2004年                   NHK単発ドラマ      単発を ひとまとめに しました


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    NHK単発ドラマ

   単発ドラマにあったものを、NHKだけをひとつに、まとめてみました。ほとんどが2004年のものです。

   目次    順番に並んでいます    すみませんが、スクロールしてください  単発ドラマからも辿れます

    我こそサムライ★★★★     七子と七雄★★★★★    大化の改新★★★
    遠い路★★          サンタが降りた滑走路★★★   つげ義春の「紅い花」★★★★★
    大友宗麟★★★         老いてこそなお★★★     聖徳太子★★★


    あらすじとコメント

我こそサムライ★★★★   福岡NHK制作

良かったよ。短編だけど。古き良き時代のNHkドラマという感じだった。役者さんが殆ど初めてだったから、新鮮だった。顔と名前が一致して、知っていたのは。松重さんと、白竜さんだけだった。ごめんななさい。
主人公は会社の剣道部キャプテンだが、試合に負けて、仲間のいい加減さに怒り、自分は勝ちたいと強く思う。仲間は辞めてしまうが、上司は逆に主人公を退部させる。その会社のタンカーの内装の仕事でも経験がないので、自分の思いをストレートに出してしまう。そこで次の仕事は小さな船会社の船の内装の設計を命ぜられる。何と、そこは剣道で負けたチームの会社だった。リストラの嵐で、廃部寸前だった。そこでも、ストレートに言うし行動して、現場の仲間(松重さんたち)から反発を買う。剣道部を辞めさせられた主人公は剣道に強くなりたくて、負けた相手の武蔵の流れの2刀流の怪しげな道場にもいく。この道場主は怪しげな漫画キャラだ。結局、出向いた会社で、主人公は毎日船で通っているので、船の客の気持ちが分かると断熱材を貼ってしまう。それにはエンジンの熱を逃がすためのタービンが必要だ。そのタービンを予算内で手に入れることは大変な事だった。結局、みんなの熱い気持ちで不縁の内装と修理は納期で完成した。。それらを通じて主人公は、一人では何も出来ない、支えてくれる人がいることを知る。仕事と剣道の練習から、剣道の達人の教えも理解できるようになる。そして、母の死でもうち解けられなかった、父(白竜さん)に真剣にぶつかって、互いを理解する。再度開かれた試合に、会社の部に再加入を許して貰い、試合で松重さんに勝つ。最後に、来年は廃部になるかもしれない松重さんの部にエールを送るシーンでは不覚にも、泣いてしまった。単純で良いのです。おじさんには複雑な込み入ったドラマはいらないよ。笑い。
全く、お決まりの展開で、主人公の成長を描くドラマです。予想通りで、全てが最後にきちんとまとまるドラマでした。それは、手頃な料金の美味しい、地方の特産をふんだんに加えた幕の内弁当を食べたような快感でした。一番のキャラは、道場主の怪しい老人でした。歯並び悪く、歯茎丸出しで、良かったよ。役者なんだろうね、まさか、本当の2刀流の達人ではないでしょうね。サクラと妹、会社の上司の女優陣も、素朴な美しさがあったよ。逞しくて、一途で、美しかった。東京の役者ばかりじゃ、満腹だよ。地方の役者の、地方のドラマが見たいぞ〜〜。

追伸:調べたら、道場主は地元で活躍の役者さんでしたね、味わいがさすがでした。女性のヒロインt妹はオーディションでの新人の初ドラmでした、すがすがしい演技でした。それから、福岡吉本から役者さんがたくさん出演していました。

プロデューサー 遠藤 正雄    脚本 盛多 直隆、三上 幸四郎

大庭純平:松尾政寿(福岡出身の26歳)、ライバルの田川悟郎:松重豊(福岡出身)、父の大庭雄司:白竜(佐賀出身、歌手から俳優、剣道2段)、同僚の中野咲良:徳永真以子(飯塚出身、新人初ドラマ)、道場主の君原誠心:小川正(福岡出身、地元で活躍)、大庭秋子:江頭由比(久留米出身、新人初ドラマ)、博多造船の人々→部長のゆかり:森紀子、野見山:有福正志、ジミー:福原潤一(福岡吉本)、前原やたけひろ:テディくまだ、剣道部の多々羅よしお:楠瀬規夫、船主鷹島:寿一実(福岡吉本)、若戸造船ヤス:橋口泰介、山田鉄夫:あさむ(福岡吉本)、食堂の常連の渡辺:博多華丸(福岡吉本)、食堂の常連の春吉:大塚ムネト(ギンギラ太陽)



