2006年 1月 ドラマ                 氷壁       NHK    土   22時
スタッフ

■脚本・・・

■プロデ・・・


■主題歌・・・
キャスト
(公式HPから)
奥寺恭平…玉木宏

 日本を代表する世界的なトップ・クライマー。27歳。K2のすぐ近く、8000mに迫る高峰・ガッシャブルム4(G4)の単独登頂に昨年成功したばかり。山へ登ることが彼の人生のすべてで、ビルメンテナンス会社に勤め、ビルの窓拭き仕事で生計を立てている。国内でも、気が向くとザイルひとつで山登りに出かける。5年前、親友・北 沢(山本太郎)と組んで屏風岩にアタックした際、あわや滑落死の危機に見舞われるが、北沢の命懸けの救出で一命を取り留める。その北沢の妹・ゆかり(吹石一恵)はひそかに奥寺に思いを寄せている。大手スポーツ用具メーカー・ヤシロの全面バックアップを受けた北沢から世界最難関峰・K2のマジックライン挑戦に誘われるが、用具を指定されることを嫌い断る。しかし、K2アタックを決心した北沢の意外な真意を知り、一転、北沢とのK2登攀に向かう。結局、K2登攀は失敗し北沢は滑落死。その死に責任を感じつつも、北沢の操作ミスを強調するヤシロを敵に回し、滑落死は「ヤシロの登山用具カラビナの故障のせい」と断言して大騒ぎになる。大企業ヤシロに奥寺は容赦なく追い込まれ、孤立していく。その一方、北沢の真意を知る者同士として、ヤシロの社長夫人・美那子(鶴田真由)と恋愛関係に発展していく。

■八代美那子…鶴田真由

 ヤシロの社長夫人。29歳。町工場の娘として生まれ育ったが、不況のあおりを受け工場は倒産、父も早くに亡くし、兄・工藤敬一(高橋克実)と二人で病気の母を看病したくましく生きてきた。6年前、ヤシロ社長・八代哲夫(石坂浩二)と知り合い、妻の座を射止める。今は高級ネイルサロンのオーナーも兼任するセレブ。実は、北沢はひそかに美那子に思いを寄せていた。北沢の死後、その気持ちを知る奥寺と美那子は急接近する。しかし、夫の八代が二人の仲を感づく。

■北沢彰…山本太郎

 奥寺の親友であり、同じく日本を代表するトップ・クライマー。27歳。アルプス三大北壁、エベレスト、カンチェンジュンガなど8000m峰を無酸素で登頂した記録をもつ。ヤシロの全面バックアップを受け世界最難関峰K2のマジックライン登攀に挑む決心をする。パートナーには長年の親友・奥寺を指名した。しかし、北沢がK2登攀に挑んだ真の理由は別だった。「K2から戻ったら結婚してください。」北沢は美那子にひそかに告白していた。新しい人生への希望を秘め、K2に挑んだ北沢だったが、非業の滑落死を遂げる。

■八代智之…武田真治

 ヤシロの社長・八代哲夫の息子で、開発部長。ヤシロの経営を建て直すことに必死で、奥寺・北沢たちとともにK2へ乗り込みベースキャンプで指揮を執る。北沢の滑落死事故の際には、会社を守るため北沢の操作ミスと断定しようとするが、奥寺に反論される。

■北沢ゆかり…吹石一恵

 北沢彰の妹。横浜で看護師として働いている。奥寺とは幼少から兄妹同然の関係だったが、次第に惹かれていく。死んだ兄・彰の名誉を守るため、ヤシロと法廷で戦う奥寺を献身的に支えていく。

■工藤敬一…高橋克実

 八代美那子の実兄。ヤシロの子会社の町工場を経営する。奥寺・北沢のK2アタックのため、カラビナを開発するが、奥寺の発言で窮地にたたされる。親会社の社長夫人である妹には幾度となく助けられている。

■南部大介…伊武雅刀

 奥寺が働いているビルメンテナンス会社の社長。叩き上げの人情派。山に登るために働くと公言する奥寺をどこか好感をもって見守る。社会的に孤立していく奥寺を支え続け、叱咤激励していく。奥寺にとっては、父親的な存在。

■北沢秋子…吉行和子

 北沢彰の母。奥寺とは少年時代から交流があり、奥寺が父母を亡くしてからは、彼の母親的な存在に。息子・彰がK2で事故にあった後は、娘・ゆかりとともに、奥寺の精神的な支えになっていく。

■八代哲夫…石坂浩二

 日本を代表するスポーツ用具メーカー・ヤシロの社長。類まれな経営才覚で業績を伸ばし、大手のスポーツメーカーに育て上げた。一代で企業を育てた強烈な自負をもち、ヤシロを愛する余り、会社に敵対的なものは徹底的に排除する非情なカリスマでもある。

松本弁護士・・矢島健一
樋口弁護士・・寺田農

工藤多喜子・・小松みゆき
裁判長・・藤田宗久

社長・南部(伊武雅刀)
週刊誌記者・室井(相島一之)



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 期待と最終評価

NHKでは、やたら番宣をしていました。原作は50年近く昔の話だ。それを現在に持ってくる。ただ、山岳ドラマといっても、見当もつかない。ドラマの嘘と真実の映像がどうなのか分からない。ニュージランド・ロケを行って、玉木さんと、山本さんの山登りが楽しみではある。鶴田さんが結構、怪しい凄い役ですが、ここが心配です。悪女の役はどうだろうか、心配だ。期待★★★★だ、予想も同じで、実はマジに期待してます。

 公式HPから

山岳小説の傑作、井上靖の「氷壁」。
 その設定を現代に置き換え、世界最難関の高峰K2を舞台に、スケール感あふれるラブサスペンスドラマとして甦らせる。
 K2山頂直下、親友のザイルパートナーが謎の滑落死を遂げる。亡き友の名誉を守るため、真実を追求する一人の男の前に、友を死に駆り立てた謎の人妻が現れる。果たして敵か味方か──。
 山に憑かれた男たちの友情、葛藤、サバイバルを賭けた大企業の思惑を絡めながら、山男と、山男を愛してしまった女の、美しくも哀しい愛の物語をスリリングに描く。


 あらすじとコメント

氷壁★★★★  6話最終回

下ネタ裁判も、意外と真面目な展開で終わった。
北沢の事故の真相がはっきりしたのも嬉しかった。
そして、それぞれが、自分の居場所に戻った。納得のいく終わり方だった。
ただ美那子だけは、訳分からない。これをミステリアスとは言わない・・?
そこが評価ダウン点だ・・・誰かに美那子の気持ちを教えて欲しいものだ・・。

(簡単あらすじ)時系列的に・・
★2006年6月、裁判でヤシロは不利になった。南部「裁判は非情だ」。
樋口弁護士「真実は一つでない、原告被告のどちらにも真実はある」。
裁判で「愛してる」と衝撃告白した美那子は、携帯、カード、家の鍵を
八代に渡して、全てを捨ててカバン一つで家を出た。

生き甲斐のネイル店も、挨拶なしで捨てたのだ・・・凄い。町を歩く。
夜、ベタですが川の向こう側に奥寺を見つけて、二人は走る。
そして橋で出会って、奥寺はカバンを持ってアパートに連れていく。
韓国ドラマ風のシーンでした・・ベタ過ぎですが、笑い。
★電気すら切られているアパートでキャンプのような「神田川」の愛が始まる
奥寺は山の道具をあの森脇の店で売る。きっと高く買ってくれたんだろう。
それで日常品を買う。南部社長に会い、バイトと警備の仕事の復職を許される。
美那子も100円ショップの買い物を楽しみ「貧乏には慣れている」と言う。
二人で銭湯へ行く。奥寺は3日に一回、美那子は毎日行こう・・懐かしい世界だ。
★八代に智が美那子は奥寺と一緒に暮らしている、離婚して、妻の浮気を
法廷で証言するように迫る。そして、次に奥寺が来て、離婚を迫る。
八代は、今は楽しいが、必ず破綻する、君は美那子を傷つける、離婚しない、
玄関の鍵はいつも開けていると美那子に伝えてくれ・
・・大きな心? 未練?
美那子のどこがいいのか? 介護して欲しい? 愛なのか? いや自分の自信だ。

