2006年 1月 ドラマ                 白夜行  TBS 木  21時
スタッフ

■原作・・・東野圭吾
■脚本・・・森下佳子
■演出・・・平川雄一朗
       那須田淳ほか
■プロデ・・・石丸彰彦

キャスト
桐原亮司・・・山田孝之
(幼少時代 泉澤祐希)
唐澤雪穂・・・綾瀬はるか
(幼少時代 福田麻由子

松浦勇・・・渡部篤郎
篠塚一成・・・柏原崇
古賀久志・・・田中幸太朗
奥さん・・・西山繭子
園村友彦・・・小出恵介
菊池道広・・・田中圭

西本文代・・・河合美智子

唐澤礼子・・・八千草薫

栗原典子・・・西田尚美
西口奈美江・・・奥貫薫
三沢千都留・・・佐藤仁美

藤村都子・・倉沢桃子
川嶋江利子・・・大塚ちひろ
高宮誠・・・塩谷瞬

桐原洋介・・・平田満
桐原弥生子・・・麻生祐未
谷口真文・・・余貴美子

笹垣潤三・・・武田鉄矢


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 期待と最終評価

本当は凄く期待してます。綾瀬さんと山田君の「世界の中心で」のコンビだもの・・・でも、あれは大好物の難病物だったので、奇跡的な大感動だった。今回も純愛だけど、どうかな・・・今更、この年齢では感動できないと思います。綾瀬さんも、このドラマが一つの試金石になるのではないだろうか? 頑張って欲しい物です。おじさんは、DVDを買ったんですもの、爆。脇の役者さんはしっかりしている。そこが救いになるのでしょうか・・。期待は実は★★★★なんだけど、予想は★★です。

 公式HPから

「純愛とは何ですか?」と聞かれたら、皆さんはどう答えますか?
きっと答えは人の数だけあるのでしょう。
そのどれもが正解だと思います。

55万部発売を誇る東野圭吾氏の記念碑的名作『白夜行』は、あまりにも残酷な運命を与えられた少年と少女の物語です。幼い頃、初恋の少女を助けるために父を殺した少年と、少年をかばうために母を手にかけた少女が、その後14年間、手に手をとって生きていく―そんな物語です。



 あらすじとコメント

白夜行★★★★  11話  最終回

熱心に見てきたが、正直、後半は少しついていけない気分だった。
でも、最後にやっと初回のシーンまで辿り着いたとき、
自分は感動した。ドラマに感動したのかもしれないが、多くは
ここまで真剣に見てきた自分を褒めたい気持ちだった。
そして、初回のシーンの謎が全て解けたのが嬉しかった。
それは、頑張って最後まで見た人は、皆感じていると思う。

ドラマは重いよね〜〜〜限りなく辛い。
結末を書くと、亮司は自分でハサミを刺して、歩道橋から飛び降りた。
雪穂は、亮司を見捨てた。そして、警察でも、嘘の供述をする。
それが見事に、納得できる話だ。別のストリーを聞き入ったヨ。
平気で嘘を付ける人なんだ、危険だ〜〜〜ヨ。

でも、亮司の思いのために雪穂は、生き延びた。
しかし、屍のようで、1年で店は潰れた。
やめるにやめられず、多額の借金までしたのに・・・
篠塚が雪穂の気持ちを語る。笹垣並になったんだ。

−−−捧げた人間より、捧げられた人間が辛い
何をしても幸せにならないといけないのは、罰みたい・・−−−

亮司と雪穂を純愛というのだろうか?
いや違う、共生共犯だ。自分も結婚するとき、この女と共犯関係で
生きられると思ったものだ・・・

−−自分たちの真実を知った人間には死を与える−−
この原理は、恐ろしいものだな〜〜〜

描き方として、笹垣、亮司、雪穂の3人を中心に、
短くブツギリで場面を挿入することが多いのです。
これは、結構見て、全体像を知る困難になる。
もちろん、メインの盛り上げる部分は長く描く。
メリハリがあると言えば、あるのですが・・・

初回の幼年時代を何度も繰り返して描いた。
それで、二人は永遠に、あの日のままだと強調したのでしょうね。
そして、二人の文学的な象徴的なナレーションの間に、
画面では大事なものを描く。切り絵のデザインの指輪とか・・
別の語りで、語りとは別の事が描かれる。
こんなことされると、凄く中身が濃いように思える。
自分は好きなんです。違うことが同時に進むなんて・・

なんだかんだで、長々と書き込み書くなるのだ。
それで、いつも途中で挫折する。このドラマをあらすじだけに
すると、不満が残る。細部まで書きたくなるのだ。

綾瀬さんは、素敵でした。情けない顔だと言われるが、
そこが結構お気に入りだ。
山田君、子供が出来たんだよ・・・あんなものだったりして、スマン。
口こもってセリフが聞き取れないのだけど、暗いボロボロ、
格好いい明るい姿も、色々見せてくれた。

脇では、武田さん、八千草さん、素晴らしいものでした。
そんな演技が心にしみた。
しつこく追いかける笹垣は、二人に違うぞ、逃げないで罪を償え、
そして明るい日の下を歩かせたかった。最後には、謝るしかないのだ。
母・礼子は、雪穂に、あんたの人生はそれでいいのか、と
迫ったのだ。見事な切り口、そのセリフを書いた脚本の森下さん、
やはり、分厚い中身の本だと尊敬します。

でも、明日は末娘の引っ越しを手伝う。早起きで、苦手の力仕事だ。
早く寝ないと・・・気が向けば、また総評を書き込むかも・・ 

★笹垣  あんたは生き延びたのか、語り部だ

笹垣は青酸ガスを仕掛けてあった、と篠塚に話す。
そして刺されたが、命に別状なく、足を傷つけ松葉杖で歩く。
篠塚に
「二人は初恋だった、お互いの親を殺したあの日のまんまだ」と話す。

そして掲示板のコピーを見せる。

笹垣は典子まで辿り着いた。典子は亮司の幽霊の小説の話をする。
典子「何かある人だったんですね、見つかったら連絡ください」。

笹垣に園村友彦が自首したと携帯がかかる。友彦は警察に来た笹垣に
カード偽造などの犯行を自供する。
友彦は「松浦が事件を起こしたとき、
まともな世間に戻れと言われたが、後ろめたくて・・亮司を早く捕まえて、
昼間歩きたいって、あれは本心だと思う」。
笹垣「松浦は、
生きるとるか?」。友彦「祈ってますけど」。
それをうけて、亮司はカード偽造で指名手配された。

笹垣に典子が来る、子供を抱いている。亮司手配のニュースを見て来た。
典子「遺伝子を残さないというのは、こういうことか、本当にそういう
身体になって後悔しているんだ、だから、この子は絶対産まないと・・・

私、青酸カリ・・」。笹垣「使われなかった、びびって」。
そして、「その子を弥生子の遺影を見せてやってくれ、1年生きとれば、
孫の顔みれたのに・・運のない奴ですわ・・・殺しにでもいいから、来いや」。

笹垣は雪穂の店に行く。そこで従業員がサボテンの鉢を割る。
「実家から持ってきた、おかあさんの形見だ」。
その土から、何か見付けた。そして笹垣は礼子の家の庭を掘り出した。
そこから松浦のパスポートなど遺留品を見つけた。
警察に
笹垣は、雪穂は明日絶対家にいないから、掘起こし本人確認してください、
と頼む。警察は古賀の仇か、張り込みを約束する。
笹垣「生きとれば必ず・・」。

★亮司  やはり死んだのか、お前の人生って・・何? 純愛??

笹垣に向かってハサミを突き刺す。刺さったが、致命傷とならず。
亮司は逃げ、消息不明となる。
外人と一緒に生活していて、自分が手配されたが、空似だとごまかす。
ニュースでは松浦との関係まで推測された。

亮司はイブのサンタの衣装を持っていた。めまいで倒れそうだ。
亮司「ねえちゃんにプレゼントをくれる、俺も渡すのだ。
それは、日の当たる道・・」

亮司は車の中で掲示板の書き込みを見ていた。
雪穂も見ていた、雪穂「本当は知っていた、あなたは裁かれたかったのだ、
勝手な夢をもって、あなたをダクトに閉じこめたのは私だ、明日あなたが
来たら言おう、あなたと太陽の下、死刑台まで歩いて行こう」。

★雪穂  生き延びたが、何を支えとして、嘘の人生を生きるのだ?

雪穂は、ブテックの2号店を開く準備に専念する。母礼子を失ったことは
大きな影をもたらしたようだ。
篠塚は共同経営者から聞きつけ、雪穂に新しい店の物件を紹介する。
篠塚「どうして、向こうで」。
雪穂「母に恩返しをしたい、次のR&Yの
Rは礼子のRです」。

雪穂−−亮司とは連絡がつかなかった、するべき事は一つ、
私帰りたかったの、日のあたる場所に、あの日の(紙の)花を
飾りたかった、私を太陽だと言ってくれた−−−

2005年12月布施。R&Y2号店オープン準備で忙しい。そんな中
無理して切り絵のデザインの指輪を作った
、借金までして頑張った。
篠塚に共同経営者は話す。その指輪を見せる、無理して立派にしたいのだ。
そして共同経営者は、1号店も雪穂がほとんど出して、名義だけだと告げる。

亮司の指名手配は雪穂も動揺させた。自分の破滅を感じさせた。

開店の前日篠塚がワインを持ってくる。篠塚は会社で写真立ての中に
秘密の写真を入れる社員を見て、雪穂のR&Yの額を思い出していた。
早速、店の額を外す、絵の中に亮司の切り絵を見て、
篠塚「自首しないか」。雪穂「何のことだか・・」。
篠塚「14年前、唐沢は亮司に凄いプレゼントを貰って、同じように
返した、それだけだ、でも亮司は唐沢のために手を汚した、自分のために
出来ることは罪を無駄にしないことだと思った・・店も亮司の金、
犯罪でなければ美しい絆だ、笹垣はあの日を魂を守っているだけ、
と言った、亮司は今もダクトだ、雪穂は今も薄暗い部屋だ、
二人とも後に引けない、亮司に罪を償わせて死なせたい、
雪穂も楽に生きさせたいって・・・」。

雪穂「何を証拠に?」。篠塚は切り絵を見せ「何よりの証拠だろう」。
篠塚「アイツの遺言を見た、後悔しかなかった、亮司に人生を返した
ければ、あいつに真実を言わせるべきだ、全部お前の幸せのために
やったと、皆の前で言わせるべきだ、全てを認めてやるべきだ」。
雪穂「わかりません」。
篠塚は掲示板の書き込みを見せる。亮司の遺言が書いてあるのだ。

雪穂「本当は知っていた、あなたは裁かれたかったのだ、
勝手な夢をもって、あなたをダクトに閉じこめたのは私だ、明日あなたが
来たら言おう、あなたと太陽の下、死刑台まで歩いて行こう」。


★12月24日開店の日   3人が揃う、そして一人が・・

開店だ。雪穂は店に立っている、笹垣と警察が張り込んでいる。
若い刑事は雪穂が売春などやったことを信じられない。
店は光輝き、木々にはイルミネーションが、クリスマスだ。
笹垣は一人で店から歩き出す。すると人が、赤い切り絵を
もっていた、聞くとサンタが配っていたのだ。笹垣は走る。

谷口も雪穂の店に来た。谷口「すごい」。雪穂「失う物がなかったから、
私には太陽はない、いつも夜だった、太陽に変わるものがあった、
明るくないが、歩くには十分でした、私だけの太陽・・
もう終わりにしたい」。
谷口「あなたも彼だけの太陽だった、そうか、
今日(彼が)来るといいね」。雪穂は谷口を送っていく。

笹垣は茂みを歩く。突然ハサミで刺される、そして、サンタの袋に
入れられた。亮司は歩道橋の上だ。笹垣はハサミで袋を切り、
歩き出し歩道橋までくる。
笹垣「もうあかんで、終わりや、1991年桐原洋介殺害、1998年
藤村婦女暴行、花村死体損壊、1999年粗暴届け提出、私文書偽造、
キャッシュカード偽造、西口殺人幇助、ゲームソフト偽造、江利子婦女
暴行、松浦殺害、2002年偽造文書行使罪・・・2004年ストカー
規制法違反、毒物劇物取り締り違反、礼子殺害、笹垣殺人未遂、救助、
2005年栗原典子に一子誕生、その子に13階段登る背中みせ〜〜、
自分と同じ子を作る気か、親を信じられない子を作る気か、お前が
精一杯だったことは俺が知っている、一人の人間を幸せにするために
精一杯やった、お前の子に俺がいうてやる、お前に流れている血は、
ホンマはそういう血や、俺が子供に言うってやる、すまんかった、
あの日お前を捕まえてやれんで、ホンマ、すまんかった・・、

亮司、こいや」と抱き寄せようとする。その時、亮司はハサミを自分に
突きつける「お返し」。笹垣「何でや、昼間、歩きたかったんやないか、
亮司「アイツは俺の太陽だから・・俺はあいつ、太陽だから」。そして、
歩道橋の上から、飛び降りた。笹垣「あほ」。

雪穂の前にハサミを刺したままで、サンタの姿の亮司は這う。
死にそうだ、ひとだかり。これが最初のシーンだ。
泣く雪穂「りょう」。
亮司は血の手をのばす。亮司「ゆ・き・・ほ・・・」。
雪が舞う、イルミネーションの木々・・・
雪穂は泣きながら、振り返り、立ち去る。やっぱり切ないわ・・
ほんまに切ないはなしやなあ〜〜何で関西弁なんや、爆。

雪穂「明るい、明るいヨ」。
亮司は微笑みながら、嬉しそうだ。仰向けになり亮司「なあ〜〜穂・・」。
これが最後だった・・・幸せだったのだろうか?

警察に雪穂は聞かれる。
松浦の遺体は庭で見つかった。そして亮司は命を
絶ったハサミを見せられた
。あなた自身があなたの物だと証言している。
雪穂「亮司は初恋でした、母は洋介の愛人をしていた、洋介は変わった
趣味の持ち主で商売の場所は建築の場所だ、私はよく見張りをさせられた、
ある日、彼はビルにいる私を見て、何をしているか聞いて、私は言えなく、
怒った彼はダクトからビルにはいり、父親の信じられない姿を見て、
とっさに刺したらしい、母はパニックを起こし逃げ出した、
私は部屋の中に入ると、亮司は私にハサミを握らせ、やったのは私だって、
私が正直に言えばのぞいたりしなかったって、お前の母親が俺の家を
壊した、その通りだと思って、私がハサミをあずかって、私が母に
言ったら、やったのは私だって、警察は私を疑うからいいって、
自分がやったようにして、かあさん、いなくなるから、警察の人に、
このハサミおかあさんのだと言えって、生きてると本当のこと言って
しまうから、私は警察に行こう、本当のことを言おうって、でも母は、
いいんだ、どうせ死にたかったからって、私はだったら私も一緒にって、
でも私だけ生き残ってしまった、母を殺したのは、あの日ハサミを
預かった私だと思って、戒めのために持っていた、今度は松浦から脅され、
証拠のハサミ取り上げられ、乱暴され・・・
−−−嘘に嘘をかさね−−− 母の大事な庭に、あんな奴の死体を埋められて、
くやしい・・」。−−こうして私はひとかけらの真実を失った−−。 

篠塚「誰にも真実を見せられず、ビルの暗い部屋にいる」を思い出した。
雪穂「これで良かった、私は亮の太陽だから、亮は私の太陽だから、
今やめたら・・なんのためよ」。
回想で、笹垣「一つ嘘ついたら・・・」。礼子「あんたのは生き地獄いうねん」
雪穂「なんのためよ・・」。

谷口「もう1年ですか」。笹垣「雪穂からは?」
谷「何も書き込みも、結局、店、全部潰した」
笹垣「あんななのに、しゃにむに店続け、最後は借金まみれ・・生きる屍でした」
回想シーン、笹垣は爪を噛む雪穂に「警察行って話そうか、楽になれる」
雪穂「悪いから」。
笹垣「亮司に悪くて死ねない、誰もいえん、財産もわやにして」
谷口「篠塚さん来られて、捧げた人間より、捧げられた人間の方が辛い
何をしても幸せにならないといけないのは、生きることは罰みたい・・
幸せさえ永久に失われているんだから、篠塚さんが、こんなものがマンションに
残っていたって・・」。差し出したのは2006年11月11日の日付の
二人が手を繋いだ切り絵。

その切り絵のように、雪穂は子供と手を繋いでいる。公園のベンチに
雪穂が呼んでいただろう、スカーレットの本があった。
おしまい。

フィルム仕様の画像で回想シーンの連続でエンドロール・・


白夜行★★★★  10話

さすがに最終回が近づいて、まとめに入っている。
これ以上は話を膨らまさないのかと思った。今回は
母・礼子さんの病死のような殺人・・・母・弥生子の自殺・・・
やはり、死人が出たよ〜〜更に最終標的に笹垣にハサミが向かって
行く。多分究極の標的は亮司、自分自身なんだろう・・?

