女系家族   TBS   木  22時 

原 作 山崎豊子
『女系家族』(新潮文庫刊)
脚 本 清水曙美
チーフプロデューサー 貴島誠一郎
プロデューサー 森川真行、荒井光明
演 出 酒井聖博、竹村謙太郎、伊藤寿浩
主題歌 今井美樹「愛の詩」
浜田文乃 米倉涼子
長女・藤代 高島礼子
二女・千寿 瀬戸朝香
三女・雛子 香椎由宇
叔母・芳子 浅田美代子
矢島嘉蔵 森本レオ
木村かおり 田丸麻紀
梅村芳三郎 高橋克典
専務・宇市 橋爪功
千寿の夫・社長・良吉 沢村一樹
小林君江・宇市の愛人 伊佐山ひさ子
不動産の小森 三波豊
職場の上司 山下



やっと、7月23日に作りました。白い巨塔と同じ山崎さんの原作だ。ちょっと時代的に古さを感じますが、正統派ドラマで楽しませてくれるでしょう。期待も予想も★★★★。



女系家族★★★  4話  平成17年7月28日放送   31日アップ  簡単に感想だけだ

親族会議に呼びつけられた文乃(米倉涼子)は、矢島家の人々から子供を堕ろすよう責められる。だが「愛する人の子供は命に賭けても産む」と毅然と言い放つ。文乃は、せっかく授かった命を守りたいだけだったのだが、藤代(高島礼子)たちにそんな事が通じるはずがなかった。藤代は死んでしまえばいいのだ、と言い出す。恐ろしいことになってきた。千寿(瀬戸朝香)や雛子(香椎由宇)含め矢島家では、遺産の取り分について自分だけ損をしないよう思案しているだけに、文乃に対する気持ちだけは同じだった。
宇市(橋爪功)により、共同財産の目録など具体的なものが表示された。それは藤代たちの予想よりはるかに少ないもので、不審に思った藤代たちは宇市に秋田の山林は?と問いただす。宇市は「物忘れがひどくって」とのらりくらりとごまかすばかりだった。良吉は銀行貯金が3億6000万とかで少ないと不審がる。脅されると、宇市は相続管理人を降りても良いと居直る。それには藤代も仕方なく、続けて下さいと頼むしかない。相続が中々進まぬことに苛立つ藤代は、相談相手の芳三郎(高橋克典)にぶつける。芳三郎は藤代が文乃のところから、飾ってあった父の写真を奪ってきたと言い、目の前で破ってしまう。
だが、その芳三郎は、帰る文乃を待ち受けて、嘉蔵(森本レオ)の写真を届ける。そこで、文乃は嘉蔵との思い出話をする。最初は19歳の時に、山形の文乃のところの紅花染めのところに来た時が初めてだった。そこで、紅花は黄色から紅色に変わる、花には棘があることも教える。文乃がサクランボを持っていたが、嘉蔵は電車の時間があり帰っていた。しかし、忘れ物があり、自転車で追いかけて返す。そして、文乃の紅花染め工場は潰れてしまい、東京に出てきていた。美術館の紅花の絵画の前で、6年前に運命的に出会う。文乃は思わず声を掛ける。そして、文乃は勤めている工場の勧めで総武デパートの矢島屋に勤めることになった。嘉蔵のツテで勤めたのではない。マンションを購入して貰い、恐縮するが、嘉蔵は自分の隠れ家でもあると話す。女系家族の、婿なので、父親でも長女や次女には下に見られていたとこぼす
一方、文乃が勤務する矢島屋で、職場の上司(山下さん)からカマをかけられて、勝手に嘉蔵の子だと確信した。そして、食堂で同僚に、文乃が先代社長の愛人でしかも妊娠しているとの噂を話す。当然、あっと今にデパート中に知られる。職場の担当者(神代さん)や、総武デパートの専務?(山下真司さん)まで知れることをなる。早速、良吉は総武デパートに呼び出され、その噂の真意を尋ねる。着物売り場の顧客は奥様だ、それが矢島屋の愛人スキャンダルでは、店の信用に関わる。他にも着物売り場への売り込みはあるので、撤退して貰うことになりますよ。社長就任が遅れているのも、愛人のためと推測される。良吉は、全く心当たりがない、調べますが、喪があければ社長に就任です。その場を取り繕った。このことは藤代たちに、報告された。矢島屋全体の一大事だ。藤代は芳三郎に相談すると、口で説明しても意味はない、行動でしめすことです、文乃をデパートの支店ではなく、本店勤務に移動しなさい、まさか愛人を本店勤務にすることはない、だから世間も承知するだろう、と話す。文乃が本家に呼びつけられて、いきなり障子が開き、着物を着た3姉妹の登場だ。藤代たちは、文乃が愛人だと話したのだろと詰め寄る。文乃は話していないときっぱり答える。つづく。

