クライマーズ・ハイ★★★★★  平成17年12月10日、17日放送 NHK

いや、素晴らしかった。役者さんが素敵だった。後編の今日は、地方紙で、ジャンボ墜落原因を「多分間違いない」で、一面記事にするかどうか? これがメインでした。みんな、熱いですね。結局、締め切りの1時半まで、待った。販売局長とつかみ合いをしながら・・。そして、「多分」までの情報は手に入れた。しかし、全権の悠木は記事にできなかった。倒れ込んでしまう。遺族の子供連れの女性の「真相を書いてください」の願いに、見ているほうも涙したのに・・記事になると思ったのに・・・結局、翌日、中央紙の毎日新聞がそれを出し抜いたのだ。地方紙ではできなかった。先週も長野・群馬と群馬・長野(そんなに読む方は意識しないが、こんな所も決断があるのですね)で、独自判断をできなかった悠木だ。自分は根性無しと叫んだ。その代わりに、怒られて事故死した昔の新米記者の恋人の投書を無理矢理に載せる。人の死には、価値の大きさの違いがある。そして、どんな事件も忘れ去られる。この墜落事故も忘れ去られないように祈る。その投書は、読者からの抗議電話がドンドンかかる。遺族からの抗議はなかったが・・・社長が来て、自分がやったと言う悠木に「偉そうになったな、誰に食わせて貰っている、やめるか、山奥の記者になるか」と迫る。彼女は、同じ新聞に載った、墜落した乗客の最後の手記を見て、自分の意見が狭い見方だたと知らされるのだ。悠木は山奥の記者となった。のんびりと、家族と一緒に山登りなどもできるようになった。そして、安西の息子と一緒に登った谷川岳で、悠木は落ちる。ザイルで繋がっている。幸い、悠木の体の損傷はない。少し休んで、体力を保って、ハングを越えるためのハーケンにザイルをかけようとする。それは反抗期にうまく行かなかった息子が打ち込んだものだった。何度が試みて、絶壁に捕まることができた。おしまい。
今回も緊張感あふれるドラマだった。素晴らしかった。一緒に泣き、一緒に悩み、疲れ果てたような気がした。悪名高き、共同通信の記事は新聞社のスピーカーから垂れ流しなのですね。昔の記者は熱かったんだ。中央紙に負けないで、個人でも署名記事で社長賞を狙っていたのだ。いつでも、負けないことで生き残っていったのだ。社長も、社員を奴隷のように切り捨てていたのです。それでも、皆は熱い紙面を作ることに夢を見ていたのだ。地元の大事件、大久保清の連続犯罪で、名を上げた年代がデスクや部長を占めているのだ。これは自分のいた大学もそうだった。自分が付いていた講師や助教授が教授になって、その時にちょうど頑張っていた年代が教室のメイン・ヅタッフになるのだ。そして、熱く競いあっていた。昔を思い出したよ。今では山奥の病院勤めだ、笑い。
下に主なる役者さんを書くが、熱い中年おじさんの臭い演技を目一杯楽しみました。あの濃い松重さんさえ、さっぱりしたいい人なんだよ。塩見さんや、石井さんが、渋い味を出す。大和田さんと、綿引さんが、おどろおどろしく大立ち回りだ。極みは、社長の杉浦さんですね、佐藤さんをばっさり、犬ころのように袈裟懸けだ。大森さんが、何だか若く見えるから不思議だ。今回も神沢とい二人で現場の地に這う演技だが、若さ満載でした。岸本さんはちょっとのシーンでも、演技が深く、赤井さんとどんな夫婦がすぐに分かってしまう。それに比べれば(比べちゃいけないが)石原さんは、学生さんみたいだ。

原作;横山秀夫、脚本;大森寿美男、資料提供;上毛新聞、共同通信、毎日新聞    演出:井上剛

(役者さん)
悠木和雅:佐藤浩市、        佐山(現場に潜行する記者):大森南朋、 
神沢(現場で隔壁を聞く記者):新井浩文、     安西:高橋一生
等々力(斜に構えた部長):岸部一徳、       追村(渋く熱い):塩見三省
粕谷(おどろおどろしい):大和田伸也、       田沢:光石研
岸(怖いが協力を惜しまない同僚):松重豊、    稲岡(誠実の投書担当):岡本信人
亀嶋(愛嬌の先輩):石井宣(りっしんべん付く)一 守屋:谷本一
遺族(子連れで真相究明を訴える):中村優子   
望月亮太(事故死の新米記者):安居剣一郎    望月彩子(投書する恋人):石原さとみ
悠木弓子(妻):美保純                 末次(安西の登山仲間):伊武雅刀
伊東(怖い販売局長):綿引勝彦           白川社長(傲慢ワンマン):杉浦直樹
安西小百合(妻):岸本加世子              安西(山仲間):赤井英和 