母・礼子さんの死は、衝撃的だった・・・そこまでやるのか!!
そこまでしないと「親殺し」の二人は生きられないのか?
「親殺し」の二人は壊れしまうのか、守るものは何だ?
ただ、挿管して人工呼吸器ではなかったようだ。
チューブを外しても、すぐに死なないと思うのだが・・・
絶対こんな事はしないでください〜〜医療現場は大変なんだ。
今、ネットで話題の「福島県の産婦人科医逮捕」を検索してください。

母の葬式には、おいぼれ迫力不足の笹垣の代わりに執念に
燃える篠塚が雪穂に迫る。R&Yの謎にとらわれてしまったのだ。
笹垣さん、大河との掛け持ちでお疲れなのでしょうか?
篠塚がこれほどメインで登場するとは? 
笹垣は自分が罪を重ねる前に、捕まえてやれなかったと
悔いている。しかし、それも突き抜けたように、「あいつら
アホや」。「人を殺す知恵はあるが、自首できないなんて」。
同じく悔いる谷口に「二人の言葉を皆に知らせてくれ、
ぎりぎり化け物にならなかったのは、谷口さんのおかげだ」。
まるで自分の死を予感して、これまで調べたことを谷口に
託したのだ。このドラマの作者は笹垣で、語り部は谷口に
なるのかもしれない。

原作にはない、図書館の谷口さんが、唯一このドラマの外にいる
良心を表している。だから、子供時代の雪穂や亮司の、信号に
気づかなかった、大人が気づいてやるべきだった。
笹垣と同様で悔いている。これが救いでもある。 

(簡単なまとめ) 人物別に書く

2004年12月

★笹垣と篠塚
篠塚は笹垣に「医療機器が外れた、ミスだと、自分の運命をためした、
雪穂がどんな形に送るか見たい」と呟く。篠塚が笹垣になった。
笹垣「早よせんと、どんどんいなくなる」。ホンマだよ、笑い。
葬式に参列する。笹垣と力が逆転した。
笹垣は弥生子に写真を見せて、「見張っていた、番犬みたいに
お前は息子を守った、しかし、それは自分の罪滅ぼししてるだけだ」。

弥生子に左手首にはリストカットの瘢痕があった?
そんな弥生子に追いつめるような言葉を言って・・
弥生子は谷口の掲示板の印刷を見せる。笹垣は子供時代の二人を思う。

笹垣は図書館の谷口を訪ねる。笹垣「二人は同じ本を読んでいた」。
谷口「風とともに去りぬ・・それまで笑わない子が知り合って笑う、
亮司は切り絵を作って、可愛いカップルでした、何かあったんですか」。
笹垣「またメールがあったら連絡」と頼む。
笹垣は二人の全てが分かった。

笹垣が弥生子の店に入ると、弥生子は手首を切ってカウンターで
倒れていた。書き置き−−あの子は、ダクトの中にいる、押し込めたのは
私、そんな人生しかあげられなくて、ごめん−−。

笹垣「何でこんな生き方しかできへんのや」。

・・・・

★雪穂
母が死んで医師に「こんなに急に死ぬのものですか? 寿命だった
のですか? 疲れて友達に電話していた、罰が当たった」。
少し医師を非難するような口調も潜ませている。で、亮司に電話する。
「病院は何も言わない、医療ミス隠したいと思うから・・疲れた、
あとはうまくやる」。雪穂、あんたは悪魔です。医者イジメは
辞めてください、爆。

葬式に参列した篠塚に、雪穂「人はいつか亡くなる、泣いても
戻らない」。葬式が終わって、雪穂は倒れてしまう。

・・・・・

★亮司
亮司は青酸を持って、フイルムケースに入れる。昨日の相棒と同じだ。
亮司は尚美の所に戻る。「取材は終わった、デートしない」
典子の田舎に行った。小説の内容を聞かれ、亮司「気づかれない男、
人殺しまでする、ある日気づく・・」。
典子「自分は幽霊だったって」。
亮司「気づかれないのではなく、幽霊だから、気づいた男が一人だけいる、
そいつを殺すため」
気づいた男は、笹垣のことだろうか?
田舎に川に座り、亮司の田舎にも行きたい。その時に、亮司の携帯がなる。
典子「誰かいるのね」。携帯の雪穂「もしかして、笹垣をやったの、
違うよね、篠塚が黙っているわけない、自分とか思ってない、何か
言いなさい・・」。亮司「俺、田舎に戻りたい」。雪穂「時効まで
あと2年・・」。亮司「雪穂はそうだけど、俺は色々目撃されている、
好きだったよ」。雪穂「私一人ぼっちになる」。
−−やっと掴んだあなたの未来に邪魔がいるとしたら、俺とあいつだ−−
亮司「終わった全部」。
典子は風呂に入ってる亮司の携帯をみようとする。

・・・・



白夜行★★★★★ 9話

いけません、絶対にいけません、礼子さん=八千草さんを
殺してはいけません。しかし、この二人には他人と一緒なのか?
それは余りにも淋しい・・でも二人の存在のあり方が明確になった。
終盤を迎えて、完全に一つに絞られてきた印象だ・・
殺人二人組の物語を、高評価することは問題だと感じつつ・・5つ★だ

7話で書いたように、これは自爆覚悟の報復テロなのだ・・
子供の時に抱いた、大人という理不尽な存在に対する・・
永遠に子供のまま、時間が止まっているのだ。

象徴的なのは、サボテンの下の松浦の死体?を見て、
礼子「庭のあれ、何・・?、しらばくれるのはいい加減にし・・
あんた、ほんまのかあさん殺したのか、言うてくれれば良かった、
しんどかったやろう、堪忍な、あんたが生きてるところは
生き地獄や、ほんまは楽しいのや、損してる、大赤字や、自首し・・
長生きするから、待っていてあげる、あんたの帰るところは
いつでもあるから」。
雪穂「
一人でないから、行けない、戻れない」。
そしてやってきた亮司が酸素チューブをはずそうとする時に、
礼子「白い花の子か、あんた、二人してそのザマか、あわれなや」。

そうなんだ、雪穂は一人ではないのだ・・同士と一緒に生き地獄を
転がっているのだ・・こうなることは分かっていても・・・

笹垣も菊池、篠塚、江利子、弥生子の情報から二人の秘密に届いたようだ・・
篠塚に笹垣「傷つけたかっただけかも・・それが人間の魂を奪う、
同じ目に遭うたことがある、雪穂は11歳の時に桐原の父親に、
11歳の女の子には強姦もそれもおなじこと」。
それは最後に弥生子にも告げられ、動揺しまくる。
笹垣は結論した、「彼らの嗜好(思考、試行?)には特徴がある、
自分たちの真実を知った人間には死を与える」。

そうなのだ、この物語は、愛や時効とかの問題ではない。
二人の存在の社会と人間に対するあり方、
二人の報復と自爆テロの悲しいザマ(礼子さん風に)なのだ
 


(簡単あらすじ) やはり、人物中心に

2004年冬

★笹垣   武田さんはやせて、老けた。

篠塚の依頼を引き受けた。
江利子にライターとして笹垣は会う。
笹垣「雪穂は暴行事件を仕掛けたと噂が・・?」。
江利子は妄想です・・しかし、動揺を隠せない。
笹垣「不思議だ、乱暴されていない、口封じだけ・・?」
笹垣はノートを見る、何でもかんでも強姦や

笹垣は 菊池に聞きに行く。菊池「桐原を脅していた、
秋吉雄一というおじさんが撮った写真、桐原の親父と女の子だ」
笹垣は「女の子」と反応する。
菊池「桐原は親父の隠し子って・・でもね、想像は一つ」
笹垣は雪穂の写真を見せるが、菊池は後ろ姿で・・」。
しかし、笹垣の疑問は解け、真相を知ったと思われる。
笹垣は、弥生子に聞きに行く。笹垣「旦那の愛人は西本の娘だった、
息子は知っていたのか・・?」

笹垣は礼子の家に行く・・笹垣「雪穂の気になる人がいる、
その人、篠塚さんですか」。礼子「大学のサークルの人、
これでよろしいですか、もう辞めてください、
本音を言えるようになった、子供が嫌いと、母親があんなだから」。
笹垣「ほんまに、それだけでしょうか」

笹垣は事務所に帰ると、侵入の気配に「やっと遊びに来たか」。
篠塚は独自に調べて、秋吉が桐原だと笹垣に教える。
笹垣は二人がやった。独特の手口がある、と告げる。
笹垣「雪穂はあなたが好きだったんだ、おどろかない・・?」。
篠塚「理由がわからない、普通ならおとなしい方がいい」
笹垣「傷つけたかっただけかも・・それが人間の魂を奪う、
同じ目に遭うたことがある、雪穂は11歳の時に桐原の父親に、
11歳の女の子には強姦もそれもおなじこと」。
篠塚「亮司は、その償いをしたということか、父親がしたと
同じことを江利子にすることで、俺には雪穂が亮司を
守っているように見える、共生する意味がない」。
笹垣「もう一つ欠けている、確証がない、御願いがある、
彼らの嗜好(思考、試行?)には特徴がある、自分たちの真実を知った人間には死を与える」。


笹垣は真実に近づき、篠塚との相棒だ。

★礼子(養母)  今回のメインです

礼子は上京する、雪穂の離婚を知らなかった。
部屋で雪穂の離婚の詳細記録を見つけ読む。
二人は食事するが、雪穂「店をもう一店作る」と商売に夢中だ。
店で、雪穂はダイレクトメールをつくり、電話だという。
そこに礼子が店にきて、売り上げに協力すると申し出る。
でも、雪穂は電車代だと、金を受け取らなかった。
礼子「中絶して、それがもとで子供できないって、ほんまか?」
雪穂「それで良かった、自分の子供を愛せない、
代わりに店育てていこう、ごめんね」。
礼子「初めて本音、聞いた気がする、私も子供できなかったし、
妙なところだけ血つながっている、がんばりな、あんたの生き方なら」。

教室関係の客になってくれそうなリストを渡す。

礼子は笹垣に会ったあとに、隣人がサボテンを持ってくる。
礼子は雪穂に電話する・・「声をききたかっただけ」。
礼子はサボテンを植えるため、土を掘る。そこで、見て、倒れた。
雪穂は礼子が倒れたことを知る。
帰ると、知らない
新しいサボテンが植えてあった・・秘密を知ったらしいと悟る。
やはりサボテンの下に松浦の死体があったのですね。予想的中・・?

雪穂は礼子のベッドに付いている。礼子は意識を取り戻した、
礼子「庭のあれ、何・・、しらばくれるのはいい加減にし・・
あんた、ホンマのかあさん殺したのか、あの人と関係あるのか、
言うてくれれば良かったのに、しんどかったやろう、堪忍な、気づいて
あげれんと、あんたも言われへん、あんたが生きてるところは
生き地獄や、ほんまは楽しいのや、損してる、大赤字や、自首し・・
長生きするから、待っていてあげる、あんたの帰るところは
いつでもあるから」
雪穂「一人でないから、行けない、戻れない」。
礼子「白い花、幼なじみか」
雪穂「ごめんね、おかあさん」。二人は涙だ。
雪穂は酸素をはずそうとする。そこにやってきた
亮司「2度目はダメだ、なしだ、行って・・どうせできないだろう」。
礼子は驚く。雪穂が出て行く。
亮司はモニターを操作する。
礼子「白い花の子か、あんた、二人してそのザマか、あわれなや」。
亮司「正しいことなんて、言われなくても分かっている」。
酸素チューブをはずす。

来週は礼子さんは遺影になっていた、死んだのだろう・・
これは本当に悲しいことだ、雪穂は礼子よりも亮司を選んだ。
礼子さんお、「自首し・・長生きするから、待っていてあげる」。
「あんた、二人してそのザマか、あわれなや」の二つのセリフが
優しさと凄みを表している・・

★亮司  典子に転がり込む、イン○野郎だ

亮司は典子のアパートの前で腹痛で座り込む。さんざん粘って大丈夫と
去る。そして、笹垣不在を確認して、笹垣探偵事務所に入り込む。
後日、亮司は典子にお礼の食事、コンビニ弁当を一緒に公園で食べる。
典子は帝都大学の薬剤師だった。そこに転がり込むのだ・・

亮司はシステムエンジニアを今日辞めた、小説を書く、幽霊の話・・
典子は好きな男に、金を貸していた、300万だが、とられた。
亮司と寝て・・一緒に同棲だ・・職場の同僚に泥棒だとか言われて・・
典子急いで帰る。亮司は、ネットで薬のことを調べている。
亮司「青酸カリ・・小説のトリック」
亮司はトリックのため、青酸カリについて聞く。
典子は一通り説明する・・そして、
典子「私の体好き? どうして、いかないの・・?」
亮司「できたことない、できたのは一回だけ、絶対
妊娠しない相手、冷たい人だったけど・・」
恐ろしい死体とはできたのか・・でもこんな危ない話、
22時にいいのか・・西田さんも潔く、女を演じてました。

典子「好きな人とは?」。
亮司「何もできなかった、残すな、ろくでもないから」。
亮司は硫酸の瓶を買う。
典子に青酸を見たい・・ミステリーだ、
普通の無色の粉末だ・・アーモンドの香り・・
典子「ペットは好きだけど、面倒は嫌い」。
典子は過食症だ、トイレで吐きまくっていた。

亮司はハサミで決意した・・リアルな死は嫌なのだ。
それで青酸でやりたいのだ・・
典子は青酸を持ってきた・・
典子「子供おろしたことがある、子育てで苦しむの嫌、
自分が大事だった、治まっていたが、たまに食べてしまう、
自分でもどうしょうもない、だから信じることにした、
君、凄く後悔してることがある、だから、他人の命紡いじゃ
いけないって、体が連動している、もう後悔することはしないと
信じていい、ペットだと思っていない、
手でも口でもいくらでも汚してあげるよ」。
亮司はダメだった、亮司「手が小さい、子供の手みたい」
典子「あせることない」。
亮司「これは罰×だ、いろいろありすぎて」
あの日父親を殺した×、雪穂を置いていった×・・
典子が寝てから亮司は出て行く。
笹垣の事務所で待っていた。
そこに雪穂から礼子がサボテンを植えて倒れたと聞き走る。

最後に雪穂と礼子の病室に行き、礼子に静に罵倒されるが、
酸素チューブを・・・・



白夜行★★★★☆  8話 

見たけど、アップ出来なかったよ。

(公式HPから)
高宮(塩谷瞬)と結婚した雪穂(綾瀬はるか)は、高宮の持ちビルの店舗で友人と一緒に会員制ブティックを始めた。家のこともきちんとする約束で始めた仕事だったが、雪穂は嫌がらせのように家庭のことはそっちのけだった。それは、雪穂が仕組んだ嫌がらせで、高宮から離婚を言い出すのを待っていたのだ。
だが、高宮が何も言い出さないため、亮司(山田孝之)に相談する。高宮の周辺を調べさせ、雪穂との結婚を解消しようと思ったほど好きになった三沢千都留(佐藤仁美)が、帰ってきていることを突き止めた。雪穂は、何とか高宮と千都留を再会させよう策略する。
一方、雪穂の手引きで高宮の勤める会社の開発途中の社内システムの雛形を盗んだ亮司は、それを持ち込んでベンチャー企業に勤めていた。だが、企業調査が入りそこから雪穂にたどりつくことを恐れ、高宮と千都留を利用することを思いつく。
そんな時、探偵になった笹垣(武田鉄矢)の事務所を篠塚(柏原崇)が訪ねていた…。


白夜行★★★★☆  7話 

今クール1番で見てきた。一部では余りの犯罪続きの
暗さに嫌気がさしている。誤解を招くが、自分の考えを書いておく。

  「テロルと連帯(共犯共生)がテーマではないだろうか」

 テロルあるいはテロリズムとは  ネットで調べた
★ドイツ語で〔恐怖の意〕あらゆる暴力的手段を行使し、またその脅威に
訴えることによって、(政治的に)対立するものを威嚇すること。テロ。
★テロリズムという言葉が初めて登場したのは1798年、フランス翰林院
が発刊した辞典だ。 フランス革命末期、王権復帰を目指す王党派に対する
ジャコバン党の「恐怖政治」を意味した。
★不特定多数に対するテロが登場したのは1960年代以降。 少ない費用で
最大の効果を得るためにテロリストらが航空機をハイジャックし、公共建物に
対する自爆テロなど極端な方法を選択した。 テロリズムの意味が拡大された。

 雪穂と亮司の社会に対するテロル
★生まれながらに貧者あるいは愛のない歪んだ家庭で、あの事件を機会に
主人公は二人で社会からドロップアウトを決意した。選択したのだ。
それは、娘は母親、息子は父親殺しで共生共犯なのだ。もっとも強い絆。
★一時は互いに潜伏するが、成長と共に社会に直面し、金で成り上がろう
とする女、それは社会への復讐→手段としてテロルかもしれない。
それを支える男も、自分の名前まで捨てて犯罪を犯し続ける。
★どうにもならない人間の悲しさだ。そこに共感できるかどうか?
それがドラマの好き嫌いになりそうだ。自分たち全共闘世代は、結構
共感出来る。でも、40歳前後(以下も)の世代は反発するんだろうな・・・
上の全共闘世代を、オタキングの岡田さんはウザイと切り捨てました、爆。

今回は死人がでなかった。良かった。
そして、ヒロインの雪穂が結婚する。
本当は盛り上がって、素晴らしい場面のはずだけど・・
とても、寒い結婚式だったよ。
新キャラは三沢千都留さんでした。佐藤仁美さんでした。
殺されるかと思いましたけど、良かったよ・・
自然にフェードアウトだろうか・・?
もう一人の、亮司の空港の見送りで、呟いた西田尚美さん、
あれだけではないでしょうね・・・役名ありました。

場面は2000年冬の古賀刑事の死から笹垣の仇うち、
2002年1月東京で雪穂の結婚式をめぐる話題からなる。
最後に、雪穂と亮司の意外な変身ぶりで終わる。 

主役の二人は置いておく・・まず、妖怪の笹垣刑事から


★笹垣  大活躍です、ついに刑事をやめて探偵になっても追う
☆古賀を殺された恨みでしょうね。雪穂につきまとういやらしさ満載。

姿を消した松浦の携帯着信履歴から、雪穂(綾瀬はるか)の名前を
見つけた。雪穂は松浦から脅されたと泣きながら答える。
しかし、その後微笑んだ・・・それを見て笹垣は平手打ちだよ。
狂いだした・・? 他の仕事ないのか!  まだ雪穂を追いかけ、
雪穂の母から刑事がストーカーだと訴えられる始末だ、納得。 

☆2年後、
雪穂の結婚式には警察手帳を上司に預けて参加?
「ノートには財産目当て?」とある。亮司が来ることを狙っていたのだ。
しかも、亮司が狙う三沢と大接近だ・・残念、亮司を取り逃がした。
最後に、
篠塚に会って、亮司の写真を渡し、笹垣・篠塚ペアが結成。
弥生子に笹垣探偵事務所の名刺を渡す。警察を辞職したのだ。


★雪穂  狙った標的は高宮、親が資産家だった
☆高宮と食事して誘惑するし、
笹垣に取り調べて、泣きながら
最後に微笑み・・亮司の言うとおりに被害者を貫いたが、
平手打ちされたよ
。相変わらず庭のサボテンを世話している、怪しい。
狙った高宮は親が資産家と知って、その夜は一緒に寝てしまう。