ここで、矢島家の状況を個人で整理してみる。長女の藤代は、女系家族の長女=総領娘だが、弱みは一旦家を出て、出戻っているのだ。これが、婿取りで矢島屋を継いでいれば、全く問題ないのだ。それで、相談相手は芳三郎しかいない。あの性格では利用する人物はいても、協力してくれる人物はいない。孤独なのだ。しかも、威張ってばかりで、実際的な情報収集能力や思考能力では及ばない。次女の千寿は、婿を取って常務となり、社長になれそうだ。実験は握れそうだが、弱みは千寿が不妊症で、後継者が出来ないことが今回はっきり分かった。婦人科の帰りに夫婦二人落ち込み、慰めるシーンはちょっと感動しそうだった。しかし、本心はどうかな、夫の良吉は会社の実権を全く掌握していない。宇市が握っているのだ。そして、職場で良吉は、木村かおりと親しい関係になっていきそうだ。お前も、嘉蔵と一緒か〜〜〜。3女の雛子は大学生で、圧倒的に長女次女より欲がない。そこを狙って、叔母の芳子が色々世話する。今回も、雛子に社長の息子と見合いを勧める。6男とかで、こっちも婿入りしてくれる。千寿が不妊なので、結婚して、子供が出来れば、矢島屋の実権を握ることも可能だ。しかし、雛子は、欲がないし、自分で策を練って、財産を取ろうというやる気は少ない。何といっても、ずっと、長女・次女には小さいときから完全に頭があがらない。自分の会社が赤字で借金している叔母(自分は千寿と同じ、2女なのに、全く悲惨な状況である事が不満なのだ)頼みだ。相続管理人で専務の宇市は、財産を管理して、裏取引もしている。価格を高くして、その分を自分へのリーベートにして貰っている。だから、良吉が社長になって、帳簿を木村ゆかりたちから、明かされると不正が露呈しする。早速取引先に裏帳簿を作るように頼んだ。しかし、年齢的に先は短い、やめるときに一気に不正は露呈するに決まっている。今のところ、ちょこちょこちょろまかしている。愛人と雪村の掛け軸を隠し持っている。生活は結構地味なように思える。愛人の生活と老後の貯金になっているのかな。踊りの家元だが踊らない芳三郎が今は、やはり、藤代と文乃の二人を操っている。踊りの家元と言っているが、自分も文乃と同じ愛人の子だと思わず出自を語った。本当かな?? 嘘つきばかりだから・・・。結局どうしようというのかな。さて、主人公の文乃ですが、まだまだ、本当の狙いは明かしませんね。今回は、嘉蔵とのなれそめを山形で見せてくれました。公式HPでも、19歳を演じることは米倉さんも、ちょっと心配していたようですが、楽しく取れた。森本レオさんは目一杯楽しんだようです。なんだ、かんだで、まだまだ、楽しませてくれそうだ