★奥寺にゆかりが来て、普通のひとになった、奥寺をあきらめたけど、
K2にお兄ちゃんを捜しにいかないの、と美那子の写真入りの北沢のお守りを託す。
★奥寺のアパートの美那子を八代が車の窓から見上げる。二人は視線を合わせる。
驚いて部屋に入った美那子だ。
奥寺は美那子をパートに働かせて、情けない。
しかし、美那子は、恋したら女は変わる、と答える。お互いに無理をしている。

気まずさは、山に登ろうと話をして表情が明るくなった。
そこに北沢の母から携帯だ。外務省から、北沢の遺体が見つかった。
奥寺はK2の7000m地点で雪に埋まったが、腐敗していない北沢を見つける。
カラビナは壊れていなかった。ブーツから真相が書かれた遺書が見つかった。

遺体はヘリで運ばれた。遺骨になって、北沢母妹の所にあった。
北沢母は、お礼をいって、けじめが付いた、と安堵で語る。
奥寺は「俺は間違っていた」と遺書からの真相を述べる。
−−−奥寺が垂直壁を登っているが、僕は降りてくるまで生きているか?
腕だけで登れるか?体力はない。奥寺を犠牲にしたくない、
そのために、この身をK2に捧げる、生きて帰れたら美那子と一緒になる、
その時は山を捨てる、俺は死にたくない−−−

回想シーンで、北沢は体力が尽きて、奥寺を犠牲にしないために、
自分でカラビナを外して、滑落したのだ・・・奥寺、二人のザイルはまだ
切れていない、北沢は心の中に生きている・・・
★奥寺は南部社長にも会って、「間違っていた」と謝る。南部社長は
北沢の分も生きろ、それがお前の責任だ」。本当にいい人です。
8月鎌倉で、奥寺は北沢母妹と墓参りする。母は、終わった、終わってないの?
K2に行きたいの、行かないでね、二人の息子を死なせたくない、と告げる。
地裁で和解が成立する。奥寺は謝罪の記事を書く。ヤシロは奥寺に損害賠償を求めない。
美那子の兄の工場も大丈夫だった。美那子が家出してもヤシロは切らなかった。
兄は、これから犠牲者が出ないように、いいものを作る、と明るく美那子に言う。
マスコミに奥寺の謝罪文が載せられ、一斉に奥寺バッシングがある。
しかし、ライター室井だけは、奥寺をヒーロー扱いした記事を書いた。
みんな、いい人で、いい方向に向かっていくのです。予定調和の終末です。
★八代智は父に退職届けを出す。「自分の無力さに気づいた、北沢や奥寺に負けた、
自分は途中から山に登っている、今度は麓から山を目指す」。友人の会社に勤めるのだ。
そして、智は美那子にも会って、父は一人で淋しく、酒ばかり飲んでいる、と許す。
★ところが、
奥寺は、北沢の死の真相と思いを知って、北沢の亡霊におびえる。
動揺しているのだ。暗い部屋の奥寺に、美那子は「やめて、山に行きたいのね」。
奥寺「いや、山は怖い、死ぬのが怖い」。美那子「北沢さんは死んだの、
しっかりして、私はひどい女、北沢さんを死なせ、八代を捨て、
あなたを苦しめている、どうしていいか分からない」。
奥寺は美那子を抱く。
★バイトで工事現場の車を誘導している虚ろな表情の奥寺を、買い物帰りの
美那子が信号待ちで見つめる。美那子は奥寺のアパートを出る。
そこで、奥寺と最後の話をする。
美那子「山を捨てた奥寺さんは、好きな奥寺さんではない、
K2に行って欲しくない、そばにいて欲しい、矛盾している」。
奥寺「100円のエプロンで料理する美那子さんは可愛い、
パーティの美那子さんは輝いている」。
美那子「二人とも無理している」。これが結論か!!!
奥寺「来年、K2へ行く、北沢と一緒に頂上を踏む、この写真を一緒に」。
美那子「ありがとう」。奥寺「さようなら」。
何じゃ、最初から分かっているだろうが・・・年寄りはそう思います。
★美那子は八代の家に帰る。玄関の鍵は開いている。
八代「おかえり」。美那子「鍵を閉めました」。八代「喉が渇いた」。
美那子「お茶いれます」。
二人は超大人に戻っていた、爆。
★1年後、奥寺は単独でK2に登る。8月12日、快晴、頂上アタック、
天候も安定している、いくぞ北沢」。完。

(コメントと感想)
物足りないと言えば、物足りない。しかし、すべては自分の居場所に戻った。
そうなると、全ては奥寺の思いこみだった。それはヤシロがパートナーを
死なせて帰ってきた奥寺をいきなり、記者会見した不手際によるのだ。
リスク(利得と危険)を背負って登山をした企業にしては危機管理がなかった。

一本気の奥寺には、北沢の気持ちは理解できなかった・・信頼していたが。
そして、混乱から美那子に引き寄せられた。美那子がしっかりしていれば・・
美那子は、時々精神のエアポケットに混乱する人格障害なのだろうか?
それが、北沢を失い、裁判などの出来事に、混乱して飛び出したくなった。
貧乏な自分も、恋で変わる女も楽しみたかったのだけか?
結局、八代は全てを許してくれると、初めから見抜いていた。
そうなると、互いに互いの掌の上で遊んだ大人の関係なのだ。
究極の夫婦なのだろうか? 考えが横滑ってした、これが結論だ?

山の景色の美しさ、遭難の緊張など、魅せてくれました。
もちろん、裁判ドラマのいやらしさ、ベタな恋愛ドラマの楽しさ。
NHKならではの、ドラマでした。満足です。いやいや、
最後に突っ込み、爆。一人で簡単に登れる山なのか、K2は!?


氷壁★★★★★  5話

ここまで奥寺が尖ってくれると小気味よい。★5つだ。
山のシーンはなくなったが、奥寺は一人で、今も山を一人で登っているようだ。
冒頭、いきなりの美那子と奥寺の三ツ峠登り・・・・
一緒に社長夫人が登れないだろう・・笑い。
どういう訳か、いきなり山頂でキスと抱擁だ・・2時間ドラマだよ、笑い。
でも、それは、ゆかりから、八代智に告げられ、皆に知れ渡るのだ。

裁判で早速、奥寺は松本弁護士からさわやかに追求された。
一途な奥寺は、あっさり美那子が好きだと認めたよ・・・
これまで、奥寺を支えてきた南部社長の会社もあきれてしまった。
そして、
ヤシロから南部の会社も圧力を受けているので、奥寺はやめてしまう
北沢の母からも、和解してくれ、裁判があると先に進めない・・もう出ない。
記者の室井まで、奥寺に言いたいことはないのかと、聞く。不自然ではあるけど・・・
結局、奥寺はソロなのだ、孤独なまま、一人で登り続ける。
世間と折り合いが付けられないのだ。ここまで来たら、本当に見事だ。
多くのドラマは、途中で挫折する。先週まで、奥寺、和解しろ、無意味だと思った。
しかし、ここまで尖るなら、嬉しくなってしまった。


裁判は山場を迎える。
カラビナの検証実験(どこまで信用できるかな〜)でも、問題なしとなった
もう、奥寺はヒーローでない。裁判も下ネタ裁判になったのだ。
そして、美那子が証人として出る前日、二人は再会する。
いや、奥寺が雨の工事現場で誘導する横を、美那子が乗った車が通りすぎるだけだ。
この時の鶴田さんの、ショットはこだわったのだろうね・・・余りにも意味ありげで、
スローから、静止画になって鶴田さんの瞳まで綺麗に撮された、渾身の美しい画だった