☆2年後、雪穂は高宮の子を中絶した? それで、抜き差し
できないものにしたのだ。
高宮は結婚式直前に、三沢さんが忘れられない。
篠塚に相談している。
雪穂の心の中を知り始めているのかも知れない。
でも、高宮を調べている亮司と懐かしく再会する。
そこで亮司に三沢と高宮が結婚式場のクィーンホテルで、前日会わない
ように頼む。雪穂は高宮を留めようとするが、できなかった。
あと
は亮司に頼むしかない。ギリギリで成功した。
無事結婚式をあげたが、新婚旅行には行かず、
亮司の屋上で再会する。雪穂「この結婚は、売春なんだよ、私にとって」。
だから、亮司に幽霊はやめて、
高宮のIDとパスワードを渡し、
表の社会で生きていくようにしたのだ。

★亮司  幽霊から、最後は秋吉になったヨ
☆松浦のことを聞かれても、友彦は亮司のシナリオ通り演じきった。
「留守番していただけ、亮司は松浦の腰巾着で一緒に動いていた」。
笹垣も亮司まで辿れない。亮司は雪穂にも、被害者だと言い切れと、
シナリオを授ける。そして、「幽霊のように・・」生きるつもりだ。

☆2年後、
幽霊のように、いや妖怪のように笹垣のコートを着て、
高宮と篠塚の情報を探る。雪穂の結婚プロジェクトを支援する。

でも、そこで、雪穂が高宮の子を中絶したと聞かされるが、
辛くないのかな? 「雪穂の幸せは俺の免罪符だから」。
自分は捨てた。東京で久しぶりに雪穂に再会する。
三沢のことを知らせると、更に動向を調べる。
そして、結婚式前日にクィーンホテルで宿泊するのを阻止する。
三沢さんと笹垣が一緒に入って来たときは驚いたが、
三沢さんが傘を忘れて、安心した。警察手帳を見せて、
指名手配犯がチェックインして、部屋を借りたいと申し出る。
アトランティックホテルに代わりの部屋を用意してあった。

無事結婚式して飛び立つ飛行機を見送るが、隣にいる女性(西田尚美)が
携帯で。「怒ってない、私は、幽霊みたいなもんだから」。
最後には雪穂から貰ったIDとパソワードで、MEMORIXの秋吉になっていた。

(コメント)
★相変わらず、暗い重い、悪魔の雪穂だし、厳しい顔だ。
亮司は最後にやけに明るく、普通の人だった、笑い。
でも、この展開はどうだろう・・雪穂と亮司と三沢と高宮、笹垣まで
クィーンホテルでの
★それにしても、雪穂の、この結婚は売春だ、昔、論議になったよね。
結婚は売春だ、論議〜〜〜。ものの見方は様々だ。
ブログでは、あまり論議になっていないけど・・・
★佐藤仁美さんと、高宮はどうみても似合っていると思いません。
雪穂みたい強い女性と一緒だと、優しい母性は魅力なのかも知れません。
でも、彼女が東西電装 特許ライセンス部に勤務していた。
これが次回に利用されてしまう。雪穂の標的にされると可哀想だが・・
これから、どうなるのかな?
もう一人の西田尚美さん、声で分かりますね。これから亮司と
絡んでいくのでしょうね。いかにも亮司の影みたいなセリフだよ、笑い。 

高宮(塩谷瞬)


白夜行★★★★☆   2月16日放送 みたよ・・

なんだか、山田君の隠し子事件で、集中できなかった。
今週は、二人も死んじゃった、古賀刑事もあんな形で・・
奥さんは西山繭子さんだよね・・・可哀想だよ。
武田鉄矢が悪いんだ・・八つ当たりだ。
そして、松浦も殺されたよ・・・
先週の弥生子と古賀のからみが、いきなり今週全面展開するなんて・・・
ただ、松浦の死体はどこに隠したんだ・・警察はまだ把握してませんよね。
雪穂が庭に埋めていたとかいうブログもあったけど、一人で大胆すぎる・・
ちょっと、気がかりだな〜〜
今週の綾瀬さんは、ハサミを出したときに、子役の福田さんと見事にシンクロしたところです。
もっとエロ変身してほしいな・・・


白夜行★★★★★☆ 第五話 『決別する二人』 平成18年2月9日放送

あらすじは、 どらま・のーと  で見てね。

人物別に感想だけ書くよ。いや凄かったよ。綾瀬はるかさん、最高、エロ怖い〜〜〜。悪魔パワー爆発です、もうどうしようもないほどだ。興奮したまま妄想の中で書き殴ります。

「雪穂」
先週ベッドで亮司と熱いベッドを共にしたのに・・・はるかさんの背中が美しい。バスローブ姿、万歳。しかし、雪穂は篠塚を思い出そうとしていた。篠塚を物にしようと思った(恋したとう言葉は雪穂には似合わない、でもマジに恋したのか?)。しかし、
何と意外や意外、篠塚は雪穂の1番の親友江利子と付き合い始めた。篠塚が本を読んでいた喫茶店で、待っていた。そして逢えたのに、江利子が屈託なく付き合うなんて・・・これは許せません。一番ショックだよね〜〜、一見地味で、素直で、まっすぐな大学生の江利子だよ。しかも、相手は自分と同じ臭いがするが、ステタースだけは正反対の社長の息子の篠塚だ。
雪穂は自分の人生を全否定されたのだ。一番の親友と、物にしょうと思った男から・・・。もう篠塚も江利子も捨てた、一人で生きる決意をした。そりゃ、亮司に「やっちゃってくんないかな」と悪魔の言葉を言うよ・・・。ところが、会った亮司は、理解できるが賛成できない〜〜〜。お前もか!! 一心同体と思ったが、すれ違ってきたんだ。
何と、松浦を会って、松浦の携帯から亮司に電話する。
「組むべき相手はあなたではない」。そして、松浦の太腿をさわるんだもの・・・おじさんは松浦役の篤郎さんになって、唾を飲みました。それを聞いて走る亮司は、ホテルの部屋の前で間にあう。ベタドラマ的展開ですが、雪穂「でも正しいことなんて言われなくてもわかってんだよっ、それでもやってほしいの、私は、どうしても」何て言い捨てて入ってしまった。しかし松浦も、雪穂の怖さに乗り気じゃないよね・・・泣かれて途中で出てきた。亮司は入ると、浴衣姿(2回目のはるかさん、万歳)の雪穂は封筒の中の写真(亮司の父に裸にされた写真)を見せる。雪穂「不公平だって思っているのは間違っているんだよね! 人の幸せを、壊してやろうって思っているのは、間違っているんだよね! 」って叫ぶ。亮司「やってやるよ! 雪穂の人生、ボロボロにしたの、俺と、俺の親父だから」。
結局、
亮司は江利子を拉致して、都子と同じことをする。写真を送りつけた。江利子や両親は警察に訴えないが、篠塚が警察に訴えると雪穂に」言う。雪穂「やめて下さい! 届けないのは江利子やご両親の希望なんです!」。雪穂「江利子や、江利子のご両親にしたら、篠塚さんだけには何も言われたくないと思います、今は・・・」そう言い涙をこぼす雪穂。雪穂「楽しかったです。今までありがとうございました、江利子からの伝言です」。雪穂の涙を見たら、おじさんは降参しましたが、篠塚はこのままフェードアウトなのでしょうか? 雪穂の作戦は成功する。
最後に亮司は、雪穂の行動がすべて「計算づく」かと聞く。雪穂はそれがどうしたと居直る。
雪穂「言うこと聞いてくれること、全然期待していないって言ったら嘘になる、だけど、完全に計算ずくの芝居かって言われたら、違う、他の人にするものとは全然違う」と肯定も否定もしない、相手に任せたのだ。それができるのは、「・・・でも、私には亮しかいないんだよ」亮司だけなんだよ〜〜。分かってくれよ〜〜。切なく「亮に見捨てられたら、私、ホント一人ぼっちなんだよ」・・・!!!? でも、うじうじ言い続ける亮司に悪魔の雪穂が、自分も他人もすべて否定して、アナ−キーに「亮、騙される方がバカなのよ」。3段跳びなみにマゾッホになって行く雪穂が最後に「ごめんね・・・亮・・・」と呟くことでプチ救われるかもしれない。どうなるのだ・・・?

「亮司」
いいですね、壊れ加減と無精ひげが素敵です。自分もあんな格好でいたいよ〜〜。今回は前回にあまりに大仕事したので、おとなしくしたかった。
自分は死んで(どうも、この状況が理解しにくいが・・)、奈美江も死なせてしまった。少し落ち込んでいたはずだ。彼らの過ごす部屋には、奈美江が持ってきた観葉植物が奈美江の替わりに光を浴びていた。それがその榎本から直接ゲームソフトの開発を頼まれる。それにのめり込んでる。一緒にやっている友彦が松浦に簡単に話してしまう、松浦は怒るよね。亮司「松浦さんより俺のこと信用しているみたいだよ、榎本」と答えるたくましさだ。いや、悪ぶりだ・・・、爆。
そんな亮司と友彦だが、大都銀行の偽装カード被害を伝えるニュースが新聞に掲載されると、友彦は不安がる。友彦「お前のさ、信じてるものって何? 奈美江さんが言ってたんだよ、お前には、信じられる希望みたいなものがあって、だから強いんじゃないかって」。亮司が何と答えるか耳を澄ませたよ、山田君は口ごもりセリフ聞き取りにくいから・・。
亮司は「もう一回、太陽の下で、亮君と歩くんだよ」の雪穂の言葉を思いだした
江利子のことを篠塚から「雨の日にね、江利子に半分、かさ貸したんだよ、そしたらいきなりさ、雨宿りしている妊婦さんに変わられて、なんか、ターっと走っていっちゃって、それがもう、本当に自然でさ、そういう真っ直ぐさって、お金では買えないだろ?」と言われて狂った雪穂に頼まれた。 雪穂「「だって、篠塚さんがその子を選んだ理由って、ただ幸せに育って、だから性格がいいってだけなんだよ、そんな環境で育ってたら、私だってそうなってるよ! あんな親の子に生まれたの、私のせいじゃないじゃない! ほんと、幸せなんだよ、その子、思ったこと思うように言えて、しかも、
それがすごく幸せなことだと、思ってもいないんだよ! 気付かないほど幸せなんだよ! こんなの、どう考えたって不公平じゃない! ねえ、亮だってそう思うことあるでしょう?」
亮司「ねーよ! 思ったとしても、わざわざ人の幸せ壊してやろうなんて思わねーよ、本気で思ってるんだったら、病院に行った方がいいよこれはまずかったね
結局
、雪穂の計算づくに、江利子を襲ってしまった。その後、教会に行って、「いつもこうなっちゃうんだよな・・・。」と呟いた。ボロボロだよ・・・。最後の雪穂との場面で、亮司は最後までウジウジだよ。雪穂を信じてやれよ、もう死んでるんだぜ〜〜(あくまでも綾瀬はるかさんの味方になり、おじさんだ、爆)。最後に、亮司「もう何言われても、俺騙されてるようにしか思えなくなっちゃったんだよ・・・信じられないんだよ、雪穂のこと」それ言ちゃおしまいだよ雪穂の「騙される方がバカなのよ」が帰ってしまう。大人の亮司のモノローグで−−俺を傷つけて去ることが、あなたのやり方だったこと、いつの日も変わらない、あなたの優しさだったこと、あのむちゃくちゃなわがままだって、一度でいいから幸せな子供のように甘やかされたかっただけなんだって、今なら・・・ちゃんとわかるんだけどな−−−。遅いんだよ〜〜涙。

「笹垣刑事」
意外と進展しない。キャッシュカードを使い金を引き出したのは、カードについていた指紋、着ていた服装などから西口奈美江(奥貫薫)本人で間違いないと告げられる。雪穂の養母の礼子を訪ねていく。笹垣「私昔、ある男を、殺人犯で逮捕したことがありまして、その男の子供ですわ、昨日が、命日だったものですから、自殺です、親の罪、苦にして、それで、雪穂さんのことを思い出したんですわ、せやから、
雪穂さんには、幸せに、なってほしいんですわ」と『メンタルケアカウンセリング』のパンフレットを差し出す。それで、また養母の礼子に会いに行けるからの芝居だった。あんたも悪魔じゃないか。ただ、この少女は、どこまで話しふくらむのかな・・。パンフレットも役に立たなかった。
意外と古賀刑事は亮司の母・弥生子(麻生祐未)に「笹垣のノートのコピーです、あなたの知らない、亮司君の犯罪行為が、考えていただきたいんです、親としてこんな生き方が、亮司君にとって本当に幸せなことなのか」。弥生子「「大体あの子もう、死んでいるんですよ」。これが意外と突破口かも、
古賀刑事は結婚していて、妻と子供が登場したそこまでするんだから・・弥生子、何かしでかすのではないだろうか・・

「松浦」
意外にも雪穂の手助けもあって、亮司の悪への成長が早く。ちょっと困ってしまった松浦です。こんな成長して欲しくなかったのは、良い父も悪い父も同じです、笑い。でも、雪穂と一緒に部屋に入ったのに、躊躇したのは、やはり
親子で一緒の女という、後ろめたさでしょうか。極悪でなく、チョイ悪な義理の父なのでしたおじさんは、綾瀬はるかさんとは、嬉しすぎて死んでしまうでしょう。だから、遠慮します。自分の体に自信ありません、聞くまでもないか〜〜妄想タイムでした

これからどうなるのでしょうか。恐ろしいですね、でもついて行きます。険しく怖い顔を綾瀬はるかたん、「ぜんぶ」好きです。評価は5つ★をこえました、笑い。


白夜行★★★★★☆   第四話   『罪と罰』  ちーずさんの  どらま・のーと  を全面引用しました。

=1999年春=。   庭の花に水をやりながら、亮司(山田孝之)との別れを思い起こす雪穂(綾瀬はるか)。「何かあったらそこに連絡して。」亮司がメモを渡す。「何かないとダメなの?」。「他人でいた方がいいことに、代わりはないでしょう?」。「そうだね・・・。」。「学校始まる前に郵便届くから。」。そう言い亮司は自分の前から立ち去った。  そのとき、郵便物が届く。   桐原家の墓の前に立つ笹垣潤三(武田鉄矢)。墓石に刻まれた亮司の名前を険しい表情で見つめていた。「亮司・・・わしゃ騙されんぞ・・・」。   亮司の待つ喫茶店に友彦(小出恵介)がやって来る。「何緊張してるんだよ。」亮司が友彦に笑いながら語りかける。「俺が何をしたか知ってるんだろ?警察も花岡ヨウコのダンナも、お前の血液型聞いたら興味失くさなかった?」。「そう!それが不思議だったんだよ。」と友彦。
「お前B型だったよな?花岡ヨウコの体内には、AB型の男性の痕跡が残されていたんだよ。」。「AB!?あり得ねーよ。・・・!!」。「あり得ねーよな。たった一つの可能性を除いては。」。「お前まさか・・・え・・・死体!?」亮司が小さく微笑む。「俺さ・・・一生お前の為なら何でもするよ。」。「ま、当然だな。」    タバコをふかしながら微笑む亮司だ。
何でもする、と言った友彦を、西口奈美江(奥貫薫)の勤める銀行に連れて行く亮司。亮司に言われたとおり奈美江を呼び出し、買春目的で集まった部屋に落とした名刺を見せ微笑む友彦。   歩道のベンチに友彦と座る奈美江は、
携帯電話で亮司から、客のデータを横流しするよう脅迫される。「でも・・・それって犯罪よね。」。「落ちてるもの拾うのと置き引きとどこが違うと思う? 金の入ったカバンぼんやり置いてくヤツがバカなんじゃないの? 隙を見せたヤツが負けなんだって、そう思ったことないの?」奈美江の表情が変わる。その後、亮司は友彦に彼名義で賃貸マンションを借りるよう命令する。学生だし親に保証人になってもらわないと、とごねる友彦に、「お前のせいで死んじゃった花岡さんのダンナに言ったら・・・」この言葉に友彦は逆らうことが出来ない。
雪穂が受け取った郵便物、それは大都銀行『山本光代』名義の通帳、そして一枚のメモ。
『これはとある女性から買い取ったものです。俺の稼いだ金はここに振り込みます。振り込まれる限り、俺は元気にやっているということです、余計な心配はせず楽しい大学生活を』。友彦に借りさせたビルに引っ越す亮司。そのビルを選んだのは、雪穂の通う清華女子学園短期大学の通り道にあったからだ。その窓から、亮司は雪穂を見守っていた。「1999年3月5日、この世からいなくなったことになった俺は、必要な場合い、園村友彦の名前を借りることにした。こうしておけば、何か起こったときに残るのは、園村の痕跡ばかりだろう。雪穂は何事もなかったように、清華女子短期大学に入学し・・・なぜか今時、社交ダンスを始めた。」
ソシアルダンス部の勧誘をする女性の腕時計、胸元のネックレスを見つめたあと、雪穂はブースに入っていく。この女性は部長です。そんな雪穂を見つめる『永明大学フィギュア研究会』の看板を持つウルトラマン。「入りたいんですけど。」女学生が声をかける。「3分、経ちましたので・・・」。そう言い背を向けるウルトラマン。亮司が中に入っていた。「何はともあれ・・・雪穂の毎日が平和なら、それで良かったんだ。」。ウルトラマンは雪穂の方を何度か振り返りながら、静かにその場を立ち去った。亮司はこんなことまでして雪穂の傍にいたかったのですね
笹垣は亮司の死を全く信じておらず、生い立ち書きを綴りながら「もうワシしかおらんやんけ・・・ あいつらの横っ面引っ叩いてやれんのは・・・」と呟く。「父親を失くした、二人ですね。」部下に言われ睨むように見る笹垣。
「いずれの行も及びがたき身なれば、地獄は一定棲ぞかし・・・」(『歎異抄』)。  亮司は今度は奈美江、友彦と共謀し、偽者のカードで銀行からデータを盗み出そうと考えていた。大量の真っ白なカードを不思議がる松浦。「松浦さん見習ってるんだけど。」そう言い彼が愛用するReyBanのサングラスを差す。「俺もパチモン作ろうと思ってさ。」。「そして、月日は穏やかに流れていった。お互いの電話を鳴らす必要もないほどに・・・。」

