相棒7   テレ朝   水  21時 

2005年10月ドラマ



スペイン 2005年
杉下右京  特命係長警部 水谷豊
亀山薫   特命係長巡査部長 寺脇康文
角田六郎  生活安全部 山西惇
米沢守   鑑識課 六角精児
内村警視長 片桐竜次
伊丹憲一  捜査一課 川原和久
三浦信輔  捜査一課 大谷亮介
芹沢慶二  捜査一課 山中たかし
小野寺公顕  警視庁官房室長 岸部一徳
奥寺美和子    帝都新聞記者 鈴木砂羽
瀬戸内米蔵   衆議院議員 津川雅彦
宮部たまき 高樹沙耶
中園   警視正 小野了


相棒★★★☆  最終回 21話 「桜田門内の変」

ゆるしません、絶対許しません〜〜〜〜
田中美里さんが、小倉さんとラブラブなんて、これで
評価ダウンです。不適切な一夜なんって、×です。
小倉さんが出ると、そこだけユルユルになってしまう。
折角田中さんが真剣な演技しているのに・・・
高橋和也さん、出たと思ったら、直ぐに死んだよ。
しかも、轟木さんのお菓子を食べてだよ・・許されない。
看守の永堀剛敏はぴったりです。貴重な役者さんですね、嬉。
他のブログでの指摘で、ジウ姫の声優の田中美里さん、
ビョウンホン?の声優の高橋和也さんがでていた。
セットになったのでしょうか?

最後に、祝結婚!! 薫と美和子、最後は素敵な展開での
おめでとうです。長い道のりだった。薫が書いた婚姻届に、
美和子は署名を躊躇していた。でも書いたけど、トイレで
なくした。それを、それを薫の上京していた姉が勝手に
区役所に持って行った。あっさりだった、爆。
これくらいでないと、踏み出せないのだろう。
二人の生活は変わらないのだろうね? 少し気になる。 

(事件編)
事件は警視庁内で起きた。二人の刑事が青酸で同時に死んだ。
一時はテロも考え、全員足止めだ。警察内部の犯行と推測された。
この場合、被疑者の刑事が捜査することになる。
想定していないのだ・・・大混乱だ。警視庁は封鎖される。
所轄が捜査してはどうか? の珍案もでる。 監察官もやって来るし・・
刑事を刑事が捜査して、監察官が監視している。大混乱だ・・
しかし、青酸によるものは轟木の周辺で起きている。
轟木のトランペットとタバコだった。轟木の周辺に絞られた。
事件は一人が、二人を殺そうとしたか? これは普通の推理。
二人が一人を殺そうと仕掛けたのか? これが相棒の推理。
しかし、3人にも恨まれる当人の轟木はユルユルで緊張感なし、
捜査課の刑事は多すぎて身動きとれず、相棒だけが動く、爆。

(解決編)
★事件は、連続殺人犯の所持品から青酸カリの瓶を轟木はいつもの癖で
何気なく自分のポケットにいれてしまった。
それで監察官の韮崎に鑑識に持って行って欲しい、と頼む。
それが、轟木の周辺のトランペットとタバコに仕込まれたと推測される。
犯人は、韮崎だ。これは相棒ファンならすぐ分かる、笑い。
韮崎は教会で知り合い、飲み会で轟木と愛し合った。しかし、轟木は不適切な
一夜だったと、その後、遠ざかった。妥当です。
それを恨んで、殺そうとした。×(不適切)です。
それで、韮崎は轟木のトランペットに青酸を塗ったのだ。
タバコに仕込んだのは、一ツ橋だ。韮崎を愛していたが、
断られてしまった。轟木が邪魔だった。三角関係のもつれ・・??
★一方、留置所の看守、泰良哲郎も殺人犯から、自殺用にカプセルの
青酸を貰った。それを轟木のお菓子に注射器で仕込んだ。

事件があった時から、家に帰り出てこない。相棒が
自分を鼓舞する怪しげな泰良の部屋に行くと、あっさり自白する。
しかし、轟木が死んだと信じている。二人が死んだことを知らない・・
狙ったのは轟木だ。
刑事希望だけど、轟木はいつも刑事の顔ではないと冗談を言われ続けたのだ。
死んだ山田刑事が、刑事になれたばかりだと知り絶句する。
薫は捜査課に、すぐに電話するが、泰良が仕込んだ轟木のお菓子を一ツ橋
が食べてしまい、死んだ。第3の被害者がでてしまった。
しかし、一ツ橋の部屋に行った轟木は犯行を書いた日記を見つけた。
そこには自分が轟木殺害を企てた。そして自分の他にも轟木を
狙っていた人物を知る。韮崎だと確信して、日記に名前が書いてあった。
轟木は悩んだが、韮崎の部分を消して、捜査課に提出する。
捜査課は、一ツ橋と泰良の犯行で安心していた。
★相棒コンビは、韮崎が持った青酸の瓶に指紋がなかった。
そして、一つ橋の消したボールペンがあるはずだ。

轟木を尾行すると、韮崎と誰もいない教会で愛を誓っていた。
右京がポケットにボールペンはありませんか? 忘れん坊の
轟木のポケットから、一ツ橋の日記を書き、轟木が消した
ボールペンが出てきた。
右京は二人に激怒して、「恥を知りなさい」と諫める。

2時間ドラマだけど、夕食後寝てしまった。
目覚めたのは20時30分だった。調子が出たのは21時過ぎだ。スマン。

オーラの泉は木村多江さん、キムタエさんでした。
結婚して仲良くしているようで・・ショック。
そして、ファザコンらしく、ショック。
前世なんて、信じてないので内容は興味はないけど・・
キムタエさん、はかない女性でなく、ストロング木村だとか・・
そうか、弱いは強い、強いは弱い。強い人ほど吠える。

相棒4★★★★
  
19話 「ついてない女」

いや面白かった。いつもは、死体や事件が起きて、相棒登場だが・・・
今回は、犯人がバスに乗って高飛びする・・それを右京が密着。
薫が、事件と死体を探すのだ・・うまく出来すぎではあるが・・
最後は、見事なオチも付いていた。ゲストの鈴木杏樹さん、
久しぶりだけど、嬉しかった。


★「さようなら、ついてない私…」。白いコートを着て銃を構える
月本幸子(鈴木杏樹)。銃口は暴力団の大物、向島茂(正城慎太郎)に
向けられていた。夫の死後、借金と病気に苦しんだ幸子は、茂の愛人となった。
実は、茂こそが夫を殺害した張本人だった、それを知った幸子は、茂の
殺害計画を準備した。実行後は、手配済みの偽造パスポートを国外で入手し、
別人となって新しい人生を始めるつもりだ
。幸子とは名ばかりで、
幸せとは縁遠かった女を自らの手で葬るため、幸子は引き金に力を込める…。

空港へ向かう幸子は途中で車が故障した。通りすがった車から降りた男性は
特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)だった相棒コンビです。
空港まで送ってくれるという。幸子「私、ついていますね」。

サイレン回してでも飛行機に間に合わせるという薫の言葉に、幸子は動揺する。
右京は、「ユニークなコーディネイトですね」と、質問をする。
幸子は、スポーツチームのベンチコートをおしゃれなブランド服の上から
羽織っていた。早く2人から離れたい幸子は、「気に入っているから」と答え、
空港に新宿からリムジンバスで向かうと言って、車を降りていった。

★幸子は新しいコートを買い、さっそく着る。ベンチコートは停留所のベンチに
捨た。走りかけたリムジンバスに、「忘れ物」だとベンチコートを持って右京が
乗り込んだ。右京はすでに、幸子から犯罪のにおいを嗅ぎ取っていたのだ。
止まった車を見た時に、ズボンに血液らしい跡が付いていることも見抜いていた。

そんな2人を乗せて、バスは空港へ向けて走り出す。
右京を甘く見ていましたね、成田で捨てないといけませんよ、笑い。

★薫は乗り捨てた車から所有者を突き止める。月本幸子だった。
薫はさらに、幸子は家財道具もそのままにマンションの契約解除していた
それを右京に伝える。右京は田中洋子と名乗ったが、あっさり月本幸子で
返事してしまった。 さらにベンチコートの名前から鑑識さんはサッカーチームの
HPを見つけた。薫はそこに行き名簿を手に入れる。そして、60名の所在を
携帯して確かめる。そして、不在の人の住所を辿って行く。
薫は困難さから、思わず伊丹刑事に応援を頼むが、いやみに携帯を切る。
しかし、気になった伊丹刑事たちは鑑識さnから、月本幸子の名前を見た。
そこで、○暴の城大金融で公文書偽造で司法書士の月本が自殺している
事件を思い出した。一致した。城大金融の名簿とサッカーチームの名簿を
照合すると、矢島茂だった。しかし、住所は仮の住所だ。

★右京の指示で薫は、城大金融に殴り込む。向島の住所を聞くが言わない。
そこで向島が死んでいると言って、出ってしまう。ボスは電話しても出ない。
手下が、家に向かう。それを尾行した薫が、勝手に入り込む。
リムジンバスは空港にどんどん近づく。死体も血も見つからない。
焦る薫だが、右京は、不自然なものはないか、消した痕跡はないか、
と指示する。見つからない、不自然な金網の中に弾痕があった。
隠すための敷物・・あった虎の敷物、気付よ。見ると台所の収納庫があった。
開けると、そこにピストルと男の死体が・・・
それを右京に携帯するが、
電池切れだ。もうリムジンバスは空港に着いた、右京は中まで付いていく。
別の携帯で、やっと携帯できた。それで幸子を右京が緊急確保する。
携帯の電源切れは予想してました、ベタでしたね

★取調室で、幸子はふてくされている。幸子「変な刑事にあうし、どうでもいい」。
そこに相棒が登場して、香港の偽造屋が捕まっていて、逃げられない。
右京たちは「付いていた、向こうで捕まると大変だし、早く見つかったので
矢島は生きていた、殺人犯は免れた、警察も向島のことを調べてくれるだろう」。

(コメント)
★リムジンバスが空港に着くドキドキ感、楽しみました、高飛びでおしまいだ。
右京と幸子の絡みが面白かった。詳細がないのが残念だが、これぞ相棒です。
一方、薫も悪戦苦闘だった。身体で頑張ったし・・階段登ったし、
金網から逃げた大蛇を掴むし・・・走り回りました。
それぞれのキャラが見事に生かされた展開と場面だった。評価アップです。
★鈴木杏樹さんは、最初の○暴の愛人でピストル撃つシーンでは
暗くて分からなかった。でも、逃げるところでは、はっきり分かった。
大胆な殺人計画と緻密な逃亡計画の、理知的な役は、はまりですね。
でも、右京さんの敵にはならなかった。
−−幸子の、付いてない出来事−−
おみくじで小吉か凶しか引かない、中学修学旅行は虫垂炎、
大学受験で家が火事、新婚旅行で家が空き巣・・・見事過ぎる、笑い。

月本幸子(鈴木杏樹)、向島茂(正城慎太郎)




相棒★★☆  「節約殺人」


今回は、ちょっと、淋しかった。ネタも人物も、盛り上がらなかった。

(公式HPから)
カリスマ的人気を誇る“節約主婦”としてテレビや雑誌で
人気の松原宣子(伊藤かずえ)宅で、殺人事件が起こる。
夫・真澄(平良政幸)が殺され、その犯人・浅田裕久(光宣)を
宣子が正当防衛の末、殺害したのだ。真澄は刃物による刺殺。
浅田は花瓶で頭部を一撃されていた。
浅田は真澄にゆすられていたと言ったらしい。
浅田の携帯には、確かに真澄からの着信履歴が残っていた。
そして真澄のポケットからは、浅田と若い女性のツーショットが
待ち受け画面になった、女性が持っていたらしい携帯電話が見つかる。
 
同日、ツーショットの女性・馬場香織(後川佳織)も、
松原家近隣の雑木林で刺殺体となって発見される。
死後の経過は二日ほど。遺留品に携帯電話は無かった。
やはり彼女の物か。それをなぜ真澄が…。

(解決編)
もちろん、犯人は宣子です。
2日前に浅田が別れ話から香織を殺害した場面を目撃した。
そして、警察に知らせるべきか悩んで家に帰った。
その時、リストラされても就職しない夫は、
ビールを飲んで、テレビを見て大笑いしていた。
その時、宣子は夫に殺意を抱いたのだ。
「私が節約主婦として評判になったら、夫は私の収入にあぐらをかいた、
こんな無駄はないと知った」。この殺人を利用して夫を殺そうとした。
香織の死体に戻り、ナイフと携帯を
取ってきた。それで、夫を突然果物ナイフで刺し殺した。
夫の驚きぶりは、今回の一番の見物でした。
いきなり、妻に心臓を一突きで、何が起きたかも理解できないのだ。
そして、香織の携帯で、浅田を呼んだ。
そして、いきなり浅田を壺で強打して殺害した。
浅田には夫を殺害したナイフを握らせた。
しかし、何と計算外のことが起きた。
浅田は香織を刺したナイフを持っていたのだ。
浅田のポケットから、宣子ナイフを取り出した。
しかし、鞘がポケットに残っていたのだ。
そのナイフを隠す必要があった。
スタジオをキッキンなら、紛れさせることが出来る。
それで自分から殺人の翌日スタジオに行ったのだ。

宣子「公開していない、私の人生の一番の無駄だった夫を節約できた」
右京「殺人こそが無駄遣い、一瞬で人生が終わる、
殺した方も、殺された方も・・あなたが一番の無駄使いをなさった」。

最後に宣子「電気消さないともったいないでしょう」。

(まとめと見所)
★宣子の節約術〜冷蔵庫のビニールカーテン、
  電車は一駅前で降りる、これで殺人現場をみる
★右京のリンゴの皮むき〜切れずに繋がったまま切りました、笑い。
  その時に、浅田が香織を殺したナイフを見つける、鞘がぴたりと合う。
★疑った点〜死んだ浅田が持ったナイフと鞘がはまらなかったこと。
★宣子のアリバイくずし〜スーパーの買い物レシートを持っていたこと。
  しかし、牛乳を10円高いものを買っていた。
  それは宣子が家計簿診断をしていて、そこからレシートを探した。
★右京の蘊蓄〜たまきが3円安いキュウリを30分歩いて隣町までいった。
  右京、すると、時給6円ですね、節約と言えるでしょうか〜〜? 

やはり一つのことに集中してはいけないのだろうか・・
節約といったら、究極は人間活動の否定だよ。
夫も無駄かもしれないが、宣子は自分の存在も無駄だと知るまではいかなかった。
ちょっと哀れな、淋しい話だった。
伊藤かづえさんは、安心して見ていられます。
おじさんのアイドル堀ちえみさんのドラマにも出ていましたよね。
懐かしい〜〜でも、変わらないよ。