終りに見た街★★★★  平成17年12月3日放送  テレ朝

そうだ、忘れていた。昨日のテレ朝の「終りに見た街」を見た。突然、清水要治が家族と一緒に、昭和19年9月17日にタイムスリップする。こう言うのに理屈入らないから、たまたまその日出会った同級生宮島も一緒だった。家は軍人に怪しまれる。そこで、家を焼いて、転々とする。結局、完全に昭和19年の生活に埋没する。そして、家族はそれぞれ不満と苛立ちをもつ。清水夫婦は、せめて、東京大空襲での悲劇を防ごうとして、大空襲の事実を風評として流す。しかし、うまくいかない。宮島の息子が、引き籠もりから、軍国少年になってしまう。そして、平成生まれの娘から、国を守ろうと必死なのが何故悪いと責められる。ここが一番ビックリしました。そして、意外にも結末は、空襲でも被害に遭わなかったところに住んでいたのに、空襲で全員死んでしまう。どうしてなのだ、歴史が間違っていたのか? 左手を失って、廃墟で清水は新宿副都心の高層ビルの廃墟をみる。それはまるで、原爆にやられたようだ。清水は意識のある重傷者に聞く。今は何年だ? 20・・・と死んでいく。未来にタイムスリップしたのだ
衝撃の結末は、まあ考え出すと切りがない。だから、単なる作者の山田太一さんのメッセージとして受け止めておこう。昭和の過去も、ヤバイが・・・ぼんやりしていると、自分たちの未来もヤバイぞ。そんなありきたりのメッセージは失礼かな? この設定にこだわると、漂流教室のパラレルワールドの理論まではまりこむので笑って、やめよう。山田さんだから、「ふぞろいな林檎」(自分は見ていない)の中井さんと柳沢さんらしい、笑い。役者では木村多江さんと、成海瑠子さんだもの、見ないといけません。木村多江さんは、顔は地味ですね。だから昭和にもぴったりはまっています。中井さん、柳沢さん、柳葉さん、みんな戦前の顔になりました。多くが丸坊主でしたが似合っていました。窪塚さんが、意外とどちらにも似合っていた。だから、最後の軍国少年の衝撃が増しました。目つきも鋭かった。引き籠もりも、軍国少年も同じ情熱を秘めているのだと納得した。さすがに成海さんは、若いです。決して戦前の顔になりませんでした、笑い。でも、弟も、またまた地味な顔で、狂気にさいなまれた昭和を生きました。ドラエモンを大声で昭和19年の状況で歌うのが、心に残った。
昭和19年が少し綺麗ではあるが、リアルに描かれていた。衣装やセットの背景は用意出来るかもしれない。しかし、一番は役者さんだ。痩せていたし、表情が厳しかったと思われる。目つきも演出の人は苦労したらしい。その点、今回は目つきでは窪塚さんが一番でした。キムタエさんも、柔軟に美しさとしなやかさを演じてくれました。大奥で京言葉で演じていたが、今回の昭和戦争中も、似合っていた、良かったよ。いきなり、食事で悩んで苛立った。でも優しかった。中井さんと一緒に、噂を広めようと食堂に行ったが、何も喋れなかった。帰りに寺にしゃがみ込んで、「できるわけないわ、二人とも内気だもの」と笑っていた。
多分、平成の今の時代の人間が昭和19年に突然投げ込まれたら、こんな風に感じて生きていくのだろうと疑似体験でした。自分は耐えられないだろうな、絶対我慢できないだろう。柳沢さんの宮島が、口八丁で折りたたみ傘で、リアカーと米をかすめ取ったりする逞しさに驚いた。そうでないと生きられないのだ。中井さんの清水が、不器用で農家へ行っても、食料を手に入れられない、切なさがよかった。帰りに子供の手にドラエモンのマスコットが握りしめられて、ほっとさせられました。テレ朝だから、ドラエモンのアニメも登場しました。何だか、ドラエモンは時代を越えた存在かもしれないと思ってしまった。とにかく、衝撃の結末が心配だった。しかし、本当に結末に違和感さえ感じなければ、本当に戦争を考えさせてくれました。派手な戦争シーンなどはないが、戦争に巻き込まれた人間を描くことで、戦争の無意味さと不条理を見せてくれたような気がする。ありきたりのコメントではあるが・・

ブログで調べると、前作と比較してあった貴重なものがあった。参考にしてください。http://prophet.cocolog-nifty.com/the_bell/
キャスト : (役名81版俳優・05版俳優の順) 清水要治 (細川俊之・中井貴一)、妻・清水紀子(中村晃子・木村多江)、友人・宮島敏夫(なべおさみ・柳沢慎吾)ら。(81版・05版)他に、82年版には、映画監督・鈴木清順が隣組組長役、樹木希林が防空防火訓練群長役で出演。05年版には他に、友人・宮島敏夫の息子、宮島新也役に窪塚俊介や、柳葉俊郎、柄本明、津川雅彦、小林桂樹ら豪華なキャストが出演している。また、清水要治の職業が、82年版は放送作家、05年版はシステム・エンジニア、友人・宮島敏夫とは82年版では、電話があり、33年ぶりに翌日渋谷で会う予定だったが、実際には会っていない。05年版は結婚式のマネージャーになった宮島敏夫と再会した二日後事件は起こる。また、決定的な違いが、82年版は昭和19年6月18日、05年版は昭和19年9月17日にタイムスリップ。この3ヶ月は何を意味するか。


飛鳥へ、まだ見ぬ子へ★★★★    フジ  平成17年10月10日放送

(公式HPから)
1979年1月に32歳の若さでこの世を去った医師・井村和清氏。
不治の病と闘った一人の青年医師が、死の直前まで生きる勇気と優しさを失わず、妻、我が子、両親たちに向けて思いを綴った手記をまとめた遺稿集「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」(祥伝社刊)の待望のドラマ化。
この遺稿集は、1980年に出版されて以来、多くの人々に読み継がれ、110万部というロングセラーとなっており、時が過ぎて時代が変わっても、彼の言葉の輝きは変ることがない。
ドラマでは、この和清氏の手記をもとに、和清氏とその闘病生活を支えた妻や家族の物語、そして残されたものたちへつづった彼のメッセージを丁寧に描く。
病と闘いながらも、最後まで家族を愛し、理想の医療を目指し続け、生きることに真摯(しんし)に向き合った青年医師・井村和清氏の心に響く言葉、そして壮絶な生きざまを通して、家族の絆とは…? 理想の医療とは…? 生きるということとは…? を問いかける重厚なヒューマンドラマ。

