を走らせる。歩いて民子「どう見える、恋人、夫婦・・・・大きな声で言おうか、夫を焼き殺した女と、そうさせた男だ、覚えている、初めて会った夜、体を差し出すものだと思った、女将さんの物言い、あなたに興味のあるお客がいる、少しでもイヤなら会わなくて言い、好きだった、初めからあなたのこと」。二人は鎌倉の料亭旅館「芳仙閣」に入る。そこに美代子がお茶を持ってくる。美代子は民子の宝石に目が止まる。美代子は出て行く。怪しいですね、このまま美代子が大人しくしているとは思えませんが・・・。民子「ここの仲居が、見初められて、あなたの女になる、その方が良かったかも・・」。小滝「腹をくくったんでしょう」。民子「浮気して良いって、麻布の旦那は女の体を女より知っている、浮気したら、部屋に入った途端見抜く、何もないと見抜く、聞きたくない」。民子は思わず酒をこぼす。そして小滝の太腿を拭く。民子「麻布が怖い?」。小滝「違う、君とそうなったら、他に何も欲しくなくなる」。民子「相変わらず口が達者で、そうね、私もそうなっていたかも」。もう民子さん、色ぽいです。メスカマキリになったようで、普通の男なら喰われてしまうでしょう。小滝だから我慢したのでしょうね。おじさんは怖いのでまっさきに逃げます。CM。
診察室で久垣に医師「どうしますか、家族に説明しますか、事実を知らせて入院しないと、右肺の切除しないと」。シャウカッセンには右肺に縦隔寄りにべったりと癌の陰影があった。これは手術出来そうもないです。するとしたらかなり郭清範囲が大きく後遺症も残すし、根治手術は困難でしょう。抗ガン剤も必要ですね、推測ですが・・・
久垣「自分で知らせます、入院すれば治りますか、あと1年もてばいいですかね」。家に帰るとテレビでは字幕で香川の辞任が知らされる。久垣「遊びたいときは遊んだ方が・・」。妻「先生からは夫婦は一枚岩でといわれた」と不機嫌になる。久垣「そう」。部屋に行き、咳き込む。何とあと1年の癌患者は確定です。家庭で妻に告げられないし、人生をい帰ることもできないのでしょうか。刑事として人生の最後を終えるのか? 何でも出来そうですね、恐ろしい久垣だ。今後の展開が気がかりですね。独楽で鬼頭は遊んでいる。そこに秦野がやって来る。鬼頭「香川の後は?」。秦野「こちらの草案で詰めている」。秦野が独楽をやるが失敗して、亀頭に怒られ秦野はちびる、笑い。久垣は民子の店に来る。久垣「予算がない、うちのはこんな物喜ばない、警察の捜査には二つある、大がかりで上からの指示で動く捜査会議はだめだ、もう一つは、一人の刑事がにらんだとき、上に上がらない、弱い奴を捕まえても、何もならない、でかくて重たい物を一気にひっくり返したい、大きな石を返すと虫がいるだろう、あんたの後ろにある物に興味が湧いた」。民子「おっしゃる意味が分からない」。久垣「あんたは人殺しだ、虫けらじゃない、夢の世界をつかんだ、あっちの世界には近づかない方がいい」。民子「私は、虫けらよ」。久垣は去るが、奈々美が「どうなったの民子捕まえないの?」と聞く。久垣は一人で歩く。やはり刑事最後を民子と背後の鬼頭まで追って行くのですね。CM。
久垣は家で一人でうつぶせている。そこに妻が帰る。久垣「太郎は頑張れば、私立受験できるのか、受かるといいな」。妻「まだまだ、先の話よ」。久垣「そうだな、先の話だ」。久垣は疲れて、家を出て行く。鬼頭に新しく理事になった熊谷「引き継ぎはおわった、では先生の健康に障っては」と去ろうとする。若い議員の間宮「先生には日本のために」。鬼頭「祖父は大蔵大臣、曾祖父は貴族院に・・・君は青二才だろう、民子、二人をお送りしなさい」。見送った民子に、熊谷「先生をお大事に」。間宮「大丈夫でしたか、嘘ぽくなかったですかね、今後も宜しく」と名刺を渡す。そこを秦野が通り過ぎる。帰った民子に、米子「どんな気持ち、関東高速道路理事長や新進の国会議員に頭を下げられるのは、旦那様にですから」。
民子「私がこうなると想定外でしたか、おもちゃのまま捨てられると」。米子「いまのうちよ」。民子「欲求不満は、体に悪が溜まって毒ですよ、旦那様の家にいるとよくない、米子さん、旦那様をあんなに楽しませてあげたことないのでしょう」。米子は三味線のばちまで持ち出し、体を張った大喧嘩する。民子に米子は馬乗りで押さえられた。民子「あなたにとって、この家はあなたの世界の全て、でも安心しなさいあなたの座を奪うなんてしないわ、馬鹿馬鹿しい」。民子は鬼頭の部屋に行く。鬼頭「新会長はどう思う」。民子「私は何だか、小さく見えました、言い過ぎました」。鬼頭「あれで関東高速の会長だ、日本が小さくなった、今日は寒い、もそっと膝をゆるめろ」と民子の股に冷たい手を入れる。そこで鬼頭は発作を起こそうになる。回想の小滝の言葉を民子は思い出す。−−−まずは女の行き先は見当が付かない、ある地点で行き先が分かる、今度は自分が運転する番になる−−。一方、小滝に秦野「民子どうする、麻布に入りすぎるのも、虎の威かりて余計な考え持たないもうが良いけど」。小滝は部屋で、カフスの宝石を見て捨てる。町で夜、民子は待っていて、出てきた議員の間宮の横を通る。民子「奇遇ですね」と微笑む。民子は政治の世界に進出です〜〜????。つづく。