相棒★★★★☆
   16話 「天才の系譜」
特命係の亀山薫(寺脇康文)はある夜、モデル風の若い女性と腕を組んで、高級ホテルから出てくる杉下右京(水谷豊)を目撃する。反射的に物陰に隠れた薫は、右京がその女性との別れ際、現金を渡しハグする瞬間を見てしまう。水谷さんと原さんの身長差が目立ちますが・・。翌日、犬の散歩している人が神奈川の海岸で女性死体を発見する。それは特命係のテレビでも、朝方海岸で発見された女性の腐乱死体に関する報道番組を映し出している。その中でデスクワークを続けている右京と薫だ。だが、実際のところ薫は、昨晩のことが気になって仕事が手に付かずにいる。薫「右京さん」。右京「なんですか?」。薫「…いや、なんでもないっす…」。右京「そうですか」。朝から何度も繰り返されている会話に、「僕は何回も声かけてます」。右京「6回目です」。数えているのが右京さんです。結局、痺れを切らした薫「夕べ、右京さんがホテルから、嬉しいんです、血の通ったところがあると、見て見ぬふりはできない、警察官だから金銭でそういう女性と・・」。その時、右京の携帯電話に渦中の女性から連絡が「僕も楽しかってですよ、今夜もですか、かまいません」と切る。だが右京は意に介さず、「今晩、君にも彼女のことを紹介したい」。薫「深入りしちゃってる」。思わせぶりです。警察では女性破棄死体事件で合同捜査本部ができる。夕方、早速会う。薫に彼女「お昼のカレーおいしかったですか、想像通り、一枚よろしいですか」と服についたカレーを見逃さなかった。そして写真を撮る。そして、自己紹介する。「私、杉下花(原沙知絵)、姪です」。タイトル。
小料理屋「花の里」で食事する。右京、薫、そして花がカウンターに座っている。ニューヨーク在住のフォトグラファーで、実は右京の姪だった。花「早とちりですね」。薫「姪がいるなんて、私生活見えないひとだから」。たまき「店の名前も、花ちゃんから貰った」。薫「天涯孤独だと思っていた」。右京「ちょっと複雑で」。花「おじさまの、ひいおじいさまの、兄の長女の養子の次男の長女が、私です」。正しいのでしょうか?? 右京「僕のひいおじいさまの弟の長女の養子の次男の長女だ」と論争だ。花の家庭教師をしていた。あらゆる知識と教養を教えてくれた。薫「東大で?」。花「東大ではありません」。薫「誰でも、東大ではないよね」。花「ハーバードーです」薫は絶句、しかし楽しそうですね。花「学歴は棒に振って、フォトグラファーです、カメラマンではない、芸術写真をとっているつもりです」。5年前の写真集「TOKYO OMOKAGE」を渡す。右京「間違いの始まりでした、プロに転向して大学院をやめた」。花「ほめてくれたのは、おじさまです」。右京「趣味の段階で、プロになれとは・・芸術で実を立てることを甘く見ている、大学に戻りなさい」。薫は花を応援する。東京の下町を撮って話題になった写真集の第二弾を制作するため、5年ぶりに来日したのだという。花は船に乗って隅田川? 近辺の東京の写真を撮る。船頭の金田(不破万作)は5年前も乗せてくれた。記念に同じポーズの写真を撮る。金田は3年前に引退した。息子も継いでくれなかったのだ。金田はゴミ出しの様子を見て、マンションが増えて、下町の人情がなくなったとぼやく。花はある家の前の花壇に目をとめ、写真を撮る。後日、この花が警視庁の特命係に行くが、捜査課に呼び止められる。とんでもない推理を携えて手に負えない。伊丹刑事「訳分からない、杉下みたいだ、いやなDNAだな、特命係に置いてきた」。笑い。花は先日、海岸で発見された腐乱死体の身元と犯人が分かったというのだ。早速、家を訪ねる。ひとつはクリスマスローズだ。右京「気になりますね」。薫「確かに、クリスマスなのに色が地味・・」。笑い。右京「これはデリケートで、手を入れないとだめ、1週間水をやっていない」。花「1週間前に何かあった、観察は初歩です」。昼にも聞いてみたのだが、3人で訳を家主である二ノ宮純平(櫻庭博道)に尋ねると、妻・小夜子(奈良崎まどか)が一週間前から体壊して実家に帰っているからとの答えが返ってくる。花「ちゃんと観察しましたか?」。薫「意外と額が広い・・」。花と右京は玄関の状差しには、小夜子の実家から小夜子宛に届いた3日前のはがきがあることを見抜いた。純平は花に嘘をついたのだ。花「この方、いつもこんなですか」。右京「役に立つこともあるんです」。薫「このダブル右京め」と苦々しい。右京並の観察力を誇る花は、続いて、前回の写真集で世話になった町内会長の金田昭一郎に、二ノ宮夫妻の情報を聞き込みに行く。すると、毎晩、近所中に聞こえるほど派手に行われていた二ノ宮家の夫婦げんかが、特にひどかった一週間前を最後にパッタリ聞かれなくなり、小夜子の姿も見かけなくなったと判明する。亭主は気が小さいが、女房は口が悪い。腐乱死体の死後経過は、ちょうど一週間だ。花は推理する。金田も「違いない」という。そして、一つの鉄アレーで腕を鍛えながら、「俺たち年寄りが若い者に遠慮して、口を出さなくなったからだ」。右京「地域社会が犯罪防止には最善ですね」。金田「もう一度、腕プシ鍛えて、頑固親父になる」。薫と右京は内密にと金田に頼む。CM。
ホテルに帰ると、花「明日にでも家宅捜索をするべきです」。薫「もう少し・・」。右京は、「これは現実の殺人事件だ、探偵ごっこと違う、君の推理など幼稚な妄想に過ぎない、人を殺人者に仕立て上げる、幼稚な妄想を金田さんに話している、彼が町内の誰かに話したらどうなる、夫婦喧嘩の末、妻はみづからの意志で家を出た、夫は体裁で嘘を付いている」。花「そうなら、こっそり花壇に水をやりに来る」。右京「夫と鉢合わせるのが嫌だ」。花「夫の行動を知り尽くしているのに」。右京「平日の今日、休んでいた、勤務日が不規則なんでしょう、置いてあった道具からして、植木屋さんでしょう、観察は初歩です」。花「フォトグラファーで世界中をファインダーで見てきた、人を見る目は優れていると自負している」。右京「反論する価値もない、シャワーと一緒に妄想を流しなさい」。憤慨する花と譲歩しない右京だ。面白い。外に出て、右京「あれくらい言わないと、事件に首をつっこむのは子供で卒業したと思ったが・・背ばかり大きくなって、困ったものです」。翌日、花の推理に妙な説得力を感じている薫を伴い、右京は再び二ノ宮家を訪れる。理由はあくまでも、花の推理が根も葉もないと証明するために調べる。さもないと花は、今以上に無謀な行動をとりかねないと、右京は心配しているのだ。だが、その心配も及ばず、二ノ宮家に到着した2人は、警察に連行される花を目撃することになった。薫「手遅れだったみたい」。取調室で、花は玄関が空いていたので入った。右京「不法侵入だ。薫「おまけに警官に抵抗したんだって」。花「納得いくまで調べないと気が済まない」。右京「2、3日ここで、頭を冷やすといいでしょう」。花は妻の証明写真を取りだして、被害者と照合するように頼む。右京「窃盗罪も加わります」。鑑識さんが被害者の写真を特命係りに持ってくる。縛ってあって、おもりか何かが切れたようだ。鑑識さん「東京湾から、平塚にたどり着く可能性ありますね」。右京「縛り方が気になりますね」。漁師たちの結び方だろうか。そこで、右京は写真集を取り出し、金田さんの写っている写真の「もやい結び」を見る。違う、今回は植木職人の結ぶ形だ。そして肝心の被害者の写真は似ていた。CM。
(解決編)
歯形が一致して、捜査課は二の宮家に行く。遺体確認のために来て貰うと話す。しかし家に、縛ったと同じロープも下がっていた。夫「仕事で使うものだ」。捜査課は夫を同行してもらい、取り調べることになる。しかし、興奮した夫は家の前で逃げ出した。金田さんが取り押さえる。そこに特命コンビがやってくる。取調室で、夫は「あんなやつでも、好きだった、給料が下がって喧嘩になって、いたたまれなくなって、家を出て、葛西で車の中で一晩過ごした、次の日帰ったら、あいつはいなかった」と興奮する。ロープが一致したので、犯人に決まったようだ。特命コンビも、「苦しそうだ」と見ていた。花は小料理屋で、たまきと右京に勝った祝杯をあげていた。右京「本人は否定しているから、まだ決まってない」。花「往生際悪い」。たまき「弟子は師を越えるものです」。右京「師を越えない弟子も大勢います」。薫「なるほど、俺は弟子ではないですよ」。あんたです、花は大笑い。右京だけは仲間はずれで、不機嫌だ。そこで、花は新しく撮った写真を右京に見せる。金田さんにお礼に行くのだ。そして、右京の勘違いした点を箇条書きして渡した。それは杉下家の家系図だった。さすがに右京は大、不機嫌だ。右京「どうして神経を逆なでする言い方をするのでしょうか、言葉遣い気を付けるべきですね」。薫「そう思います、毎日思っています、意味分かります・・・?」。大笑いです。花は金田さんの家で、腰をもんでいる。金田「悪いことはできない、海の底に沈めても、お天道様にでてしまう」。花「東京湾にはいろんなものが落ちているから、鉄材のようなものにこすれて」。金田「それだ、ロープが切れて、鉄アレイだけ残して遺体が上がってきた」。それを聞いて、花の手が止まる。花「今何て? 鉄アレイって」。花の里では花の写真を見ている。しかし、金田さんの写っている写真の結び目が・・。右京「亀山君」と走り出す。CM。
金田は花「おもりに何を使ったか、犯人しか」と逃げ出す。金田「犯人は捕まった、落ち着こう」と花に迫る。金田「あの女が悪い、回覧板は回さない、ゴミ出しは悪い、みんな迷惑した、あの日も、ゴミ出して注意したら、やってない、プライバシーの侵害だ、あげくに、『ウザイ、近所を観察してるんじゃない、干してある下着も見てるんじゃないの、住みたくて住んでるんじゃない、汚い川に船浮かべて、イヤ、おしゃれな花壇作っても意味ない』という、思わず殺して、船を出して沈めた」。花「そんなくだらない理由で」。金田「昔は良かった、あいう連中が町を変えた、町を守った、それをくだらないというのか」。花「くだらない、町がなんだ、変わったのは、あなたの心だ」。金田は花に襲いかかる。そこに右京たちが間に合った。薫「花ちゃんまで殺す気か」。金田「あんたに俺の気持ちは分からない」。右京「こりましたか」。花「どうしてここへ」。右京「昨日、鉄アレイ、二つでワンセット、写真の結び目、気になるのは息子さん、なぜ船乗りのあなたが、植木職人の結び方を知っていたのか?」。金田「息子に教わった、もわい結びが下手だった、そしたら、こんな結び方もあると植木屋でバイトしたらしい、3年前にいなくなって、何となく覚えた」。薫「息子は?」。金田「20歳で癌だって、おやじ、俺に任せて引退しろ、この町は俺が盛り上げると言ったが、親不孝だ、俺は許さない、息子が愛した町を馬鹿にするやつを許さない、悪いことはできない、植木結びが出てしまうなんて」。薫「息子さんがいった、悪いことしたから、ちゃんと謝れって」。金田「すまない、ごめんなさい」と何度も泣いてあやまる。花はまた帰ることになった。薫にも花「役に立つのかと言って、ごめん、人間を見る目はまだ未熟です」。右京「忠告します、写真は趣味で、大学院に戻ってはいかがですか」。花「出世コースを逃すのはおじさん譲りで」。花は薫と、右京にハグしてバスに乗る。最後に右京は、書いた家系図を赤ペンで訂正した。薫「俺も、最初に会ったとき食べたのは、カレライスでなく、カレーうどんでした」。花は嬉しそうに笑う。バスが出る。翌日、特命係で花の写真を薫が飾ろうかと提案するが、右京は飾るほどでほどではない、本業に戻って欲しい。そこに角田刑事がきて、「構図がありきたりでいまいち、素人」という。右京「気をてらわない、シンプルな構図こそもっとも難しい・・・といえなくもないが感じ方は人それどれですから」と一生懸命ほめるかが、我に返った。おしまい。
まあ、ダブル右京で楽しかったわ。右京さんが、困惑するのを見ることがこんなに楽しいなんて・・・しかも、原さんも演じて楽しそうで、知的で魅力的でした。原さん、相棒ファンなのでしょうか・・? それくらいの生き生きした演技でした。ネタはそれほど面白くなかった。考えさせられる問題ではあったが・・下町の地域と犯罪を絡めた辛い物だった。孤独な昔気質の職人気質の高齢者が犯人だったのだから・・・結び目や、鉄アレイもわざとらしい物だった。普通、ここに出る犯人は知能犯が多いから、その点でも異質だった。とにかく、ダブル右京での、会話の楽しさ。本当に楽しませてもらいました。この楽しさは、ある程度欠かないと伝わらないので、頑張って書きました。疲れたけど、楽しかったわ。   ゲスト:姪の杉下花(原沙知絵)、町内会長の金田昭一郎(不破万作)、二ノ宮純平(櫻庭博道)、妻・小夜子(奈良崎まどか)
相棒★★★   15話 「殺人セレブ」   平成18年2月1日放送  適当です

パトカーが何台も夜の町を走る。早速、それに相棒コンピもやってきて首を突っ込む。事件の現場の家は、中が混乱して、高級住宅街に住む主婦・五島香苗(栗田よう子)が自宅のソファの上だ。玄関は鍵がかかり、第1発見者は主人だ。かなりの鉄道マニアのようだ。右京は現場でマスクに付いた動物の毛に注目する。右京は簡単に隣で事情聴取の夫に質問する。香苗は風邪をひいていたが、ペットは飼っていない。 タイトル。
鑑識さんが来て特命の二人に報告する。マスクの毛はチンチラだった。毛皮を着た犯人かもしれないと推測される。現金も通帳もとられていない。生活安全課の角田刑事は饅頭を差し入れする。。相棒の二人は大きな家に聞き込みに行く。被害者の香苗は、竹下弥生(野村真美)の家にミセス仲間と度々集っていたのだ。家に入りと、ミセス達は刑事に興味津々だ。一緒にお茶をご馳走になる。右京は出されたカップの薔薇と生けてある薔薇が同じことに注目する。セレブの弥生は母が教えて得て貰った事を、近所の奥さんに教えているのだ。しかし、香苗が参加するようになったのは去年からだが、ミセス達のテンションが下がる。奥さんは帰る。右京も「大変参考になりました」と帰る。香里「何で殺されましたか?犯人必ず捕まえてください」と二人に頼む。特命の二人は香苗を仲間に紹介した仁科さんに話を聞く。子供を迎えに行くので歩きながら話す。薫は子供達と直ぐに仲良くなり、デカレンジャーとは楽しそうだ。仁科の家の中でお茶する。家では子供がレールの電車で遊んでいる。子供達は電車マニア予備軍だ。仁科「セレブは竹下さんだけです、他は子育ての主婦です、集まりは現実を忘れられる、男性には分からないでしょう」。右京「紹介したのはあなた」。仁科「フリマで知り合っただけです、親しくない」。右京は電車が好きらしい、仁科の子供のレールモデルはD51だった、さらにD51のプレートまで持っていた。その中に九谷焼があって子供を叱る。仁科「久谷焼きの一輪差しがあって、竹下さんから貰ったのだ、くれるというと全部貰う人もいた、五島香苗は何でも貰っていた、いやせびっていた」。鑑識で調べると、昨日調べて毛皮のチンチラではなかった。薫が調べてきたが、殺された香苗は色々貰っていたのだ。もらい過ぎだった。上げる立場を考えてしまう。二人は弥生に会いに行く。ミンクのコート毛皮だった。弥生「気に入っているが、くたびれていた」。右京「弥生さんは欲しいというと、断れない、理由はない」。弥生「・・・」。右京「そのコート、僕にもください」。弥生は不審な顔をする。CM。
弥生はバレー教室に子供を迎えに行く。弥生の子供の友達がポーチが欲しいというので、弥生は子供のポーチを上げてしまう。そこで、弥生の子供が右京に持っていた大事なおばあさんからの帽子を預かって欲しいと頼む。小料理屋で、右京「何でもやる」。たまき「幸福の王子ね、貧しい人にやる」。右京「貰う方は、貰った物はどうしてたのか、あの家で、気持ちが見ない」。たまき「牡蠣ごはんをどうぞ、脳にいいのです」。二人おいしい〜〜。帽子を見て、右京たちは香苗の家に行く。夫は鉄道マニアだったが、香苗が貰った物を聞くが、夫は全く心当たりがない。右京「毛皮の襟巻きは」。夫「してました、今はどこかわかりません」。次に二人は仁科の家に行く。薫「フルマで何を売っていたか」。右京「竹下さんから貰った物」。回想シーン−−香苗「貰った物はどうしようとかってでしょう」−−。仁科「後悔した、紹介したことを、香苗さんに話して謝った」。右京「毛皮の襟巻きは」。仁科「知りません」。CM。
弥生の家に行く。薫「毛皮を見せに貰いたくて」。薫「他にもありますね」。弥生「これだけです」。右京「おかあさんの写真の襟巻きは、ブロチーも、帽子も大切にしていたのに」。弥生「なくしてしまった」。右京「上げてしまいましたか、五島さん、しかし、フリマで売りさばいていた」。弥生「上げた物、どうしようが勝手です」。右京「チンチラの襟巻きお持ちですね」。帽子を見せる。お嬢様は帽子が好きです。弥生「どういうおつもり」。右京「お持ちでないチンチラの毛がついていた」。薫「香苗さんの首にも付いていた」。右京「クロゼット拝見しても良いですか」。弥生「隠し切れません、欲しいといったけど、あげたくなかった」。右京「どうして」。弥生「消しゴム、小学校の友達が私の消しゴムを欲しいといった、でも上げなかった、それから、消しゴムを万引きして通報され、自殺した」。薫「ずっと、後悔して」。弥生「私のせいだ」。右京「だから拒めない、ある意味では香苗さんも辛かった、物欲しそうにみえたのではありませんか、貰う方も傷ついていたかも、過去の経験から断れない、しかし、香苗さんはプライドが傷ついた、気前よくくれるあなたに意地悪をしたかった」。回想のシーン。香苗「お母様の形見、欲しいな」。弥生「あげても、大切に使って欲しい」。右京「形見の襟巻きだけは」。薫「香苗さんの所に行ったんですね」。回想シーン−−香苗は家の中でマスクをして寝ていた。香苗「何?」。弥生「返して、襟巻き」。香苗「これ温かくていい」。弥生「まだ売ってなかったの」。弥生「返してくれたら、何もいわない」。香苗「いくら出す、私のもの、お金払って、見下している、恵んでやると嬉しそうに」。返してと二人がもつれるうちに、襟巻きを外そうとすると、香苗の首が絞まっていた。薫「殺す気でしたか」。弥生「憎いと思いました、しめた手をゆるめる気にはなりませんでした、物に執着してはいけない、すれば悲劇が起こる」。薫「行こうか」。右京「弥生さんには後で、警察に行って貰いましょう、我々は真犯人のところに行きましょう、絞殺痕とは一致しません」。CM。
二人は仁科の家にいった。そこで仁科の子供から預かったD51のプレートを見せる。香苗の夫のものだ。仁科の子供は300円で買った。夫はオークションに出せば100万円はする。プレートは壁の置き場にぴったり一致した。右京「だから殺しましたか」。夫「まさか、そんなことで、妻は死んでたんです」。右京「意識を取り戻した奥さんは、弥生さんが何をしたか話しましたのでは、奥さんを殺した後会社にいって帰宅した、第一発見者を装った」。夫「証拠でもあるんですか」。薫「奥さんは紐状のもので締められた」。右京「凶器はこれです、鉄道員用のコレクターデザインのネクタイをあの夜締めていた。会社にコレクターを締めるとは思えません」。薫「締めていたのは殺した後処分に困っていたから」。右京はネクタイで薫の手首を締める。それを戻す。右京「形が変形してしまう、あなたは処分出来なかった、大切なコレクターです」。薫「再び戻した」。夫「出鱈目だ」。薫「絞殺痕と一致するか鑑定しましよう」。右京「ネクタイから奥様の皮膚が検出されるかもしれません」。右京はネクタイを取っていく。夫「あいつは勝手に処分するから、フリマに出すなんて、あ〜〜」回想シーンで、香苗は寝込んでいた。香苗「あの女に首締められた、殺されかけた、元といえば、あんたのせいよ、こんなにゴミばかりで」。夫「大事な物だ」。香苗「私にはゴミだ」。夫「今度こそ片づける、ここのプレートは」。香苗「売ったわ、ゴミだもの、そうそう、これ100円でも売れなかった、ネクタイ、良かったわね」。夫は発作的にネクタイで妻を締めたのだ。夫「プレート、ずっと子供時から欲しかった、あいつは・・・」。右京「物に執着しすぎても悲劇が起こる」。薫「行きましょうか」。特命室で、薫「弥生さんは不起訴になりました」。押収した裏ビデオを持ってくる「見てリスト明日まで作って、饅頭喰ったね」。右京は「人妻セレブー全部あげます、先に見ますか」。笑い。つづく。
奥様の人間関係の葛藤のドラマだ。自分は人間関係を面倒に思ってしまう。セレブの弥生が決して嫌な普通の金持ちに見えなかった。中盤で、彼女に人間関係でのトラウマがあったのだ。消しゴムを上げなかったばかりに、万引きから自殺した。もう拒否できなかったのだ。香苗も夫の鉄道収集癖に、家庭は混雑して苛立ちは溜まっていた。そこに弥生の存在は複雑だが憎悪の対象になりえたのだ。分かります。どんなに上げられても、母の形見には思いがあった。辛いですね。それで殺人・・・へ。最後に意外な犯人に繋がった。でも、今回は普通だった。最後のオチも想定外ではなかったし、右京さんの啖呵もお叱りもなかった。虚脱も不快感もなかった。それは殺された香苗が、やはり普通に嫌な人物として描かれていたからだ。最後に、野村真美さんは美しいな〜。セレブよりも清楚でした。   ゲスト:竹下弥生(野村真美)、主婦・五島香苗(栗田よう子)、夫の秀宣(遠山俊也)、仁科世理子(舟木幸)
相棒★★★★★    14話 「アゲハ蝶」  平成18年1月25日放送