七子と七雄★★★★★   NHK  1月8日放送

七子(蒼井優さん)は一人で昼も空を見ている高校生だ。同級の男子野沢マサオにデートを申し込まれるが、学校を抜け出して駆ける。そして行き止まりにぶつかり叫ぶ。父が死んで7年経った、七子は自閉したのだ。母君江(石田ゆりさん)と二人で食事する時、母は七子に名古屋の弟の七生(知念侑李くん)を引き取るという。回想シーンで、父の葬式シーンだ。父の愛人が同居している男を刺して拘置所にいる。そこで七生は施設にいるので、引き取ると言う。七子は何で今更と言う。父は出張でいないと聞かされたのに、突然知らない女(野村真美さん)の所で死んだ。
七子「とうさんは裏切った、かあさんも怨んでいると思った」。母「子供に罪はない、決めた」。七子「私は、絶対いや」。母は強引で次の日曜日に七生はやって来た。炭シャンプーのダンボールを持って七生はやって来た。七子はまっすぐに走り出した、そして、いつもの生け垣でぶつかり、座り込む。これが七子の心の壁を表しているのだろう。そして夜バス停で座っていると、男の子の声が聞こえる。七生「ななちゃんですか、僕七生と言います」としっかり挨拶する。七子「馬鹿みたい」と言いながら帰る。七生は何でも自分でやってしまう「明るく無邪気でしっかりものだ」と君江は驚く。朝食も目玉焼きなのに、「こんなに」と驚く。七子「ななちゃんはやめて」。七生「僕はお喋りで、いつも叱られる」と大人みたいに明るく丁寧だ。
学校で七子は当てられるが、七子「私、受験しません」と答える。同級の野沢マサオ「お前損している、周りに少し合わせれば、楽勝だろう」。七子「マサオ君にそんな事言われる筋合いはない」。君江の職場のタクシーまで、七生が来て、職場の同僚にも「家族が増えただけ」と君江は答える。会社の社長が来たが、
君江は突然倒れる。過労だというが、入院が長くなる。七子は見舞いに駆けつける。君江は七生のことを頼む。七子は施設に帰さないかと言う。七生は食事もつくれる。七子の味はまずい。肉じゃができた。七生は失敗だと言うが、まずくはない。二人の奇妙な生活が始まった。七生はお喋りで話しかける。ウザイので、テレビを付けると、ニュースで9歳の子供の自殺が流れる。七子「小さい癖に自殺なんて」。七生「分かるよ、朝起きて、宿題をやっていないことに気づいたんだ、体操服忘れたのかな」。七子「そんなことで死ぬわけない」。七生「死ぬさ、小さいからショックは体中に回る、僕もさっき肉じゃ失敗したとき、死にたくなった」。七子「肉じゃよりも、あんたには死にたくなること、たくさんあるんじゃない」。七生は沈黙して「それって、母親が人を刺して、拘置所にいること、愛人の子って虐められてきたこと、そんなことは死にたくなる事じゃない、僕が解決する必要がないことだ」
七生の母は反省していない。そして七生が学校に行き、自己ピアールを頼まれる。
七生「皆が興味があることを話します、期間限定だけど僕の母は二人います、一人は病院、一人は人を刺して拘置所にいます、どちらが本当の母親か、僕の日頃の行動を見れば分かります」と大胆な発言だ。皆は動揺する。校長は天野静雄さんですね、中学日記見ていましたよ。七子は担任に心配だと呼ばれる。しかしお姉さんでは、おかあさんの入院が長引くなら、引き取るのは無理なんではないでしょうか。七子「この人に言われたくなかった」と反発してしまう。七子はマサオにイキナリ頬にキスされる。多感な時代だ。七生に夕方、自己ピーアルについて聞く。七生「皆、僕の家の事興味ある、隠そうとすると疲れる、大丈夫だ、明かな弱点を掲げると、皆は虐めない、小学生も同情するのは好きだ」。七子「そうか、いつも計算しているのだ、分かった、どうして嫌いか、お父さんを盗んだ女の子供ばかりでなく、そういうわざとらしさよ、あんたは周りに気に入られることを考えている、どうやれば可愛がられるか知っている」。七生「悪い? 七子も考えないの」。七子「人に弱み見せない」。七生「それはいけない、自分の弱点を見せることで、向こうが安心する」。七子「子供らしくない、吐き気する」。七子は母の病院に行き、話す。七生はななちゃんに優しくしてもらっているとしか話さない。母の入院は長引くようだ。君江「あの子は家族になりたくて一所懸命だ」。七子「かあさんはあの子本当に可愛いの」。君江「あの子の腕に痣がある、何があったか分からないが、あの子は色々見て大人みたいに分かっている、優しくしてあげて、あんただけでも、今日で18になったんだから」。そして母はプレゼントの箱を出す。しかし、中味はなかった。君江「中味は来年一緒に」。この空のプレゼントは、物ではない、大事な最後のプレゼントだったのです
拘置所で母に塩見三省さんが面談しています。塩見「男は七生に暴力を振るって、それを庇って男を刺した」。母「勝手な女で、子供を産んで、男を刺した、この様です、七生も私のことを母親と思っていない、会いに来たくないと、男の子が言ったんです」。七生は雲を見ている。それから4日口を聞かなかった。夕食を作っていて、調味料を七子がこぼし、七生が拭く。その時に話し出した七子「不器用だと思っているのでしょう」。七生「ちょっと」。辛いおかずを美味しいと食べる。その夜、口が渇き七子が目を覚まし水を飲もうとする。そこに七生がいた。何かを隠している。
それは七子の誕生祝いのケーキだった。七子「堂々と食べればいいのに」。机の下に隠していた、ちょうど喧嘩していたから出せなかった。今は捨てるタイミングがなくなった。七生「ななちゃん、嫌いでしょう」。七子「私食べる、大丈夫」。七生「食中毒で死んじゃうよ」。七子は腐っているが食べる。本当に七子は嬉しかったのだ。自分を祝福してくれる家族がいたのだ、七子はお喋りになる。ただ、腐ったケーキは食べない方が良いです。七子「初めて七生を愛しいと思った」。そして寝ている七生の腕を見ると、母と一緒に居た男に殴られた痣があった。七生「僕が悪い、好きになれなくて、返事をしなかったから」。七子「それで、あんたのかあさんは、男を・・・七生、あんたは良い子だよ、良い子じゃないわけない」。初めて兄弟として心が通う時でした。感動しました。