放火の犯人は鬼頭の画策もあったのか、決まってした。表だっての捜査はない。しかし肺癌で余命1年の久垣は、辞職覚悟で民子を追いかける。屈折した愛なのかもしれない。人生の最後を大きな石をひっくり返して、何があるかみたいだけかも知れない。とにかく、久垣だけは続いてくるのだ。一方、今回は民子と米子の争いが激化しました。おもちゃだと思っていたが、民子が余りにも表に出だした。米子は危機を抱いた。ここらも凄いシーンでした。残念ながら、体力差もあって、米子は押さえつけられてしまった。その時の表情が、萌え〜〜? もちろん、民子は宝石店にも興味はなくなったのだろうか? 小滝にもあれだけ迫ったが、Hしてくれなかった。何と次は国会議員なのか、血筋のいいサラブレットだが、扱いやすいようだ。民子に間宮は喰われてしまうのか。しかし、鬼頭の正体も少しずつ明かされるが、何だか凄いですね。まだ全貌が明かされないが、想像が付かない〜〜。それに秦野は、あっさり殺人までする、危ない弁護士(橋下、湯浅さんとテレビにでる弁護士も危ないぞ、笑い)だ。吹越さんが、またぴったりだ。今回は久垣の病状がはっきりして、焦点が絞られたし、米子との戦いが凄かったけど評価ダウンです。



けものみち★★★★☆  3話     公式HPのあらすじと、感想だけですみません

(公式HPから)
民子の夫・寛次が焼死した夜、民子が『芳仙閣』の一室で小滝と一緒にいたことを突き止めた久恒は、小滝に話を聞きにやってくる。民子のアリバイ作りに小滝が手を貸したのではと
詰め寄る久恒に対し、小滝は否定するどころか事件当夜は『芳仙閣』へ行っていないと答える。隣の部屋でふたりのやりとりを聴いていた民子は、久恒が出て行った後、アリバイを証言しなかった小滝を責めるが、久恒が民子の夫殺しを確信していると感じた小滝は、民子にしばらくは個人的な接触は避けようと言い放つのだった。
数日後、『マスカレード』の前をうろついていた久恒は、顧問弁護士だという秦野に追い返される。仕方なく引き上げた久恒だったが、秦野の名刺にある事務所所在地が『ニュー・ローヤル・ホテル』の一室であることに目を留める。そんななか、自殺した関東高速道路株式会社の岡橋理事が、自殺の直前、テレビ局へ行くと言いながら『ニュー・ローヤル・ホテル』のロビーで目撃されていたことがわかった。局へは入ったものの、そのまま通り抜け、ホテルへ向かったらしい。以後、自殺までの消息は不明。
久恒は改めて秦野の名刺に目を落とす。岡崎の葬儀会場へと向かった久恒は、慰問客の中に秦野の姿を見つける。そして秦野と挨拶をするひとりの女に目を留める。その女に大物らしき面々が次々と頭を下げるのだ。その女性が立ち去ったあとの記帳には“鬼頭洪太(代)”と書かれていたのであった……。
数日後、『芳仙閣』でなにやら密談する小滝と秦野の姿があった。民子に情を移すなとクギを刺す秦野の言葉を笑ってかわす小滝。そんなふたりに、女将の初音は民子の件で久恒がやってきたことを告げる。民子を心配しているのかと思いきや、最近いい思いをしている民子に嫉妬する初音は、早く捕まって死刑になればいい、と吐き捨て……。民子の家を放火した容疑者として連続放火魔の男が浮上した。厳しい取り調べに自供するのも時間の問題だ。しかし、民子を犯人と確信する久恒はひとり現場へ出かけると、近所の人の証言を集めて着々と容疑を固めていく。
民子は鬼頭に用意してもらった3000万円で高名な
宝石業者・オラクルの柏木と取引を試みる。これで超一流デザイナーの仲間入りだと喜ぶ民子だったが、柏木はわざと安物の宝石を並べ民子を試すなど民子のことをまるで信用していない。そんな柏木のやり方に民子は屈辱をかみしめる。その顛末を鬼頭に話した翌日、民子のもとにオラクルの柏木から謝罪の連絡と最高級の宝石が届けられた。改めて鬼頭の力を思い知る民子。だが、恐ろしいほどに現実感のない現実に民子は複雑な思いを抱く。
