2006年 1月 ドラマ               時効警察     テレ朝   金  23時
スタッフ
■脚本と演出
・・・三木聡、園子温
  岩松了、塚本連平
ケラリーノ・サンドロヴィッチ

■プロデェサー・・・
  横地育英、遠田孝一
■音楽・・・ 坂口修

■主題歌・・・「雨」
  Ceyren
キャスト

霧山修一郎・・・
  オダギリジョー
三日月しずか・・麻生久美子
十文字疾風・・・豊原功補
又来・・・ふせえり
蜂須賀・・・緋田康人
サネイエ・・・江口のりこ
諸沢・・・光石研
熊本・・・岩松了

ナレーション・・・
   由紀さおり


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 期待と最終評価

時効警察なんて、ありえない。だから、結構楽しいかも・・・。コメディーミステリーって、何だ??? テレ朝のこの枠、結構好きなんです。気楽さと、くだらなさ、そして、少しの格好良さ、合わせるとチープな娯楽ドラマです。期待してしまうかも。それに、脚本と演出が、毎回違うみたいだ。面白い回と、そうでない回が入り交じる。好みにはまるとドッカンと嬉しくなる。まとめて見ることになるでしょう。期待★★★★で、予想は★★〜★★★★と不安が多くなる、爆。  当地は1週遅れです
 公式HPから

 『時効が成立した事件を“趣味で”捜査する総武署時効管理課の警察官・霧山(オダギリ ジョー)の活躍を描く、新しいコメディーミステリー。“時効成立した事件を趣味で捜査”という斬新な発想を軸に、“霧山VS逃げ切った犯人”というミステリー要素と、そこかしこに散りばめられた笑いのエッセンスが共存するドラマ。脚本・演出には三木聡、岩松了、園子温、ケラリーノ・サンドロヴィッチら、映画界・演劇界の奇才たち。映画、ドラマ、CMなど多方面で活躍するオダギリが、彼らとの豪華コラボレーションを実現する。何となく見ているうちに、何となくやみつきになってしまうドラマなのだ!』



 あらすじとコメント

時効警察★★★★ 9話 最終回

さよならのメッセージは別れの言葉と限らない
 と言って過言ではないのだ!

知らなかった〜〜〜三日月役の麻生久美子さんは、
あのカネボウのsalaサラのCM美女だったのか?
いつも、CMで国籍不明で不思議な魅力の美女だと思っていたが・・
それなのに、この三日月さんだったとは、嬉しいような悲しいような?
さて、最終回は総決算、特別版だ・・小ネタ満載で、
本筋の事件の解決は、集中できなかった、笑。
それでも、りょうさん、こんなドラマに出ていいのでしょうか?
でも、素敵な犯人役でした。
Rollyさんは、ピッタリでした。ドラマ出演というよりも、
Rolly役で登場みたいだ・・・
笹野高史、三谷昇、村松利史、鳥肌実、つぐみさんと
脇も個性派揃いだ・・みの虫男は、何だろう?
目撃者役にしても、存在そのものがありえなゾ〜〜。

とにかく、楽しいドラマ・・・
こんな無意味なドラマを作れるテレ朝好きです。
他の局では作れない? 是非是非、続編を
この枠は大好きです。たまに楽しいドラマがあるから 


(事件) 公式HPを参考に 簡単な事件だ

日本のモーツァルト的存在だった天才作曲家・
雨田潮(ROLLY)が殺された時効事件を見つける。
被害者は、モーツァルトの才能を妬んで殺害した噂のある男性音楽家の名前と
同じ「サリエリ」というダイイングメッセージを残していた
ため、
捜査は犯人を男に絞って進められた。
しかし結局、犯人が特定されることはなかった。

現場は秘境の塩砦温泉。

(見所) これまでの総集編で、再登場が一杯

★二度見する又来。その後の三度見がまた最高!
「二度見二度見、何見て二度見、十五夜お月さん見てニ〜度・・・見」
 婚姻届に霧山の判子を押す三日月は、鏡に映る自分の姿を思わず二度見。
★ 霧山「
ソーセージは曇りの日に食べた方がおいしい」
派出所に「料理学校理事長殺人事件の警官の兄・林田(笹野高史)がいた。
やはり、林田も、ソーセージは曇りの日に食べた。占部を教える。
メガネが曇っている謎。
「心が曇るとめがねも曇る、顔にかく汗のせいで、三日月君って、
よく見ると綺麗だよね」。霧山のメガネは曇っていた。
★これまでの「何でイギリス人は日曜日にメガネをかけるの?」の謎が解決。
リチャード「
だって、日曜日にかければ、月曜にかけなくてすむでしょ?」
納得する霧山、翠。「イヤイヤイヤイヤ」と不満の自分と三日月。


(事件の解決)

★冴島が犯人だと確信した霧山は、彼女に自白を促す。
事件の真相はこうだった。サリエリはあなたです。
殺された人が殺した人を守る、これは犯人を隠すためだ。
犯人は男だったので、時効になった。

★才能のない冴島は芸大時代から、雨田の才能に嫉妬していた。
彼の才能を独占したくなった冴島は、雨田を橋から突き落とし、
彼が持っていた最新曲の楽譜を持ち去った。
瀕死の雨田は曲が世に出るために冴島を利用しようと考え、わざと捜査を
かく乱させるような「サリエリ」というメッセージを残したのである。
その後、冴島は雨田の曲を盗作し続けた。
しかし問題は、殺害時に手に入れた最新曲…
冴島がまさに発表しようとしている新曲だった。

★楽譜は前半部だけで終わっていたため、冴島は未完成の曲だと勘違いし、
後半部を自分で作曲していた。しかし、実際に雨田は後半部も完成させて
おり、その部分の楽譜はアンズが持っていたのだ。
もちろん、後半部は似ても似つかぬ曲調だった…。

★ようやく罪を認めた冴島に、霧山は『誰にも言いませんよ』
カードFをそっと渡す。Fは、Female、女性のF。カードも丸くしてある。

(重い言葉)