七生は母に面会に行く。母「太ったじゃない、君江さん入院したけど、いい子にしているんだよ」。七生「うん」。七生は花を買って、君江の病室へ行く。しかし、君江と社長が話していた。社長は「何であの子を引き取ったんだ、1年も前から病気を知って、一人で耐えていたなんて」と聞く。君江「社長にはいつか話すつもりだったが、こんなに早いとは、七生は我が儘ですが、このままで」。社長「病気のことはななちゃんに言わないと」。七生は会わずに帰る。七生は嫌いなオレンジ色の空を見て、喪失を予感したのだ。そして、君江の病気は悪い病気みたいだと告げる。七子は雨の中を走って病室に行く。七子「私に隠さないで」。君江「今度の日曜日一泊してみたらって」。退院と言うが外泊ですよね。次の日曜日親子で滝を見て山に登る。君江はタクシー運転手だ。
そしてロープウェイに乗る。父はここで役場の職員で働いていたのだ。君江はお客だった。不器用に説明してくれた。伊勢湾です、鈴鹿山脈です、奈良の都もあります。おとうさんは「麓にいると見えないが、上がってくると見えるのです」と言っていた。おとうさんは始めた事業が面白いように売れたから、役場を辞めたのだ。炭石鹸だ、それを持って遠くの町まで行くようになった。それで、本当に遠くへ行っちゃった。七生「怨んだでしょう、とうさんと、かあさんと、僕を」。君江「そうだね、怨んだ」。七子「もういいよ、やめよう」。
君江「内緒にしていたが。とうさんを怨むたび、ここに登った、下の景色が小さく見えると、厭な気持ちがちっぽけに見えた、それにあの人も思い出せる」。泣く母だ。夕方の空に虹が架かる。君江「あの人は虹が好きだった」。七生「だから、七とい次をななちゃんにも、僕にもつけたんだ」。君江「そうなのかもしれない、あの人、二人を半分ずつ裏切った父親だけど許してあげて、もう一度人を信じて生きて」と二人をだきしめる
それからわずかで
母は病状が急変して亡くなった。葬式が行われる。参列者は、あんな子を預かって寿命を縮めたとか言われる。七子は七生の手をしっかり握りしめる。七生は名古屋の施設に戻ることになった。七子は部屋に閉じこもっている。そんな時、マサオがやってくるが、社長が来て七子について話す。「七子は泣けない、小さいときに大好きな人に裏切られて、裏切られるのが怖くて、心を閉ざした、だから悲しみを外に出せない、貯めてしまう」。夜、七子が寝ていると、七生がやって来た。七生「戻ってきた、手紙を置いてきた」。七子「眠れなかった」。七生「旅に出よう、これからまっすぐ」。二人は手を繋いで走る。いつも七子が走っている道だ。石垣にぶつかる。それでも倒木を梯子代わりにして乗りこえる。そこは人の家だ、鶏や犬の鳴かれるが、勢いで走る。七子は笑い出す。七子「あんたとなら、何処でも行けそうだ」。七生「いけるよ、海にいったりして」。七子は立ち止まり、急に泣く。七子「涙が勝手に出てきてしまう、今、色んな事が分かった、母さんの気持ち、かあさんがあんたを引き取った訳、かあさんはあんたを私の傍に残してくれた、私のために」。涙が止まらない。七子は泣くことが出来るようになった、悲しみを表現できるようになった。母が家族を残し、一人ではないことを示してくれたのだ
七子が七生と生活する。社長が世話してくれる。
七子「かあさんは、とうさんに会っていますかね」。社長「会っているよ、喧嘩してるかも」。七子「気づいた、かあさんは最後にとおさんを許したかったんだろう、私もとおさんを怨まない」。社長「大きなプレゼント貰ったな、かあさんから」。七子「うん」。七子は最後に母から貰った箱を開ける。それはやはり空だけど、大きなプレゼントが詰まっていた。七子は学校に久しぶりに行く。皆はさり気なく迎える。机には野沢マサオが呼びかけて皆で取ったノートが置いてあった。七子「有り難う、野沢君」と礼を言う。七生に母から電話があり、執行猶予がついたので、拘置所を出られることを知らせた。しっかり暮らすから、七生ともう一度暮らすそうと言われる。七子が帰ってくると、七生は荷物を整理していた。母の判決を告げる。七生は名古屋の弁護士さんが用意したアパートに帰るという。七子「おめでとうと言わないと」。七生「ありがとう」。その日が来ることは分かっていたが辛かった。最後に七子は七生の髪を切るという。七生「格好良くして下さい、この髪が長くなった頃には元に戻るのだね、僕のこと忘れないで下さい」。七子「忘れない、これだけの思い出があって、どうして元に戻るのだ」。本当に切ったが、若者風の凄いぞ。今度は七生が七子の髪を切るように言われる。七子「あなたが傍にいるように思える、可愛くね、私たちどこにいても繋がっている、忘れることないから」
駅まで七子と社長が見送りに行く。別れ際に七子は七生にキスする。七子「またね」。電車は出て行く。七子は走り「又遊びにおいでよ」。七生も泣きながら、電車の後ろで手を振っている。おしまい。
とにかく蒼井優さんが良かった。素顔で演技しているし、初々しいよ。身の丈ほどの多感な少女を演じている。田舎だからか、今時でなく、古風な感じだ。いいな、青春だ。しかし、辛く厳しい人生だな。七子には厳しすぎる。それを分かっているから、残りの命少ない母は最後のプレゼントをした。ラストプレゼントは空の箱だが、家族というもの、許すという気持ちだったんだ。それはこれから七子が生きていくためには一番大切なことだったんだ。石田ゆりさんが全く病人には見えないことや、社長さんがとても親切なことなどは、短編ドラマとしては許容範囲内ですね。しかし、七生君の大人ぶりと悲しげな可愛らしさには参りました。ありえないと思う人は多いでしょうが、ドラマとして考えれば成立する気がしました。最近の子役はどうして、こんなにも上手いのだ。とにかく蒼井優さんの魅力で★5つ付けました、馬鹿です。