女系家族★★★  3話  平成17年7月21日放送

突然、文乃(米倉涼子)のマンションに押しかけてきた藤代(高島礼子)たちは、妊娠を確かめるため、嫌がる文乃を病院に連れて行った。着物で勢揃いですよ。診察中、三姉妹と叔母・芳子(浅田美代子)までが診察室に押しかけ、文乃は口惜しさと惨めさと怒りで涙がこみ上げてきた。結果は、妊娠は間違いなく矢島家の人々を失望させる。しかし、医師(長谷川初範)腎臓が弱く、妊娠中毒になりやすいので、注意するように指示する。藤代は、自分の身体を犠牲にしてまで、産むことはない。文乃に梅村が近づいて、亡くなった矢島にお世話になって、しみじみと褒める。そして、文乃にもねぎらいを言う。タイトル。
デパートの矢島屋で、文乃に強くぶつかる上司(山下さん)だ。長女は梅村に不動産屋を紹介して貰う。梅村「軽井沢の別荘が1億を切る、賃貸マンションが4億、貸しビルが10億、遺言は一見平等にみえる、しかし、土地家屋は登記が必要だ。、3女の株券は名義書き替えなしで売ってしまえば、相続税はかからない、2女の会社は言い値です、本来ならあなたが全て相続いても良い、女系家族で総領娘だ」。一方、会社では社長の良吉が宇一に帳簿が複雑だとクレームをいうが、宇一は古くからのやり方でしかたありません。良吉「把握したい、仕入れ先にも私もまわる」。宇一「時間はあるし、これまでどおりのしきたりで」。良吉「何もするな」。宇一「婿に迷惑かからないように配慮しています」。3女は骨董を見ている。梅村と不動産屋は、実際の査定は16億2千万だ。不動産屋は「全部売るつもりでしょうか」。梅村「絶対売らせます」。3女は骨董を評価している。壺は6000万ほどです。出入りの道具屋でなくて、叔母の骨董屋に来て貰った。宇市は消してあるのは、あげた物だ。そこに藤代が帰ってくる。藤代と叔母と喧嘩だ。その中から、藤代がもらった茶道具を見つける。どうして私のものというが、叔母は証拠は?と聞く。藤代は宇市に部屋に持って行くように命令する。しかも、共同財産目録を先に見せるように、迫る。骨董調べで、一番の雪村の掛け軸がない、と騒ぎ出す。宇市が持ってる物だ。宇市は、愛人の君江の部屋で、掛け軸を聞く、仕事も辞めてやると言う。君江「褒美に掛け軸くらい」。2女も「宇市をやめて貰おう、態度がでかくなった」。千寿も「やめて貰おう」と言う。デパートでも、上司に文乃は妊娠と相手を聞かれる。そこに梅村が来て、着物を買いながら食事を誘う。そこに宇市から、「5日3時から親族会議だ」と電話だった。CM。
藤代が会社に行くと、宇市はいない。事務員から共同財産目録を貰う。秋田県の登記所からの電話があった。それを藤代は聞いた。文乃は矢島との思い出の料亭で、梅村と会う。そこに藤代から携帯だ。共同財産の目録について、相談したい。戻った梅村は文乃の妊娠を見抜く。梅村「大変だ、負けないで下さい、矢島さんは女系の濃い中で生きてきた、あなたと出会って救われたと思います、新しい命を授かったのですから、ひどい扱いを受けても、赤ちゃんを産んで下さい、味方ですよ」。文乃「妊娠を祝ってくれたのは初めてです」。矢島家では、3姉妹が揃う。藤代は母を恨んでいる叔母を排除しましょうと言う。夜、船で藤代は梅村と会う。藤代は「山林が一番有利だ」。梅村「木の種類で価値が違う、木の所有権だ、山師があるように、ペテンにかけられる、土地の所有権、木の所有権、両方の場合で価値は違う」。藤代「まだひっかかる、書いてないものもある、私、心細い」。梅村「総領娘が何を言っている、家族は困難があると普通絆が強くなる、矢島家は反対で絆も断ち切られた、千j寿さんいは夫、雛子さんには叔母さんが、藤代さんには頼る人がいない」。そして、熱いキスだ。CM。