★「何かされた人が、した人に、恨みを持つとは限らないからね、
 意地悪する人と、される人だって立派な人間関係よ」
つまり、「被害者が必ずしも加害者を恨むとは限らない、
 逆に、加害者を庇うこともある!
 殺された人が殺した人を庇ったんだよ!」
★それを教えたのは熊本の子供の先生の言葉だった・・・・
いい作文はいい作文だから、誰が書いたかは関係ない、
 どんな形でも、いい作文が世に出ればそれでいい
」。名言かも?
★霧山「あなたが逮捕されたら、曲を発表するものが
 いなくなる、音楽は誰が発表するかではなく、雨田は、
 曲が世の中を出る為にあなたを・・・利用したんだ」
ここで、最後の被害者と加害者が逆転する。
人と人の関係があるがけだ、哲学的で意味深い。

(小ネタ)

★ソーセージ、メガネは、これまでの髪と同じ、余り意味ない。
★十文字「人っていう字は、支え、あってる・・「入」。
 これが、今回の謎解きになる。
霧山「そうか!被害者が必ずしも加害者を恨むとは限らない、
 逆に、加害者を庇うこともある!」。人の字を書く。
★夢の話、いやな夢「ショッカーが団体職員」。
サネイエ「羨ましい、幸せな夢だと、目覚めて嫌な気分」。
そして、デュマ、デュマ、デュマで悪夢を見る。
それが、冴島の悪夢と発表曲を弾くことになる。
★アンズの家で出されたコーヒー、なんとそばつゆ
★占部組長、掃除機のコードで脅したり、掃除機で霧山のほっぺを
吸い込んだり・・
★さわやか地蔵だが・・触ると柔らかだった
★下町のモーツァルト!?  
★トムソーヤ(小さな木製人形)を剥がしたあと
★確定申告するみの虫男・・ぶら下がり、上がっていく、どこへ?
★『及川流おとこ教室』『メデューサ眼科』の看板・・
 ラーメンのもやしにゴマが乗ってヘビに見える 眼科の看板だ
★ヨン様(そっくりさん)に、驚く三人娘。意味ないヨ。

(ゲスト)
冴島翠(りょう)
日本のモーツァルト的存在だった天才作曲家・雨田潮(ROLLY)
警官の兄・林田(笹野高史)・・双子かよ
曲について専門家・木田次郎(三谷昇)・・素晴らし解説
第一発見者・みの虫男(村松利史)・・不可解な存在
占部(鳥肌実)・・笑える悪役
アンズ(つぐみ)・・若いが子持ち



時効警察★★★★★ 8話 『桜咲く、合格通知は、死への招待状?』

当地1週遅れの時効警察だが、
いや楽しいけど、何よりも弥生がゲーデルの不完全性定理の研究の
ために大学を目指した〜〜これに反応してしまった。最高だ評価アップだ。
ただ、ドラマとしては途中でテンションが落ちるの、一般受けしません。
(以前に書いたゲーデルのことを、載せるので元気があれば見てください)
それにしても、面白いのだ。今回は不条理・パラドックスに近いものだった。
全てが意味ありそうで、無意味な世界だった。衝撃だな・・・
小ネタまで含めて、全てを理解することは困難だ。
しかし、多分「多め亭」の中にも、数学の不完全性が出ているのだろう。
霧山と変質者の山崎の存在も、多分不完全性の証明のためのだろう。 

(事件)
★霧山は、15年前に女子高生・立花律子(真木よう子)が
セーラー服のスカーフで絞殺された時効事件を調べることになった。
律子は朝日ヶ丘大学合格発表の日の夜、共に同大学に合格した親友・
関ヶ原弥生(櫻井淳子)と喫茶店「森の荒熊」で合格祝いをした後、
店から徒歩10分ほどの森へ自ら赴き、殺されたらしい。

★その森では当時、痴漢被害が続発していたため、変質者による犯行との線で
捜査され、半年後に霧山と瓜二つの山崎晋也(オダギリ・2役)が逮捕された。
しかし犯行時、山崎が別の場所で強制わいせつを働いていたことが判明し、
事件はそのまま時効を迎えてしまった。

(見所)
「多め亭」での出来事は不思議なものだった。
霧山は、『豚肉のロースソテーたった二切れ』1100円を注文する。
霧山「多めに出てきますよね?」。女主人「26切れ!」実際に出てきたのは、
12切れだった。女主人が「26切れ」と言ったのは、「多めに言った」から。
しかも、勘定も多めだった・・・
つまり、2切れと書いてあるが、実際は多めに出てくる。
質問すると、26切れだというが、12切れだ。勘定も多めだった。
1切れが550円とすると、26切れなら、42.31円。12切れ出たので、
1切れ91.666円だ。勘定も多めとすると、92円から550円の間になる。
「多め亭」では、物は必ず多めになるとは限らず、多目にも少な目にもなる。
数学は必ずしも、答えは一つとは限らないと思う・・・考えすぎだろうか?

もちろん、メニューが「殺人的定食」「もっさり定食」
『ほとんど何もない』1200円と変わっている。
名前の由来は青梅に住んでいたため・・
霧山が二人いることも、多分、存在と非在を表しているのだと思う。 
霧山が真とすれば、山崎は虚である。多分、論理学の有名で、一般的な
「嘘つきの命題」にもなるのだろう。

たとえば、ボクが、「ボクは嘘つきだ」と言ったとする。もしこの言葉が
「真実」であれば、ボクは「嘘つきである」ことになるが、そうすると
「嘘つきなのに、真実を言った」ことになってしまい、おかしなことになる。
一方、この言葉が「嘘」だとすれば、ボクは「正直者である」事になるが、
そうすると、「正直者なのに、嘘を言った」ことになり、おかしなことになる。
結局、ボクの言葉が、真実でも、嘘でも、おかしなことが発生してしまうのだ。
★ドラマ的には、櫻井淳子さん、麻生久美子さん、オダギリさんの
セーラー服のオンパーレードでしょうか・・
★オダギリさんの二役・・キャラは似ているところもあったが・・笑い。
下北沢(大友みなみ)さんの下着と戯れる山崎の笑顔・・・
特にヒツジとツーショットの山崎は、コリン・ウィルソンの「性の衝動」の
孤独な羊飼いの症例を思い出した。

★三日月の町中『霧山は変態』文字の妄想世界・・・そして
変態を受け容れて霧山の部屋に行く三日月さん。そしてセーラー服を着て、
布団に入る三日月さん。後ろ向いて、「ノーマルは忘れるから」
と覚悟する三日月さん。いずれも素敵です。でも一番は、
後ろから突然投げられる三日月さんの両足とブルマ風の○○・・