その夜、『ニュー・ローヤル・ホテル』のバーでひとり寂しげに飲む民子の前に、小滝が現れる。お金の力は絶対なのかと問う民子に、小滝は鬼頭には世の中の常識や通念は通用しないのだと答える。そこに、久恒がやってきた。自分なりに想像した民子の生い立ちと犯行動機を語る久恒。何も答えない民子に代わって、小滝は話をはぐらかすように、
事件の夜、本当は民子と一緒にいたが、自分には結婚を前提に交際している女性がいるため、それを公にはできなかったと話すのだった。その女性は、『ニュー・ローヤル・ホテル』の社長令嬢らしい。それを聞き、複雑な心情の民子
数日後、関東高速道路株式会社の重役らが鬼頭家を訪れる。そんな場でも、民子の名前を呼ぶ鬼頭。今日は民子は来ない日だと米子が答えようとしたその時、着物姿の民子が姿を現した。その場を離れるしかない米子。屈辱的な表情を浮かべる米子に、黒谷が声をかける。
 黒谷の運転する車で帰宅する途中、
いやらしい言葉を投げつける黒谷に挑発的な態度をとる民子。駐車場で車を降りた民子に、黒谷が襲いかかった。だが、民子は近くにあったパイロンを手に黒谷の頭を殴りつける。悲鳴をあげて倒れる黒谷。そこに突然、一台の車がやってくる。車から降りたのは、久恒だった。警察手帳を目にした黒谷は一目散に逃げていく。すると、久恒はいきなり民子の唇に自分の唇を重ねて……。
(感想)
いいですね、最初の小滝(佐藤浩市さん)と久垣(仲村トオルさん)の対決ドキドキでした。隣の部屋で民子が聞いているのに、アリバイを否定するんだもの・・・民子は裏切られたと思ったでしょう。もちろん、あとで民子と小滝がバーにいるところに、久垣が来たときはヤラレタと思いました。久垣が民子の生い立ちを想像で話してくれましたが、ベタな生い立ちですが、警察の力で調べたのでしょうね。信用しましたよ。松本清張の世界だったもの・・・。そして、そこで小滝は「付き合っている女性がいるので、隠したのです、民子さんと一緒に居たことが知られてはまずいので・・」。こんな風に一旦否定して、また認めるとアリバイが本当らしくなります。
民子は、店に本格的に力を入れる。鬼頭に現金3000万円を何でもない封筒に入れて持ってこさせた。驚き。そして、有名な宝石商と取引をしたいという。しかし、相手は民子を試すために、安いものを持ってくる。さすがに民子は見抜いて、怒って返した。単なる成り上がり者じゃないのですね。それが効を奏して、信用して貰えて、また店は大きくなりそうです。順調にいくのですが、民子は空虚なのだ。しかも、鬼頭の家では、真面目で堅い米子には、ドンドン突っ込まれる。運転手には、挑発したら襲われそうになった。そこを助けたのが久垣だから、黒革の手帖コンビは二人で落ちていくのかな・・? 小滝は、どうしても総支配人の立場をかけて、鬼頭から民子を奪う気力はなさそうに思えるが・・・。民子と生きるには地獄に堕ちる覚悟がいるんだもの・・・
久垣も家では、妻は壊れそうだ。久垣の咳とタバコも心配だ。あんたは病気じゃないのか〜〜? 子供に壊れたおもちゃを直そうとするシーンだけはホットした。でも、久垣も落ちていきそうですね。無精ひげが少し濃くなった気がする。落ち始めるともっと濃くなるのではないかな。
鬼頭だけは、今も民子の味方ですね。米子がどれだけ、イヤミを言っても、言うだけ民子を可愛がる。だけど、その分裏切るととんでもないことに仕打ちをされますね。そして、岡橋の自殺の件を調べて、久垣は鬼頭に辿り着きそうです。米子役の若村さんの喪服素敵ですし、記帳の署名が素晴らしい字でした。でも遅刻した民子に、米子「あなたはおもちゃよ」。これは凄いセリフと表情だ。その時は米子は敷居の上だったので、背が高く見えた。でも、民子の方が背が高いのだ。ささやかな演出でしょうか。これからも、米子は恐ろしく絡んでくるのでしょうね。
とにかく、全編、役者の演技のテンションの高さ。3000
万の札束が造作なく置かれたり、鬼頭の爺臭い汚れの、おどろおどろしさ。民子が達成したが虚しい心の動き。すべてドラマの厚さを感じました。評価アップです。


けものみち★★★☆  2話  平成18年1月19日