(あらすじ)
沖縄での清子の結婚式だ。美和は幸せそうだ。時代は戻り、1974年、沢村清治は、沖縄の病院の第一線で診療していた。大学の医局よりもアメリカ式の医療に興味があったからだ。そこで、美和と知り合う。早速ダブルデートを友達が設定してくれる。NICUでの未熟児は心停止を繰り返していた。先輩は諦めたが、清治は心マを繰り返す。「母はまだ、子供を抱いたことがないからだ」。ダブルデートで同僚医師は映画に行ってしまう。清治は美和と残る。清治「奇跡はないと思っていたが、親と子供と医者の気持ちが一つになった時に起こる」。3年間情のある沖縄に住んだ。そして、沖縄の娘さんが妻となった。CM。
美和はエメラルドの指輪をして、海と同じ色だと喜んでいる。1977年、荻原院長の長野の病院に勤めた。開業医は多くの人のこころをとらえてやってきた。でも、人間関係が崩れている。心と心のコミュニケーションが医療だ。梶田さんは、大腸癌医者だ。痛むや、娘との財産問題で、人間関係を拒否している。突然、家からの報告で飛鳥が生まれた。3020g予定日を過ぎていた。お猿さんのように泣いていた。CM。
子供生まれても、梶田「子供なんて、金取られるばかりだ、しっかりしない」と鍵を見せる。清治は怒らない。看護師は注意してくださいと言うが、清治は「患者は健康な人の物差しで測れない」。美和は清治の足が痛いことを検診してと気にしている。早速、清治は整形医師に受診して生検まで受ける。その後、整形医師は病室にやってきて、「少し悪い、Fibirosarocoma」。進行性の悪性腫瘍だ。今夜から、抗癌剤の動脈注射して、叩けるだけ叩いて、オペしょう」。清治「分かりました、悪夢のようでした、からかっているt思いました、友人が入って冗談はおしまいだと、言うと思った、医師として働けない、父として美和や飛鳥を守れない」。CM。
手術は、実家の富山で、沖縄の同僚が開業していたので手術を受けることにした。前夜はお祝いしてくれ、ぐっすり眠れた。美和は清治の足を洗う。母「清治がごめんなさいとう、これから、迷惑をかける」と父に言う。母「本人が一番つらいだろうに」と泣く。右大腿切断術n手術は行われた。外科用鋸で切り落とすシーンがある。そして、切断した足は箱に詰められる。美和は清治のベッドで泣いていた。CM。
術後、いくら動かしても右足に触れません、切断を認識した」。神経切断の痛みは3時間毎に来た。2ヶ月も続きました。1978年2月、義足は思ったよりもやっかいだった。数ヶ月は訓練中に転倒した。いきなり叩き付けられる激しい転倒だった。清治「笑うよ、子供時はかけっこも早かったのに」。美和は飛鳥を連れてきた。飛鳥は歩けるようになっていた。清治は頑張ろうという気になった。「大切なことがある、決して後ろを振り向かないこと、リハビリに大事なことだ、過去の幸福に酔う人は進まない、リハビリは失った手足が生えることでない、障害を認め、健全な手足で補うことです、何とか医師として立ちたい」1978年5月、6ヶ月ぶりに病院に戻った。目立たないところに降りた。「自分勝手に決めている、復帰のことも、行ってきます」。美和「いってらっしゃい、頑張って」。清治は明るくひょうきんに手を振る。義足で杖でゆっくりゆっくりだ。ここらで泣きそうだヨ。医局で、皆が歓迎してくれる。清jは自分机を手で触り確認する。「新しい人生のスタートです」。CM。
最後の一時帰宅の梶田の再入院してきた。梶田「同情してもらっても、そうはいかないよ、先生、死にとうないわ、生きてたいわ」としみじみ言う。っして、鍵を首からさげる。病棟や外来で、清治のための立ったままの机が出来た。「人の優しさを知った、これが一番の宝物です」。そんな清治に梶田の娘が来る。梶田「余計なことして」。看護師「沢村先生が探してくれた」。清治「そうですか」。娘幸子「父親が金持ち逃げしてから、人を信じていない」。家の祭りで、美和「人には首つっこんで欲しくないことがある」。そんな8月末に、清治は咳込み喀血する。「来たかな、不吉な予感が走りました」。レントゲンで、左右の肺に円形の転移巣があった。「後半年ですか」その夕方、世の中が輝いて見える。スーパーが子供たちが、稲穂、電柱、小石までが輝いてみえた。すべてが尊く美しい」。清治に丸山ワクチンを持ってきた。「俺の診断は、働けるのは2ヶ月、生きられるのは半年、美和や親父に知らせても、苦しみだけだ、少なくしたい」。仕事に行く時に、咳き込む。清治「気管支炎かな、風邪かな」と言う。公園で飛鳥や美和の写真を撮る。しかし、咳き込む、心配に見守る美和だ。美和は異常に気づいている。食欲がない。しかし、清治「うまい」と言う。美和「検査を受けて」と進める。テレビを付ける、ドッキリをやっていた。美和は大声で思わず聞く。清治も怒って答える。飛鳥が泣き出す。清治「ごめん」。CM。