最後に、
美那子が、あっさり北沢も奥寺も好きだと、自分の心情を吐露してしまう。
下ネタ裁判だもの、こんな手があったのだと、息を呑んでしまった。
今回で、美那子の悲しい過去も、セリフで説明があった。
やはり、美那子もソロで山を登って来たのだ、そう思ったよ。
父の倒産、兄の事業の立ち上げ、それらを支えながらも、はい上がって来たのだ。
ヤシロの社長夫人まで、一人で登り詰めた。
しかし、今、その向こうにもっと、高い山があり、一人で登ろうとし始めたのだ。

ここまで、徹底してやってくれたら、拍手です。来週最終回かい・・・
奥寺、一人でK2に登って、北沢のカラビナを取ってこい。
それで、死んでもいいよ・・・いや、できれば生きて欲しいけど・・



氷壁★★★☆   4回「裁かれたプライバシー」 平成18年2月4日放送

2006年2月、奥寺にゆかりが会った。ゆかり「美那子さんを見たけど、どうして敵側と会うの、美那子さんのためでしょう、裁判やったの、美那子さんが好きなの、わかんなくなった、奥寺さんが・・」。雨の中に、立ちつくす奥寺。
請けおい工場社長の工藤(高橋克実)は耐久性が必ずしも完璧ではないと社長の八代(石坂浩二)に打ち明ける。温度差が問題で日本の40度の山で使っていたカラビナをK2に持って行った。そのような耐久性の検証はしていない。八代は「松本弁護士を呼ぼう」と言う。奥寺と美那子はお互いの言葉を思い出していた。八代「奥寺は悪運が強い、君のお兄さんに責任が及ぶかも知れない」。そこで美那子は兄の工場に行く。工藤「これで製造中止になるかも知れない、万が一・・」。妻「助けて、この通り、八代さんに見捨てられたら、うちは終わりです」。美那子は固まる。そこに子供達が帰ってくる。工藤「あの子たちは、俺たちに似ている、おやじの工場が潰れて・・」。美那子の過去にも重く暗い物があったのだ。それで兄に対する思いは一番強いのかも知れない
奥寺は森脇の店に会いに行く。そこで裁判の証言を頼む。新聞では好き勝手なことを書いている。その新聞を南部社長はしまった。そこにやって来た奥寺に、南部社長「バイト探しているのか、バイト雑誌もっている、嘘をつく人間でないことは俺が証明する、裁判費用は心配するな、ゆっくり返せばいい、さっきゆかりちゃんから、電話があった、八代社長夫人の店がどうのと・・・」。奥寺は「たまたまバイト雑誌は配って」と言い訳して、走る。しかし、ゆかりが美那子に会っている。ゆかり「兄ちゃんとはどういう関係? お守りにして持って行った、これは兄のメールです、説明してください」。美那子「そんなことして、お兄さんが喜ぶと思う」。ゆかり「兄が悲し
んでいる、不潔、兄はどんなに思っていたか、でも突き放していた、人の奥様だから当たり前、次は奥寺さんですか、巻き込まないで、奥寺さんに近づかないで」。美那子「付き合ってられない、帰って」。そこに奥寺がやってきた。道を歩くゆかり「直接聞きたかった、お兄ちゃんも奥寺さんの事も、馬鹿みたい、だってしょうがない、奥寺さんが好きなんだから」と去る。携帯がなり、美那子「ゆかりさんが来た、彼女あなたが好きみない、大事にしてあげて管幸せ、あなたとはこれで最後、私たちは敵同士なの、さよなら」。八代智が八代に会う。パソコンから出てきたとメールを出す。HDを復元して出てきたのだ。北沢からのメールが一杯出てきた。八代智は「失礼しました」と出て行く。動揺する八代だが・・・。怒りが・・・。
八代は家で、美那子と食事しながら見つめている。美那子「兄のことでしょう、取引停止でも仕方ないと落ち込んでいた」。八代「鑑定で、壊れたら、うちも痛手だ、今度の調停で決まる、爆弾を落とすから、君を悲しませることはしない」。美那子「ありがとう」。八代「他人行儀だな、私たちは夫婦だ」。奥寺は工事現場でバイトしている。これまでの、皆の言葉を思い出しながら、体を動かす仕事をしている。思わず鉄の非常階段を外枠で上ってしまう。笑ってしまった、やはり窓拭きととか、高いところが好きなんだ。勿論、職場から怒られ解雇になったようだ。ゆかりもいるが、社長「バイト首になったのか、給料が不満か」。
奥寺「来年K2に行こうと思う、北沢を見つけに、必ず見つけます」。南部社長「お前らしい」。樋口弁護士が来るが、森脇が電話にでない。森脇と八代智が証人にでるのだ。、ゆかり「ごめんなさい、恥ずかしい、奥寺さんはお兄ちゃんを捜そうとしている、私は自分の事しかない、焼き餅焼いて、あの時のことは本当、子供の時から・・・」。奥寺「悪いけど、考える余裕ない、裁判とか、いろいろある」。
奥寺は自分のアパートで一人で部屋で腹筋だ。そこに八代智がやって来た。八代智「まさか、またK2に行くつもりか、提案がある、大人の解決を教えてあげようと、和解を受け入れれば、発言を撤回すれば、すべて丸く収まる、親友の名誉のためか、君はそれで気持ちいいだろう、自分の意志と貫いて、君の独りよがりが、多くの人を傷つける、それでも和解しないか」。奥寺「はい、帰ってください」。八代智「奥寺、大人になれ」。八代智は携帯で森脇に電話する。八代智「あとはあなた次第だ」。
2回証人調べ。被告側証人調べ、4が宇東京地裁。樋口弁護士「ベースで交信してましたね」。森脇「北沢、三日月のガリー、気温のせいで無線が切れた、それから、また奥寺から無線が入った、骨折した、垂直壁に登ると」。樋口弁護士「何のためですか、北沢さんをノーマル・ルーとから助けるためですね、こたえてください」。回想シーン。森脇「それ、分かりません」。樋口弁護士「もう一度、救出する目的で・・・」。森脇「現場を見ていないので、何があったか分かりません」。傍聴席の南部社長「裏切りやがッタ」。松本弁護士「あなたはベテラン登山家ですが、あなたたなら垂直壁を登りますか」。森脇「登りません」。松本弁護士「何故でしょう」。森脇「頂上に達したかった」。松本弁護士「北沢さんを見捨てて、一般則として逸脱していたと思いますか」。苦しそうだが森脇「はい」。次は原告側証人の八代智だ。八代智「奥寺君をチームに入れることは反対でした、我が儘で協調性がなく、所属していた山岳クラブもやめたと聞いた、北沢君がどうしても、クライマーとしてはトップだったから・・」・」。松本弁護士「そこまでして頂上に登りたかった理由は何故ですか」。八代智「登山家ととしてK2は夢ですから、ただ、今回はそれだけでなく、彼は失恋していました、頂上に立って見返したかったのでは・・」。松本弁護士「相手は誰ですか」。八代智「八代美那子さんです」。動揺する法廷だ。松本「美那子さんですね」。八代智「相談を受けた、一歩的求愛で迷惑していた、メールを見せてもらたった」。松本弁護士はメールを証拠品として採用願うが、樋口弁護士は異議を述べる。樋口「何を証明症としているか理解に苦しむ、プライベートな恋愛は憶測で趣旨がわからない」。裁判長「立証意図は」。松本弁護士「通常でない気持ちでK2に登り、途中で重傷をおった、登頂断念せざるをえなくなった、失恋で、発作的に自ら命を絶った」。裁判長「意義を却下し、証拠提出を認めます」。松本「一歩的に求愛されていた、夫人からの返信はない」。マスコミは美那子の周りで騒ぐ。