(公式ホームページから)
人と交わることを拒み続けている多感な高校生の少女・七子が、父の違う弟との出会いと葛藤、そして母親との永遠の別れを通して、大人へと成長していく姿を詩情豊かに描く。人と交わることを嫌う高校生・七子の前に、7年前に死んだ父が愛人に生ませた弟・七生が現れた。母親が傷害事件を起こし、施設にあずけられていた七生を、七子の母、君江が強引に引き取ったのだ。反発する七子だったが、君江が突然入院してしまい、一つ屋根の下で、姉弟二人きりの生活が始まる。

【原作】瀬尾まいこ     【脚本】相良敦子  【音楽】久石譲
【出演】蒼井優、知念侑李、石田えり、野村真美  NHK名古屋の制作です




大化の改新★★★   NHK 一部聞き取れないよ、間違い容赦 1月3日放送

中臣鎌足(岡田准一さん)が、聖徳太子を尊敬している母の薦めで、常陸から明日香にやってきた。そして仏教を中心として、中国の文化を取り込んで大和を変えていこうということらしい。中臣家の父は病気で伏せっている、世襲制なので跡を継がないといけないが、仏教中心では家を継げないのだ。蘇我入鹿(渡辺篤郎さん)とは小さいときに同じ所で学んでいるが、父の毛人(原田康雄さん)は朝廷の中心権力を握っている。皇后(高島礼子さん)は唐の使者に中国語で話す。それを見た山背皇子は反発する。
明日香の舒明帝の家が焼けたが、蘇我は経済援助をしなかった。異変が起こりだしたのかも知れない。噂が渦巻いているのだ。蘇我入鹿に鎌足が与志古を紹介する、入鹿は昔の仲間だったとき、世志古から恋文を貰っていた、今もその想いがよみがえり、今も気に入ったようだ。しかし
毛人も火を付けた噂になっているが、昼から酔っており、反発も買っている。入鹿はもう、跡を継ぐと宣言している。一方、中臣家は叔父の国子が継ぐことになり、鎌足は家を出ることになる。別れの時に入鹿と話し、権力に付いたら助けてくれと頼み、鎌足は快諾する。そこに世志古が昔に作った木トンボを飛ばす。入鹿は世志古にイキナリプロポーズしたが、その場で断り、鎌足について難波の三島へ行くと言う
二人は仲良く暮らしていたが、この年、大和は大干ばつであった。大飢饉となった。それは6年後の干ばつで、
毛人は雨乞いが天乞いをしたが、降らなかった。しかし、舒明帝の死後に皇位に付いていた、宝皇女が天乞いをすると5日降り続いた。このことで、実権を握り、自ら建物を建立した。つまり、改新以前は、法律や決まりで物事が決まらずに、占いや祈願で決められていたのだ。さらに、宝皇女は権力を安定するために、入鹿に毛人を殺すようにそそのかす。相変わらず高島さんは怖い女性の役ですね。入鹿は悩み、父と山の中で話す。渡辺さん、相変わらずセリフが聞き取りがたい。入鹿は山背皇子と手を切るようにいうが、毛人は聞かない。入鹿は毛人を太刀で脅す、毛人は部下に「入鹿を討つように」命令するが、部下は聞かない。部下を掌握して蘇我家の実権を入鹿が握る。そして、入鹿は山背皇子と戦いを始める。そして、鎌足を呼ぶ、しかし、鎌足は飢饉の時に戦は入らぬ、話し合えと申し入れる。入鹿は山背が戦わぬのなら、戦はしないと約束する。そして鎌足が調停のために山背大兄皇子に会いに行く。
斑鳩の宮で山背は鎌足と会う。
山背の皇子も戦となれば、民が苦しむので、調停に応じる。そして、弓矢を解く。鎌足が帰る、月夜は美しく、流れ星が見える。しかし、入鹿は一斉に弓矢で攻撃する。このエキストラは村人も協力したのですね。山背皇子は急攻撃になすすべもない。もちろん、鎌足も止めようとするが、何の力にもならなかった。643年に斑鳩の宮は攻め滅ぼされた。山背皇子も短い命を自ら断った。前編終わり。
これで聖徳太子の血筋は絶えた。その中で中大兄皇子が、子供を助ける。入鹿は権力を握るが、それを知った毛人は「愚かなことだ、これで蘇我は滅びる」と叫ぶ。難波の近郊の三島に鎌足は戻る。そこで、民衆は病で倒れるものがいる。飯の炊き出しをしている。鎌足が腕を傷をしていると、南淵請安が遣唐使から帰り、治療をしていたのだ。仏法にも憧憬が深く、人々に慕われていた。そして、中大兄皇子もともに聖徳太子の教えに従って、手助けをしていた。鎌足は、聖徳太子の教えを語り合う。中国の唐と高句麗が戦いを始めていた。そして、唐は大和にも従うように使者を送ってきた。高句麗と交易している豪族は高句麗に援軍しろと、意見が分かれた。入鹿は新たな館を構えた。入鹿は毛人に意見を聞く。大王は入鹿に冷たい。毛人は新しい大王を立てればいいと助言する。百済から来ている船は、援軍を送るべきだと意見を言う。
鎌足の三島にも農民は兵として徴兵される。鎌足は真意を聞きただすが、入鹿の命令だという。鎌足は入鹿が変わったことを知らされる。その夜に、南淵の家に民衆が女や老人たちが頼みに来た。
南淵「皆戻ってくる、安心しなさい、高句麗の戦には正義がない、破れる、大和の応援は必要ない、蘇我にも正義がない、やがて滅びる」。中大兄皇子は「どうしたら信じられるか?」。南淵「仏がそういっている、そして、仏は明日請安が死ぬと言っている、仏を信じよ」。そこに軍隊が来て、請安を連れて行く。請安に斬りかかる武士を鎌足は思わず刺す。二人は捕らえられる。その入鹿の館で、世志古は鎌足の命乞いをする。入鹿「何故こうなったか、考えていた、聖徳太子は和を貴しとした、しかし、人間理想通りにはいかん」。昔話しをする。入鹿「これが私の定めだと思った、政も恋も、世志古殿には分かるまい」。世志古「分かりません、昔の明日香のように暮らしましょう、子供をあやしながら、こんなはずではない、鎌足殿は正しい、分かるのです、しかし、本当に仏の心がこのようにいるのでしょうか、一生三島で暮らせるか自信がなくなる」。入鹿「今からでも遅くない、入鹿の妻にならぬか、そうすれば鎌足の命は助ける、8年断られても忘れられない、明日香で吾と暮らすのじゃ」。そして抱きつくが、世志古は懐刀を差し出し、自らの命を断とうとする。しかし、刀を捨て、世志古「吾を抱きなさい、その代わり鎌足の命を奪わぬと約束してください」。入鹿は笑いながら、入鹿「吾の妻になれば、鎌足はなおさら生かしておけない、妻になりたいと思うまい、三島に帰れ」。鎌足は助けてやるので、請安を殺せと入鹿の命令を伝える。鎌足はやらぬという。鎌足は狂ったように入鹿を探す。しかし、請安の小屋に入れる。請安「気の毒なことを命じられたな、命じられたことをしなさい、外の話しは聞いた」。鎌足「入鹿は卑劣だ」。請安「入鹿は不幸な方だ、請安で仏の力を試すことになる、仏の力を信じるか、聖徳太子が好きか」。鎌足「正しき方に使えなさいと、母に言われた、しかし聖徳太子は既になくなっていた、今の明日香は闇だ」。請安「嘆くな、今は夜だがいずれ明ける、中大兄皇子を存じているか、彼が明日香を変える」そういうと請安は自らの胸を刺す。「とどめを刺せ、明日香を変えたければ、ここを出るのじゃ、刺せ」と言う。鎌足は狂ったようにとどめを刺す。朝日が上がった。請安の骸は捨てられ、民衆が取り縋る。そして、鎌足は釈放された。鎌足と世志古は抱き合う。それを館から見つめる入鹿だ。
645年、入鹿は絶大な権力を持っていた。宝皇子も、第1子の中大兄皇子も反発していたが、いかんともしがたい。そこに鎌足が会いに来る。皇子も絶望していた。蘇我の政を倒す、その後太子や請安の意志を継ぐ者が、継ぐのだ。石川麻呂に鎌足は後継を頼みに行く。石川麻呂「ただ者ではないな、豪族達はわしに任せろ、条件がある、入鹿を確実に殺して欲しい」。鎌足が歩いていると、入鹿の猟のところに出会い、捕まえられる。入鹿「不満分子を集め、蘇我を倒そうとしているとか、似合わぬ」。鎌足「似合う似合わぬではない、一度は死んだ」。入鹿「夢を語れる間はいい、仏の事を考える、しかし、三島へ帰れ」。鎌足「ナレを倒せば、もっといい世の中になる」。入鹿「何故、ナレを大事にしてきたか、田舎者だから、美しかったからだ」。鎌足「勝手なことを言うな」。入鹿「かっては承知だ、次は殺すぞ、いけ」と離し別れる。
三島で木トンボで世志古と遊んでいる。そこには母を大事にしろと、子の真人に母を末永く大事に、と文字が書き込んであった。昔の子供の時の話しをする。世志古「常陸から来たちびっ子と言われた、入鹿が仲良しになり、私が仲良しになり、誰も邪魔しなかった、それがいつの間にか、大人になって、真人が大きくなったら、争いのない国になりますか」。
鎌足「大人になっても、子供の時と同じ穏やかな、そういう国にしなけでば、それが我等の勤めじゃ」。6月12日入鹿は、貢ぎ物を見る儀式に参加するためだ。蘇我では船は、百済の使者は誰も、儀式があるとは思わない。待っている館では、中大兄皇子「死ぬなよ、知恵がいる、ワシと次の世を作るのだ」。入鹿がやってくる。石川が読み上げると、鎌足が弓矢をつがえるが、震えて射ることができない。石川の声が裏返るし、震えている。皆がビビッテいる。入鹿は鎌足を目線が会う、そして弓矢が飛ぶ。当たらないが、それを機会に中大兄皇子たちが一気に攻めかかる。手負いの入鹿は宝皇女に助けを乞うが、皇女は去ってしまい。入鹿はとどめを刺される。雨が降る。鎌足は入鹿を泣きながら抱く。入鹿「鎌足、ナレがやったのか、馬鹿だな、もうあの時には戻れない、覚悟の上か、明日香を頼む、この国を守れ」と言い残し、鎌足の胸の中で息絶える。毛人は自害し、蘇我宗家は滅びる。日の光の中で、新しく、鎌足と中大兄皇子は腕を組む。ここから、唐に見習い、国家が始まった。おしまい。
序盤は大変だったが、後編の南淵が登場してから、物語が一気に締まってきた。まあ、前編は布石で、人間関係と時代背景の説明に終わった。しかも、軽皇子はすぐに消えましたね。山背の皇子も意外とあっさりでしたね。話が大きいですし、馴染みがないので、しかたないですね。それを我慢すると、南淵さんが一気に舞台の芝居のように、心理劇となりました。最後も、友情と正義の葛藤で、劇的に描きました。岡田准一さんは良かったです。わざわざちょっと韓国行かなくても、日本にも格好いい役者さんがいますね。ただ、やはり、渡辺篤郎さんのセリフが聞こえない。それが皆に感染して、セリフが聞き取れないよ。セットも凄かったし、衣裳や、何気ない明日香の生活が興味深かった。部分的には評価高い所もあったが、全体では★3つでよろしく。