(公式HPから、一部加筆)
野口史明(渡辺憲吉)の部屋、テーブルには蝶の標本と札束が置かれている。野口「お断りですよ」。テーブルをはさんで対峙する相手を、帰そうとする野口だが、その時…! 翌日、野口は自室で刺殺体となって発見される。そこへ、熱心な蝶コレクターの染井繁(飯田基祐)が、警察の制止を振り切り飛び込んでくる。「蝶を取り返してください!」。染井は、野口が持っていた世界に2体しかない新種の蝶『ミヤモトアゲハ』の標本のことを言っているのだ。確かに、前日、札束と一緒に置かれていたその標本は、室内から姿を消していた。ミヤモトアゲハの相場は300万円。もし、標本目当ての殺人だとすると、もう1体の持ち主も危ない。杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)はさっそく、保管場所の城南大学へミヤモトアゲハの第一発見者、宮本洋一郎教授(並樹史朗)を訪ねる。
古びた大学の教室の標本は無事。だが、助手の小西美紗緒(板谷由夏)は、宮本教授の悠長な態度が心配でならない。するとそこへ、あの染井が300万円を持って訪ねてくる。ミヤモトアゲハを売ってくれというのだ。教授にその気はまったくないのだが、染井は連日のように現れるという。「あきらめませんよ…いつか必ず…」と、ぶつぶつ言いながら去って行く染井だ。
野口宅から盗まれた標本は、かつてオークションにかけられていた。300万円で落札したのが野口だった。競り負けた相手は染井だ。その後、染井はどうにか金を工面し、幾度となく野口の家を訪れたという。しかし、野口が標本を売ることはなかった。その無念さが、染井を動かしていた。「蝶を手に入れるためなら、どんなこともする…」。その夜、城南大学に再び染井が現れる。美紗緒を捕まえて標本を売ってくれと迫る染井。札束はさらに増え500万円。実家の掛け軸を売ったという染井の狂気に、美紗緒は恐怖を感じ、逃げるように大学を後にするのだった。
あくる日、大学の研究室で宮本教授の他殺体が発見される。標本も見当たらない。当然、染井は重要参考人として聴取を受けるのだが、染井「天罰ですよ」と笑うばかり。染井「あの蝶を自分のものにする資格があるのは、この世でただ一人、僕だけなんだ…」。 教授も野口も、「あの蝶を心から愛してはいなかった」と言う染井。確かに、野口は染井のような蝶愛好家ではない。しかし自宅には、染井が持っていたのと同様の、ミヤモトアゲハの採取・目撃地点が詳細に記された地図があった。その分布状況を見て、右京はある確信を得る。ミヤモトアゲハの羽化地は、採取された地点よりずっと北にあり、季節風に乗って和歌山まで飛ばされてきたのだと。風上には、5年前に地元住民の反対を押し切って操業を開始したものの、1年で閉鎖となったある企業の工場があった。野口は、そこの元社員だが、環境破壊から工場建設に住民と一緒に反対してリストラされていた。しかし、その企業は宮本教授が代表を勤めていた蝶協会のメイン・スポンサーでもある。工場と今回の事件に、何か関係があるとしたら? 右京は、ミヤモトアゲハが工場の自然破壊による“異常固体”なのではと推理を広げた。

(感想と結末)
楽しかったわ。怪しかったわ。日本に2つしかない新種の蝶の標本をめぐる殺人事件だ。それと、企業の工場による環境汚染がからむ。
蝶が好きなんていう登場人物は、全員怪しい、笑い。以下の通りです 
(1)蝶コレクターの男性染井繁(飯田基祐)〜暗い部屋で蝶の標本に囲まれ、新種の蝶をほしがっている。500万まで用意して、毎日発見者の教授に通っている。
(2)教室の助手の小西美紗緒(板谷由夏)〜板谷さんはちょっと怪しい。美しい女性が蝶マニアの中にいると怪しく見える。
(3)ミヤモトアゲハ発見者の宮本洋一郎教授(並樹史朗)〜蝶にはこだわるが、世間には無頓着。標本の警備もいい加減で心配。でも、殺されちゃった。
(4)企業の専務〜蝶には興味はないが、蝶学会にスポンサーになっている。
(5)最初に殺された野口史明(渡辺憲吉)〜最初に殺されたが、世界に2体しかない新種の蝶『ミヤモトアゲハ』の標本を持っていた。最初の蝶オークションで落札した。企業をリストラされていた。そこには激しい思いこみがあった。
(6)薫と鑑識さん〜二人とも虫博士で、蝶も好き。右京は蝶は匹ではなく、頭と呼ぶ蘊蓄はある。
結局、野口教授が殺されて、美紗緒が教室を整理すると、もう一匹『ミヤモトアゲハ』が見つかる。そこで右京たちと蝶のオークションを開く。最後の『ミヤモトアゲハ』のオークションで、染井は500万まで手を挙げる。専務との争いだった。しかし、その後右京がなんと、600、700、1億と入札していく。緊張感たっぷりだ。最後に専務は1億1000万で落札する。終わり、右京は専務と話す。実は・・・犯人は専務だった。工場ができたことによる、新種でなく環境汚染の異常個体だという説を否定するために、標本をすべて集めていったのだ。企業防衛のためだった。このオークションは罠であった。最後に本当に蝶を愛する染井に『ミヤモトアゲハ』は渡ることになって、終わる
蝶コレクターという怪しい狭い世界の面白さ。オークションでの緊張感。染井に蝶が渡る最後。すべては意外な展開の連続だった。しかし、環境汚染はそんなにすぐに出ると思えませんが、笑い。ここだけ、つっこみどころでした。



相棒★★★☆  13話 「最後の着信」   平成18年1月18日放送

相棒コンビはラーメンを食べている。薫はタバコを切らした、そこに男が結婚するからタバコをやると、声をかける男がいた。次の日、事件発生だ。男が公園の階段から落ちて死んでいた。害者から酒の匂いがしている。鑑識さんが白い携帯を見せる、握っていた。男の名前は脇幸太郎(桐谷健太)だ。携帯が3つ出てきた。白い、通話は午後10時の着信だ、国際電話に転送され不明となっていた。右京はその手口で、「以前、同じ手口を使った銃の売人がいましたねぇ」と銃の売人を思い出した。白の携帯電話には名前登録の無い番号が2件、黒には苗字や名前だけの個人名が50件ほど、そして赤には銀行や飲食店などプライベート用と思われる登録が30件ほど入っていた。白が仕入先、そして黒が顧客か? その数からいって、脇は麻薬の売人だったのかもしれない。 右京の推測だ。指紋から薬物の前科が出た、3年前だ。事故死と片づける訳にはいかない。直接の死因は頭部の打撲だ。顔を見て、薫は「あいつ死んだんだ、悪い奴に見えない」と呟く。相棒の二人は3年前に逮捕した所轄に行くことになる。タイトル。
捜査課でも、売人説が強くなり、生活安全の薬物対策課の角田刑事が出てきた。通称“エス”を総動員して、犯人の検挙にあたる。あわよくば、捜査一課を出し抜いて、殺人での立件もしてしまおうという意気込みだ。所轄の菱沼貞夫刑事(中西良太)に会って聞く。脇は自首してきた、誘惑で買ったが使用する前に怖くて自首した。右京「捨てればすむの自首した」と不思議がる。薫「調べなかったのか、入手ルートを」。調べたが行きずりでした。右京「携帯番号を」聞くが3年、会っていない。生活安全課が、薬の売人聞くと、殺人の容疑者で捜査課も来た。男は薬を売ったと自白する。殺人で捕まりたくないのだ。その後、角田のエス作戦は功を奏し、鷲頭という麻薬の仲買人が連行される。脇とのつながりはすぐに判明。角田は殺人での自白も迫るが…気分いいのだ。さらに脇は死んだ日の昼過ぎに、白坂由美(黒坂真美)という女性と会っていたというのだ! 脇は映画を見て食事をして、スナックもいって、別れたというのだが…。鑑識さんは、捜査課の情報を右京に知らせる。代わりに右京は落語のチケットを渡す。これで貸し借りなしだ。右京と薫はさっそく由美に事情を聞きにいく! 捜査課では脇の母も大阪にいるので、遺骨を取りに来て貰うと話している。そこに鑑識さんが来て、人間の皮膚が爪に入っていた。いよいよ捜査課では殺しの可能性が強くなった。右京たちは、由美に会う。脇と由美は大阪出身で、こんな事になるなんて、おとといも会った。映画を見て、お好み焼きを食べた。由美「脇は、大阪人に、こんなお好み焼きをようだすな・・と店の人にいった、格好良かった」。そこで、お好み焼き屋に行くと、携帯を注意したら、脇は怒った。右京が、その携帯は何色か尋ねる。店員は白だという。スナックで聞き込むと、脇は一人で来ていた。一昨日はかなり酔っていた。夜はこれからと、ご機嫌だ、女にそこまで言われたら真剣に考える、おふくろも喜んでいた。薫「タバコやめるといっていた」。そこで使った携帯は赤だった。脇の家に行くと、留守電に母の伝言「連絡来ない、どんな娘さんや、母ちゃん嬉しい、すぐ電話するんや、待っている」。CM。
小料理屋で、薫「彼女ですか」。右京「堅気になる、売人や仲買人と切れる」。薫「それくらい覚悟がいる」。たまき「女も覚悟がある」。生活安全課で、売人の鷲頭は「いい加減逮捕して、殺しでぱくりたいのか、あいつは死んでも迷惑をかける、S野郎と取引して・・」。角田刑事は逮捕したら、48時間で送検になってしまうので、逮捕しないで、何とか殺人で上げようとしていた。しかし、鷲頭のアリバイが出てきた。事件現場の近くにいたことが分かった。そこに特命のコンビが来た。脇は警察の情報屋エスだった。薫「裏切り者のSだ」。右京「3年前に捕まった、」。薫「繋がったデカは、菱沼貞夫刑事だ」。右京「同業者ならもっとも嫌われている人だ」。そこで、二人は菱沼貞夫刑事のことを大河内春樹(神保悟志)監察官に聞きに行く。監査官はすでに調べてあった。脇が物損事故を起こしている。その送検を菱沼刑事は押さえたのだ。見返りだ。薫「3年前の逮捕」。監査官「疑惑がある、3年前の逮捕も、職質逮捕から、自首に変えたのだ、彼は優秀な刑事だから見逃した、警視総監賞などが多い、しかし、麻薬の管轄外提示が多い」。薫「脇を使った標榜(共謀?)罪だったら」。CM。
警察で、右京「繋がっていた刑事、あなた」。薫「事故をもみ消した」。右京「事件待っていれば捕まってしまう」。薫「薬を提出させて、逮捕が多くなる」。菱沼「証拠は、死人に口なし、奴が死んだので、新しい情報屋を知らせないと」と嘯く。右京「仲買人に知らせた、抜けたいと言ってきた、抜けさせるわけにはいかない」。生活安全課に捜査課刑事がくる。捜査課「殺しの取り調べなら」、生活安全課と捜査課で喧嘩になる。鷲頭「菱沼から、脇が情報屋と聞いたから、半殺しにしようと思った、公園で見つけたら、電話の相手はは菱沼刑事だった、邪魔になって殺させようとした、だから、半殺しにしようと思ったが、脇は待っていたみたいだ、まさかだよ、これから菱沼に会うと言っていた」。情報屋と刑事がつるんでいたことは内村警視正まで、知らされた。内村「もういい、胸が悪くなる」。薫は菱沼が犯人だと思っている。右京は「何で知らせたのだ、見せしめに殺してくれると考えた、いかし、殺してくれるとは限らない、自ら殺すと思えない、だから、確認しに行きましょう」。監察官は菱沼を聴取する。菱沼「脇が売人も情報屋もやめるといった、だから会う約束をした、でも、奴は来なかった、翌日あの公園で死んだと、結婚したい女が出来た、一緒に大阪に帰って堅気になる、うかつでした、結婚を約束した女がいたなんて」。CM。
特命の二人は由美に聞きに来た。右京はお好み焼き屋での「携帯の色は」。由美「赤です」。薫「これですか」。由美「メールを確認したので間違いない」。薫「間違いないですか、白だといった人がいた」。店員に向かって、右京「あなたは、携帯を注意した」。薫「白い携帯も持っていた」。右京「あなたが白い携帯を見たのは、公園だった、君は家に帰るのに、公園を通る、だから彼を見た、白い携帯だった」。店員「勘違いでした、赤です」。右京「吉祥寺の公園であったことは」。店員「ありません」。お好み焼きを食べていた薫「髪の毛が入っていた、頂いていきます」。右京「皮膚のDNAと髪の毛を照合して、疑いを晴らしませんか」。店員「あいつが悪いんだ」。事件の日、注意した。由美「こうちゃんと一緒に暮らせたら楽しい」。脇「あかん、中ドロドロや、大阪人によく出すな」。店員「当店はこんな焼き方です」。店員は店なので我慢したが、公園でもう一度会った。そこでも、脇は店員に絡んで「お好み焼き屋の兄ちゃん、あの味はあかん、勉強しろ、だらしない性格やろう」。そこで店員は思わず振り払ったら、脇は階段で墜ちた。逃げた。監察官の菱沼刑事の聴取が終わった。内村警視正のところに、報告がくる。そこに薫から捜査課に電話だ。捜査課は一斉に走る。内村警視正「これで菱沼刑事を不問に伏せれるな、自分の立場が分かっているんだな、上に立つ者はよく考えろ」と不正を暴こうとする角田刑事を押さえる。仲買人鷲頭は売買として捕まる。菱沼刑事は不問だ。脇は浮かばれない。特命の二人が由美と会う。由美「彼は薬物とか、いかがわしいことをしていた、騙されたみたい」。薫「でも、結婚は本気でした、いかがわしいこともやめようとしていた、あなたはあいつと一緒になりたいと言った」。由美「冗談です、昔の友達と会ったら、そういう事も冗談で言うでしょう」。右京「ありがとうございます」。立ちつくす薫「あんなものですか」。右京「報いでしょう、刑事にいいように使われ、彼女に言われたのも」。薫「厳しいですね、俺はそんな」。右京「それが君の良いところでしょうね」。CM。
久しぶりです。簡単にアップするつもりだった。だけど公式HPを参考にして、適当に書いちゃいました。
薬物売人が犯人なので、生活安全課? 薬物対策課の角田刑事が大活躍でした。いつも、暇そうに絡むだけでは淋しいから・・そして、やはり刑事は薬物の逮捕するために、情報屋という内部にオトリみたいに入り込んでいるのですね。確かに、待っていては全く日本中を張り込まないといけませんから・・。一度、情報屋エスにいなると、抜けられないのか。そこで、犯人は、売人仲間から、つるんだ刑事と思わせて、店員になる。携帯の色だけでは証拠にならないから、爪の皮膚という物的証拠を用意してあった。アンフェアではなりませんね。髪の毛のDNA鑑定で、観念したのですね。それだけで終わらないのが、相棒だ。最後に由美が脇と一緒になるは冗談だったと右京たちに知らせる。脇がお調子者の馬鹿ですが、それを利用したり、適当に遊ぶものがいる。悲しいが、それは妥当だと思いました。とろこで、店員は殺人ではなく、傷害致死なのでしょうね? ちょっと疑問だった。評価ははやり、最後のやるせなさが素敵です。★3つ半です。