奥寺は八代智の言葉を思い出した。八代智は「相当、こたえたかな」。松本「十分です」。八代智「和解に応じるかな」。松本弁護士は大丈夫でしょうと去る。残った八代に、八代智「どうするつもりですか、美那子さんを、息子として、話して良いですか、北沢君の一方的ではない、お父さんは甘い、ネイルの店なんて、彼女のせいで、八代はあやうい、おとうさんに愛情はない、金目当てです」。八代「いい加減にしろ」。定番の屋上で奥寺は美那子に携帯する。繋がらない。そこにゆかりがやって来る。ゆかり「奥寺さん、どうしたの、みんな待っている」。美那子のところに工藤が来て、「どうなった、自分でメール出したのか、ばれている」。美那子「うるさい、私も知らなかった、出されるなんて」。工藤「兄弟で八代さんに泥を塗った、怖いよ」。
樋口弁護士「裁判前に全てを知らせてくださいと言った、こんな重要なこと」。奥寺「すみません、裁判に関係ないから」。母「彰を守ってくれたの」。ゆかり「それだけでないでしょう・・」。弁護士「隠し事はやめてください、弁護が出来なくなる」。母「ゆかり」。ゆかり「美那子さんのためです、奥寺さん優しいから・・」。南部社長「敵側の人間だ、何を考えている」
八代の家で、美那子「驚いたわ」。八代「いいだろう・・・この曲だよ、昔から好きだった」。美那子は部屋を出る。そして、自分の部屋で、暗く座る。、携帯が鳴る。奥寺だ。でも出ない。ライターの室井の所に八代智がやって来る。室井「マスコミが飛びつきそうなネタだ、カラビナのことはは飛んでいった、うまいな」。八代智「本を出しませんか?」。
室井「本を書かせてくれるの、狙いは何ですか、僕も素人ではない、条件がないと、うまい話僕の所に持ってこない」。八代智「ヒーロー奥寺を徹底的に叩いて欲しいのです」。八代はクラッシクを聞いている。八代智が来た。八代「松本弁護士から、向こうの弁護士も和解を前向きにやっている」。八代智「条件は?。八代「奥寺発言を取り消して欲しい、それだけだ、賠償金を求めない、八代を救うためだ、最優先だ、彼がどうなろうと興味がない」。八代智「彼には優しいのですね」。奥寺が家に帰ると、待っていた森脇「すまない、店が潰されそうだ、銀行が融資をやめてきた、八代の仕業だ、どうにもならない、家族を守るためだ、すまない、山仲間を裏切って、情けない、真っ直ぐに行きたい、世の中、そう思いどおりにいかない」と土下座した。ライター室井は書き出した。
南部社長「なりふり構わずだ、八代は・・この裁判勝てると思うか、8000mで何があったか、俺はお前を信じている、しかし裁判官はどう思うか分からない、樋口先生とも考えてたが、和解を考えたら、向こうもその気だ」。奥寺「知っています」。
南部社長「最後まで争って、ボロボロになって、1億円取られるよりも、ささと謝った方が傷は浅い」。奥寺「俺は本当のことを言っている、北沢は自殺でも操作ミスでもない、カラビナが壊れたんだ、北沢の名誉のために和解は考えられません」。南部社長「北沢を守ってどうなる、死んだ人間よりも生きている人間だ、お前の人生はどうなる」。奥寺「和解はできません」と」帰る。社長も苦々しそうだ。奥寺は墓参りにする。そこに北沢の母が見舞いにくる。母・秋子「和解の話断った、彰のため」。奥寺「8000mであいつの本心を聞いた、真剣に美那子を愛して、最後まで生きようとしていた、自分のために好きな女のために、黙っていてすみません」。母・秋子「いいの、ねえ、美那子さんはどんな人」。奥寺「可哀想な人です、そんな感じが・・」。母が家に帰ると、ゆかりがいた。母「墓に行ってた、奥寺君がいた」。ゆかり「そう、月命日だ」。母・秋子「山男の歌、知ってる、山で死なれらりゃ〜〜よ、若後家さんだよ」。ゆかり「山でふかれりゃ〜〜よ〜若後家さんだ」。母・秋子「吹かれりゃ、山で吹雪に遭えばね、奥寺さんは、いい人だけど、ゆかりを幸せに出来ない」
奥寺は一人だ。八代は怒っている。、松本弁護士から和解を断ってきたと連絡があったのだ。八代「最後までやるしかない、君の証言台に立つ、その時は頼む、君をさらし者にするのは忍ないが、私も辛い、スキャンダルを暴き出していい男はいない、北沢君を好きだったのか、君も同意の上か、何が不満なのだ、好きな物はすべて与えた、何が足りない、教えてくれ」。美那子「不満はない裏切っていない」。八代「正直に言ってくれ、馬鹿にされるのは我慢できない」。
美那子「食事はしました、それだけです」。八代「そうか分かった、衣亜mの生活を続けていきたいのはよく分かった、君と北沢とは何もなかった、一歩的なものに迷惑していた、法廷で証言してくれ、自殺説に有力になる」
美那子は暗い部屋でいる。そこに奥寺から携帯だ。出ないで切った。美那子は、奥寺のあなたを守りたかったを思い出す。そして、美那子は携帯する。美那子「嘘を付いた、夫に責められて・・」と泣く。奥寺「落ち着いて、会って話をしたい」。美那子「私も会いたい」。奥寺「山へ行きませんか、俺の好きな山をあなたに見せたい」。奥寺は急用が出来て会社を休んだ。そして、出る。そこにゆかりが来て、奥寺「山に行く」。ゆかり「何を考えているの、誰かと一緒」。奥寺「時間がない」。ゆかり「美那子さんと、行っちゃ駄目、私のために行かないで」。八代にも奥様は友達の家に行くので、会議は欠席ですと秘書が報告する。美那子もタクシーで行く。待ち合わせの駅では、雨が降ってきた。
裁判は不毛だ。真実は誰も分からない。奥寺は自分だけが知っているから、皆も分かってくれる。真実は通るち思う。しかし、裁判官の信じて貰えないといけないのだ。そのためには、説得力のある状況を示さないといけない。最後に、奥寺と美那子の山行き、これはないでしょう。美那子の心が十分説明されていないのだ。父が工場していて、倒産した。それで兄と苦労していた。どういう経緯か、八代の後妻になって、何でも与えられた。しかも、八代は八代なりに美那子を愛しているのだ。それに気づきながらも、美那子は男に走る。好きだといわれると、許してしまうタイプなのでしょうか?  それとも優しくされると、壊して、八代の愛を確かめたいのだろうか?  もう少し美那子が分からないと・・・どうにもドラマの結末の鍵を見つけられない。原作見る余裕もないし、爆。
奥寺は全ての仲間を見捨てて、真実を主張するのだろうか。ソロなのだ。森脇さんは、脱落した。南部社長も、ゆかりも北沢母・秋子も脱落しそうだ。美那子が付いてきてくれるか? いや多分脱落するだろう。ここまで来たら、最後まで、孤独で死んでくれ・・・K2に単独行して、北沢の遺体を見つけるが、そこに雪崩で死んでくれ・・・その悲劇が氷壁なのだ。結末が、事故はカラビナでしたなんかに、戻ったりしたら笑いましょう。どかんとソロのまま逝ってくれ〜〜〜。最後の感想を書いている時に、「白夜行」4話見た後なので、気分がおかしくなっているのです、容赦。そうだ、来週はトリノでお休みだ、ちょっと残念だ。