言葉使いは現代と変わらないので少し楽だが。中国語が登場するし、人物が難しい。公式ホームページから引用した。
中臣鎌足:岡田准一、神事を司る弱小豪族の家に育つも、仏教に魅かれ、聖徳太子を理想と仰ぐ。ユートピアを求めて激しく生き、中大兄皇子と共に「大化改新」の中核を担う。
蘇我入鹿:渡辺篤郎、時の権力者、蘇我毛人の第一子で、鎌足の幼なじみ。同じ学堂に学ぶ大親友である。文武に秀で、並ぶもののないスーパースターであるがゆえに、独裁政治に走る。
車持与志古:木村佳乃、下級官僚の娘で、鎌足、入鹿の幼なじみ。飛鳥でも誉れ高い美人で、2人から想いを寄せられる。鎌足の妻となり、入鹿との確執に揺れる鎌足を支える。鎌足の妻となる。気が強く行き遅れと言われている。    
山背大兄皇子:山口祐一郎、聖徳太子の嫡子であり、皇位継承の有力候補。太子の清らかな理想を引き継ぎながら、政界の泥沼にも意欲的に身を投じる不思議な人物。入鹿に滅ぼされる。唐の文化には反発している。
中大兄皇子:小栗旬、宝皇女の嫡子。正義感が強く、庶民を苦しめる入鹿独裁政治に強く反発し、鎌足と親交を得て大化改新の立役者になる。後に天智天皇になる。
蘇我石川麻呂:伊武雅刀、蘇我の分家の長で政治的にはNo.2の地位にあるが、本宗家・毛人とは権力に雲泥の差があり恨みが深い。鎌足の誘いで入鹿討伐の計画に参加する。
中臣国子:大杉漣、鎌足の叔父。代々朝廷の神事を務める中臣家だが、仏教に惹かれる鎌足には神官を継ぐ気がなく、そのことを誰より心配して辛く鎌足にあたる。(大杉さんは別の役でも登場します。お見逃しなく)
軽皇子:吹越満、宝皇女の弟。宝のスポークスマンとして朝廷に権威をふるい、豪族間の権力争いを巧みに利用して皇室の繁栄を図る策士である。
宝皇女:高島礼子、時の大王(=倭国の君主)、舒 明帝の皇后であり、後の皇極天皇。入鹿の才能を認め重用しつつ、息子、中大兄皇子の行く末を気に病む。
蘇我毛人:原田康雄、長年にわたり飛鳥を支配する豪族、蘇我本宗家の家長。朝廷を支える最大の権力者だが、非凡な息子に圧倒され権力の座を奪われる。
南淵請安:仲代達矢、遣隋使として中国に学んだ学者。飢えや病に苦しむ人々の救済活動を組織する思想的指導者で、蘇我氏の滅亡を予言したために入鹿の命で処刑される。

作・脚本:池端俊策   制作統括・演出:片岡敬司    音 楽:大島ミチル




遠い路★★   NHK   1月2日放送

イ・ビョンホンが主演の2001年の韓国ドラマだ。モチーフやストリーは昔のTBSやNHKドラマみたいだ。
恋人を正月に父親に会わせる郵便局員のソンジュだが、帰る寸前に恋人に振られてしまう。そこに施設育ちで、施設にプレゼントした天涯孤独のウシクが、白タクのバイトをしていた。二人は偶然駅で会う。そして、何でも屋のウシクは仕事を探すために、ソンジュに近づき事情を聞き、恋人役を買って出る。契約した恋人だが、ソンジュの故郷に帰ると、未来の婿を待ちかねていた父はお喜びだ。ご馳走と酒を飲み、翌朝には銭湯に一緒に入ると、ウシクも亡くなった父を思い出す。契約だけだったはずだが、しみじみした人間の心の交流から、恋ではなく、情を感じ出す。ウシクが帰る途中で、ソンジュの父は倒れてしまう。驚いたションジュはウシクに電話してしまう。病院でウシクは未来の婿として主治医から重い病状の説明を聞いてしまう。父は病状を娘に知らせないように医師に頼んでいたのだ。ウシクは更に、この家族になりたいと思うようになる。また、ソンジュは謝りに故郷まで来た元恋人と会うが、もう彼に役目はなかった。ウシクは病院から帰った父と3人で家族旅行を提案して、出発する。家族として父を見守っていきたいのだ。
「冬のソナタ」にも登場した東海(トンへ)を舞台に、イ・ビョンホンの純朴な演技がキラキラと光っているとのNHKの公式HPの宣伝文句です。イ・ボンホンのNHKの紅白出演のご褒美でしょうか。まあ結果として、韓国ドラマを見ることができることは悪くはないけど、昔からNHKやTBSでよくやっていたパターンのドラマです。父と娘という、今の日本では稀薄になった関係が、韓国では濃厚に残っているのだろうか。ちょっと、しみじみしたが、素晴らしいと絶賛するほどのものではない。い・ビョウンホンのファンにはたまらないかもしれないだろうが。

出演:イ・ビョンホン(ウシク)、パク・チニ(ソンジュ)、ナム・イル(父)、キム・ジヨン(近所のおばあさん)
演出 :ユ・チョリョン  脚本:パク・チョンナン    <字幕版>     <2001年韓国作品>