11話 「汚れある悪戯」    (公式HPから)
 ある銀行の昼休み。総務部の城崎愛梨(葉月里緒奈)が、眼鏡を掛け換え出かけて行く。その姿を追う何者かの視線。程なく総務部長・平林(斎藤洋介)あてに、愛梨を誘拐したとの電話がかかってくる。犯人は“須佐之男(スサノオ)”と名乗り、身代金5億円を要求。人を食った態度で警察への通報を容認した後、電話は一方的に切られる。
 警視庁は“特殊班”の出動を要請。銀行と所轄署に指揮本部を設置し、犯人からの連絡を待つ。2度目の電話を逆探知した結果、犯人は愛梨の携帯電話を使用していると判明。居場所を絞れても、特定は難しい。警視庁は全署員を無期限待機とし、総動員で事件に当たる。ただし、特命係は対象外。亀山薫(寺脇康文)がふてくされて帰ろうとすると、犯人から3度目の連絡が入る。特命係には、犯人とのやり取りを傍受できる無線機が置かれているのだ。犯人は愛梨を電話口に出す。「助けてください!」。聞こえてくる愛梨の叫び声。人質の無事を伝えた犯人は、身代金を1億円ずつ、帯封を切って袋に詰めることと、ヘリコプターを準備することを要求。そして、警察に体制を整わせるため、明朝まで待つという。普通は一刻も早くと焦るのが誘拐犯の心理。にもかかわらず“須佐之男”は、のんびり夜が明けるのを待ち、明るくなってからの接触を設定してきた。「僕ならば、断然夜がいいですね」という杉下右京(水谷豊)は、犯人が身代金を受け取る気がないのではと推測する。
 その夜、薫は、インターネットの掲示板に“須佐之男”というハンドルネームを発見する。スレッド名は『誘拐事件発生だよ!』。書き込み今日だ。明日の午前10時に身代金をばらまくとし、場所も指定している。指揮本部に連絡する薫。しかし、特命係からの電話に耳を貸すものはなく…。
 翌朝。スタンバイしたヘリコプターは犯人の指示に従い離陸。からかうようにあちこち飛行させた後、犯人は掲示板に記した公園へとヘリを向かわせる。
 若者でにぎわう公園広場。その上空にさしかかるヘリ。先回りした右京と薫が見上げる中、身代金として用意された5億円がばらまかれる。金に殺到する人。その中で薫は、目隠しと猿ぐつわをされ、座り込む愛梨を発見する。
 愛梨は、会社を出た後、一人で歩いているところを後ろから襲われた。その後、目隠しとヘッドホン、後ろ手に手錠を掛けられた状態で監禁されていたため、犯人の顔は見ていないという。しかし、愛梨の手首には何の跡も残っていない。監禁された部屋には暖房が入っていたというし、愛梨の眼鏡がきちんとポケットに入れられていたことなどから、右京は愛梨の証言が事実ではないことを嗅ぎ取るのだった。
 その晩、帰宅した愛梨は変声機で声を変えた男からの電話を受ける。「第一幕は大成功だったな。今度は人質の写真を撮ってネットにアップするぞ」…。
 同じ夜、畑山財閥の御曹司・哲弥(甲本雅裕)が“須佐之男”に誘拐される。身代金は5億。通報を受けた警視庁は、畑山邸に指揮本部を設置。しかしその甲斐なく、哲也は変わり果てた姿で発見される…。


10話 「殺人生中継」   (公式HPから)

 朝の天気予報。新人キャスターの八木沼リカ(宮地真緒)が、テレビ局のテラスから中継している。リカの大ファンという薬物対策課長の角田六郎(山西惇)は、画面に釘付けの状態。その時、テレビから女性の悲鳴が! 角田と一緒に画面に見入る杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)。リカは撮影クルーとともに、声が聞こえてきた方へと向かって走る。そして仮眠室に入った一同は、リカの先輩アナウンサー・綾瀬圭子(東風平千香)の刺殺体を発見するのだった。
 生放送で殺害現場が中継されるという前代未聞の事態に、世間は騒然。警察は、全国の注視にさらされながら、慎重かつ迅速な捜査を求められることになる。
 テレビ局は事件発生直後に封鎖。現場に到着した右京と薫は、アナウンス部長の仁科真由美(竹井みどり)から、圭子はある時期、熱烈なファンによるストーカー行為に悩まされていたと聞かされる。毎日のように届く手紙は、内容が次第にエスカレート。自宅ポストに「殺してやる」との脅迫文を送られるに至り、局は送迎を手配した。そのせいか、ストーカーの正体は分からずじまいだが、最近は被害が収まっていたという。
 手柄目当ての捜査一課は、特命係をつまみ出しストーカー情報の収集を始める。一方、右京と薫はリカのもとへ。圭子はリカの教育係だった。特に、敬語の使い方を仕込まれたというリカは、圭子を尊敬し「大好きな先輩でした」と涙を流す。ストーカーについても「その話は伺っています。ご自宅にまで参ったことも…」と。「参ったではなく、行った」と、すかさず敬語の誤用を指摘する右京。圭子に注意された懐かしい記憶がよみがえったのか、リカの目から再び涙がこぼれ落ちる。お茶でも飲んで気分を落ち着けてもらおうと、自販機で飲み物を買う薫。と、その奥に怪しい男が…! 
 仮眠室の検証により、圭子は自分でドアの鍵を開けていたことが分かる。また、極度の近眼だった圭子が眼鏡を掛けずに応対していたことから、犯人はストーカーではなく、ごく親しい人間の可能性があると右京は推理する。さらに、通風用の窓が開いていることに何かを感じる右京…。
 身内犯行説はすぐに捜一に伝えられる。アナウンス部から一人ひとりのアリバイを聴取するトリオ・ザ・捜一。その結果連行されたのは、なんとアナウンス部長の真由美だった!


9話 「冤罪」 (公式HPから)
 「私…、人を殺しました」。ある晩、緑川警察署に、内縁関係の青木由紀男(平井賢治)を自宅アパートで殺害したと、篠宮ゆかり(青山知可子)が出頭してくる。凶器の灰皿を持ったまま2時間もさまよい歩いた末、逃げ切れないとあきらめ、近くにあった緑川署に自首したのだという。原因は別れ話のもつれ。捜査課は、当直で聴取を担当した安城雄二警部補(中村育二)を中心に、正当防衛の可能性も視野に入れ捜査を進めると決定する。その直後、安城はゆかりの弁護士と名乗る室園悦子(一色彩子)の訪問を受ける。送検も起訴も済んでいないのに、手際が良すぎる。不審を抱いた杉下右京(水谷豊)は、悦子の事務所に向かう。
 悦子は数日前、青木との金銭トラブルをゆかりから相談されていた。しかし、悦子は刑事事件が専門。そこで、民事専門の弁護士を紹介し、帰したという。ゆかりは、その時の名刺を出頭時に所持していたらしく、すぐに悦子に弁護を頼んだというわけだ。
 悦子立会いの下、ゆかりと接見した右京は、凶器の灰皿はヘビースモーカーだった青木の持ち物だと聞かされる。だが、アパートを訪れた右京と亀山薫(寺脇康文)は、10年も住んでいたというのに、畳に焦げ跡が一つもないことを不思議に思う。几帳面とは言いがたいほど部屋は散らかり、何かをこぼしたような染みまで残っているのに…。「妙ですね」。染みを見つめる右京がつぶやく。染み跡が、畳の縁できれいに途切れているのだ。そして隣の畳の反対側に、同様の染みが。2人は畳を持ち上げ回転してみる。染みはぴったりつながった。と同時に、畳の下から札入れが見つかる。青木の財布は押収済み。ではこの札入れは…?
 その日、ゆかりの兄・彬の逮捕歴が明らかになる。罪状はゆかりと同じく殺人。彬は20年前、金子祐介殺害を自白。しかし、その後“冤(えん)罪”を主張し、上告中に拘置所で病死していた。自白調書を読み終えた右京は、取調官の署名に目を留める。「安城雄二」。ゆかりの担当捜査官だ。
 安城の調べでは、犯人が兄妹ということを除き、2つの事件に関わった人物に接点はないという。自身が担当になったのも運命の皮肉だと。しかし、右京たちは違和感をぬぐい切れない。そしてその夜、違和感を一層強める情報が、奥寺美和子(鈴木砂羽)からもたらされる。彬を起訴したのは、当時、検事だった悦子だと!
 「皮肉」。悦子は安城と同じ言葉を口にする。ゆかりは過去の事実を知らずに、自分に弁護を依頼していると続ける悦子。だが、右京たちはこの言葉を信じない。身内を起訴した検事の顔を、誰が忘れるというのか。
 右京たちが畳の下から発見した札入れは鑑定に掛けられ、結果、青木と20年前の被害者・金子の指紋が検出される。これにより、青木が20年前の真犯人という可能性が浮上。獄中死した彬は、やはり無実だったのか? そうとも知らず、兄の仇とも言える男と内縁関係を続けていたゆかり。もしも彼女がその事実を知ったとしたら!?
 財布には他に、身元不明の指紋があった。すぐに安城の指紋と照会させる右京。ところが明らかになった指紋の主は、安城ではなく悦子であった…!



相棒★★★★★  8話   「監禁」  平成17年11月30日放送  細部は勝手に作りました

暗い部屋で、薫が椅子に後ろ手に縛られている。薫の携帯が鳴り、女の手が取り出し、床に投げられる。そして、「わぇぃ〜」といって壊す。電気がつく、女「悪く思わないで、場所知られなかったから」。薫は逃げようとするが逃げられない。薫「何のまねだ、恨みか」。女「相談に乗って欲しい、あなたにぞっこんなの」。タイトル。
薫は無断欠勤だ。そんな特命係に取材の約束があった。女子中学生二人の取材で、推理小説研究会だ。特命係が紹介された、都民ジャーナルの記事の影響のようだ。薫の監禁された部屋で、女がワインを持って「お勉強進んでいるかな、焦らず考えよう」。薫「何もかも分からない」。女「怒らないで、ミサエ悲しい、教えたげるね、金庫を開けたいが、開け方が分からない、この詩に6文字隠されている、国の当時の遂をを集めて作った謎なの、あなたが好きだから、私は大好き」。ミサエは『やまとはくにのまほろば たたなづくあおがき やまごもれる やまとしうるはし』と書かれた紙を見せ厳重にカギのかかった金庫を開けさせようとするのだ。薫「拉致監禁、誘拐罪だ」。ミサエ「どうせ分からない」。薫はワインを飲まされる。しかし、吐き出して薫「警察をなめるな」。ミサエはそんな薫を殴る。特命係で、右京「中学の頃、推理小説を書いた物です」。女子中学生「見たいです」と楽しそうだ。そして、女子中学生「送ってください、杉下さんの推理小説」。それを見た角田「楽しそうですね」。薫「右○左6左4、と薫のおふくろの生年月日をいうが開かない」。そこで、薫は弱気になって薫「おれには無理だ、おれは体力方面だ」。ミサエ「嘘は駄目だ、調べは着いている、和製シャロックホームズさん」。薫「人違いだ、俺の相棒の方だ」。薫は椅子を倒し、割れたガラスを取る。そして、ガラスで縄を切る。しかしミサエは、注射器を用意して、注射しよとする。ミサエ「疲れが取れて、元気になる、亀山薫、ちょっと、多すぎたかな」。薫「間違いだ、俺はスポーツ特待生」。ミサエ「どこに打ちゅ〜うか〜な〜」と幼稚語になる。その時、薫は縄をほどき、ミサエを押し倒す。薫「ぶっこわしてやる。」。しかし、ミサエもハンマーを見つけて振り回して、向かう。薫はやっと、逃げる。途中で、男の死体が二つ並んでいた。引きつる薫だ。階段で、男ノブ(酒井さん)が薫に向かって責める。薫は、それも何とか逃げる。しかし、最後にノブをい捕まえている背後をミサエにハンマーで殴られる。美和子は右京に会いに行く。右京「異常事態だ」。美和子「夕べ突然切れた、繋がったのに電源を切った、最初から圏外だわけではない、私は最近薫に繋がった携帯の電源を切られるようなことはしていない」。右京たちは、捜査課にいくが、もしかして、第3の被害者?? とからかわれる。最近、インテリ失踪事件が2つ続いていた。捜査課では亀山は共通項はない、杉下さんなら分かる。回想シーンで、薫は都民ひろばに特命係を紹介されたのだ。その記事を見て、薫「二人で特命係だが、褒められるのは右京さんばかりだ」。右京「二人で特命係だ」。その右京が地下駐車場を行くと、女「特命係ですか?」。右京「それは僕ではありません、精悍な刑事の亀山です」。薫は思い出したのだ、そして、女に捕まれたカバンを見る。再び、監禁部屋で薫は椅子に縛られた。薫はミサエから今度はピストルで脅される。しかも左足は骨折しているようで歩けそうもない。ミサエ「あの二人は事故だ、お馬鹿さんで、年寄りは怖い、亀山さん、この暗号を解いて」。薫「謎を解いた後、殺すのでしょう」。ミサエ「解いてくれたら、あの人殺して、逃げるわ、あの男は結婚する気になっている、中に金塊がある、2億円、ノブ、中を教えてあげて」。ノブ「純金、4億以上」。薫はうなずく。ミサエ「愛してる、ダーリン」。指紋から鑑識さんは右京に、指紋のミサエは前科があって、たくさんの犯罪を起こしている、何でもする女なのだ、と説明を受ける。CM。
右京がミサエのアパートに行くと、管理人はミサエには困っていると言う。監禁の部屋で、男ノブは、暗号は推理小説の黄金虫よりも複雑だと話す。ノブも推理小説ファンなのだ。薫「金塊の曰くを、そこに謎があるんだろう」。ノブ「葉桜の会を知っているか、昔、軍事マニアで知られた、組織を聞いたか?」。ノブ「2次大戦の後、極秘裡に、近藤、市ノ瀬、市村・・・我が祖父・新田、愛国の6人は最後の日本帝国の資金を密かに持ち出し、帝国復活をめざしていた、しかし、メンバーは減って、我が父だけになった、金庫に暗号の歌だけを残して、しかし祖父は突然亡くなった、暗号の謎を言うことなく」。薫「元は国の財産か」と呟く。しかし、かみさんと二人で、金庫に金塊はないと思った。右京がミサエの勤め先に行くと、店長、ミサエは1ヶ月前にやめて、常連客と結婚する。相手は不動産屋で、地下の金庫に何億と聞いた、あの女、金に目がないから、と教えてくれた。CM。
金庫を開けるが、開かない。ミサエ「本気でやると言った」と怒り出す。薫はミサエが注射を出すが、薫「小便したい、変なまねしない」。ノブ「歩けない、骨折しているから」。右京は、その不動産屋に来るが、誰もいない。机にミサエと男の写真があった。薫が小便している。ノブに薫「あんな女のどこかいいの、金が目当てだ」。右京は中に入っていく。トイレから女だ、キャーと声を上げる、警察呼ぶよ。右京は警察手帳を見せる。そこで、女子社員は、「社長は、ほったらかしていない、うちで管理している空き物件です」とファイルを差し出す。空き物件は61件あった。右京はコンピュターで調べ出す、そして群馬の物件ファイルを取り出す。CM。
男ノブは「食べさせた方がいい、金庫を開けるのは急ぐ必要ない、あそこに金塊があるのだから」。ミサエ「使えなきゃ同じでしょう、後戻りできない」とヒステリックに叫ぶ。歩いて、薫の前に来る、ミサエ「時間はあげた、最後のチャンスだ」。薫「適当に数字をいう、最後は7だ」。しかし、開かない。ミサエは薫を殴る。ミサエ「私が試したことよ、何が和製ホームズ゙、ただの凡人だ、まさか、本当に人違い?」。ミサエは切れて、怒り出す。そしてミサエは青い注射液を混ぜる。薫「死体はどうしたのだ?」。男ノブ「事故だ、一人は心臓が悪く死んでしまった、一人は階段から落ちた」。薫「シャロック・ホームズだ」。ミサエ「あなたは東大卒業ね、東大名物教授、あごひげを伸ばしたおじさんの名前は?」。薫「その手は食いません、いません」。やっと、登場した右京「それは戸田登、名物教授、久しぶりです、薫君」。ミサエ「動くな」。薫「二人殺しています」。男ノブ「どうして、ここが?」。右京「昨日、ミサエさんにお会いしたとき、靴に赤土がついて、雨の匂いがした、61件の中から、赤土と昨日雨の降ったところを探しました」。ミサエ「暗号といて」。右京「解けました、この詩は古事記の国忍の歌だ、それだけだ」。ミサエ「隠された数字は?」。右京「数字はない、誰も解けません、新田ノブさん、最初から金庫の番号を知っている、しかし、言えない、金塊がないからです、金塊がないにことが分かったら、ミサエさんは逃げてしまう、だめだ、永遠に解けない開かない金庫を作った、暗号はどうでもいい、しかしミサエさんは、この謎を信じた、誤算はお金に対する彼女の執着だ、そして、二人が死んで共犯になったら、やめられず、今もどうしていいか分からない」。ノブ金塊は絶対ある」。右京「葉桜の会も実在しなかった、中学生の書いた推理小説を、大学生がおもしろがった、それで一部のマニアで信じられた」。ノブ「いない、中学生なんか」。右京「来ているのです、その中学生は、僕なんです」。ノブは右京をきょとんと見つめる。そして、金庫を開けだした。簡単に開いた、その中には、金塊はなく、ミステリー雑誌ののコレクションだった。ミサエ「金塊はどうした」と狂ったように殴り出す。薫はミサエを取り押さえ、逮捕する。午後11時30分、右京「今度の勤めは長くなりますよ」。ノブは「雑誌を出して、あなたが杉下右京さん、握手してください」とマニアのファンそのものだ。右京「同じく逮捕します、罪は重いですよ」。帰って、薫は女子中学生の話を羨ましがる。そして、送った推理小説の感想はどうだったのか、聞く。右京は「感想文には荒唐無稽だが、面白かった」と書いてあった。嬉しそうだ。薫も病室で体育系だ、奇跡的な回復で元気になった。薫は嬉しそうに、美和子の涙をみたことを喜んでいる。美和子が泣いたのは薫が若い女について監禁されるさまが情けないからだった。美和子「右京さんと薫を間違えるなんて」。右京「本当に不思議ですね」。おしまい。
今回は文句なしに、面白かった。後味もすっきりしていた。6話の殺人ヒーターのような、割り切れない思いが残る話もいいが、本当は今回のような話が一番だ。サトエリの狂気の演技も、一部セーラームンみたいなアニメキャラの幼稚語もあって、面白かった。結構、プロファイルしたら、面白そうなキャラを見事に演じていました。頑張っていると思いました。何といっても、ネタがしっかりしたものだ。右京がミサエを会ったときの、靴の赤土や、雨の匂い、指紋と、一瞬でミサエを特定したのですね。そこも素晴らしい。酒井さんとサトエリの取り合わせも絶妙でした。それに、荒唐無稽な設定だけど、ノブが言っていた葉桜の会の話から、最後は杉下右京の中学時代の推理小説で終わるなんて、凄すぎる。杉下右京は中学生で推理小説を書いたのか、感服しました。文句なく★5つです。相棒は、こうでないといけません。右京さんのコンピューターのような推理が存分に楽しめました。薫の体育系の馬鹿ぶりも面白かった。この二人のキャラが違いが断然立っていた。ゲストも見事だった。久々の痛快な一作でした。このドラマは某サイトでは満足度No2のドラマでした。おじさんも、2、3位を争っていそうだ。   ミサエ(佐藤江梨子)、新田ノブ(酒井敏也)。