民子は教会で夫の遺影に祈る。夫の納骨だ。そこに咳き込みながら久垣が登場「葬式もしないで納骨ですか」。民子「主人には親族がいません」。久垣「洗礼を受けていたとは」。民子「8年前、ここで結婚式をあげました」。久垣「どんな人間なんでしょう、ご主人を焼き殺した犯人は」。民子「放火犯の心境は想像できません」。久垣「中に人がいることを分かって火を付けた、しかもご主人は逃げ出せなかった、そこまで知っていて火を付けたとすると、犯人は・・」。民子「人間じゃありませんね」−−一つ決めた、これからは自分自身を外から眺める−−。前回のまとめ。−−夫を焼き殺したこの女が、どうなるか、どんな色に染まるのか、どうなろうが元々ではないか−−。車に乗った民子は携帯にでる。小滝だった。民子「お願いしたいことがあって・・」。−−思えば私は、小滝と会う前から、この世に生まれ落ちたときから、迷い道をさまよったようなものだ−−。タイトル。
民子は「マスカレード」のデザイン工房の前の花を見ながら入る。そこに見学に寄った奈々美がやって来た。愛想良くしていたが、奈々美は怖い顔をして、テイアラをみつける。奈々美「良かったです、これが無事で、マスカレー、仮面舞踏会っか、ご主人との夢が叶って、かがやき にすると思ったが、そういえば、マスカレード、見せかけって、意味もありましたね」。民子「いつでも」。奈々美は去る。従業員の光恵が尋ねる。民子「あなたとは、そりが合わない、でも、才能ないけど、雇ってあげて」。
光恵は「審査委員が入れ替えられるまで、先生の受賞に反対したのはジュエリー財団副理事の結城紗和子先生だ」と知らせた。結城先生は民子がかって弟子入りしていた。久垣は火事の現場を見て回ると、同僚が35歳無職の男が放火犯が絞られてきたようだ、と話す。鬼頭の家では、民子を待っていた。男が面会で待っている。鬼頭「くだらん」。米子が入る、待っていた関東高速理事の岡橋(字幕あり)のお茶を変える。民子は小滝の総支配人の部屋にやって来る。民子「私の目の前に新しい風景が広がる、あなた達の道具になってから」。そこに秦野もやって来ていた。民子「怖いわ、お説教、想定外の事をしたので戸惑っている、麻布のじいさまの相手をさせる、その目的は? 教えてくれない、でも私は大きな力に守られている、そんな私を見守ってくれるのは、天下のニューロイアルホテルの総支配人、しかも見栄えのいい男性」。小滝「恐縮ですな」。秦野「面白い人だ」。民子「お褒めの言葉として」。小滝「1週間後、200本のシャンンパンでいいのですね」。秦野「何をするのだ」。民子「銀座でジュエリーショップをオーペンする」。小滝「今後はの秦野先生に、公私ともに顧問弁護士になって貰う、断ることはできない」。民子「手綱を握るってこと」。秦野「私は滅多なことでは表に出ない、私は失礼するよ」と帰る。民子「小滝さんは麻布の老人に会ったことないでしょう、あの邸宅の寝室で老人はどうだか」。小滝「知る必要がない」。民子「最初の夜、何と言ったと思う、体つきが気に入った、そのあとは何をたくらんでいるの、乗りました」。小滝「まだ動いてない」。民子「はっきりしていること、あなたと私は共犯者と言うことだけですね」。久垣は単独で料亭旅館『芳仙閣』にやって来る。そして民子のことを聞く。久垣「当日の客は?」。女将・初音は「さあ」。久垣「台帳見れば分かるでしょう」。初音「お答えできかねる」。久垣「私、放火殺人の捜査で来ている、裁判所から令状で家宅捜査できる」。初音「刑事さんは二人で捜査するのでしょう、よろしんですか、こういうの・・」と去る。久垣「なめやがって」。そこに、仲居の武藤が来る。久垣は「1月10日の午後10時から明け方まで彼女見かけた」と聞く。武藤「見かけました、一度だけ、あの人白妙のお客が来ると、いつも部屋に入り浸りでした、あの日は一度だけ、お酒の注文で届けました、このとき、これみがしでした」。久垣「白妙の客は?」。武藤「田代さんでしたが」。久垣「偽名だろうが・・」。民子はエレベーターに乗る。−−人はこの世に何人くらい、思い知らせたい相手がいるだろうか、ただ成し遂げるには力は必要になる、力を得ぬまま、日々をかみ殺して生きていくしかない−−。民子は結城先生と会う。結城「ご主人を新聞で見た、お悔やみ申し上げる、大賞おめでとう」。CM。
結城「大逆転だ、あなたの才能の勝利だわ、新事務所に花を贈らせて貰った」。民子「気づきませんでした、余りに多くって」。結城「今後ライバルになるかもしれない」。民子「光栄です」。結城「大事なことは?」。付いている男は外そうかと言うが結城はかまわない。