サンタが降りた滑走路★★★  単発ドラマ、良質の省略がドラマを決める   12月24日NHK

高宮(吉沢さん)は
調布で新島行きのアイランダーを待っている。9人乗りの双発機で、調布と新島を45分でつないでいる。そこに男(うじきさん)が急に搭乗を取りやめる。これが伏線ですね。パイロットは沢木(夏八木さん)で、格好良い。後ろで、高宮は乗っている。新島に着く。高宮は操縦に少し詳しいようだ、高宮「横風にもかかわらずスムーズなランデイングでしたね」。沢木「進入角5度だ、これが一番アイランダーが美しい角度なのだ」。高宮が島に着くと、耕太が、木製の操縦桿を持って、アイランダーを見つめていた。話し込むと高宮が泊まる民宿の女将さん節子から連絡が携帯に入る。あおぬま食堂隣だ。そして、耕太はその青沼食堂の子供だ。耕太が高宮を沢木民宿まで案内する。耕太は足を引きずっているのだ。あおぬま食堂で耕太の母の春江に会って、挨拶する。そして、節子の民宿に来る。普通の家だよ。夕食は申告制だ、高宮は外で食べると言うと節子は喜んでいる。沢木はらくだの上下でうろうろして節子に聞き続けている。そこで、パイロットの沢木と一緒に写っている男がいた。調布で乗るのをやめた男だ。
耕太は家で春江のマッサジーを受けている。リハビリ中なのだ。耕太の持っている写真にも「うじきさん」がサンタで写っていた。ここで、「うじきさん」が重要な役割だと、多分キーパーソンだと分かります。その夜は高宮は青沼食堂で耕太の推薦のハンバーグを食べる。終わって、カラオケのある店に集まる。そこで耕太が歌っている。沢木もいた、高宮は同じ物を注文するが、ウーロン茶だった。この島にはパイロットは一人なので、酒を飲むわけにはいかないのだ。この後格納庫に耕太と高宮は寄る。耕太「去年サンタが来たんだ、今年も来るかな・・」。中に沢木がいて、耕太を入れてくれて、操縦席に初めて座らせてくれた。前は殆ど見えなかった。高宮もこんなに小さいと説明する。耕太は高宮をキャプテンと呼んでいる。
次の朝、沢木に朝起こされて、ランニングと温泉だ。海の露天風呂だ。そこで
高宮が仕事を辞めて、何となく新島にきて、自分を空っぽにしたいという。高宮「実は民間の航空学校にに入ったが金が続かず挫折した、実は実家は寺で、父は跡を継いで欲しかった、問いつめられてパイロットになると答えた」。沢木「失礼だ、パイロットに失礼だ、親父から逃げていたのか?」。高宮「おやじは先月死んだ、パイロットやめたと言えなかった、進入角5度の意味は・ マニュアルでは3〜6度ですが」。沢木「アイランダーは進入角5度が一番美しいのだ、耕太は根気強くリハビリしている、夢はパイロットで出任せではないぞ」。民宿に帰ると節子から地震があったから島で土木関係の仕事ならあるわよと助言される。沢木「夢ないなら、体を使って働け」。沢木はそう言って出ていく。残った節子「沢木は本当の定年は半年後だが、本人がイブだと決めたのだ」。
海に高宮がいると、春江がやって来て、
春江「今の主人は1昨年に結婚した、去年のサンタは耕太の実の父親だ、耕太に合わせない約束で離婚した、パイロットだったが、軽い心筋梗塞で、その後も発作があり、身体検査でパイロット出来なくなった、それから酒を飲み荒れたのだ、耕太が約束を迫るので会談で思わず払うと、小yたは落ちて足に障害が残った、わざとではないが余計うまくいかなくなり離婚した」。高宮「去年のクリスマス?」。春江「わからないようにするから、ボランティアでサンタの格好で来た、耕太は気づかなかった、重い話でごめんなさい」。高宮「今年サンタは?」。春江「イベントの予定はない」。次の日高宮と耕太はたこ上げをしている。高宮「勉強して国立の航空学校に入ればいい」。耕太「一緒に空を飛びたい、その前に足を治さないと」。高宮「無茶しないで、ゆっくり」。耕太「少しでも早く」。高宮は「ゆっくり」と言うと、耕太は「ゆっくりと偉そうに言うな」と反発する。今まで仲良しだったのに反発して、耕太が急いでいるのは訳があったのだ。これが最後の山場の伏線になっています。
高宮は島の土木工事現場で働きだした。そして夜アイランダーを見に行くと沢木がいた。沢木「何回落ちた?」。高宮「2回」。沢木「俺は5回だ、金が続かなくなった、30丁度前で試験に通った」。そして操縦席に無理矢理乗せる。
高宮「まだ定年まで半年あるのに」。沢木「年末に身体検査がある、引っかかるかもしれない、自分で乗ったものは、自分で降りる、しかし凄いのは耕太だ、自分で足を鍛えている」。ここらはグッドラックのパイロットを思い出しました。高宮「俺は何だ、おやじに嘘を付いた、長くないと言って、喋れないのに、どうだパイロットになったか? 俺はとっさに嘘を付いた、試験に受かったぜ、おやじ、そう言うと、おやじは、よかったなあ、おめでとうと、最後の最後に嘘を付いている」。沢木はエンジンをかけて、プロペラを回す、そして、「飛べ」と無茶を言う。高宮は力一杯ストッロを戻す。沢木「冗談だ、震えているじゃないか、震えるのは空を飛ぶことがどういう事か覚えているからだ、もったいない」と言う。
耕太の学校の帰りに、高宮は待っている。そして、高宮が作った木製の操縦桿を渡す。耕太「進入角5度は僕のお父さんもできた」と言い、新しい操縦桿を返す。耕太のものは別れたお父さんが作ってくれた物だ。
耕太「僕は嘘を付いている、のサンタはお父さんだった、すぐに分かった、おかあさんには内緒だ、今年も来てくれたら、お父さんに、僕は大丈夫だ、絶対治すんだ、と言いたい」。高宮「お前は凄い」。そう言うと、目の前の海に走って入る。高宮は沢木に耕太の父に会いたいと言う。高宮「耕太は去年のサンタは父だと気づいている、でも誰にも言わないでと言う、今年も会いに来ると信じている」。高宮は沢木から耕太の父親野瀬の仕事場を聞き出した。
晴海を歩いて野瀬を探している。そして会って話す。野瀬「俺に会う資格はない、去年のクリスマス、あの子の顔が見たかった」。プレゼントを渡し終えたあと、耕太は残って握手した。野瀬「でも後悔した、あんなマネをして、自分の身勝手だ、私を忘れて欲しい」。高宮「耕太は伝えたいことがある」。野瀬「何?」。高宮「自分で確かめて下さい、明日のイブに来て下さい」。野瀬「あんたは赤の他人でしょう、お節介はやめてくれ」。高宮「あなたは調布まで来て引き返した、僕はたまたまいました」。野瀬「仕事がある」と去る。しかし、その後で野瀬は高宮に「悪かった、君から耕太へ」とプレゼントを託す。高宮は新島に帰った。
沢木といつものようにアイライダーの傍で、耕太は「明日イブにサンタは来てくれよね」。
沢木「サンタは一晩で全世界の子供に会って、プレゼントを渡す、世界中の子供に会うために、計算した人がいる、サンタは時速37万kmで走らないといけない、アイライダーの1万5000倍で回らないといけない、皆は次の日の枕元のプレゼントに気づくだけだ、運がイイ子だけがあうことができるのだよ」。耕太「じゃ来ないの」沢木の説明は全世界の子供に説得力ある説明ですね。本当に納得いきました。帰った高宮は春江を会う。高宮は東京で耕太の父野瀬に会った事を離す。食堂に入り、春江「この前手紙が来た、インドネシアの農場で農薬散布のパイロットの仕事をするので、明日成田空港から立つのだ」。高宮「逃げるのか、耕太は大丈夫だと父に伝えたいだけだ、サンタになって来てくれると信じて、足のリハビリを続けた、凄い奴だ、俺、おやじ、先月死んで会いたくても会えない、謝りたいし、聞きたいこともある」。春江は高宮にあることを頼む。
高宮は耕太を背負って走る。沢木のアイライダーに間に合い、乗せて貰った。そして、
成田空港へいく。そして、野瀬を見つけて、プレゼントを野瀬に返して「直接渡して下さい」。耕太が来ていた、気づいて走り寄ろうとすると、耕太「そこにいて」と制止して、自分で歩き出す。急にタメのためにゆっくり重そうに歩く。途中で転んだりする。最後に涙で抱き合って名前を呼び合う。耕太「お父さんって分かっていた、享年のサンタはお父さんだったよね、お父さんの手だってすぐに分かったよ、敢えて嬉しかった、乙サン、僕の足、去年よりもよくなったでしょう」。野瀬「ああ」。耕太「もう大丈夫だから、お父さんも頑張ってね」本当に須賀健太君はしっかりしている。情けない大人が子供に励まされるという展開多くないか? 淋しい。沢木のアイライダーに耕太を乗せる。最後のフライトだ。高宮「本当にパイロットになって、島に戻る」と約束する。耕太「忘れないで、島に来るときは進入角5度だ」。沢木「生意気言って」。笑い。アイライダーは青い空に飛んでいく。おしまい。
格好いいですよ、夏八木さん、文句なしです。このドラマは夏八木さんが主人公だ。定年を控えた熟練パイロットですが、一旦家に帰ると、民宿の主人でらくだの上下で、只の我が侭おやじで、かみさんの木内みどりさんにあしらわれる。グッドラックの多くのパイロットの厳しさを思い出しました。もう一人の主人公は、須賀健太君です。旨すぎる、足の障害の演技も、セリフの明確さ、わかりやすさ。1時間110分での「良質の省略」で、見事にまとめてくれました。ただ、ちょっと感動させるには浅かったかな。離婚して別れた父と子が再会するところが、ピークでした。てっきりサンタで降りてくると思いこんでいただけに、残念。
高宮聡:吉沢悠        青沼耕太:須賀健太        沢木衆一:夏八木勲   
青沼春江:麻生祐未     野瀬学:うじきつよし        沢木節子:木内みどり
作者:寺田敏雄       演出:岡田健            制作統括:田村文学
プロデューサ:小松昌代
     