相棒★★★★  7話   波紋」  平成17年11月23日放送  細部は勝手に作りまし

雨の日に、600万円もの大金が拾得物として交番に届けられる! 届け出たのは大学生の池田(中村友也)だ。すぐに報道され、その大金を目当てに我こそが持ち主だと主張してくる人々が続いた。足長おじさん、死ぬまでに一度・・・。そこで薫が封筒の色とか聞くと、答えないおばさん。帰れと言うと逆ギレして「投書してやるとか、小汚い」とののしる。坊さんもきた、お布施だという。交番勤務が忙しく、右京と薫が手伝いに来たのだ。それら人々を裁く役目につかされた特命係の右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)、そして交番勤務の下薗司巡査(音尾琢真)だった。テレビや雑誌の攻勢にあう池田だ。それを見て、右京は「何でだろう」と疑問に思っている。更に、それが一因となり夜、池田は暴漢に襲われケガを負う。男「返せ600万、盗まれた、返せ、警察に行って間違っていたと、取り返してこい」。殴られた後に、たまたま、通りかかった相棒コンビに見つけられる。タイトル。
病院にいって、池田は治療を受けた。右京は「何故、池田だと分かったのか?」。しかし、顔や住所まで写真週刊誌に載っていた。拾って届けたがために散々な目に遭遇してしまった池田は「正直者がバカを見る世の中」とボヤく。薫は「そんな社会にしない」となだめる。いつもの、飲み屋「たまき」で、4人が集まる。右京「嫉妬です、大衆の心理をついている、池田君は拾得者の権利も放棄していればいいが、半年後には貰える、今後も受難が続く」。薫「守りましょう、理不尽が通っていけない」。右京は、池田の行為が単なる美談では終わらない可能性を指摘する。次に殺人事件が起こる、大家が家賃を取り立てに来ると、住人は死んでいたのだ。隣の住人も、男・数人が言い争う音がしたと証言した。捜査課は調べ出す。池田は学校でも、「正直者のI君と言われる、半年後にパートやろう」と言われる。そして新聞を置かれる。それを見ると、そこに古谷が刺殺の記事が載っていた。紙面を暗い表情で見ていた池田の顔色が一変する。自分を襲った暴漢の写真が殺人事件の被害者として掲載されていたのだ! なぜ自分を襲った暴漢が!? 身の危険を感じる池田だ。薫は守ってやるという。古谷は薬の売人だったが、売り上げ金をなくしたのだ。そして、古谷の鑑識結果が報告された、最初の一撃で死んで、後は偽装してリンチに見せかけたのだ。そんな折、右京は交番に、行く。一方、薫は通り過ぎた中学生の柔道の帯にあることを気づいた。交番に帰る。右京は大学に行く、池田君のことを聞く。そこでは池田君は潔癖すぎて友人はいない、心理学専攻で達観している。ただ暴行では落ち込んでいる、と知らされた。飲み屋「たまき」で、美和子は覚醒剤の金だから、いいじゃないの。しかし、薫は帯封が付いていた。それで、右京はなるほどと気づいた。早速池田君に張り込む。薫がアンパンと牛乳を差し入れを持ってくる。取調室ではカツ丼だ。その先入観がいけない。昼、大学で、右京は池田君にスポーツに興味があるか聞く。しかし、池田君はスポーツもギャンブルにも興味がない。右京は念のために免許証をみて、生年月日を確認した。6月28日だった。そこに薫の携帯から、600万円の本物の持ち主が現れた知らせが入る。CM。
持ち主は下薗巡査が親しく世話をしていた近所の老婦人・梶多恵子(絵沢萌子)だ。交番に行くと、多恵子がタンス預金を調べるとなくなっていたので言って来た。多恵子は帯封の一番上の紙幣番号を調べていたのだ。それが札束で一致したのだ。それで、決まったが、右京は釈然としないと言う。右京は多恵子に会いに行くことになった。警察で会う。右京は確認する。右京「600万円の事件は、1週間前でしたが、すぐに調べなかったのですか」。多恵子「老眼で新聞も、テレビを見ない、交番の巡査さんが教えてくれたのだ」。薫は「良かったね」と声をかける。その薫に多恵子「「死んだ、旦那に似ている」。右京はまだ、釈然としない。古谷殺しの犯人も捕まった。隣人だった。薄い壁の安いアパートだから、隣が売人だったと分かっていた。大きな声の電話でコインロッカーの場所と、鍵の在処も分かった。真面目な彼は一度だけ、遅刻したのだ。その日は、古谷に盗み聞きしたなと、脅されたのだ。そして、どこに隠したとひどく殴られたのだ。たまたま古谷の携帯がかかる。そのすきに隣人は台所の包丁で古谷を刺したのだ。そのあとで、暴力団の仕業に見せるために殴った。隣人は不公平だ、何で、一生懸命働いても、金は通り過ぎるだけだ。所詮汚い金だ。そして隣人のところから、600万円が見つかった。薫「これで、終わったでしょう」。右京「まだ、終わっていない」。CM。
夜、池田君は梶さんの所から出て行く。梶さんから、脅されていた。何と、その梶さんが殺されたのだ。薫「まだ、終わっていなかった」。池田君の目撃情報が入る。捜査課は、池田の犯行と決めた。右京も犯人だと決めつける。捜査課が池田のアパートに行くが、鍵がかかっている。相棒のコンビは交番の巡査も一緒に、大学へ向かう。右京は車の中で下薗巡査のピストルのメンテナンスを聞く。屋上に池田君がいた。池田「僕が殺したというのですか」。右京「君は誰も殺していない、でも、犯人です、600万円は、自作自演ですね」。池田「こんなはずじゃ」。右京「君の想像を超えることが起きた、全ての局面で怒りや驚きは本物でした、本当の持ち主が見たとき、以前に競馬で万馬券が出ました628の3連単でした、君は思いがけず大金を手に入れた、それを心理学の研究にするために使った」。池田「苦労せずに大金が入るなら、人は群がる、あれはどうやっても自分の金だ、多恵子さんに、どうして手に入れたか聞いた」。その時、多恵子「ありがとうと言うばかりだった、命拾いした」と言うばかりだった。池田は何も言えなくて、帰った。池田「それがどうして、出来心だったのに、僕のせいなのでしょうか」。右京「その通り、誰も、踏み外さなくてすんだのです、そうですね、下園巡査」。CM。
右京「調べると競馬で、かなりの謝金も持っている、身内を疑いたくないが、6枚の紙幣番号を控えた、そして、交番で話していた世間話、買い食いは良くない、競馬では、飼い食いは餌の食べっぷりです、二人は競馬仲間だった、それで共謀して、虚偽の被害届を出した」。そして、自分の分を取り戻そうとしたが、多恵子が全部使ってしまったのだ。多恵子も借金まみれだったのだ。下園は、明日までに借金500万を返さないといけないのだ。多恵子「これからの人生棒に振るよ、ないんだから」。それで、下園は思わず多恵子の首を絞めたのだ。下薗「裏切りやがって、ただ、お前だけは許せない」。下薗ピストルを持って、池田を狙う。下園「俺は知っていた、お前が万馬券を当てたのを、競馬場で見かけたのだ、それが、今度は拾ったって届けた、お前が捨てた金なら俺は拾う、俺はおしまいだ、お前も道連れだ」。薫「俺の知っているお前は警察官だ、制服着て人を撃てるのか」。そこで、池田に向けていた銃を自分の口にくわえて撃つ。しかし空砲だった、弾は全部抜かれていた。右京「念のために抜いておきました」。薫「あの時〜、右京さ〜ん〜」。事件は写真週刊誌に載る。池田は右京たちを呼び出して、自分の心理を読み直した。池田「あの札束が悪魔に見えた、あんなにあっさり手に入ると、持っているのが怖い、実験だとかは後からつけた理由だ、自分はどんな罪でしょうか」。右京「拾得物の虚偽の報告だ、罪は重くない、急ぐことはない、自分が何をしたか、十分考える時間がある」。飲み屋「たまき」で、右京「1万円は20円で印刷できます、社会的に信用で成り立っている」。たまき「怖いわね、お金って」。薫「心配するな、そんあ大金は縁がない」。笑い。
実に1時間で、細部のすべてが伏線となっている凄いドラマだ。最初は600万円の落とし物を届けた事件だった。それだけのはずだった。しかし、マスコミに扱われて、混乱していく。昔の1億円拾った大貫さんを思い出した。しかし、今回はそんなに時間を待たない。落とし主は意外にも確実な証拠で、簡単に見つかった。しかしと真相とは一見関係ないところで、殺人が二つも起こるのだ。しかし、初めの古谷殺しの犯人はあっさり見つかった。しかし、多恵子殺しは池田君が犯人になってしまう。右京も犯人だという。結局は拾い物が自作自演だったのだ。競馬で簡単に金が入った。それを持っていることが怖くなった。それで、警察に届けることで、一度は捨てて、拾うことを考えたのだ。しかし、こんなに落とし穴があったとは、恐ろしい。全てを見抜いていたのだろうか、右京さんは・・・かみさんは見ていて、自作自演だと当てました。池田君の「こんなはずじゃ」のせりふを見逃しませんでした。自分は簡単に見逃していました。とにかく、細かいところまで、繋がった凄いドラマだった。
でも、逆に言うと、ちょっと、都合良すぎます。たとえば、600万円が、古谷の金額と同じだったこと。池田が競馬で600万を儲けたところを下薗巡査が見ていること。下薗巡査と老婦人多恵子がどちらも借金があったこと。600万円を持っていた多恵子の経済状況は調べなかったのかな? 借金があれば、600万円のタンス預金の存在がおかしいと思われる。最後に、困難な事件にするためには、警察内部の犯行にする。そうすると、情報が集中しているところに犯人がいると解決が容易なのだ。だから、警察内部の犯行は禁じ手だと思う。それが最近は多いような気がする。そこは減点ポイントです。それがなければ、虚しさに浸れる素晴らしいドラマだった。   下薗司巡査(音尾琢真)、大学生の池田(中村友也)、売人の古谷稔(犬養淳治)、老婦人・梶多恵子(絵沢萌子)



相棒★★★★★  6話  「殺人ヒーター」  平成17年11月16日放送

企業連続放火事件の6件目が発生! 死者もこれで3人目となった。今回の被害者は『ヨツバ電気』の労働組合長・小柳津桐子だ。被害者は煙に巻かれて死亡したというが…。手口はこれまでと同じく、傍にあったヒーターを使っての放火…。
右京(水谷豊)は現場近くに残されたままになっていたあるモノに不自然さを感じ動き出す。燃えた消火器だ。一方、捜査一課では内村警視長は怨恨の線で犯人の割り出しに掛かるが、すべてを説明できない。一部からは無差別犯罪も浮かんでくる。そこで、右京は職員になれなかったものも怨恨を持つと助言する。そこでも、右京は消火器を置いてあった。右京は本当に焼け死んだのだろうか? 鑑識さんがやって来る。鑑定の結果は、ほぼ窒息死だろう。ただ他よりも死体の損傷が激しいので推測だ。消火器があったのは、今回だけだ。右京は「首を絞められて焼かれた」と話す。右京と薫(寺脇康文)はヨツバ電気へ赴き社員から話を聞くのだが、小柳津の評判は決していいものではなかった。毎晩遅くまでいて、毎晩タクシーで帰ったのだ。小柳津は組合長だった。それも自ら立候補し、独身だった。そして、最近は見合いし、それは会社の知り合いから勧められたと噂された。小柳津はとにかく会社の有名人で、自社製品にもクレームをつけたり、独りよがりで嫌われていた。小柳津を嫌っていた人を聞くと多すぎるのだ。桐子のおかげで降格になった者までいるというのだ。その一人、恩田義男(嶋田久作)に右京と薫は詳しく話をきいていく。設計部長から検品課長に降格したのだ。恩田はバイキンブロックをつけた洗濯機だが、降格された。タイマ機能がつくと、聞かない。基盤を一つ変えればいい。しかし、総検品になると、発売時期をずらさないといけない。桐子は業界紙に告発すると、言ったのだ。恩田はコードレスヒーター、つまり充電式ヒーターを持ってくる。賞をもらったが、設計は恩田がした。警察では、放火事件の企業の不採用者のリストが出た。すでに捨てた会社もあった。捜査課は、そこから黒川という男が浮かんできた。夜の会社に忍び込み、男がヒーターに紙をつける時、捜査課が黒川を捕捉する。不法侵入で、捕まえた。取調室で黒川は、相手を無視して自分の優秀さを勝手に語る。そして、あっさり、出版社の放火を自白した。黒川「馬鹿ばかりだ、馬鹿が嫌いです」。2件目は否認です。オレンジ・コンピューターは自白した。ヨツバ電機も否認した。結局、6件中3件を自白した。否認した3件では被害者の死人が出た。さらに右京は、共通点を見ると、ヨツバ電気のコードレス・ヒーターが使われていた。倉庫で、コンセントについていなかった。スイッチを入れるのは人間だけですかね。CM。
右京たちはヨツバ電気のタクシーの領収書を調べていく。キャスル・タクシーばかりだ。小柳津の請求書があった。右京は変だという。早速、ヨツバ電気に聞きに行く。小柳津のタクシー会社が全部違うのだ。聞くと部下の男は、放火された夜は、王子キャブだったと話す。やはり違うものだ。会社のチケットではキャスル・タクシーだった。薫「何故だろう?」。右京はもう過ぎ分かると言う。鑑識さんと一緒に、検証する。右京はコードレス・ヒーターの機能を説明する。そして、右京は周波数を変えられる無線機を操作するとヒーターのスイッチがついた。その周波数はタクシー無線でも、起こるのだ、その周波数は調べると、王子キャブだったのだ。小柳津はクレームを受けていたのだ。それは、タクシーを呼ぶとヒーターのスイッチが勝手に入った。それで、小柳津は毎日違うタクシーを呼んで調べていたのだ。CM。
恩田に右京に聞きに行く。恩田「確かにクレームを言われた、でも取り合わなかった」。右京「工場を止めるべきだ」。恩田「私のせいではない、工場から連絡がない、工場長も」。右京「工場長も、ご存じだったのですね」。早速工場長のもとに行くと、工場長「問題があるとの、彼女のクレームは今に限ったことではない、根拠もなしに止められない、本当なら、社長の裁量だ、小柳津からのクレームも社長も聞いていた」。責任のなすりあいだ。小料理屋たまきで、美和子に薫が話す。薫「会社ぐるみの犯罪だ」。右京「無責任の連鎖だ」。たまき「いつからそうなるのでしょうか」。右京「会社に長くいるとなる、ただ証拠がないと、とぼけられる」。薫「このままに出来ない」。二人は社長に会う。右京「報告がありましたね」。薫「利益優先で、クレームの小柳津さんを嫌っていた」。社長「見合いを薦めていた」。薫「欠陥で人が死んでいるのだ」と怒る。社長「私たちは神ではない、私たちが殺したのではない、それでも罪になるでしょうか」。薫「聞いていた、知っていて、殺したのなら、殺人罪だ」。社長「我が社の人間が殺したのなら」。右京「明らかな殺人です」。社長「証明できますか」。右京「ええ」。社長室で、工場長、恩田が集まる。社長「ばれたら、我が社はおしまいだ」。小柳津はクレームを言っているが、3人は調べようがないととぼけたのだ。工場長は「暖房シーズン前に、ラインを止めなれない」と言った。社長「この中の誰が殺したとしても、同罪だ」。CM。
薫と右京は、ヨツバ電気で部下の男に聞く。やはり、タクシーは王子キャブだった。右京「あなたは来ていないと言った」。ここで、小柳津さんは王子キャブを待っていたが、乗れなかった。ここにいた人しか王子タクシーだと分からなかった。君はここにいた。しかし、隠す理由があった。右京「何故あの夜、君が彼女とここにいたか」。部下の男「先輩がお見合いをしていると聞いて」。再現シーン。小柳津に部下の男は抱きつき「お見合いした理由を教えてください、先輩」。小柳津「先輩という言葉、治らなかったね、何で私、見合いしたって? 取引先の重役と、結婚を前提として付き合っている、指輪も必要ないから捨てた、乗り換えるの、割のいい方に」。部下の男は「嘘だ」と襲いかかり、首を絞めて殺してしまった。その後、タクシーがついた。しかし、小柳津は出てこない、運転手は無線で会社に確認した。その時にヒーターにスイッチが入り、書類が燃えた。部下の男「いい気味だ、僕は捨てられた」。右京「血が上っただけだ、あなたは何故、指輪を離せないでしょうか」。部下の男「好きでした、どんなに嫌われても、正しいことをする先輩が好きでした」。右京「あなたに出来ることは、罪を償うこと」。右京は社長に報告した。右京「会社の人に殺された」。社長を「製品を調べていた」。工場長「検討中だった」。恩田「頭が下がります」。社長「彼女の努力を無駄にしないために、製品をリコールする」。署に帰って薫「突然、英雄扱いだ、それにしても、彼女は条件のいい男に乗り換えた、がっかりだ」。右京「そうでしょうか」。薫「まだ、愛していますか、そして会社は裁かれないのか」。右京「遺族は損害賠償を出来るでしょう」。右京は小柳津の持ち物を調べている。そこには大事に袋に入れられた指輪があった。右京は証拠品として事務的に処置をする。彼女の思いを理解したのだが・・・。薫は新聞に載ったリコールの記事が小さいことに怒る。おしまい。
事件は意外と複雑だった。偶然が重なっていた。最初に頭は優秀だが、自己中心の黒川が捕まった。これで、解決はしないと思ったが、もちろん、3件しか自白しなかった。そして、残りの3件には意外な共通点が、「殺人ヒーター」だった。まあ、考えると便利なヒーターだが、便利さと安全は一致しないものですね。そこの詰めが必要でしたね。結局、犯人は意外な展開となる。2件は事故だった。最後の本ネタの小柳津は殺人だった。複雑な展開だったが、無理を感じながらも、良かった。特に、最後の無力感が良いですね。殺人の犯人はしっかり捕まえられた。しかし、それは男の勝手な思いこみだった。最初は小柳津が嫌な女に思えた。企業内での、正義感を振り回し、身勝手にかき回す独身女だった。ところが、中盤からクレームを大事にして、妥協しない熱心な社員になっていった。この切り返しの見事さ。それと同時に、製品のクレームに対応が遅れて、火災の被害が出ても、対応できなかった社長以下の3人だ。そして、この殺人が、企業内での隠蔽に絡んだ殺人かと思ったら、意外にも男女の怨恨だった。このどんでん返しは、ビックリだった。しかも、偶然が最後の火を放ったのは皮肉な展開だった。1時間の間に、見事なまでに動いて描ききった。キャラも、ストリ−もジャットコースターのドラマを楽しませてくれた。役者さんも、峰岸さん、笹野さん、島田さんと濃い人ばかりでした。この3人が、処罰されないで逃げおおせた。そこがまた、現実の社会でのリアル感があった。絶対キャラでは嶋田さんが犯人だと思っていたが、笑い。薫ではないが小さな記事に怒りを覚えた。右京さんも、今回は大きな声で叱ることは出来なかった。亡くなった小柳津さんの、愛の確証を証拠品として留め置いた。悲しい事件だった。  社長(峰岸徹さん)、工場長(笹野高史さん)、恩田(嶋田久作さん)、小柳津桐子(辻沢杏子)、黒川英明(村杉蝉之介)