民子「銀座の先生のショップだけで、年間3億の売り上げがある、そこを明け渡して頂きたい」。結城「何を言っているか、分かっているの」。民子「先生が5年前ドイツで金賞を取った作品を覚えています、受賞を期に世界で認められた、あれは先生の所にいた若いデザイナーがコンペしたもの、私もいました、あのデザインを私のデッサンを元にした物」。結城[あれは0から私が考えた物」。民子「証拠があるの、私が当時先生に渡したデザインのコピーです」。結城「汚い手を使ったのか知らないけど、この世界に入れただけでもよしとしたら」。民子「今公表したらどんな騒ぎになるか、尊敬する先生を弟子として傷つけたくなかった」。結城「あなた変わったわ、何がそうさせたの」。民子「目の前の分かれ道の一方を選んだだけだ」。そこに客がやってくる。そこで、民子「紹介していただけます」。客は民子の受賞を知っていた。民子「先生から、身に余る提案を受けた、それは先生から・・」。結城「成沢民子さんは、皆さんもご存じの通り、才能をお持っで、今後銀座3丁目のショップをお任せしょうと思って」。民子「よろしいんですか、私に、あんな素敵なショップを・・」。皆は「応援するわ」。なんで、そんなにうまくいくの?? 黒革よりも順調だ。 −−私は変わった、以前の私なら、こんな嘘は演じきれなかった、(コピーを破る)、私のデザインに盗まれる価値のあるものはない、ただ大先生にも後ろめたいことがある−−。麻布から黒谷が車で迎えに来た。車の中で、民子は足を組み替えて挑発する。バックミラーでちらっと見つめる黒谷に民子「私の膝に何か付いている?」。麻布では、岡橋が5時間も待っていると米子が伝える。鬼頭「あの子はまだか」。米子「来てます、お風呂です」。鬼頭は大喜びだ。米子は風呂場の民子に「旦那様は客と面会中だから、寝室で待つように」。民子「黒谷は何を?」。米子「旦那様の秘書兼警備担当です」黒谷も何か助けてくるのだろうか。絡んでくると思いますが・・。追われた男は米子にすがるが、米子「話すことはないと、黒谷〜〜」。黒谷に追い出される。CM。
鬼頭と民子は二人だ。部屋の置物を見て民子「何だか怖い、あの不動様」。
鬼頭「不動ではない、愛染明王だ、愛欲を浄化して、仏の心にする、愛染=人間の煩悩、愛欲の悩みを救う物じゃ、心は優しい、事業充実しているようだな、充実した日々は肌にでる」。抱かれながら民子「おかげさまで」。芳仙閣に久垣は顔を出し武籐に、金を渡し、「白妙の客を知っているのだろう」。武藤「ニュー・ロイヤル・ホテルの小滝という支配人と聞いた」。久垣「やばいな、違法捜査になる、聞かなかったことにしてやる」と金を取り返す久垣もダーティですね、民子の黒革みたいに味方になってくれるのかな?? 久垣は深夜、自分のアパートに帰る。妻の薫が、起きてきた。薫「コンビの刑事から、あなたが捕まらないって何度も電話があった、最近のあなた変よ、銀行から塾の金を引き落とそうと思ったら」。久垣は妻に金を渡す、そして、子供の顔を見つめる。民子の店に初音がやって来た。初音「ジュエリーの勉強してたことは知っていたが、この世界は一度賞を取ると、見違えるような人生を手に入れる物なのね」。民子「運が良かった」。初音「ご主人があんな事になったが、運は逃しても、何十倍のものが後から来るものですね」。民子「もういいですよ、小滝さんから女将さんが頼まれたんでしょう、親兄弟なしで、金銭に困って、条件次第では男の慰みものの道具になるような・・でも、おかげで成功できた、私に白羽の矢を当てた、女将さんに感謝している」。初音「今日はあなたに忠告しに来た、刑事が来たのよ、白妙の客の事しつこく聞かれた、もちろん、女将だから話さない」。民子「忠告でなく、要求ですね、口止め料、支払う必要ないわ、3ヶ月に1回開かれる秘密の会、当局に知られたら、女将さんの手が回りますよね」。初音「あなたも知って働いたこと忘れたの、告発したら、あなたも引っ張られる」。民子「匿名の情報提供で十分です、お引き取りください」。頭を下げて初音「お願い、500万、お客が減っているの、知ってたでしょう、火の車だってこと」。民子は小切手に500万を書き渡す。民子「聞き取れませんでした」。初音「恩に着ます」。民子「どういたしまして」。CM。
女子美術大学で、久垣が奈々美に会う。奈々美「保険金詐欺?」。久垣「保険はかけていない、一昨年解約していた、保険料を払えない、生活に困窮してたんだな、君は最初からあの」女が怪しいと思ったんだな、すぐに気づいた、テイアラがなくなっていた、まるで火がつくことが分かっていたように、民子は持ち出した、それでは犯罪の立証にならない」。奈々美「民子さん捕まるの?」。久垣「君次第だけど」。奈々美「うそ」。久垣「こっちの目に届くところにいて貰えるかな」。久垣が携帯を聞く、関東高速度道路の理事行方不明だ。捜査にかり出されている、戻ってください、と言われた。民子は銀座の店をリニューアルしたのだ。そして、奈々美も採用されたのだ。早い展開だ。奈々美「よろしく」。光恵「才能のある方と来ています、期待してます」。奈々美「すごいわ、民子さん、夢もお金も手に入れた」。光恵「よろしいんですか」。民子「目に届くところに置いときたい」。そこに携帯で米子「今すぐ来てくれとのこと、旦那様がお呼びです」と切ってしまう。民子「今日は約束の日ではない」。秦野「すぐに行きなさい」。