=1999年秋=     友達に囲まれ通学する雪穂の幸せそうな姿を見つめる亮司。「なあ、雪穂。笑われるかもしれないけど、俺信じてたんだ。俺たちは永遠なんだって・・・。」。ソシアルダンス部の壁に書かれた沢山の落書きの中、下のほうに小さく書かれた文字を見つめて微笑む雪穂。『いざというときにダンスのひとつでもできるヤツが生き残っていく K.S』。「それが黒い絆でも、黒いからこそ切れることはないと思っていた。」      「あんまり殺風景だから・・・」。奈美江が亮司の部屋に観葉植物を飾る。
「だけど・・・ある日突然・・・、その絆は、脆さと醜さをさらけ出しはじめたんだ。本物の太陽の前に・・・」      『風と共に去りぬ』を読む雪穂は、英語版『風と共に去りぬ』を読む人の姿に気付き・・・。クラブのOBで篠塚製薬の御曹司・篠塚一成(柏原崇)だった。
雪穂の愛読書を原文で読む篠塚。その容姿。家柄。彼が、本物の太陽なのですね・・・。その頃亮司は無精ひげを生やし、暗い部屋の中、『風と共に去りぬ』を読んでいた。防犯カメラを逃れながら、
女装した友彦は真っ白なキャッシュカード使い金を引き出すことに成功する。「じゃ、次行きますか。」車で待っていた亮司が言う。「え?打ち上げじゃないの?」「こんなの客に騒がれ始めたら終りだろ。短期決戦だよ。」    ソシアルダンス部の部長に宣伝ポスターを作って見せる江利子(大塚ちひろ)。「うちの部って別にマネージャー必要ないんだけど。あんたも踊ったら?」部長が言う。「私車でも酔うんですよ。あんなに回ったら絶対死にます!」と江利子。「そんな引っ込み思案じゃいつまでたっても彼氏なんか出来ないよ。」。そこへ榎本がやって来る。「一成!」。「おう、カナエ。」。「篠塚さん!」部員たちが駆け寄る。江利子は自分をマネージャーと自己紹介。部員の高宮と踊っていた雪穂は、その人から彼の名前を教えられ、壁の落書きが篠塚のものだと気付く。雪穂に気付き会釈する篠塚。カナエが怒ったように篠塚を連れ出す。篠塚は永明大学学長の孫娘・倉橋カナエといずれは結婚するのでは、と部員達が飲み会の席で噂する。「部長ってそうなんですか!?ヤンキーなのかと思ってた。」と江利子。「本当のお嬢さんだから、そんな振りしなくていいのよ。」と雪穂。「唐沢って、どんな男がタイプなんだ?」高宮が聞く。「レッドバトラー・・・。」。「それってどんな男なの?ジャンル的に言うと。」。「そこのTSUTAYAにありますよ。」。雪穂は微笑みそう答えた。
「ほんとは二人出来てるんだろ!? だって奈美江さ、初めて会った時とは別人みたいに明るくなったもん。」泥酔した友彦が亮司・奈美江に言う。「お前奈美江さんに惚れてるんだろ?」、。「違う!俺はさ、俺は結局、何も知らない・・・。だってお前、全然、自分のこと何もしゃべってくれないじゃん! そういうのが、俺、寂しい。」そう言いトイレに駆け込む友彦。「自分のやってること、犯罪ってわかってるのかな。」。「だからよ。人に言えないことばかりじゃない。だから、亮を信頼したいし、されたいの。」。「大学のサークルじゃないんだけどな。」。「亮は、彼女いないの?」静かな微笑みを浮かべ奈美江が聞く。「・・・いないよ、そんなの。」。
「ふーん。じゃあ、好きなタイプは?」。「スカーレット・オハラ。」。「亮ってMだったんだ。」。  「ふと、雪穂の声が聞きたくなった。公衆電話からなら、足がつく心配はさほどないけど、それでも履歴は残る。笹垣の目は節穴じゃないだろうし・・・」。雪穂の卒業アルバムを見つめる笹垣。『篠製薬 経常利益68%増』と書かれた新聞記事を読む雪穂。部屋の窓から公衆電話を見つめる亮司。「横に誰かがいれば、雪穂を支えでも、又嘘をつかなくてはいけない。俺は出来るだけ、雪穂に楽をさせてあげたかった。」
「えろう熱心に読んでるんやな。」突然礼子(八千草薫)に声をかけられ驚く雪穂。篠塚がダンス部のOBだと説明する。「へぇー。カッコいいの?」「全然!」そう言い雪穂は逃げるように席を立つ。「へぇー。」礼子が微笑んだ。「こんな些細な寂しさに、負けてはいけないと思ってたんだ。」亮司は銀のハサミを握り締め・・・   亮司が送ってきた通帳を記帳する雪穂。10月9日 5万円   10月19日3万円   10月29日5万円     11月2日3万円     11月7日3万円    11月15日100万円    11月16日100万円   
合計3,210,003円にもなっていた。「何やっているんだろう・・・」。不安を覚える雪穂・・・。  そんな時、笹垣が礼子を訪ねてきた…。「私もあれから、あの子がどないになったのか気になっていまして。 あの・・・こちらさんとは、どんなご縁で?」。「私があの子のいた施設で、子供たちのお花教室をやっていて、それで。あの子ね、花の名前をどんどんどんどん覚えて、一生懸命、話しかけてきますのや。それはもう、わかりますのや。私を貰うてくれ、貰うてくれって言うてますのが・・・。また偉い逞しい子やな思うて。私は、そういう子が好きなんですわ。」。「すみません。お嬢さんには私が来たことは言わんといて下さい。せっかくの幸せに、水差したくないんですわ。」。「わかりました。」。「年頃やから、ぎょうさんボーイフレンドも出来たりなんかしてんのとちゃいますか?」。「さあ、どうですやろ。」。微笑みあう二人。だが次の瞬間笹垣の顔から笑みがさっと引いていく。
ソーシャルダンス部の壁の落書きを見つめ、爪を噛む雪穂。そこへ江利子がやってきた。「OBなのに、部活に顔を出す人ってどう思う? カッコいいことしようとして、逆にカッコ悪くなっちゃってる感じしない?」。雪穂の言葉に「なるほどねー!」と江利子が答えた。
松浦に『上納金』と言い札束を渡す亮司。「うわー。亮ちゃんも立派になったねー。」。「立派って・・・。」  そのとき、インターフォンが鳴る。松浦に相手を確認するよう念を押す亮司。「換気扇の点検でーす。」。松浦が少しも疑わずに戸を開ける。だがそこにいたのは、
手下を連れてやって来た榎本(的場浩司)だった。押しかけて来た。「西口奈美江、どこだ?」「あの、そっち向いて吸ってもらえますか?」。榎本の持つタバコからパソコンを庇おうと手を出す亮司。榎本は亮司の手を掴みタバコを掌に押し付ける。「そりゃあ悪かったな、気がつかなくて。おぅ、我慢強いね、お兄さん。」。手下達が、来ていないようだと榎本に告げる。「奈美江の居場所わかったらここに連絡して。」。「西口さん嫌がってると思いますけど。」。「兄さんお利口さんそうだからな。どうすりゃ得するかぐらいわかんだろ! 何ならそのパソコンで計算してみたらどうだ?」そう言い榎本は部屋を出て行った。別室に逃げ込んでいた松浦が出てきて言う。「どうすんだよ。あんなのに睨まれたらさ。ん?」。そこへ奈美江から電話が入る。テレビニュースが大都銀行昭和支店・真壁幹夫が殺されたと伝える。ニュースを見ていた友彦が亮司に呼び出される。駆けつけると、ホテルの部屋に奈美江が匿われていた。「榎本ってヤクザに貢いでたんだってさ。真壁って銀行員が殺されたニュース見た? 奈美江さんはその榎本ってヤツの口座に不正送金してたんだ。それに気付いたのが真壁って上司で、真壁はまさか奈美江さんがやっているとは思わず、奈美江さんに相談を持ちかけた。それが昨日。そのことを榎本に報告したあと、真壁は殺された。それが今朝。明日は間違いなく奈美江さんだろう。」。亮司が説明する。「え!?だって奈美江さんはヤツラの仲間でしょう!?」と友彦。「でも・・・生き証人とも言えるわよね。」。「奈美江さん2千万持ってるんだって。」。「いつかこんな日が来るんじゃないかと思って、自分用の口座5つ作って・・・」。「不正送金!?」。「榎本にしてみれば金は欲しいし、捕まって吐かれるのは面倒だってとこだろう。ということなんで、お前2、3日、ここにいてくれ。」。「二人っきり?」。「食い物とか色々買いに行けって言ってんの。奈美江さん外に出られないだろ?」。「お前は?」。「警察と榎本たちに追われるとしたら相当だろう。当分隠れられるところを探したり、偽造パスポート作ったり、忙しい。」
亮司が一人街を歩いていると携帯が鳴る。「亮?」雪穂の声に驚く亮司。「あのさ、お金なんだけどさ、何をやっているのか、一応教えてほしいっていうか。」。「大丈夫だよ。雪穂には迷惑かけないから。」。「そういう意味じゃなくて。心配なんだよ。」。「うん。ごめん、忙しいから。」。亮司は電話を切り、自分の部屋へと向う。
部屋の鍵を開けると榎本が待っていた。手下たちに暴行を受ける亮司。「連絡してって頼んだはずだけどなー。まあ兄さんの根性はわかったよ。俺も嫌いじゃないからよ、そういうの。」。亮司を蹴ったあと、榎本は松浦が閉じこもる部屋のドアを叩き、話を進めておくよう告げ、出て行った。榎本の叩いたドアに、手の跡が残っていた。
「前の男に・・・すっからかんにされてね。知らない間にほとんど貯金おろされて。挙句の果てに、そんなところに置いておくのが悪いんだって言われたの。何も言い返せなかった。松浦さんに会ったのはその頃で・・・。そんな自分を変えたくてあそこに行ったんだけど、いざとなると腰が引けちゃって。」。友彦に身の上を語る奈美江。「榎本とは?」。「榎本に会ったのは、亮に誘われてから、1ヶ月ぐらい経ったあと。私がチンピラに絡まれているときに助けてくれたの。今思えば、最初から私に横領させるための芝居だったんだと思うけど。あの頃の榎本は本当に優しかった。嫌になっちゃうな、私。本当、男の騙されてばっかり・・・。」そう言い涙ぐむ奈美江。
「俺たちは裏切らないよ。 男じゃなくて、仲間だから!」奈美江は友彦の言葉に微笑み頷いた
西口奈美江の荒らされた部屋を調べる笹垣たち。笹垣は部屋に置かれた『風と共に去りぬ』文庫本を見つめる。「それ99%関係ないですよ。」部下が言う。「せやな。」。そう言い立ち上がった笹垣は、電話の横のメモに気がつく。そこには似顔絵が書いてあった。それは亮司の似顔絵だった・・・。
「お前さ、あんなのに逃げまわられたらこっちがやられるに決まってんじゃん。」松浦が亮司に言う。「すっとぼけて逃がす方法だってあった!」。
「お前奈美江のことそこまで信じてんの? 警察に捕まってみろよ。俺らのことだってすぐしゃべるぜ。 俺さ、感謝されてもいいぐらいよ。奈美江の始末は向こうがやってくれるっていうしさ。パチモンのカードで金作ってくれば1千万って話、まとめたんだからね!」。亮司が鋭い視線で松浦を睨む。「お前がさ、捕まったり、殺されたりしたらさ、困る人いるんじゃないのー!?」
部活に遅刻した雪穂を怒鳴りつけるカナエ。高宮が気にするな、と雪穂に言う。「篠塚さんに別れ話持ちかけられたらしい。」。雪穂の表情が変わる。「あれ!?唐沢、もしかしてチャンスとか思ってる?」。「私そこまで怖いもの知らず、身の程知らずでもないですよ。」。そういいつつも、壁の落書きを見つめてしまう雪穂・・・。   学校の帰り、雪穂は大江図書館の前にいた。「やっぱりまずいよな・・・来ちゃ。」。「あのー、違ってたらごめんなんだけど・・・昔も来てなかった?」谷口真文(余 貴美子)が声をかけてきた。 「・・・いえ。」。「ホントに?」。「本当ですよ。」。「そっか。ごめんね。いやさー、仲良かった子が、高校卒業したら来なくなっちゃってね、」。「そうなんですか。」
。「あなたね、もしかしたら、その子の知り合いなんじゃないかって子に似てて、何か知ってたらなーって。」。「心配なんですか?その人のこと。」。「なんかねー。ここだけが居場所みたいな子だったから。」。スタッフに呼ばれ中へ戻っていく谷口。「良かったら使ってね、うち。」。雪穂は谷口に笑顔で頷いて答えた。
偽造カードを作る亮司。「あとは、榎本に言われた場所に奈美江さんを逃がすふりをして、 園村に女装させて、金を下ろさせればいい。それだけのことだ。」奈美江が持ってきてくれた観葉植物を見つめる亮司・・・。「死ぬのか・・・。奈美江さん・・・。」思わず泣きそうになる
亮司。「会ってどうにかなるものではなかったけど、無性に雪穂の顔が見たくなった。そうすれば、吹っ切れる気がしていたんだ。」
あの橋の上から川を見つめる雪穂。「何もかも捨てさせたんだよな、私・・・。」幼い日の亮司の笑顔。壁の落書き。「消そう!」雪穂が部室の落書きを消そうとしていると、カナエの大声が聞こえてきた。「何!?あんたみたいに失礼な男、見たことない!」。「じゃあ、それでいいじゃん。 こんなに失礼な男だしさ。」。篠塚がそう答えると、カナエは無言でその場を立ち去った。雪穂と目が合う篠塚。「見ちゃった?」そう言い篠塚が微笑んだ。篠塚の車の助手席に座る雪穂。「あの、部長に何言ったんですか?」。「あんまりしつこいからさ、お前のどこが俺にふさわしいか教えてって。  あ、ひいた?」。「いえ。中途半端に優しくするよりは、相手にとって親切だと思います。」。「いい友達になれそうだね、俺たち。」篠塚が笑う。「・・・あの、 『いざというときにダンスのひとつでもできるヤツが生き残っていく』って、あれ、いい言葉ですよね。」。「よく見つけたな、あんなの。」。「風と共に去りぬ、好きなんですか?」。「うん。」。「実は私も好きで。原書は読んだことはないんですけど。」。「へー。じゃ、持ってっていいよ。」
。「・・・あの、私のこと嫌いですか?」。「え?」。「さっきから、全然話を広げようっていう気がないですよね。」。「さっきから困っててさ、こんな可愛い子隣に乗っけて、その子がどうも気がありそうなこと言ってて。たまたま俺と似ているだけなのか、それとも、気を引こうとしてくれているのか。」。篠塚の言葉にしばし無言で考える雪穂。「わかった!」。「ん?」。「似てるんだって言ったら、自分に似ている人間には興味がないんだって言う。気を引こうってしてるって言ったら、今はそういう気分じゃないんだって言う。すごい自信ですね!」。雪穂の言葉に篠塚が笑顔を見せた。  電話ボックスの中、亮司は電話をかけながら、車から降りてきた雪穂の姿に気付いた。亮司は物陰から様子を伺う。   「どうもありがとうございました。」。「いいえ。あ、唐沢。これ、風と共に去りぬ。あげるよ、それ。」。「ちゃんと返しますよ!」。「じゃあ、また会えるね。あ、もちろん、返してくれなくても全然構わないよ、俺は。」。バカにするのもいい加減にしてください。私にだって、好きな人くらいいます。。「そう?」。「おやすみなさい。」篠塚に背を向けて歩き出す雪穂。篠塚が車を出す。二人を見つめる亮司。車がエンジンをふかしながらユーターンしていく姿を、雪穂は振り返り見つめる。物陰に再び隠れた亮司は、雪穂の切ない表情を見てしまった。「信じられなかった・・・。雪穂は・・・恋をしていた。俺がドロ水の中を這い回っている間に・・・」。「バカじゃねえの・・・俺・・・。何信じてんだよ・・・。」掌に押し付けられたタバコの火傷跡を見つめながら涙ぐむ亮司は、悔しさ、哀しさに震えながら掌をぎゅっと握り締めた。「傷つけてやろうと思った。守りたいと思った時と、同じ強さで・・・。」。雪穂の自宅の電話が鳴る。「はい、唐沢で、」。「俺。ちょっと、頼みたいことがあってさ。」。「何?」。自宅から電話をかける亮司がそっと目を閉じる・・・。
「こんなことやっててさ、怖くなんないのかな、あいつ。」友彦が言う。「友彦くんだって楽しそうだよ。」と奈美江。「世間を出し抜くっていうの?そういう快感がないわけでもないし。まあ暗い顔しててもしょうがないしね。だけどさ、この先どうなるんだろうって思ったら、たまに眠れなくなることだってあるよ。」。「亮だって怖いと思うよ。でもきっと、何かあるんだよ。」。「何かって?」。「信じられる、希望みたいなものかな。」
2組の同じサングラス、靴、そして衣装を準備した亮司・・・。駅まで奈美江を見送る亮司と友彦。名古屋のウィークリーマンションの地図を渡す。「とりあえず1週間はそこにいられるようにしておいたし、パスポートは2、3日したら送るから。金をおろすとき、出来るだけ顔見られないようにした方がいいからさ。」。亮司はそう言い用意した変装道具を渡す。「ありがとう。ちゃんと使う。」「本当にこれから大丈夫?」友彦が聞く。
「がんばる、私。せっかく二人に助けてもらった命だもん。本当にありがとう。」奈美江が二人を抱きしめ涙をこぼした。亮司の目頭が熱くなる。奈美江の後姿を見送りながら友彦が言う。「亮は私にとって、この世で一番信用出来る人だって、亮の一言で少しだけ自由な自分になれた気がするって、奈美江さん、言ってた。何言ったの?」。「別に・・・。隙を見せた方が負けなんだって言っただけだよ。」亮司の言葉に不安を覚える友彦・・・。亮司は街中、雪穂とすれ違いざまに持っていた手提げ袋を彼女に渡した。