(事件の解決)
作文のうまい律子と数学が得意の弥生は替え玉受験した。
しかし、バラエティ作家志望の律子は、合格祝いの席で替え玉受験を漏らした。

弥生の妄想で、律子は、それはラジオへの投稿のネタにされる。
そして、弥生が有名になればなるほど、ネタとしては大きくなる。
それは弥生にとって耐えられなかった。
★森の荒熊から出た律子を弥生は追う。するとチカンが多く厳毛森に入っていった。
そこでしゃがんで土を掘る律子を見つけ、後ろから自分のスカーフで絞殺した。
弥生はスカーフを替えた。現場に残ったスカーフには「R」と文字があった。

鑑定では、裏から書かれていた。
★その町の、汚いクリーニング屋(これもパラドックスだ)でロシア人のゴーゴリが、
作家ゴーゴリの偉大さをロシア語で語るが、店主は勝手に自分の思いを
喋った。それなら、ゴーゴリに聞く必要はないのだが・・不条理だ。
Yを示すロシア語の「Я(ヤー)」だった。つまり弥生のものだった。
★何故、律子は夜の森に入ったのか?
律子はふたりで10年前に埋めたタイムカプセルを掘り起こすために森へ行った
と説明する。霧山は森の現場検証で不思議な瓶を見つけたのだ。
−−律子の想像する弥生の10年後
『一流大学に合格して、
大喜びのやよいちゃん』それを見て涙をこぼす弥生。
そして、弥生の想像する律子の10年後、『りつこちんがまたざろけむたり』。

弥生「何それ?」。桐山「何でしょう。あなたが書いたんですよ?」。
この言葉もひょっとするとアナグラムか何かで意味があるのだろうか?
★罪を認めた弥生に、霧山は自分がノートに「替え玉の話」と追記したことを
告白し、マスターを恨まないよう忠告する。
そして、
霧山は弥生に手書き文字“が”を加えた
『誰にも言いませんが』カードを手渡す。霧山「この件は誰にも言いません、
言いません”が”、国語の勉強もした方がいいと、僕は思います」。


(重い言葉)
全くない。それ故に深い。

(小ネタ)
★カメ、ヤドカリ、ザリガニ、カニの登場!! 意味あるのか?
★前行性健忘症の「森の荒熊」のマスターの健忘症ぶり・・
★弥生の作文が苦手の言い訳「文章ってはっきりしないでしょう!?
 
タコ!!って言ったって、あなた私が、タコ(蛸)のこと言ってるのか、
 タコ(足に出来る)のことを言っているのか、タコ(凧)のことを言っているのか、
 タコ(霧山を指差して)のことを言っているのか、わからないでしょう?
 私そういうマイマイなのが嫌いなの。
 だけど、数字はどこまでいっても、1は1で、2は2なの。わかります!?
★弥生の小学の作文、栗拾い、という題名を、
栗捨いって書いてありました!
 アガサ・クリステイ!・・・なんちゃって。
 一方、亡くなった立花律子さんの作文はすごく、文学的で、運動会の綱引きを
 人生に例えていたりして・・感動して泣いちゃいました。
森の荒熊の名前の由来を「花咲く森の道熊さんに出会った♪ 
 あら熊さん、(荒熊さん)」
 霧山の後ろには、いつの間にかコーラス隊!
★最後に霧山が眼鏡を外して事件の解決を講義をする。
 黒板には、三日月が、森の荒熊→森の荒態と黒板に書く。さらに黒板には
 『キリヤマキレモノ』『アンビリバボ〜』『LOVE』『霧山くん天才』など
 気付よ霧山、三日月の思いを・・・バカ

関ヶ原弥生(櫻井淳子)、女子高生・立花律子(真木よう子)
高校時代の担任・品川(綾田俊樹)、助手(野間口徹)
クリーニング店の店主(根岸季衣)こんな役なの出るなんて、でもぴったり
多め亭のオバサン(犬山イヌコ)

【脚本/ケラリーノ・サンドロヴィッチ 山田あかね  
監督/ケラリーノ・サンドロヴィッチ】

ゲーデルについて昔書いたものを別にアップする。

(参考 うーやん★のゲーデルの紹介)

 --- 20世紀最大の数学者ゲーデルを紹介します。 -----   平成13年7月29日

「ゲーデルの哲学ー不完全性定理と神の存在論」(高橋昌一郎著、講談社現代新書)680円を紹介します。20世紀最大の発見者の一人であるゲーデルは、友人であるアインシュタインと同等に評価されるべきである。しかし数学というマイナーさ、さらにそれ自体の難解さと、個人的事情(精神的偏奇など)により、殆ど注目されなかった。「ゲーデル、エッシャー、バッハ」(ホフスタッター著)「決定不能の論理パズル」(スマリヤン著)「ゲーテル不完全性定理」(吉永良正著、講談社ブルーバック)が1992年までに発刊された。今回の本は1999年発刊である。この間に、
1978年のゲーデルの死後に妻は一片のメモまですべてを残し、段ボール60箱以上にまとめプリンストン研究所に寄贈した。それを発見し1982年から2年かけドウソンが目録を作成した。これがゲーデルの再発見である。ゲーデル著作集3巻が1986、90、95年に発刊された。ゲーデルの研究はこれからである。
ゲーデルは1906年に現在のチェコに生まれた。
23歳で完全性定理、24歳で第1(システムSが正常であるとき、Sは不完全である)、2の不完全性定理(システムSが正常であるとき、Sは自己の無矛盾性を証明できない)を証明した。32歳で選択公理と一般連続体仮説の無矛盾性を証明した。世界大戦の中で1940年にアメリカに渡った。1948年にアメリカ市民権を獲得した。このときゲーデルはアメリカ憲法を論理的に考察し。「合法的に独裁国家になる」ことを証明した。(この予言は21世紀に世界の中の独裁国になりそうだ)1951年3月14日(この日こそは小生がこの世に誕生した日である。当然アインシュタインの72歳の誕生日である)にゲーデルはアインシュタイン賞を受賞し世間に認められるようになった。ギブス講演は集大成である。その後53年(47歳)で教授となった。その後は性格の偏奇ゆえに殆ど埋もれたまま多くの理解者との死別を経て、孤独のまま栄養失調から餓死を迎えた。しかし、この孤独の中で、1970年に神について存在論的証明を書いている。これは5個の公理と3個の定義から、2つの定理を導き出す様相論理の公理系である。しかしこの時既にゲーデルの精神はあやういものであった。晩年ゲーデルは神を信じたかったのである。
神の証明は論理的に不完全であろう。スマリヤン教授が「抜き打ち試験のパラドックス」で展開した、「もし神が存在すれば君はけっして神の存在を信じないし、もし神が存在しなければ君は神の存在を信じるだろう」という結論を小生は正しいと思う。
ガガーリンが宇宙旅行から帰ったときに、共産党のフルシチョフから「宇宙には神はいただろう」といわれた。そしてローマ法王に面談したとき、「宇宙には神はいなかっただろう」といわれた。この本当の様な話はパラドックスを現実化したものであろう。
「数学の数論と論理学が完全か不完全か?」このゲーデルの提出した問題は、21世紀のコンピュータ時代にも完全か不完全か?を突きつけている。人間はコンピュータを上回っているか?さらに脳は単なる神経細胞の発火によるシステムで、進化したコンピュータと等価であるか?様々な問題と突きつけてくる。小生は
「人間も含めてすべては、人間の遺伝子が規定した数百億の脳神経細胞の発火の結果である。しかし現在はシステムが巨大であるため、決定不能で圧縮不能で予測不能なランダム性が支配するカオスである。人間は機械ではなく、コンピュターは人間を作ることは出来ない。」と考える。真夏の戯言であるが、現在自分が信じる世界を破壊する必要はないと安心している。最後にゲーデルがアインシュタイン賞を貰った日に小生が誕生した偶然に宿命と感動を覚えた。そして、孤独と不幸の晩年に自らを重ねてしまう。暇があれば是非一読を勧めます。この世界が完全か不完全か、解らないで生きていることは恐いことです。 (おしまい)