つげ義春の「紅い花」★★★★★ 2004年3月 NHKアーカイブ 

昭和51年の単発ドラマだ。国際エミー賞を受賞しているようだ。昔のNHKは本当にわからないドラマをよく作ったものです。しかも凄くエロイのですよ。漫画家つげ義春の原作を、演出が佐々木昭一郎さん(夢の島少女、四季、川の流れはバイオリンなどを作った)が作品化した。草野大悟さんがつげ義春を演じている。最初は「ねじ式」ですね。そこから「紅い花」の少女の話になる。キクチサヨコだよ。沢井桃子(1982年に水戸黄門に出ている)がいいよね。ぴったりだ。嵐寛が出ているよ。初経の少女の美しさと大人への変わる色気が川に流れる紅い花で表したのだ。よくぞ、映像化したものだマサジが苦しむサヨコを背負って歩くさまは優しい。つぎは「沼」だよね。蛇を鳥かごに飼っている。この青年は広瀬昌助さんだ。あの「八月の濡れた砂」に出ていました。夜蛇が首を絞めに来る、エロイ映像ですね。小島三児さん、多くの人が故人となっている。これつげ義春の漫画を見ていないと、何が何かわかりませんよね。

今日は、娘が京都大学の修士課程を卒業するので、荷物を運びにいった。レガシーは荷物が入ると感心された。娘も高校時代はテレビのチャンネル権を握り、受験勉強した怖い存在だった。しかし大学の研究室で助教授の余りの未熟な暴君的な支配に挫折したようだ。京都大学は、一部世間を知らないまま歳を取ったおかしな人がいて腐りかけているようだ。社会に出て、適当に力を抜いて、適切にバランスよく仕事して欲しいものです。
東名高速は空いていた。家から3時間で着いた。
帰りには滋賀県で覆面パトカーが多かった。養老PAの近くのトンネルの後の長い進路変更禁止区間で、燃費を考えて走るので、思わず前に車に近づいた。セリカなのでスピードは出るはずだ。そしてあと少しで禁止区間が終わる手前で、セリカは黄色の線を越えた。すると、その前の白い車が突然、赤色灯を見せて、電光掲示板に「止まりなさい」の文字がでた。驚いたな。自分はスピードも早くないし、車線変更していないので、そのまま減速したまま通り過ぎた。セリカが動揺したのだろうね。ひどく減速していた。ごめんセリカさん、あおった訳ではないのですよ。許して下さい。その後も別の1台の覆面パトカーも来ていた。驚いた。名古屋は女子マラソンで、空いていた。こちらは覆面パトもいなかった。ただ、オービスも多かった。あとで来ないでしょうね、反則通知書(爆)。疲れました。


大友宗麟★★★  2004年1月 心の王国よりも女運の悪さから優しい女を求めて

戦国時代で九州の事情は余り知らなかった。NHK大河で「毛利元就」でちょっと出たことがあったことを思い出した。キリシタン大名と丸坊主の肖像画しか記憶なかった。今回で少し理解できたが、どこまで信じて良いのか、どこまで本当か心配である。
大友宗麟は若くして、父から亡き母の血の子供に家督は譲りたくないと言われ、地方の殿になる。しかし家臣の反逆で父が殺され急遽家督を継ぐことになる。ここらは細川俊之さんが父で、松平健さんが息子だが、実年齢を考えると微妙で入り込めない。しかもこの時間眠気もありボート見ていた。家督を継ぐと早速、難問が控えていた。北九州と山口は流動的で大内氏と陶氏が戦っていた。宗麟は速やかに決断して、勝利する。家臣はまとまった。そして結婚するが、国東の水軍の八幡神社の姫らしい(眠気で不明?財前直見さん)。この姫というか妻が大変で、恐妻だ。自分は実家の代表で大友家と対等合併するための政略結婚だから、自分も政治的に夫に指示を出すパターンだ。とにかく財前さん恐ろしい、口も顔も怖い。
しかし
国は肥後、豊後など九州中部を支配して、貿易をして南蛮との交易で新しく活気に満ちた国を作っていった。交易とともにザビエルとともにキリスト教が入って来る。このキリスト教と武士道との価値観に違いの論戦は面白い。キリスト−愛vs煩悩−武士道、ザビエルが「戦は解決にならない、憎しみは連鎖する、愛こそが人も世界も救う」という。現在のキリスト教はアメリカにはないのか? 誰か説明してくれ。当時は新しいものに対する興味と同化する能力に優れていたのだろう。1551年に陶が大内をやっつけて、殿様に大友宗麟の弟(坂上忍さん)を迎えることになった。弟と話すとやる気満々だった。しかし何も知らないところへ陶氏が「立派な人物」だからといって、行く弟は気負っていたのだろう(兄に負けたくない)。その後、重臣が敵に内通してあいた。一刀田と服部を討ち取る。服部の残された妻(麻生祐未さん)に同情して、宗麟は強引に関係する。本妻の財前さんには嫌になっていた。しかし女運がないというか、女の好みに関して亡き母へのコンプレックスがあるのだろうか、普通でないような
1553年、川中島の年に、陶氏が大内氏に滅ぼされる。宗麟は弟を見殺しにしてしまった。1560年、桶狭間の年、宗麟は朝廷から九州探題にしてもらう。毛利との戦いが続いていた。妻に嫌気がさして、長男に名目だけ家督を譲り別居する。そして麻生さんと暮らす。それを知った妻は、麻生さんの家を焼き殺す(半ば麻生さんは覚悟の死)。妻と離婚することを告げると、妻は心を病んでしまった。1569年から宗麟は毛利との戦いで勝つ。しかし戦いに疲れた。そんな時にキリスト教の音楽をきき癒される。妻の世話をしていた露(宮本真希さん、大大好きです、天国の階段から)が洗礼を受けていたことを知り、キリスト教に傾倒していく。
しかし、今度は南九州の島津氏との戦いになる、戦いをしたくないが、長男は言うことを聞かず、出陣するが大敗北を喫する。1582年、本能寺の変、重臣立花(佐藤慶さん)が死ぬ。遺言は「島津との戦いに窮したら大阪の秀吉に助けて貰え」だった。1586年秀吉に臣下の礼で頼んだ。九州平定を目指した秀吉は好都合だった。名門大友氏だが6カ国から豊後だけでいいだろうという。しかし宗麟は帰りの船で満足だ、天下に平定される。自分を捨てていたようだ。1587年58歳で死ぬ、1ヶ月後キリスト教禁止令が出る。
   ☆     ☆
とにかく女を求める人生だ。こんなこともあったのだろう。政略結婚でも何となく上手くいっていたように書くことが多い。これだけでもこのドラマ異質だよ。最初から露を側室にできなかったのかな。どうも秀吉の側室の多さに目がいっていたが、普通の大名は側室は入れ替わりして2−3名だったのかもしれない。
九州も戦国時代は大変だったのですね。これまで注目度が少なく、脇役ばかりでした。今回は交易とキリスト教がセットで入ってきた特殊性が分かったようだ。そして
キリスト教がこれまでの武士の世界のテーゼに対して強烈なアンチテーゼだったのですね。だから人は惹かれていったのですね。今キリスト教がテーゼになっている世界ではテロリズムがアンチテーゼなのですね。だから自爆テロはなくならない。大きな二つの力動が渦巻く世界は変わらない。「憎しみの連鎖・・・」は説得力をもつのか? 絶望的になるが、いつの時代も動いていく、善悪ではなく、無目的に・・・