いよいよ、親族会議だ。宇市が、相続の検討だ。まず、回答を聞く。藤代「遺言状だが、平等のようだが、総領娘が優遇されるべきだ、次女の会社は認める、しかし、会社は打ちでの小槌だ」。良吉「正直苦しい、現状維持だ」と答える。藤代「雛子の株券は名義なしで売れば、、相続税を免れ、骨董は値段があってないものだ、叔母さんの骨董屋と手を組めば、何とでもなる、私の相続が不利だ、登記が必要で、逃げ隠れできない」。千寿「ねえさんの結婚衣装は2000万、持参金も2000万持って行った、それは相続にはいらない」。雛子「私は結婚していないので、持参金も足して欲しい、雪村の掛け軸がはっきりしないので、認めない」。宇市「掛け軸は理由があった、運転資金のために、骨董屋に売った、しかも、骨董やが潰れた、買い戻せなかった」。良吉「話は前に進みません」。宇市は千寿に聞く。良吉「社長の就任を早くお願いします」。藤代「共同財産の持ち分を決めるときに、私が優先的に選ぶ権利を認めて欲しい、長女の私が矢島を受け継いで良いのを、次女に譲っている、どうして分からないの」。そこに、文乃が登場する。こうなると、さっきまでの喧嘩は忘れたように、皆が勢揃いして、文乃に面する。文乃は遅くなりました。藤代「会議は2時から、文乃さんは親族でないから3時に来て貰った」。良吉が身体の事を気遣う。「腎臓が弱く、妊娠中毒で、母子とも危険になる、命をかけて産んで、元も子もなくなったら、どうしょうもない、意地を張って産むと言っているが、あなたにもしもの事があって、子供だけになったら、矢島家に引き取って貰うつもり、馬鹿な、うちは女系だ、母の血が入ってないものを認めない」を次々言われる。文乃「産むことに決めてます」。藤代は立ち上がり「父の遺言によしなに、とあったので、それなりにさせて貰うつもりです、矢島家のためにおろしていただけますか」。文乃「何とおっしゃいました、もう一度」。藤代「おろしなさい」。矢島家の一人ずつのアップで終わる。
着物で産婦人科に勢揃いですよ。ありえない〜〜、凄すぎる。しかも、診察中にいきなり、3姉妹が診察室に入り込んだヨ。ちょっと、震える米倉がエロい。いつまでも、文乃は控えめな女なのですね。変身するのは最後でしょうか。絶対何かたくらんでいますね。そうでないとドラマになりませんから。米倉さんも黒革の元子から文乃になってきた。でも、強い人間ほど、弱く見せる物ですからね。藤代が頼る梅村も、裏では何考えているか、不動産の査定も2億も違うじゃないか(でも、14億と16億じゃ変わらないような気がするが、想像できないヨ)。しかも、文乃にも、これは二股(意味違うけど?)だよね。どっちが本当の標的なんだ。文乃は、梅村にやられちゃうのかな。文乃の登場が少なく、今回は3人娘の間でのドロドロが満載してきた。これは本当に仁義なき戦いだよ。今のところ、梅村が一歩リードで、宇市が次に鍵を握っているが、彼は所詮、おこぼれに預かるだけだよね。まあ、ドラマらしい絢爛さと、キャラが決まっていて、謎も残っている。これは山崎原作だもの正統派ドラマという感じで、楽しいでいます。ただ、中盤前でインパクトが薄くなって、ちょっと停滞です。評価ダウンとします。こういう時期がないと終盤盛り上がらないのです。分かっていますよ。