時効警察★★★☆ 第7話 1週遅れです

 『主婦が裸足になる理由をみんなで考えよう!』

いままでと違うパターンです。犯人の方が自分から自首する。
しかし、実は偽犯人でした。入り組んでいました。
しかも、犯罪が殺人でないの時効が7年と短いし、犯人は気楽だ。
パターンを崩したことがよかったが、どうか? 難しい。
だって、霧山は余り乗り気じゃないんだもの・・・
ネタの犯人が女だというアイデアは、奇抜ですが、リアリティはない。
まあ、このドラマにリアリティはおかしいが、微妙なところで
成立していた気がするのだが・・・その点、今回は?
評価は先週と変わらず、アップして欲しいな。 

(見所)
★何と言っても、久しぶりの葉月さんでしょう。痩せたかな?
子供3人の貧乏暮らしが、以前の葉月さんのイメージとの落差がある・・
役でも、モロ師岡さんと不倫する設定にびっくり・

これなら、どんな役者でも出来るゾ、と宣戦布告でしょうか・・・
★一番は、
現金輸送車の運転手の田山涼成の若い回想シーンでの、
完全なカツラ姿です、ずれていました
。田山さん、。幅広く登場。
★発明品のリバシーブ爪楊枝ですが、最後の下駄まで引っ張りました。

(重い言葉)殺人でなく、真犯人でないので重い言葉ない。
★霧山は聡子に、真犯人として本を書くよう勧め、彼女が真犯人ではないと
いうことを口外しないと誰にも言いませんよカードを渡す。
「あなたは犯罪を犯さなかった。それは、あなたにとってもお子さんに
とっても旦那さんにとっても、幸せなことです」

(小ネタ) これは相変わらず、一杯ありました。
★証拠品紛失を上司に叱られる熊本。
上司の頭からヤカンの湯気が噴出
紛失したダンボール箱は実は十文字が持ち出していた。上司の頭から
またまたヤカンが頭の上に乗っていて湯気が噴出! はっきりしすぎです。
大宮の事務所にあった発明品。
・いつもの目覚まし音量が数倍に「覚醒くん」
・なんとなく櫛先を曲げちゃいました「ねっ、ネコの爪も借りたい」
・暑い夏のツーリング、どこでも喉を潤す「ウォーターメット・給水さん」
・髭剃りに場所選ばず、出来る男はズバリ「シャービー」
そして、シークレットシューズ。自分はアンシュタインも
相対性理論もう一度のポスターに反応しました

★葉月さんの長男だけがアフロで、言い逃れに私の子でないと利用する。
霧山と妙に気が合う。アフロ系って、あるのでしょうか・・
★何と言っても、遺留品のシークレットシューズです。
警察は、明確におかしいと思うだろう。踵も調べるだろう〜〜
でも、犯人夏美は金の隠し場所でなく、爪楊枝しか入れてなかった。
★平成3億円事件が刑事課に配属後初めて担当した事件だった十文字刑事、
矢吹ジョーの姿で、座って燃え尽きていた。

(コメント)
激しく小ネタばかりに反応した。2時間ドラマと一緒で、
殺人→断崖のパターン。時効警察では、殺人→犯人の自白
→誰にもいいませんカードですよね。

(ゲスト)
不審な女・秋津聡子( 葉月里緒奈)、発明家・大宮敏彦(モロ師岡)
妻で犯人・大宮夏美(松井涼子)現金輸送車の運転手・伊東友彦(田山涼成)
不倫相手・羽田和枝(野口かおる)【脚本/岩松了 監督/塚本連平】


時効警察★★★☆  6話 当地1週遅れで 平成18年2月24日放送

「恋の時効は2月14日であるか否かはあなた次第」

今回はかなり味わいが違っていた。でもソコソコ楽しかった。
下らない小ネタが好きなのかもしれない〜〜。
ストリーは公式HPを見てね。充実しています。


★最初に、時効成立した被害者の母の「時効さえなければ、犯人は、
いつまでも不安でいられるんです!うちの娘を返して!」
とテレビで流された。それが辛かった。
★それで時効捜査をやめてしまった
。だから、『誰にも言いませんよカード』
は出ないかと思った。

(一番の見所、二つ)
★森口さんの、コミカルな演技でした。播州弁は特に楽しかった。
特徴その1.駄洒落に弱い 
特徴その2.笑いのツボにはまると、しゃっくりが止まらなくなる 
特徴その3.酔うと播州弁がポロリポロリとこぼれる
特徴その4.酔うと語尾に「なーんちゃって」を付けたがる
特徴その5.耳が動かせる
特徴その6.くしゃみをすると必ず自分の噂をされていると思っている
★三日月(麻生久美子)の美容室で強要されたパンク・ファッション。
凄く似合っていたぞ〜〜
。別人みたいだ。