相棒★★★★  5話 「密やかな連続殺人(後編)」  平成17年11月9日放送

事件は村木が10件全部を背負って、被疑者自殺で終わるかのようだった。すべて立件できるのか、ピアスは3個足りない。しかも、村木は免許を持っていない、埼玉で東京の人間を殺す事が出来ない、共犯がいるのか?。捜査課は戸惑っていた。薫、ラーメン屋にピアスを持ってくる。しかし、ラーメン屋の主人は、事件の全部が分かるまで持ってきて欲しい、と断る。10件全部と村木は言った。右京は残り3件は別人がやったと思っている。薫は「それでは村木に近い人だ、奥さんか?」。右京「それならピアスが見つかるはずだ」。青い光の中で、殺人現場の写真を精神科医の内田医師は見ている。ここまで、前回の事件の問題点が整理されました。村木が全部やったら、1時間で終わったはずですから、別に犯人がいる。しかも、狭い範囲だ。タイトル。
妻の順子は取調室に呼ばれる。そこで、順子はアリバイを聞かれるが、答えない。特命係で、角田刑事が来て絡んでいる。そこに内田医師から、日曜日に会いたい、と電話がある。そこに鑑識さんが来て、埼玉県警で見つけた証拠を見せてくれる。埼玉のカードなどだ。薫のちょっとした言葉で、右京は犯人は埼玉だけで事件を完結したかった。しかし、荒川に捨てたので、東京の警視庁が来た。被害者も埼玉の人間だと思った。犯人は何故間違ったのか。埼玉に夜にいたのだろうか。早速、二人はデート嬢について調べる。勿論、出会い系の店長に警戒される。出会い系の女性を調べている。写真を見せる、店長はチナツに似ているようだ。ただ、化粧が濃いのだ。早速、携帯を聞く。チナツは11月に客が来たが、その後、顔を出さない。そして、ナナが子供を置いて、会社の金を持ち逃げして、トンずらした。チナツは日高愛子で殺害された。犯人はチナツを指名した「男あるいは女」だ。最近はどちらもあるのだ。ここらの関係がちょっと分かりづらかった。急に登場したチナツとナナの絡みが理解出来づらかった。取調室では、刑事「片方しかピアスできないので、出来る女を殺した」と順子に迫る。順子「刑事さんは老眼でしょう、でも、それで若い男に復讐する!?」。そして、順子「夫は言うことを聞いた、そして、アリバイとして男と浮気していた、相手は精神科医の助手だ」と喋る。それを聞いて内田医師は右京に監督不行き届きだ、と言う。それを聞いて薫は「訳が分からない」。それに対して、右京「聞こえませんか、殺された彼女の悲痛な叫びが、聞こえないのなら、刑事をやめるべきです」。順子に内田医師と助手が来る。内田医師は順子さんは疲れたので、ホテルで休んでください。順子「私が村木を恨んでいると思いますか、私があの人を怪物にしたの、誰の心にも怪物はすんでいる」と呟く。右京は内田医師の講演会の日程を調べる。そして京都医科大学に電話する。たまきの店で、薫と美和子が一緒になる。落ち込んでいる薫に、美和子「わかりました、右京さんにやられた、俺って、刑事に向いていない、故郷で作り酒屋を継ぐか、それなら私がついてやるか」。薫「何で!?」。高層ビルのレストアンで右京と内田医師は食事しながら話す。内田医師「こうなったのは私の責任かもしれない、これは村木さんの描いた絵です、抑圧された心がある、私は冤罪のストレスだと読み違えた、こんな大犯人を私が見逃した」。ウェイターが窓際の席が空いたので眺めのいい席を勧める。しかし内田医師は断る。高所恐怖症なのだ。右京は内田医師の論文を読んだのだ。そのユニークな理論に興味を示した。内田医師「悪は人を魅了する、凶悪な犯人が捕まると、人は犯人の生い立ちを知りたがる、彼らが私の中にある、何か、怪物を持っている、人には自制心があるので、自分の怪物を抑える、しかし、怪物は自由になれと囁きかける」。回想シーン、内田医師は新聞を見ている。そして、机の引き出しを探し、恐ろしい顔をする。
右京は村木の描いた絵を見ている。順子は埼玉などに行っていないことが分かった。村木の精神の内面に入っているのは、内田医師しかしない。殺害は内田医師の講演会に一致している。薫「動機は?」。右京「悪は人を魅了する」。そこにナナの居場所が分かった、と店長から連絡が入る。、エデンの東という店だ。内田医師と助手安西はホテルで順子の寝ている姿を見る。助手が興奮する順子に薬で眠らせたのだ。内田医師は助手に買い物させる。その間に内田医師は捜し物をする。一方、助手はコンビニで新聞を見る。そこには殺害の一覧図が載っていた。何か思いついたようだ。鑑識さんが特命係に来る。やはり埼玉の死亡時刻は水に入っていて、詳細が分からない。しかも鑑識さんは高い橋の上で、しっかり鑑識出来なかったことが不本意だ、と話す。右京は「そうだ彼女は高所恐怖症だ」と気づく。あの高い橋での殺害は内田医師には出来ない。CM。
薫は大塚の「エデンの星」に行く。そこにナナが来たので11月2日のアリバイを聞く。右京は内田医師と安西の居場所を電話で聞くが分からない。内田医師は、アパートの一室を探していた。カーテンの中に手を入れ、開く。暗闇だ。その中に入っていく。そして驚いて後ずさりする。そして電気をつける。そこは魔法陣とピアスが3個あった。魔法の本があった。そこは安西の家だった。安西がやって来る。右京の携帯が鳴る。薫は「あの日、愛子を呼び出したのは、男です」。そして、犯人は安西だ。屋上で、安西助手は内田医師を押し落とそうとする。安西「高所恐怖症を克服するチャンスだ、死ねば治る」。内田「何で?」。安西「先生が調べるからだ」。そこに右京たちが駆けつけてきた「おやめなさい」。安西は内田医師を捕まえて、「来た突き落とします」という。CM。
右京「3件はあなたがしたのですね、村木は君を守った、君が彼の連続殺人を受け継いだからだ、魅入られ魂を売った」。安西「悪魔のように魅力的だ、つまらない抑圧から解き放った、ウエンパチオ」。回想シーン、村木「君は知ってるか、女が一番美しい表情を見せるのは、信じた男から殺されるときだ、涙が宝石のようにこぼれる、見たいと思わないか、そして、自分の犯罪を語りました、僕にだけ動機を話してくれた、呼吸をするのに動機を考えるか、自分に必要だからだ、うまい物をたべる、女を抱く、宝石をあつめる、他の人間の欲望と変わりない、なぜピアスを持ち去ると思う?」。安西「魔よけだと聞いたことがある、相手から外すのは征服を意味する」。村木「完璧だ、ピアスは私の力の象徴だ、それを妻に渡すのは?」。安西「奥さんを自分の力を示す」。村木「完全だ、ウエンパテオ、ウエンパテオ、ウエンパテオ」を繰り返す。安西「捕まらない方法を教えてくれた」。村木「私は続けられない体だ、絶対に捕まらないのは、同じ県内に殺してはいけない、殺害方法も変える、そうすれば、この国で連続殺人が起きていることは警察は知らない、初めて見たときに分かった、君は同じ目をしている」。右京「ピアスを盗む行為はやめられなかった」。薫「最初は福岡だな」。右京「京都、埼玉で2件犯した」。「高い橋の上で、呼び出された愛子を殺して、橋から落とした」。薫「死体は東京に流れた、そして、ピアスがないことに右京さんに出会った」。右京「快楽のために人を殺すなんて」。安西「怪物が目覚めたら、どうすることも出来ない、救って欲しいのは僕だ」。右京「いい加減にしなさい、妄想で殺害して自らを救った!? それを病気とは何事だ、自分と戦わず、身を任せた、それだけのことだ」。安西「僕は捕まらない、あの人が呼んでいる」飛び降りる。しかし、薫が捕まえ、安西を屋上に引き上げる。薫「殺された人間が許さない」。解決だ。薫たちはラーメン屋にピアスを持って行く。先輩はおごりを受ける。患者と助手の犯罪に落ち込み、自分を責める内田医師「悪は人を魅了する、医師としても犯罪心理学者としても、失敗だ」。右京「犯罪から自らを救えるか、それがテーマです、これから成果を期待しています」。おしまい。
まあ、後編があるので、別に犯人がいることは分かった。しかし、妻の順子さんは早々にリタイアです。山下さんも、村木の悪に魅了されボロボロだったんですね。しかし、助手の安西と不倫してたなんて、ちょっとやりすぎです。日本で、山下さんと付き合える男は、そんなにいないはずだ、笑い。それで、ちょっと淋しい。そこで、残ったのは内田医師だが、奥貫さんはそこまで、悪じゃないよね。それに有名な精神科医だもの、犯人にはならない。高所恐怖症だったことが決め手だが。他の状況も支持していた。残る登場人物は助手安西だ。これまで地味だったが、若い精神科医は強烈な村木の悪に汚染されたのだ。安西の生い立ちなどは紹介されていないが、いきなり、村木に同じ目をしていると言われたら、逃げなさいよ。内田医師も気づくべきだ。精神科医はやはり、ちょっとおかしいのかな・・・確かにおかしい精神科医はいる。もちろん、何人かの精神的に偏倚した医師には会ったけど・・・精神科医ばかりが変ではないな、納得。ところで、村木の呪文「ウエンパテオ」には意味ないのか? これは暗示をかけるキーワードかと思ったが、それは明かされなかった。ちょっと引っかかっていたのだ。前編が凄かったが、後編はこんな物でしょう、まとめるのですから、評価もまとめで下がります。

「ベタの法則」、面白い。ドラマのベタな展開を予想するのだ。再現ドラマが何ともくすぐったい。今回は恋愛ドラマで、ベタ・ジェネレーションだった。加勢大周が出ている。上田「人間が落ち着くのはベタだ」。かみさんも喜んで見ている。ドラマファン必見かもしれない、爆。

今日はthinkpad X31のHDと英語キーボードが家に届いた。早速、取り付けてみる。ネジ一つでHDはは本体から、はずれる。そして、アダプターとはネジ4本だ。早速立ち上げると、簡単に立ち上がった。これで、今のHDが物理的に破壊されても、X31は大丈夫だ。まだ、使えることになった。
次は英語キーボードだ。これまた、綺麗だ。ネジを探したら、本体とキーボードのネジがなかった。それで、今までふわふわしていたのだ。驚き。それで、下のCTRLキーあたりを持ち上げると簡単にはずれた。そして、新しい物をつける。幸い余っているネジが会ったので、4カ所中3カ所をはめた。綺麗なキーだ。ちょっと油の手で触ると後が残った。手袋してキーを打つ必要がある、爆。心配だったのは、半角キーで日本語にしていたが、それは同じ場所の「、〜」キーで操作できた。ただ、「」キーが表示と一致しない。〜はどうして打てばいいのだ??  後はEnterキーの大きさが違う。これは馴れるしかないですね。快調なX31ライフを楽しんでいる。自分で替えたり出来るのが、thinkpadの楽しみだ。