10月末い夜明け近くに妻が泣くようになった。「怖い夢を見る、突然、清治がいなくなる夢だ」。その頃、清治も妙な夢を見た。「時は春、まぶしいほど、散る桜の中を歩いている、気づくと妻も飛鳥もいない、声は聞こえるが」。砂浜に一本桜だけだ、そこに清治は一人立っている。それで、夜気づくと、美和は泣いていた。美和「いいの、いいから」。清治「大丈夫、大丈夫だから」と抱きしめる。美和「死なないで」。これ以上隠し通せないと観念して、肺に転移していること、手術は不可能で、いかなる治療をうけても、1年は持たないと。美和「帰りましょう、とうさんのいる富山に、3人でゆっくり休みましょう」。清治「駄目だ、僕を必要とする患者がいる、死と戦っている」。美和「清ちゃんじゃないと駄目なの」。清治「僕自身が生きるためだ、皆が必要としてくれる、だから頑張れる、もっと生きなきゃ、それが生き甲斐だ」。美和「私のいうこと聞いてくれない」。清治「ごめん、勝手なことばかりで」。CM。
美和が運転する。乱暴で清治は助手席で心配している。皆既月食を見に来た。美和「今度は何年後、奇跡の話を覚えている、奇跡は人が作るのだ、また一緒に生きようね、一緒に見ようね」。清治「あぁ〜」。美和「約束」と手を握る。清治は涙だ。その頃、もう一人子供が欲しいと思っていた。妻と子と二人だけでは嫌だった。美和「受けて立ちましょう」これは一番のセリフです、爆。そして、美和は妊娠した。執念の子ね、と抱き合って喜ぶ。梶田が危篤状態になる。昔に注射針で薬を入れる。そこに娘の幸子がくる。梶田「誰にも渡せへんで」と言って死んだ。幸子は大きな声で死んでいった。幸子「淋しい人なや」。清治「あなたが来るのを待っていた、あなたに最後に会えて幸せだったと思います、たった一人の娘さんです」。幸子「そうでも、思わないとやりきれない」。CM。
清治は弁当を持って、仕事に行く。見送る美和だ。「まだいける、そう考えていた」。しかし、咳込み、胸が痛く苦しむ。車を急停止した。「限界でした」。「病院にとって、苦しいことが3つある、自分の病気が治る見込みがないこと、お金のない患者さんが金のことまで心配すること、自分の病気を案じてくれる人がいないこと、私は3つ目の不幸が一番苦しいと思う、私はみなさんに支えられる免状されている、この不幸に泣いている患者さんがいる、出来る限りのことをして下さい、それだけが願いです」と最後の言葉を述べる。患者も千羽鶴などを送ってくれる。万歳と涙で見送られる。っして、富山に帰った。ここは泣けました。古きよき時代ですね。本当にこんな心温まる言葉が美しい時代だった。今は残念ながら、心に響かないかも知れない、悲しいことです。CM。
帰って、「死んでいかなければならない運命にあると知ってから、考えていたことがある、それは残されたわずかな日に一冊の本を書きたいことでした、30年ばかり生きたという証で、私に泣いてくれた人へのお礼の言葉で、幼い二人の子供与える父親の贈り物で、形見になると思った」。畑を見て、清治「ここに病院を建てたかった」。紙を見せて「病人にしかわからない心がある、健康な人には作れない病院だ、そうでないとこんな病気になったかいがない、せめて5年あれば、死にたくないな」と弟に語る。二人は抱き合って泣く。CM。
1979年1月、肺に水がたまった。家族写真を撮る。清治「トイレに立つにも息が切れ、空気が少ししか吸えません、もはやこれまで、ずいぶん痩せたな、ちゃんと撮ってくれ、葬式用だからな」。美和は泣く。背広着て、初めて美和のネクタイを付けた。清治「美和に撮って欲しいんだ」。力みのない明るく笑顔だ。清治「夢を見た、お腹の大きな美和と飛鳥と3人で岡を歩いている、桜が吹雪のように美しい、僕には足が2本ある、悲しい夢を最近は見ない」。咳がひどく、美和はさする。酸素吸入しても、咳が止まらない。声もかすれている。飛鳥が洗面器を持ってきた。手紙が一杯来ている。CM。
美和は食事を作りながら、指輪がないことに気づく。痩せたので外れたのだ。母が来て、食事を手伝い。「苦しいだろう」。美和「苦しいと言ったことない」。母は継母だったのだ。実母が死んで1年目に来た。心配だった私に、帰ってきた「清治さんは、玄関先でただいま」と言ってくれた。初めましてでなく、ただいま、あの笑顔一生忘れない。清治は実家の診察室で父に血圧を測って貰う。清治「病気に負けるのか」。父「だら、病気には負けるもない」。清治「いい息子でなかった、親に葬式出させる、馬鹿息子で、許してくれる」。そして、紙を出して、預かってくれと言う。清治「夫といても、ひどい奴だ、もう一ついいかな、手記を書いている、それを本にして、飛鳥と生まれてくる子に渡して欲しい、結婚する時にあげてくれ、俺が掛けなくなったら、とうさん、先を書いてくれ」。父「わかった」。清治「ありがとう、俺大丈夫かな、俺子供達にとって、誇られる父親だったかな?」