(重い霧山の言葉)
★「誰にも見つからなかったら罪じゃないって思ってんじゃないよ。
 バレなくても罪は罪なの。それがわかったときにはもう遅いんだから。
 バレてしまった罪より、バレなかった罪は、
 一生をかけて償わなければならないんだよ。
 バレるから罪じゃない。バレない罪こそ背負う罪なんだよ」

★最後に、救われたし、カードも出ました。
娘真弓「私、嘘をついていたこと、謝りたくて。
 いつもいつも、お母さんの指名手配のポスター、町で見てた。
 でも、黙ってた。私も共犯なんです。
 私も、お母さんと一緒に、刑務所に行くべきなんです。」
霧山「これ、誰にも言いませんよカードね。
 君がお母さんのことを黙ってたのはわかってたけど、
 もう、既に時効です。君がきちんと生きていれば、
 お母さんも喜ぶと思うよ。君が、お母さんを愛するパワーで、
 この青空みたいに、幸せになれよーーーっ!!」

(小ネタ)
★頭痛薬の前用と後用という薬局。そんな薬ありません、爆。
★スナックの名前が『私』へ招待。隣の店は『スナック俺』『PUB貴方』
『BAR僕』『DARTS BAR君』、激笑い。
★茗荷谷かよ子の、現在のイメージは少女漫画だった、ありえない、笑。


母・レイコ=茗荷谷かよ子(森口瑤子)、女子高生・真弓(吉高由里子)

(公式HPから)
 15年前の2月14日に夫を刺し殺し、現在も整形して逃亡を続けている茗荷谷かよ子の事件も、時効成立まであと4日と6時間になった。総武署内では容疑者逮捕に全力を注ぐよう通達が出るが、みんな半ば諦め気味。
一方、霧山(オダギリ ジョー)はニュース番組で、時効を迎えた別件の被害者の母親が「時効」に対する無念を訴える姿を見て心が痛み、趣味の時効事件捜査に嫌気がさしてしまう。
 そんな折、霧山は友人と一緒に万引きしようとした女子高生・真弓(吉高由里子)と遭遇。説教した後に彼女らが盗んだ品を返そうとした霧山は、店主から万引き犯と間違われる。弁解のために三日月(麻生久美子)を呼び出すが、美容室で強要されたパンク・ファッションのままだったため、説得力ゼロ。結局、熊本(岩松了)らと一緒に飲んだくれていた十文字(豊原功補)を呼び、事なきを得る。
 反省した真弓はお礼に、3人を母・レイコ(森口瑤子)が経営するスナックへ招待。母親には、3人が警察の人間であることを伏せて紹介する。そこで、レイコを見た十文字は恋に落ちてしまった! しかも、諸沢(光石研)らと共に後から乱入してきた熊本までもが、レイコに一目惚れ。偶然にもレイコの誕生日は熊本と3日違いの2月14日、さらに出身は十文字と同じ兵庫ということで、話も俄然盛り上がる。
霧山は時効捜査をやめることを決意。有給休暇の申請をして、署をあとにしようとしたその時、茗荷谷かよ子のポスターが目に入る。どこかで見たような気がする霧山だが、はっきりと思い出せない。
 その頃
レイコは、浮気していた夫を殺してしまった15年前の2月14日のこと、真弓を連れながら逃亡し続けた日々のこと、そして1年前に事件の舞台となったこの街に戻ってきた日のことを思い出していた。「もう逃げも隠れもしない」と心に決めていた彼女は、再びスナックを訪れた十文字が得意気に刑事であることを話すのを聞き、万が一の事態を想定。何も知らない真弓に、貯金の入った口座のキャッシュ・カードを渡す。
 2月12日。十文字は相変わらずレイコに夢中だった。ところが、茗荷谷かよ子のポスターに記された特徴を見て愕然となる。特徴その1.駄洒落に弱い 特徴その2.笑いのツボにはまると、しゃっくりが止まらなくなる 特徴その3.酔うと播州弁がポロリポロリとこぼれる――すべてレイコがスナックで盛り上がっている最中に見せた特徴と共通しているではないか! まさかレイコが茗荷谷かよ子なのか!?
 一方、
旅に出ていた霧山もポスターを見て、すべての特徴がレイコと同じであることに気付く。霧山からの連絡を受けて、三日月はレイコの指紋がついたグラスを諸沢に鑑定してもらうため、こっそり拝借。しかし、その現場を見ていた十文字に指紋を消されてしまう。恋する十文字は葛藤していた。刑事という立場にありながらも、事件がこのまま時効を迎えることを、密かに願っていた。しかし、霧山に繰り返し説得され、逮捕することを決意し、レイコのスナックへ。腹をくくっていたレイコ(かよ子)は、いつも口ずさんでいた「もしも明日が…。」(わらべ)を歌いながら、素直に逮捕されるのだった…
 
時効ギリギリで犯人逮捕となった翌日、真弓が霧山の前に現れた。母が犯人だとうすうす気付いて黙っていた自分も共犯だ、という。そんな真弓に、霧山は『誰にも言いませんよ』カードを渡し、母親のためにもきちんと生きるよう諭す
 一方、十文字は今回の件で警視総監から表彰されることに! しかし愛する人に手錠をかけた傷が癒えず、複雑な想いを抱える十文字。彼がいつものように時効管理課に自慢しにやって来ることはなかった…。


時効警察★★★★  5話   平成18年2月24日放送

「殺しのキス」の話でした。

アメリカで実際こんな事件があったけど、それがネタなのか、偶然でしょうか。
ゲストの二人は最高でしたね。東幹久さん、もう体育系のホモ系は決まっていました。
奥菜恵さん、結婚して、離婚して、凄みが感じさせる怪しさです。

本郷役の乃木涼介さんですか、あのヒトそっくりでしたが、物まね芸人さんではなかった。
下らない、小ネタの連続が嬉しい。最後の「オッス」のオチは意外すぎてあきれた。
それにしても、主役のオダギリさんが、今までないキャラで嬉しいです。
ただ、CMのカードを選ぶのに困っているキャラに似ている。
あれをみて、作った訳ではないでしょうね、笑い。
三日月さん役の麻生久美子さんは、初注目ですが、素敵な女優さんですね。
今クールのベスト3圏内を維持しています。