相棒★★★★★  4話 「密やかな連続殺人(前編)」  平成17年11月2日放送

薫は屋台のおでん屋に入る。そこの主人(山崎一さん)は、元刑事だ。その店には被害者の片方だけのピアスがあった。13年前、東京で起こった未解決の殺人事件の被害者が身に付けていた片方だけのピアスだった。薫(寺脇康文)は引退した刑事の主人(山崎一)から譲り受ける。
翌日、散歩している犬が女性の他殺体が荒川で発見する。刺し殺されて川に流されたようだ。殺害現場は上流まで広げて捜査する。若い芹沢刑事は手はずよく頑張っている。そこに鑑識さんが犬が銜えた財布を見つける。早速右京は片方のピアスが取れていることを見つける。薫はピアスがはずれる可能性は低いと考えた。そこで、引っかかりを感じる右京(水谷豊)に薫は、偶然にも前日渡された遺留品のピアスを見せた。早速、相棒の二人は、13年前の事件との関連を探っていく。91年の事件で、ピアスがないことはマスコミにも知らされていない。薫は13年間もというが、右京は「意外にも、間はあいていないかもしれません」。タイトル。
捜査では被害者の部屋にピアスも見つからなかった。そして、被害者は当日、会社から帰って、自宅近くのラーメン店で食べている。会社の評判もよく、交友関係も問題ない。薫は、昔の事件を各県の県警に連絡する。47都道府県に問い合わせたところ、80年代、90年代、2000年代と全国で10件の同様の事件があった。右京「快楽殺人だ、間を開けると思われなかった」。そこに角田刑事がやって来たのだ。いつものように一つ絡んでいくが、角田刑事「つくづく暇だね」。右京は、一応内村警視長に報告するが、殺人方法も違うと指摘した。右京は「県を変えれば、情報を共有出来ない」。内村「ただ、なぜ東京で2件を起こしたのか?」。右京「今回は埼玉だとしたら」。薫「埼玉で・・だから分からない」。内村「桃太郎か、妄想だ」と一蹴する。しかし、内村は埼玉も考えて埼玉県警の協力を求めることにした。右京も一応報告したので、安心して捜査を始めた。当時、有力な容疑者となった村木重雄(小日向文世)がいたが、同じ足型のものが見つかって証拠不十分となっていた。そこで村木のもとに行くと、捜査課がいて、いきなり手首を切った。病院に行くと、病院へ迎えに来た村木の妻・順子(山下容莉枝)は、そんな夫をいきなり強烈に殴り飛ばす。終わった後は優しくなる。杖をついた村木と順子は帰る。唖然とする右京や捜査課の一同で、捜査課もどう報告して良いか分からない。「奥さんなら殺しかけない」と呟くばかりだ。右京は、村木を見ている安西医師に会って話す。安西は順子は経営コンサルタントだ。村木は数年前にバイクで当てられたので杖をついている。村木を診ているという精神科医・内田美咲(奥貫薫)にも接触を試みた。いつもの「たまき」で話している。薫は美和子のピアスを取ろうとするが、痛くてとれない。美和子はそんな薫のいつもの行動パターンは分かっている。右京たちは「殺人のパターンは変えるのに、ピアスだけは取っていくのだろうか?」。CM。
捜査課は「村木は殺せないだろう、奥さんなら・・・」。薫「どう考えても怪しい、アリバイを聞いてみるか、心証だけでは・・」。否定しないのは右京「彼女の左耳ですよ」。捜査課と薫はプールへ行く。そこで、一つ絡む。薫「左耳をみろ」。順子の耳は赤く腫れ上がって、ピアスは出来ない状態だった。右京は精神科医・内田に会い聞き出す。内田医師「患者のプライバシーに抵触しない範囲です」。右京「奇妙な夫婦ですね」。内田「驚くのは無理ない、私も最初驚いた、私は一言多いようですね、警察は気をつけてください、警察が容疑者にしたトラウマで、あんな風になった、支配と隷属、必要なコミュニケーションだ、多くの臨床例の私見ですが」。右京「先生は犯罪心理学が専門ですね、何年もかけて、殺害方法変える、しかし、性的暴行をしない、そういうことがありますか」。内田医師「プロファイリングですか、犯人は、男性、おとなしく、真面目で、どこにでもいる人、出張や転勤も多い人、犯人は自分にしか分からない印か記念品を残している、ピアスなら大きな意味がある、征服を意味している、(本を見せる)、中世では悪魔から守るためにピアスをしていた、それを奪うことは、(暴行をしなくとも)相手を支配すること。順子も「警察が、彼をあんな風にした、年収5000万の人気予備校講師だった、噂でもうやめるしかなかった、そして事故にあった」と薫と捜査課に語る。CM。
薫は、順子の左耳が赤く腫れだだれている、ことを確認した。ピアスが怪しい。村木の怪我の後遺症は仮病かもしれない。右京「支配と隷属を逆転させたい、それがピアスだ、ピアスを取る、それが支配の象徴だ、それを妻に与えるそれが、支配だ」。角田刑事は息子が予備校に世話になっている、人気講師は億を稼ぎ、飛行機の回数券を持っている。その言葉で、早速調べると、村木の予備校の出張日程と殺人の日程が一致している。その後に伊丹刑事の捜査課がくる。そこに右京の携帯がなり、荒川での殺害現場が特定された。CM。
右京は現場の橋を見つける。間違いないようだ。犯人は初めて犯行現場を、特定できる失敗を犯したのだ。そこで調べる鑑識さんは高所恐怖だ。とても一人では出来ない。殺害された女性も、村木の周辺の女性だ。捜査課は、村木は仮病だ、片方のピアスを持っている。容疑者として取り調べようと迫る。右京は順子に会う。順子「どうせ恥をかくのはお前だちだ、絶対言わない」。そこに村木から「警察が来た」と携帯があった。そこで急いで家に向かう。捜査課は家宅捜査して、ピアスを探す。そのピアスは証拠品の写真とすべて一致した。それを見ていた、村木は抜けだし、エレベーターに乗って、姿をくらます。エレベーターを追うと屋上だった。村木は立っていた。捜査課は「来い」と言うのだが・・・。そこにやって来た右京たちも上ってくる。村木「私は捕まらない、ウエンパチオ、ウエンパチオ」と繰り返す。そして村木「礼を言わせてもらう、20年も警察は私を捕まえなかった、ありがとう、殺す理由はない、忘れた、これは不治の病だ、お前たちには絶対、俺たちの存在は分からない」。そして順子に向かって村木「順子、分かるだろう、時間が来たようだ、お前たちに私を裁けない、善悪を超えた存在だ、捕まるなら、自分で終わりにする」と飛び降りる。落ちたところは13番で、流れる血はコウモリの羽のように広がる。つづく。
これは2回物です。大ネタで、精神科医も登場して、プロファイリングものです。精神障害の犯罪ですから、自分は大好きで興味深いものです。役者さんが凄いよ。小日向さんと山下さんだもの、いきなりの山下さんの殴打シーンです。「支配と隷属」は今回のキーワードのようですが、小日向さんと山下さんですから、凄いです。中盤のこの二人の登場から、面白さ爆発です。さらに精神科医に奥貫さんも登場です。時々犯人役をやるので期待です。今回の小日向さんは、気弱そうだが、怪しげなキャラです。追いつめられて屋上での語りが、謎に満ちている。犯人は村木さんだけでしょうが、それだけではすまないところが、相棒です。山下さんも、ひょうとすると奥貫さんまで、絶対絡んでいるのでしょう。来週も楽しみだ。
おでん」屋の主人(山崎一さん)、精神科医・内田美咲(奥貫薫)、村木重雄(小日向文世)、村木の妻・順子(山下容莉枝)



相棒★★★★★  3話 「黒衣の花嫁」  平成17年10月26日放送

男3人が家を訪ねる、そこで遺体で発見される。教会で、華やかなウェディングドレスを身にまとう津島瑞希(遠野凪子)。だが一向に新郎・海老原元章(中原裕也)が現れない! 周囲にも不安な空気が漂い始めたころ、思いもよらない訃報が!! 海老原が新居で遺体となって発見された! 家の中は荒らされ財布が見当たらないことから、海老原は前夜、帰宅したところを強盗に襲われたと推定された。その現場に、非番のはずの捜査一課・芹沢慶二(山中たかし)が、顔色を変え飛び込んでくる。殺された海老原は、芹沢の大学時代のゼミ仲間で、前夜“独身さよならパーティー”で一緒に飲んでいたというのだ。特に変わった様子はなかった。当日も会場に来ないので見に行ったのだ。鑑識からは死亡推定時刻は22時40分頃だ。壊れた置き時計の時刻と一致した。飲み会の店を出たのが22時だから、帰ってすぐに殺害された。新居の警備会社との契約は来月からだった。海老原は殺害される直前、新婦の瑞希に『話はまた日を改めて。明日、式場で君のウエディングドレス姿を見るのを楽しみにしている』とメールを打っていた。メールに秘められたメッセージとは!? 鑑識の米沢さんは花嫁姿を見てから逃げられたと薫に告白している。右京は「なぜ、日を改めたのでしょうか??? 」とメールの内容を疑問に思う。タイトル。
“独身さよならパーティー”飲み会の写真ができあがってきた。それを見て、芹沢刑事は思いにふけっている。個人的利害があるので、犯人を見つけたいが、捜査からははずされた。そこにやってきた薫は「特命にこい」と誘う。そして右京「お気の毒でした」。右京たちはその色紙を見る。そこにはゼミ合宿の写真が貼ってあった。右京と薫は葬儀にも参加する。結婚式を挙げる教会で海老原の葬式を出すのだ。芹沢たちは“独身さよならパーティー”をした手前、新婦に謝る。瑞希は涙目で耐えている。右京は瑞希に早速、聞き込む。まず、最後のメールについて聞く。瑞希「大事な話があるから、夜遅くなっても訪ねる予定だったが、メールが来たので寝たのだ」。薫「大事な話は? 女性関係とか?」。瑞希「それは全部話してくれた」。捜査課「特命係の亀山君」といつものセリフで登場だ。その頃、葬式に若い女性が海老原の棺に取りすがって泣く。大学時代に付き合った浅葉ハルミだ。ハルミはいきなり、やって来た瑞希の頬を打つ。ハルミ「あなたのせいよ」。右京たちが事情を聞くと、ハルミは「海老原と結婚の約束をしていた、しかし、あの女のせいで、変わった、分別くさくなった」。右京「あなたは何をしてましたか?」とハルミに職業病で聞く。ハルミ「うちで仕事を、ウェブの仕事をしていた、仕事しないとやってられなかった」。捜査課刑事「アリバイを証明してくれる人は?」と絡んでくる。大学ゼミ仲間は皆、ハルミを疑っている。聞くと、ハルミは8年も海老原に尽くしてきたのだ。右京たちは、大事な話について聞くが、ゼミ仲間は誰も思い当たらない。「玉樹」で、右京と薫と美和子は飲む。美和子は「おかしい、結婚前に何でも話すか」と突っ込む。薫「その人は違う、聖女みたいだ」と答えた。次の日、特命係の部屋にいつもの角田刑事が来ていた。そこで、被害者について話し込む。海老原は精密機械会社の2代目で、会社も黒字続きだ。そこからはトラブルは考えられなかった。右京「大事な話をメールですますか? 電話しますね、別人がこのメールを打った、ウェディングだが、メールではエが大文字なのだ」。書き癖があるのだ。そこから捜査を始める。CM。
教会で瑞希が座っていると、右京たちが来る。右京「今日もこちらだと、よろしいですか」。薫「予定を話しましたか?」。瑞希「何も」。右京「不安はなかったのですか?」。瑞希「ありません、過去も含めて受け入れるつもりです、隠し事はないと思いました」。そこに捜査課がやってくる。そして瑞希に任意同行を迫る。捜査課「亡くなった父上のことを知りたい」。取り調べ室で、捜査課「あなたの父上は小さな会社をやっていた、でも、父上は自ら命を絶った、親会社のテクノ精機の経営不振で、海老原氏があなたの父の会社を見放した、あなたは許せたのですか?」。瑞希「誰かを恨んでも仕方ない、彼は悔やんでいた、それだけで十分でした」。捜査課「あの夜、新居に呼び、その事実を話した、隠していた海老原に、あなたは思わずカートなって・・・あのメールもあなたが打ったんじゃないか」。見ていた薫「嘘だろう・・」。右京が入る。瑞希に右京「ウェディングと打ってください、いつものように」。瑞希は小文字のエを打っている。CM。
色紙のゼミ仲間に信近がいた。彼は市会議員だった、早速、右京たちは芹沢を通じて合う。海老原がアル中の時も相談に乗ったのだ、いや、ハルミが海老原を立ち直らせたのだ。しかし、海老原は、ハルミは打算的な女で、会社の2代目の俺に惚れている、でも瑞希は俺自身に惚れている、と話したのだ。信近「最初は、海老原は瑞希に責任感から近づいたが、瑞希は広い心で許してくれた、それで海老原は瑞希にぞっこんだった」。ハルミの作ったHPを見たら、「ウエディング」と大文字だった。そこで、右京たちはハルミに会う。ハルミ「私は20代を捧げたが、何もくれなかった、彼が自殺未遂したとき、それは大学2年だけど、その後荒れたが、私はずっと付いて行った、その年の夏から彼は人が変わった、夏ゼミ合宿のあとだ」と語る。そこで右京は夏ゼミに何があったか芹沢に聞く。芹沢「何もなかったと思う、ただ、自分は熱を出して寝ていたので・・」。右京「メールを打ったのは彼女じゃないようですね」。CM。
ゼミ仲間で“独身さよならパーティー”と同じ会場で追悼の会をやる。信近がやるが、芹沢の発案だった。そこに右京がやってくる。ゼミ仲間は、追悼の会が、事件の真相追求の場になったことを怒る。芹沢刑事「皆の協力がいる」となだめる。右京「残念でした、瑞希さんの心中をはかると・・・」と口火を切る。そして、芹沢が当日の“独身さよならパーティー”の経過を述べる。写真をとり、乾杯した。海老原だけが、22時に出た。古井と氏原が送った。その後、深夜の2時まで、残りは全員いたのだ。右京は「海老原さんが殺されたのは22時40分頃です、4時間の間に長時間店を離れた人は?」。 田村弁護士と信近が出た。二人は「駐車場の車の色紙を取りにいったと答える、自分は酒を飲まないので車できたのだ」。最後に右京「祝ウエディングは田村さんで間違いないですね、そして、あなた方全員が犯人です」。ゼミ仲間「自宅にいる海老原は殺せない」。右京「古井、氏家さんが、帰りかけた海老原さんを背後から襲った、そして、縛って隠しておいた、そして店で時間をつぶす、今度は田村、信近さんが店を出る、そして縛られた海老原さんを殺害する、血が飛び散らないようにナイフは抜かなかった、用意周到に計画されたのだ、そして携帯でメールを送った、メールは田村さんですね、6人中で大文字を使ったひとはあなただけです、深夜2時に海老原さんを家に連れて行き、室内を荒らし、置き時計を壊した」。薫「携帯の基地局を調べた、最後の携帯はこのあたりなのです」。ゼミ仲間「動機がない」と声を上げる。右京「田村さんは、夏ゼミ以後、勉強が手に付かなくなった、そして司法試験に落ちましたね、理由は?」。田村は答えない。右京「海老原は瑞希さんにすべてを話そうとした、みなさんは、それを止めようとした、夏のゼミで、芹沢は熱で寝ている時に、皆はゼミ合宿所を抜け出して、川でたき火して、飲んでいた、そこに釣人が来て些細なことから喧嘩になった、そして、もつれて倒れた拍子に死んでしまった、そして、皆は川に流した、あとで、新聞に死体が発見された、それを結婚前に海老原は瑞希に言うといった、それを隠すために、海老原を殺害したのだ」と話す。さらに右京「その前に見て欲しい人がいる、小渕さんだった、地元署で調べたら、小渕さんは溺れかけたが、一命を取り戻していた、しかし、記憶をなくしていたのだ、だから、あんたらは海老原さんを殺すことはいらなかった」。ゼミ仲間たちは「苦しんだ8年は何だ」とか「物証はあるのか」と騒ぎ出す。右京「8年前、そして今回、あなたがしたことは、一生許されない、逮捕か自首か、あなた自身が決めなさい」と啖呵を切る。芹沢刑事「俺も、あちら側だったかもしれない、恐ろしいことだ」。右京「あなたは、こちら側にいる、ちゃんと瑞希さんに説明できるか?」。捜査課も一緒に瑞希のところに行って謝るという。終わり。
最初はコロンボ形式で、瑞希が犯人だと思いました。でも2週続けて、そんなことしませんでした。だから、最後には、無理な展開だと思いました。ただ、大学の仲間が殺人を起こして、その後出世したが、隠すために新たな事件を起こす。2時間ドラマで何回か見たことあるようなネタでした。1時間完結だから、右京さんはいっきに殺人の経過を説明しました。海老原と瑞希の関係が余りにもピュアに描かれているので、この殺人が一層不可思議に思えてしまう。市会議員や弁護士という立場にある。一方は会社の2代目だ。8年の月日が仲間を変えたのだろう。最後に右京さんが啖呵を切って、叱るセリフがあった。そこだけ、懐かしかった。
津島瑞希(遠野凪子)、新郎・海老原元章(中原裕也)、田村厚(坂田聡)、海老原の元彼女・浅葉ハルミ(大塚由佑子)