氷壁★★★☆  3回「愛と疑惑」    平成18年1月28日放送

「北沢(山本太郎)の死はヤシロ製の登山用具カラビナが壊れたせい」と発言した奥寺(玉木宏)だが、精神的には混乱していた。子供時代一緒に見てくれて、北沢の母にお詫びする。母秋子(吉行和子)「好きな山で死んだからいいの、お葬式出す」と言う。しかし、妹・ゆかり(吹石一恵)は奥寺を責める。美那子も亡くなった北沢の「あの日のあなたは真実と信じたい」。美那子「あなたとのザイルは切れた」。八代が帰ってきて、北沢の日曜日に葬儀だという。北沢が空港で「君をくれといった」。美那子「つきまとわれていただけです」。
奥寺が仕事に行くと、マスコミに囲まれる。週刊誌記者・室井(相島一之)もいた。通りかかった父親代わりの社長・南部(伊武雅刀)はかくまう。大変なことになる。ヤスロは不動産で結構強引にやっていたと話す。そして奥寺にお前のせいではないと励ます。ヤシロでは、カラビラの製造の工藤(高橋克実)は、八代にカラビナの故障はありえないと断言する。
・美那子(鶴田真由)と北沢の葬式に出席したヤシロ社長・八代(石坂浩二)は、マスコミに責められる。しかし山仲間たちにカラビナを使って死んだ、人殺しと責められる。奥寺が「そんなことをしても喜ばない、自分の夢のために、マスコミを使っただけだ、僕はどちらの味方でもない」。山中間は奥寺も責める。
15年前の子供の時、北沢と奥寺は北沢の父と一緒に三が峠に登った写真を見る。そこにゆかりが来て、ヤシロ社長のお金は受け取らないと奥寺に渡す。そしてゆかりは、この前の言葉を謝罪する。テレビでは森脇が奥寺を英雄にして話している。世間では、奥寺がヒーローで、ヤスロは敵役だ。八代智は「カラビナ以外の原因を作ろう、自殺願望があった」と述べる。
そこに奥寺がやって来る。八代は二人で会う。そして、北沢の母からの金を返す。八代は「君だけでも無事で良かった、友好関係を続けたい」。週刊誌を見せて、八代「君は商品的勝ちがある、我が社のアドバイザーを付いて、3峰を踏破してくれ」。奥寺は断る。八代「カラビナかね、落ちる時を見たのか、憶測だろう、言い方を変えてくれればいい、現実を見てくれ、私は我が社を守らないといけない、君の軽率な一言が不幸にする」。
奥寺「あなたにとって北沢は宣伝道具だが、俺には命を預けた親友だ、発言は撤回しない」。八代「君の責任は、君しか居なかった、友人を救うために何もしなかった、甘えた考えは通用しない、全てを失うよ」。物別れになった。
そこで、奥寺は美那子と会う。美那子は社長に従うように言う。そして、美那子は「自殺の可能性は? 私が拒んだから」。奥寺「全部聞いた、あいつは最後まで思っていた、生きて帰ろうとした、あなたは自分を守ろうとしている、あなたは卑怯だ、心がない」。美那子「何が分かるの、どうしようもなかった」。
週刊誌記者・室井(相島一之)が新聞を開くと、八代は奥寺を名誉毀損で提訴した。奥寺のもとにゆかりから電話だ。弁護士を世話してくれたのだ。ゆかりは奥寺から渡された北沢のお守りから美那子の写真を見つけた。弁護士(寺田農)は、証拠がないので奥寺が信用できるかとうかです。八代は、奥寺を信用できないようにし、他の原因を作る。北沢の母・秋子は裁判の弁護士料を援助すると申し出るが、奥寺は断る。
残った奥寺にゆかりはお守りの美那子の写真を見せる。そして、北沢のパソコンのメールをみたら、−−美那子と一緒になれるなら全てを失っても良い、二人だけの時間をください−−。奥寺「北沢は真剣だった、愛してた、今回の事故とは関係ないので弁護士には言わなかった」。八代の弁護士(矢島健一)は説明する。操作ミスや自殺は難しい、奥寺を責めていくことになる。
八代智は
奥寺の調査を出す。両親に死なれ、人間関係が希薄で生きてきて、つけいる物はなさそうだ。八代は「森脇とお前で、何か知っていることはないか、それと美那子の身辺を調べてくれ」。美那子は兄の会社に行っている。美那子は兄に「幸せ?」と聞く。兄「裁判は心配だけど、子供達も元気だ、お前幸せでないのか、八代さんとうまくいってないのか、だから北沢君と」。そこに奥寺から携帯だ。奥寺はメールの事を心配したのだ。北沢の名誉を守りたい。この前は言い過ぎましたと謝罪した。美那子は削除したと言う。美那子が部屋に帰るとパソコンがなかった。八代は古くなったから新しいものを買ってあげる。中身はコピーするように言った。
奥寺の弁護士と打ち合わせで、カラビナの技術指導の教授を証人に申請している。資料から考えている。
2006年2月、裁判が開かれる。第1回証拠調べ、原告証人、東都大学木村教授が話す。8000mでも耐えれるように設計されている。反対尋問。実験したのはカラビナですね、北沢さんのカラビナですか。新品ではなく、何度か使用したものですね。新品でなく、カラビナの鑑定が申請される。
被告本人尋問だ。ビデオを見せて、ロープとスリング、カラビナでの登りを説明する。ロープもスリングも残っていた。反対尋問。松本弁護士は三日月のガレで骨折した、そしてノーマルルートに登った。降りるべきではないか。奥寺は「危険だ、北沢が落ちたからだ」。松本弁護士「正しい判断ですか、あなたはポーランドルートを降りて助かった、ノーマルルートを登ったときあなたには何が見えましたか」。奥寺「頂上です」。松本弁護士「頂上に登りたかった」。奥寺「ちがう、固定ロープで北沢を降ろしたかった」。松本弁護士「あなたは素晴らしい、ソロにこだわった、何故今回コンビを、北沢さんが居なくなれば、名実共に日本のトップクライマーだ、8000mにはあなたと北沢さんしかしない、あなたがザイルを切っても、誰も見ることが出来ない、あなたが見捨てた」。弁護士「侮辱しています」。裁判長「答えなくて良い」。松本弁護士「無線が途絶えていた、亡くなっていたかも知れない」。弁護士「質問でなく、尋問です」。裁判長「趣旨を」。松本弁護士「誰もいなかった、70mの垂直壁を登って、友人を助けたヒーローですが、誰も見ていない、本当は何があったか、可能性を考える必要がある、北沢さん自身が、自ら命を絶った、負担になりたくなくて、ソロでやったあなたを知っていた」。奥寺「ありえない、生きようとしていた、最後まで、それは・・」。松本弁護士「あなた意外に証明するものがありますか」
裁判が終わって、八代は圧勝だと楽観視している。奥寺は落ち込んでいる。南部「裁判はこんなもんだ、勝負はこれからだ」。ゆかり「ありがとう、あのことを黙っていてくれて」。奥寺は美那子と会う。北沢の手紙を持ってきたのだ美那子「たった一度、心から愛した、夜が明けて現実に引き戻された」。奥寺「わざわざ」。美那子「ちゃんと話したかった」。奥寺「来年、北沢の遺体を探しにK2へ行く」。美那子「うらやましい、自分が信じることだけ大切にして」。奥寺「俺は立派じゃない」。美那子「北沢さんの名誉のため、法廷で耐えるあなたは立派だった、おかげで私も助かった、それが卑怯ね、私もあなたみたいに生きてみたい、でもできない」。奥寺「大切に持っていてください、あいつのために」。美那子「ごめんなさい、私に資格はない」。去る美那子に
奥寺「自分の人生だろう、生きたいように生きていいんだ、あなたのためです、裁判で黙っていたのは、美那子さんのためです、俺はあなたを守りたかった、K2であなたを夢見ました、俺は・・」と手紙を渡す。美那子「それ以上言わないで、私は八代の人間なのよ、あなたの敵なの」と去る。上からゆかりが見ていた。つづく。
なんで、美那子ばかりもてるんだ?? 一番の疑問はそこだ、笑い。だって、彼女の心の奥底の悲しさも分からないし、優しさや美しさも描かれていない。自分の身内の兄を守り、八代を守るのだ。北沢のザイルも切ったと、切り捨てている。どこがいいんじゃ〜〜〜。最後には奥寺も魔性?の美那子に告白したよ〜〜。でもどこがいいのか分からない、そこが減点だよね。そこが魅力的に説明されていたら、ドキドキするんだけど。原作が、こういう設定になっているんだろう。昔は突出して魅力的な女性がいた。多くは平凡な女性ばかりだったんだ、笑い。でも、今は自己演出が上手な」女性が多いかから、どうしても魅力的に見えない。そこばかり書いているが、本当に残念だ。
ドラマは山岳シーンから離れ、法廷シーンになった。この裁判は難しいよね。物証は何もない。裁判官が8000mで現場調査をすることも出来ない。さから、奥寺の言うことが信頼できる物かどうかになる。そんなもの、誰が判断できるんだ?? といいながらも、実際の裁判でもありそうですね。裁判になる前に、ヤシロでもなく、第3者が調査委員会とか作って原因調査を調べることはできないのか・・。裁判では、寺田農さんよりも、矢島健一さんのさわやかな弁舌が攻勢だった。うまいものです。攻めの矢島さん、受けの寺田さん、最後に決めてくれるのでしょうね〜〜。それともドロドロ愛憎でおわるんかい・・怒るぞ。