=名古屋=    亮司に手渡された衣装に身を包み、雪穂は奈美江がマンションに入るのを見届けた後銀行で偽造カードを使う。部屋で亮司に渡された変装用衣装に着替えた奈美江。そのときインターフォンが鳴る。「はい。」。「換気扇の点検でーす。」。奈美江がドアを開け・・・。「じゃあ、一週間後にグレースホテルで。」。亮司はそう言い電話を切る。「きつ・・・」亮司はあの橋から空を見上げてそう呟いた。
テレビのニュースが奈美江の死を告げる。
「発見された時西口さんは、頭部と腹部をナイフのようなもので刺された状態で既に死亡していました。西口さんは、勤務していた大都銀行昭和支店で、不正送金をしていた疑いが持たれており、警察は、横領及び殺人の疑いで、会社役員、榎本ヒロシ容疑者を取り調べる方針だということです。尚、西口さんは、これ以外にも5つの架空口座を使っていて、口座から現金を引き出す姿を、防犯カメラが捕らえていました。本人が引き出したものと見られていますが、引き出された現金2千万円の行方は未だにわかっていません。」。    そのニュースの映像に首をかしげる笹垣・・・。
その頃雪穂は亮司と一緒にグレースホテルにいた。亮司は金を数えている。「もうちょっと説明してよ。結構私、危なくない?これ。その榎本っていう人は信用出来るの?私たちのこと、警察にしゃべったり・・・」。「西口奈美江がいないと立件は無理だろう。」。「でも・・・」。「信じるから裏切られるんだよ。いつ誰が裏切るかなんて想像しても意味ないんだよ。」。「なんか・・・感じ変わったね、亮。」。「そりゃ、これだけ会わなきゃ、いろいろ変わるよ。俺もあなたも。」。「どうすんの?そのお金。」。「ペーパーバックは読み終わった?」。「・・・」。そのとき、雪穂の携帯が鳴る。「携帯買ったんだ。」。「その方が連絡も取りやすいと思って。」。そう言い別室へ向う雪穂。亮司が追い、雪穂をベッドに押し倒す。「何すんのよ!」。「許さないからな!自分だけ都合よく一抜けなんて・・・。なんつー顔してんだよ。なんで何も言わないんだよ!!」。「亮には・・・嘘つきたくないから・・・今は何も言いたくない。」。
「俺しかいないって言ったじゃない。死んでたって俺がいるっていうことを忘れないって言ったじゃない! 人にこんだけさせといてそんな話ありえねーだろ!?」。雪穂から離れる亮司。「そんなこと・・・私が一番良くわかってるよ!  だからってどうしろって言うのよ。理屈じゃないんだもん。仕方ないじゃない! 何とかしてよ・・・。」。雪穂は泣きながらそう言い、亮司の胸に飛び込む。「なんとかしてよ、亮・・・。」。「雨が降ってたことは覚えている。固められた土の奥深く、埋められた真実を溶かしだすように。」。  質屋殺しの容疑者、母子無理心中の新聞記事を見つめる谷口。奈美江の部屋にあった似顔絵写真を資料のノートに貼り付ける笹垣。「明日は晴れるようにと、太陽を覆う雲を溶かすように雨は降っていた
ホテルのベッドで結ばれる雪穂と亮司。「なんかすごく・・・あったかい・・・。人の体って、本当はすごく温かいものなんだね。」。雪穂は亮司の胸で幸せそうに微笑んだ。「なあ、雪穂・・・あの日のあなたは、とてもとても綺麗だったんだ・・・。だけど・・・あの日も雨が降っていたんだ・・・雨に洗われ溶け出した、俺たちの罪と罰・・・」
土曜日に見ました。エロかったですね。綾瀬さん頑張りましたね。爆乳の片乳でも露出して欲しかった。もっと、もっと、萌えです〜〜欲望と妄想には限界はない。何だか、百恵ちゃんと友和君みたいに、二人は結婚するのでは・・?純情な古い時代を生きたおじさんの妄想です、爆。怖さもありましたね、柏原君に好きで近づくわけないよね。そんな浮ついた気持ちは子供の時に、捨てたはずだ。はい上がるための道具ですよね・・・?可哀想なカッシー君?いや可哀想なのは山田君でしょうか???   篠塚製薬の御曹司・篠塚一成(柏原崇)