女系家族★★★★  2話  平成17年7月14日放送

文乃は矢島さんの子供に間違いない。長女、次女はあり得ないと言い放す。長女「お腹の子供をどうするの?」。文乃「喜んでいた、入院の前に話しました、ある時期が過ぎれば言うつもりでした」。長女「父の子という証拠がないと、苦労しても駄目よ」。次女「いい病院を紹介します」。文乃「産むか決めるのは、母親です、子供はお嬢様と同じ血です」。長女「女系家族だ」。次女「訳の分からないでは、汚れます、2〜300万は用意します」。専務が「日を改めて」と声を出すが、次女の夫「父の子だという証拠がない」。文乃「人を信じることが出来た、愛してます」と宣言する。おばから、お車代を出す。文乃は「お心遣い有り難うございます」と頭を下げる。タイトル。
文乃は帰る。専務はどうして言ってくれなかったと言う。雨が降ってくる。次女「子供なら、遺産分けしないといけない」。専務「認知していたら、遺産が70億とすれば、10億はその子のものです、認知届けがなくても、遺言状で頼むと書いてある、だから、他に手紙とか証拠があれば、訴訟とかされると・・」。長女「裁判では矢島屋の傷がつく」。おば「適当な金を渡しましょう」。専務「決まりましたらお知らせ下さい」。長女の踊りを指導が終わった。長女は踊りの師匠に相談する。長女「誰の子か知れない、死人に口なしだ」。師匠「早めに手を打ったほうが、今のうちに金で解決したら、1000万ほど、生まれて父の子だと分かって10億払うより安い、一札書いて貰おう」。長女「総領娘として、矢島家は伝統ある家で、総領娘が仕切ってきた、だから厭な女になってしまう」。おばは3女と食事して、自分を売り込む。総領娘だが、出戻りだ、大きな顔して、次女はちゃっかり社長になって、私はあなたの味方よ。遺産の価値を調べるべきね。3女はおばに任せてしまう。次女は夫と話す。生まれた子が男の子だったら、欲しいところに出来ないで、余計なところに出来た。不妊治療の予約が出来たので、夫にも行くようにいうが、仕事が会って駄目だ。専務は文乃のところに行く。「つわりはひどくないのですか」。「体質でひどくない」「妊娠を書き残したもの、メモはないのですか」「ない」。そこに来客だ。表具屋が来ていたのだ。矢島が修理を頼んだものだ。専務は気にしている。それは雪村の掛け軸だ。10本の指に入る、価値あるものだ。文乃は本宅に返してくれと頼む。専務こっそり返します。専務は愛人の家に帰る。そこで、掛け軸を広げる。3000万は下らないお宝だ。遺言には書いてないが文乃に残した。専務「退職金代わりだ」。長女は「1000万で解決しよう」。次女は抵抗があるが、夫は納得する。師匠が文乃の店を訪ねる。長女は文乃を呼び出し、謝罪して、「安心して、産んで下さい、仕事も休まないといけない」と1000万の小切手を出す。その代わり、一札書いて下さい「矢島家とはかかわりません」。文乃は書かない「お金が欲しくて、子供を産みたいのではない」長女「生まれた子供の事まで考えていますか」。文乃は受け取らずに帰った。そこを師匠が見ている。職場では上司から、矢島屋の講習会に出て貰うころとにする。次女も講習会にでる。テーマは「和」だ。そこに専務と社長と社長夫人が来て、挨拶する。次女「矢島を支えて力を注ぎたい、あら、浜田さんではありませんか、有楽町店はいい成績ですがよろしく、来たところを見た方がいいですね、モデルになって下さい」。CM。
次女は「帯を締めないと、もっとぎゅっと」。文乃は苦しくなる。帰って夫は「やりすぎだ」と言う。次女「あの女を見ていたら、悔しくなって、愛する子供がほしいもの、子供を産めない女の悲しさが分からない、女として最高に幸せな女が憎らしくなった」。夫「僕たちにも授かりますよ」。職場で、文乃は眩暈で倒れた。その時、師匠が助ける。そして、車で連れて行く。そして、文乃のマンションまで連れて行く。中に入り、水を出す。その間に、部屋をチェックする。携帯の番号も教える。長女は師匠に相談する。長女「金で解決しそうにない」。師匠「他に考えてみましょう」。そこに携帯で、文乃からのお礼の電話だ。師匠「登記所があるので、遺産では一番損なのです、共同相続財産があるといいのだ、見せて下さい」。次女は婦人科に行く。子供がいないと将来が不安だ。医師も怪しい。長谷川初範さんだ。治療を続けましょう。頑張って下さい、必ず成功します。次女「子供をおろすのは何ヶ月まで、今は4ヶ月」。医師「確かですか、母子手帳でもあれば」。次女は文乃を病院に連れて行く、妊娠しているか、何ヶ月か証明して貰わないと。3女も口を出す。着物来て、文乃のマンションに押しかける。凄いぞ、4人とも着物だよ。次々中に入る。娘「ここなのね、父の隠れ家を見たかった」。長女は写真を取りだして、持って帰ると言う。文乃は「写真だけでも」とすがる。次女「母子手帳見せて下さい」。文乃「作っていません」。次女「診て貰いましょう、妊娠しているの? だったら堂々と行けるでしょう」。長女「妊娠して、おろすなんてしません、矢島家のものですもの」。次女「私たちの及第よ」。長女「行って貰います、矢島家の問題よ」。続く。
まあ、素晴らしい、着物の登場だ。しかも、結構皆決まっている。大奥という話もあるのだが、なるほど似ている。高島さん、瀬戸さん、だもの〜〜。そして、脇で登場する人物も皆怪しい。師匠の高島さんは、長女と文乃の二股だ(意味違うけど)。この人の狙いは矢島家全部狙っているのかな。長女も脇が甘くて簡単に騙されそうだね。専務の橋本さんは、ちょこちょことやっていくようだ。今週も掛け軸を猫ババしたヨ。文乃の職場の上司の山下さん、この人必ず、悪いですからね〜〜。そうすると、産婦人科の長谷川初範さんまで、怪しげに見えてきた。お医者だから、いい人で会って欲しい。いい人は文乃だけかも知れないが、今の所金も受け取らないし、掛け軸も返す。でも、何か凄い事を考えている、元子だろ、頑張ると思ってしまう。あ、いた、次女の夫の沢村さんはいい人みたいだな。信じて良いのかな。それにしても、誰がどこと結託するのか、分からない。今は姉妹は文乃の存在で一致しているが、具体的になると、姉妹の間でも喧嘩になるよ。だから、最後までストリーでも目がはなせませんよ。着物の美しさや、訳の分からない、魑魅魍魎ぶりに評価アップしてしまった。