氷壁★★★★  2話  「生死」(平成18年1月21日放送)  大体です

前回のまとめ、K2 8611mの山だ。
8月11日5600mのベースキャンプを出発する。氷河のクレバスを迂回しながら進む。氷の壁を乗り越える方が安全なのだ。今晩のリパークは400mの壁を登り切ったところにある。北沢「雪崩があったようだ」。奥寺「出発を遅らせて正解だった、トップを代わる」。午後10時、ネグレットコロに着く。北沢「明日は7時出発だ」。つかの間の食事と睡眠だ。氷を溶かしてお粥を作る。脱水は疲れを悪化させる。スプーン一つで、二人は食べる、少しでも装備を減らすためだ。北沢「小学校を思い出す、テントで興奮した」。思い出して笑う奥寺「おばさんから電話を貰った、思う存分やってこいと言ってた」。北沢「おふくろ らしい」。回想シーン−−母「今回は違う、何か余計な物を背負っている、嫌な予感」。北沢「大丈夫です、俺が守ります」−−−。北沢「妹のゆかりは奥寺に気がありそうだ、結婚しろ、そうすれば俺たちは兄弟になる」。奥寺「生涯ソロだ」。北沢「レディス・フィンガーか、ネイルアートはフレンチネイルと言ったな」と美那子を思いだしている。奥寺が注意すると、北沢「安心しろ、山に集中している、次の山は高くて困難だが、美しい山だ」。日本で八代「今頃・・・」。美那子「K2は、どうして二人で登るの?」。八代「ソロは倍の労力が必要だ、荷物を上げるので2度登ることになる」。美那子「想像もしたくない」。八代「人間は危険なところに身を置きたくなる」。美那子「明日母のところに泊まる」。八代「帰ってきて欲しい」。
K2の二人戻る。。
奥寺「あの人は淋しい人だ」。北沢「K2にこだわっているのは、美那子さんのためではない、ビック3の制覇だ、成功すればマスコミで大きく出る、どのスポーツにもスターが必要だ、山登りが道楽と言わせない」。奥寺「俺は自分のために、難しい方法で一人で登る、アルパイン法で」。二人の目指す物が違う、でも、二人で協力する中から、次の結論が出るはずだった。北沢「俺はクライムを認知させたい、この登山は成功したい、志半ばで死んだクライマーのために」。奥寺「俺は重い物背負わない、どんなしがらみも、恋人もいらない」。
2日目、6400m、予報と違い天候は安定。難しい尾根が続く。日本では、
美那子の兄の会社に訪ねる。妻の多喜子が相手する。取引先の常務だ。兄は新しい機械を入れた。K2の成功のための設備投資だと機嫌が良い。兄の子供達が帰ってくる。美那子のお土産で大喜びだ。そして親の位牌に手を合わせる。兄は美那子に手紙を見せる。差出人なしで、兄は読んだのだ。北沢からのものだった。兄「どういうことだ、正直に、お前不倫? 八代さんとうまくいってないのか?」。美那子「兄ちゃんには迷惑かけない」。美那子は手紙を読む。−−−僕の気持ちを伝えたい、日本に戻ったら八代さんに話をしたい、あの日のあなたは真実だと−−。
座ったままでテントだ。
気温−20度。3日晴れ、尾根の中央の懸垂氷河とりつく。7000mに辿り着く、景観が素晴らしい。日本でも状況はネットで報告されている。それを美那子はネットで見ている。♪クラシック♪ 八代が一人聞いていたのだ。北沢の「愛し合っている」の言葉を思い指したのだ。ベースの八代智から連絡で二人は大雪原に入った。正念場だ、明日は世界発のトラバースで、次は釣り場だ。八代「撤退するの判断も、お前がしろ、経営者には必要だ」。八代智は登ることしか考えていない。日本で美那子に八代「若いね、頂上しか見えない、K2頂上近くで皆帰っている、北沢君が帰ったら話がある、何だろう?」。答えないで美那子「下界の私たちの景色が違う」。八代「だから魅力がある、明日は8000m三日月のガリ−だ、それから頂上が見える」。
4日目、雪だ。三日月のガリーのトラバースだ、そこを行くのは世界初のパーティだ。奥寺がちょっと滑る。北沢も氷壁を登る。正午、ガリーに張り付く。しかし8000mの世界は、頭がぼんやりし、ロープワークにも手こずる。もどかしい。北沢の動きが高度障害で緩慢になる。北沢のザックが落ちた、テントがなくなったのだ。そこで張り付いて寝ると言うが、低温になり危険だ。心配する森脇たちのベースで、八代智「アタックするか僕が判断する、八代はどれだけつぎ込んだか」。穴を掘って、午後7時に寝る。−23度だ。奥寺は夢を見る。ロープを引っ張る女がいる。美那子だ。もう一つのロープで北沢も助けてと言う。北沢は高度障害で、朦朧としている。北沢「俺はレディス・フィンガーと一度だけ寝た、あの日の美那子さんは真実だ、愛し合った、奥寺、お前も、惚れたのか」。奥寺「ああ」
5日目、頂上にアタック、8100mで横の峰は雲がかかりだした。天候が悪化する兆候だ。ガリー最上部の急斜面も登っていく。無線の返事が来ない。ベースの森脇「無線もアテにはならない」。最後に氷壁が出てきた。無線が一瞬だけ伝わる。奥寺「現在地は・・」。しかし低温で、また繋がらなくなる。北沢「俺がトップだ」。二人は垂直の氷壁を登り出す。
奥寺「この氷壁を越えたら頂上だぞ」。そこに雪崩が起こる。北沢は巻き込まれ落下する。北沢「ロープを切れ」。ベースでも雪崩を観測した。しかし無線は繋がらない。奥寺は北沢の所まで降りて来たが、北沢の右足が折れていた。北沢「置いていけ、そして一人で登れ、降ろすんだ」。奥寺「登れ」。また一瞬、無線が繋がる。奥寺「北沢は骨折した、アッタクは中止だ、ソロで登る、やらないと・・」。八代智「登れ」。ベースの森脇「死ぬぞ、中止だ」。ベースで森脇は説明する。ここから登っていき、ノーマルルートに行き降りるのだ。骨折した北沢は降ろされたロープで登ることになる。八代智「奥寺だけでも上れないのか」。ベースの森脇「敗退だ」。
日本にも連絡が行く。八代「奥寺は北沢を助けようとしているが、ヘタすると二人とも遭難だ」。八代智「8000mで壁登攀は可能なのか?」。ベースの森脇「並なら落ちる、ソロのスペシャリスト奥寺なら・・・」。奥寺は一人で登る。そこに晴れ間に頂上が見える。北沢「俺を置いて、頂上を目指せ」を思い出す。奥寺はロープで降りてきた。10時21分、奥寺は北沢の所に戻る。雪に埋もれかかった北沢を起こす。しかし、北沢は眠っているようだ。いきなり奥寺「お前が好きだ」。やっと気づいた北沢「来たのか」。奥寺「お前の番だ、余計な物は捨てろ」。八代の会社の旗も捨てる。気づいた北沢はお守りを出す。それを奥寺は預かるという。
奥寺「ロープであがれ、生きて帰れ、お前なら出来る」。北沢「奥寺、死にたくない、あ〜頂上だ、できる、壁を登れば頂上だ」と泣く。奥寺「出来る、登れる」。北沢は体を留め金で止めて、ロープで少しずつ登る。ロープを上半身と左足で掴まり登る。奥寺は下にいた。もう長い間、大吹雪だ。北沢の動きが鈍くなり止まる。そして、一瞬の沈黙の後、北沢は目の前を落下する。それを無線で知らせる。奥寺「滑落した」。そして、奥寺は北沢を捜し出した。そこに更に雪崩が襲う。無線は応答しない。八代智は諦めている。日本にも連絡する。八代智「連絡ない、二人とも絶望だ、北沢は雪崩で骨折し、奥寺も雪崩だろう、マスコミの対応はどうしますか」。八代「しばらく待て」。そばにいた美那子に八代「約束は果たせなかったようだ」。美那子は暗い部屋で涙する。そして、ネイルを見つめる。
奥寺は歩いていた。
7時42分、なんとベースに奥寺が戻ってきた。そして倒れる。皆で介抱する。8月25日、日本に戻ってくる。凍傷の痕もあり、うつろな目だ。美那子に会う。奥寺「約束を守れなかった」。八代智は一人で会見するというが、八代は美那子も専務なので出すと言う。八代智に八代「お前は責任者だ、我が社のイメージダウンを防がないと・・」。記者会見で八代智「滑落の原因は不明だ、現場の天候が悪く、操作ミスがあったものと・・」。それを聞いた奥寺「ちがう、操作ミスは考えられない、ロープなどの装置は正常だった」。マスコミ「カラビナですか、閉め忘れたとか」。奥寺「しまっていた」。興奮しだした記者の質問が飛び交う「原因は?」。美那子「事故原因が分かったら発表します」。マスコミ「奥寺さん、北沢さんのためにも、はっきり言ってください」。奥寺「ザイルは残っていた、カラビナのせいだ」ダメだよ、記者会見みたい悪意に満ちたところに、ショックの奥寺が出てはいけないよ。怪我で入院して、精神的なショックも直さないといけないよ。奥寺が働いていたビル会社でも職員は皆見ていた。そこで南部社長「これは大変なことになった」と呟く。つづく。
現実の画面の緊張感が素晴らしかった。その一つ一つで、役者さんが頑張ったのです。リアル感があった。名前がそれらしく付いていて、スリリングだった。だから、森脇や八代が、登山の説明セリフがあったが、これで一層状況が分かった。怪我をしたが、降りるために登ってノーマル・コースに出るなんてリアルだった。てっきり降りるのは来た道を戻ることしか考えなかった。
それにしても、二人がK2登攀で求めている物が違いました。それを山のあの状況で話すことでもないが、ドラマ的に盛り上がりました。あんなに苦労したのに、戻ってマスコミの記者会見は悪意に満ちていますね。それには企業として八代が、かなり無理していたのでしょうね。八代は、絶対奥寺を出すべきでない。原因など聞かれても、調査中ですとだけ答えるべきだ。状況をドラマ的に表現して、マスコミの書きやすい記事のネタを提供すればいい。八代智は事故原因は操作ミスなんて漏らすから・・奥寺も怒るよね。でも、それで状況は悪くなるばかりだ。嫌だな〜〜マスコミは嫌いです。今日も結構盛り上がりました。来週からは山のシーンが減って、裁判とかになるのですね。どうだろうか・・ちょっと心配だ。