白夜行★★★★★    第3話  『さよならの光』  平成18年1月26日放送

1998年12月。川辺でハサミを見つめながら、雪穂「もう一回、太陽の下、亮君と歩くんだよ」そう言った雪穂の言葉を思う亮司(山田孝之)。その頃菊池(田中圭)は笹垣(武田鉄矢)ら刑事に、亮司が自分を陥れる為に暴行事件を仕組んだのではと訴える。菊池「とにかく俺はあいつにはめられたんだよ」笹垣の表情が険しくなる。2006年11月11日と時効の日にちが書き込まれた、少年と少女が手をつなぐ切り絵を見つめ、爪を噛む雪穂(綾瀬はるか)だ。
藤村都子(倉沢桃子)の第一発見者である唐沢雪穂が、西本雪穂であることにほぼ間違いない。そう信じた笹垣「唐沢雪穂と桐原亮司が同じ事件に絡んでるなんて、こんなアホな偶然、あるわけない」。7年前の事件の第一発見者、菊池の「全然開かなかった気がする」という言葉を思い返す。笹垣「お前ら、逃がさねーぞ」と呟く。亮司−−幼い頃、父を殺し、母を殺した俺たちは、過去の事件を蒸し返そうとする人間の口を塞ぎ、時効の日まで、共に生き延びることを決めた、だけど、それまでの8年間、俺は自分がそれまでの間、どこで何をしているのか、全くイメージがわかなかった−−。図書館で机に顔をつけ、ぼーっとする亮司に谷口(余 貴美子)「あんた来年からどうすんの?大学?就職?」と同じ姿勢をとり亮司に聞く。亮司「どうしましょう」。谷口「何かやりたいことはないの? なりたいものとかさ、じゃあ小さい頃の夢は?」。亮司「海賊・・・すみません」。雪穂と江利子(大塚ちひろ)は都子を送っていく。都子「ごめんね、毎日毎日送ってもらっちゃって、一人だと、怖くて」。江利子「そんなこと全然気にしなくていいよ、ね?」と雪穂に言う。雪穂「うん」。次の瞬間、雪穂の動きが止る。江利子の家から笹垣が見つめていたのだ。笹垣の言葉「そんな人生に未来がない」を思い出す。亮司の仲間が園村友彦(小出恵介)を連れて来る。亮司「何やるかわかってんの?」と聞く。園村「わかってるって!男女逆のば・・・」。亮司「バイトって、言ってね」。そのバイトとは、亮司が松浦(渡部篤郎)に半ば脅されて始めた、女性相手の売春だった。合コンみたいに男女が部屋で飲んで、気に入ったら部屋のベッドに行くようだ。客の一人の女性(奥貫薫さん)は友彦に「暗い」と言われ、部屋を飛び出していく。亮司は彼女が忘れていった名刺入れ中に、『大都銀行 主任・西口奈美江』という名刺が入っていた。亮司−−なあ、雪穂、あの頃の俺は、何一つわかっちゃいなかったよな、これからの自分に、どんな明日が待ってるかなんて、あなたがどんな思いで今日まで生きてきたかなんて、これっぽっちもわかっちゃいなかった−−。タイトル。
笹垣の姿に不安でいっぱいになる雪穂は、亮司の元へ駆け込んだ。怖い顔の思い詰めた雪穂「昔のアリバイをネタに、松浦って人に売春を強要されているっていう解釈でいいのかな?」が問う。亮司「怒ってる?」。雪穂はため息をつく。雪穂「亮くん、藤村都子の写真ってまだある?頂戴」。亮司「状況が全く読めないんだけど」。雪穂「笹垣が、藤村都子の事件を立件しようとしているの、被害届け出させて、7年前の事件まで蒸し返すつもりなんだと思う、だから、これは、私が持っていたほうが動きやすいかなと思って」。亮司「動きやすいって、又何かするの?」。
雪穂「だって、何とかしないと捕まるでしょ!」。亮司「それじゃ、またこの間みたいなこと、ほら、罪に罪重ねるっていうのもね、出来れば穏やかに生きたいじゃない、時効まで、出来るだけ、何事もなく」。雪穂「いいよ。じゃあ、私がなんとかする、ごめんね、やりたくもないことさせて」。雪穂は険しい表情でそう言い放ち、部屋を出ていこうとする。。亮司「そんな怒ること?」。雪穂「ほっといたら何とかなるなんて、よくそんな自分に都合のいいことばかり、考えられるわね」。亮司「だって昔だって何とか収まって、それから7年は何もなかったわけだしさ」。雪穂「亮君にとっては、そういう7年だったんだろうね、とにかく、笹垣がいつここに来てもおかしくないいんだから、それだけは自覚して下さい! あなたがコケたら、私も終りなんで」。そう言い、雪穂は部屋を出ていった。途中の帰り道、幼い子供が泥酔する父親を連れ帰る姿に、雪穂は昔の自分を重ねる。笹垣が仕事帰りの弥生子(麻生祐未)を待っていた。弥生子「亮司はここにはほとんど帰って来ない」と教える。笹垣「こっちはって、息子はどこに」と聞く。笹垣に「こっちが聞きたい」と笑う弥生子の部屋に飾られた帆船の切り絵があった。笹垣「これ、まだあったんか」。弥生子「まあね」。笹垣「息子、なんで家出してる?」。弥生子「わかるでしょ、それぐらい」。隣の部屋で松浦が寝ている。笹垣「よいしょと」。笹垣はおもむろに箱を開け、昔の写真を勝手に見始める。松浦に亮司は仕事を辞めたいと訴える。松浦「またかよ、しつこいね」と取り合わない。亮司「笹垣がまた嗅ぎまわってるんだって、松浦さんの小遣い稼ぎの為にパクられたくないよ」。松浦「そういうことはさ、お前が決めるんじゃねーの!俺が決めるんだ! 大体さ、俺に説教垂れる前にやることあるんじゃないの?どこの世界にさ、凶器持ち歩いてる犯人がいるんだよ、もしさ、俺がお前の共犯だったら、怖くてやってらんないよ」。松浦は亮司を押さえつけ首を絞めて殺さんばかりだ。亮司−−馬鹿げた感傷だとわかっていた、証拠を捨てない犯人なんて、愚かしいにもほどがある、だけど、俺はまだ人間でいたかった、犯した罪の跡形に、痛みを感じていたかったんだ、せめて、一つずつ、良心を捨てていくような気がした−−亮司は、当時の証拠品、カメラなどを別々の場所から川に放り込む。そして最後に、銀のハサミを見つめ・・・。教会で、都子は、被害届けを出したくはないが、刑事に他の事件につながるかもと言われ迷っていると、雪穂と江利子に打ち明ける。雪穂「他の事件って、何かって聞いた?」と尋ねる。都子「教えてもらえなかったんだけど、犯人は、罪に罪を重ねている可能性があるって、社会のためにも、犯人のためにも、捕まえなきゃいけないんだっていわれると」。雪穂の険しい表情に江利子が気付き声をかける。雪穂「優しい人なんだろうなと思って、その刑事さん」と微笑んだあと、また険しい表情で十字架を見つめた。亮司はマンションの階段を歩くが、聞き覚えのある声に驚愕する。笹垣が住民に亮司のことを聞き回っているようだった。笹垣「ありがとう」と学生たちに笑顔で礼を言い、部屋のあるほうへ顔を向ける。笹垣の顔からすっと笑みが消え、険しい表情で見上げる。亮司に、その恐ろしい表情と目が合った。笹垣「桐原」。亮司は立ちはだかる笹垣を振り切り、逃げ出した。笹垣「桐原」いっそう険しい表情で呟く。その様子を松浦は見ていた。管理人に部屋に入れてもらった笹垣「ほんまの借主は松浦か」。管理人「その部屋で売春していたという噂がある」と聞く。笹垣はきちんと並べられた『風と共に去りぬ』5巻から、その一冊を手に取り、笹垣は雪穂も同じ本を読んでいたことを思い出す。その後、やってきた松浦「ちょっと酷いじゃないですかー、善良な小市民の部屋にー」と言う。笹垣「聞きたいことが山ほどある」と笑う。CM。
亮司から雪穂に電話が入る。亮司「笹垣が来て、俺、今逃げて」。雪穂は電話を切って、外の公衆電話からかけ直す。電話が『船のベッドハウス』の公衆電話につながる。雪穂「逃げたってどういうこと?」。亮司「え?」。雪穂「何かあるって言ってるようなもんでしょ!」。亮司「ごめん」。雪穂「ハサミは? まさか、持ってってないよね」。亮司「持ってる、だけど、松浦さんが・・あの部屋、松浦さんので、時々来るんだよ、もし笹垣が接触していたら」。雪穂「すぐ松浦に連絡取って」。亮司「話されてたら、どうする?」。雪穂「何でもかんでも、私に聞かないでよ!」。亮司「・・・」。雪穂「ごめん、明日、同じくらいに連絡くれるかな」。雪穂はそう言い電話を切った。雪穂「こんなとこで・・・」と悔しそうに公衆電話を叩いた。都子は自分のロッカーに、封筒に入れられたあの写真を見つける。雪穂「どうしたの?」と声をかけると、都子は雪穂に抱きついて叫ぶ。都子「帰る、私帰る!」。
雪穂「藤村さん、私ね、やっぱり被害届け出さない方がいいと思うんだ、私の話、聞いてくれる?」。雪穂が都子を自宅に送り届ける。都子「実は・・・」。都子の母親に説明しようとした時、雪穂は背後に笹垣がいることに気付く。雪穂は笹垣に会釈をし、「じゃ私は」とその場を去る。都子の母親「ありがとね、唐沢さん」。都子の母親の言葉に笹垣の顔色が変わる。笹垣「あの、この間の件」。都子「被害届けは、出しません、捕まったとしても、すぐに出て来れるんでしょう? 逆恨みされても私のこと守ってくれないじゃない! 警察なんて」。都子は興奮気味に叫び出す。母親が都子を家の中に連れていくと、笹垣は雪穂の姿を追う。笹垣「おい、あの子に何したんや?」。雪穂「え、何ですか?」。笹垣「とぼけとってもあかんぞ、お前が、何かやったろ、あの子に」。雪穂「笹垣さんですか?」。笹垣「大きくなったのう、西本雪穂」。雪穂「お元気そうで」。雪穂はそう言い人懐っこい笑顔を見せる。笹垣「桐原亮司は元気にしとんのか?」。雪穂「キリハラって、あの、被害者の方の?」。笹垣「そこの息子がな、悪いことしとってな、あれ、もうすぐパクられるで」。雪穂「へぇ」。笹垣「別にスカーレットとしてはなんも興味ないんか?」。雪穂「興味も何も、知らない方なんで」。笹垣「お前と、いや、君と、同じ本好きやったみたいやで」。雪穂「皮肉な話ですね、被害者の息子さんと、加害者の娘、同じ本を好きだったなんて、すみません学校があるので」。雪穂の落ち着いた様子に笹垣は驚く。雪穂は学校があるから、その場を去った。笹垣「この親鸞は父母孝養のため、一返にても念仏候はず」(歎異抄五条)。松浦「笹垣には何も言ってねーよ、別にお前のこと売ったって、金にも何にもなんねーしね、で、どうすんだよ?」。亮司「あのおじさんさ、悪いやつ刺して逃げたんだって、毎日毎日、明日が時効だから娘が迎えにくるって、もう5年ここにいるんだってさ、俺もあんなになるのかな」。松浦「お前さ、うっとうしいんだよ、お前、人殺しなんだよ、しかも、自首もしないようなヤツなんだよ、いつまでも善人面してないで、認めろ」。亮司「善人面」。松浦「俺は本当はそんなヤツじゃないんだって、自分でそう認めたくないだけなんだろう? あれは不幸な事故だったって思いたいだけなんだろ? もう、自首しろもしくは、自殺しろ、な」。その時、松浦の携帯に友彦から亮司宛に電話が入る。携帯で友彦「死んじゃったんだよ、今、ハナオケイコさん」死んでいる客のケイコには背中一面に刺青があった、夫が暴力団員と知り、怯える友彦は自首すると言いだす。松浦「垂れ込んでみろ! 別の筋から串刺しだぞ、お前!」。松浦が友彦の頬を叩きながら脅す。そして彼女の携帯に登録された自分の番号を消去し、指紋をふき取る。松浦「お前の責任だからな、何とかしといてよ」。松浦はそう言い二人を残し、立ち去った。友彦「桐原」。亮司「何とかしてやるから帰れ」。友彦「帰ってどうしたらいいの?」。亮司「なんとかするから帰れ!」。友彦は亮司の言うとおり、その場を逃げるように去った。CM。
亮司から雪穂に電話が入る。亮司「笹垣が来て、俺、今逃げて」。雪穂は電話を切って、外の公衆電話からかけ直す。電話が『船のベッドハウス』の公衆電話につながる。雪穂「逃げたってどういうこと?」。亮司「え?」。雪穂「何かあるって言ってるようなもんでしょ!」。亮司「ごめん」。雪穂「ハサミは? まさか、持ってってないよね」。亮司「持ってる、だけど、松浦さんが・・あの部屋、松浦さんので、時々来るんだよ、もし笹垣が接触していたら」。雪穂「すぐ松浦に連絡取って」。亮司「話されてたら、どうする?」。雪穂「何でもかんでも、私に聞かないでよ!」。亮司「・・・」。雪穂「ごめん、明日、同じくらいに連絡くれるかな」。雪穂はそう言い電話を切った。雪穂「こんなとこで・・・」と悔しそうに公衆電話を叩いた。都子は自分のロッカーに、封筒に入れられたあの写真を見つける。雪穂「どうしたの?」と声をかけると、都子は雪穂に抱きついて叫ぶ。都子「帰る、私帰る!」。
雪穂「藤村さん、私ね、やっぱり被害届け出さない方がいいと思うんだ、私の話、聞いてくれる?」。雪穂が都子を自宅に送り届ける。都子「実は・・・」。都子の母親に説明しようとした時、雪穂は背後に笹垣がいることに気付く。雪穂は笹垣に会釈をし、「じゃ私は」とその場を去る。都子の母親「ありがとね、唐沢さん」。都子の母親の言葉に笹垣の顔色が変わる。笹垣「あの、この間の件」。都子「被害届けは、出しません、捕まったとしても、すぐに出て来れるんでしょう? 逆恨みされても私のこと守ってくれないじゃない! 警察なんて」。都子は興奮気味に叫び出す。母親が都子を家の中に連れていくと、笹垣は雪穂の姿を追う。笹垣「おい、あの子に何したんや?」。雪穂「え、何ですか?」。笹垣「とぼけとってもあかんぞ、お前が、何かやったろ、あの子に」。雪穂「笹垣さんですか?」。笹垣「大きくなったのう、西本雪穂」。雪穂「お元気そうで」。雪穂はそう言い人懐っこい笑顔を見せる。笹垣「桐原亮司は元気にしとんのか?」。雪穂「キリハラって、あの、被害者の方の?」。笹垣「そこの息子がな、悪いことしとってな、あれ、もうすぐパクられるで」。雪穂「へぇ」。笹垣「別にスカーレットとしてはなんも興味ないんか?」。雪穂「興味も何も、知らない方なんで」。笹垣「お前と、いや、君と、同じ本好きやったみたいやで」。雪穂「皮肉な話ですね、被害者の息子さんと、加害者の娘、同じ本を好きだったなんて、すみません学校があるので」。雪穂の落ち着いた様子に笹垣は驚く。雪穂は学校があるから、その場を去った。笹垣「この親鸞は父母孝養のため、一返にても念仏候はず」(歎異抄五条)。松浦「笹垣には何も言ってねーよ、別にお前のこと売ったって、金にも何にもなんねーしね、で、どうすんだよ?」。亮司「あのおじさんさ、悪いやつ刺して逃げたんだって、毎日毎日、明日が時効だから娘が迎えにくるって、もう5年ここにいるんだってさ、俺もあんなになるのかな」。松浦「お前さ、うっとうしいんだよ、お前、人殺しなんだよ、しかも、自首もしないようなヤツなんだよ、いつまでも善人面してないで、認めろ」。亮司「善人面」。松浦「俺は本当はそんなヤツじゃないんだって、自分でそう認めたくないだけなんだろう? あれは不幸な事故だったって思いたいだけなんだろ? もう、自首しろもしくは、自殺しろ、な」。その時、松浦の携帯に友彦から亮司宛に電話が入る。携帯で友彦「死んじゃったんだよ、今、ハナオケイコさん」死んでいる客のケイコには背中一面に刺青があった、夫が暴力団員と知り、怯える友彦は自首すると言いだす。松浦「垂れ込んでみろ! 別の筋から串刺しだぞ、お前!」。松浦が友彦の頬を叩きながら脅す。そして彼女の携帯に登録された自分の番号を消去し、指紋をふき取る。松浦「お前の責任だからな、何とかしといてよ」。松浦はそう言い二人を残し、立ち去った。友彦「桐原」。亮司「何とかしてやるから帰れ」。友彦「帰ってどうしたらいいの?」。亮司「なんとかするから帰れ!」。友彦は亮司の言うとおり、その場を逃げるように去った。CM。
刺青の入った遺体を見つめたあと、亮司は目を閉じ考え始めた。怯える友彦と、落ち着き払った亮司。ちょっと前の亮司と雪穂のようです。目を閉じて考える雪穂。
雪穂「要は、警察じゃなくて、この人のダンナを巻けばいいっていう解釈でいいのかな、会ってたのが園村って人じゃないってことになればいいんだよね」。空調リモコンを操作したあと、雪穂が爪を噛みながら考える。亮司「もう一緒に自首しない? こんなこと続けてあと8年持つわけないしさ、ちゃんと罪償ってさ、出直すって方法もあるし」。雪穂「ねえ、その人と亮君って、血液型一緒?違う?」亮司「違うけど」。雪穂「だったら、完全に別の人と会ってたってことに出来るよね」。亮司「え〜何・・・死体とやれって?」。雪穂「・・・」怖い表情で亮司を見つめる。亮司「あのさ、俺のことなんだと思ってんだよ、何でそこまでしなきゃいけないんだよ!」。雪穂「逃げ切るために決まってるじゃない」。亮司「ここで辞めなきゃキリがねーだろ!」。雪穂「じゃあ、何で私はお母さんを殺したのよ! 何の為に藤村都子を襲ったのよ!ここで辞めたら何の意味もなくなるでしょう!」。亮司「同じ事だって言ってるだろ、バカ女! 一緒に太陽の下とか言うけど、それが幸せとか言うけど、そんなこと続けて逃げ切ったところで、そんなものが幸せなわけねーだろ!」。雪穂「わかった。一緒にいく」。回想シーン。夜の街中、電飾で作られた教会の下を歩く二人。雪穂「私ね、同じこと言われたの。笹垣にも、お母さんにも、過去を隠して生きる幸せなんてあり得ないって、亮君に言われたらもう終りだよ、その通りだって、認めるしかない、ねえ、私たち、普通のカップルに見えるかな」。亮司が手を差し伸べると、雪穂が笑い出す。亮司「笑うところ?」。雪穂「だって、昔と全然変わってないんだもん」。雪穂は楽しそうに笑った後、亮司の手を取った。雪穂「亮君、私さ、最後にやりたいことがあるんだけど」。雪穂は亮司の手を引っ張り教会に着いた。教会の壁や床のあちこちに落書きがしてある。雪穂は床にチョークで十字架にかけられたキリスト像を描いていた。雪穂「結婚したいとか言うと思った?私のいた施設って、こっち系だったからさ、毎日お祈りしてたんだよ、でも、この人に媚売ったって、全然幸せになんかなれなかった、この人(マリア像)の目の前で、施設のおっさんに悪戯されそうになっただけ、私は結構な嘘つきだけどさ、この人も大概だ、神の前には、みな平等とか、信じる者は救われるとか、求めよさらば得られんとか、嘘ばっか、嘘ばっかついてんじゃないわよ!!」。雪穂はそう叫び、十字架を倒し暴れ始める。亮司は慌てて雪穂を抑える。雪穂「頼んだ?私が、生まれたいって、いつ頼んだのよ! 生かしてくれって頼んだ!? 何であの時終りにしてくれなかったのよ!」泣きながら教会のものを次々と壊していく。亮司−−死にそこなった7年、雪穂はその手で、本当は誰よりも悔い改め、祈り続けたんじゃないだろうか、だけど、誰も救ってなどくれなかった、誰も守ってくれないのだと知った、その日から、雪穂はたった一人で築きあげてきたんじゃないだろうか、神経を張り詰めて、嘘をめぐらせ、誰にも心を許さず、唐沢雪穂という人生を、俺、一体、好きな女に何させてるんだろう−−。雪穂は祭壇に飾られた十字架をステンドグラスに投げつけた。一斉に割れる。雪穂「すっきりした、ごめんね、付き合わせちゃって」。亮司「俺さ、強くなるよ、こんなの、二度と見たくないからさ、ごめんな、今まで、一人でがんばらせて、俺、がんばるから、雪穂がもう二度と、こんなことしなくていいように、もう二度と、手を汚さなくても済むように、俺がんばるから」と雪穂の手を取って言う。雪穂「後悔するよ、取り消すなら、今だよ」と涙をこぼす。亮司「誓う」。雪穂「何に?」。亮司「唐沢雪穂に」。涙した二人は見つめあい、微笑み会った。神父と共に警官がやって来た。二人は手を取り合ったまま逃走する。亮司−−その日、俺は最後の良心を捨てたんだ、死んだ女の中に、全てをゼロに−−。CM。
遺体発見に、警察の現場検証が行われ、刑事「行為中の事故死、事件性はないだろう」と夫に告げる。怖い夫「刑事さん。誰といたかは調べてもらえないんですか?」と言う。藤村家の前で粘る笹垣だが、警察に藤村から笹垣への苦情が入った。上司は笹垣を叱るが、笹垣「まだ事件は終わってない! 桐原亮司が唐沢雪穂とつるんで第一発見者の青年を容疑者に仕立ててる、こんなアホな偶然あり得ない! 桐原亮司は、今松浦っていう店員のとこに転がり込んでいる、桐原の母親は、事件現場に、殺人現場に店を出している、二人は同じ本を読んでいた、全部偶然なのか!?」。上司は笹垣に暫く休むよう言った。切り絵を雪穂は触っている。
港で船が行く、そこで松浦「どうよ、自分が死ぬ船を見送る気分は?」と亮司に言う。亮司「生まれる前ってこんな感じだったのかな、まだ名前もなくて、何者でもなくて、不安と期待が半分ずつで」。松浦「な、産んだ人には会っておけよ、あれで結構さ、お前のこと心配してんのよー」。亮司「知ってるよ」。雪穂の部屋に遊びに来た江利子は、壁に掛けられたモチーフ(?)に、江利子「これ雪穂が作ったの?」と尋ねる。雪穂「そう。面白いでしょ?」。机には、作りかけの刺繍がある。江利子「R&Yって?」。雪穂「お母さんの。礼子だから」。そこに携帯がかかる。亮司「卒業式の次の日の夕方ぐらいに、上げたいものがあるから」と公衆電話でそう告げる。R&Yと刺繍の付いたペンケース。1999年3月。卒業証書授与式。卒業証書を手に校舎から出てきた弥生子を、笹垣が見張っていた。弥生子は学校を振り返り、そして一人で家路に着いた。弥生子が家で一人でぼんやりしていると、亮司がやって来た。弥生子「そうだ、これ」食事の後、亮司に卒業証書を渡す。弥生子「カッコ悪かったわよ、親だけなんて」。亮司「ねえ、もう一人子供でも作ったら」。弥生子「どうしたの、あんた」と笑う。亮司「こんなバカ息子一人じゃ浮かばれないかなーと思って・・・風呂、入ってこようかな」。息子の様子に、何かを感じる弥生子は、亮司のポケットを探る。ポケットの中には桐原亮司の名前の死亡届があった。『保存が困難なため、水葬にしました』と書かれている。弥生子「何で?」。弥生子は帆船の切り絵を見つめる。家をそっと出ていこうとする亮司を、母親が布団から呼び止める。息子に背を向けたまま、弥生子が語りかける。弥生子「あんたさ、昔・・・海賊になるって言ったこと、覚えてる?お父さんがさ、頼むから海賊は辞めてくれって、せめて、船乗りになってくれって、そういうことでいいんだよね、だから、あんたが船に乗って死んだんだって、そういう話でいいんだよね」。亮司は泣いて震える母の背中を見つめながら答える。亮司「うん、ありがとう、母さん」。
図書館で、亮司「俺ね、ここ出ることにしたんだ、いつも、心配してもらってから、それ」。亮司は図書館の谷口に卒業証書を渡した。谷口「そっか」。亮司「谷口さん。俺ね、レッドバトラーになるよ」。谷口「え?風と共に去りぬの!?」。亮司「じゃ、元気で」。亮司は静かな笑顔を見せ、谷口に背を向ける。谷口「卒業、おめでとう!」がバンザイをして見送った。その直後、雪穂が図書館にやって来た。『風と共に去りぬ』の中から自分宛の手紙を見つける。封筒の中には死亡届も一緒に入っていた。笹垣が弥生子の店にきた。笹垣「何で急に飾った?」帆船の切り絵を目ざとく見つけて言う。弥生子「死んだのよ、船に乗ってて、死んだって書類が送られてきた」。弥生子が封筒を差し出す。笹垣はその書類に「そんなアホな」と呟く。弥生子「もう二度と会えないの」。
亮司−−雪穂へ、俺ね、夢が見つかったよ、笑われるかもしれないけど、俺、レッドバトラーみたいに生きてみようと思う、知恵を使って、世間を出し抜いて、金を儲けて、その金で、あなたを思い切り甘やかしたい、例えば、レッドがスカーレットにしたように、逃げ延びるための馬車をあげたい、悪趣味なほど大きな宝石をあげたい、そして、いつかは安らかな夜と、心浮き立つ朝をあげたい、不公平なあの人が、あなたにくれなかったもの、何もかもあげたい、それが俺の夢、実は、この話にはおまけがあってさ、俺、小さい頃海賊になりたかったんだよ、バトラー船長は海賊みたいなものだから、幼い頃の夢を追えるなんて、なかなか素敵な人生だと思わない? 夢をかなえる為に、死ぬだなんて−−、エンドロール。
ホームで電車を待つ亮司、亮司の元へと走る雪穂。結構豊満なボディです、ホームに到着した電車に亮司が乗り込む、その手を引き電車から降ろす雪穂、そして雪穂は亮司にキスをした。目立ちすぎます。『とても、とても幸せなことだと思わない?』。雪穂「ありがとう、亮。最高の卒業祝いだよ」と亮司を抱きしめる。雪穂「でも・・・いるから、いるじゃない、ここに、亮がいることを、私が、ずっとずっと知ってるから」泣きながら告げる。亮司「良かった・・・」亮の瞳からも涙がこぼれ落ちた。亮司−−俺たちは、18歳だった−−。雪穂が持っていた紙袋からR&Yペンケースが顔を覗かせていた。喫茶店。西口奈美江の名刺をテーブルに置き、誰かを待つ亮司。友彦が店にやって来た。
1週遅れで、すみません。しかし、凄いな〜〜。心配した綾瀬さん、怖さも優しさも、全てを演じてくれましたね。やはり今クールNo1です。見せてくれました。笹垣と会った時も、見事にしらばくれてました。回想シーンも適切に挿入されていた。二人とも卒業して、これから、制服でないのは残念だけど、最後の駅で走るシーンも、豊満で別の楽しみでした。
ところでちょっと整理するべきだ。今回も二人で罪を犯してしまった。何という、恐ろしい犯罪だ。亮司は死んだ女と○exしたのか??? 恐ろしいインモラルなことを・・・テレビで許されるのでしょうか。それを亮司に命令する雪穂って悪魔だよ・・・。それで神を信じないで十字架を投げ捨てて、悪魔になることを宣言したのだ。ただ亮司、やはり証拠が残ってしまうゾ。体液のDNA鑑定結果は警察のデーターにずっと残るよ・・・。血液型だけしか見ないと言うことはないと思いますが・・・よほど事件性がないので調べないのだろうか? しかも、死んだ女の夫は、つきまとうことはないのだろうか。そこで、亮司は死んだことになるが・・ここらの事情がはっきりしなかった。どうなるの、戸籍をなくして、別人で生きていくのかな? それとも、完全に浮浪者になるのか・・・裏街道の男になるのか? どこへいくのだ。
一方の笹垣もなんというしつこさでしょうか。武田さん、ぴったりすぎて怖い。最後に一番の疑問は、二人の犯罪は少年犯罪なので15年の時効とかは成立するのだろうか? 本当の刑事犯罪として考えるべきなのだろうか? 今見つかったとしても、更正施設に入れられることになるのでは・・・でも、自分の履歴に殺人がつくことがイヤなのだろうか。