。父「あぁ〜〜」。清治「本当」。二人は手を握っていた。雪の夜、外の雪を見て、「いろいろ思い出す、美和と思い出だ、美和、僕みたいな幸せな病人はいないと思う、美和、ありがとう」。美和「あやまらないといけない」。清治「車ぶつけたのか?」。笑い。手を握り横に座って、清治「約束守れなかった、幸せになる」。美和「この子にあなたの名前から一文字頂戴、動いた」。そして、清治は美和のお腹に耳を当てる。清治「お〜い、とうさんだよ、お前に会いたいな」。美和は声を絞って叫ぶように泣く。清治は家族に見守られる。「当たり前、こんな素晴らしいことを皆は何故喜ばないのでしょう、手が2本だって、足が2本ある、歩ける、手を出せば何でも取れる、声が聞こえて、声が出る、こんな幸せがあるでしょうか、誰もそれを喜ばない、当たり前だとすます、食事が食べられる、夜眠れる、また朝が来る、空気を胸一杯吸える、泣ける、叫ぶことも出来る、みんな当たり前のこと、素晴らしいことを、喜ばない」。そう言って清治は死んでいく。飛鳥も肩を叩く。「その有り難さを知っている人は、なくした人だけ、何故でしょう、当たり前」。沖縄の清子の結婚式で、飛鳥も行く気になった。清子は25歳だ。父「25年、一人でよく頑張ってきたね」、美和「一人ではありません、清治さんとは4年過ごしたけど、一緒分の宝物を残してくれた」。父は清治の紙をだす「美和さんに白状せにゃいかんことがある」。そこには指輪があった。「再婚するとしたら、応援してくれ、意味はなかったが」。美和「すみません、もてない、嫁で」。美和は指輪を25年ぶりにはめる。そこに、清子と飛鳥が呼ぶ。清治「二人の子供達へ、心優しい、思いやりのある子供なりますように、サン・テグジュベリの大切な物は目には見えない、私はいつまでも生きている、お前達と一緒に、私会いたくなる日は、見つめてごらん、おかあさんを大切にしてやりなさい、二人の力で守れば、乗り越えられる、思いやりのある子は周りを幸せにする、そして周りの人にもっともっと幸せにしてもらえる、それが私の願いだ、さようなら、お前達がいつまでも幸せでありますように」。美和はふと、後ろを振り向いて、指輪の手を振る。飾られた美和が撮った写真があった。そこで清治は優しい笑顔だった。終わる。
ナレーションが稲垣さんで、優しい語りで、のんびりしたほのぼのテイストで始まった。これはまだ古きよき時代の医療のドラマを感じました。ほぼ、自分と同じ時代に医者になっています。富山の近くの病院に勤めた事もあって関心があった。もちろん、新書を読んだ。そして、映画かドラマをみた記憶もあるが定かではない。もちろん、当時も泣いた。だから今回も、泣かされるなと思ったら、やはり泣かされた。でも、何故泣いたか、見方は変わった。それは清治さんがとても幸せな癌患者だったからだ。こんな風に妻が付いてきてくれ、父や母や弟が支え、病院のスタッフも協力してくれる。素晴らしい幸せな人だ。それは、清治さんが優しい人だからですが・・・。象徴的な話は一つだけですが、患者さんの梶田の生き方です。看護師さんは、何とか普通の優しい患者になるように医師の清治に頼むが、清治は怒らない。怒っても、意味がないからだ。怒って効くなら看護師が怒って効果ありますよ。最後の言葉も「誰にも渡せへんで」でしたが、梶田さんらしい言葉でした。どんな陰性的な生き方でも、その人の生き方を尊重するしかありません。自分は見事な生き方だと、梶田さんを尊敬しました。しかし、このドラマに流れている、ヒューマンな70年代の医療の、古きよき時代が懐かしくなった。自分も無力だったが、患者や家族に心底感謝された。今は、自分が人間の裏を見すぎたせいか、何だか表面的な言葉にしか聞こえない。人は経済的に豊かになったが、少し淋しい。自分も古いおじさんの愚痴が多くなった。これで少し、皆の医療に対する考えたが変わってくれるといいが・・。
ドラマは淡々としていた。子供二人になって良かったが、生活はどうしたのだろうか? 父は美和にとって義理の父だ。一緒に暮らしたのだろうか。そこらはプライバシーもあってはっきり描かれなかったのだろう。何と言ってもテーマが良かった。稲垣さんは名演技でした。ひょうひょうとしたキャラなのでぴったりでした。医者も救命は無理だが、開業医は似合っているかも。紺野まひろさんは、まだ堅い印象だった。もっと感情のままの演技でも良かったかも知れない。その点、佐藤仁美さん、いしだあゆみさん、夏八木さん、原田美枝子さんは達者なものです。同僚で、山崎さん、小市さん(太宰にも出ていたような、未確認情報)もさりげなく、稼いでいますね。驚いたのは娘に伊藤歩さん、若く見えました。今までより若かった。しかし、驚きは天花の藤沢恵麻さんです。最後にちょっとですが、誰か全く分からなかった。セリフがほとんどなかったからダ。喋るとすぐ分かった、笑い。