(公式HPから)
霧山(オダギリ ジョー)は「本郷高志変死事件」を調べることに。通称・殺しのキス事件と呼ばれる本件は、15年前に男の生き様を歌い上げて一世を風靡した超人気ロック歌手・ 本郷高志が、王様ゲームの最中にキスした直後「オッス」と言い残して謎の死を遂げたものである。霧山は彼の存在すら知らなかったが、どうやら熊本(岩松了)をはじめ又来(ふせえり)やサネイエ(江口のりこ)までもが大ファンだったらしい。十文字(豊原功補)に至っては、いまだ命日にはロックな本郷スタイルに身を包み、本郷の死を悼んでいる。
 本郷が死の直前にキスしたのは、タレントの卵・夏川リナ(飯沢もも)。しかし本郷の体内から毒物らしきものが発見されなかったため、一転して容疑は妻の雪絵(奥菜恵)に向けられた。雪絵は女医で、何らかの方法で毒を盛ることが可能だと考えられたからだ。そして何よりも、
本郷の付き人・及川正義(東幹久)の「夫婦が10日あまり顔を合わせていなかった」という証言や、雪絵のアリバイが完璧だったことが大きかった。結局、犯人も殺害方法も謎のまま、事件は時効を迎えたのだ。
霧山と三日月(麻生久美子)は雪絵に話を聞くため、本郷クリニックへ。彼女が言うには、結婚記念日だったため自宅で料理を作っていたのだが、夜10時頃に及川が現れ、レコーディングが長引いてしまっているという本郷のための着替えをピックアップしていったそうだ。しかし、現在“本郷メモリアルグッズ”を販売するガッツ物産を営む及川からは、微妙に食い違う証言が飛び出した。及川は雪絵の作った料理を全部食べさせられ、その後車で本郷を事件現場のホテルへ送り届けたというのだ。
 さらにリナの話から、事件当夜の本郷はしきりに鼻をすすったり、咳き込んでいたことが判明。本郷は風邪でも引いていたのだろうか…? しかし署に戻った霧山は、猫アレルギーの三日月が神泉(永田良輔)の抱いた猫に反応してクシャミをしたことから、本郷が何らかのアレルギーだったのでは…と考える。諸沢(光石研)によると、15年前に認知度の低い食物アレルギーなら、当時の検視で調べていない可能性もあるらしい。しかし雪絵は、本郷がアレルギー体質ではなかったという。そんな中、霧山はスクープされた本郷の浮気相手のタイプに一貫性がないことに気付く。調べてみると、いつも同じ週刊誌にタレコミの電話があり、またスクープされた女性の家には後日辛ピーが届くという噂もあったらしい。霧山の頭にピーナッツ・アレルギーという言葉がちらつく…。
後日、雪絵の自宅を訪ねたあと、
霧山は三日月の口から犬のオシッコの匂いを嗅ぎ取る。自宅には犬が3匹いたことから、別の犬のおしりをなめた犬が三日月の口元をなめて匂いが移った可能性があるのでは…と、霧山は考える。本郷殺しも同じ原理なのではないか…? 再び及川を訪ねた霧山は、本郷が決して辛ピーを食べなかったこと、及川が食べた雪絵の料理にピーナッツオイルが使われていたらしいことを突き止める。霧山と三日月は及川を連れて、雪絵のもとへ。犯人は雪絵だと断言する。
 
雪絵は、アレルギーを持つ本郷がピーナッツを食べた浮気相手とキスすれば苦しむと考えた。そこで女性たちに辛ピーを送ったが、症状はまったく出なかった。そんな折、雪絵は本郷自身がタレコミ電話をしている現場を目撃。さらに、本郷と及川が恋人同士であることを知ってしまったのだ。それでも 結婚記念日くらいは自分の元へ戻ってくると信じていたが、現れたのはよりによって及川。カッとなった雪絵は、料理にピーナッツオイルを入れた。まさか、その後及川とキスしたことで、本郷が死ぬとは思わず…。
すべてを自白した雪絵に『誰にも言いませんよ』カードを渡し、最後までわからなかった本郷の一言「オッス」の意味を尋ねる霧山に、雪絵は「“及川好きだったよ”と言おうとした」と答えるのだった…。
妻の雪絵(奥菜恵)、本郷の付き人・及川正義(東幹久)、夏川リナ(飯沢もも)