−−そう言うことだ、この女は夢も金も一気に手にしたように見える、結局は老人に所有されているに過ぎない−−。横たわる民子に鬼頭「君の体は硬い、怒っているんだろう、急に呼び出したから」。そこに米子が入ってきて「お見せしたい物があります」。新聞を見せる。岡橋の自殺した記事だ。意外とこれだけだったのか・・見た民子はちょっと怖かったのかもしれない鬼頭「つまらん、自業自得だ、君の目に映るすべての中心がどこにあるか、忘れてはならない、失ってのはまだ惜しい」。鬼頭「前のものは死んだ、裏切ったから、顔を見せなさい、お前はまだまだ、愛染明王に救われていない、それでいい」−−恐ろしい相手と想像はついた、私は今更に実感している−−。雨の中を民子は歩く。小滝の総支配人室に人が来る。開けると、濡れた民子だった。民子「何か、私の人生を生きているだけ、あなたの挑む相手がどん何大きいか分かってきた、ただ、あなたが無謀なドンキホーテでないことを願うしかない、勝ち目のない相手に挑む馬鹿な男でないと信じて良いのね」。−−老人でほてった体をさますにはちょうど良い、すでに黒く染まった体は汚れようがない、この男が分かっているなら、それでいい−−。そこにノックする、久垣だ。咳をしている。つづく。
今回も同じ味わいで進みました。ただ、民子の店が調子よく動いている。結城先生から、あんなに簡単に店って貰えるの?? 事業が順調だけど、鬼頭はしっかり手綱を締めてきた。岡橋を見捨てて、最後の哀れさと見せた。民子も鬼頭の怖さと力を再確認しないといけない。しかし、それが強ければ、逃げ出したくなる、それには小滝と手を結ぶしかない。
結城は才能がないのか?  女将の初音の旅館は赤字だとは? 3ヶ月に1回の秘密の会とは?
奈々美は何を狙っているの?  久垣は病気なのか? そして、これからどうなるのか? 黒革コンビで民子と手を繋ぐと思ったのに・・・   民子と手を結ぶのは小滝なのか? 小滝は何を狙っているのか?   全ては広げて、少し進んだ。評価も、今は布石の段階だ。大きな見せ場がない以上、ちょっと下がります。
愛染明王を調べたので貼り付けるおく。
愛染明王は一面六臂の身体で他の明王と同じく憤怒相であり、頭にはどのような苦難にも挫折しない強さを象徴する獅子の冠をかぶり、叡知を収めた宝瓶(宝の壺)の上に咲いたの華の上に結跏趺坐で座るという、大変特徴ある姿をしている。
もともと愛と太陽を表現した神であるためその身体は真っ赤であり、後背に日輪を背負って表現されることが多い。 また天に向かって弓を引く容姿で描かれた姿(高野山に伝えられる「天弓愛染明王像」等)や、双頭など異形の容姿で描かれた絵図も現存する。
愛染明王信仰はその名が示すとおり「恋愛・縁結び・家庭円満」などをつかさどる仏として古くから行われており、また「愛染=藍染」と解釈し、染物・織物職人の守護神としても信仰されている。さらに愛欲を否定しないことから、古くは遊女、現在では水商売の女性の信仰対象にもなっている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



けものみち★★★★  1話

壊され廃墟の建物を黒い服を着て、民子が歩く。それは古い教会だった。残された十字架を押し倒す男がいた。田代(小滝)だった。
民子「天国を滅ぼしに来た悪魔みたい」。小滝「悪魔はこれを作った人間だ、噂話で高価な宝石をここに隠したと・・警察の調べは終わった、この土地は買った」。民子「教えてください、田代さんは何者」。小滝「私は田代でなく、小滝」。十字架に埋められた大きな宝石を取り出し見る。民子「只のガラス玉だ」。小滝が捨てる。民子「嘘かも知れない」。小滝「どうでもいい、そういう運命しかない」。民子−−この男の目的を私は知らされていない−−。民子「今日教えて貰ったのは名前だけですね」。小滝「確認させてください、あなたは独身で身寄りがない」。民子「白状します、結婚したが、夫は死にました」。小滝「近いうちに、具体的な話を、過去のしがらみを消してください」。民子−一つ確かなのは、何かの目的のために、私を選んだ−−。これは時間的にいつなの、時系列的に回想なのですか?ただ印象的なプロローグにしたいので、あんなシーンを挿入したのか。 タイトル。CM。