氷壁★★★★  1話  平成18年1月14日  CMなしだ、辛いな、間違い容赦

ナレーション
−−奥寺と北沢はK2に向かった。多くは敗退した。下界のしがらみを持ち込んだとき、K2は拒む−−。北沢「美和子さんは真実だ」。奥寺「これを越えると頂上だ」。その時、雪崩で、北沢が落ちる。タイトル。
2005年6月、奥寺は窓ふきをしている。そのビルの会社で、
北沢は「K2をマジックラインで登る、世界初だ」とプレゼントしている。北沢は、8000mを越える山を何度も、無酸素でやって登っている。八代智「ウチは遅れている」。社長「一緒に行くのは」。北沢「奥寺です、去年、K2のすぐ横の山を登っている」。そこに、窓ふきの奥寺がいる。北沢「こいつです」。
北沢は奥寺のアパートにやって来る。北沢「まだここに住んでいたのか、5年ぶりだ、G4どうだった、さすがだな、K2が見えただろう」。奥寺「山に行ける金が稼げれば、屏風岩は、俺の原点だ」。
北沢「K2に行かないか、金は八代のオフィスだ、ルートはマジックラインだ、3日でのぼり、2日で降りる」。北沢はプランを説明する。しかし、奥寺はテントを張るスペースがない。奥寺「一人で行く」。北沢「俺と組もう」。奥寺「屏風岩のことがある」。
奥寺は、職場の社長の南部に、奥寺「K2はエベレストに次ぐ山だ、生きるためだ」。南部「いつ出発だ」。奥寺「今晩パーティです」。南部「行ってこい」。そのパーティが開かれている。八代智がプレゼンしている。そして、クライマーとして北沢を紹介する。ビック3の制覇を目ざしている。そこに奥寺が作業服でビルにやって来る。入り込んだエレベーターで、奥寺は美那子に会う。美那子は奥寺の汗を拭いてくれた。八代智はマジックラインを説明する。パソコンと液晶プロジェクターでのプレゼンだ。登頂した例はない。
北沢はやってきた奥寺を八代社長に紹介する。そこに、森脇がやって来て、奥寺にベースマネジャーとして参加すると挨拶する。そして、精度の高い天気情報を知らせると約束する。美那子「お友達?」。北沢「小学校からの友達、どうして」。美那子は奥寺に近づき、奥寺「俺はソロです、一人が好きです」。美那子「恋人は?」。奥寺「いません」。美那子「強いのね」。森脇「いい女だろう、後妻だ、常務だが会社の飾りだ」。八代の製品のブースでは、美那子の兄は自社開発の製品を売り込んでいる。兄「この軽量カラビナがあれば・・」。八代智「八代社の物をもって登頂する」。奥寺「クライマーは使い慣れた物を使う」。北沢「僕のアイデアで作った、軽くて使いやすい」。八代智「技術だ」。奥寺「北沢を殺す気か」。八代智「ウチの製品で行って貰う、選ぶのはコッチです」。奥寺「道具を指定されるのは嫌だ、K2を甘く見過ぎている」。そこに、北沢の母と妹がやって来た。妹は看護師をしている。そこに美那子がやってきて、挨拶する。北沢に雑誌の取材があると告げる。妹「綺麗な人ね」。北沢と一緒にエレベーターで美那子「高いところは嫌い、落ちるのが怖いから」。奥寺に妹「本当はやめて欲しい、危険だから、エベレストより難しい」。しかし、母「あの子、生きるために登る
八代智「奥寺には反対です、山岳界では嫌われ者です」。社長「焦ることはない、一流のクライマーだろう」。美那子に北沢から携帯だ。出た美那子「あなたとのザイルは切れた、あなたには山があるでしょう」。八代社長は家でクラシック音楽を聴いている。美那子はネットを見ている。北沢のこれまでの記事を調べている。奥寺は北沢の言葉を思い出している。北沢「マジックラインは一人では無理だ」。奥寺に美那子から携帯がある。会いたいというのだ。ネイルサロンを美那子はやっていて、そこに呼ばれた奥寺がやって来る。美那子は爪を見せる。そして、奥寺の手を握って
美那子「山男の手ね、この指で岩を掴むの、爪を強化するネイルもやっている、北沢さんから聞いていないの、結婚してくれっていうの、夫と別れてくれ、諦めきれないで何度も電話が来る、北沢さんにはK2で成功して欲しい、5年前を知っているわ」。奥寺「俺と北沢の問題だ」
奥寺「社長の奥さんに呼ばれた、本当なのか」。北沢「何って?」。奥寺「お前につきまとわれて困っている、どうなんだ」。北沢「惚れたんだ」。奥寺「人妻だよ」。北沢「諦めた、ああ」。奥寺「北沢、お前死ぬぞ」。北沢「だからお前を選んだ」。奥寺「あんな奴らと一緒じゃ」。北沢「お前は俺を避けている、俺から、逃げている」。奥寺は急いで階段を下りる。仕事部屋で、南部社長からビールを勧められる。関係を聞かれて、奥寺「命の恩人だ、5年前、二人でロック・クライミングにいった、トップの俺が落石で落ちた」。回
想シーン。奥寺「ザイルを切れ」。北沢「駄目だ」。奥寺「折れている、やめろ、そのアンカーじゃもたない」。結局北沢は降りて奥寺のところまで降りていった。救出したのだ。その美談は新聞にも載った。奥寺「美談ですよね、北沢にスポンサーが付いた、助けられた方は貧乏で、運命の分かれ道だった、でも、俺は今の自分に満足している」
八代社長「北沢と食事したのか」。美那子「ばったり会って、言わなかった」。八代社長「ごねている、パートナーが奥寺でないと契約もしない、この契約がつぶれたら、君のお兄さんも悲しまれるだろう」。奥寺はクライマーの練習をしている。美那子が声をかける。ネイルのレディ・フィンガーと言う。奥寺「究極の山ですね」。