2話から4話は、見てたけど、感想アップしてません。


時効警察★★★★☆
  1話   平成18年1月20日放送

総武署管轄内では、全裸で逃げる中年女性による空き巣の被害が続出していた。刑事課の若きエース・十文字(豊原功補)は、意気揚々と捜査に取り組む。一方、霧山(オダギリ ジョー)の勤務する時効管理課は、そんな今をときめく事件の捜査とは無縁。交通課の三日月(麻生久美子)に「志が低い」と言われても気にすることなく、のんびり日々の雑務と、どうでもいい雑談にいそしんでいた。
そんな時ふと、熊本(岩松了)が霧山に趣味を尋ねてきた。しかし、霧山には趣味がない。又来(ふせえり)によると、趣味がないと結婚も出来なければ、ケツの穴も小さいらしい。焦った霧山は、熊本に言われるままにとりあえず千羽鶴を折ってみるが、ピンと来ない。どうしたものか…。そんな中、
山積みの時効事件ファイル(わんこそばに挑戦を薦められる)を見た霧山は、時効事件の捜査を趣味にしようと思い付く(漁師の趣味が釣りということらしい)このドラマの出発点ともいうべきものが、単なる無趣味人の趣味を持とう、ただ、それだけという。無意味さに乾杯です。駐禁の持ち主がペ・サンジュン(ヨンでない)で大騒ぎ。たまたまジャンケンで負けた霧山が書いた婚姻届けに 三日月は自分の名前を書いてみる(緊張と快感)。霧山は早速、15年前に発生した『西総武市における料理学校理事長殺人事件』の調査を始める。タイトル。−−時効事件を趣味で捜査。時効の事件にはおいしい御飯の湯気が似合うのだと言っても過言ではないのだ−−。
霧山の昼飯は素うどんだ。霧山「
1万粒の仁丹から、たった一粒の宇津救命丸を探す」楽しみ。三日月「趣味で解決できるわけない」。霧山「いいんじゃない、趣味なんだから」。事件は、被害者である曽根崎大輔(木村靖司)は背後から鋭利な刃物で刺され、凶器は見つからない、室内を荒らされてもいない。遺体の第一発見者は、妻のひろみ(東ちづる)。事件の1年後に笠松道夫(岡田正)と再婚し、現在は笠松姓を名乗っている。三日月は知っていた。本屋で三日月が説明してくれる。バブル後、日本人が家庭料理に惹かれるようになったのだ。カリスマ主婦として騒がれている家庭料理研究家だ。雑誌に載っている今の夫は、彼女を支える右腕だ。時効警察では、当時、大輔の愛人問題もあり、ひろみに容疑がかけられたが、彼女には完璧なアリバイがあった。熊本「完璧なアリバイはアリバイでない、何となく」と呟く。三日月「実のある話をしましょう」。又来「三日月は堅い、君はあさりか」。一同笑い。三日月は駐禁だが、に霧山に誘われる。残業なんかできない、趣味が見つかった。霧山「犯人は意外と見つけて欲しいと思っているかも」。三日月は思わず賛同してしまう。ここが、このドラマの種なのかもしれない。霧山「今度の日曜日付き合って、何となくあけといて」。霧山は事件を調べている。霧山は三日月を巻き込み、アリバイを実証したのが大輔の愛人・水岡由起子(高田聖子)だったことを突き止める。1年後、ひろみは結婚して長男を出産している。日曜日、霧山は眼鏡なしだ。霧山「日曜日に眼鏡かけるのはどうも、イギリス人じゃないから」。電車に乗る。三日月「日曜日に眼鏡をかけるとイギリス人ぽいの」と質問してみる。霧山根拠なく、そうだ。2人は犯行現場の交番に行く。イギリス人ではないので日曜日に眼鏡をかけていない巡査は、霧山の名前を間違える。巡査(笹野高史さん)は「刑事課での最後の事件だ、顔見知りの犯行だ、奥さんは容疑者にあげられていた、おじょうさん、私の口臭いですか」。三日月「はい、いえ」。巡査「昨日大量のニンニクを食べました、臭いませんか」。三日月「大丈夫です」。巡査は外で話そうとする。外にでた巡査は、意味もなく格好付けのため、自転車を押す。霧山「アリバイがあった」。巡査「不思議なことに、なかったが、数日たって、アリバイがでてきた、殺害の時刻に奥さんを駅で目撃している人物がいた」。霧山「その人は?」。巡査「水岡由起子(高田聖子)で、大輔の愛人でした」。巡査「愛人が本妻のありばいを証明した」。三日月「共犯と言うことは」。巡査「ありません、事件が起こるまで二人を結びつける物は何もない、面識がない、捜査本部に従わず、こだわったおかげで、今では口の臭いお巡りさんです」。犯行現場に着いた。バス乗り場で、霧山は甘酒と汁粉の缶を出す。三日月「ちゃんと、お茶しますからね」。ひろみの家に行き直接話を聞く。茄子の甘辛煮を作っていたが、撮影用だ。ひろみに霧山は名刺を出す。ひろみ「時効になったと警察が言いにこられました」。霧山「これは私の個人的な趣味で来ました」と断る。驚くひとみだ。ひとみ「趣味でも嬉しい」。霧山「ご主人に愛人が居たことはご存じで?」。ひとみ「うっすらと、洗濯機のゴミ取りネットに私のものでない髪の毛が混ざるようになった」。霧山「立ち入ったことですが、殺されたご主人とのsexはいつ頃まで?」。おどろくひとみだ。そこに用ができて席をはずす。霧山は茄子を食べる。出版社が来られたのでと、中断となった。三日月が謝辞を述べる。ひとみは犯人が分かれば主人の供養になると、次の協力を申し出た。しかし、霧山は茄子があって「はなせない。霧山はひろみが嘘をついていると確信した。嘘をつくと汗をかく、湿気で髪が広がるのだ。辛い物で髪型が変わる。一緒にいった料理屋で辛い物を食べた三日月は髪が盛り上がる。CM。
さらに、霧山は保険会社だと言って由起子を訪ねた。由紀子は三日月にタバコを買って貰う。霧山「曾根崎さんの保険金がおりる可能性があります」。それで由紀子は喜んで出てきた。由紀子を見たと証言したのは駅員さんだ。乗り越しして精算していた。霧山「葬式には参加しましたか」。由紀子「行きにくい、愛人って」。霧山「今の職業は」。由紀子「お店辞めたんよ、昨日」。三日月がタバコを買ってくると、キャスターマイルドでないの怒る。帰り際に偶然、宅配員が彼女宛の“
那須の茄子”のダンボール箱を持っているのを目撃する。警察の霧山のところに三日月が来て、昨日のイタリアンの立ち喰いうどん、ごちそうさま。霧山が次を誘うが拒否される。霧山は、夜また交番に行く。巡査は15年前の自分の写真を見せてくれるが、全く変わらない。由紀子のその後の調査だ。隣町のクラブで働いていたのだ。そこに息子が帰ってくる。巡査に注意されて挨拶する。笠松の息子さんは同級だが、何をやっても1位だ、食い物がいいせいだろう、と言われる。霧山は、2年は長野に移っていた。霧山は由紀子のあぱーとを訪ねる。霧山「管理人ですか?」。管理人「管理人にしてはいい男ですか」。霧山「あ、まあ」。管理人「失敬な」。霧山「由起子さんは引っ越しですか」。管理人「凄い引っ越しでした、みんな捨てて、スーツケース一つだけ、全部買い換えるだって、景気いい話だ」と泣きそうに逃げる