鎌倉の料亭旅館「芳仙閣」で、民子は仲居をしている。初音が女将だ。旅館の休憩時間に、民子はジュエリーのデザイン画を書いていた。民子−−ここでは本名も知らせずに働ける−−。そこに女将が来て、指名で酒を持っていく。小滝が来ていた。小滝「和服以外を見るのは初めてだった、ジュエリーデザイナーは?」。民子「大きな賞でももらえば」。小滝「一つ行き先の分からない乗り物に乗ってみませんか、途中で行き先がわかって、あなたが乗り物を運転できる、金も出来る、人の実力は同じだ、出会いなどを自分の実力と錯覚しないなら、ここに来てください、過去のしがらみを捨ててください、見くびらないでください、残るハードルを越えるのに、あなたの手に余るようなら、私を利用してかまいません」。民子が家に帰ると、近所で火事だった。そこで現場を調べていた刑事・春樹とすれ違う。民子は家に着く。女子大学生の杉浦奈々美が帰る。家は暗くて汚い倉庫のようだ、しかし、そこにデザイン工房のようになっている。民子は奈々美に今月の手当をむき出しのまま渡す。奈々美は放火があったのだ・・鍵のかかっていない部屋に火種を投げるのです、と話す。そこには、脳梗塞で寝たきりになってしまった夫・寛次が大声で「酒だ」と叫ぶ。夫「ご精が出ますな、コネもないのに出品しても駄目だ、脳梗塞で体が不自由な亭主が妻に助けを求めている」。外に向かって大声で「哀れな亭主です、誰か私を・・」。民子が介抱すると、上に乗って夫「男の匂いがする」と旅館で男と遊んでいるとなじる。民子「ここの家賃、奈々美ちゃんへのお金、あなたの借金も2000万残っている、ここの2万円は?」。夫「奈々美ちゃんは色々してくれるから、た〜み〜こ〜〜」。CM。
民子はニューローヤルホテルの総支配人の部屋に行く。小滝がいた、小滝はラウンジで会わせたい人がいると民子を連れて行く。弁護士の秦野(吹越)、宝石商(酒井敏也)がいた。民子「ブラックエリアス・・持ち主は謎の死を遂げた、3分割して呪いは解けた」。宝石商「1100万です」。秦野「800万だな、なら870万だ」。札の入ったアタッスケースから秦野「この中から870万を数えて、あの男に渡してくれ」。民子は札を震えることもなく数え出す。民子「私の金ではありませんから」と冷静に数える。小滝「秦野さんは、2年間、ホテルに部屋を借りている」。民子「私に会わせたい方は」。小滝「もう会いました、勘違いしてます、ジュエリーデザイナーで一流になることも捨ててください、最後のハードルは?」。民子「夫がいることですか、別れることができても、別れても追ってくる」。小
滝「だから言っただろう、あなたがどうなさりたいか言えば協力します、降りたければ、あなたに必要なのは行き先でなく、出口だ」。秦野は携帯で「条件にあう女は見つかりました、きっと気に入るはずです」と誰かに話している。CM。
民子が家に帰る。夫は酔って荒れていた。ビールのピルを抜かせる。夫「お前には苦労かける、悪いと思っている、どうしようもない、働けない、賞でもとれば金が入る、でも雲にすがるなんて、疲れたか、一緒に死んじまうか」。民子は宝石店でいる。民子−−あの男は何もかも調べて近づいた、未来も出口もないということだ−−。民子は手袋をして、家に帰る。
いびきをかいて夫は寝ていた。民子は窓を開ける。そして、灯油をまく。そして、最後にデザイン中のテイアラを持ち出す。そして、外の窓から火を投げ入れる。CM。
一気に燃え上がる、民子は走る。火事に夫は気づく。夫「助けてくれ」。炎は燃え上がる、写真も、思い出も燃えていく。1時半に民子は料亭旅館に行きを弾ませて帰る。そして、小滝は銚子を頼む「11時から4時まで、私とここにいた、口紅をつけてください、すっかり落ちている」。民子はまだ震えていた。武藤美代子が酒を持ってくる。小滝「もう、証拠はできた、あなたの過去は全て燃え落ちた」。焼け落ちた火事の現場に春樹を含めた刑事たちがいる。奈々美がやって来る。そして、すぐに民子も帰ってくる。