白夜行★★★★★  2話   平成18年1月19日放送
1998年冬、−−もう誰もが忘れていたと思った頃だった−−、亮司は笹垣と交差点ですれ違う。何もないようだったが、笹垣はすれ違ってから、最後に振り返る。笹垣は事件現場に入った、スナック「やえこ」にやってきた。松浦に亮司が笹垣が戻ってきたので、仕事を辞めたいという。松浦は犯人が挙がっているから大丈夫という。再捜査するほど警察は暇でない、と3万円を渡してでかける。回想、−−1991年俺は父親を殺し、俺をかばうため、雪穂は母親を犯人にしたて、殺した。被害者の息子と加害者の娘になった俺たちは、時間を永遠に封じ込めるために他人になった、あれから7年、雪穂は連絡をよこさないので他人だった−−。亮司は図書館にいるが、司書の谷口は「いい加減分かりなさい、今更会ってどうするの、付き合ってくれというの」と叱りつける。南大江駅で亮司は立っているが、−−雪穂はもう立つことはないと思った。通過する急行電車に「風と共に」を持って唐澤雪穂は乗って亮司を見つめていた。雪穂が事件と関係ないところで幸せならば、俺は良かったねと言ってあげる、そのために他人になったんだから−−。雪穂は「あと8年」とつぶやく。笹垣は事件に調書を読んでいた。笹垣はスナック「やえこ」が亭主の殺された場所に店を出しているのか、と不審がっている。−−このまま何事もなく、他人として生きていくのだろう−−雪穂のロッカーに「ガイチュウ」と書かれた。亮司は菊池から、父親が殺されたビルに少女と入る写真を見せられた。−−こんな形で再会するとは思わなかった−−。タイトル。
菊池「俺のこと覚えているか、お前の親父発見してやったんだけど」。亮司「菊池君、アキオと知り合いなの」。アキオ「僕は関係ない」。
菊池「死んだアイツのおじさん写真が趣味で、その置きみやげなんだ、お前の親父、こんなビルに女の子連れ込んで何をしていたんだ、100万」。亮司「ないよ」。菊池「かあちゃんと相談しろ」と屋上から降りていく。雪穂のロッカーの落書きを消す。友達「誰だろう、私は信じない、あんな手紙」。雪穂は見せて貰う。−−唐澤雪穂は西本雪穂である−−。新聞記事がコピーしてあった。驚く雪穂だが「びっくりした」。亮司は図書館でボートしている。谷口に亮司「便りのないのは元気な印だよね」。谷口「だといいけど、殺人犯の娘に世間は甘くないからね、あの子には触れられたくない過去でしかない、私があの子なら2度と会おうとは思わない、前向いた方がいい」。雪穂は駅で各停電車が来る。ドアが明き、見送る。急行に乗っていく。スナック「やよい」の亮司がいく。弥生子「息子」。亮司「変わったことない」。笹垣の大きな字のボトルを示して、弥生子「この前いきなり来て、しつこいの、亭主の殺された所に店だしているんだとか、格安だったからと言っても信じなくって」。亮司「それだけ」。弥生子「ドアがどうだとか、外向きに変えたと」。−−回想シーンでの亮司の語り、時を経て、俺は失敗に気づいていた、死体の発見を遅らせようと、ブロックをうち開きのドアの前に、ダクトしか逃げ出せないという状況を作ってしまった、大人が通れるようなものではない、もし笹垣が気づいていたら、もう一度菊池に確認したら、もし笹垣にこの写真を見せたら、疑惑の矛先は雪穂に行く、俺は雪穂に借りを返さないといけないと思った−−。亮司はドブの川面に写る月を見る。雪穂は家で礼子に生け花を教えて貰っていた。礼子「そばにおいたほうがいい」。雪穂「昔の仲良しの友達、今は逢えないから」。礼子「神経質にならなくても、逢えば・・」。雪穂「いつかね」。礼子「一生逢えなくなる」。雪穂「大丈夫、同じ流れに乗っているから」。菊池の家に張り込んで、出かけた後をつける。菊池の働く鉄工所のロッカーを調べる。雪穂は学校で小学校のアルバムのコピーを何枚も張り出される。黙ってはずして行く。CM。
亮司は部屋に入り込んで調べる。
雪穂はロッカーに残飯が入っていて、頭からかぶる。雪穂「ゴミ箱じゃないけど」イジメのシーンは本当に辛いですね。片づけるが、吐き気を催す。帰り道、友達江利子が「先生に言おう」雪穂「しかたない」。そこに「ガイチュウ」という声とともに、都子が大江工業の男を追っていく。そのガイチュウに雪穂は気づいた。都子「あいつ、大江工業のアキヨシ、私たちのやばいとこの写真取って脅すのお金とか体とか、唐澤さんもあいつの仕業かも、気をつけな、あんた綺麗だから」。雪穂「ありがとう」。江利子「犯人って、藤村さん」。雪穂「証拠ある訳でない」。江利子「本当だから、だから黙っているの、でも、雪穂には罪がない、知られたくないって気持ちわかる、でも、バレバレなのに白ばくれっているって、痛すぎる、そこまで隠すって、名前変えてうまくやっていますって、逆に言っちゃってるようにみえる」。雪穂「そうか」。江利子「ちゃんと話そう、雪穂のこと分かりたい、何考えているかとか、どう思っているか」。雪穂「江利子、もう分かっている、ずるくて、みっともないんだよ、私」と去る。駅で各停が止まっている、乗り込んだが、やはり寸前で降りた。雪穂が家に帰る。礼子は電話で「警察呼びますよ」と怒っている。雪穂が入ると、電話がかかる。電話「伝言見たが、1000円でOkって本当?」。雪穂はすぐに電話を切る。また電話で、雪穂は線を切ってしまう。雪穂「うちの電話番号、いたずらで駅とかに書かれているんだね」。礼子「学校行こう、どうせまたやられとんのやろ、施設の時もさんざんやられたやろ、黙っていても変わらないことあんたが一番よく知っているやろ」。雪穂「落書き探してくるね」と出て行く。礼子「一生、そうやって逃げていくの、過去を消すことはできへん、消しても、それであんたは幸せなの」。雪穂「大げさだな、大丈夫、行ってきます」。これらのイジメは全部都子がやった物だろうか? 亮司は菊池のゴミ箱を探している。菊池のところに笹垣が来た。笹垣は7年前の事件のブロックをきく、あんまり開かないはどれくらい? 菊池「全然開かなかったような気がする」。笹垣「全然か、ありがとう」。雪穂は駅の男子トイレの落書きを見つける。爆乳、H大好き、1000円〜〜。雪穂「から って」と笑いそうだ。回想、江利子「痛すぎる」、礼子「逃げるの」、笹垣「そんな人生に未来はない」。雪穂「うるさい、うるさい」。鏡に投げつけた。CM。
はさみを持って亮司「脅すしかない、でも本当に逢えなくなる、それでいいんだよな」。雨が降ってきた。亮司「何でだよ、雪ちゃん、何で俺こんなに一人なんだよ」と叫ぶ。各停の電車から、雪穂が降りる。そこに亮司がやってくる。駅員「断ってよ」。雪穂が駅員に謝っている。亮司は追って、トイレに入る。雪穂が落書きを消していた。亮司「あの〜〜それ」。雪穂「友達がいたずらされて」。
亮司「タイムマシンがあったら、未来に行く? チャゲとアスカどっちが好き? ドブに咲く花て知っている」。消していた手を止めて雪穂「本当はないんだよ、でも、綺麗だったよ、すごく綺麗だった」と泣く。雪穂は亮司に向くと、亮司は抱きつき「雪ちゃん、俺」激しく泣けました。雪穂「汗すごいよ」。亮司は雪穂に写真を見せる。亮司「自首しようか、両方とも俺がやったことにして、雪ちゃん家忍びこんでガス開けたことにする」。雪穂「駄目、はさみ、お母さんのだと言っちゃった」。亮司「ごめん、後悔していた、俺が自首していれば、雪ちゃん人殺しにならなかった、雪ちゃんの人生ボロボロにしたの、俺と親父だ、幸せはできなくても、不幸せにしなくことはできるかも、いいよ、菊池も笹垣もぶっ殺して、俺が死ねばすむ」。考え込んいた雪穂は、急に怒ってを平手打ちする。雪穂「あのさ、私の幸せって、何だと思っているの、何のため私が別人になろうと思ってんの、西本だと事件のこと思い出すからでしょう、何のために毎日急行に乗っていると思うの、各駅だと降りてしまう、あんたが立っているから、降りたくなる、何されてもにこにこ笑って、他人の振りをしてきたと思ってるの、もう一回あんたと歩くために決まってるじゃない、時効が来て、そしたら、もう一回太陽の下、亮君と歩くんだ、昔のおじいさんとおばあさんのように、あれは仕方なかったねと慰め合って、そんな相手、一人しかいない、亮君以外、私には誰もいないんだよ」。雪穂はソファに座り、亮司「7年たった、ネガさえなければ、警察は動かけない。−−それから、俺たちはこの場を切り抜ける方法を考えた−−。ハサミで切り絵して、F、Kと人を作った。−−運を天に任せるような計画だったけど−−。雪穂「本当にできる」。亮司はうなずき、別れる。−−俺たちには、もう後がなかったんだ−−。CM。
藤村都子にロッカーに雪穂は手紙を入れた。亮司は菊池の帽子をとった。そして、脅されている菊池に亮司は「俺はおやじの隠し子だ、もう少し待ってくれ、今日はこれで」と映画のチケットを渡す。
菊池は映画館にはいる。17時15分だった。都子は手紙を見る、「これまでずっと見てきて、藤村さんに会って気持ちを伝えたい。6時に弁天通商の10番倉庫に一人で来てください」。嬉しそうに都子は見る。都子は嬉しそうに、友達と会うと言っていた。10番倉庫で亮司はカメラを用意して待っていた。雪穂は教会で祈っていた。倉庫に都子が来た。亮司が後ろから襲う。江利子が雪穂の肩を叩く。そして帰るが、弁天通商の倉庫の前を通る。雪穂はそこで、服を見つける。そして、中に入っていく。かばん、バックがあった。そして、都子が上半身裸で後ろ手に縛られて床に倒されていた。驚く雪穂と江利子だ。側に菊池の帽子があった。帰った亮司はFの人型の紙を見つめる。警察では雪穂と江利子が事情を聞かれていた。江利子は動揺しているが、雪穂は「大江工業の人が隠し撮りして隠し撮りしていると藤村さんが言い続けている、確かアキヨシ」。学校に警察が来て、アキヨシが呼ばれる。アキヨシは「僕は写真撮って渡しているだけだ」。そして警察は帽子を見せる。そこで菊池が取り調べられる。菊池「僕は映画を見ていた」。刑事「何で現場にこの帽子が落ちているんだ、アリバイにならない」。菊池が帰ると、亮司が待っていた。亮司「金が出来た」。菊池「金はいいけど、アリバイを証明してくれ」。亮司「何かあったのか」。雪穂と江利子は、都子を毎日見舞う。雪穂「犯人は?」。母「いきなりビニール袋をかぶせられて、分からない、何も覚えたいない、不思議だけど、体は汚されていない」。都子のもとには襲われた写真があった。雪穂「警察には」。母「あの子のことも考えて、告発しない、だからあの」。雪穂「私たち絶対いいません」。帰り道の改札で、江利子「犯人はどういう神経している、人間じゃない」。雪穂「本当だよね」。亮司はネガ、手紙、などをすべて燃やしている。亮司「何でこんなことが、うまくいくのだろう」。父が雪穂の写真を撮っているシーン。亮司「何のことはない、俺はおやじと同じ事をしていた、もし分かる奴がいるなら、教えて欲しい、どうして俺たち生まれてきたんでしょうか? こんなことを繰り返すためでしょうか? 何のためにこれから生きていけばいいでしょうか?」と泣く。雪穂の生けた百合は一つだけ枯れていた。それを見て雪穂は驚く。亮司「だけど、いくら考えても答えは見つからない」とビルの屋上に立つ。朝が明け用としていた。回想、雪穂「もう一回太陽の下、亮君と歩くんだよ、私には誰もいない」。亮司「見つからなかった、たったひとつしか」。雪穂は起きて、亮司のアパートへ行く。そして、走る。ドブの川から、図書館に行く。そして、「風と共に」の文庫本を次々見る。そこに男と女が手を繋いだ切り絵があった。2006年11月11日と書いてあった。雪穂「時効の日」。その背後に亮司が立っていた。亮司「大丈夫ですか」と手を差し出す。雪穂「大丈夫」と手を繋ぐ。−−雪穂、俺たち、大した望みはなかった、ただ、もう一度歩きたかっただけだ、青い空の下−−。やって来た谷口は図書館に亮司と雪穂が座っていた。笹垣は歩いていた。そこに菊池がやって来た。菊池「桐原亮司のことで話がある」。ニヤリとする笹垣だ。つづく。
素晴らしい。先週の子役での回と劣りませんでした。心配した綾瀬はるかさん、良かったです。ただ、多くの人が指摘するように「世界の中心で」の味わいが出過ぎていました。ここが良いか悪いか微妙です。亮司のウジウジは良いですね。おじさん大好きです。雪穂の思い詰めた、大胆な行動も素敵です。いじめられても、笑っている。しかし、最後に恐ろしい仕置きを考えている。もう、二人は完全に共犯者で、一緒に次々に罪を犯していくしかないのだ。その序章です。最高でした。緊張感を保って、今回も事件が起きました、爆。評価は5つ★です。いやいや、これなら★6つになるかも・・。
ここから、つまらない些細な事を書く。爆乳のいたずら書き、良かったよ。綾瀬さんは「揺れる17歳」「JUMP」というDVDを発売している。おじさん買いましたが、笑い、それって爆乳ってことですよ。「から って」と笑った綾瀬さん、素敵でした。ただ、今回の犯行はうまくいったとは思えない。雪穂があの西本雪穂で、被害者は、雪穂と同級生で、第一発見者だ。次の菊池は亮司の知人で、わざと菊池の帽子があって、菊池のアリバイは亮司が証明する。雪穂と亮司は7年前の二人だ。笹垣だったら、一発でこの事件の犯人が分かる。ただ、都子は告発しないので、事件にならないのだ。一挙に二つを潰した。イジメと、ネガの二つだ。だが、だが、菊池は今度は亮司のことを疑い始めるよ。
江利子も、素朴で善人風だが、雪穂の心をえぐる厳しさが痛い。亮司も心も本当に虚しく、やり場がなかったのだ。そこが二人の再会は泣けました。これからも目が離せません。
藤村都子(倉沢桃子)