霧山は那須の茄子”の箱が気になるが、聞けなかった。警察でも相談するが、又来「茄子じゃないかもしれない」。十文字が来る。十文字「裸で逃げると、顔に興味がなくなる」。霧山「子供に聞いたら、裸に興味がない」。沈黙。十文字「おかしい、子供は裸に興味があるんだ」。同期のエースだが、十文字は3浪だ。婦警「私、
3月生まれは何をやっても勝てなかった」と告白する。三日月は携帯を受ける。霧山「笠松さんから、茄子を一杯送ってくれた、何か作ってくれ」。CM。
霧山は麻婆茄子を食べる。三日月は嬉しそうだ。霧山「よく作ったね」。
三日月「だって、茄子があった、料理はそういうものよ、普通は麻婆茄子を作りたいから、茄子を買う」。三日月は婚姻届を出す。霧山「分かったよ、君は凄い、茄子があるから麻婆茄子ができる、事件があったから共犯者ができる、そういうことだ」。三日月は思わず「うん」。そこにチャイムだ。熊本だった。トイレを借りに来たのだ。三日月は隠れて動揺する。熊本は早糞だった。そして、熊本は中に入ってくる。熊本「チェーホフの桜の園にこんな場面があったらいいよね」そして、カーテンを開ける。三日月が見つかった。熊本は驚いて、「私がここでウンコしたことは言うな、特に又来君には」。三日月「言いません」。熊本は安心して「三日月君も人の家に居座るなよ」と帰った。霧山はダンボール箱を探している。笠松から電話があって、食事に誘われたのだ。三日月「たいした人生と、たいしたことない人生の差は、ほんのちょっとだ」と髪が立つ(嘘です)。三日月は笠松のところに言っている。料理を作っている。包丁を持っている。CM。
霧山は笠松の子供士郎(鈴木宙)にあう。「おっさんと言われている」。ファーストフードの店に入るが、笠松子供士郎(鈴木宙)は「おかあさんの料理って食べたことありますか」。霧山「いや」。笠松士郎「まずいですよ、他人ちの御飯食べているみたい、霧山さん、おかあさんのことよろしくお願いします、どう」。霧山「そんなところが、おっさんくさい」。三日月はひとみにコーヒーを貰う。スプーンを取ってきた。警察では段ボールに金がいくら入るかで話す。熊本「30万」。又来「1億」。
熊本は10円玉が1000万個だという。又来「馬鹿か、1万円で考えるでしょう」。三日月が新聞を持ってきた、笠松ひろみ離婚だ。そして、鑑識課で、「現場で凄い物見付けた」。反省ポストの写真だ。鑑識「どこから入れるんだ」。霧山「この前の結果は」。鑑識「指紋は1回1000円」。霧山がだすと、調べる。霧山の推測通りだった。霧山「これからお話しするのは、あくまで僕の趣味の捜査の結果です、事件は時効です、すべて、犯人の善意に支えられている、善意の自白が必要です、あなたが、当時のご主人を殺害したのではないでしょうか」。笠松ひろみ「私にはアリバイがある」。霧山「共犯者が事件後に現れた、茄子があるから麻婆茄子を作った、そういうことです、おそらく殺害は、浮気している大輔から暴力を受けていたひろみさんが、とっさに行ったものでしょう、一旦外出して帰り、第一発見者を装った、警察もあなたの犯行を疑っていた、ところがアリバイを証言する由起子が出た、夫の愛人だ、死亡推定時刻に隣町の駅であなたを見た、これが決定的なアリバイになった、由起子こそが事件後現れた共犯者なのです。回想シーン−−釣り堀で由起子はひろみに才能があるから1億の金を要求した、ひろみの条件は支払いは15年後時効が成立してから−−。ひろみ「夫を殺す理由がない」。霧山「あなたは当時不倫相手だった笠松さんの子供を身ごもっていた、お子さんと家庭料理のカリスマを守る必要があった、とっさに結びついてしまった、出産は長野でなさった、そして、出生届けを1年遅らせた、幼稚園入園まで、長野に預けていた理由はここにある、他人の子供は案外特定しがたいものです、4歳の子供を3歳として入園させた、笠松さんとの不倫が事件の引き金です」。ひろみ「証拠は?」。霧山「最初に申し上げたように、証拠はありません、その代わり、由起子さんに届いた小包、この伝票と三日月君が拝借したスプーンの指紋が一致しました、中身は調べていないがお金でしょう」。ひろみ「私は家庭に飢えていた、おろかです、人をあやめたのは事実です」。霧山は「那須の茄子」を開ける、「事件は終わりです、ただ、不安がらせては行けません、これ誰にも言いませんカードです、これに僕の認め印を押しますのでお持ちください」。三日月「ついて行けないかも・・」。警察では十文字が全裸犯人のきっかけは、「子供だよ」。一同驚き、十文字「子供は裸に興味がないだろう、そこに目をつけた、顔をよく見ていたらしい、その女には、裸で出直せと言ってやる」。一同は驚き、婚姻届を落としたのも十文字だろうという話になる。
このドラマを語ることは難しい。ドラマの出発点の時効事件を調べる、それが無趣味の霧山の趣味のためだ。それだけです。趣味と付き合うことになる。でも、裏では「犯人は見つけて欲しいと思っている」がテーマだ。本当かどうかは、時効を過ぎた犯人しか分からない。ぎりぎりのテーマなのだ。最後の「誰にも言いませんカード」が決めてくれる。水戸黄門の印籠、熱血ドラマの啖呵になる。それがまた素晴らしい。
今回の時効事件は、妻の夫殺しだ。見事桐山は解決する。しかし、証拠はないのだ。だから自白だけが頼りだ。解決編を見ても、納得できるかどうか分からない。当初の警察の捜査も、いい加減だったということだ。物的証拠などは余り描かれずに無視した形で、時効が成立している。推理物とするとD級ですね。
でも、非常に面白い。「白夜行」と並ぶ素晴らしドラマだ。「トリック」と似ているが、それは間に入る意味のないセリフや行動のためだろう。今回は、青い部分がそれに当たる。イギリス人は日曜眼鏡をかけない。口の臭い巡査は自転車を引く。嘘を付くと髪の毛が立つ。那須の茄子だ。単純の面白いとは言えない。その場で笑うことはない。しかし、全体では不思議な世界に浸っていたことに気づくのだ。
今後も見ていくが、あらすじは多分、公式HPに頼ることになるだろう。こんな形でのアップはできない。細部まで描くことは大変なことだ。見て貰うしかない、笑い。できるとしたら、公式HPのあらすじに、今週の不思議シーンとセリフと言うことになるだろう。できるかな・・・評価の高い「白夜行」と「時効警察」の詳細をアップ出来ないことは本当に辛い、すみません。皆さん、見てください。
妻の笠松ひろみ(東ちづる)、愛人・水岡由起子(高田聖子)、口の臭い巡査(笹野高史さん)、曽根崎大輔(木村靖司)笠松道夫(岡田正)、笠松士郎(鈴木宙)



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