民子「主人は?」。春樹「搬送しました、許可を得てから解剖に回そうと」。民子は膝を落とす。春樹は助けると、民子とすれ違ったことを思い出した。民子−−不思議だった、取り返しの着かないことをしたというよりも、出口を見つけた安堵感に包まれていた−−灯油をまいて火事が起きたことは分かるだろう。連続放火の事件と多分すぐに手口が違うと分かると思うが・・・ここらはサスペンスでないから、このまま最後まで持たせるのかな? 秦野から連絡があって、民子は車に乗って連れていかれる。秦野「質問は最後にしてください」。民子「道具になるのですね、行き先の分からない乗り物に乗って」。秦野「質問は終わりです」。民子「独り言です」。車は着いて、民子だけが降ろされる。秦野は車で帰る。そこで、和服を着た怖い女性の佐伯米子「お待ちしてました」と案内してくれる。米子「いかがですか、見事な庭でしょう」。民子「わかりません」。米子「正直な方、こちら(池の鯉をみせる)は、世話は大変だけど、可愛いのですよ、待ってください」と庭で待たされる。そして、家に案内される米子「これからお風呂に入って貰います、主人からのお願いです」。民子「あなたの旦那さんですか」。米子「この家の主人です、これに着替えてください」。脱衣所で脱ぎ、風呂に入る。そして、民子は脱衣場の鏡に気づき前に行く。それは予想通りマジックミラーなのだ、主人が見ていた。CM。
民子は与えられた着物を着て歩く。米子「これから旦那様にあって貰う、旦那さまは寝たっきりです、軽い中風です、奥様は8年前に亡くなって、お子様もいません」。民子「名前を聞けば分かるかしら」。米子「どうかしら」。民子「看病をするのですか・・」。米子「医者と看護婦が毎日来ます、本人は退屈しています」。部屋に着くと、米子「失礼します、お連れしました、どうぞ」。部屋に民子だけが入る。大きな紫の布団が敷いてあった。そこで、座って挨拶する。主人・鬼頭「生まれは?」。民子「富山、伏木です」。鬼頭「何度もいったことがある、しかし、今はどんなところか思い出せない」。
鬼頭が歩き出す。急に民子の手を引っ張って、上に乗る。鬼頭「体つきが気に入った」。民子「お偉い方のようですね、でも、私には分かりません、権力や財産を持っているようですが、昔はそうでしたが、今は、誰にも顧みられず、屋敷も多重に抵当に入って、財産もなく、主は老いさらばえていくのみ・・」。外にいた米子「あなた」と声を出す。民子「何も失う物もない私は来ました、何もわからないまま、ここにいる、覚悟がいかばかりかご理解頂ければ、仕えてもいいという証がほしい」。その証は、新聞にジュエリコンテストは成沢民子が貰ったと書いてあった。火事現場で、春樹はテイアラを探している。民子はテイアラと共に、パーティ会場にいた。小滝もいたが、そこに連絡があった。小滝「過去のしがらみは」。民子「未来の始まりだ、あなたの依頼を降りたつもりはない、もう、戻り道はない、いいパートナーになれると思うわ」。そこに、女が泣き騒ぎくる。女「私が貰うつつもりだった、何かの陰謀よ」。鬼頭の力で民子が優勝したのだ。民子が鬼頭の力を見せて貰ったのだ。鬼頭の家で、民子に鬼頭「女らしい、具体的なものを見ない限り、人を信用しない」といって、民子を抱く。鬼頭「声を出してもかまわない」。民子「前の女は?」。鬼頭「死んだ、私を裏切った」怖いですね、褒美は大きいが、民子は鬼頭を裏切ることなく、鬼頭を越えないといけないのだ。秦野と小滝は相談する。秦野「あの女は出口でなく、入り口のようだ」。小滝は笑っている。民子は新しい店を持つ。奈々美が遠くからが見ている。民子−−あの男に誘われ、行き先の分からない乗り物に乗った−−。つづく。
まずまずでした。途中で黒革の手帖のデパートが出てきた。前作黒革の手帖の味わい出ていました。そして、心配した、金と権力が出てきましたね。鬼頭が民子を優勝者にしてしまうなんて・・・札束も1000万円出てきました。満足です。しかも、鬼頭の家の元愛人ですかね、佐伯米子の若村麻由美さんが、凄みを出していました。怖すぎますよ。でも、米倉さんも負けません。鏡の前の姿、エロいです。ちょっと、出た星野真里さん、きっと、飛んでもないことをしてくれるのでしょうね。楽しみです。そう言えば、奈々美役の上原美佐さんも、若村さんと同系列で整った顔で、たくらんでいそうでした。期待できますね。おじさん、女優陣は皆、楽しみです。
男性もいいですね。曲者の役者さんばかりだ。佐藤浩市さん、吹越さん、仲村さん、渋いいい男揃いだ。平さんは、「義経」と同じく妖怪でしたね。いやらしさ満点だ。助平です。抱かれたら、失神ですね・・・米倉さん、偉い、尊敬します。なんだかんだで、結構テンポも良く、金も出てきたし、下品だったし、期待通りです。初回ですが、期待を含めて4つ★にしました。  ゲスト・・宝石商(酒井敏也)

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