沢村清治 … 稲垣吾郎 沢村美和 … 紺野まひる
梶田幸子 … 佐藤仁美 沢村和也 … 生田斗真(ジャニーズJr.)
梶田啄子 … いしだあゆみ 現在の美和 … 原田美枝子 沢村サト … 風吹ジュン 沢村修三 … 夏八木 勲
現在の飛鳥 … 伊藤歩 現在の清子 … 藤沢恵麻
■原作 井村和清 著
「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」
■演出  中江 功
■脚本  吉田智子
■プロデュース
 鈴木吉弘
 後藤博幸
■主題歌
 玉置浩二『いつもどこかで』

沖縄の同僚医師作田:山崎樹範  整形医師轟:小市漫太郎  丸居医師:光石研  荻田院長:中丸新将 


涙そうそう この愛に生きて★★  平成17年10月9日放送 TBS  手抜きです

(公式HPから)
美容サロンの社長をしている志津(黒木瞳)は、65歳の現在も海外を飛び回り忙しい日々を送っている。ずっと独身で、今も一人暮らし。しかし志津には、20歳の時に恋に落ちた人との子ども・貴子(賀来千香子)がいた。理由あって二人は結婚できず、志津は女手ひとつで貴子を育ててきた。ある日、貴子の娘・未来(上戸彩)が志津を訪ねてくる。孫娘のただならぬ様子に、志津は仕事を切り上げて彼女の話に耳を傾ける。未来は、恋人を交通事故で亡くし、お腹に彼の子どもを身ごもっていた。深い悲しみの中、未来は子どもを産んで育てる決心をするが、父親がいないことをコンプレックスとして育った母・貴子から猛反対されて、家を飛び出してきたのだった。そんな未来に、志津は静かに語り始める。自分が45年前に真剣に愛した人のことを −−−。
−−− 昭和35年。
京都の老舗料理屋の一人娘・志津は、京大生の恋人・貴志(平岳大)と密かに結婚を約束していた。
そんな幸せだったある日、予想外の出来事が起こる。貴志の兄が急逝し、貴志が鹿児島にある実家の寺を継がなければならなくなったのだ。志津は両親(伊東四朗・いしだあゆみ)の強い反対を押し切り、貴志を追って鹿児島へ。しかし、結局はかなわぬ恋と知り、絶望して足は自然に海へと向く。そこを運良く助けられ、担ぎ込まれた病院で、医師の沢井(井川比佐志)から妊娠2カ月である事実を聞かされる。志津は、病院に駆けつけた貴志から駆け落ちをしようと言われるが、迷った挙句、彼の将来を思って一人病院を去り、東京へ。愛する人への思いを胸に、一人で子どもを産む決心をする。着の身着のままの志津に優しく手を差し伸べてくれたのが、下町で美容院を経営する邦枝(泉ピン子)。志津は、邦枝に感謝し、また母のように慕って住み込みで働き始める。