相棒★★★★★  2話 「殺人講義」  平成17年10月19日放送

島田加奈子(石橋奈美)は泣いている。この前の事を謝る。夜、大学教授・春日秀平(石橋蓮司)の車で送られてきたのだ。その時に安眠剤を渡される。教授は、冷たい関係の妻とは精算するような口ぶりだった。加奈子は別れて部屋に行く時、管理人の母子に会ったが、とても機嫌が良かった。しかし、次の日に加奈子はベッドで死んでいるところを管理人に発見される。机にはテトロドトキシンの毒薬ち書いた瓶があって、「ごめんなさい許して」と書いた遺書もあった。捜査課が行くが自殺と判断する。管理人は「昨日は元気で、自殺するようには絶対思えない、私は東京のおかあさんと呼ばれていた、だから間違いない」と言う。そこに薫が来たのだ。捜査課から、薫が担当するように言われる。現場には、筆跡鑑定した自筆の遺書もあった。管理人と加奈子の部屋に行く。侵入者の形跡もない。当日に訪問者もいないようだ。争った跡もない。しかし、薫は簡単に調べ、どうみても自殺だ。薫は「変な上司もそう思うでしょう」。でも、登場した右京は、「気になる」と言う。
早速、加奈子の職場の教授の所に行く。大学で講義で恐怖感が恋愛感情と似ていると「吊り橋理論」を話している。そして、教授室でロールシャッハの絵を説明している。薫「毛蟹」。右京「谷間のエーデルワイス」。やってきた教授はいきなり「僕が殺した、講師になったばかりで、サインを出していた、気づいてやるべきでした、上司というだけでなく、心理学者です、捜査は終了したと」。薫「そうですが、あの子は自殺しないと言う人が」。教授「そう信じたいですね、人間は顔を使い分ける」。薫「自殺で納得しているのですね」。教授「常識的には、そういうことに、彼女は真面目で、責任感が強く、潔癖と言っても良い、優等生タイプです、ちょっとした失敗で自殺してしまう」。そういって紅茶を勧める。薫「明快な分析ですね、右京さん」。右京「違います」。教授「どう違いますか」。右京「香りが違います、そして、みずみずしいフレーバ、マスカットヅレーバです、最高級のダージリンです」。薫「紅茶の話ですか」もちろん、日本中同じツッコミをいれました。これを書くために、ここまで見直しました。ここらが相棒の楽しさです。疲れた。以下簡単に・・・ イギリス滞在経験の長い右京と教授は紅茶でダージリン、アッサムと盛り上がる。右京「ひっかかる、発作的な自殺でテトロドトキシンを用意しますか」。教授はネットでも手に入る。右京は不倫していた。彼女は細かく家計簿を付けている。火と金は、食材を買っていない。しかも料理代も払っていない。だから、不倫していた。教授は、不倫していたから悩んで自殺した。そこに講義の時間が来る。右京は思わず名刺入れを見る。そして、遺書も不審だという。学食で田辺に聞くと、あっさりCDを加奈子に貸していたことを認めた。  観察学習=モデリング、母親の前をして、子供が「昔は良かったね何て」。そこで、教授は、犯罪心理学で、特命係の右京さんに「人は何故犯罪を起こすか」について話して貰う。右京は講義室の壇上で「人は誰でも犯罪者になれる、あなた(教授)も、私も、しかし、どんな犯罪もほころびがある、この世に完全犯罪はありません」。教授も拍手する。CM。
遺書を書いた紙について、右京と薫は教授に話す。遺書は大学の手帖に書いてある。切れ目がないので、破くと紙が残る。10枚目と9枚目に書いた。遺書のメモは9枚目で、田辺君へCDを返すはが10枚目だった。遺書が先に書かれていた。発作的に毒を飲むとは考えられない。遺書は直前に書いたものではない。右京は「これが遺書ではない、優等生タイプ、恋人に攻撃的なことを言った、そこで男は殺意を抱き、加奈子さんは謝った、それで、コレを書いて渡した、しかし、男は遺書として利用した」。教授は「どうやって毒を飲ましたか」。薫「不倫相手を見つけよう」。教授「そうだね」。夜、教授が帰ると家まで、右京と薫が来ていた。すぐに二人は帰る。加奈子のことについて聞かれた。妻は火と金は、帰りが遅くないかって、聞かれた。教授「本当だよ」。妻「勉強会だと答えた、信じて良いのね」。大学へ行き、学生に聞くと勉強会はないと答えた。そこに教授が来て、「自分のための時間だ、不倫はしていないが」。右京「昨日は金曜でしたが、早かったですね」。教授「茶番に付き合えない、疑っているなら証拠を示して下さい、完全犯罪はない、ほころびがあるのでしょう、示して下さい」。CM。
いつもの「たまき」の店で、飲みたくないものを飲ませる方法は? マインドコントロールですか? その時、美和子は憧れる先輩の勧める人参ジュースの飲んでいる。モデリングだ、憧れの人の生活や好みを真似る。加奈子の部屋にいくと、似合わない高級茶が一杯だ。教授が買い与えたのだろう。多分、お茶を飲ませた。多くの紅茶を探す。そこに洗った紅茶と茶碗があった。そして、黴の生えた茶碗も置いた。だから、加奈子さんは飲んだあと洗ったんだ。証拠は残っていない。テトロドトキンは捜査攪乱でダミーだ、他の毒があるが、洗われた。右京は嬉しそうなのだ、手強い相手だからだ。そこにアパートの住人の子供が加奈子の恋人を知っていると申し出る。おじさんだ。早速、右京はゼミの最中に現れる。最後ですから・・・子供の実君に「加奈子さんの恋人がいますか?」。25歳の学生の田辺を指さした。実君には25歳でもオジサンなのだ、笑い。捜査課も来ていて、その学生を連行する。教授は「田辺君とはね・・もう会うことないでしょう」。取り調べ室で、捜査課「CD返して貰えないから殺したのか? 冗談だけど、爆」。田辺「好きだから送り迎えした、でも、相手してくれなかった、それでも良かった」。CM。
今度は薫が教授に会いにいく。薫「田辺君は何を聞いても、言語不明だ、現場検証に協力を願えないか」と頼む。加奈子の部屋に連れて行く。早速、教授は心理学の蘊蓄を語る。薫「田辺君が殺したと考えますか? 彼はもう釈放されました、俺は犯人はあんただと信じている、これを見ろ、加奈子さんが、もがき苦しんだ跡だ、あんたにも良心、罪悪感があるだろう、これからずっと苦しむのだ、それから逃れることは罪を償うことだ、自首して下さい」。教授「感動的な演説だ、しかし、その演説は、真犯人に聴かせてください」。そこにおばさんが来て、紅茶を入れる。管理人「この紅茶、誰がくれたと思う、加奈子さんがくれたんだよ、苦手で思わずほっておいたが、これは黴じゃないか」。教授は顔色を変えて、吐き出し「救急車を呼んでくれ、毒を盛られた」。そこに右京が来て、薫「管理人さん、黴など生えていません」。右京「それは、さっき私が上げた紅茶でしょう」。管理人「そうだっけ、忘れぽくて」。教授は連行される。名刺入れには、変な出っ張りの跡があった。結婚指輪をここに隠して加奈子さんと会ったのだ。管理人さんと、話す。「管理人さん、名演技でした」。管理人「女優になるつもりでした、紅茶いれますよ」。笑い。
やはり、ゲストの石橋さんはいいですね。しかも心理学の教授だから、手強いです。水谷さんと面白いです。ネタもモデリングとか心理学的な解析が微妙に絡んで面白い。二人の絡みはコロンボ風ですが、これが相棒の持ち味です。右京さんは奇妙に嬉しくって燃えていたのですね。あのゼミのところで、子供の実君がてっきり教授を指さして終わると思ったのに・・・簡単すぎるか、笑い。ネタは、ありそうだけど、この役者さんだと見てしまうのだ。面白かったよ。右京が最後ですと言ったので、薫が代わりに来ました。そして、熱く説得した。こんなベタな説得に石橋さんが自首するはずはない。何してるんだろうと思った。そこに好物の紅茶を出す。罠ですね、フェイクなのですか、見事に引っかかりました。最後に、紅茶を吐き出して救急車を呼ぶところは、見事に一本でした。だから楽しい。
大学教授・春日秀平(石橋蓮司)、島田加奈子(石橋奈美)



相棒★★★★  1話 「閣下の城」 平成17年10月12日放送

“閣下”と呼ばれた男を覚えているだろうか? (シーズン1 第12話)。その男北条晴臣(長門裕之)は、特命全権大使で、陛下から全てを許された人物だったのだ。その閣下は右京(水谷豊)たちの捜査により殺人犯として逮捕された。しかし、捜査が強引だったし、警察内部での取引で、超法規的取引が行われた。右京たちは徹底的な証拠を探すことにした。そこで閣下は取引条件を変えた。裁判を受けるが、保釈が条件だった。小野田公顕・警察庁官房長(岸部一徳)と瀬戸内米蔵・元法務大臣(津川雅彦)が動いて、起訴されて保釈となって自由の身を手に入れた! 世間は大騒ぎだ。美和子が徹底的に追求した。一方、閣下は外務省の不正を告発して、官僚はかなり辞職へと追い込まれた。世間は二つの意見に別れた。そんな中で閣下の裁判が開かれた。しかし、閣下は呆けた、殺したかも知れない、皆が殺したと言うからだ。でも、冤罪は裁判に汚点を残す、と居直った。世間は怒ったが、時間とともに忘れ去られた。新しい事件の主人公が常に必要なのだ。閣下は寿命も近く、推定無罪のまま保釈で終わることが予想された。そんな時に、「すべては水に流そう」と彼の誕生日に“閣下の城”に招かれた右京と薫(寺脇康文)、薫は美和子も連れてきた。そして保釈に関わった小野田公顕・警察庁官房長(岸部一徳)と瀬戸内米蔵・元法務大臣(津川雅彦)も招待された。“一体、閣下の狙いとは何なのか?”と訝しがる一同。タイトル。CM。
さらに77歳の誕生日にパーティーに呼ばれた。右京らは、私を捕まえた男達だと紹介される。そこに閣下の弁護士も揃っていた。瀬戸内は「茶番だ」。小野田「人生そのものが茶番だ」。瀬戸内はこの城が見ておきたかったのだ。イギリスから運んだのだ。右京も蘊蓄を語る。閣下、シベリア鉄道をゴルバチョフ君に頼んで運んだ。保釈金はわずか5億円ぽっちだ、裁判が終われば返ってくる。相棒の二人は何か企んでいると思ってきたのだ。閣下は美和子に回顧録の出版を頼む。契約書は明日持ってくるように頼む。薫は若い女性秘書・郷内繭子(高橋かおり)と話す。繭子は弁護士から、1年前に採用された。閣下と呼ぶことと、一緒に住むことが条件だった。繭子のいとこの執事・嵩人(高杉瑞穂)も、ボディーガードとして一緒に住んでいた。その最中、閣下はその大きな古城で生活を共にしている若い女性秘書・郷内繭子(高橋かおり)との婚約を発表! 唖然とする一同、愕然とする執事・嵩人(高杉瑞穂)がいた。閣下は上機嫌だった。CM。
美和子は一足先に帰る。薫は見送る。実は美和子は地下手袋と別れたのだ、と最近知らされた。閣下は瀬戸内と話す。瀬戸内は便宜を図ったことを怒る。閣下はすまないと土下座して謝罪する。夜、薫は繭子と崇人と抱き合っていることを見つけた。右京と瀬戸内と小野田は、閣下は本当に人生を悔いている、最後には愛に生きる目標を見つけた、しかし、相手はどうだろうか? と話す。皆が楽しいだので、閣下はお喜びだ。4人が帰る。薫は繭子と崇人は結託して財産狙いだ、と喋る。警視庁では右京は閣下に姿に不思議を感じる。そこに、美和子から携帯があって、殺しだと連絡してきた。CM。
翌朝、その嵩人が城の中で死体となって発見された! 警察がやってきて、検視する。捜査課も来る。早速笑いの定番の絡みです。瀬戸内も来ていた。瀬戸内は、閣下に繭子の男関係を調べたか助言に来たのだ。閣下は繭子には男がいると知っていた。しかし、不機嫌だった、婚約発表のあとで知ったのだ。閣下の殺意が疑われた。CM。
右京の聞き込みが始まった。繭子と美和子が遺体を発見したのだ。悲鳴を聞いて瀬戸内も来たのだ。崇人は23時に閣下のところにミルクを持ってきた。その時私は閣下にマッサジーしていた。右京は「朝は会っていない、何故、崇人を探さなかったのか?」と疑問をぶつける。そこに閣下がきて、「イトコを亡くしたのは辛いだろうが、コイツが殺した、この城には3人いて、一人が殺された、ワシは殺しとらん、だとしたら、コイツだ、そうでなければ証拠を探しな」と言う。閣下は弁護士に「あの女は俺をこけにした」と叫ぶ。瀬戸内と右京「あなたと崇人は、男と女の関係か、何故結婚した? 財産目当てか?」。繭子「え〜ぇ」と認めた。繭子は閣下の部屋に行く。閣下は攪乱だ。繭子「大丈夫ですか」。閣下「お前は役者だな」。崇人の司法解剖が行われる。捜査課に薫は、「犯人は閣下だ」。右京「凶器は剣だ、右胸に刺されている、隠しようのない凶器で刺されたのか、どうしたら油断させられるか、慎重に調べましょう」。死因は刺傷で、血気胸だ。部屋にばらばらに残された鎧はどうなのだろうか? 右京「犯人は鎧を付けてた、じっと立っていた」。二人は鎧を調べる。城に行き、右京たちは閣下に話す。殺害の手口を一つ披露しよう。犯人は鎧を着て、じっと待っていた。鎧を閣下の体型では付けられない。あなたなら鎧を付けることも、顔を見せて、油断させることも出来る。油断させて、崇人を刺したのだ。閣下は手を叩いて喜ぶ。「こいつは崇人が邪魔だった」繭子は疑いを晴らすために警察に行きます。取り調べが始まる。早速特命と捜査課で繭子を調べる。居酒屋で、崇人以外に男がいた? 美和子とたまきは、盛り上がる。右京は「閣下が男がいると知った、崇人以外にもいると知っていた」。薫は美和子に「戻ってこい」と言う。美和子「こっちが駄目だから、そっちとはいかない」。薫「おれはいつでもいい」と抱きしめる。その頃、閣下は手紙を書いていた。弁護士を呼び、繭子に渡すように言う。取り調べ室では、繭子「閣下が犯人だ」と微笑んでいる。弁護士と会うと、繭子は抱きある。しかし、閣下からの手紙を見て「畜生、だましやがった」と叫ぶ。CM。
繭子は興奮している。繭子「ちょっと協力しただけだ」。手紙−−小生、呆けたので、約束を忘れた、お前が刑期を終えて、俺が生きていたら、お乱すかも知れない−−と書いてあった。繭子は「閣下が犯人だと名乗るはずだ、閣下の右京に対する推理を笑うために協力したのだ」。回想シーンで、繭子に閣下は「お前に全財産をやる、崇人はいらないだろう、始末しても良いだろう、飼っておく理由があるのか、お前の本心を知りたいために、協力してくれ、そうすれば、お前の愛情を確認できる、どんなことがあっても安心だ」。閣下は「右京は裏の裏を見る、落ちやすい落とし穴だ」。繭子は「罪になるか、殺害は冗談だと思った」。右京「なめられましたね、あなたが犯人だと思いましたか、ちゃんと、殺害の手口を一つと言っている、二つ目を言う前に、任意同行を認めた、素直に連行された、違和感を抱いたが、成り行きに任せた、二つ目は閣下が犯人だ、その場合、鎧をかぶったんは崇人だ」。閣下が命令して、鎧をかぶった崇人を見て喜び、剣を出して、脅かす。脇の間だから、剣を刺すことが出来る。右京は、閣下は崇人以外に男がいたと知った。弁護士のあなたでしょう。だから、閣下は怒り、繭子を犯人だと言ったのだ。弁護士は初めて知ったのだ。右京は、崇人のうすのろのように付きまとう、頼りない目で見られると言えなかった。崇人とのシーンも、彼を黙らせるためだ。結局、邪魔ものを殺したかった。だから、閣下の計画に同意した。しかし、繭子は「冗談だ」と言う。弁護士は真実を知って怒ってしまう。CM。
検視で鎧を当てると、傷口は鎧の腋にぴったりと一致した。犯人は閣下だが、証拠がない。右京たちは、瀬戸内に頼んで家宅捜査状を取る。相棒と瀬戸内、小野田が閣下のところに行く。閣下は保釈中に殺人を起こせば、保釈はもちろん、保釈金も、死刑は免れない。右京「真犯人だと名乗るつもりだったら、真犯人だという決定的な証拠を残していたはずだ」と告げる。CM。
一斉に家宅捜査する。閣下は急いで金庫の中のテープを取りだし食べようとする。捜査課はテープを没収する。閣下「証拠がない限り、警察には出頭しない」。右京は閣下の身体を調べるように言う。薫はテープを見つける。そこには鎧を着た崇人をオモチャにして、剣で刺し殺すシーンが移っていた。赤ふんどしを見せた閣下は「時間だ」と言い刺し殺したのだ。その後小躍りした。閣下は緊急逮捕された。閣下の終わりだった。真犯人だと名乗るつもりだった。屈辱に耐えきれなくなったのでしょうか? 瀬戸内「菩薩だったのだ、閣下が菩薩だった、悩む彼女に情けをかけた」。一方、食べたテープは第9の音楽で、赤い切れをまとって、指揮する閣下だった。閣下のところに繭子が面会に来る。♪アベマリア♪ 繭子はマリアのようだった。閣下「君は何があっても無罪放免だ、ちょっと頭に血が上った、お陰で一泡吹かせ損なった」。繭子「感謝しています、私は幸せよ」。閣下は仕切り板に口づける。真相は、繭子が閣下に崇人を殺してくれるように頼んだのだ。繭子「新しい裁判があれば、伸びるでしょう、判決が出る前に死ねる」。閣下「捕まると、お前にここで会えない」。繭子「うっとしい、お互いに1億の保険を掛けている」。閣下「お前に全財産やるのに」。繭子「どっちも欲しいの」。そして、婚姻届けを見せて出すという。繭子「閣下が生きている間、会いに来るのが妻の役目でしょう」。右京たちが面会に行くと、繭子が晴れやかな笑顔でいた。右京には謎だった。真相は二人だけの永遠の謎のままだ。美和子は薫にお礼で明日の朝食をつくりに言うという。優しいしてくれたお礼だ。薫は機嫌が良い。薫は弁当を持ってくる。角田がきて弁当占いだ。前途多難だ、汁が出てきたのだ、笑い。
昔のメンバーが戻ってきました。これが良いですね、。薫ちゃんと美和子の仲も戻って欲しいです。今回は、長門さんの怪演でした、いやらしく、スケベでした。それに高橋かおりさんも、受けて立ちましたね。菩薩というか、悪女というか、素敵な魅力爆裂でした。事件のネタは3人しかいない。1人が殺されたら、残された2人が犯人ですね。でも、藪の中です。それを特定して犯罪を明かされないといけない。難渋する物です。しかし、今回は真犯人だとしての証拠を作っていたことが決め手でした。現実にテープが存在していた。しかし、共犯説も捨て切れませんが・・・最初は前回の事情が分からなかった。中盤は、犯人が繭子と閣下で行ったり来たりして、長い印象もあった。でも、相棒コンビは楽しい。そして、ゲスト二人の演技はネチコク、凄みを感じた。これは安心して楽しめます。かみさんも大ファンで、さっさと自分だけ、7時半から風呂に入って、8時にはテレビ前で座っていた。
郷内繭子(高橋かおり)、北条晴臣(長門裕之)、執事・嵩人(高杉瑞穂)