(付)
独眼竜政宗★★★★  楽しかったけど、職人の技術が伝承されいかなかったのか
昨日は見られなかったが、今日はチラチラ見ていた。昔リアルで全編見ましたね。渡辺謙さんが珍しかった印象があった。今見てもイイような。今日は
勝新太郎さんが秀吉で出ていて、これだけで現場が大緊張だったと思わせるテンションが伝わった。桜田淳子さんはアイドルだったと思うが、ピークは過ぎていたのかな、でも役者としても時代劇には違和感はなかった。今は米倉さんがでていると時代劇には見えなくなる。役者やセットや衣装やカメラ、多分予算も全てが今の方が経験から学習していると思うが、技術が伝承されていないようだ。日本の優秀な職人の技術が伝承されていない。「新選組」の香取君も30歳近くだ。やれば出来ると思うが、やらせる気にする職人がいないかな・・・


老いてこそなお★★★  2004年 渡辺美佐子さんが可愛い、吉沢文子は昔の○○だ

デイサービスでの棟梁の話。棟梁(三国連太郎さん)は右半身麻痺だ、利き手交換をし出した。介護は無くなった機能を戻すのではなく、残存した機能を最大限に使うことが目的だ。息子(塩見三省さん)と嫁(田中好子さん)は離婚で話しあっている。文子(渡辺美佐子さん、昔と変わらず美しいですね)がアルツハイマー病だが、会いたい人がいる。だから出て行こうとする。結構
痴呆としてはレベルがいいですね。服装も表情もしっかりしています
しかも抜け出して、トラックの前に出て、ヒッチハイクか。危なすぎる、老人の事故死だよ。金がないよ、25円だ。文子さんは財布入れたつもりがない。コンビニ強盗(棟梁の動かない右手が動いた)、雨漏りの家での突然の妊婦と出産(文子さんは助産婦だ、嵐の中での屋根の修繕だ)。飯にありついた。けど人遣い荒いな、修繕を山ほど頼んだ。3万円を獲得した、妥当ですね。ここからは楽しい旅になりそうだ。郡上八幡のお祭りだ。
文子さんの初恋の相手の坪井さんの家をやっと見つけたら、相手は1年前に死んでいた。坪井さんは学徒出陣の前の約束を破った事を詫びていたのだ。その詫び状を受け取っていたことを文子は忘れていたのだ。忘れることが怖いと思う。棟梁の息子夫婦は追いついた。そして郡上八幡で昔を思い出した。
次は棟梁の家を見る旅だ。これが福井の三国だ。懐かしいな。越前鉄道だ。ここでも弟分が死んでいたのか。墓参りした。棟梁の家は皆立派だ。息子夫婦とも揃って、2時間ドラマか、断崖の上で話する。東尋坊だ。棟梁は「家族は一緒にご飯食べて、話し合うもんだろう」。「全力でいきるんだ、今度の旅で分かった」。息子夫婦もやり直すようだ。
NHK名古屋が制作ですね。あらかじめ予想された通りの展開です。しかしまあ嫌いでもないし、設定もまずまず妥当なものでした。デイサービスならあの程度の痴呆患者が利用するのでしょう。痴呆のレベルは軽症でしょうが、本人の不安が強い段階ですね。周りも大変かもしれません。福井県の三国はもう少し出て欲しかった


聖徳太子★★★  2004年1月3日 不思議な時代だ。再放送だが、「和をもって貴し」の精神は不滅だ

時空警察で聖徳太子=キリスト説を見たあとなので、少し馴染みがあるかと思ったけど、やはり名前が難しい。漢字が多く、○○皇子ばかりだ。衣装も違いが余りない。しかもこの人間関係が難しい。親子関係から、叔母甥の関係まで行くと覚えられない。しかも帝は実力がない。太子の父(近藤正臣さん)も帝になるが氏の勢力争いのストレスから病気で死んでしまう。帝の後継者争いで柄本明さんも殺される。次の帝(太子の兄で加藤雅也さん)も暗殺される。本当にたくさん人が死にましたね。
とにかく伝来した
仏教を認めるかどうかを理由(所詮理屈ではない好きか嫌いかで戦争するのです、昔も今も)に、蘇我馬子(緒方拳さん、さすがに上手い、複雑な悪役を演じました)と物部氏(宝田明さん、結構似合いました)が勢力争いを続け、そこに聖徳太子も巻き込まれていく。しかも当時の朝廷には朝鮮から、様々の人と文化が取り入れられていた。伊真(重要な役ですね、ソルジョングさん、韓国の俳優さんですか)や秦(国村準さん)などは実際大陸の人のようです。日本の原点に深く関与していることが理解できた。大陸そのものも勢力争いが絶えず、中国では隋が台頭してきた激動だ。しかも時代は木や石から青銅器から、まさに鉄の時代に大変換している時代なのだ。
衣装が見慣れないので戸惑いました。しかも冠が何となく安っぽい。武器も弓矢と刀で争いをしていたのですね。主人公の本木さんは目力がありました。これでは聴力に優れ、夢見る力に優れていたようですね。人を殺してはならないという理想も、やはり平和を願う集団の戦いの中で、物部氏を殺してしまう。「平和のために戦を止めるために、人を殺さねばならない」。永遠の不条理の命題ですね(本当は「嫌いだからやっつける」というレベルなのだ)。推古天皇を決め、太子は摂政になるのだ。2重権力状態なのですね。結局太子の改革は時期尚早、いや理想すぎたのですね。新しい都、冠位制度、
17条の憲法の意義を、今もう一度再確認する必要があるのかもしれない。最後まで改革をやり通したのですね。太子が馬子を刺したところ胸にしまってあった仏像に当たり、馬子は死ななかった。このエピソードから仏の力を信じて馬子も太子とともに改革を許したのですね。平和のギリギリの意味合いを感じることができた。現代にも通じる普遍的な想いだと思いました。
中谷美紀さんは太子の妻で、蘇我馬子の娘の役です。若々しく見えます。ちょっとバタくさく気品がないような気がしました。松坂慶子さんも気品が欠ける気がする。小野妹子役の今田耕司さんは、お笑いのイメージが強すぎて、浮いてしまいます。


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