(人は一時の「恋という妄想」で「長い人生」を生きられるものだろうか?)
やっぱり無理でしょう。黒木さんと賀来さんが親子だなって、上戸さんは孫はまだ許せるけど。まあ、話は昔の話になって、黒木さんがそのまま若い志津を演じるから、仕方ないキャステングですか(20歳からおばあさんまでです)。この家庭がまた、凄すぎる。最初に事故で、未来と恋人が二人乗って交通事故だ。そして、相手は死んだ。相手は婚約者がいて、相手の親は未来の事は知らない。自分の息子をたぶらかしてと怒る。ところが未来は妊娠していた。未来は一人で葬式に出るが、相手の両親から妊娠も誰の子かわからない、もう来ないで下さいと拒絶したままだ。それで、未来はかえって、彼のことと思って産む決心をする。未来の両親は離婚寸前で、空中分解寸前だ。未来は、母から、祖母がシングルマザーで、自分を産んで、どんなに大変か話す。未来は祖母に助けを求める
この前ふりで、祖母の愛が語られる。橋田さんは、この形式だと上手くいきそうですね。昔の話なら十八番(おはこ)でしょう。昔の家と家との確執で、恋は結ばれない。定番の展開だ。黒木さんの父は伊東四朗さん、いしだあゆみださん、これは妥当です。相手の兄が死んで、家の寺を継ぐことになる。相手の親も、娘さんにたぶらかしたと怒る。もちろん、志津の親も、娘をたぶらかしたと怒りたかった。志津が確認に行くと、相手はもう別の女性と仮祝言だった。帰りに志津は海に入る。また、そんなに凄い恋だったのか。描かれていなく、説明的なセリフだけだもの・・・。CM。
漁師に助けられる。そして医師の井川比佐志さんが助けた。おいおい、ハルとナツと一緒だ、笑い。そこで、妊娠もしって、帰ったのだ。相手に苦労させたくない、いい思いでのまま別れたい、と思ったのだ。その時代は、こんなことがあったのだろうか。久本雅美さんが、めし屋の店員になっていた。無線飲食で絡みがある。泉ピン子さんが助けます。そして、自分の美容院に勤めさせる。いい加減な時代でしたね。CM。
苦しみを忘れるように志津は千代と名乗って働く。先輩のイジメがあるかと思ったが、なかった。志津も店の女将の修業として、手伝わされていたのか。食事も、洗濯も上手だったんだ。CM。
身重で生まれるまで、身を粉にして働いた。そして、生まれたのだ。父親は死んだ、戸籍は東京に持ってきて、自分の戸籍に入れます。名前は貴子です。戸籍抜いたら親にばれないのでしょうか? 生まれてからも、職場の理解で働く。もちろん、母親がやってきた。そこで、志津「子供を産みたくて、家を出た、父親は死んだ、家一人の子です」。母「相手も、何もかも捨ててて来ると言うが、諦めた、父も最初はオロオロしたが、子供産んで、戸籍抜いたので、勘当だ、と怒った、今謝って、子供は養女に出して、身一つで帰れば、父さんも許してくれる」。でも、志津は断る。ここらの情熱は分からないよ。CM。
母も志津の気持ちを分かったようだ。それで、志津は美容師の資格のため、学校に行きたい。学費も前借りした。泉さんは喜ぶ。実は泉さんにも、娘がいて、家に居着かない。亭主も別れたら死んだ。店を大きくしても継いでくれる人もいない。そんな時にあんたに会った。娘だと思った。だから、美容師の資格を取りたいと言ったのが嬉しい。調子良いですね。志津は夜学で行きたい。貴子も面倒を見たい。貴子をおんぶして学校に行った。免許を取ったら、夢中で仕事した。娘の貴子は静かに店でいた。店は志津の方が主となって、働きだした。でも、貴子は小学校に行って、おとうさんについての作文があった。愛し合ったが、結婚式の前に、急病で亡くなった。貴子はお父さんの生まれ変わりだと思ってる。だから、おかあさんは生きていける。お父さんを誇りに思ってね。そう言ったあとで、泉さんは脳動脈瘤破裂で急死する。CM。
別れた娘が来たが、通帳もなかった。娘は「全部処分して、相続税を払うことになる、だから出て行って貰う」と言う。志津「先生のことをよろしく」と頼む。二人は間借りする。そこに怪しげな西田さんが、この店を買ったのだ。志津が泣いているので声を掛ける。西川「他のビルを立てている。だから、どうしようか考えている、何で泣いているのや?」。志津「亡くなったおかみさんの事を思っていました」。西川「京都の人ですか、涙は美しい、あんたに任せようかと思う、もうけは折半にする、どうですか? あんたの涙で信用できる」。訳の分からないキャラが登場して、救われる。都合いい展開ですが、うまくいった人の人生は、運が良いことがたくさんあることになる。CM。
志津は貴子を連れて、地下鉄でくるし、食事もいりません。西川「下心は見通されたか」。貴子に聞くと、上手く喋ってくれる。西川「ビジネスとして考えよう、高度成長だ、女は美しいさに金を掛ける時代や、アイデアがある、ビル作るだけに飽きた、これからはパートナーだ」。西川は未来が4歳位で亡くなった。エステ、化粧品など、全て西川のアイデアだった。でも、貴子は人を愛することを拒否するようになって、家庭をちゃんと作ってくれる真面目だけの人と結婚した。志津には近づかなくなった。その頃、貴子は小田浩と話しあう。浩は母に感謝するべきだ。貴子「私は未来には苦労させたくない」。そこに志津と未来が帰ってくる。未来「私は、親が変だと思った、愛し合っていない親を両親に持ったので、おばあちゃんのように幸せに生きていける希望が持てた」と言うと部屋に行く。志津「産むなと言えなかった、反対なら反対しなさい、今日、未来にいろんなことを話して、貴子も辛かったと思った、詫びなきゃならないことを一杯だ、私はこの子がいたから生きてこられた、でも、この子は大変だった、ごめんなさい」。貴子「おかさんは、精一杯やってくれた、分かっている、でも、父親の家庭が欲しかった、だから浩さんと結婚した、未来の事で壊れた、いや、何も作っていなかった、未来の言葉は答えた、愛のない夫婦を親に持つより、父親への愛を一杯知らされて育った方が幸せ、小さい時のかあさんは幸せだった、でも、私は娘に語れる幸せはなかった、少し前、浩さんから離婚しようと言われた、納得できなかった、でも、未来に言われて分かった、あなたに出て行かれても、文句は言えないわ、未来には赤ちゃんを産ませたい、かあさんのように悔いのないように生きて行かせたい、ありがとう、おかあさん、かあさんのお陰で未来を不幸にしないですんだ、温かい、小さいときよくかあさんに抱きしめられた、未来のお陰で幸せが分かった、いつまでも、私たちの味方になって」。CM。
貴子は浩と二人になる。貴子「あちらに行って下さい」。浩「今の君となら、素晴らしい夫婦になれる」。貴子「あなた、どこに行かないで」。抱き合って泣く。貴子は志津の会社で働くことにする。夫婦仲もよくなったようだ。未来は家でできる仕事を探す。子供は卒業して、外で仕事しなさいと浩さんに言われた。その未来は、訪ねるところがあって、電車に乗った。CM。
もちろん、 。志津の家で、みんな集まる。貴子「思い出だけのほうがいい」。皆が集まって、浩さんの誕生日ケーキが運ばれる。おしまい。
勝地涼さん、久しぶりです。西尾まりさん、1シーンだけでしたが、インパクト満載です。西田さん、井川さん、泉ピン子さん、存在感爆発。それに比べて、黒木さんは苦手です。金太郎飴だもの。どんな役をやっても、黒木瞳なんだ。志津を演じても、役の志津よりも黒木瞳を演じている。だから、どれを見ても、同じ印象を持ってしまう。だから、もう満腹なのだ。話も、壮大な母子3代のドラマだ。それを2時間半で語るのは無理だ。志津は「おしん」かもしれない。貴子は強迫的に家庭を求める。未来は、その母に反発する。裏−表−裏と3代に渡って紡いでいく。でも、残念だが基本的に、彼女らは悲しいよ。人生や自分を幸せか不幸かで判断している。自分は人生や自分は、10円玉だと思っている。裏に見える平等院が表で、表に見える10円が裏なのだ。どちらが表でも、裏でも、両方含めて10円玉なのだ。幸せも不幸も含めて人生で自分なのだ。それを、自分の人生は不幸だと騒いだところでしょうがない。
志津も、不幸だが、貴子を産んで同一化して幸せを得る。しかし、貴子には、それは負担だ。母親の勝手な思いは、自分が望んでいた物ではない。感謝するけど、自我を確立するために反発する。エゴとしての愛よりも、家庭という形を選択する。その娘は、反面教師で、家庭よりも愛を選ぶ。まあ、ちょっと定番で物足りない。それなら、もっと芝居じみた大胆な展開で、部分を切り取って、全体を推測するドラマにして欲しかった。評価は★一つでもいいかも・・一応2つにしたけど。