美那子「北沢さんは^がK2へいかないという、正直に言う、兄なんです、兄がカラビナ作った、社員10人ほどの会社だけど、やっと軌道にのった、軽量化するのが大変だった」。奥寺「ピッケルを落とし、一つで登った、酸素不足で目が目見えなくなった、それ以上登れず、敗退した、でも、いつも使っているアイスバイルだから、戻って来れた、氷のもろさも判断できる、道具は体の一部だ。美那子「分かりました、道具は主人に相談します」。奥寺「奥さんの言うこと当たっている、俺は子供時に両親を亡くし、鎌倉の親戚に預けられた、その頃会って、俺たちはよく話した、ザイルパートナーを、壁で宙づりになった時、ザイルを切ると、自分は助かる、切らないと二人とも死ぬ」。美那子「私が上」。奥寺「俺は切ると言った、北沢は切れないと、俺は余計な感情が邪魔になる、K2は甘くない、一瞬の隙が死に繋がる、だから、北沢とだけは登らない」。美那子「分かりました、友達を見捨てるのね」。
奥寺は一人で崖を登っている。すぐ横に北沢が登る。北沢「5年ぶりだな、お先に」。二人は競うように登る。頂上で、北沢「一人でいくことにした」。奥寺「死ぬぞ」。北沢「反対したが説得した」。奥寺「美那子さんに言われたのか」。
北沢「彼女には関係ない、お前に話すことがある、5年前、俺はお前のザイルを切ろうとした、瞬間二人とも死のうと思った、その時、奥寺がザイルを切れと言った、お前の声がなかったら、ザイルを切っていた、友達を助けたヒーローじゃない」。奥寺「何で今まで言わなかった」。北沢「言えなかった、マスコミにちやほやされて、お前を利用した、お前に負い目を感じていた、だから原点にもどる、一人でK2に登って考える、美那子さんの事も、さて、降りるかな」。ロープダウンと北沢は声を上げロープをい下に投げる。奥寺「今度は切れるか、K2に俺がぶら下がったら、俺を切れるか」。北沢「切れる八代のナイフは良く切れるからな」。奥寺「いくぞ、K2へ」と降りる。
美那子の前に奥寺「行くことにした、道具のことありがとう、自分の道具をつかえることになった」。美那子「約束して、二人とも生きて帰るって」。奥寺「約束します」。美那子「指切り」。
飛行機が飛び立つ。そこからK2を見下ろして見える。
6月20日、パキスタンのコンコルドに到着する。三角錐の完璧な山。期待と興奮に体が震えた。標高7900mで高度順応のため、ノーマルルートを繰り返し登った。北沢は無線で連絡する。これから降ります。 5600mのベースキャンプだ。その時、頂上が雲がかかる。こうなると、3日は山が崩れる。8月を過ぎると日照がへって、山の気温が下がる。天気が1週間、安定しないと駄目だ。八代智「5日でいいだろう」。サポートの森脇「1週間が必要だ」。奥寺はイギリス隊は諦めたと話す。北沢「明日登ろう、3日は雲でも7000mは登れる。4日目に晴れる、完璧な1週間はもてない」。八代社のカルビナは軽いが心配する。北沢「俺は使い慣れた」。奥寺「でも、8000mではどうかな、彼女とはいつ」。北沢「3年前かな」。奥寺「あの女は危険だ、俺は危険な女には近づかない」。北沢「日本を発つ前、八代さんに話した、K2に成功したら、美那子さんをください、愛していますと、だからK2は成功しないといけない」。奥寺「危険だ」。北沢「成功したら、新しいクライミングができる、違う山の見方ができる」
八代社長は、現地の八代智に連絡する。八代智は、日本にも結果が知らされる。広報戦略も大丈夫だ、山頂にとばすし、ネットで世界中に知らされるようにセットしてある。そして、電話を代わってもらい、八代社長「北沢君と、いよいよですね」。北沢「社長、必ず登頂を成功させる」。八代社長「美那子が君と」。美那子「頑張ってください、奥寺さんは元気?」。北沢「はい、変わります」。奥寺「調子はまあまあです」。美那子「いよいよね」。
奥寺「約束覚えてます、必ず守ります」。八代社長「状況は報告してください、約束とは」。聞かれた美那子「二人とも生きて帰ってくることです」。八代社長「奥寺君と」
山で奥寺「怖いんだ」。北沢「俺も怖い」。奥寺「登る直前は怖い、でも登ると忘れる」。八代智「出発した、世界の八代にする」。八代社長「無理するな、撤退していいんだぞ」。奥寺−−8月11日午後3時、ベースを出発、危険なクレバスが雪をかぶって隠れている。慎重に進む。7300mの大雪原に着く−−。つづく。
まあ、期待通りでしたね。玉木さんと、山本君が、男臭いドラマを演じていました。山のシーンや、クライミングのシーン、まあ、良くやりますね。凄いものです。セリフも直接的なもので、ズバズバ、切り込んでいく。男臭い切れ味鋭いドラマでした。ただ、北沢、そんなに色んなものを背負って登るから、予告通り遭難するんだよ〜〜。ミエミエですが、そうでないと、ドラマになりませんね、笑い。脇も、石坂さん、若い後妻をもらったが、コントロール出来ないようで、もてあまし気味です。表面上は、淡々としていますが、心の中はどうなのだろうあか。今後の展開を見守ります。田代智の武田さんが、後継者なのでしょうか、傲慢と若さで、見事に敵役を演じています。伊武さんは、安定していました。
女性では、メインの鶴田さん、微妙です。もう少し若い女優さんがいいけど、そうなると、石坂さんの後妻にはなれない。辛いところです。北沢が何で、ミエミエの美那子の行動を感じながら、結婚まで暴走するのだろうか〜〜? 説明不足でないかな? これから分かるとも思えない。番宣では、美那子はこれから、奥寺に近づくのだが、これって、どうなの〜〜。男の山岳シーンがなくなると、男と女と、原因追及の社会問題に焦点が変わる。初回に見せ場を持ってきたと思うので中だるみが心配です。終盤も見せてくれるのでしょうね。今回は山岳シーンに敬意を払って、★4つです。

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