白夜行★★★★★  1話  平成18年1月12日放送

2005年、クリスマスイブ。客を見送る唐沢雪穂(綾瀬はるか)、黒いドレス、白いファ、指には指輪だ。歩道橋の下にサンタクロースの服を着た男が倒れている。亮司「俺たちの上に太陽はなかった、いつも夜、太陽に変わる物はなかった」。桐原亮司(山田孝之)。その胸元には外国製のハサミが刺さっていた。女がサンタに駆け寄ろうとする。雪穂「夜を昼と思って、生きることが出来た、明るくないがある国は十分だ」。白黒回想シーンでベッドで抱き合う男と女、亮司「あなたは俺の太陽だっだ、まがいものの太陽だけど、明日へと登ることをやめない、たった一つの希望だった」。雪穂「リョウ・・」。亮司「ユキ」。雪穂「あなたは私の太陽だった、偽物の太陽だった、だけど、身を焦がし、私のたった一つの太陽だった、明るい、明るいよ、それはあの日から」。だが、次の瞬間、何を感じたのか、雪穂は、血を流すサンタに背をむけて歩き出していた。昼のような夜の中を…。亮司「14年前の、太陽を失ったあの日から」。タイトル。
1991年秋、屋台のいかやき屋で買った笹垣刑事。建設中のビルの現場では、亮司たち子供たちが遊んでいた。亮司は大きな質屋の家に帰る。蔵の中で、桐原の妻・弥生子(麻生祐未)と店員の松浦(渡部篤郎)が声を上げて戯れて楽しそうだった。亮司は蔵をこぶしで叩く。松浦は「離婚したら・・」。夕食で桐原洋介(平田満)は「質屋はバブルの若い女性のブランド品を扱わないとやっていけない、亮司が継ぐ頃はどうだろうか」と話している。亮司「つぶれている、怪しい店員に乗っ取られて」。松浦「反抗期だ」。雪穂は酔いつぶれた母を迎え、連れていく。亮司は図書館で百科事典を借りていく。図書館司書が余さんです。そこで雪穂に出会う。そして、一緒に帰り、話しかける。しかし、雪穂は「うちは貧乏なの、勉強するしかない、もういい」。雪穂はアパートに帰る。そこに男の靴がある。母「お願い」。次の日、亮司は溝に咲く花を調べて声かけるが、返事がない。しかし、帰りに亮司はドブに咲く花を見せる。白い蓮の花だ。しかし、紙で作った物だ。亮司「ドブに咲く花でなく、泥になく花、お釈迦様の蓮だ、本当はないが」。紙の花は流れていく、雪穂は追い川の中に入り倒れる。雪穂「すごい、綺麗だった、初めて見た、○○ってあるんだな」と泣く。亮司はハサミで紙を切って、雪の結晶を作る。
雪穂「何で親切にしてくれるの」。亮司「似ている、チャゲとアスカ、どっちが好き」。雪穂「アスカ」。亮司「泣かない人には用はないか」。雪穂「タイムマシンがあったら、未来に行く、過去に行く」。亮司「過去! 未来か・・」。雪穂「後悔は嫌いなの」。亮司「嫌なことあると、暗記しない」。雪穂「する」。亮司「これ違ったら、どうしようかと思った」。雪穂「こんなこと喜んでいいのか、嫌なことばかって事でしょう」。亮司「そうか、駄目だな」。雪穂は亮司に近寄って、川面を指さす、白く月が写っていた。雪穂「花に見えない? お返しだ・・ありがとう」。亮司は近づいた雪穂の笑顔にドキドキだ。福田さん、本当に大人びた、可愛らしさと美しさですね。亮司は川に入り「すげ〜え」と川面の月を掬うように水をとばす。CM。
図書館に亮司が走ってくる。雪穂は笑顔で答える。紙で亮司は切り絵を作る。雪穂は「風と共に去りぬ」を読んでいた。そして、
トラックの前に亮司を出す。亮司「僕は死にませぇ〜ん」意味不明のシーンです。武田鉄矢さんの有名シーンですが、何でここで?? 1991年はちょうど101日目にプロポーズを放送した年だ、子供達で流行っていたのだ。 亮司も「風と共に去りぬ」を借り始めた。司書真文「若いっていいね」。雪穂は、手を繋ぐ老夫婦を見て、「いいわね」と言う。亮司は「梅大福とイチゴ大福どっちが好き」と聞く。雪穂は亮司の手を握り歩く。雪穂「普通の大福かな」。亮司「どちらでもないってこと」と緊張している。雪穂「亮君、汗、すごいよ」。亮司はズボンで掌を拭く。嬉しそうに笑ってみている雪穂だ。そして、手を繋ぐが、やって来た父の洋平が声をかける。雪穂は手をはなし、下を向いて去る。CM。
亮介の家でカレーの夕食、父は「亮司、あの子と2度と会うな、あの子の母は店の客で、飲んだくれで、タチが悪い」。亮司「関係ない」。父「いいから、2度と会うな、いやなら、出て行け、飯も食うな」。亮司が出ていくと、父は妻に「亮司のためだ」と呟く。雪穂と母の食事だ。ぶっかけ卵ご飯だ。雪穂「ハーモニの人、きりはらって名前だった」。母「知らない方がいいと思った」。亮司は
図書館で待っているが、雪穂は来なかった。小学校の前で亮司が待っている。雪穂は逃げる。追いかける亮司「何かした」。雪穂「触らないで、気持ち悪い、2度と近寄らないで」と走り去る。雪穂は部屋に帰る。そこにハーモニの箱が置いてある。雪穂「もういやだ」。母は封筒の金を出す。「200万くれたんだ、借金も返せる」。雪穂「そういうことない、どうせ、私を売って、200万、前借りしただけでしょう」。母は雪穂を押し倒し、母「とうさん、死んで、あんた抱えて、かあさんも同じ事やってきた、何でわがままばかり言うの」と号泣する。亮司は司書の真文に相談する。真文「手がヌメヌメしてたから、嫌われた・・?」。亮司「気持ち悪いから触るなって、それしかないですよね」。真文「嘘だと思う、あんたと会ってから、笑うようになった、手紙とか、どう」。亮司はノートに書いていると、雨が降ってくる。そこに母に手を引かれた雪穂が通る。亮司は声をかけようとするが、横断歩道の信号機は赤だった。激しい雨の中、雪穂と母は工事中のビルの中に入っていく。CM。
ビルの中で、母「あとで迎えにくるから」。鍵のかかったドア、亮司は排気孔から入り込む。部屋の中では、雪穂は裸になって、写真を撮られていた。男は何と亮司の父だった。亮司は排気口から部屋に入る。亮司「何やってんの、これ」。雪穂は毛布をかぶる。
父「亮司、これは違うのだ、この子も納得ずくだ、嫌がっていないだろう、たいしたことでない、金のためなら・・」。亮司はハサミを父に刺した。雪穂は落ちたカメラを取りあげる。亮司「どうしよう、俺、おとうさん、ころし・・」。雪穂「殺したんじゃない、亮君には悪いけど、私も殺してやりたいと思ってた、何回も、頭の中で殺した」。そして、ハサミを取り上げ握り、笑顔で雪穂「だから、やったのはワ、タ、シだよ」。CM。
排気孔から、外に出る。
雪穂「約束して・・、会ったこともない、話したこともない、全くの他人ってことに・・」。亮司「何で、そんなこと」。雪穂「その方がいい、連絡するから、信じて」と指切りする。雪穂「お休み」。サンタで死に行く亮司−−このときの俺には、奇妙な約束を問いただす余裕はなかった、1秒でも1mでも早く、この場から離れたかった。それが雪穂を置き去りにすることだとは思わなかった。なあ、雪穂、タイムマシンの話だけど、俺やっぱり過去に行くよ、あの日の俺に逃げるなというよ、そうすれば、あなたの道はもう少し明るかったはずだ−−。亮司は走る。雪穂は川にカメラを捨てる。亮司は家で手を洗い、服を洗濯する。警察がビルを囲む。笹垣と古賀刑事も現場に駆けつける。笹垣は、ドアの外のブロックを指す。古賀は発見した菊池という子が、どけた。菊池君はダクトの中で遊んでいたのだ。偶然、この部屋に出てきたのだ。検屍官?「致命傷は、この一発だ、凶器は細い鋭利な刃物」。刑事「行きずりか、財布もない、争った感じもない、顔見知りだ」。笹垣「仏さん、何でこんな所におったんだろう」。妻の弥生子がやって来て、立ちつくす。雪穂は学校の簡易焼却炉でフイルムを焼いている。弥生子に刑事が来る。弥生子「心当たりはない、真面目だけが取り柄だった」。刑事「商売で恨みは?」。松浦「たまに変な客いますが、取り立てしないが・・」。刑事は顧客名簿を見せて貰う。笹垣「息子さんと仲良かったのですね」。弥生子「年取って、出来た子で、仲良かった」。亮司はのぞいて見ていた。刑事は亮司に話す。亮司は机に向かう。笹垣は切り絵に気づき、「すごいな、君が作ったんか、ハサミうまいんや、不幸なことになって、おじさん、犯人絶対捕まえるから、協力して欲しい」。亮司「何ですか」。笹垣「工事中のビルにおったみたいけど、何でいたか、不思議で、子供がダクト遊びしている、見つけたんも、子供や、君、あそこでおとうさん見かけたこと、あるんやないか」。亮司「ありません」。笹垣「またな」と帰る。松浦が部屋にやって来る。笹垣は「妙な子やった、面玉飛び出そうだった」。松浦は弥生子に、口裏を合わせようと提案する。浮気がばれたら、桐原の家から貰える物も貰えなくなる。亮司−−こうして、俺のうすっら寒い日々が始まった、俺が殺して起きながら、親が殺された子供として振る舞う日々、そして、隠せば隠すほど、真実は夢の中でふくれあがった、全てを吐き出したかった、だけど、只一人の相手から連絡はなかった、そんな中で、雪穂を出会った事を後悔し始めた、雪穂を出会わなければ、人殺しにならなかった、嫌らしい疑いもわいた、俺は騙されているんじゃないか、雪穂はあのハサミで、警察に駆け込む気じゃないか、何もかも信じられなくなり、雪穂に太陽を奪われた気になった−−。雪穂に真文が声をかける。雪穂「スカーレットは天国に行けたのでしょうか、兵士を殺すじゃないですか、生きるためなら、そこまでしても許されるのか」。自分の子供を抱いて真文「どうだろうかね、この子が殺されたら、私もやっちゃうかも、そういうことは桐原君と話せば、そうか、今は話せないか、事件のこと知っているよね」。雪穂「学校で噂は、落ち着いたら手紙を書こうかと思っている」。雪穂は墓の父の骨壺に財布を隠す。捜査会議、被害者の足取りが分かった。午後2時頃、信用金庫に立ち寄り、現金200万を引き出した。そのあと、午後3時頃、商店街の「ハーモニ」で、プリンアラモードを3つ買い求めた。質屋の顧客名簿からの情報、西本文代(河合美智子)、年齢32歳、夫はは8年前に事故で死亡、現在飲食店に勤務している。過去数度、西本の家を尋ねる桐原さんが住民から目撃されている。さらに西本は金に困っている。笹垣は尋ねる。笹垣「儂やったら殺さん、愛人やろ、金づるや」。古賀「つい、カーとなって」。そこに、雪穂が帰る。中に入れてお茶を出す。そして、本を読む。笹垣「何を読んでいる、スーカレットはどう思う、おじさんは苦手や」。雪穂「憧れる、強く、どんな状況でも諦めない」。部屋を笹垣は見る。ハーモニの紙袋がゴミ箱にあった。そこに文代が帰ってくる。警察手帖を見せて古賀「桐原さんが殺害されたのはご存じですか」。文代「いえ、殺されたんですか、新聞取ってないんで、すみません」と驚く。古賀「桐原さんが殺害される前に立ち寄ったのをみた人がいますが、11月11日ですが、覚えてませんか」。文代「全く・・」。警察に帰って、笹垣は妙だという。「あの子、母親を庇わなかった、俺たちがプリンの箱見ていたの気づいていた、わざと聞き逃した」。古賀「何のために」。笹垣「「母親を疑わせるために」。古賀「どうして、常識で考えて下さい」。そこに捜査陣が帰ってきて、揃う。古賀は「西本文代は引っ張ってかまわない」と進言する。刑事「事件当日、桐原に行った客がいて、店は開いているのに、誰も出てこなかった、もう一つの情報は、かみさんと店員が出来ている」。古賀「財産目当ての犯行か」。刑事「松浦は前もあるらしい、明日当たってくれ」。刑事が喫茶店で弥生子にアリバイを聞く。答えない。松浦に聞くと、家にいた。蔵に入ると聞こえない。奥さんは店にはでない人だ。奥さんは、子供と一緒にテレビ見ていた。笹垣と古賀は亮司に聞く。「かあさんとてれびを見ていた、ニュースの森と、クイズ100人に聞きました、わいわいスポーツ塾」。古賀「内容は」。亮司「ニュースの森は、オハイオの航空ショーと、モスクワのそっくりさん大会、100人はノーベル賞とか問題に出ていた」。古賀「良く覚えているね」。亮司「忘れられない日になったから」。笹垣は「この間とはえらい違いや」。亮司「馴れたんで、とうさん殺されたことに」最後に微笑む。笹垣も微笑んで「そうか、ありがとう、またな」と帰る。捜査課では、3人の証言が一致した。子供まで口裏会わせるのは難しいと言うことになる。笹垣だけは番組の内容は雑誌にも載っていると反発する。笹垣「すっきりしない、なんで、桐原と文代はあんなところで会っていた? 儂には、あの女が計画や芝居が出来るとは思えん、目に見えている物だけが真実とは限らない」。そこに刑事が「文代が事件後、消費者金融5社にに40万ずつ返済している」。これで、明日の文代に調べて決着が付くと考えた。笹垣だけが、頭冷やして来ると一人出て行く。雪穂は家に帰ると、母は呑んでいた。母「明日、警察に来いって、私が何をした」。雪穂は握り拳を締める。刑事は古賀に「笹やんは、7年前誤認逮捕で痛い目に遭っている、動機、凶器、目撃すべて揃った容疑者を引っ張った、ところが容疑者の一人娘がいじめにあって、自殺した、その後、そいつの無実が証明されて、俺たちの仕事は生まれなかった悲劇を生んでしまった、笹やんはそれが怖いんだ」。雪穂は川に亮司の切り絵を破り流していた。最後の雪の結晶の切り絵で雪穂「もう終わるからね、亮くん」と泣く。笹垣は事件現場に来ていた。亮司は排気ダクトでの夢にうなされた。家で雪穂は酔いつぶれた母に、二日酔いの薬だと、薬を飲ます。母は「やったのは、あんただろう、だって、あんた意外にいない、殺したくなるよ、あんなおやじ、大丈夫、誰にも言わない」と聞く。雪穂「殺したくなるって、なんで、そんなことさせたの」と大粒の涙を流す。事件現場の笹垣のところに古賀が駆け込む。古賀「文代が子供と無理心中を企てた」と報告する。CM。
アパートで警察が検証する。今時ガスとは。笹垣は台所から紙に包まれた、ハサミを見つける。古賀「それ凶器か」。病院で雪穂が目を覚ます。笹垣が付き添っていた。雪穂「病院?」。笹垣「寝ていた方がいい」。古賀「おかあさんは君と無理心中仕様としていた、ガスで、だけど、君は命を取り留めた」。雪穂「おかあさんは?」。古賀「辛いと思うけど・・」。雪穂「そうですか」と口元に微笑みが、それを笹垣は見つめていた。雪穂「私だけ、生き残って」。
ハサミを見せる。古賀「おかあさんの?」。雪穂「そうです」。夜、雪穂は屋上で空を見つめ涙する。学校に行くと、同級生は質屋殺しは西本さんのおかあさんと噂している。雪穂は「ヒトゴロシ」と書かれたカバンで町を歩く。大人が注目する。笹垣は事件現場で考えいる。発見者の菊池君が、ドアの前に建築資材で庵余り開きませんでした。笹垣「余りが気になって、これだけなら、逃げられるが、、全部積まれたらでられない、窓は閉められていた、逃げられると事は、あこ(排気孔)、文代は逃げられない、儂は犯人は子供や、被害者か加害者かどちらかの、おどましい話やろう、しかし、動機が分からん、息子やとして、西本との密会を見て原因としても、文代が自殺するまでが説明つかない、娘やとしたら、殺すまでして守りたかった母親を犯人に仕立て上げる理由が分からない」。古賀「だって、あの子、母親と一緒にガス吸っていた」。笹垣「な〜あ〜、ドアはそこそこ開いたんや」。古賀「本当に納得しているんですか」。笹垣「納得するもしないも、儂は転勤だ、するしかない」。雪穂は部屋を片づける。「風と共に去りぬ」の本を手に取る。CM。
亮司は図書館で、真文「あなた大丈夫?」。亮司「スカーレットはおかしい、人を殺しても、生きるためって、逞しすぎるよ、しかも幸せになってやると、人殺しのくせに」。真文「彼女は夢を見んだよ、自分の幸せが分からなくなっても走り回る夢、あなたのお父さんを殺した犯人も悪い夢見ていると思うよ、例え逃げ延びても、本当に罰って本人の心と記憶に下される物と思う、あの子から手紙きた?」。亮司は急いで帰って、家を探す。そこで、
弥生子に電話で、捜査本部がなくなった。弥生子凶器も見つかって、犯人もほぼ確定だった、でも娘と無理心中しちゃった、西本って、ウチの客、新聞にも載るって」。松浦「俺たちは一件落着ですね、娘の方は」。弥生子「助かったって」。亮司−−俺はその時、雪穂が全てを背負ってくれたことに、あの奇妙な約束の意味に気づいた−−。亮司はアパートに行くと、「すててください 西本」と張り紙がしてあった。亮司はまた走る。笹垣に雪穂はハサミをもらいに来た。笹垣「事件を思い出すだけじゃないか」。雪穂「いい思い出もある、かあさんの形見だし、元々は死んだお父さんの物でもある」。笹垣「一つ嘘付いたら、どんどん嘘付かないといけないようになる、そんな人生に未来はない、お天道様の下歩けない、身を滅ぼすだけや、儂に言うことないんか」。雪穂「いろいろお世話になりました」と笑顔で答える。笹垣「君ならなれる、スカーレットに」。笹垣は見送り−−我が心のよくて人の殺すにあらず・・・−−CM。
亮司は更に探していた。図書館に来て、「風と共に去りぬ」を見つける。そして、中に挟まった手紙を見つける。やばいよ、雪穂ちゃん、意外と大胆だよ。もしも亮司が見つける前に、他の人が見つけたら大変だ。完全犯罪が崩れるよ。それはそれでいいのかも知れないけど。亮司は、手紙を持って走る。−−−、りょうちゃん、いつかこの手紙見つけると信じて書くよ、何があったか、亮君が思っている通りです、後悔してないけど、本当は私自身もいなくなるつもりだった、私と亮君を繋ぐ物は、とにかく全部消えてしまった方がいいと思ったから、(回想シーンが重なる)、だけど、肝心の私自身が残った、ごめん
、どうも私は神様に嫌われているみたいで、死んだら全部終わるんだという、心のどこかにあったズルを、見逃して貰えなかった、だけど、こうなったら、どこまでも生きてやろうと思います、親を殺してまで手に入れた人生だから、私は遠くに行きます、場所は言わないね、人から見ると、もう亮君は被害者の息子で、私は加害者の娘です、私たちが仲良しなのは、どう考えてもおかしいし、ばれたら全てが無駄になる、今までも、これからも、会ったこともない、名前も知らない他人でいよう(亮司は走って転び、膝をすりむく)、二人のために、それが一番いいと思う、だけど、あれ(はさみ)は貰っていく、あれは亮くんだから、ドブのような毎日の中で、白い花を咲かせてくれた、亮君だから、いい事なんて何もないと思っていた私に笑うことを教えてくれた亮くんだから、何よりもあの時、私を助けてくれた亮君だから、亮君、ありがとう、あの時本当に嬉しかった、生まれてきて良かった、もう十分だって、亮君は私の太陽だった−−。泣けました、本当に泣けました、福田さん、涙を流すのうまい。表情もいいよ。駅に雪穂は立つ、電車が来る。ドアが開く。乗り込もうとすると、亮司は追いつき止める。亮司「待って」。手紙を持ち、膝をすりむいていた。雪穂は泣く。息を整えて亮介「雪ちゃんだって、ドブに花咲かせてくれた、月の、俺、雪ちゃんと出会って笑えるようになった、いいことがあると思った、雪ちゃんがいてくれたこと、ありがとうと思っている、雪ちゃんも、俺の太陽なんだ、行かないで、雪ちゃん、俺強くなる、こんなことしないでいいように、もう逃げたりしない」。雪穂は指さして、「行って、行って、もう暗くなるから」。亮司−−いつの間にか、俺たちの上に太陽はなかった、他人でいること以外、お前に出来ることはもう何もないと笑われている気がした−−。亮司は手紙をハサミで切る。花が出来た。亮司−−俺たちは11歳だった、7年の間に、ほとんどが変わった、俺が中学を卒業する頃、桐原は潰れた、松浦が店の金を使い込んだからだ、あのビルは建築が再開され、おふくろはスナックを始めた、事件のせいで、保証金が0だったからだ、(タバコの煙が排気孔から抜けていく)、雪穂のことは誰も覚えていないだろう、真文さんと、俺と、コイツ(松浦)以外、(松浦は食べ物屋で亮司と一緒だった)、俺たちは交わることのない道を歩くのだと−−。セーラ服の雪穂は唐沢の家に入り、母に挨拶して入る、夕食で母は「あんた、ボーイフレンドはいないのか、毎日帰って、ご飯作って、休みの日は書道教室手伝って、おかあさんには分からないけど、若い子の生活と違うのではないの、遠慮しないでやりたいことしればいい」。雪穂「じゃ、今度、温泉に行こう」。夜、ベッドで横になって、雪穂「うまくやれてるよね、私」と呟く。部屋には亮司の切り絵が額に入って飾られていた。学校で、歩いていると、大江工業の男子に写真を盗み取られる。横の友人「暴れ者ばかり」。雪穂「どこにでも、優れた人も下らない人もいる」。それを見つめる女子もいた。亮司−−事件は時に埋もれ、忘却の空へ、もう全ては終わったと思っていた、誰もが忘れたと思っていた頃だった−−。横断歩道の亮司の前に、笹垣が立っていた。つづく。エンドロールがフィルムみたいな感じで、良かったよ
いや、もうこの2時間だけで、終わってもいいんじゃない。もうありきたりだが、感動しました。大感動です。
最初に現在が出て、過去に戻っていく。亮司が戻りたいといった過去へ・・・。それは暗い人生、理不尽な境遇に、亮司と雪穂は孤独だった。母の浮気を知りながら何もできない亮司は百科事典を図書館から借りて、暗記している。父が死んで、残った母は男が時々来て母と寝ている。そんな貧乏な家の雪穂も「風と共に去りぬ」を読んでいる。小学生が、そんなことするかと思いながら・・・これだけで二人が恐ろしいほど、孤独だと分かるだろう。でも、二人は出会ってしまった、図書館で・・・。一つの出来事が大きな結果を引き起こす。二人の出会いは、運命的だったが、出会ってはいけなかったのだ。偶然にも、亮司の父と雪穂の母子は、関係があったのだ・・。この出会いの悲しい結末は、恐ろしい事件を起こす。亮司の父殺しだ。しかし、その犯罪を隠すために、雪穂は悲しいほどの決意で自分の母殺しを決意する。その時、自分も死んでもいいとガス自殺したのだが・・。神から、命を与えられ、雪穂は今度はどこまでの生きてやろうと決意した。何と重い展開だ。これだけで十分だ。
感動しました。福田さんはこれまでも、ラストプレゼント、救命病棟24時、女王の教室、と暗く冷静な子供役を演じてきました。自分は、いささか、否定的でしたが、今回は完全にやられました。今回は大人のエロさもありました。涙はどうした物でしょうか、ポロポロこぼれていたよ。久しぶりです、豪快な滝のような涙〜〜でした。ちょっと、顔が綾瀬はるかさんに似ている感じもした。泉澤君は、古いですね、out、非婚家族、恋文(覚えてます)、ホームドラマ(覚えてます)に出ていた。今回も芸達者でした。福田さんとマジに張り合いました。後は何と言っても武田鉄矢さんですね。101回目のプロポーズとは違って、金八先生が出てきたり、映画の刑事ものが出たり、イヤらしく、登場してました。存在そのものが、重いのだ。河合美智子さん、愚かで哀れな母親役でした。最後に殺されるとも知らずに、雪穂の頭をなでるシーンが哀れでした。もう出番はないのですね。
太陽という言葉がやたら出るが、仕方ない、タイトルが白夜行だもの・・・。これから、お互いに太陽となって、二人絡んでいくのですね。冒頭で白黒のラブシーンがあった。まさか夢オチとう展開は絶対ないから、愛し合うのでしょう。原作は全く読んでいないので、楽しみにします。綾瀬さんが心配だな。高校生はいいけど、最初のドレス姿は心配だった。セーラー服の綾瀬さんしか残っていないからだ。評価は最高の★5つだ。掟破りの6つにしようかと思ったけど・・。

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