女系家族★★★
  1話  平成17年7月7日放送

呉服の矢島屋の社長(森本レオさん)が亡くなる。3人姉妹が残る。そして愛人文乃(米倉涼子さん)も、人知れず葬式で涙を流す。父は遺言を専務に言い残して、娘達には言わなかった。早速、次女(瀬戸朝香さん)は婚礼衣装も半分だった。長女(高島礼子さん)は女系家族では長女が一番なの。遺産相続で色々もめてくる。3女(香椎由宇さん)は今まで仲良かったのに、家を壊してマンションにしようと言い出した。長女は女系家族に誇りと自覚を持っているのだ。親族会議を控えている。長女の夫は失踪している。次女は不妊治療もしているが、子供がいない。専務(橋爪功さん)が米倉さんに会いに来る。社長と6年の付き合いで、今は29歳だ。専務はまだ、若いから色々な人にあうだろう。米倉さんの文乃は愛する人は一人で、年齢を超えて、人として愛され、人を信じることも出来るようになった。感謝して生きていこう。専務は親族会議が開かれると話す。銀行の貸し金庫から、遺言状を披露される。5代続いて、女系で婿養子の家系なのだ。社長の入院する1か月前です。葬儀の7日を過ぎたら開示する遺言だった。封をきる。財産を、矢島商事の株は次女、社長は次女とする。住居は3女ともの共有とする。マンション、不動産、別荘は長女。他社の株、骨董は3女が相続する。長女は納得できない。総領娘として、考えてからにします。次女も考えます。3女は分かりません、任せます。しかし、叔母が口だし、3人とも、開示のみとなった。来月に親族会議と開くと言うことになった。共同相続の目録をどうするか。専務が作ることになっている。そして、専務はもう一通遺言状がある、と言う。重ねて遺言する、煩悩と不徳から、6年前から、世話する女性がいて、この女性にも、よろしく取り計らい願います。妻が亡くなった1年後だ。長女は怒る。婿養子なので再婚できなかったのだ。29歳は次女と同じだ。3人娘は、愛人にはさすがに結束するようだ。長女「そんな泥棒猫はひねり潰す」。3女は末っ子でお父さん子なので、ショックなのだ。専務は文乃似合い、マンションに入る。遺言状を持ってきた。おして、3日後に本宅に来いと伝言した。文乃は十分ですという。専務は思いを告げればいい、こっぴどく言われるが覚悟した。専務が愛人(伊佐山さん)の家に帰るが、専務は自分のことは何も書いてなかったと怒る。長女は梅村流の家元の高橋克典さんに不動産と愛人のことを相談する。早速調べてマンションでぶつかる。葬式の時にお互い印象が残っている。文乃が矢島家に入り込む。文乃はお悔やみとこれまでの非礼を詫びながら挨拶をする。さすがに、3人姉妹の目つきは怖い。次々と質問が飛ぶ。山形の生まれ、両親はいない。一人で手伝って生きてきた。総武デパートの矢島屋で働いている。付き合った後半年後に社中だと知った。マンションは貰った。他に貰ったものはないと言う。長女はいくら欲しいの? と聞く。専務はありのままの気持ちを言ったら、文乃は遺言を残した気持ちで十分です。お金はいらない。姉妹は何は魂胆があるのね、怒る。姉妹は父は偽善者だ、最低だ、と言いたい放題だ。文乃はやめて、誠実なかたでした。長女「かってに思っていればいればいいでしょう」。文乃「報告があります、私お父様の子供を身ごもっています」。おしまい。

原作も映画も見ていません。見ても忘れています。どうも、米倉さんをみると黒革の手帖の元子が残っていて、こんな所で次の標的を落としていたのかと思った。今回は森本レオさんの愛人ということで、しおらしいキャラなのだろうか。まあ、長女の高島礼子さんは、ぴったりです。次女の瀬戸朝香さんも、まあまあ。ちょっと貫禄負けです。3女の香椎由宇さんは、若いのフケ顔で落ち着いた美しさです。それが、呉服屋だから着物に喪服と着ている。それが多分立派な着物なのでしょうね。ドラマに厚みを与えている。何だか日本人っていいなと思ってしまった。次女の婿養子の沢村も、変わらぬお気楽なキャラです。専務の橋爪功さんが、一癖もありそうで、笑ってしまう。全体に古き良き時代のドラマですね。ストリーも人物設定も分かりやすい。ゆったりと進むのでいいな。高橋克典さんはサングラスをかけると、特命係長只野仁じゃないか。この二人の関係も進むのかな? ところで、沢村さんと女子社員の田丸さんもまんざらでないよだな。