小田志津 黒木 瞳 小田未来 上戸 彩 小田貴子 賀来千香子
小田 浩 三浦友和 松野貴志 平 岳大 小田庄介 伊東四朗
小田トキ いしだあゆみ 沢井医師 井川比佐志 小田 司 勝地 涼
タ ミ 久本雅美 登志子 鈴木砂羽 村上蕗子 角替和枝
村上直人 中丸新将 警察官宮部 梨本謙次郎 小田貴子(幼少期) 味野和明日架
春野邦枝 泉ピン子 西川 勇 西田敏行
脚 本 橋田壽賀子 プロデュース 八木康夫、那須田 淳 演 出 清弘 誠
主題歌 「涙そうそう」 森山良子


赤い運命★★★★★   3話  ただのコメントだ。

■まず訂正です。玉鉄ではありまんでした。玉木宏さんでした。ごめんなさい。
■今回は、どんどん話が膨らみましたね。展開も早くてびっくりだ。かみさんと、途中で、いずみと直子、どっちを言えばいいのか分からないよ、爆笑。だって、演じている役者さんも、大混乱だ、大笑い。いずみになった綾瀬さんが、直子になった佐藤さんに言う、「運命だったのよ」。これがまとめなのですね。当たり前か、「赤い運命」というアイトルだもの、自爆。ただ、昔みた「赤い運命」の島崎の陰謀が戦争中のことを逆恨みしてなんて、なかったような気がする。戦後60年ということで、入れたのかな〜〜。昔の「赤い運命」を見て、確認したくなったよ。でも、今日スタッフを見て、佐々木守さんが原作だったんですね。佐々木守さんは、オジサンの時代には大活躍だった記憶が残っている。
■最後には、かみさんは、またも、泣いていた。おじさんは、はるかタンが嬉しかった。何という子なんだ。直子、いや、いずみの本質は、完全なる自己犠牲なんだよ。自己犠牲の究極の姿が、島崎の刃を身体を張って、受ける姿だ。結局、観音であり菩薩(違いが分からない〜〜ごめん〜〜調べたら一緒?〜〜観音は観世音の略で、また観自在菩薩ともいいます)なのだ。観音は衆生を救済に顕れる時、多くの姿をとると言われます。いずみは観音菩薩だ島崎栄次、吉野信人、大竹由美子、島崎直子など、恨み迷える人を自己犠牲で救うのだ。救われた者は、最後は新しく自己実現するのだ。これがこのドラマのもう一つの意味なのだ。「運命だった」は表のメッセージで、裏の構造は観音菩薩にあったのだ。このパターンは日本のドラマの永遠のテーマなのだ。だから、この姿は古き良き日本の女性の究極の姿ではないだろうか。だから、おじさんは爆乳の綾瀬はるかタンにすがりたくなるのだ。お救い下さい〜〜〜〜〜笑い。良かった

赤い運命★★★★★
   1、2話  ただの感想です

■このドラマ1,2話と見ました。いや面白いですね。何と言っても、綾瀬はるかさん、いいですね。かみさんが横で「たれ目」と叫んでいるが、その情けなさがいいです。健気で、一途で、過酷な運命を受け容れてまっすぐに生きていくのだ。今回のキャラはぴったりです。山口百恵さんの「赤い運命」も見ました。百恵さんよりもいいかもしれませんね。百恵さんは無表情の、淋しげな演技でした。そこが良かったのですが・・・「世界の中心で」で剃った髪も伸びましたね。これ位でも、いいと思います。それにしても、乳大きいでしょう。シャツを着て、走ると胸が揺れる。おじさんは嬉しいよ。そして、榎木孝明さんと、顎で似ている。船越さんと、新人佐藤さんも、四角顔で微妙に似ている、笑い。DNA鑑定しなくても、顔見ただけで分かりそうだ。そこがツッコミどころだけど・・・爆。
■榎本さんと、船越さんの、2時間ドラマ風の対決がまた面白い。船越さんのオーバーな顔演技だけでも凄すぎる。サングラスの外し方、アタックNo1の猪野熊監督を思い出した。1話では悪ばかりだったが、2話では悪と善がくるくる変わる名演技でした。凄い。榎本さんの真面目そうな、シリアスな演技が渋い〜〜。言葉も堅くて、結構受けるのです。その二人にも勝るのが、ナレーションの石坂浩二さんです。ストリーの先もあっさりナレーションで暴露する凄さ。物々しい語り口、神のような大げささ・・・言葉が古いけど、美しい日本語だ。シルクロードの世界を語るのと同じだよ。そんな世界ではないのだが・・・・爆。
■もちろん、紺野さんの母親も、17年間も思い出さなかったのに、突然綾瀬さんの3つの黒子を見る。そして嵐にあって、伊勢台風を思い出すのだ。思えば、愛知は壊滅的な、大変な被害だったのだ。そこらが、くさい、ベタな演技だけど。ドラマには必要なのだ。展開も意外とここらは早いのだ。渡辺いっけいさん、この複雑な人間関係を一気に進めてくれる役目です。ぴったりです、笑い。記憶が戻った紺野さんは、絶対に秘密にして下さいと、真実を語るが、もちろん、榎本さんに喋る。2話ではおじいさんの神山さんにまで話すよ。当然一気に展開しました。
■一番残念だったのは、玉鉄さんですね。今振り返ると、三浦友和さんは凄い役者さんなんだと思う。百恵さんの陰になっていたが、やはり、友和=百恵の軸がしっかりしていたのだ。当時はちっとも、上手いと思えなかった。ぼんやりしている感じだったし、セリフも棒読みだった。役者くささがなかった。評価も高くなかった。しかし、今のドラマを見ていると友和的存在の欠如が大きいと感じた。これがあったので、赤いシリーズは完璧だったのかも知れない。もちろん、佐藤千亜紀さん、まあ見守っていきましょう。そういうしかないでしょ、笑い。
■ストリーは結構練られているのかも知れない。昔は、いい加減なあり得ない話だと馬鹿にしていた。今、伊勢湾台風の話、母の記憶喪失と行方不明、孤児の養護施設、子の取り違え、親が検事と殺人犯、取り違えあった娘が同じ男性を好きになる、しかもその男性と殺人犯も関係ある。こんな複雑な関係が狭い世界で濃密に絡み合っている。そこに新しい殺人事件も絡んでくれる。キャラもベタな分、分かりやすく綺麗にしっかりしている。典型的すぎるゾ〜〜。
■2話の前半は裁判が中心だった。これが結構盛り上がりました。明日は最終回か、淋しいな。ともかく、韓国ドラマ以上にチープで、ベタで、とんでもないドラマ好きです。綾瀬はるかタンも好きです。それで★5つです。ただの感想です。あらすじは他のサイトを探して下さい。

島崎直子
島崎栄次
吉野信人
吉野いづみ
吉野俊介
吉野剛造
大竹由美子
大竹修三
山村美矢子
下条秋子
綾瀬はるか
船越英一郎
榎木孝明
佐藤千亜妃
玉木宏
神山繁
紺野美沙子
渡辺いっけい
麻生祐未
伊藤かずえ
製作 ホリプロ
TBS
制作 ホリプロ
企画協力 大映テレビ
監修 春日千春
野添和子
原作 佐々木守
長野洋
脚本 関えり香
企画 小田信吾(ホリプロ)
プロデューサー 菅井敦(ホリプロ)
長坂淳子(大映テレビ)
井上竜太(ホリプロ)
演出 国本雅広